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【発明の名称】 パネル類収容用シェルフ等の間のシール構造
【発明者】 【氏名】小池 輝昌

【要約】 【課題】冷却ファンからの送風によって架内のパネル類を冷却する場合に、流路抵抗の大きいパネル類と小さいパネル類とを仕切板によって区画したパネル類収容部に各別に配した構造を採用した場合に、一方の収容部から他方の収容部に冷却空気が流れてしまうことを防止すること。

【解決手段】シェルフ11の内部を仕切板13で区画されたパネル類収容部11a、11bと仕切板16で区画されたファン収容部15a、15bの上側周端部に弾性を備えたシール部材20を取り付け、パネル類収容部11a、11bの下側周端部にシール受け部材21を取り付ける。シェルフ11及び冷却ファン17のケーシング17a を収容したフレームをシェルフ架10に挿入した状態で、シール部材20とシール受け部材21とが密着し、仕切板13、16で区画されたそれぞれの収容部11a、11b及び15a、15bを遮断して、収容部11a、11b、15a、15b間の空気の流通が防止される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 パネル類を挿抜自在に収容したシェルフをシェルフ架に挿抜自在に多段に積み重ねた状態で収容し、前記パネル類に冷却空気を送風する冷却ファンを前記シェルフ架に挿抜自在に収容してなる電気機器などのパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造において、前記シェルフにシェルフ内仕切板を前記パネル類に並列に設け、前記シェルフ内仕切板の上下縁部のいずれか一方に弾性を備えたシール部材を、他方に該シール部材を擦過させるシール受け部材を、それぞれ設け、前記シェルフをシェルフ架に挿入した状態で、上下に位置した前記シェルフ内仕切板のシール部材とシール受け部材とが密着すること特徴とするパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造。
【請求項2】 パネル類を挿抜自在に収容したシェルフをシェルフ架に挿抜自在に多段に積み重ねた状態で収容し、前記パネル類に冷却空気を送風する冷却ファンを前記シェルフ架に挿抜自在に収容してなる電気機器などのパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造において、前記シェルフにシェルフ内仕切板を前記パネル類に並列に設け、前記仕切板に対応した位置であって前記冷却ファンの収容体にファン室内仕切板を設け、前記ファン室内仕切板の上縁部に弾性を備えたシール部材を設け、前記シェルフ内仕切板の上縁部に弾性を備えたシール部材を設け、前記シェルフ内仕切板の下縁部に前記シール部材を擦過させるシール受け部材を設け、前記シェルフをシェルフ架に挿入した状態で、上下に位置した仕切板のシール部材とシール受け部材とが密着するとともに、前記ファン室内仕切板に設けたシール部材とシェルフ内仕切板に設けたシール受け部材とが密着すること特徴とするパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造。
【請求項3】 パネル類を挿抜自在に収容したシェルフをシェルフ架に挿抜自在に多段に積み重ねた状態で収容し、前記パネル類に冷却空気を送風する冷却ファンを前記シェルフ架に挿抜自在に収容してなる電気機器などのパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造において、前記シェルフにシェルフ内仕切板を前記パネル類に並列に設け、前記シェルフ内仕切板によって区画されたパネル類収容部の上下周端部のいずれか一方に弾性を備えたシール部材を、他方に該シール部材を擦過させるシール受け部材を、それぞれ配設し、前記シェルフをシェルフ架に挿入した状態で、上下に位置した前記パネル類収容部のシール部材とシール受け部材とが密着すること特徴とするパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造。
【請求項4】 パネル類を挿抜自在に収容したシェルフをシェルフ架に挿抜自在に多段に積み重ねた状態で収容し、前記パネル類に冷却空気を送風する冷却ファンを前記シェルフ架の下部に挿抜自在に収容してなる電気機器などのパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造において、前記シェルフにシェルフ内仕切板を前記パネル類に並列に設け、前記仕切板に対応した位置であって前記冷却ファンの収容体にファン室内仕切板を設け、前記ファン室内仕切板によって区画されたファン収容部の上側周端部に弾性を備えたシール部材を配設し、前記シェルフ内仕切板によって区画されたパネル類収容部の上側周端部に弾性を備えたシール部材を配設し、前記パネル類収容部の下側周端部に前記シール部材を擦過させるシール受け部材を配設し、前記シェルフをシェルフ架に挿入した状態で、上下に位置したパネル類収容部のシール部材とシール受け部材とが密着するとともに、前記ファン収容部に配設したシール部材と最下段のパネル類収容部に配設したシール受け部材とが密着すること特徴とするパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造。
【請求項5】 前記シール部材を管状弾性体で構成し、前記シール受け部材を平板で構成したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造。
【請求項6】 前記シール部材をゴム材によって構成し、前記シール受け部材の少なくともシール部材を擦過させる面を合成樹脂で構成したことを特徴とする請求項5に記載のパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造。
【請求項7】 前記シール部材に適宜な圧力の流体を封入したことを特徴とする請求項5または請求項6のいずれかに記載のパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、回路が形成された複数のパネル類を並列して収容するシェルフを多段に積み重ねて電子機器等を構成する構造において、シェルフ間等に配設するシールの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通信機器その他の電子機器等は、電子回路を形成した複数のパネル類を並列させてシェルフに挿抜自在に収容させ、このシェルフを適宜数段に積み重ねて構成されている。これらパネル類からは発熱があるため、冷却される必要がある。この冷却のために冷却ファンを備え、通風することにより強制的に空冷するものがある。
【0003】図5は、強制冷却が行なわれる従来のシェルフを収容したシェルフ架の概略の構造を示す正面方向からの斜視図で、前部を切断省略して示してある。パネル類1はシェルフ2を構成するフレーム(図示省略)に前側から挿抜自在に収容されており、このシェルフ2が同図に示すように2段に積み重ねられている。また、このシェルフ2のフレームも、シェルフ架3に前側から挿抜自在に収容されている。シェルフ架3の下部には冷却ファン4が設けられて、シェルフ架3の下方から空気を吸引して上方に吐出し、パネル類1を冷却してシェルフ架3の上部から排出されるようにしてある。このため、パネル類1は隣接するパネル類1同士で空気の流路を形成するよう、シェルフ架3の下部から上部に至る通風方向に沿って収容されている。なお、例えばシェルフ架3をフリーアクセスフロアに載置し、その下部と床面との間から冷却空気を吸込むようにしてある。
【0004】ところで、それぞれのパネル類1の回路を構成する素子や部品によって、或いはパネル類1の厚さなどによって、それぞれのパネル類1が有する流路抵抗の抵抗値が異なる。そこで、効率良い冷却を行なえるように、流路抵抗が大きいパネル類1と小さいパネル類1とを分離してシェルフ2に収容させてあり、これらを分離する仕切板5が、シェルフ2内にパネル類1と並列して設けられている。この仕切板5はそれぞれのシェルフ2に対応する位置に設けられており、また冷却ファン4の間にも仕切板6が設けられて、それぞれのパネル類を効率よく冷却できるようにしてある。なお、冷却ファン4もシェルフ架3に対して前側から挿抜自在に収容できるようにしてあり、故障や保守を容易に行なえるようにしてある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述したようにそれぞれのシェルフ2がシェルフ架3に対して挿抜自在となっているため、上下のシェルフ2の間に間隙が存在し、このため次のような問題が生じてしまう。すなわち、パネル類1の流路抵抗が異なるために、この仕切板5、6を挟んで左右の部分に供給される冷却空気の圧力は異なっている。上記間隙は前記仕切板5同士の間や仕切板5、6の間にも存在するから、圧力の相違によって仕切板5で区画された一方の区域から他方の区域に冷却空気が流出してしまう。すなわち、流路抵抗が小さいパネル類1が収容された区域では流速が大きくなり、静圧が小さくなって上記間隙を通して流路抵抗が大きい区域から空気を吸引する。このため、流路抵抗が大きい区域における冷却空気流量が減少してしまい、所定の冷却効果を得ることができなくなってしまうおそれが生じる。
【0006】そこで、この発明は、流路抵抗が異なる区域の間を閉塞してこれらの間の空気の流通を抑制してそれぞれの区域における冷却効率を向上させ、しかも、シェルフや冷却ファンの挿抜に支障とならないパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための技術的手段として、この発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造は、パネル類を挿抜自在に収容したシェルフを、シェルフ架に挿抜自在に多段に積み重ねた状態で収容し、前記パネル類に冷却空気を送風する冷却ファンを前記シェルフ架に挿抜自在に収容してなる電気機器などのパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造において、前記シェルフにシェルフ内仕切板を前記パネル類に並列に設け、前記シェルフ内仕切板の上下端部のいずれか一方に弾性を備えたシール部材を、他方に該シール部材を擦過させるシール受け部材を、それぞれ設け、前記シェルフをシェルフ架に挿入した状態で、上下に位置した前記シェルフ内仕切板のシール部材とシール受け部材とが密着すること特徴としている。
【0008】前記シール部材とシール受け部材とが密着することにより、前記仕切板の上下部において該仕切板を挟んだ部分の区域が遮断される。このため、仕切板の上下部から隣接する区域間での冷却空気の流入出が防止され、冷却効率の低下を抑制することができる。
【0009】また、冷却空気を送風するための冷却ファンもシェルフ架に対して挿抜自在とされているから、この冷却ファンを収容した部分間での空気の流入出を防止するために、請求項2の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造は、パネル類を挿抜自在に収容したシェルフを、シェルフ架に挿抜自在に多段に積み重ねた状態で収容し、前記パネル類に冷却空気を送風する冷却ファンを前記シェルフ架に挿抜自在に収容してなる電気機器などのパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造において、前記シェルフにシェルフ内仕切板を前記パネル類に並列に設け、前記仕切板に対応した位置であって前記冷却ファンの収容体にファン室内仕切板を設け、前記ファン室内仕切板の上端部に弾性を備えたシール部材を設け、前記シェルフ内仕切板の上端部に弾性を備えたシール部材を設け、前記シェルフ内仕切板の下端部に前記シール部材を擦過させるシール受け部材を設け、前記シェルフをシェルフ架に挿入した状態で、上下に位置した仕切板のシール部材とシール受け部材とが密着するとともに、前記ファン室内仕切板に設けたシール部材とシェルフ内仕切板に設けたシール受け部材とが密着すること特徴としている。
【0010】ファンを収容したファン収容部同士も前記ファン室内仕切板で区画されるので、冷却ファンからシェルフ架の上部の排出部に至るまで隣接部同士が遮断されて、冷却空気の通風路が形成されることになり、冷却効率をより向上させることができる。
【0011】また、請求項3の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造は、パネル類を挿抜自在に収容したシェルフを、シェルフ架に挿抜自在に多段に積み重ねた状態で収容し、前記パネル類に冷却空気を送風する冷却ファンを前記シェルフ架に挿抜自在に収容してなる電気機器などのパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造において、前記シェルフにシェルフ内仕切板を前記パネル類に並列に設け、前記シェルフ内仕切板によって区画されたパネル類収容部の上下周端部のいずれか一方に弾性を備えたシール部材を、他方に該シール部材を擦過させるシール受け部材を、それぞれ配設し、前記シェルフをシェルフ架に挿入した状態で、上下に位置した前記パネル類収容部のシール部材とシール受け部材とが密着すること特徴としている。
【0012】それぞれ区画されたパネル類収容部の上下の周端部に前記シール部材とシール受け部材とが配設されているから、これらシール部材とシール受け部材、前記シェルフ内仕切板等によってダクト状の通風路が形成される。したがって、冷却ファンから送風された冷却空気は確実にこの通風路を通過してシェルフ架の外部に排出される。このため、隣接したパネル類収容部間での空気の流通がより確実に防止され、冷却効率をさらに向上させることができる。
【0013】また、請求項4の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造は、パネル類を挿抜自在に収容したシェルフを、シェルフ架に挿抜自在に多段に積み重ねた状態で収容し、前記パネル類に冷却空気を送風する冷却ファンを前記シェルフ架の下部に挿抜自在に収容してなる電気機器などのパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造において、前記シェルフにシェルフ内仕切板を前記パネル類に並列に設け、前記仕切板に対応した位置であって前記冷却ファンの収容体にファン室内仕切板を設け、前記ファン室内仕切板によって区画されたファン収容部の上側周端部に弾性を備えたシール部材を配設し、前記シェルフ内仕切板によって区画されたパネル類収容部の上側周端部に弾性を備えたシール部材を配設し、前記パネル類収容部の下側周端部に前記シール部材を擦過させるシール受け部材を配設し、前記シェルフをシェルフ架に挿入した状態で、上下に位置したパネル類収容部のシール部材とシール受け部材とが密着するとともに、前記ファン収容部に配設したシール部材と最下段のパネル類収容部に配設したシール受け部材とが密着すること特徴としている。
【0014】すなわち、冷却ファンが前記ダクト状の通風路に収容された状態に構成されるので、冷却ファンの収容部間でも空気の流通が防止され、さらに冷却効率の向上を図ることができる。
【0015】また、請求項5の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造は、前記シール部材を管状弾性体で構成し、前記シール受け部材を平板で構成したことを特徴としている。
【0016】シール部材とシール受け部材とを密着させた状態において、シール部材が管状の弾性体で構成されているため、該シール部材が適宜に扁平し、シール受け部材との密着面積が増加して、確実にパネル類収容部等の間を密閉することができる。
【0017】また、請求項6の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造は、前記シール部材をゴム材によって構成し、前記シール受け部材の少なくともシール部材を擦過させる面を合成樹脂で構成したことを特徴としている。
【0018】シール部材をゴム材で構成することによって該シール部材に適宜な弾性を備えさせることができる。このシール部材の材質としては、シリコンやネオプレーンなどのゴムが好ましいが、自己形状を保持できるゴム系材料であれば構わない。また、シール受け部材のシール部材を擦過させる面を合成樹脂で構成することにより、シール部材とシール受け部材との間の滑りが良好となり、シェルフやファン収容部の挿抜を円滑に行なうことができる。シール受け部材の材質としては、フッ素系樹脂が好ましいが、シール部材を滑らせることができるものであれば他の合成樹脂であっても構わない。また、シール受け部材を無垢の合成樹脂として構成しても、或いは主体を金属で形成し、シール部材が擦過する面に合成樹脂を貼着したものであっても構わない。
【0019】さらに、請求項7の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造は、前記シール部材に適宜な圧力の流体を封入したことを特徴としている。
【0020】パネル類収容部の内部圧力が、管状に形成されたシール部材の内部圧力よりも大きくなるとシール部材を圧潰してしまって該シール部材とシール受け部材との密着が維持されなくなってしまうおそれがある。このため、シール部材の内部圧力を適宜な大きさにしておくことにより圧潰されなくなり、密着状態が確実に確保されることになる。なお、封入する流体としては、空気等の気体に限らず油などの液体であっても構わない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造を具体的に説明する。
【0022】図1は、この発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造を備えたシェルフを収容するシェルフ架10の概略の構造を示す正面方向からの斜視図で、前部を切断省略してある。図2は、このシェルフ架10の正面方向からの斜視図で、一のシェルフ11が引き出された状態を示している。また、図3はシェルフ11とこれに収容されるパネル類12の関係を示す概略の分解斜視図である。シェルフ11の内部にはシェルフ内仕切板13が設けられており、シェルフ11の内部が、流路抵抗の大きなパネル類12を収容するための第1パネル類収容部11a と、流路抵抗の小さいパネル類12を収容するための第2パネル類収容部11b とに区画されている。シェルフ11の上下壁には収容するパネル類12に対応した適宜数のスリット11cが形成されている。シェルフ11の背部にはマザーボード14が設けられ、このマザーボード14の前面に雄コネクタ14a が配設されている。他方、シェルフ11の前面は全体に開放されており、この前面からパネル類12が挿抜される。パネル類12の背部には雌コネクタ12a が設けられている。このパネル類12を挿入する場合には、シェルフ11の前記スリット11c にパネル類12の上下縁が位置するようにして行ない、最奥部まで挿入した状態で、前記雄コネクタ14a と雌コネクタ12a とが結合するようにしてある。また、パネル類12の前側端には適宜幅の前面板12b が設けられており、シェルフ11に収容された状態で隣接するパネル類12の前面板12bと協働してシェルフ11の前側開放を閉塞するようにしてある。
【0023】前記シェルフ11は、図1及び図2に示すように、多段に積み重ねられてシェルフ架10に収容されており、それぞれが図2に示すようにシェルフ架10に対して挿抜自在とされている。また、前記シェルフ内仕切板13は全てのシェルフ11であって一致した位置に設けられている。このため、図1に示すように、前記第1パネル類収容部11a は全てのシェルフ11について連通し、第1パネル類収容部11b も全てのシェルフ11について連通して、それぞれ上下方向に筒状となっている。
【0024】シェルフ架10の下部には、図1に示すように、ファン収容部15a 、15b が形成されている。このファン収容部15a 、15b は、前記シェルフ内仕切板13と一致した位置に配設されたファン室仕切板16によって第1ファン収容部15a と第2ファン収容部15b とに区画されている。この第1ファン収容部15a は前記第1パネル類収容部11a の下方に位置しており、第2ファン収容部15b は前記第2パネル類収容部11b の下方に位置している。ファン収容部15a 、15b の内部には冷却ファン17が収容されており、第1ファン収容部15a には第1パネル類収容部11a に収容されたパネル類12を冷却するのに適したファン17が配設され、第2ファン収容部15b には第2パネル類収容部11b に収容されたパネル類12を冷却するのに適したファン17が配設されている。なお、この実施形態では、図1に示すように、第1ファン収容部15a には2台の冷却ファン17を配し、第2ファン収容部15b には1台の冷却ファン17を配して、それぞれのパネル類収容部11a 、11b に収容されたパネル類12の冷却を行なうようにしてある。これらファン17のケーシング17aは、冷却ファン17の収容体であるフレーム18に収容されて設けられており、このフレーム18がガイドレール19に案内されてシェルフ架10に対して前側から挿抜自在としてある。
【0025】また、シェルフ架10の上端面は、図1に示すように開放してあり、網10a などが張設されている。
【0026】そして、図1に示すように、前記シェルフ内仕切板13によって区画されたパネル類収容部11a 、11b とファン収容部15a 、15b の上側周端部にはシール部材20が取り付けられている。このシール部材20は、図4に示すように、パネル類収容部11a 、11b では、シェルフ内仕切板13の上端部とシェルフ11の上側の前記スリット11c が形成された部分とに載置された状態で取り付けられ、ファン収容部15a 、15b では、フレーム18の上端部に載置された状態で取り付けられている。このシール部材20は弾性体で、断面ほぼ円形あるいは楕円形など適宜な形状に形成されており、材質としては、シリコンやネオプレーンなどのゴムが好ましいが、自己形状を保持できるゴム系材料は勿論、その他の材料でも構わない。
【0027】前記パネル類収容部11a 、11b の下側周端部にはシール受け部材21が取り付けられている。このシール受け部材21は前記シール部材20が臨んだ位置に配設されており、シェルフ内仕切板13の下端部とシェルフ11の下側のスリット11c に取り付けられている。シール受け部材21は、シール部材20に臨んだ受け面がほぼ平面に形成されており、材質としては合成樹脂、特にフッ素樹脂などが望ましいが、シール部材20が密着した状態で円滑に擦過させることができるものであればよい。
【0028】そして、前記シェルフ11や冷却ファン17を収容したフレーム18をシェルフ架10に挿入した状態で、前記シール部材20とシール受け部材21とが密着するようにしてある。
【0029】以上により構成したこの発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造の実施形態について、その作用を以下に説明する。
【0030】シェルフ11と冷却ファン17のフレーム18をシェルフ架10に挿入すると、シール部材20とシール受け部材21とが密着した状態となり、仕切板13、16を挟んで、第1パネル類収容部11a 及び第1ファン収容部15a と第2パネル類収容部11b 及び第2ファン収容部15b とが遮断される状態となる。すなわち、第1ファン収容部15a と第1パネル類収容部11a とによって、また第2ファン収容部15b と第2パネル類収容部11b とによってそれぞれダクト状の風路が形成されることになる。そして、第1ファン収容部15a に配された冷却ファン17を作動させると、床下から吸込まれた空気はシェルフ架10内に吐出され、第1ファン収容部15a から第1パネル類収容部11a に送風され、第1パネル類収容部11a に収容されたパネル類12が冷却される。冷却に供された空気は、シェルフ架10の上部から網10a を通過してシェルフ架10の外部に排出される。同様に、第2ファン収容部15b に配された冷却ファン17を作動させると、第2パネル類収容部11b に収容されたパネル類12が冷却され、冷却に供された空気はシェルフ架10の上部から排出される。
【0031】第1パネル類収容部11a と第2パネル類収容部11b に収容されたパネル類12の流路抵抗の大きさが異なっているため、パネル類収容部11a 、11b の内部を流れる冷却空気の流速は、流路抵抗の小さいパネル類12を収容している第2パネル類収容部11b の方が大きくなって、外部から空気を吸引しようとする。しかし、第1パネル類収容部11a 及び第1パネル類収容部15a とは遮断されているから、これら収容部11a 、15a から空気が吸込まれることがない。このため、第1パネル類収容部11a と第1ファン収容部15a とを流れる空気の流量が減少してしまうことがなく、第1パネル類収容部11a に収容されてパネル類12は確実に冷却されることになる。
【0032】パネル類12や冷却ファン17の保守や修理を行なう場合には、シェルフ11やフレーム18をシェルフ架10から引き出して行なう。このとき、シール部材20とシール受け部材21とは適宜に滑べるので、シェルフ11やフレーム18を円滑に引き出すことができる。保守などが終了したならば、シェルフ11やフレーム18を押込んでシェルフ架10に収容させればよい。
【0033】なお、ここに説明した実施形態は本発明の好ましい一形態であって、本発明はこれに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することができることは勿論である。例えば、本実施形態では、シール部材20及びシール受け部材21をパネル類収容部11a 、11b の周端部に巻回するように取り付けたものとして示したが、これらシール部材20とシール受け部材21とはシェルフ内仕切板13の上下端部とファン室仕切板16の上端部にのみ設けられた構造であっても、隣接するパネル類収容部11a 、11b との間を遮断することができる。また、パネル類収容部11a 、11b とファン収容部の上端部にシール部材20を、パネル類収容部11a 、11b の下端部にシール受け部材21とを取り付けた構造として説明したが、パネル類収容部11a 、11b とファン収容部の上端部にシール受け部材21を、パネル類収容部11a 、11b の下端部にシール部材20をそれぞれ取り付けた構造であっても構わない。
【0034】また、シール部材20を断面円形あるいは楕円形の中実のものとして説明したが、管状に形成したものであっても構わない。管状に形成したものであれば、中実のものよりも大きい弾性を備えさせることが容易である。なお、シール部材を管状に形成したものでは、その内部圧力がパネル類収容部11a 、11b の内部圧力よりも小さいと、シール部材が圧潰されてしまい、シール受け部材との間に間隙が形成され、そこから空気の流通が生じてしまうおそれがある。このため、管状のシール部材の内部圧力がパネル類収容部11a 、11b の内部圧力よりも大きくなるようにしておくことが好ましい。
【0035】また、シール受け部材21は、シール部20との密着する面を、該シール部20が滑ることができればよい。このため、シール受け部材21は主体を金属で構成し、シール部20との密着面を、該主体に合成樹脂板などを貼着して構成したものであっても構わない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造によれば、シェルフ内仕切板の上下縁部にシール部材とシール受け部材とを設け、シェルフをシェルフ架に挿入した状態でこれらシール部材とシール受け部材とが密着するようにしたから、仕切板の上下部において隣接するパネル類収容部同士が遮断される。このため、仕切板の上下部を通過してパネル類収容部内の冷却空気が流通するのが防止され、それぞれのパネル類収容部の冷却空気の流量が減少することがなく、冷却効率を低下させてしまうことがない。
【0037】また、請求項2の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造によれば、ファン収容部同士も区画されるので、ファン収容部同士においても空気の流通が防止されて、冷却効率をより向上させることができる。
【0038】また、請求項3の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造によれば、それぞれ区画されたパネル類収容部の上下端部が周囲に亙って遮断されるから、隣接したパネル類収容部間での空気の流通がより確実に防止され、冷却効率をさらに向上させることができる。
【0039】また、請求項4の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造によれば、冷却ファンがファン収容部とパネル類収容部及びこれらの間のシール部材とシール受け部材とによって構成されたダクト状の通風路に収容された状態に構成されるため、冷却空気はこの通風路のみを流れことになり、さらに冷却効率の向上を図ることができる。
【0040】また、請求項5の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造によれば、シール部材に容易に弾性力を付与することができ、シール受け部材と密着した状態で、該シール部材が適宜に扁平し、シール部材との密着面積が増加し、確実にパネル類収容部等の間を密閉することができる。
【0041】また、請求項6の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造によれば、シール部材とシール受け部材との間の滑りが良好になり、シェルフやファン収容部をシェルフ架に円滑に挿抜することができる。
【0042】そして、請求項7の発明に係るパネル類収容用シェルフ等の間のシール構造によれば、管状に形成したシール部材が必要以上に扁平してシール受け部材との間に間隙ができてしまうことを防止するので、パネル類収容部等の間を確実に密閉することができる。
【出願人】 【識別番号】000232047
【氏名又は名称】日本電気エンジニアリング株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】望月 秀人
【公開番号】 特開平11−220281
【公開日】 平成11年(1999)8月10日
【出願番号】 特願平10−33741