トップ :: H 電気 :: H05 他に分類されない電気技術




【発明の名称】 配線止め具
【発明者】 【氏名】鈴木 豊

【要約】 【課題】取り付け位置の汎用性に優れ、配線をずれたり振れたりしないように簡単かつ確実に固定できる配線止め具を提供する。

【解決手段】断面がコの字状の止め具本体11に、多数の止め歯12を櫛歯状に設ける。これによりボックス等の側壁に取り付けることも、底面を利用してボックス等のベースに取り付けることもできる。止め歯12を先端が拡がったテーパ状としておけば、結束バンド13による配線14の固定が確実に行える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 断面がコの字状の止め具本体に、多数の止め歯を櫛歯状に設けたことを特徴とする配線止め具。
【請求項2】 止め歯を先端が拡がったテーパ状とした請求項1に記載の配線止め具。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気機器収納用ボックスや電気機器取り付け用ラック等への入出線を固定するために用いられる配線止め具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のボックス用の配線止め具としては、図5に示すようにパイプ状の配線止め具1が用いられている。この配線止め具1は配線2を結束バンド3によりX状に固定して用いられているが、配線2がパイプの長手方向にずれたり、左右に振れたりするおそれがあった。またラック用には、断面がL字状の止め具本体に、図6に示すようなT字状の切り欠き4を設けた配線止め具5が用いられている。この配線止め具5には配線2を細幅部に結束バンド3により固定しているが、やはり配線2が結束バンド3と共に固定位置より前後にずれたり、結束バンド3をすり抜ける様に前後方向に大きくスライドしたり左右に振れたりすることがあった。このように配線2が前後にずれると、配線2の先端のプラグは機器類に差し込まれているのでプラグ部と配線部の接合部分に力がかかるという問題があった。しかも断面がL字状であるため、T字状の切り欠き4を水平にするためにはボックスの側面に取り付けねばならず、取り付け位置の汎用性に乏しいという問題もあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来の問題点を解決するためになされたものであり、その第1の課題は、取り付け位置の汎用性に優れた配線止め具を提供することである。また第2の課題は、配線をずれたり振れたりしないように簡単かつ確実に固定できる配線止め具を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するためになされた本発明は、断面がコの字状の止め具本体に、多数の止め歯を櫛歯状に設けたことを特徴とするものである。なお、止め歯を先端が拡がったテーパ状としておくことが好ましい。
【0005】本発明の配線止め具は、止め具本体に形成された多数の櫛歯状の止め歯に配線を結束バンドにより固定することは従来品と同様であるが、止め具本体が断面コの字状となっているので、ベース上にもこれに垂直な側壁にも取り付けることができ、取り付け位置の汎用性に優れる利点がある。また、止め歯を先端が拡がったテーパ状としておけば、配線を結束バンドにより固定する際、結束バンドを締めると自然に最も細い部分にずれてきてその位置で確実に固定される。このため、従来のように配線がずれたり振れたりすることがない。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形態を示す。図1は本発明の配線止め具が取り付けられた電気機器収納用ボックスを示す斜視図であり、本発明の配線止め具は10の符号で示されている。図2はこの配線止め具は10の拡大斜視図であり、11が止め具本体である。この止め具本体は断面がコの字状であり、その上面には多数の櫛歯状の止め歯12が設けられている。その材質は特に限定されるものではないが、この例では鋼板が用いられている。
【0007】図3に示すように、各止め歯12は付け根部分の幅が狭く先端部分が拡がったテーパ状となっている。このような形状としたため、結束バンド13で配線14を締めると結束バンド13は自然に止め歯12の奥の最も細い位置まで滑り、その位置で配線14を確実に固定できることとなる。このため配線が前後方向にずれたり振れたりすることがない。また、配線14に力が加わった時でも止め歯12の先端方向には、結束バンド13がより締め付けられるように作用するので配線14が大きくスライドすることはない。さらに、各止め歯12、12の間隔は奥の部分で広いため、結束バンド13を通しやすい利点もある。
【0008】上記のように止め具本体11は断面がコの字状であり、その底面15と側面16にはそれぞれねじ孔が設けられている。このため、図4に示すように底面15をボックスのベース18上に密着させて取り付ける方法と、側面16をボックスの側壁19に密着させて取り付ける方法との二通りの取り付けが可能であり、取り付け位置に合わせて自由に取り付けることができる。
【0009】さらに、図2に示されるように止め具本体11の側面16に、ねじ孔とは別に適当な間隔で止め孔17を形成しておけば、図示のようにこれらの止め孔17に結束バンド13を通すことによって、止め具本体11の長手方向に延びる配線を固定することもでき、配線を分散させずにきれいにまとめることができる。なお、止め孔17はねじ孔を兼用してもよい。
【0010】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の配線止め具は断面がコの字状の止め具本体に多数の止め歯を櫛歯状に設けたものであるから、止め歯のない側面を利用してボックス等の側壁に取り付けることも、底面を利用してボックス等のベースにも取り付けることもでき、取り付け位置の汎用性に優れる利点がある。また止め歯を先端が拡がったテーパ状としておけば、配線が前後方向にずれたり振れたりすることなく確実に固定できるうえ、結束バンドを通しやすい利点もある。
【出願人】 【識別番号】000227401
【氏名又は名称】日東工業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)2月13日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】名嶋 明郎 (外2名)
【公開番号】 特開平11−233966
【公開日】 平成11年(1999)8月27日
【出願番号】 特願平10−31082