| 【発明の名称】 |
ケーブルフォーミング装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】浅見 剛
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| 【要約】 |
【課題】架装台に収容された機器のケーブルを該架装台の背面の任意の位置で掛止させることができると共に、掛止させる位置を容易に変更することができるケーブルフォーミング装置を提供する。
【解決手段】架装台10の背面の垂直な辺に沿って一対の支持プレート12を設け、その下端部にワイヤ支持部13を、中間部に適宜数の掛止部材14を、上端部にワイヤロープ20を巻き取る巻取治具19を、それぞれ取り付ける。ワイヤロープ20の一端部をワイヤ支持部13に掛止させ、一対の支持プレート12に交互に連繋させて適宜な掛止部材14を経由させ、他端部を巻取治具19で巻き取ってワイヤロープ20を緊張させる。ワイヤロープ20に結束バンド等でケーブル11a を掛止させる。経由させる掛止部材14を変更すれば、ケーブル11a の掛止位置を変更できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 架装台に収容された複数の機器等と所定の機器等とを接続するケーブルを、上記架装台に適宜に支持させるためのケーブルフォーミング装置において、前記架装台に設けた一対の支柱体と、前記支柱体の適宜位置に配設した複数個の掛止部材と、前記支柱体に一端部が係脱自在に掛止され、中央部が前記掛止部材に案内される支持索体と、前記支持索体の他端部を掛止すると共に、該他端部から適宜に支持索体を巻き取って該支持索体を緊張させる、前記支柱体の適宜位置に配した調整手段とからなることを特徴とするケーブルフォーミング装置。 【請求項2】 前記支持索体を鋼索で構成したことを特徴とする請求項1に記載のケーブルフォーミング装置。 【請求項3】 前記調整手段を巻揚機で構成したことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のケーブルフォーミング装置。 【請求項4】 前記調整手段を、前記支柱体に形成した支持孔と、該支持孔に挿脱自在でかつ回動自在に支持させた調整棒と、調整棒と係脱自在に支柱体に設けた係止部とで構成し、調整棒に支持索体の他端部を係止させて回動させることにより該支持索体を巻き取って緊張させ、上記係止部に調整棒を係止して前記支持索体の緊張を維持することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載のケーブルフォーミング装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ラックやキャビネットなどに収容された機器のケーブルを整頓して保持させるためのケーブルフォーミング装置に関する。 【0002】 【従来の技術】通信機器などユニット化された複数の装置や機器などを架装台であるラックやキャビネットなどに収容させ、これらの機器間や他の架装台に収容された機器などとをケーブルによって接続する場合に、ケーブルを整頓して架装台に沿わせて効率良く配するためにケーブルフォーミングが行なわれる。架装台にはケーブルを支持する支持部材が設けられ、この支持部材にケーブルを係合させてフォーミングが行なわれる。 【0003】従来のこの種のケーブルフォーミング装置としては、図9のような構造が採用されている。同図は機器2を収容した架装台1の背面を示す概略の斜視図で、架装台1の後部の鉛直方向の辺部に設けられた支柱体3に適宜数の支持桟4を掛け渡してある。そして、収容された機器2の背面から延びたケーブル5を架装台1の背面に引き出し、結束バンドなどを用いてケーブル5を支持桟4の適宜位置に固定する。このとき、収容された機器2の大きさや位置に合せて、支持桟4の支柱体3に対する位置を変更しながら、位置合わせを行なう。 【0004】また、例えば、実開平2−63589号公報に記載されたキャビネットなどのようなものもある。このキャビネットは、パッケージが収容されているシェルフの側面に、該シェルフのパッケージ側と背面側との間を接続する複数の架内ケーブルを支持するケーブル受けを設けてなり、上記架内ケーブルが上記ケーブル受け上に収められて上記シェルフの側面に沿って装架された構造とされたものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図9に示すケーブルフォーミング装置及び実開平2−63589号公報に記載されたキャビネットも、いずれも、架装台1に実装される機器2ごとに支持桟4やケーブル受けの位置を変更する必要があり、この位置合わせの作業が煩雑である。また、支持桟4やケーブル受けはネジ止め等によって支柱体3に固定するようにしてあるため、これらの取付位置がネジ穴などのピッチに依存され、収容された機器2によっては理想的なケーブルフォーミングを行なえなくなるおそれがある。また、機器2を増設する場合に、新たに支持桟4やケーブル受け、結束バンドなどの部品を必要とし、これらの部品の管理が煩雑となってしまうおそれがある。 【0006】そこで、この発明は、架装台に収容される機器などの大きさに簡単に対応でき、機器を増設する場合などにも別途新たな部品などを必要とせずに、フォーミングの際の自由度を大きくしたケーブルフォーミング装置を提供することを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するための技術的手段として、この発明に係るケーブルフォーミング装置は、架装台に収容された複数の機器等と所定の機器等とを接続するケーブルを、上記架装台に適宜に支持させるためのケーブルフォーミング装置において、前記架装台に設けた一対の支柱体と、前記支柱体の適宜位置に配設した複数個の掛止部材と、前記支柱体に一端部が係脱自在に掛止され、中央部が前記掛止部材に案内される支持索体と、前記支持索体の他端部を掛止すると共に、該他端部から適宜に支持索体を巻き取って該支持索体を緊張させる、前記支柱体の適宜位置に配した調整手段とからなることを特徴としている。 【0008】前記支柱体の適宜位置に掛止部を形成して、支持索体の一端部をこの掛止部に掛け止める。この支持索体を前記掛止部材に適宜に案内させながら、一対の支柱体に掛け渡して、架装台の背面に張設する。他端部を前記調整手段に掛止させて該調整手段に巻き取らせて緊張させれば、該支持索体が架装台の背面に適宜な張力で張設される。この支持索体に架装台に収容された機器などに接続しているケーブルを結束バンドなどを使用して固定すれば、所望のケーブルフォーミングを行なうことができる。 【0009】しかも、支持索体を掛止させる掛止部材を変更することにより、該支持索体を案内する位置が変更されるので、収容された機器の大きさに応じて容易に支持索体の張設位置を変更することができる。このため、いずれの機器に対しても、理想とするケーブルフォーミングを簡単に行なうことができる。 【0010】また、請求項2の発明に係るケーブルフォーミング装置は、前記支持索体を鋼索で構成したことを特徴とするものである。 【0011】支持索体としては、ナイロン糸や木綿糸などを撚り合わせたロープなどを使用することもできるが、多数のケーブルを固定する場合には相当の重量が加わることになる。このため、支持索体を鋼索で構成すれば、所望の強度を得ることができ、ケーブルを安定して固定することができる。 【0012】また、請求項3の発明に係るケーブルフォーミング装置は、前記調整手段を巻揚機で構成したことを特徴とするものである。 【0013】例えば、前記支柱体に回動自在にドラムを支持させ、これに支持索体の他端部を係止させておけば、該ドラムを回動させると支持索体が巻き取られて緊張させることができる。なお、このドラムには解除自在なラチェット機構などを取り付けて、ドラムが支持索体を巻き戻す方向へ回動しないよう規制しておく。この構成によれば、ドラムを回動させるだけで支持索体の弛緩と緊張とを行なえるので、支持索体の張設作業を容易に行なえ、機器の増設時などに簡単に対応することができる。 【0014】また、請求項4の発明に係るケーブルフォーミング装置によれば、前記調整手段を、前記支柱体に形成した支持孔と、該支持孔に挿脱自在でかつ回動自在に支持させた調整棒と、調整棒と係脱自在に支柱体に設けた係止部とで構成し、調整棒に支持索体の他端部を係止させて回動させることにより該支持索体を巻き取って緊張させ、上記係止部に調整棒を係止して前記支持索体の緊張を維持することを特徴としている。 【0015】前述したように、前記調整手段に巻揚機を使用すれば支持索体の張設状態を容易に変更することができて、張設位置を頻繁に変更するように場合には好ましいが、大掛かりな装置となってしまう。このため、調整手段を、支持索体を他端部から巻き取ることができる前記調整棒で構成すれば簡単な構造となって好ましい。そして、支持索体を巻き戻してしまう方向へ該調整棒が回動しないように、前記係止部によって構成した係止手段を設ける。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、図示した好ましい実施の形態に基づいて、この発明に係るケーブルフォーミング装置を具体的に説明する。 【0017】図1はこの発明に係るケーブルフォーミング装置を備えた架装台10の背面からの概略の斜視図で、この架装台10には通信機器などその他の電気、電子機器等の機器11が収容されており、それぞれの機器11にはそれぞれケーブル11a が接続されている。この架装台10の後部の垂直辺のそれぞれには、支柱体である支持プレート12が、この垂直辺の上下部に亙って適宜な範囲で取り付けられている。なお、支持プレート12は強度を確保することから、等辺山形鋼などの形鋼が用いられている。この支持プレート12の下端部にはワイヤ支持部13が、中間部には掛止部材14が、それぞれ取り付けられている。 【0018】前記ワイヤ支持部13は、図3に示すように、帯鋼を断面ほぼハット形状に折曲しその脚部を支持プレート12に溶着等によって固着させてある。前記掛止部材14は図4に示すように、クランク状の断面形状に帯鋼を折曲形成し、その脚部を支持プレート12に溶着等によって固着してあり、該クランク形の一腕を架装台10の外方を指向させてある。したがって、この掛止部材14のクランク形の上記一腕と支持プレート12との面によって受容部14a が形成されている。 【0019】支持プレート12の上端部には、図6に示すように、調整手段を構成する支持孔15が形成されている。この支持孔15が形成された部分には、該支持孔15を覆う状態にブラケット16が固着されている。このブラケット16の中央部にはほぼ十字形をした挿通孔16a が形成されており、この挿通孔16a の中心と上記支持孔15の中心とを一致させてある。また、ブラケット16と支持プレート12の表面との間に、図5に示すように適宜な間隙17が形成されている。挿通孔16a の縁部であって、ブラケット16の内側部分には、図7及び図8に示すように、係止部としての保持部18が設けられている。この保持部18は、上記挿通孔18の十字形に対してほぼ45度に傾けた位置であって、該十字形の縁部に至るほぼコ字形をしたリブ18a をブラケット16の内側面に固着して、該リブ18a で囲まれた凹部によって形成されている。すなわち、この保持部18は十字形の挿通孔16a の間位置に配されており、4つの保持部18が設けられている。 【0020】他方、上記支持孔15には巻取治具19の巻取軸19a が挿脱自在に挿入される。この巻取軸19a には、その先端面から適宜長さに切込まれた切溝部19b が形成されており、また中間部には外方に突出したストッパ部19c が設けられている。このストッパ部19c は上記保持部18に受容される形状に形成されている。なお、上記挿通孔16a はこのストッパ部19c を挿通させることができる形状としてある。また、巻取軸19a の基端部には、手動によって該巻取軸19a を回動させ易いように把持部19d が設けられている。 【0021】そして、前記ワイヤ支持部13には、支持索体であるワイヤロープ20の一端部が掛止されるようにしてある。例えば、図2に示すように、ワイヤロープ20の一端部に掛止輪20a を形成し、この一端部をワイヤ支持部13にくぐらせ他端部をこの掛止輪20a に挿通させれば、ワイヤロープ20の一端部がワイヤ支持部13に掛止される。 【0022】以上により構成したこの発明に係るケーブルフォーミング装置の実施形態について、その作用を以下に説明する。 【0023】ワイヤロープ20の前記掛止輪20a が形成された端部を前記ワイヤ支持部13に掛止させる。このワイヤロープ20を、一対の支持プレート12に交互に連繋するように、適宜な前記掛止部材14に掛止させながら架装台10の上方に向って配設する。このとき、ワイヤロープ20は、架装台10に収容された機器11に接続されその背面から引き出されたケーブル11a を掛止するのに適宜な位置を通過するように配設する。 【0024】掛止部材14に掛止させて案内されたワイヤロープ20は、図1に示すように斜行しながら架装台10の上部に至る。このワイヤロープ20の先端部を、前記ブラケット16の挿通孔16a を挿通させた前記巻取軸19a の切溝部19b に挿通させる。この巻取軸19a の先端を前記支持孔15に挿入し、把持部19d を把持して回動させれば、該巻取軸19a にワイヤロープ20の余剰部分が巻き取られることになる。適宜に巻き取られることにより、ワイヤロープ20が適宜に緊張した状態で架装台10の背面に張設されることになる。この状態で、前記ストッパ部19c を前記保持部18に収容させれば、巻取治具19とブラケット16とが係合して、巻取軸19a の回転が阻止されることになり、ワイヤロープ20の緊張状態が維持される。 【0025】そして、配設されたワイヤロープ20に結束バンドなどを用いてケーブル11a を止着すれば、所望のケーブルフォーミングを行なえる。 【0026】既存の架装台10に機器11が増設される場合には、前記巻取治具19とブラケット16との係合を解除して巻取軸19a に巻き取られたワイヤロープ20を巻き戻し、該ワイヤロープ20を掛止している掛止部材14を変更することにより、ワイヤロープ20の張設位置を増設された機器11にも対応したものに変更する。そして、再び巻取軸19a に巻き取らせてワイヤロープ20を緊張させ、それぞれのケーブル11a を該ワイヤロープ20に掛止させる。 【0027】なお、ここに説明した実施形態は本発明の好ましい一形態であって、本発明はこれに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することができることは勿論である。例えば、本実施形態では、調整手段に巻取軸19a と把持部19d とでほぼT字形に形成した巻取治具19を用い、この巻取治具19でワイヤロープ20を巻き取って緊張させる構造について説明したが、支持プレート12に回動自在に支持させてドラムを設け、このドラムにワイヤロープ20を巻き取って緊張せるようにした調整手段であっても構わない。斯かる構造の調整手段では、ドラムにハンドルを設けることにより簡単に該ドラムを回動させることができ、ワイヤロープ20の巻取・巻戻を容易に行なうことができるので、架装台10に収容された機器11の増設や変更が頻繁に行なわれるような場合に適している。 【0028】 【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るケーブルフォーミング装置によれば、支持索体を掛止する掛止部材を異なる位置にある掛止部材に変更することにより該支持索体の張設位置を容易に変更することができる。このため、架装台に収容された機器の状況に応じて支持索体の張設位置を調整でき、簡単に所望のケーブルフォーミングを行なうことができる。しかも、支持索体の張設位置を容易に変更できるから、機器などが増設された場合でも簡単にケーブルフォーミングを所望のものに変更することができる。しかも、増設された機器に対して別途部品などを必要とすることがないので、これらの部品の管理の煩雑さが解消される。 【0029】また、請求項2の発明に係るケーブルフォーミング装置によれば、比較的強度が大きい鋼索を用いることによってケーブルを安定して掛止することができ、安定したケーブルフォーミングを行なうことができる。 【0030】また、請求項3の発明に係るケーブルフォーミング装置によれば、ケーブルの弛緩と緊張とを巻揚機によって行なうから、ケーブルの張設作業が容易になると共に張設位置の変更を容易に行なえる。このため、機器の増設などに対して迅速に対応することができる。 【0031】また、請求項4の発明に係るケーブルフォーミング装置によれば、簡単な構造の調整手段とすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000232047 【氏名又は名称】日本電気エンジニアリング株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】望月 秀人
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| 【公開番号】 |
特開平11−220272 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)8月10日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−33740 |
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