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【発明の名称】 電源装置
【発明者】 【氏名】西山 徳明

【氏名】長谷川 健二

【氏名】国友 博之

【要約】 【課題】基板上の重量物の固定を容易にして基板の割れやハンダクラックを防止した電源装置の開示【解決手段】 基板21を支える下部ケース20に、基板21の下面に突出するトランス22の出力ピン26を支えるトランス支持突起26を形成し、上部ケース28に、トランス22を支えるリブ29を形成し、下ケースと20と上ケース28とを結合して基板21を格納するときに、トランス支持突起26とリブ29及びリブ30とでトランス22及び基板21を固定したことを特徴とする。

【解決手段】基板21を支える下部ケース20に、基板21の下面に突出するトランス22の出力ピン26を支えるトランス支持突起26を形成し、上部ケース28に、トランス22を支えるリブ29を形成し、下ケースと20と上ケース28とを結合して基板21を格納するときに、トランス支持突起26とリブ29及びリブ30とでトランス22及び基板21を固定したことを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基板を支える下部ケースに、前記基板の下面に突出する重量物の固定突起を支える下部支持部を形成し、前記基板の上を覆う上部ケースに、前記重量物の上部を支える上部支持部を形成し、前記上部ケースと前記下部ケースとによって前記基板を格納するときに、前記下部支持部と前記上部支持部とにより前記重量物を固定したことを特徴とする電源装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケース内に基板を内蔵する電源装置に関し、更に詳しくは、トランスやヒートシンクなどの重量物を基板上に実装する場合に、基板の歪み等を解消した電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トランスやヒートシンクなどの重量物を実装する基板を内蔵する電源装置としては、図2に示すようなものが知られている。
【0003】この電源装置は、外装ケース1の一部を構成する下ケース2の上に基板3が配置され、基板3上にトランス4、ヒートシンク5並びにIC等の電気素子が実装されている。基板3の上は上ケース6により覆われており、上ケース6は下ケース2と結合されて外装ケース1を形成している。ケース1には基板3をケースに固定するリブ12及び突起物13が設けられている。さらに、下ケース2の内壁面には、トランス4,ヒートシンク5の実装された位置を基板3下部より支持する突起部7、8が形成され、上ケース6の内壁面にはトランス4、ヒートシンク5を上から固定するリブ9、10が形成されている。突起部7、8とリブ9、10により基板3とトランス4及びヒートシンク5とを挟み込んで固定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の電源装置では、トランス4やヒートシンク5等の重量物を実装した基板3を突起物13とリブ12により固定しているが、基板3上のトランス4やヒートシンク5等の重量物が振動すると、基板3の反りや歪みが吸収されず、基板3が割れたりやハンダにクラックが生ずる等の問題があるため、重量物を基板下側より支持する突起部7,8及び上部より固定するリブ9,10が設けられている。
【0005】リブ9、10を形成する場合には、実装時の基板3からの浮きや部品の高さのバラツキがあるため、リブ9、10と重量物との間に隙間11を持たせる必要がある。しかし、この隙間11は実装時の重量物の高さのバラツキを吸収する必要がある一方、隙間11が広すぎると、重量物の振動が押さえきれないなど、構造設計が難しいと共に、製造工程での隙間や浮きの厳重な管理が必要となり、製造工程の増加の要因となっている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために,本発明の請求項1にかかる電源装置は,基板を支える下部ケースに、前記基板の下面に突出する重量物の固定突起を支える下部支持部を形成し、前記基板の上を覆う上部ケースに、前記重量物の上部を支える上部支持部を形成し、前記上部ケースと前記下部ケースとによって前記基板を格納するときに、前記下部支持部と前記上部支持部とにより前記重量物を固定したことを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】次に,本発明の好ましい実施形態にかかる電源装置を図面に基づいて説明する。
【0008】図1は実施形態にかかる電源装置の主要構成部分を示したものであり、基板21を支える下部ケース20に、基板21の下面に突出する重量物の固定突起を支える下部支持部を形成し、前記基板の上を覆う上部ケースに、前記重量物の上部を支える上部支持部を形成した。
【0009】下部ケース20の上に基板21が配置されており、基板21上にトランス22やヒートシンク23等の重量物とIC等の電気素子(図示省略)が固定されている。基板21の下面であってトランス22の配置位置下方にはトランス22の出力ピン24(固定突起)が突出し、ヒートシンク23の配置位置下方にはヒートシンク23の固定端子25(固定突起)が突出している。
【0010】下部ケース20においてトランス22の出力ピン24の突出している部位に、トランス支持突起26(下部支持部)が突出形成されている。また、下部ケース20においてヒートシンク23の固定端子25が突出している部位には、ヒートシンク支持突起27(下部支持部)が形成されている。
【0011】上部ケース28の内壁面には、一対のトランス支持突起26、26に対向する部位に、リブ29、29(上部支持部)がそれぞれ突出している。リブ29、29とトランス支持突起26,26とは平面的な位置関係が一致している。トランス支持突起26、26が出力ピン24、24を支持するとき、リブ29、29がトランス22の上部角部に当接可能となっており、下ケース20と上ケース28とを結合させると、トランス支持突起26、26とリブ29、29とがトランス22及び基板21を挟み込んで支持する。これによって、トランス22が振動しても、その振動エネルギーは下部ケース20及び上ケース28に吸収され、基板21に伝わる振動エネルギーを小さくしている。リブ30はリブ29が設けられない場合の代用或いはリブ29の補強として補助的に設けられるものである。
【0012】下ケース20と上ケース28とを結合するときに、リブ29、29、30がトランス22を上部から下方に固定する力は、トランス22の出力ピン24、24を介して直接下ケース20のトランス支持突起26、26により受ける。従って、基板21の受けるトランス22の振動エネルギーが減少する。
【0013】また、上ケース28の内壁面であってヒートシンク23上部に臨む部位には、リブ31、32(上部支持部)が突設されている。リブ31,31はヒートシンク23の固定ピン27,27の平面的位置に対応している。リブ31,31の間のリブ32はヒートシンク23の上部を押さえるようになっている。ヒートシンク支持突起27、27はリブ31、32と共にヒートシンク23及び基板21を挟んで固定しており、ヒートシンク23の重量はヒートシンク支持突起27,27により直に受けられるようになっている。従って、ヒートシンク23が振動しても、その振動エネルギーは下ケース20及び上ケース28により吸収され、基板21に伝達されるヒートシンク23の振動エネルギーは減衰されている。
【0014】基板21は、上記のように、トランス22及びヒートシンク23を介して下ケース20及び上ケース28により固定されているが、側部のリブ33,34によって基板21の端部が固定されている。
【0015】なお、下ケース20及び上ケース28を結合させたときに、リブ29及びリブ30とトランス22との間、並びに、リブ31,32とヒートシンク23の上部との間には支える重量物の寸法公差以上の隙間は形成されない。
【0016】このような電源装置によれば、トランス22の一対の出力ピン24が一対のトランス支持突起26に支持されており、ヒートシンク23の一対の固定端子25,25がヒートシンク支持突起27、27に支持され、トランス22及びヒートシンク23の重量がトランス支持突起26或いはヒートシンク支持突起27を介して下ケース20に伝達されるために、これらの重量物に振動が発生しても、基板21に伝わる振動エネルギーは減少しており、基板21に割れやハンダクラックが生ずるおそれがない。
【0017】また、ヒートシンク23やトランス22の寸法などの確定した寸法よりトランス支持突起26、ヒートシンク支持突起27並びにリブ29〜32を設計することが出来、基板21からの浮きなどの不確定要素を考慮する必要がなくなる。更に、上下ケース20,28よりヒートシンク23やトランス22などの重量物を確実に固定しているために、重量物の振動が効果的に抑制され、落下や振動に対する設計が容易になる。更に、製造工程での浮きなどの厳重な管理が不要となり、製造工数の削減となり、安価な樹脂ケース入り電源装置を製造できる。
【0018】
【発明の効果】本発明の請求項1の電源装置によれば、ヒートシンク寸法などの確定した寸法より固定場所の受けと押さえのリブを設計することが出来、基板からの浮きなどの不確定要素を考慮する必要がなくなる。更に、ケースの上下よりヒートシンクやトランスなどの重量物を確実に固定しているために、重量物の振動が効果的に抑制され、落下や振動に対する設計が容易になる。更に、製造工程での浮きなどの厳重な管理が不要となり、製造工数の削減となり、安価な樹脂ケース入り電源装置を製造できる。
【出願人】 【識別番号】000180450
【氏名又は名称】四変テック株式会社
【出願日】 平成10年(1998)2月3日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】西脇 民雄
【公開番号】 特開平11−220274
【公開日】 平成11年(1999)8月10日
【出願番号】 特願平10−21707