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【発明の名称】 リモコンの保持構造
【発明者】 【氏名】平田 正行

【要約】 【課題】通常使用時にはリモコンが外れにくいとともに、リモコンを外す必要のあるときには、工具を用いずに手動操作によってリモコンを取り外すことができるリモコンの保持構造を提供すること。

【解決手段】リモコン1を上方向にスライドさせて取り外し自在に保持するリモコンホルダ2を壁面3に固設し、このリモコンホルダ2の上側にリモコン1の取り外しを阻止するリモコンストッパ4を手動着脱自在に設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リモコンを上方向にスライドさせて取り外し自在に保持するリモコンホルダを壁面に固設し、このリモコンホルダの上側にリモコンの取り外しを阻止するリモコンストッパを手動着脱自在に設けてなることを特徴とするリモコンの保持構造。
【請求項2】 リモコンホルダ上方の壁面にリモコンストッパを着脱自在に保持するストッパ固定部を設けてなることを特徴とする請求項1記載のリモコンの保持構造。
【請求項3】 リモコンホルダの上部にリモコンストッパを着脱自在に保持するストッパ固定部を一体に設けてなることを特徴とする請求項1記載のリモコンの保持構造。
【請求項4】 ストッパ固定部にネジ部を設け、このネジ部に螺合してストッパ固定部にリモコンホルダを保持させるネジ嵌合部をリモコンストッパに設けてなることを特徴とする請求項2または3記載のリモコンの保持構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リモコンの保持構造に関し、特に温水洗浄便座装置などのリモコン操作式装置におけるリモコンの保持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、温水洗浄便座装置などのリモコン操作式装置において、リモコンが簡単に取り外して紛失することがないようなリモコンの保持構造が提案されている。
【0003】例えば、リモコンを上方向にスライドさせて取り外し自在に保持するリモコンホルダを壁面3に固設し、リモコンとリモコンホルダとを鎖などで連結したり、リモコンホルダ上方の壁面3にリモコンの取り外しを阻止する金具をビス止めしたりしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のリモコンの保持構造において、前者では鎖があるため見栄えが悪く、後者ではリモコンの電池交換やメンテナンスのために、いちいちビス止めされた金具を工具を用いて取り外さなければならず、その取り外し作業が面倒であるという問題がある。
【0005】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、通常使用時にはリモコンが外れにくいとともに、リモコンを外す必要のあるときには、工具を用いずに手動操作によってリモコンを取り外すことができるリモコンの保持構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、リモコン1を上方向にスライドさせて取り外し自在に保持するリモコンホルダ2を壁面3に固設し、このリモコンホルダ2の上側にリモコン1の取り外しを阻止するリモコンストッパ4を手動着脱自在に設けてなることを特徴として構成している。
【0007】このようなリモコンの保持構造では、通常使用時には、リモコンホルダ2に保持されたリモコン1を取り外すためにリモコン1を上方にスライドさせると、リモコン1がリモコンストッパ4に当たってリモコン1の取り外しを阻止しており、ドライバーなどの工具を用いずに手動によってリモコンストッパ4を脱離することにより、リモコンホルダ2からリモコン1を取り外せる。
【0008】また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、リモコンホルダ2上方の壁面3にリモコンストッパ4を着脱自在に保持するストッパ固定部5を設けてなることを特徴として構成している。
【0009】このようなリモコンの保持構造では、壁面3のストッパ固定部5にリモコンストッパ4を着脱できる。
【0010】また、請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、リモコンホルダ2の上部にリモコンストッパ4を着脱自在に保持するストッパ固定部5を設けてなることを特徴として構成している。
【0011】このようなリモコンの保持構造では、リモコンホルダ2のストッパ固定部5にリモコンストッパ4を着脱できる。
【0012】また、請求項4記載の発明は、請求項2乃至3記載の発明において、ストッパ固定部5にネジ部5cを設け、このネジ部5cに螺合してストッパ固定部5にリモコンストッパ4を保持させるネジ嵌合部4aをリモコンストッパ4に設けてなることを特徴として構成している。
【0013】このようなリモコンの保持構造では、ネジ部5cにネジ嵌合部4aを螺合させることによって、ストッパ固定部5にリモコンストッパ4を保持させる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態のリモコンの保持構造を図1乃至図3に基づいて説明する。
【0015】図1は、本発明の実施形態のリモコンの保持構造を示す要部の縦断面図であり、(a)は、リモコン1がリモコンホルダ2から自在に取り外せる状態を示し、(b)は、リモコン1がリモコンホルダ2から自在に取り外せない状態を示している。また、図2は、同上のリモコンの保持構造の一部を示す斜視図である。
【0016】図1に示すように、このリモコンの保持構造は、例えばトイレの温水洗浄便座装置などに用いられ、リモコン1を上方向にスライドさせて取り外し自在に保持するリモコンホルダ2を壁面3に固設し、このリモコンホルダ2の上側にリモコン1の取り外しを阻止するリモコンストッパ4を手動着脱自在に設けている。そして、リモコンホルダ2上方の壁面3にリモコンストッパ4を着脱自在に保持するストッパ固定部5が設けられている。さらに、ストッパ固定部5にネジ部5cが設けられ、このネジ部5cに螺合してストッパ固定部5にリモコンホルダ2を保持させるネジ嵌合部4aがリモコンストッパ4に設けられている。
【0017】リモコン1は温水洗浄便座装置の遠隔操作を行うために、トイレ内の壁面3の適所に設置されるものである。リモコンホルダ2は、壁面3に密着してビス固定される略長方形状の背面板2aと、この背面板2aの左右端及び下端に一体にコ字形状に立設された保持部2bとから形成されている。背面板2aの略中央の上下にビスを貫通させて背面板2aを壁面3に固着するための取付孔10が設けられている。取付孔10は、ビスの頭部が背面板2aの前面より突出しないように奥側ほど狭い円錐孔状に形成されている。また、保持部2bの左右側部及び下端側部の先端部は内方に曲折されて曲折片2cが形成されている。そして、保持部2bの内周面と曲折片2cの裏面とで、リモコン1を保持するとともに、リモコン1を鉛直上方にのみスライドできる保持溝2dが形成されている。
【0018】ストッパ固定部5は、リモコンホルダ2の背面板2aよりも厚みの小さい略円板状に形成され、外周面にネジ部5cが形成されている。また、前面から背面に貫通する固定ビス孔5bが穿設されている。固定ビス孔5bの前側端部が拡幅されて固定ビの頭部を収納するネジ頭収納部5aが設けられている。このネジ頭収納部5aは、固定ビス孔5bに固定ビス孔5bを貫通させたときに、固定ビス7頭部の先端がストッパ固定部5の前面から突出しないような大きさに形成されている。
【0019】リモコンストッパ4は、手でつまめる大きさの略円柱状の外形を有しており、背面略中央にストッパ固定部5を収納する略円孔状の収納孔8が穿設されている。ネジ嵌合部4aは収納孔8の内周面に設けられている。ストッパ固定部5は壁面3との間にリング状のゴムパッキン6を介して固定ビス7により壁面3に固定されている。
【0020】このリモコンの保持構造では、まず、壁面3の適所に背面板2aを密着させ、取付孔10に取付けビスを貫通させて壁面3に打ち込むことによりリモコンホルダ2を壁面3に固設する。次に、リモコンホルダ2の保持溝2dにリモコン1の下部を内嵌したときのリモコン1上端よりも高位置の壁面3にゴムパッキン6を当接し、ゴムパッキン6の前面にストッパ固定部5の背面を当接させた状態で、固定ビス7を固定ビス孔5bに貫通させて壁面3に打ち込むことによりストッパ固定部5を壁面3に固定する。さらに、保持溝2dにリモコン1の下部を内嵌してリモコンホルダ2にリモコン1を保持させる。そして、ストッパ固定部5のネジ部5cにネジ嵌合部4aを螺合させることにより、ストッパ固定部5にリモコンストッパ4を保持させる。
【0021】このようなリモコンの保持構造では、通常使用時には、リモコンホルダ2に保持されたリモコン1を取り外すためにリモコン1を上方にスライドさせると、リモコン1の上端部がリモコンストッパ4下端部に当たってリモコン1の取り外しを阻止している。そして、リモコン1の電池交換やメンテナンスの必要が生じたときには、手でリモコンストッパ4を回してネジ部5cとネジ嵌合部4aとの螺合を解除することによって、ストッパ固定部5からリモコンストッパ4を取り外す。このとき、リモコン1を鉛直上方にスライドさせてリモコンホルダ2から取り外せる。ドライバーなどの工具を用いずにリモコンストッパ4を脱離することにができるため、工具を探す手間が省ける。
【0022】図3は、本発明の実施形態の同上と異なるリモコンの保持構造を示す斜視図である。
【0023】このリモコンの保持構造は、同上のリモコンの保持構造と略同様に形成されている。すなわち、リモコン1を上方向にスライドさせて取り外し自在に保持するリモコンホルダ2が壁面3に固設され、このリモコンホルダ2の上側にリモコン1の取り外しを阻止するリモコンストッパ4が手動着脱自在に設けられている。異なる点は、リモコンホルダ2の上部にリモコンストッパ4を着脱自在に保持するストッパ固定部5が一体に設けられていることである。
【0024】リモコンホルダ2は、同上のリモコンの保持構造におけるリモコンホルダ2と略同形状に形成されている。異なる点は、背面板2aの上端略中央が上方に延設されて延設部が形成され、この延設部に内周にネジ部5cを設けた円孔状のストッパ固定部5が設けられていることである。また、リモコンストッパ4は、手でつまめる大きさの円柱状に形成されたつまみ部12と、このつまみ部12の背面に外周にネジ嵌合部4aが設けられた円柱状の固定部11とから形成されている。
【0025】このリモコンの保持構造では、リモコンホルダ2の保持溝2dにリモコン1を内嵌して保持させ、つまみ部12を手でつまんで回しネジ部5cにネジ嵌合部4aを螺合させることにより、ストッパ固定部5にリモコンストッパ4を保持させる。
【0026】このようなリモコンの保持構造では、ストッパ固定部5がリモコンホルダ2に一体に設けられており、壁面3にストッパ固定部5を固定していないため、壁面3を固定ビス7の打ち込みによって傷つけることがない。また、ストッパ固定部5の位置決めを行う手間が省ける。
【0027】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、通常使用時には、リモコンホルダに保持されたリモコンを取り外すためにリモコンを上方にスライドさせると、リモコンがリモコンストッパに当たってリモコンの取り外しを阻止することができるため、リモコンを取り外して紛失することがない。また、手動によってリモコンストッパを脱離することにより、リモコンホルダからリモコンを取り外せるため、ドライバーなどの工具を用いずにリモコンストッパを脱離することにができ、工具を探す手間が省ける。したがって、リモコンの電池交換やメンテナンスが容易になっている。
【0028】また、請求項2記載の発明では、壁面のストッパ固定部にリモコンストッパを着脱できる。
【0029】また、請求項3記載の発明では、ストッパ固定部がリモコンホルダに一体に設けられており、壁面にストッパ固定部を固定していないため、壁面を固定ビスの打ち込みによって傷つけることがない。また、ストッパ固定部の位置決めを行う手間が省ける。
【0030】また、請求項4記載の発明では、ネジ部にネジ嵌合部を螺合させることによって、ストッパ固定部にリモコンストッパを保持させているため、リモコンストッパを外す手間が少しあり、簡単には取り外せない。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月30日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
【公開番号】 特開平11−220266
【公開日】 平成11年(1999)8月10日
【出願番号】 特願平10−19841