| 【発明の名称】 |
シールド構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】廣澤 信之
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| 【要約】 |
【課題】1枚の金属板の打ち抜き加工と曲げ加工でシールドカバーを構成でき、組立作業性もよいシールド構造を提供する。
【解決手段】シールドカバー8は、天板81の各辺から折り曲げ形成された4つの側壁82a,82b,84a,84bとを備えた1枚の金属板からなり、各側壁のうち相対向する第1と第3の側壁84a,84bにはそれぞれ第1の係合部である一対の切り起こし爪86を設け、他の相対向する第2と第4の側壁82a,82bは天板81との成す角が鈍角となるように折り曲げ形成してあるとともに、第2と第4の側壁82a,82bの両側縁からそれぞれ第1と第3の側壁84a,84bと略平行に補助側壁83を折り曲げ形成してあり、補助側壁83には、第2と第4の側壁82a,82bを弾性力に抗して内側に押し曲げた状態で第1の係合部と係合する第2の係合部である係止用孔85をそれぞれ設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 シールドカバーの内部に収納される電子回路のシールドを行うシールド構造であって、前記シールドカバーは、略矩形状の天板と、この天板の各辺から折り曲げ形成された4つの側壁とを備えた1枚の金属板からなり、前記各側壁のうち相対向する第1と第3の側壁にはそれぞれ一対の第1の係合部を設け、他の相対向する第2と第4の側壁は前記天板との成す角が鈍角となるように折り曲げ形成してあるとともに、前記第2と第4の側壁の両側縁からそれぞれ前記第1と第3の側壁と略平行に補助側壁を折り曲げ形成してあり、前記補助側壁には、前記第2と第4の側壁を弾性力に抗して内側に押し曲げた状態で前記第1の係合部と係合する第2の係合部をそれぞれ設けたことを特徴とするシールド構造。 【請求項2】 請求項1において、前記第1の係合部は第1と第3の側壁の中央部よりも先端側にそれぞれ形成されていることを特徴とするシールド構造。 【請求項3】 請求項1または請求項2において、前記第1の係合部と第2の係合部とが係合していないときでも、前記補助側壁の天板側は前記第1と第3の側壁とオーバーラップしていることを特徴とするシールド構造。 【請求項4】 請求項3において、前記補助側壁は第1と第3の側壁の外側に位置していることを特徴とするシールド構造。 【請求項5】 請求項3または請求項4において、前記第1と第3の側壁は前記補助側壁と互いに圧接していることを特徴とするシールド構造。 【請求項6】 請求項4または請求項5において、内部に収納される部材により前記第1と第3の側壁が内側に撓まないように規制されていることを特徴とするシールド構造。 【請求項7】 請求項6において、前記内部に収納される部材は前記電子回路を備えた絶縁性のモールドケースであり、前記モールドケースの抜け止め用爪が前記いずれかの側壁の先端に設けてあることを特徴とするシールド構造。 【請求項8】 請求項7において、前記抜け止め用爪は前記第1および/または第3の側壁に設けられており、前記シールドカバーが取り付けられるプリント基板に形成された孔に挿入される固定用爪が第2及び第4の側壁の先端に設けられていることを特徴とするシールド構造。 【請求項9】 シールドカバーの内部に収納される電子回路のシールドを行うシールド構造であって、前記シールドカバーは、略矩形状の天板と、この天板の2辺から折り曲げ形成された相対向する2つの側壁とを備えた1枚の金属板からなり、前記2つの側壁は前記天板との成す角が鈍角となるように折り曲げ形成してあるとともに、前記2つの側壁の両側縁から互いに重なり合うようにそれぞれ補助側壁を折り曲げ形成してあり、重ね合わせられている補助側壁には第1の係合部と、前記第1の係合部と係合する第2の係合部をそれぞれ設けたことを特徴とするシールド構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は例えば振動型ジャイロスコープ等のシールド構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来のこのようなシールド構造としては、例えば実公平5−37510号公報に開示されており、これを図19に示してある。図19は従来のシールド構造を示す説明図である。図19において、200はフレーム本体、201a,201b,201cは側壁、202は第2係合部、203はカバー、204は第1係合部、205は弾性片、206は下側のカバーである。 【0003】図19に示すように、フレーム本体200は平面視コ字状に折り曲げ形成されており、このフレーム本体200の開口部を上下のカバー203,206で覆ってシールド構造としている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来技術では、フレーム本体200と上下のカバー203,206とからなる3部品でシールドカバーが構成されているもので、シールドカバーの組立作業性がよくないものであった。 【0005】本発明の第1の課題は、1枚の金属板の打ち抜き加工と曲げ加工でシールドカバーを構成でき、組立作業性もよいシールド構造を提供することである。本発明の第2の課題は、第1の係合部が第1と第3の側壁の中央部よりも先端側に形成されて、第2の係合部とより確実に係合するシールド構造を提供することである。本発明の第3の課題は、係合していないときでも、第1または第3の側壁と補助側壁とは天板側で重なっていて、第2と第4の側壁を押し込むだけで係合させることができ、組立作業性をより向上させることができるシールド構造を提供することである。本発明の第4の課題は、補助側壁が内側になるとコーナー部が不連続となるが、外側とすることで第1〜第4の側壁の角部が連続することとなって、コーナーで指等を引っかけて負傷するようなことは発生しにくく、安全であるシールド構造を提供することである。本発明の第5の課題は、第1と第3の側壁はそれぞれ補助側壁と互いに圧接して確実に係合させることができるシールド構造を提供することである。本発明の第6の課題は、内部に収納されている部材が係合部の係合が外れないようなストッパの機能を果たして、意に反して係合が外れることがないシールド構造を提供することである。本発明の第7の課題は、電子回路が搭載される基板を保持する手段をシールドケース内に設けなくとも、基板(モールドケース)がシールドカバーから脱落することもないシールド構造を提供することである。本発明の第8の課題は、第2及び第4の側壁の先端に設けられた固定用爪(凸部)がプリント基板の孔に挿入されて、挿入後は、第1の係合部と第2の係合部との係合がはずれて、第2と第4の側壁が開くのを防止することができるシールド構造を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記第1の課題は、シールドカバーの内部に収納される電子回路のシールドを行うシールド構造であって、前記シールドカバーは、略矩形状の天板と、この天板の各辺から折り曲げ形成された4つの側壁とを備えた1枚の金属板からなり、前記各側壁のうち相対向する第1と第3の側壁にはそれぞれ一対の第1の係合部を設け、他の相対向する第2と第4の側壁は前記天板との成す角が鈍角となるように折り曲げ形成してあるとともに、前記第2と第4の側壁の両側縁からそれぞれ前記第1と第3の側壁と略平行に補助側壁を折り曲げ形成してあり、前記補助側壁には、前記第2と第4の側壁を弾性力に抗して内側に押し曲げた状態で前記第1の係合部と係合する第2の係合部をそれぞれ設けた第1の手段により解決される。前記第2の課題は、第1の手段において、前記第1の係合部は第1と第3の側壁の中央部よりも先端側にそれぞれ形成されている第2の手段により解決される。前記第3の課題は、第1または第2の手段において、前記第1の係合部と第2の係合部とが係合していないときでも、前記補助側壁の天板側は前記第1と第3の側壁とオーバーラップしている第3の手段により解決される。前記第4の課題は、第3の手段において、前記補助側壁は第1と第3の側壁の外側に位置している第4の手段により解決される。前記第5の課題は、第3または第4の手段において、前記第1と第3の側壁はそれぞれ前記補助側壁と互いに圧接している第5の手段により解決される。前記第6の課題は、第4または第5の手段において、内部に収納される部材により前記第1と第3の側壁が内側に撓まないように規制されている第6の手段により解決される。前記第7の課題は、第6の手段において、前記内部に収納される部材は前記電子回路を備えた絶縁性のモールドケースであり、前記モールドケースの抜け止め用爪が前記いずれかの側壁の先端に設けてある第7の手段により解決される。前記第8の課題は、第7の手段において、前記抜け止め用爪は前記第1および/または第3の側壁に設けられており、前記シールドカバーが取り付けられるプリント基板に形成された孔に挿入される固定用爪が第2及び第4の側壁の先端に設けられている第8の手段により解決される。前記第1の課題は、シールドカバーの内部に収納される電子回路のシールドを行うシールド構造であって、前記シールドカバーは、略矩形状の天板と、この天板の2辺から折り曲げ形成された相対向する2つの側壁とを備えた1枚の金属板からなり、前記2つの側壁は前記天板との成す角が鈍角となるように折り曲げ形成してあるとともに、前記2つの側壁の両側縁から互いに重なり合うようにそれぞれ補助側壁を折り曲げ形成してあり、重ね合わせられている補助側壁には第1の係合部と、前記第1の係合部と係合する第2の係合部をそれぞれ設けた第9の手段により解決される。 【0007】 【発明の実施の形態】以下本発明について図面を参照して説明する。 【0008】図1は本発明の一実施の形態を示す側面図、図2A,B,C,D,Eは振動型ジャイロスコープの平面図、正面図、底面図、右側面図、及び背面図、図3A,Bは振動型ジャイロスコープのシールドカバーを透過して示す縦断面図及び蓋体を取り外した状態の背面図、図4A,B,Cは振動子を支持部材で基板に取り付けた状態の背面図、左側面図、及び底面図、図5は振動型ジャイロスコープの分解斜視図、図6A,B,C,D,Eは蓋体の平面図、正面図、底面図、左側面図、及び背面図、図7は図6Bの7−7線に沿った断面図、図8は図6Eの8−8線に沿った断面図、図9A,B,C,D,Eはケースの正面図、底面図、右側面図、背面図、及び平面図、図10は図9Dの10−10線に沿った断面図、図11A,B,C,D,Eはシールドカバーの平面図、正面図、底面図、右側面図、及び背面図、図12はシールドカバーの係合前の状態を示す斜視図、図13はシールドカバーの係合後の状態を示す斜視図、図14A,Bはそれぞれ図12及び図13のシールドカバーの係合部分を示す説明図(部分断面図)、図15はシールドカバーの変形例を示す斜視図、図16はシールドカバーを取り付ける前の斜視図、図17のAは振動子を表面から、Bは振動子を裏面から見て示す振動子の駆動検出時の説明図、図18は図17の矢印IV方向から見て、振動子の誘電分極方向を示す説明図である。 【0009】図1において、符号100は後述する三脚音叉型の振動子1を内蔵した振動型ジャイロスコープであり、振動型ジャイロスコープ100は例えばカーナビゲーション装置のプリント基板101に取付け固定されている。 【0010】この振動子1は三脚音叉型(または二脚音叉型)であり、回転系内でのコリオリ力による振動成分を発生させて角速度を検出するジャイロスコープ、または圧電トランス、加振装置などに用いられる。 【0011】振動型ジャイロスコープ100は、図5に示すように、上方が開口されたケース2と、振動子1の基端部1A側を防振用ゴム3で挟持して取り付けられた支持部材4と、振動子1の基端部1Aに熱溶着されて接続固定されたフレキシブル配線基板5と、支持部材4が取り付けらて振動子1が固定される基板6と、基板6を収納したケース2の開口を覆う蓋体7と、一体化したケース2及び蓋体7に被せられて外面をシールドするシールドカバー8とから主に構成されている。 【0012】振動子1はエリンバなどの恒弾性材料の表面に駆動手段および検出手段となる圧電材料が積層された板状のもの、または全体が駆動手段および検出手段としての圧電材料で形成された板状のものなどであり、圧電材料の表面には、各振動腕を駆動するための駆動電極、および振動検出用の検出電極が形成される。 【0013】本実施の形態では、振動子1は、PZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等の板状の圧電セラミックなどの圧電材料で形成されたものであり、図17に示すように、その先部は溝11,11で分離されて3個の振動腕12a,12b,12cが一体に形成されている。各振動腕12a,12b,12cでの圧電材料の誘電分極方向は図18に示す通りであり、左右両側の振動腕12bと12cとで誘電分極方向が同じであり、中央の振動腕12aでは、左右の振動腕12bおよび12cと誘電分極方向が左右および上下に対称である。各振動腕12a,12b,12cでは下面(裏面)側にそれぞれ一対の駆動電極13,13,…が導電性材料により形成されており、この駆動電極13,13,…は、図17のBに示すように、振動子1の端面1Bまで延びて基端部1Aにランド部13a,13bが形成されている。ランド部13bは2本の駆動電極13,13につながっている。上記駆動電極13,13,…は導電経路により、交流駆動電源15に導通し、交流駆動電源15から各駆動電極13,13,…に同電位の駆動電圧が与えられる。中央の振動腕12aの裏面に1本のアース電極14が形成されている。このアース電極14は振動子1の端面1Bまで延びて基端部1Aにランド部14aが形成されており、配線経路により、アース電極14は接地電位となっている。振動子1の上面(表面)では、左右の振動腕12b,12cに一対のアース電極16,16…が、中央の振動腕12aに1本のアース電極16が形成されている。図17のAに示すように、振動腕12b,12cに形成された4本のアース電極16,16…は、振動子1の基端部1Aの端面1Bに延びてランド部16bがそれぞれ基端部1Aに形成されているが、中央の振動腕12aに設けられた1本のアース電極16は、振動子1の端面1Bの手前まで延びて基端部1Aにランド部16aが形成されている。配線経路により、各アース電極16,16…は接地電位となっている。 【0014】前記駆動電極13,13,…とアース電極14およびアース電極16,16,…とで、駆動手段である圧電材料に対して駆動電圧が与えられる。図18に示す誘電分極構造にしたがって、左右の振動腕12bと12cは、X方向へ同位相で振動駆動され、中央の振動腕12aは左右の振動腕12b,12cと逆の位相(180度相違する位相)により同じくX方向へ振動駆動される。すなわち、ある時点において、左右の振動腕12b,12cのX方向への振幅と振動腕12aのX方向への振幅とは逆向きである。 【0015】中央の振動腕12aの上面には、一対の検出電極17aと17bが形成されている。各検出電極17aと17bは、振動子1の後方にて端面1Bの位置まで延びており、それぞれの検出電極17aおよび17bにはランド部17a1と17b1が一体に形成されている。これらのランド部17a1と17b1は、アース電極16のランド部16aが振動子1の基端部1Aの端面1Bまで達していないので、基端部1Aに幅広に形成されている。 【0016】なお、振動子1に形成された各駆動電極13,13,…は、図17では、図示省略しているフレキシブル配線基板5を介して、回路基板6の導電パターン(回路パターン)に導通されており、この導電パターンを介して図17に示した交流電導源15に導通されている。また、各アース電極14,16,16…及び検出電極17a,17bもフレキシブル配線基板5を介して回路基板6の所定の導電パターンに導通されている。フレキシブル配線基板5は、一端側が2叉に分岐されて振動子1の表裏側のランド部にそれぞれ熱溶着される振動子表側接続端部5aと振動子裏側接続端部5bが設けられ、他端には基板6の導電パターン(図示せず)に接続される基板用接続端部5cが設けられている。 【0017】また、振動子1は1個の支持部材4により片持ち支持されているために、固定のための部品が最小ですむ。また振動子1の基端部1Aは、支持部材4に支持されているため、振動子1は支持部材4により安定して支持される。また支持部材4の防振ゴム3を介して振動子1を回路基板6上に取り付けているので、回路基板6に与えられる外部衝撃や外部振動が防振ゴム3により緩衝でき、振動子1に衝撃や振動が直接的に伝達されるのを防止できる。 【0018】特に、図1以下に示す三脚音叉型の振動子1では、左右の振動腕12b,12cと、中央の振動腕12aとが、180度相違する位相で振動するため、振動子1全体での振動バランスが良く、振動子1の基端部1Aに振動が生じたとしても、その振動は極めて小さいものとなる。よって、基端部1Aが支持部材4に支持された状態で、振動腕12a,12b,12cは支持による拘束を受けることなく振動でき、各振動腕の駆動感度および検出感度が低下することがない。 【0019】ところで、振動腕の質量をm、振動腕のX軸方向の振動速度をv(ベクトル値)、回転系でのZ軸回りの角速度をω0(ベクトル値)とすると、コリオリ力F(ベクトル値)は、F=2m(v×ω0)(×はベクトル積) で表わされ、コリオリ力Fは角速度ω0に比例する。よって、振動腕12aのY軸方向への変形振動が検出電極により検出されることにより、角速度ω0が求められる。 【0020】振動子1がZ軸回りの角速度を有する回転系内に置かれると、上式に示したコリオリ力Fにより、各振動腕12a,12b,12cがY方向の振動成分を持つ。両側の振動腕12bおよび12cと、中央の振動腕12aとでは、駆動電圧による振動の位相が逆であるため、コリオリ力による振動の位相も、振動腕12b,12cと、振動腕12aとで逆である。すなわち、ある時点において、振動腕12b,12cのコリオリ力によるY軸での振幅方向が同じであり、中央の振動腕12aのY軸での振幅方向は振動腕12b,12cと逆向きである。 【0021】検出電極17aと17bは、中央の振動腕12aの同じ面に形成されており、中央の振動腕12aの圧電材料がコリオリ力の検出手段として機能する。この検出電極17aと17bが形成されている部分の圧電材料の誘電分極方向が互いに逆であるため、コリオリ力によるY方向の振動成分に関して、検出電極17aと検出電極17bとで180度位相の相違する圧電作用による検出出力が得られる。両検出電極17aと17bからの検出出力の差を取ることにより、各検出電極17aと17bからの検出出力の絶対値が加算される。この検出出力からZ軸回りの角速度ω成分を算出することが可能になる。 【0022】図2及び図4及び図5に示すように、振動子1の基端部1Aは防振用ゴム3で挟持されて支持部材4により支持される。この支持部材4は、図5に示すように、支持部材用ケース41と、防振用ゴム3を収納した支持部材用ケース41に取付け固定される支持部材用蓋42とからなっている。支持部材用ケース41は金属板により曲げ形成されたものであり、図5に示すように、四角板状の底板部41aと、その3辺に折り曲げ形成された側板部41b,41b,41bと、側板部41bの上端に突設された支持部材用蓋42の固定用片部41cと、対向する側板部41b,41bから内側に切り起こされた、防振用ゴム3の位置決め片部41dと、側板部41bの上端に突設された基板6への取り付け用足部41eからなっている。支持部材用蓋42には、固定用片部41c、足部41e等を差し込むスリット42aが形成されている。 【0023】防振用ゴム3は第1,2の防振用ゴム31,32からなり、第1の防振用ゴム31は、図5に示すように、振動子1の基端部1Aを嵌め込む凹部31aと、振動子1の基端部1Aに溶着固定されたフレキシブル配線基板5を引き出す切り欠き部31bと、切り欠き部31bを構成している一対の壁部31c,31cとが設けられ、また第2の防振用ゴム32は四角板状で両側部に第1の防振用ゴム31の壁部31cが嵌め込まれる切り欠き部32a,32aが形成されている。 【0024】そして、支持部材用ケース41に第1の防振用ゴム31を嵌め込む。フレキシブル配線基板5を振動子1の基端部1Aに熱溶着して固定された振動子1を、その基端部1Aを第1の防振用ゴム31の凹部31aに嵌め込み、さらに第2の防振用ゴム32を振動子1の基端部1Aを挟むようにして第1の防振用ゴム31の壁部31c,31cに第2の防振用ゴム32の切り欠き部32a,32aに嵌め込み、さらに支持部材用蓋42を被せてスリット42aから突出した固定用片部41cを折り曲げることにより、振動子1に支持部材4が取り付けられる。 【0025】この支持部材4の足部41eを基板6のスリット(スリット6b)に差し込んで裏面で半田付けすることによって、図4に示すように、振動子1が防振用ゴム3を介して支持部材4によって基板6に取り付けられる。この実施の形態の場合、振動子1の基端部1Aを下に、各振動腕12a,12b,12cを上にして使用される。 【0026】ケース2は上方を開口とした四角箱状に合成樹脂で成形されており、図9及び図10に示すように、四角形状の底部20と、底部20の四辺に形成された側壁21,21…と、側壁21の内面に設けられ、基板6の高さを決める高さ決め段部22と、基板6の切欠き部6aに嵌め込んで位置決めするとともに突出部分を熱かしめして基板6を固定する固定リブ23と、対向する側壁21,21の外面に設けられ、シールドカバー8の挿入時のガイドとなるテーパ部24,24と、テーパ部24に連続して形成され、シールドカバー8の抜け止め用爪87を折り曲げ加工する際の受け部となる凸段部25と、基板6の端子9をケース2の外部に出すための切欠き部26と、基板6の位置決め用ガイドピン27と、底部20の外面に設けられ、シールドカバー8の挿入時のガイドとなるテーパ部28が備えられている。この切欠き部26の底面26aは平坦面となっている。また、図16に示すように、ケース2の一側壁21の両角部29,29は、シールドカバー8に嵌入しやすいように丸く形成されている。なお、ケース2および蓋体7の材料は、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、ABS(アクリルブタジエンスチレン)等のエンジニアリングプラスティックと呼ばれる合成樹脂材が使用でき、耐熱性や強度の点からPBTが好ましい。また、ケース2は底部も開口とし、底部開口を底蓋を取り付けて塞ぐようにしても良い。 【0027】基板6には検出回路等が実装されており、また、図4及び図5に示すように、固定リブ23を嵌め込む切欠き部6aと、支持部材用ケース41の取り付け用足部41eを差し込む差し込み孔6bと、ガイドピン27を挿入するガイド孔6cと、検出回路等と接続されたパターンに接続固定された端子9とが備えられている。61は基板6に実装された半固定可変抵抗器である。なお、端子9については後述する。 【0028】蓋体7はケース2の側壁21の内側に位置して開口を塞ぐように全体として四角板状に形成されており、図6乃至図8に示すように、その平板部70の下面(ケース)側を凹状に形成された凹部(内底部)71と、凹部71を囲むように形成された側部72と、平板部70の上面側の周縁に沿って形成された傾斜面部73と、平板部70の上面側に突設され、シールドカバー8の挿入時のガイドとなるテーパ部74,74と、蓋体7とケース2との接着時に加熱する際のケース2内の空気抜き等用の貫通孔75と、側部72に切欠き形成された端子9の導出用の切欠き部76とが備えられている。 【0029】蓋体7は全体的に皿を逆にした形状となっており、蓋体7をケース2の開口を塞ぐように被せたとき、図3及び図16に示すように、蓋体7の周縁(蓋体7とケース2の接合部)に沿って、蓋体7の傾斜面部73とケース2の側壁21の上端部によって凹溝部Gが構成される。このような凹溝部Gに接着剤S(図16で格子状の網かけを施してある部分)を充填することにより、蓋体7とケース2の接合部のみに接着剤Sを施すことができる。なお、側部72の四隅の先端が基板6に当接して、蓋体7がケース2内に落ち込まないようにしている。 【0030】シールドカバー8は板厚0.3mmの一枚の金属板を打ち抜き、折り曲げて形成されており、材料として金属材料(銅、鋼、アルミニウム等)が使用でき、コストや強度や半田付け性の点から好ましい錫引き鋼板を本実施の形態では用いている。シールドカバー8は、図2及び図5及び図11乃至図14に示すように、長方形状の天板81と、天板81の両長辺から鈍角にそれぞれ折り曲げ形成された一対の第2,第4の側壁82a,82bと、第2,第4の側壁82a,82bの両側縁からほぼ直角にそれぞれ折り曲げ形成された一対の補助側壁83と、天板81の両短辺から鈍角にそれぞれ折り曲げ形成された一対の第1,第3の側壁84a,84bと、補助側壁83の遊端寄りに形成された係止用孔85と、第1,第3の側壁84a,84bの先端寄りに形成され、係止用孔85にスナップインされる切り起こし爪86と、第1,第3の側壁84a,84b先端に形成されたケース2の抜け止め用爪87と、第2,第4の側壁82a,82bの先端に形成されたプリント基板101への固定用爪88とが備えられている。したがって、天板81に対して90度を越えて広がっている第2,第4の側壁82a,82bを押し込むことによって係止用孔85に切り起こし爪86がスナップインされて図5等に示すような四角箱状のシールドカバー8となる。 【0031】なお、図4及び図5に示すように、本実施の形態の端子9は長尺板状であり、基板6から直交方向に差し込まれて固定されている状態で、まず略直角に折り曲げ形成された第1の水平板部91と、第1の水平板部91から上方に略直角に折り曲げ形成された第1の垂直板部92と、第1の垂直板部92から略直角に折り曲げ形成された第2の水平板部93からなり、全体として2段階状になっている。基板6をケース2内に取り付けたとき、図3に示すように、端子9の第1の水平板部91の下面は丁度ケース2の切欠き部26の底面26a(図10参照)に載置されて隙間がないように設定してあり、また、第1の垂直板部92の内面側は凹溝部Gの内面に沿うように設定されている。また、端子9の幅は、ケース2の切欠き部26及び蓋体7の切欠き部76の幅と略同一に設定されている。 【0032】したがって、端子9の第1の水平板部91によりケース2の切欠き部26及び蓋体7の切欠き部76を塞ぐことができるので、凹溝部Gに充填された接着剤Sがケース2内に漏れだすのを防止できる。また、第1の垂直板部92により、凹溝部Gに充填された接着剤Sがケース2の側面に漏れだすのを防止できる。 【0033】また、ケース2の切欠き部26及び蓋体7の切欠き部76部分を、端子9の第1の水平板部91等を2段階状に折り曲げて凹溝部Gの内面形状と略同一形状にしているので、凹溝部Gに接着剤Sを充填したとき、接着剤Sが満遍なく均一に凹溝部Gに満たされてケース2と蓋体7の固定を安定して行える。 【0034】ここで、ケース2と蓋体7との組立方法を説明すると、ケース2内に基板6をガイドピン27にガイドさせて入れ、ケース2の固定リブ23を熱かしめして固定する。次に、ケース2の開口部に蓋体7を被せて、ケース2と蓋体7との接合部に沿って形成される凹溝部Gにエポキシ樹脂系の熱硬化型接着剤Sをディスペンサ等で塗布し、熱硬化型接着剤Sによって端子9の取り出し部分(26,76)が覆われる。その後、加熱して接着剤Sを乾燥硬化させる。その加熱によってケース2内の空気が膨張しても貫通孔75から逃げることができるので、ケース2及び蓋体7が破損することがない。その後、図16に示すように、ケース2の貫通孔75をシール102で覆う。 【0035】なお、接着剤は、エポキシ系、シリコン系等の絶縁性接着剤が使用でき、耐熱性や接着強度の点からエポキシ樹脂系の熱硬化型接着剤が好ましい。紫外線硬化型接着剤でも良い。接着剤の粘度は常温(20°C)で500ポアズ程度のやや高めのものを用いると、流出しにくくて良い。 【0036】ここで、シールドカバー8の組立て方法について説明する。前述したように、シールドカバー8は一枚の金属板を折り曲げて形成されて、図12及び図14のAに示すように、補助側壁83が第1,第3の側壁84a,84bの外側に配置され、第1,第3の側壁84a,84bが天板81に対して鈍角に折り曲げ形成されていることから、第1,第3の側壁84a,84bはその弾性力によって対応する補助側壁83の内面に圧接されている。また、第2,第4の側壁82a,82bは開いた状態で係止用孔85と切り起こし爪86は外れている。この図12の状態であっても、補助側壁83と第1,第3の側壁84a,84bの根元付近(天板81側)は重ね合わせられており(当接してオーバーラップしており)、第2,第4の側壁82a,82bを押し曲げる際に、第1,第3の側壁84a,84bが補助側壁83に引っ掛かることなくスムーズにスナップインできる。このような図12の状態から、シールドカバー8の第2,第4の側壁82a,82bを上下方向から押圧し、第2,第4の側壁82a,82bの折り曲げ加工によって生ずる弾性力に抗して押し曲げる。すると、図13及び図14のBに示すように、第1,第3の側壁84a,84bの切り起こし爪86が補助側壁83の係止用孔85に達して係合する。そして、押圧力を取り除いても、第1,第3の側壁84a,84bの外側と補助側壁83の内側との間に圧接力が働いていることから、切り起こし爪86と係止用孔85との係合が保持される。 【0037】このようにして組み立てたシールドカバー8内に、図16に示すように、前記一体化した蓋体7とケース2を嵌入させる。この嵌入に際しては、ケース2の丸く形成された角部29,29によってシールドカバー8の開口部にケース2(および蓋体7)を嵌め込み、さらに押し込むと、ケース2および蓋体7に突設されたテーパ部24,28,74によってガイドされ、シールドカバー8の開口縁がケース2および蓋体7の突起部分に引っ掛かることなく、嵌入できる。このようにして嵌入されると、シールドカバー8の各側壁の内面はテーパ部24,28,74の頂部及び凸段部25とのみ突き当たっており、かつこれらの頂部によってシールドカバー8の第1,第3の側壁84a,84bおよび第2,第4の側壁82a,82bさらに補助側壁83は外方に押圧されている。このようにしてシールドカバー8内に嵌入させることによってケース2および蓋体7は外れにくくなっているが、その後、図3のBに示すように、抜け止め用爪87を凸段部25の角で受けさせて折り曲げ、ケース2および蓋体7がシールドカバー8内から抜けないように止めて図2A乃至Eに示す振動型ジャイロスコープ100が得られる。ここで、抜け止め用爪87を折り曲げる際、第1,第3の側壁84a,84bには内側に力が働くため、係止用孔85と切り起こし爪86との係合が外れるおそれがあるが、その力を凸段部25で受けることにより、第1,第3の側壁84a,84bが内側に変形しないようにしており、これにより係合が外れるのを防止している。 【0038】なお、係合部である係止用孔と切り起こし爪は、前記実施の形態と逆の配置でも良いが、第2、第4の側壁82a,82b(補助側壁83)に係止用孔85が、第1、第3の84a,84bに切り起こし爪(もしくは凸部)86がある形態の方が、係止用孔のスペースが大きく取れて、かつシールドカバーの強度も維持できるので望ましい。 【0039】また、前記実施の形態においては、補助側壁83を第2、第4の側壁82a,82bの両側縁からほぼ直角にそれぞれ折り曲げ形成しているが、第2、第4の側壁82a,82bとの成す角が鋭角となるように補助側壁83を折り曲げ形成することにより、補助側壁83の内側が、天板81の両短辺から略直角または鈍角に折り曲げ形成された第1,第3の側壁84a,84bの対応する外面とそれぞれ圧接するようにしてもよい。 【0040】この振動型ジャイロスコープ100のシールドカバー8はプリント基板101の孔に固定用爪(もしくは凸部)88が挿入され、図1に示すように、固定用爪88がかしめまたは半田付けによりプリント基板101に取り付けられて、固定用爪88はプリント基板101のグランドパターン(図示せず)と電気的に接続される。シールドカバー8の開口部が位置する所のプリント基板101には図示しないがグランドパターン(ベタパターンが好ましいがメッシュパターンでも可)が形成されており、本発明のシールドカバー8とともにケース2の内部の電子回路(回路基板)をシールドする機能を果たしている。 【0041】次に、シールドカバー8の変形例を図15を参照して説明する。なお、前記実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。このシールドカバー8が前記シールドカバー8と異なる点は、前記第1,第3の側壁84a,84bが設けられていないことである。すなわち、図15に示すように、長方形状の天板81と、天板81の両長辺から鈍角にそれぞれ折り曲げ形成された一対の第2,第4の側壁82a,82bと、第2,第4の側壁82a,82bの両側縁からそれぞれ折り曲げ形成され、かつ互いに当接して重なり合う一対の補助側壁83,83と、重なり合う補助側壁83,83の一方の遊端寄りに形成された係止用孔85と、他方の補助側壁83の先端寄り(シールドカバー8の中央部よりも開口縁側寄り)に形成され、係止用孔85にスナップインされる切り起こし爪86と、外側に位置する補助側壁83のシールドカバー8の開口縁側先端に形成されたケース2の抜け止め用爪87と、第2,第4の側壁82a,82bの先端に形成されたプリント基板101への固定用爪88とが備えられている。このような図15に示すシールドカバー8にあっても、天板81に対して90度を越えて広がっている第2,第4の側壁82a,82bをその弾性力に抗して押し込むことによって係止用孔85に切り起こし爪86がスナップインされて四角箱状のシールドカバー8となる。 【0042】なお、この変形例によるシールドカバー8にあっても、内側に位置する補助側壁83と外側に位置する補助側壁83とが互いに圧接するように折り曲げ形成されており、第2,第4の側壁82a,82bを押し込むだけで、容易に係止用孔85と切り起こし爪86とが係合できるようになっている。また、抜け止め用爪87を折り曲げる際に、係合が外れないよう、内部に収納される部材(ケース2の凸段部25)により内側に位置する補助側壁83の変形(内側への撓み)が規制されている。 【0043】このような前記実施の形態にあっては、内部に収納される電子回路のシールドを行う、シールドカバー8であって、略矩形状の天板81と、この天板81の各辺から折り曲げ形成された4つの側壁82a,82b,84a,84bとを備えた1枚の金属板からなり、各側壁のうち相対向する第1と第3の側壁84a,84bにはそれぞれ第1の係合部である一対の切り起こし爪86を設け、他の相対向する第2と第4の側壁82a,82bは天板81との成す角が鈍角となるように折り曲げ形成してあるとともに、第2と第4の側壁82a,82bの両側縁からそれぞれ第1と第3の側壁84a,84bと略平行に補助側壁83を折り曲げ形成してあり、補助側壁83には、第2と第4の側壁82a,82bを弾性力に抗して内側に押し曲げた状態で第1の係合部と係合する第2の係合部である係止用孔85をそれぞれ設けたため、1枚の金属板の打ち抜き加工と曲げ加工でシールドカバー8を構成でき、組立作業性もよい。 【0044】前記実施の形態にあっては、切り起こし爪86は第1と第3の側壁84a,84bの中央部よりも先端側にそれぞれ形成されているため、係止用孔85と切り起こし爪86とがより確実に係合する。つまり、第1と第3の側壁84a,84bの根元側は天板81とつながっているので、自由に動かない。逆に第1と第3の側壁84a,84bの先端側は根元を中心に動き、かつ撓みやすい。よって第1と第3の側壁84a,84bの先端部に係合部(スナップ)を設けることで、撓み性が良くてスナップインしやすく、また、係合部をスナップインして固定することで、シールドカバー8全体もその形状を固定することができる。 【0045】前記実施の形態にあっては、係止用孔85と切り起こし爪86とが係合していないときでも、補助側壁83の天板81側は第1と第3の側壁84a,84bとオーバーラップしているため、係合していないときでも、常に第1または第3の側壁84a,84bと補助側壁83とは天板81側で重なっているので、第2と第4の側壁82a,82bを押し込むだけでスムーズに係合させることができ、組立作業性をより向上させることができる。 【0046】前記実施の形態にあっては、補助側壁83は第1と第3の側壁84a,84bの外側に位置しているため、補助側壁83が内側になるとコーナー部が不連続となるが、外側とすることで第1〜第4の側壁82a,82b,84a,84bの角部が連続することとなるので、コーナーで指等を引っかけて負傷するようなことは発生しにくく、安全である。 【0047】前記実施の形態にあっては、第1と第3の側壁84a,84bの外面はそれぞれ補助側壁83の内面と弾性力により圧接しているため、より確実に係合させることができる。 【0048】前記実施の形態にあっては、ケース2により第1と第3の側壁84a,84b(図15に示す変形例にあっては、補助側壁83)が内側に撓まないように規制されているため、ケース2の側部(特に凸段部25)がストッパとなって第1,第3の側壁84a,84b(補助側壁83)が内側に撓まなくなるので、意に反して係合が外れることがない。 【0049】前記実施の形態にあっては、ケース2および蓋体7は電子回路を備えた絶縁性のモールドケースであり、モールドケースを抜け止めするための抜け止め用爪87がいずれかの側壁82a,82b,84a,84bの先端に設けてあるため、電子回路が搭載される基板を保持する手段をシールドカバー内に設けなくとも、基板(モールドケース)がシールドカバー8から脱落することもない。 【0050】前記実施の形態にあっては、抜け止め用爪87は第1および/または第3の側壁84a,84bに設けられており、プリント基板101に形成された孔に挿入される固定用爪88が第2及び第4の側壁82a,82bの先端に設けられているため、固定用爪88の挿入後に、振動等の外力が加えられても、第2と第4の側壁82a,82bはプリント基板101に固定されるので、第1の係合部と第2の係合部との係合がはずれて、第2と第4の側壁82a,82bが開くのを防止することができる。 【0051】前記実施の形態(変形例)にあっては、内部に収納される電子回路のシールドを行う、シールドカバー8であって、略矩形状の天板81と、この天板81の2辺から折り曲げ形成された相対向する2つの側壁(第4の側壁82a,82b)とを備えた1枚の金属板からなり、第2と第4の側壁82a,82bは天板81との成す角が鈍角となるように折り曲げ形成してあるとともに、第2と第4の側壁82a,82bの両側縁から互いに重なり合うようにそれぞれ補助側壁83を折り曲げ形成してあり、重ね合わせられている補助側壁83には第1の係合部(切り起こし爪86)と、第1の係合部と係合する第2の係合部(係止用孔85)をそれぞれ設けたため、1枚の金属板の打ち抜き加工と曲げ加工でシールドカバー8を構成でき、組立作業性もよい。 【0052】なお、上述した実施の形態においては、振動型ジャイロスコープを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られず、例えばチューナー等の高周波機器のシールド構造として本発明を適用できることは言うまでもない。 【0053】 【発明の効果】請求項1,9記載の発明によれば、1枚の金属板の打ち抜き加工と曲げ加工でシールドカバーを構成でき、組立作業性もよい。 【0054】請求項2記載の発明によれば、第1の係合部が第1と第3の側壁の中央部よりも先端側に形成されているので、第2の係合部とより確実に係合する。 【0055】請求項3記載の発明によれば、係合していないときでも、第1または第3の側壁と補助側壁とは天板側で重なっているので、第2と第4の側壁を押し込むだけで係合させることができ、組立作業性をより向上させることができる。 【0056】請求項4記載の発明によれば、補助側壁が内側になるとコーナー部が不連続となるが、外側とすることで第1〜第4の側壁の角部が連続することとなるので、コーナーで指等を引っかけて負傷するようなことは発生しにくく、安全である。 【0057】請求項5記載の発明によれば、第1と第3の側壁はそれぞれ補助側壁との間に圧接力が働いているので、より確実に係合させることができる。 【0058】請求項6記載の発明によれば、内部に収納されている部材が係合部の係合が外れないようなストッパの機能を果たすので、意に反して係合が外れることがない。 【0059】請求項7記載の発明によれば、電子回路が搭載される基板を保持する手段をシールドカバー内に設けなくとも、基板(モールドケース)がシールドカバーから脱落することもない。 【0060】請求項8記載の発明によれば、第2及び第4の側壁の先端に設けられた固定用爪(凸部)がプリント基板の孔に挿入されるので、振動等の外力が加えられても、挿入後は、第1の係合部と第2の係合部との係合がはずれ、第2と第4の側壁が開くのを防止することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010098 【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)2月2日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】武 顕次郎 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−220284 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−21073 |
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