| 【発明の名称】 |
電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】齋藤 義雄
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| 【要約】 |
【課題】発熱する電子部品から発生する熱を効率良く放熱させることができる電子機器を提供する。
【解決手段】金属板からなり開口部1b及び1cを有する枠体1と、枠体1の内部に配設され、発熱部品3を取り付けたプリント基板2と、枠体1の内側に半田付けされ、切り起こしによって形成された舌片部4bと孔4cとを有する金属板からなる内カバー4と、枠体1の開口部1bを覆うように配設され、切り起こしによって形成された舌片部5dを有する金属板からなる外カバー5とを備え、内カバー4の舌片部4bが発熱部品3上に当接されるとともに、外カバー5の舌片部5dが、内カバー4の孔4cを通して、内カバー4の舌片部4bに当接させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 金属板からなり開口部を有する枠体と、該枠体内に配設され、発熱部品を取り付けたプリント基板と、前記枠体の内側に半田付けされ、切り起こしによって形成された舌片部と孔とを有する金属板からなる内カバーと、前記枠体の開口部を覆うように配設され、切り起こしによって形成された舌片部を有する金属板からなる外カバーとを備え、前記内カバーの舌片部が前記発熱部品上に当接されるとともに、前記外カバーの舌片部が、前記内カバーの前記孔を通して、前記内カバーの舌片部に当接させたことを特徴とする電子機器。 【請求項2】 前記枠体内に配設された前記内カバーの舌片部と、前記枠体に取り付けられた前記外カバーの舌片部は、前記双方の舌片部の切り起こしの根元部が上下方向において重ならないように形成するとともに、前記双方の舌片部の根元部が上下方向において重ならないように配置したことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 【請求項3】 前記発熱体と前記内カバーの舌片部との間、及び前記内カバーの舌片部と前記外カバーの舌片部との間の一方又は双方に熱伝導性樹脂を介在させたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話機に用いられる送受信ユニット等に使用される電子機器に関する。 【0002】 【従来の技術】図5は、従来の電子機器の斜視図、図6は、従来の電子機器の断面図である。従来の電子機器、例えば携帯電話機に用いられる送受信ユニットは、金属板を折り曲げて形成された直方体状の枠体21を有し、この枠体21は4つの側壁21aと、その上部に開放された開口部21bと、下部に開放された開口部21cとを有している。また、開口部21b及び21cに近接した側壁21aの外周部には、複数の凸部21dが設けられている。 【0003】また、プリント配線(図示せず)が施された平板状のプリント基板22は、その上にパワーアンプ23やその他の電子部品(図示せず)等が載置され、それらがプリント配線(図示せず)により電気的に接続され電気回路が構成されて、枠体21の内部に適宜方法により取り付けられている。 【0004】また、金属板からなる外カバー24及び25は、それぞれの外周部を折り曲げて形成された複数の爪部24a及び25aと、爪部24a及び25aに形成された穴部24b及び25bを有するとともに、一方の外カバー24には上壁から下方に向けて切り起こされた舌片部24cが設けられている。また、外カバー24及び25は、爪部24a及び25aの穴部24b及び25bと、枠体21に設けられた凸部21dとが嵌合されて、上下の開口部21b及び21cのそれぞれを覆うように取り付けられている。そして、図5及び図6に示したように、上部の外カバー24に設けられた舌片部24cが、プリント基板22に載置されたパワーアンプ23の上部に当接されている。 【0005】このような電子機器では、パワーアンプ23が発熱するため、その性能が劣化し、極端に温度が上昇した場合にはパワーアンプ23自体が破壊される。また、パワーアンプ23の発熱により、前記電子機器を内蔵している携帯電話機等のケースにおけるパワーアンプ23付近の一部分の温度が局部的に上昇すると、使用者がケースを手に取った時に違和感を与えることとなる。そこで、パワーアンプ23から発生する熱を舌片部24cからそれと一体の外カバー24へ熱伝導させ、さらに外カバー24全体から外部へ放熱させて、局部的に発生した熱を分散させる構造となっている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】前記従来の電子機器では、パワーアンプ23において発生した熱を、外カバー24から延びた舌片部24cを伝導させて外部へ放熱させる構造であるが、外カバー24への熱伝導の経路が舌片部24cに限られるため、放熱が不十分である。放熱が不十分であると、パワーアンプ23からの発熱量が放熱量を上回り、パワーアンプ23の温度が上昇し、パワーアンプ23の性能が劣化するのを防ぐことができないばかりでなく、温度上昇によりパワーアンプ23自体が破壊される恐れがある。 【0007】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するための第1の解決手段として、本発明の電子機器は、金属板からなり開口部を有する枠体と、該枠体内に配設され、発熱部品を取り付けたプリント基板と、前記枠体の内側に半田付けされ、切り起こしによって形成された舌片部と孔とを有する金属板からなる内カバーと、前記枠体の開口部を覆うように配設され、切り起こしによって形成された舌片部を有する金属板からなる外カバーとを備え、前記内カバーの舌片部が前記発熱部品上に当接されるとともに、前記外カバーの舌片部が、前記内カバーの前記孔を通して、前記内カバーの舌片部に当接させた構成とした。 【0008】また、第2の解決手段として、本発明の電子機器は、前記枠体内に配設された前記内カバーの舌片部と、前記枠体に取り付けられた前記外カバーの舌片部は、前記双方の舌片部の切り起こしの根元部が上下方向において重ならないように形成するとともに、前記双方の舌片部の根元部が上下方向において重ならないように配置した構成とした。 【0009】また、第3の解決手段として、本発明の電子機器は、前記発熱体と前記内カバーの舌片部との間、及び前記内カバーの舌片部と前記外カバーの舌片部との間の一方又は双方に熱伝導性樹脂を介在させた構成とした。 【0010】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の電子機器の第1の実施の形態について説明する。図1は、本発明の電子機器の第1の実施の形態の斜視図、図2は、本発明の電子機器の第1の実施の形態の平面図、図3は、図2の3−3線における断面図である。図1から図3に示すように、金属板を折り曲げて形成された直方体状の枠体1は、4つの側壁1aと、その上部に開放された開口部1bと、下部に開放された開口部1cとを有している。また、開口部1b及び1cに近接した側壁1aの外周部には、複数の凸部1dが設けられている。 【0011】また、プリント配線(図示せず)が施された平板状のプリント基板2は、その上にパワーアンプ等の発熱部品3やその他の電子部品(図示せず)等が載置され、それらがプリント配線(図示せず)により電気的に接続され電気回路が構成されて、枠体1の内部に適宜方法により取り付けられている。 【0012】また、金属板からなる矩形の内カバー4は、下方に向けて切り起こされ、根元部4aによって内カバー4と連結されている舌片部4bと、舌片部4bの形成時に設けられた孔4cとで構成されており、枠体1の内部に配設されたプリント基板2の上方に位置し、開口部1bを塞ぐように半田付けにより配設されて、舌片部4bがプリント基板2上の発熱部品3の上部に当接されており、舌片部4bの舌片根元部4dは、発熱部品3の上部に当接されていない。 【0013】また、金属板からなる外カバー5及び6は、それぞれの外周部を折り曲げて形成された複数の爪部5a及び6aと、爪部5a及び6aに形成された穴部5b及び6bを有するとともに、一方の外カバー5には上壁から下方に向けて切り起こされ、根元部5cによって外カバー5と連結されている舌片部5dが設けられている。また、外カバー5及び6は、爪部5a及び6aの穴部5b及び6bと、枠体1に設けられた凸部1dとが嵌合されることにより、上下の開口部1b及び1cのそれぞれを覆うように取り付けられている。そして、図3に示したように、上部の外カバー5に設けられた舌片部5dは、プリント基板2上の発熱部品3に当接している舌片部4bの上部に重なるように、内カバー4に設けられた孔4cを通して当接されており、舌片部5dの舌片根元部5eは、舌片部4bの上部に当接されていない。 【0014】これらの舌片部4b及び5dは、それぞれの切り起こしの根元部4a及び5cが上下方向においてそれぞれ重ならないように形成するとともに、舌片部4b及び5dの根元部4d及び5eが上下方向においてそれぞれ重ならないように配置して形成されている。即ち、内カバー4の舌片部4c及び外カバー5の舌片部5dとは、上下方向から見た時に重ならない状態で、それぞれ異なる方向からの切り起こしによって形成されている。特に、図3に示した例では、内カバー4の舌片部4bと外カバー5の舌片部5dとが対向するように切り起こされて形成されている。 【0015】図4は、本発明の電子機器の第2の実施の形態の要部の断面図であり、本実施の形態では、舌片部4bと発熱部品3との間、及び舌片部5dと舌片部4bとの間の双方に、熱伝導性樹脂7を介在させている構造としている。この熱伝導性樹脂7は、その一部が舌片部4b及び5dが接触している部分の周辺部にはみ出すように設けられている。この場合、舌片部4bと発熱部品3との間、及び舌片部5dと舌片部4bとの間のどちらか一方に熱伝導性樹脂7を設ける構造とすることも可能である。その他の構成は前記第1の実施の形態と同様であり、ここでは同一部品に同一番号を付し、その説明は省略する。 【0016】 【発明の効果】本発明は以上のように構成されているため、以下に記すような優れた効果を奏する。本発明の電子機器によれば、金属板からなり開口部1b及び1cを有する枠体1と、枠体1の内部に配設され、発熱部品3を取り付けたプリント基板2と、枠体1の内部に半田付けされ、切り起こしによって形成された舌片部4bと孔4cとを有する金属板からなる内カバー4と、枠体1の開口部1bを覆うように配設され、切り起こしによって形成された舌片部5dを有する金属板からなる外カバー5とを備え、内カバー4の舌片部4bが発熱部品3上に当接されるとともに、外カバー5の舌片部5dが、内カバー4の孔4cを通して、内カバー4の舌片部4bに当接させたことで、発熱部品3から発生する熱を、舌片部4bから内カバー4へ、あるいは舌片部4bから舌片部5dを通って外カバー5へ、それぞれ伝導させて外部へ放熱させる。このように発熱部品3において発生した熱を外部へ放熱させるに十分な熱伝導経路が確保できるため、放熱効果を向上させることができる。 【0017】また、内カバー4の舌片部4bと、外カバー5の舌片部5dは、双方の舌片部4b及び5dの切り起こしの根元部4a及び5cが上下方向において重ならないように形成するとともに、双方の舌片部4b及び5dの舌片根元部4d及び5eが上下方向において重ならないように配置した構造とすることで、舌片部4bの舌片根元部4dが外部に露出し、舌片部4b及び舌片根元部4dから外部への直接的な放熱を、舌片部5dの舌片根元部5eにより遮られることがないため、放熱効果を向上させることができる。また、発熱部品3において発生した熱が伝導される方向は、舌片部4bから内カバー4への方向と、舌片部5dから外カバー5への方向とで異なり、熱が局部に集中せず、偏り少なく熱伝導させて外部へ放熱させることできる。特に、舌片部4bと舌片部5dとを互いに対向する方向からの切り起こしによって形成されたものとすることで、放熱効果がより高いものとなる。 【0018】また、発熱部品3と舌片部4bとの間、及び舌片部4bと舌片部5dとの間の、一方又は双方にサーマルシリコン等の熱伝導性樹脂7を介在させた構造とすることで、発熱部品3と舌片部4bとの間の密着度、及び舌片部4bと舌片部5dとの間の密着度が上昇し、それぞれの間での接触が保持できるため、発熱部品3において発生した熱を、舌片部4bから内カバー4へ、及び舌片部4bから舌片部4bを通して外カバー5へ確実に伝導することができ、外部への放熱効果を向上させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010098 【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月16日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−233982 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月27日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−32803 |
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