| 【発明の名称】 |
プリント基板支持方法および電気部品装着方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】浅井 鎬一
【氏名】須原 信介
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| 【要約】 |
【課題】プリント基板を電気部品等を避けて支持する方法,電気部品装着方法等を提供する。
【解決手段】プリント基板支持装置140は支持板に固定のプリント基板支持部材152を有し、プリント基板支持装置142は支持板150に固定のプリント基板支持部材154,156を有する。プリント基板支持部材152,154,156は制振ゴム製の制振部236,244,256を有し、ウレタンゴム製の付加部238,246,252において粘着剤により支持板に固定され、制振部236,244,支持ピン258が第1面144の電気部品が装着されていない部分に接触してプリント基板22を下側から支持する。制振部236,244,256がプリント基板22に加えられた振動エネルギを吸収し、振動を抑制する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プリント基板を下側から支持する方法であって、プリント基板の下面の一部に、制振ゴムから成る制振部を備えたプリント基板支持部材の接触部を接触させてプリント基板を支持させることを特徴とするプリント基板支持方法。 【請求項2】 前記プリント基板が複数枚であり、それら複数枚のプリント基板の1枚を、前記下面となるべき第1面を上にして配置し、その第1面の前記接触部を接触させるべき部分に前記プリント基板支持部材を前記接触部を接触させた状態で載置し、そのプリント基板支持部材の前記接触部とは反対側の端面に、前記プリント基板に対する相対位置決めを行った状態で支持板を載置し、それら端面と支持板とを互いに固定することにより、プリント基板支持装置を製作し、そのプリント基板支持装置を上下反転させ、そのプリント基板支持装置の複数のプリント基板支持部材に前記複数枚のプリント基板を順次支持させる請求項1に記載のプリント基板支持方法。 【請求項3】 ほぼ水平な平面内の任意の位置に移動可能な移動台に、制振ゴムから成る制振部を備えたプリント基板支持部材を介してプリント基板の下面を支持させる工程と、複数の装着ヘッドにそれぞれ電気部品を保持させ、それら装着ヘッドを順次一定の装着位置へ移動させるとともに、前記移動台を移動させ、その移動台に前記プリント基板支持部材を介して支持されたプリント基板の上面の複数箇所に1個ずつの電気部品を連続的に装着する工程とを含むことを特徴とする電気部品装着方法。 【請求項4】 プリント基板の両面の一方である第1面の一部に接触してそのプリント基板を第1面側から支持するプリント基板支持部材であって、当該プリント基板支持部材を完全に横断する状態で制振ゴムから成る制振部を備えるとともに、一端に当該プリント基板支持部材を支持板に固定するための固定手段を備えたことを特徴とするプリント基板支持部材。 【請求項5】 請求項4に記載のプリント基板支持部材が複数個、前記固定手段により共通の基材に、取り外し可能に固定されたことを特徴とするプリント基板支持部材キット。 【請求項6】 前記固定手段が前記一端の端面に形成された粘着剤層であり、前記共通の基材が、その粘着剤層との粘着性が前記端面より小さいものであることを特徴とする請求項5に記載のプリント基板支持部材キット。 【請求項7】 プリント基板の両面の一方である第1面の一部に接触してそのプリント基板を第1面側から支持するプリント基板支持部材の素材であって、概して長手形状を成し、それの長手方向に延びる両側面の一方に近接した部分が制振ゴムから成り、両側面の他方に粘着剤層が形成されるとともに剥離紙によって覆われており、長手方向と交差する方向に手動のカッタで切断可能なことを特徴とするプリント基板支持部材用素材。 【請求項8】 プリント基板の両面の一方である第1面の一部に接触してそのプリント基板を第1面側から支持するプリント基板支持装置を製作する方法であって、前記プリント基板を前記第1面を上にして配置し、その第1面の前記一部に、プリント基板支持部材をそれの接触部を接触させた状態で載置し、そのプリント基板支持部材の前記接触部とは反対側の端面に、前記プリント基板に対する相対位置決めを行った状態で支持板を載置し、それら端面と支持板とを互いに固定することにより、プリント基板支持装置を製作することを特徴とするプリント基板支持装置の製作方法。 【請求項9】 プリント基板の両面の一方である第1面の一部に接触してそのプリント基板を第1面側から支持するプリント基板支持装置を、支持板に複数のプリント基板支持部材を固定して製作するための治具であって、前記第1面とは反対側の第2面に接触して前記プリント基板を受けるプリント基板受部材と、そのプリント基板受部材に対するプリント基板の、板面に平行な方向の相対位置を決める第1位置決め装置と、前記支持板の前記プリント基板受部材に対する板面に平行な方向の相対位置決めを行うとともに、その位置決め状態で支持板のプリント基板受部材への接近を許容する第2位置決め装置とを含むことを特徴とするプリント基板支持装置製作用治具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プリント基板支持方法および電気部品装着方法等に関するものであり、特に、プリント基板の一面側からの支持に関するものである。 【0002】 【従来の技術】プリント基板には、例えば、電気回路(電子回路を含む)を構成する電気部品の装着,クリーム状半田のスクリーン印刷,ディスペンサによる接着剤の塗布等、種々の作業が施される。これらの作業時に、プリント基板が、作業が施される面側とは反対の面側から支持されることがある。例えば、プリント基板が大形であったり、剛性が低ければ、プリント基板の中央部が撓んで電気部品の装着にミスが生じ、あるいはクリーム状半田の印刷むら等が生ずることがある。そのため、プリント基板を作業が施される面(この面を被作業面と称する)側とは反対の面(この面を支持面と称する)側から支持し、被作業面が平らになるようにするのである。 【0003】そのため、従来から、プリント基板の支持面全体を基板支持台に吸着して支持し、あるいは複数の鉄製のピンによってプリント基板を支持すること等が行われている。しかしながら、前者の態様は、例えば、プリント基板の支持面に既に電気部品が装着されていれば実施できない。それに対し、後者の態様では、支持面が部分的に支持されるため、支持面に既に電気部品が装着されていても、それらを避けて支持することができるが、プリント基板の振動を抑制することはできない。例えば、電気部品をプリント基板に装着するとき、電気部品がプリント基板に当接する際の衝撃や、プリント基板の板面に平行な方向の移動の開始,停止時の衝撃等によりプリント基板が振動することがある。この振動が電気部品の装着時に収まっていればよいが、収まっていなければ、プリント基板に対する電気部品の装着位置がずれ、装着精度が低下する。特に、複数の装着ヘッドにそれぞれ電気部品を保持させ、それら装着ヘッドが順次一定の装着位置へ移動させられるとともに、プリント基板を支持する移動台が移動させられ、プリント基板の複数の部品装着箇所が順次装着位置に対応する位置へ移動させられて電気部品が装着される形式の電気部品装着システムにおいては、装着ヘッドおよびプリント基板の移動,停止が短いサイクルタイムで繰り返され、各移動,停止毎の振動が収まらないうちに次の移動,停止が行われ、振動が重複して位置ずれが大きくなる。この種の電気部品装着システムにおいては、装着能率の向上のためにサイクルタイムの短縮が図られているが、それに伴って加速度,減速度が大きくなるため振動が更に大きくなる。プリント基板の支持面に電気部品が装着されていなければ、支持面全体をスポンジやゴム等の振動吸収性を有する部材により支持し、振動を抑制すればよいが、支持面に既に電気部品が装着されている場合には、支持面全体を支持することはできず、鉄製のピンにより電気部品を避けつつプリント基板を支持せざるを得ないため、振動を良好に抑制することができない。その上、プリント基板に既に装着されている電気部品が質量の役割を果たし、一層プリント基板が振動し易いため、問題が一層深刻になる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用および効果】本発明は、以上の事情を背景として、プリント基板を一面側から振動少なく支持する方法、その方法の実施に好適な物等を提供することを課題として為されたものである。本発明によって、下記各態様のプリント基板の支持方法,支持装置,支持部材,支持部材キットおよび支持部材用素材、電気部品装着方法、プリント基板支持装置の製作方法、プリント基板支持装置製作用治具等が得られる。各態様は項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。各項に記載の特徴の組合わせの可能性を明示するためである。 (1)プリント基板を下側から支持する方法であって、プリント基板の下面の一部に、制振ゴムから成る制振部を備えたプリント基板支持部材の接触部を接触させてプリント基板を支持させるプリント基板支持方法(請求項1)。プリント基板は制振部を備えたプリント基板支持部材により支持されるため、電気部品の装着時、プリント基板の板面に平行な方向の移動開始,停止時等にプリント基板が加振されても、振動エネルギが制振ゴムにより吸収され、振動が抑制される。したがって、例えば、電気部品のプリント基板への当接、プリント基板の移動開始,停止等が繰り返されても、プリント基板の振動が少なくて済み、電気部品を精度良く装着することができる。また、プリント基板にクリーム状半田や接着剤によって仮止めされている電気部品のずれの発生が防止される。あるいはディスペンサにより接着剤をプリント基板に塗布する場合には、プリント基板の振動が抑制されることにより、適切な量および形状で接着剤がプリント基板に塗布される。ディスペンサにストッパが設けられ、ストッパのプリント基板への当接により、ディスペンサとプリント基板との間の距離が一定に保たれるようにされている場合、プリント基板が振動すれば、ストッパがプリント基板に安定して当接しないのに対し、プリント基板の振動が抑制されれば、ストッパはプリント基板に安定して当接し、ディスペンサとプリント基板との距離が一定に保たれて適切な量,形状で接着剤がプリント基板に塗布される。ディスペンサにストッパが設けられていない場合にも、プリント基板の振動が抑制されれば、ディスペンサとプリント基板との距離が一定に保たれ、適切な量,形状の接着剤がプリント基板に塗布される。しかも、プリント基板支持部材は、プリント基板の下面の一部に接触するのみであるため、その一部を、既に電気部品が装着されている部分やクリーム状半田が塗布されている部分等を避けた部分に選定しておくことによって、プリント基板支持部材と既設の電気部品やクリーム状半田等との干渉を回避することができる。プリント基板支持部材は1つ用いてもよく、あるいは複数用いてもよい。プリント基板支持部材を複数用いる場合、複数のプリント基板支持部材がプリント基板を複数の箇所でまんべんなく支持し、かつプリント基板のプリント基板支持部材により支持されている被支持部間の距離が短くなるようにすることが望ましい。プリント基板支持部材により支持されていない部分の長さが長くならないようにすることが望ましいのである。 (2)前記プリント基板支持部材の前記制振部が前記接触部を含む (1)項に記載のプリント基板支持方法。プリント基板支持部材全部を制振ゴムによって作ることは不可欠ではなく、一部を制振ゴムにより作れば、プリント基板の振動を抑制することができ、プリント基板支持部材を安価に構成することができる。その場合、制振部が接触部を含むようにすれば、制振ゴムから成る接触部がプリント基板に接触して振動エネルギを直接吸収することとなり、特に効果的に振動を抑制することができる。 (3)前記プリント基板の下面の複数箇所に、前記プリント基板支持部材をそれぞれ接触させてそのプリント基板を支持する (1)または (2)項に記載のプリント基板支持方法。プリント基板のプリント基板支持部材により支持される箇所が多いほど、制振効果が大きく、振動が効果的に抑制される。 (4)前記プリント基板が複数枚であり、それら複数枚のプリント基板の1枚を、前記下面となるべき第1面を上にして配置し、その第1面の前記接触部を接触させるべき部分に前記プリント基板支持部材を前記接触部を接触させた状態で載置し、そのプリント基板支持部材の前記接触部とは反対側の端面に、前記プリント基板に対する相対位置決めを行った状態で支持板を載置し、それら端面と支持板とを互いに固定することにより、プリント基板支持装置を製作し、そのプリント基板支持装置を上下反転させ、そのプリント基板支持装置の複数のプリント基板支持部材に前記複数枚のプリント基板を順次支持させる (1)ないし (3)項のいずれか1つに記載のプリント基板支持方法(請求項2)。本態様の方法は、プリント基板に電気部品を装着する場合、プリント基板にディスペンサにより接着剤を塗布する場合等、種々の場合に行われる。プリント基板に電気部品を装着する場合やディスペンサにより接着剤を塗布する場合には、プリント基板を支持するとともに、振動を抑制することが望ましく、プリント基板支持部材は制振ゴム製の制振部を含むものとされる。プリント基板の第1面の支持可能な部分にプリント基板支持部材を載置するとともに、プリント基板支持部材上に支持板を置いて両者を互いに固定することにより、第1面の支持可能な部分を支持するプリント基板支持装置を簡単に製作することができる。製作後、プリント基板支持装置を反転させてプリント基板支持部材にプリント基板を支持させるのであるが、この際、プリント基板支持装置とプリント基板とは、プリント基板支持装置の製作時と同様の相対位置に位置決めされ、プリント基板支持部材は、プリント基板の第1面の電気部品が装着されていない部分等、支持可能な部分に確実に接触させられ、電気部品等と干渉することなく、プリント基板を支持することができる。プリント基板支持部材の支持方向(プリント基板の第1面に対して直角となる方向)の寸法の設定により、プリント基板支持部材の接触部のプリント基板に接触させられる端面と、支持板のプリント基板支持部材が固定される支持面との間に必要な大きさの隙間、例えば、プリント基板の第1面に電気部品が装着されている場合、第1面に装着された電気部品のうち、高さが最大である電気部品の高さより大きい隙間を確保し、プリント基板支持装置が、支持板と電気部品との干渉を生じさせることなくプリント基板を支持するようにすることができる。また、発明の実施の形態において説明するように、高さ調節プレートを使用すれば、電気部品の高さに応じて高さが異なるプリント基板支持部材を混用しながら、支持板と電気部品との干渉を避けるのに必要な隙間を確保することができる。さらに、支持板をプリント基板に対して位置決めし、セットすることにより、複数のプリント基板支持部材をプリント基板に対してまとめて位置決めし、セットすることができ、また、取外しも一度に行うことができる。なお、本態様の方法は、プリント基板にクリーム状半田をスクリーン印刷する場合にも適用できる。スクリーン印刷時には、クリーム状半田を印刷する部材とプリント基板およびスクリーンとが相対移動するのみであって振動はそれほど生ぜず、プリント基板は、振動少なく支持されるよりも、被印刷面に高い平面度が得られるように支持されることが望ましく、プリント基板支持部材は、制振部を含むことは不可欠ではなく、制振部を含まず、例えば、アルミニウム等、剛性の高い材料により作られることが望ましい。 (5)前記プリント基板支持部材の前記端面に予め粘着剤層を形成しておき、その粘着剤層により端面と前記支持板とを固定する (4)項に記載のプリント基板支持方法。粘着剤は、常温で空気に触れる状態で放置しても硬化せず、繰り返し使用することができる。したがって、支持板の材質によっては、一旦、使用したプリント基板支持部材を支持板から外し、再度、別のプリント基板を支持するプリント基板支持装置の製作に使用することが可能である。 (6)プリント基板支持装置を製作するために前記プリント基板支持部材の接触部を前記プリント基板の第1面上に載置する際、スペーサを接触部の外周に嵌合することにより、その接触部と第1面に装着されている電気部品との隙間を確保する (4)または (5)項に記載のプリント基板支持方法。第1面に装着された電気部品と、プリント基板支持部材の接触部との間には、プリント基板,プリント基板支持部材の各位置決め精度および電気部品の装着精度を考慮すれば、設定値(例えば1mm)以上の隙間を設け、支持時に接触部が電気部品と干渉しないようにすることが望ましい。スペーサは、確保される隙間以上の厚さを有し、第1面の電気部品が装着されていない部分にスペーサを載置した後、プリント基板支持部材をスペーサに嵌合し、あるいは予めスペーサを嵌合したプリント基板支持部材を第1面の電気部品が装着されていない部分に載置し、プリント基板支持部材が支持板に固定された後、スペーサをプリント基板支持部材から外す。このようにすれば、電気部品の装着誤差等があっても、電気部品との干渉を生ずることなく、プリント基板支持部材にプリント基板を支持させることができる。スペーサは、接触部の横断面形状(プリント基板支持部材の支持方向と直角な方向における断面形状)の輪郭に応じた形状を有するものとされるが、環状の部材とすることは不可欠ではなく、一部が開放された部材としてもよい。プリント基板支持部材の接触部が嵌合される形状を有すればよいのである。 (7)プリント基板の両面の一方である第1面の一部に接触してそのプリント基板を第1面側から支持するプリント基板支持装置であって、支持板と、その支持板の複数箇所にそれぞれ固定された複数のプリント基板支持部材とを含み、かつ、各プリント基板支持部材が、制振ゴムから成る制振部を備えることを特徴とするプリント基板支持装置。各プリント基板支持部材はプリント基板を第1面の各一部において支持し、プリント基板の振動が制振部により抑制される。プリント基板支持部材は支持板に固定されており、複数のプリント基板支持部材のプリント基板に対するセット,リセットを一斉に行うことができる。また、プリント基板支持装置は支持板および複数のプリント基板支持部材により構成され、構成が簡単であり、安価に製作することができる。 (8)前記プリント基板支持部材の前記制振部が前記プリント基板に接触する部分を含む (7)項に記載のプリント基板支持装置。制振部が直接プリント基板に接触させられることにより、プリント基板の振動がより効果的に抑制される。 (9)前記支持板が、その支持板を位置決めするための基準となる位置決め基準部を備えた (7)または (8)項に記載のプリント基板支持装置。支持板にプリント基板支持部材を取り付ける際、支持板をプリント基板位置決め支持装置に取り付ける際等に、位置決め基準部を基準にして支持板を位置決めすることができ、プリント基板支持装置の製作や使用が容易になる。 (10)ほぼ水平な平面内の任意の位置に移動可能な移動台に、制振ゴムから成る制振部を備えたプリント基板支持部材を介してプリント基板の下面を支持させる工程と、複数の装着ヘッドにそれぞれ電気部品を保持させ、それら装着ヘッドを順次一定の装着位置へ移動させるとともに、前記移動台を移動させ、その移動台に前記プリント基板支持部材を介して支持されたプリント基板の上面の複数箇所に1個ずつの電気部品を連続的に装着する工程とを含む電気部品装着方法(請求項3)。本態様の方法が実施される電気部品装着装置には、例えば、一軸線まわりに間欠回転させられる間欠回転体に、複数の装着ヘッドが間欠回転角度に等しい角度間隔で搭載され、間欠回転体が間欠回転装置によって間欠回転させられることにより、複数の装着ヘッドが順次、部品取出位置,部品装着位置等へ移動させられる装置や、特開平9−237997号公報に記載されているように、共通の回動軸線のまわりに個々に回動可能な複数の回動体と、それら複数の回動体に、それぞれ前記回動軸線を一周するとともにその一周の間に1回以上停止し、かつ、互いに一定時間差を有する回動運動を付与する回動運動付与装置と、前記複数の回動体にそれぞれ保持され、それぞれ電気部品を保持可能な装着ヘッドとを含む装置や、一軸線まわりに回転する回転体が回転駆動装置によって任意の角度回転させられ、回転体に搭載された複数の装着ヘッドが順次装着位置に移動させられる装置等がある。これらはいずれも、複数の装着ヘッドが短い時間間隔で部品装着位置へ移動させられ、電気部品をプリント基板に装着する。あるいは移動台が一平面内において直交する2方向のうちの一方へ移動させられ、複数の装着ヘッドが他方へ移動させられる装置でもよい。複数の装着ヘッドが順次部品装着位置へ移動する間にプリント基板が移動させられ、部品装着箇所が部品装着位置に位置決めされた装着ヘッドに対応する位置に位置決めされて、短いサイクルタイムで電気部品の装着が行われる。そのため、プリント基板の振動を抑制しなければ、前回の装着に伴う電気部品のプリント基板への当接や装着ヘッドの電気部品からの離間に伴うプリント基板の振動、および今回の装着のためのプリント基板の移動に伴うプリント基板の振動が収束しないうちに今回の電気部品の装着が行われることとなり、装着位置精度が低下する。この問題は、装着能率向上のためにサイクルタイムが短縮されるほど重要となる。それに対し、本態様におけるように、制振部を備えたプリント基板支持部材によってプリント基板を支持すれば、制振部によって振動エネルギが吸収されてプリント基板の振動が抑制されるため、振動抑制のために可動部の加速度,減速度を小さくせずに済んで装着能率が向上し、装着能率を同じにすれば装着位置精度が向上する効果が得られる。装着ヘッドへの電気部品の供給が、複数のパーツフィーダが、各部品供給部が一線上に並ぶ状態で設けられ、部品供給部が順次部品供給位置、すなわち部品取出位置に位置決めされた装着ヘッドの真下に位置する位置に位置決めすることによって行われる場合には、それらパーツフィーダの移動,停止によってもプリント基板に衝撃が加えられるが、それによるプリント基板の振動もプリント基板支持部材により抑制され、電気部品の装着が精度良く行われる。 (11)プリント基板の両面の一方である第1面の一部に接触してそのプリント基板を第1面側から支持するプリント基板支持部材であって、当該プリント基板支持部材を完全に横断する状態で制振ゴムから成る制振部を備えるとともに、一端に当該プリント基板支持部材を支持板に固定するための固定手段を備えたプリント基板支持部材(請求項4)。「完全に横断する」とは、プリント基板支持部材の支持方向の少なくとも一部が制振ゴムのみにより作られていて、必ず制振ゴムを経て振動が伝達されるようにされていることを意味する。プリント基板支持部材の支持方向と交差する方向において、制振ゴムにより作られている部分のみを通過する切断面(平面である必要はない)によりプリント基板支持部材を2つに分断できる状態で、制振ゴムが配設されているということもできる。あるいは、プリント基板支持部材の支持方向の一方の端面から他方の端面へ至る任意の経路が必ず制振ゴムを通るように作られているということもできる。本態様のプリント基板支持部材によれば、振動エネルギが制振ゴムにより確実に吸収される。 (12)前記固定手段が、前記一端の端面に形成された粘着剤層である(11)項に記載のプリント基板支持部材。 (13)前記固定手段が、前記一端に設けられた永久磁石である(11)項に記載のプリント基板支持部材。 (14)当該プリント基板支持部材が、前記プリント基板の第1面に接触する制振部と、その制振部を支持する付加部とを含む(11)ないし(13)項のいずれか1つに記載のプリント基板支持部材。制振部をプリント基板の第1面に接触させれば、プリント基板の振動を効果的に抑制することができる。また、付加部を設ければ、プリント基板支持部材の全部を制振ゴムにより作る場合に比較して、安価に製作することが可能になる。例えば、プリント基板の第1面側に電気部品が装着されている場合に、その電気部品の高さが高ければ、プリント基板支持部材を高くする必要があり、その全部を制振ゴムで作れば製作コストが高くなるのに対し、一部を付加部とし、その付加部を制振ゴムより安価な材料で製作すれば、高さの高いプリント基板支持部材を安価に製作することができるのである。また、例えば、前記支持板を含むプリント基板支持装置がプリント基板を支持する際の支持板のプリント基板に対する支持方向の位置が、高い電気部品が装着されたプリント基板を支持するプリント基板支持部材に適した位置とされていれば、高さが低いプリント基板支持部材は、プリント基板の第1面に届かない。この距離が足らない分を付加部によって補えば、支持板の支持方向の位置をプリント基板の種類に応じて変えることなく、複数種類のプリント基板を支持し得るプリント基板支持装置を製造できる。 (15)前記付加部が発泡材から成る(14)項に記載のプリント基板支持部材。発泡材として、例えば、ウレタンゴムやスポンジが用いられる。発泡材は、軽く、大きな弾性変形をせず、安価な素材であり、プリント基板支持部材を安価に作ることができる。 (16)プリント基板支持部材が、前記固定手段の側とは反対側の端面から突出し、前記接触部を構成する支持ピンを含む(11)ないし(15)項のいずれか1つに記載のプリント基板支持部材。プリント基板支持部材を支持ピンを含むものとすれば、例えば、第1面の電気部品の装着密度が高く、隣接する電気部品,接着剤,クリーム状半田等の間の隙間が狭い場合でもプリント基板を支持することができる。 (17)前記一端とは反対側の、前記プリント基板の第1面に接触する接触部の横断面形状が、その横断面形状の輪郭線が接触部の内側へくぼんだ部分を含む形状である(11)ないし(15)項のいずれか1つに記載のプリント基板支持部材。くぼみを、例えば、第1面に装着された電気部品の形状,寸法,数等に応じて設ければ、電気部品との干渉を避けながら、プリント基板支持部材に電気部品と電気部品との間の部分を支持させることができ、支持面積を大きくして振動をより効果的に抑制することができる。くぼみは支持方向と交差する面を有する凹部に限らず、プリント基板支持部材を支持方向に貫通する溝状のものであってもよい。また、プリント基板の第1面に電気部品以外の部材、例えば接着剤やクリーム状半田等が設けられていれば、その部材との干渉をくぼみによって回避するようにしてもよい。 (18)前記第1面に接触する接触部を含む頭部と、その頭部を支持するとともに前記固定手段を含む基部とが別体に構成され、かつ、それら頭部と基部とを分離可能に接続する接続手段を含む(11)ないし(17)項のいずれか1つに記載のプリント基板支持部材。本態様によれば、例えば、複数の頭部に対して基部が1つで済む。プリント基板の種類が変わり、プリント基板支持部材を変える場合、頭部が使えなくても、基部を頭部から外し、次に使用される頭部の支持に使用することができ、プリント基板支持部材全体を交換する場合に比較してコストが少なくて済む。 (19)(11)ないし(18)項のいずれか1つに記載のプリント基板支持部材が複数個、前記固定手段により共通の基材に、取り外し可能に固定されたプリント基板支持部材キット(請求項5)。「基材」は、固定手段に応じた素材により構成され、例えば、剥離紙や磁石等により構成される。プリント基板支持部材を支持板に固定するための手段によって共通の基材に固定すれば、異なる手段によって固定する場合に比較してプリント基板支持部材キットを安価に製作し得る場合が多い。 (20)前記複数のプリント基板支持部材の、前記一端とは反対側において前記プリント基板に接触する接触部の形状および寸法が互いに同一である(19)項に記載のプリント基板支持部材キット。接触部の形状および寸法が互いに同一であるプリント基板支持部材のみを複数個使用してプリント基板支持装置を製作し得る場合には、一種類のプリント基板支持部材キットを準備すればよい。所望のプリント基板支持装置を製作するためには、接触部の形状と寸法との少なくとも一方が互いに異なる複数種類のプリント基板支持部材が必要である場合には、複数種類のプリント基板支持部材キットを準備し、それらから必要な種類のプリント基板支持部材を必要な個数取り外して使用すれば、所望のプリント基板支持装置を製作することができる。各種類のプリント基板支持部材の使用頻度に応じて用意するキットの種類,数を決めれば、プリント基板支持部材の使い残しを少なくし、製作コストを低減させることができる。プリント基板支持部材が付加部を有し、その付加部が接触部ではない場合、複数のプリント基板支持部材の各付加部の形状および寸法は互いに同じでもよく、異なっていてもよい。 (21)前記複数のプリント基板支持部材が、前記一端とは反対側において前記プリント基板に接触する接触部の形状と寸法との少なくとも一方が互いに異なる複数種類のプリント基板支持部材を含む(19)項に記載のプリント基板支持部材キット。1つのキットにより複数種類のプリント基板支持部材が得られ、プリント基板支持装置の製作に複数種類のプリント基板支持部材が必要な場合に便利である。 (22)前記固定手段が前記一端の端面に形成された粘着剤層であり、前記共通の基材が、その粘着剤層との粘着性が前記端面より小さいものである(19)ないし(21)項のいずれか1つに記載のプリント基板支持部材キット(請求項6)。プリント基板支持部材を粘着剤層が付いた状態で共通の基材から外し、粘着剤層によって支持板に固定することができる。 (23)プリント基板支持装置を製作するために前記プリント基板支持部材の接触部を前記プリント基板の第1面上に載置する際、接触部の外周に嵌合され、見かけ上接触部の断面積を増大させる嵌合部材を含む(19)ないし(22)項のいずれか1つに記載のプリント基板支持部材キット。嵌合部材は、第1面に装着されている電気部品とプリント基板支持部材の接触部との隙間を確保するためのスペーサや、接触部の断面積が小さ過ぎて第1面上に立たせることが困難なプリント基板支持部材を支持して安定に立たせるサポータとして使用することができる。 (24)プリント基板の両面の一方である第1面の一部に接触してそのプリント基板を第1面側から支持するプリント基板支持部材の素材であって、概して長手形状を成し、それの長手方向に延びる両側面の一方に近接した部分が制振ゴムから成り、両側面の他方に粘着剤層が形成されるとともに剥離紙によって覆われており、長手方向と交差する方向に手動のカッタで切断可能なプリント基板支持部材用素材(請求項7)。第1面のプリント基板支持部材によって支持し得る部分の形状,面積等に応じてプリント基板支持部材用素材を適宜の長さに切断してプリント基板支持部材とすれば、第1面の任意の位置を任意の面積で支持させることができる。ただし、プリント基板支持部材用素材を切断することは不可欠ではなく、第1面のプリント基板支持部材によって支持し得る部分が広い場合等には、そのまま使用してもよい。 (25)前記制振ゴムから成る部分と前記粘着剤層との間に制振ゴム以外の材料から成る付加層を備えた(24)項に記載のプリント基板支持部材用素材。 (26)前記付加層が発泡材から成る(25)項に記載のプリント基板支持部材用素材。 (27)プリント基板の両面の一方である第1面の一部に接触してそのプリント基板を第1面側から支持するプリント基板支持装置を製作する方法であって、前記プリント基板を前記第1面を上にして配置し、その第1面の前記一部に、プリント基板支持部材をそれの接触部を接触させた状態で載置し、そのプリント基板支持部材の前記接触部とは反対側の端面に、前記プリント基板に対する相対位置決めを行った状態で支持板を載置し、それら端面と支持板とを互いに固定することにより、プリント基板支持装置を製作するプリント基板支持装置の製作方法(請求項8)。プリント基板支持部材は、プリント基板を支持する目的に応じて、 (4)項において説明したように、制振部を含み、プリント基板を支持するとともに、プリント基板の振動を抑制する部材とされ、あるいは制振部を含まず、アルミニウム等により作られて剛性の高い接触部を含む部材とされる。本態様によれば、プリント基板の第1面の、電気部品が装着されていない部分等、プリント基板支持部材により支持し得る部分にプリント基板支持部材を載置し、それらプリント基板支持部材の端面に支持板を載置して互いに固定することにより、プリント基板の第1面の支持可能な部分を支持するプリント基板支持装置を簡単に製作することができる。 (28)プリント基板の両面の一方である第1面の一部に接触してそのプリント基板を第1面側から支持するプリント基板支持装置を、支持板に複数のプリント基板支持部材を固定して製作するための治具であって、前記第1面とは反対側の第2面に接触して前記プリント基板を受けるプリント基板受部材と、そのプリント基板受部材に対するプリント基板の、板面に平行な方向の相対位置を決める第1位置決め装置と、前記支持板の前記プリント基板受部材に対する板面に平行な方向の相対位置決めを行うとともに、その位置決め状態で支持板のプリント基板受部材への接近を許容する第2位置決め装置とを含むプリント基板支持装置製作用治具(請求項9)。プリント基板は第1位置決め装置により、支持板は第2位置決め装置によりそれぞれプリント基板受部材に対して位置決めされる。それにより、プリント基板と支持板との板面に平行な方向の相対位置が決められるが、第2位置決め装置はその位置決め状態で支持板のプリント基板受部材への接近を許容するため、結局、支持板とプリント基板とが互いに位置決めされた状態で接近可能となる。したがって、プリント基板受部材に受けられたプリント基板の第1面の支持可能な部分に一端を接触させてプリント基板支持部材を載置し、その状態で、支持板をプリント基板支持部材の他端に当接するまでプリント基板受部材に接近させ、支持板とプリント基板支持部材の他端とを固定すれば、支持板の適切な位置にプリント基板支持部材が固定されたプリント基板支持装置が得られる。プリント基板支持装置製作用治具は、プリント基板受部材,第1,第2の各位置決め装置を含む構成の簡単なものであり、ユーザは、このプリント基板支持装置製作治具を用いて、支持板の所望の位置にプリント基板支持部材が固定されたプリント基板支持装置を容易に製作することができる。(19)項ないし(23)項に記載のプリント基板支持部材キットを合わせて用いれば、より容易にプリント基板支持装置を製作することができる。 (29)前記プリント基板受部材に受けられたプリント基板の、前記プリント基板支持部材を配置し得る領域を作業者に示す領域指示手段を含む(28)項に記載のプリント基板支持装置製作用治具。プリント基板の第1面には、プリント基板支持部材により支持できない領域があることがある。例えば、プリント基板位置決め部材が係合させられる部分や、ベルトコンベア,チェーンコンベア等の基板搬送装置によって支持される部分には、プリント基板支持部材を接触させることができないのであり、領域指示手段により、プリント基板支持部材を配置し得る領域を作業者に示すことによって、プリント基板支持部材がベルトコンベア等と干渉してプリント基板を支持することができない装置が製作されてしまうことを確実に回避することができる。 【0005】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1において10は電気部品装着装置、12は電気部品供給装置である。電気部品装着装置10は、垂直軸線まわりに間欠回転するインデックステーブル14を備えている。インデックステーブル14は、装着ヘッドの一種であり、負圧により電気部品を吸着し、保持する複数の吸着ヘッド16を等角度間隔に有し、図示しないカム,カムフォロワ,回転軸およびカムを回転させるインデックス用サーボモータ等により構成される間欠回転装置により間欠回転させられ、吸着ヘッド16が順次部品吸着位置(部品取出位置),部品姿勢検出位置,部品姿勢修正位置,部品装着位置等の作動位置へ移動させられる。複数の吸着ヘッド16は選択的に作動位置に位置決めされて、電気部品のプリント基板22への装着等を行う。 【0006】電気部品供給装置12は、フィーダ支持台30上に搭載された複数個の電気部品フィーダ32を有する。複数個の電気部品フィーダ32は、各部品供給部が水平面内の1本の直線(この直線の方向をX方向とする)に沿って並ぶ状態でフィーダ支持台30に支持されている。フィーダ支持台30は、ボールねじ36がX軸サーボモータ38によって回転させられることにより、一対のガイドレール40に沿ってX方向に移動させられ、電気部品フィーダ32の部品供給部が部品供給位置へ選択的に移動させられる。これらボールねじ36およびX軸サーボモータ38等が支持台移動装置41を構成している。電気部品フィーダ32は、本実施形態では、フィーダ本体部に設けられた部品送り部の一種であるテープ送り部および部品保持部の一種であるリール保持部を有し、電気部品をテープ化電気部品として供給するものとされている。 【0007】プリント基板22は、XYテーブル24を備えたプリント基板位置決め支持装置26により支持され、XY平面内の任意の位置へ移動させられる。プリント基板位置決め支持装置26は、前記電気部品装着装置10および電気部品供給装置12と共に基台50上に設けられており、図示しない搬入装置からプリント基板22が搬入され、図示しない搬出装置へ搬出される。これら搬入装置および搬出装置はそれぞれ、ベルトコンベアを備えており、プリント基板22をX方向に搬送する。XYテーブル24は、図1および図2に示すように、基台50に設けられたボールねじ52がX軸サーボモータ54によって回転させられることにより、一対のガイドレール56に沿ってX方向へ直線移動させられるXテーブル58と、そのXテーブル58上に設けられ、ボールねじ60がY軸サーボモータ62によって回転させられることにより、一対のガイドレール64に沿ってY軸方向へ直線移動させられるYテーブル66とを備えている。サーボモータは、駆動源たる電動モータの一種であって、回転角度の精度の良い制御が可能な電動回転モータであり、サーボモータに代えてステップモータを用いてもよい。また、電動回転モータに代えてリニアモータを用いてもよい。 【0008】Yテーブル66上には、図2に示すように、第1昇降台70がX方向およびY方向の相対移動不能かつ上下方向、すなわちX方向とY方向とに直角なZ方向に相対移動可能に取り付けられている。Yテーブル66には、上下方向に貫通する一対の貫通孔72,74が形成されるとともに、それぞれロッド76,78が軸方向への相対移動可能に挿通させられており、それらロッド76,78のYテーブル66から上方に突出した上端に第1昇降台70が固定されている。 【0009】ロッド76,78の下端はYテーブル66から下方に突き出し、連結バー80によって連結されているとともに、その連結バー80には、ロッド76,78のYテーブル66から下方への突出部に嵌装された付勢手段の一種である弾性部材たる圧縮コイルスプリング82(以下、スプリング82と略称する)の一端が当接させられている。このスプリング82の付勢力により、第1昇降台70は常にはYテーブル66上に設けられたストッパ84に当接する下降位置に保持されている。また、前記基台50には駆動源たる流体圧シリンダの一種であるエアシリンダ86が設けられており、そのエアシリンダ86のピストンロッドに固定されたアジャストボルト88により連結バー80が上方に押し上げられ、第1昇降台70がYテーブル66から一定距離だけ上方に離れた上昇位置へ移動させられる。 【0010】第1昇降台70上には、固定ガイド90および可動ガイド92が設けられている。固定ガイド90および可動ガイド92はそれぞれ、断面形状が矩形の長手形状を成し、各上部にはそれぞれ、押さえ部94,96が突設されている。固定ガイド90は、第1昇降台70のX方向に平行な2辺のうちの一方にX方向に平行に固定された板状の支持部材98にX方向に平行に固定されている。可動ガイド92は、別の支持部材100に固定されている。第1昇降台70のX軸方向に隔たった2箇所にはそれぞれ、スライド(図示省略)がY方向に移動可能に嵌合されており、支持部材100の長手方向の両端部はそれぞれ、一対のスライドの各上端部に固定されてX方向に延び、可動ガイド92もX方向に配設されている。これらスライドの移動により、可動ガイド92は固定ガイド90に接近,離間させられ、プリント基板22の案内幅が調節される。 【0011】上記支持部材98,100の互いに対向する内側面の上部であって、固定ガイド90および可動ガイド92の下側にはそれぞれ、ベルトガイド104が固定されるとともに、無端のコンベアベルト106が巻き掛けられており、これらコンベアベルト106はベルト駆動モータを駆動源とする図示しないベルト駆動装置により、同期して駆動される。支持部材98,100にはまた、それぞれ突上部材110がそれぞれ昇降可能に嵌合されている。突上部材110は板状を成し、X方向に長く、コンベアベルト106の内側(他方のコンベアベルト106側)に配設され、スプリング112によって下方へ付勢されている。スプリング112の付勢による突上部材110の下降限度は図示しないストッパにより規定され、下降位置に位置する状態では、突上部材100の上端はコンベアベルト106の上走部(無端のコンベアベルト106のうち、直線状を成し、上部に位置する部分)とほぼ同じ高さに位置している。2つの突上部材110にはそれぞれ、X方向に隔たった両端に係合ピン114が下方に延び出す向きに固定されている。 【0012】図2に示すように、第1昇降台70が下降位置に保持された状態においては、第1昇降台70およびそれに載置されたプリント基板22は、搬入装置,搬出装置より下方に位置し、それらと干渉することなく、Yテーブル66と共にX方向およびY方向に移動させられる。なお、Xテーブル58には、Y方向に切欠116が形成されて、Yテーブル66の下方に突き出すロッド76,78や連結バー80等がYテーブル66と共にY軸方向へ移動することを許容している。 【0013】第1昇降台70が原位置、すなわちY軸方向において搬入装置および搬出装置と一致する位置であって、X軸方向においては搬入装置と搬出装置との間に位置する位置にあり、エアシリンダ86により上昇位置へ上昇させられた状態では、コンベアベルト106の基板搬送面(コンベアベルト106の上走部の上面により構成される)の高さが前記搬入装置および搬出装置の各ベルトコンベアの基板搬送面(それらベルトコンベアの各コンベアベルトの上走部の上面により構成される)の高さと一致し、プリント基板の受渡しが行われる。 【0014】第1昇降台70上には、第2昇降台120が昇降可能に設けられている。第2昇降台120は板状を成し、下面に固定の一対の案内部材たるガイドロッド122は、第1昇降台70の下面に固定のガイドブッシュ124に軸方向に相対移動可能に嵌合されている。ガイドブッシュ124は、Yテーブル66内に昇降可能に嵌合されている。第2昇降台120の下面にはまた、駆動源たる流体圧アクチュエータの一種であって、流体圧シリンダの一種であるエアシリンダ126のピストンロッド128が固定されている。エアシリンダ126は、第1昇降台70に上下方向に固定されるとともに、Yテーブル66に昇降可能に嵌合されている。エアシリンダ126は単動シリンダであり、ピストンロッド128がばねの付勢力によって伸長させられることにより、第2昇降台120が第1昇降台70に対して上昇させられ、エア室への圧縮空気の供給によりピストンロッド128が収縮させられ、第2昇降台120が第1昇降台70に対して下降させられる。第2昇降台120の下降端位置は、エアシリンダ126のピストン(図示省略)のストロークエンドにより決まる。 【0015】第2昇降台120上には、図2に示すように、主基板位置決めピン(図示省略)および副基板位置決めピン132が設けられ、プリント基板22を水平面内において位置決めするようにされている。これら主,副の各基板位置決めピン132は前記固定ガイド90側に設けられ、主基板位置決めピンは、第2昇降台120に固定され、副基板位置決めピン132は第2昇降台120にX方向に移動可能に設けられている。第2昇降台120には、ガイドレール134がX方向に平行に固定されるとともにブロック136が移動可能に嵌合されており、副基板位置決めピン132はブロック136に固定され、主基板位置決めピン122に接近,離間させられる。副基板位置決めピン132の位置は、プリント基板22の寸法に応じて調節される。 【0016】第2昇降台120上には、2組のプリント基板支持装置140,142が固定されている。これらプリント基板支持装置140,142は、プリント基板22を下側から支持する。このプリント基板22のプリント基板支持装置140,142により支持される下面となるべき第1面144には、電気部品146(図7参照)が既に装着されている。プリント基板22の第1面144とは反対側の面を第2面147(図2参照)とする。第2面147は、電気部品146が装着される上面である。プリント基板支持装置140は、図3に示すように、支持板148と、支持板148の一方の面に固定されたプリント基板支持部材152とを含み、プリント基板支持装置142は、支持板150と、支持板150の一方の面に固定されたプリント基板支持部材154,156とを含む。2組のプリント基板支持装置140,142で1枚のプリント基板22を支持するのである。1つのプリント基板支持装置が2つに分割されていると考えることもできる。 【0017】支持板148,150は概して矩形を成し、合成樹脂、例えばフェノール樹脂により作られている。各支持板148,150には、図3に示すように、プリント基板支持部材152,154,156が固定された側の面に開口し、支持板148,150の外周縁に沿った環状の溝160が形成されている。この溝160の役割については、後に説明する。支持板148,150にはそれぞれ、プリント基板支持部材152,154,156が固定された側とは反対側の面に開口する位置決め部の一種である2個の位置決め凹部162,164が設けられている。位置決め凹部162は断面形状が円形を成し、位置決め凹部164は断面形状がトラック状を成す。支持板148,150には更に、支持板148,150を厚さ方向に貫通するボルト穴166が2個ずつ、形成されている。プリント基板支持部材152,154,156については、後に詳細に説明する。 【0018】前記第2昇降台120の上面には、図2に示すように、位置決め部の一種である位置決め突部168が、2個を1対として2対設けられている。これら位置決め突部168はそれぞれ断面形状が円形を成し、各対の位置決め突部168に、支持板148,150の各位置決め凹部162,164が嵌合され、支持板148,150(ひいてはプリント基板支持装置140,142)が第2昇降台120に対して位置決めされた状態でボルト穴166を通ってボルト170が第2昇降台120に螺合され、プリント基板支持装置140,142が第2昇降台120に固定されている。なお、支持板148,150には、位置決め凹部に代えて、支持板148,150を厚さ方向に貫通する貫通穴を設けて位置決め穴としてもよく、位置決め穴に嵌合されて支持板148,150を位置決めするのは、位置決め突部でもよく、支持板148,150を貫通する位置決めピンでもよい。また、支持板148,150に位置決め突部を設け、第2昇降台120に位置決め凹部や位置決め穴を設けて位置決め部とし、両者の嵌合により支持板148,150を位置決めするようにしてもよい。 【0019】プリント基板22のプリント基板位置決め支持装置26への搬入時には、搬入装置およびプリント基板位置決め支持装置26の各ベルトコンベアが駆動される。このとき、第1昇降台70は上昇位置に位置させられ、第2昇降台120は下降位置に位置させられており、ベルトコンベアの駆動により搬入装置からプリント基板位置決め支持装置26へプリント基板22が搬入される。プリント基板22の移動は、作用位置に位置する図示しないストッパにより止められ、コンベアベルト106の停止後、第2昇降台120が第1昇降台70に対して上昇させられる。第2昇降台120は上昇の途中で係合ピン114に係合し、突上部材110をスプリング112の付勢力に抗して上昇させ、プリント基板22をコンベアベルト106から突き上げさせる。第2昇降台120の上昇に伴って主,副の基板位置決めピン132およびプリント基板支持装置140,142も上昇し、主,副の各位置決めピン132はプリント基板22に形成された主基板位置決め穴172,副基板位置決め穴174(図2,図6参照)にそれぞれ嵌入してプリント基板22を位置決めし、プリント基板支持装置140,142はプリント基板支持部材152,154,156がプリント基板22の第1面144の電気部品146が装着されていない部分に接触し、プリント基板22を第1面144側から支持する。プリント基板22が突上部材110により突き上げられてちょうど押さえ部94,96に当接したとき、プリント基板支持部材152,154,156がプリント基板22に接触するとともに、主,副の各基板位置決めピン132が主,副の各基板位置決め穴172,174に嵌入してプリント基板22を位置決めする。プリント基板22は、主,副の基板位置決めピン132によって位置決めされるとともに、押さえ部94,96と突上部材110とに挟まれて支持され、さらに、プリント基板支持部材152,154,156により下側から支持されるのである。 【0020】次いで、第1昇降台70が下降位置へ下降させられ、電気部品の装着時には、Xテーブル58,Yテーブル66の移動により、プリント基板22が水平面内の任意の位置へ移動させられる。第1昇降台70がプリント基板22を支持して移動する移動台であると考えてもよく、第2昇降台120を移動台と考えてもよく、両者が移動台を構成していると考えてもよく、Yテーブル66が移動台であって、第1,第2昇降台70,120を介してプリント基板22を支持していると考えてもよい。 【0021】電気部品装着装置10において複数の吸着ヘッド16は、インデックステーブル14の間欠回転により、順次部品吸着位置へ移動させられ、部品供給部が部品供給位置に位置決めされた電気部品フィーダ32から電気部品146を取り出し、その後、部品姿勢検出位置等を経て部品装着位置へ移動させられて電気部品146をプリント基板22の第2面147に装着する。吸着ヘッド16はインデックステーブル14に昇降可能に設けられており、電気部品146の吸着,装着時には、インデックステーブル14に対して昇降させられる。 【0022】プリント基板22について予定された全部の電気部品146が装着された後、X,Yテーブル58,66がそれぞれ原位置、すなわちプリント基板位置決め支持装置26と搬入,搬出装置との間でプリント基板22の受渡しが行われる位置へ戻された後、第1昇降台70が上昇位置へ上昇させられるとともに、第2昇降台120が下降位置へ下降させられ、主,副の各位置決めピン132が主,副の各基板位置決め穴172,174から離脱し、プリント基板支持装置140,142のプリント基板支持部材152,154,156が第1面144から離間し、突上部材110が押さえ部94,96から離れてプリント基板22の位置決め,支持が解除される。そして、搬出装置のベルトコンベアおよびプリント基板位置決め支持装置26のコンベアベルト106が駆動され、プリント基板22が搬出装置へ搬出される。この搬出の後、あるいは搬出と平行して、次に電気部品146が装着されるべきプリント基板22がプリント基板位置決め支持装置26へ搬入される。 【0023】なお、プリント基板支持装置140,142の支持板148,150は第2昇降台120より小さく、係合ピン114は、第2昇降台120の支持板148,150から外れた部分に当接する。また、可動ガイド92は、前記図示しない一対のブロックが第1昇降台70に対してY方向に移動させられることにより、固定ガイド90との間の距離(基板案内幅)が調節されるが、これらブロックはX方向において第2昇降台120より外側に設けられていて、可動ガイド92は第2昇降台120を跨いでおり、幅調節時に第2昇降台120,プリント基板支持装置148,150と干渉することはない。換言すれば、プリント基板22の寸法が変わった場合でも、第2昇降台120を変えずに済むとともに、プリント基板支持装置148,150は、プリント基板支持部材の種類,取付位置等は異なるが、支持板は共通の大きさのものを使用することができる。 【0024】プリント基板支持装置140,142の製作およびプリント基板支持部材152,154,156について説明する。プリント基板支持装置140,142は、図4ないし図6に示すプリント基板支持装置製作用治具180(以下、治具180と略称する)により製作される。治具180は、プリント基板受部材182を有する。プリント基板受部材182は板状を成し、一方の面には複数個の脚184が固定され、作業台上に載置される。プリント基板受部材182の脚184が固定された側とは反対側の面であって、長手方向に平行な一方の側には、主基板位置決めピン186および副基板位置決めピン188が取り付けられている。 【0025】主基板位置決めピン186は、プリント基板受部材182の長手方向の一端部に固定されたブロック190に上方(プリント基板受部材182の板面と直角な方向)に突き出す向きに固定されている。プリント基板受部材182には、ガイドレール192が長手方向に平行に固定されるとともに、ブロック194が移動可能に嵌合されており、このブロック194に副基板位置決めピン188が上方(プリント基板受部材182の板面と直角な方向)へ突き出す向きに固定されている。ブロック194をガイドレール192に沿って移動させることにより、副基板位置決めピン188を主基板位置決めピン186に対して接近,離間させ、両者間の距離を調節することができる。これら主,副の各基板位置決めピン186,188は、プリント基板22を、電気部品146が固定された第1面144を上に向けた状態で(第2面147に電気部品146を装着する場合とは上下反転した状態で)、前記プリント基板位置決め支持装置26の主基板位置決めピンが嵌合される主基板位置決め穴172に主基板位置決めピン186が嵌合され、副基板位置決めピン132が嵌合される副基板位置決め穴174に副基板位置決めピン188が嵌合されてプリント基板22を位置決めするように設けられている。 【0026】プリント基板受部材182にはまた、図6に示すように、主枠体位置決め部材196および副枠体位置決め部材198が立設されている。主枠体位置決め部材196は、基部199および基部199の上端部に設けられ、断面形状が円形を成し、基部199より小径の位置決め突部200を有し、前記主基板位置決めピン186および副基板位置決めピン188が並ぶ方向において、主基板位置決めピン186側に設けられている。副枠体位置決め部材198は、基部201および基部201の上端部に設けられ、断面形状が、円の直径方向に隔たった2箇所を残して面取りが施された形状を成す位置決め突部202を有し、副基板位置決めピン188側に設けられている。プリント基板受部材182にはさらに、図5および図7に示すように、主,副の各枠体位置決め部材196,198に対して、それらが並ぶ方向と直角な方向に離れた位置にそれぞれ、枠体支持部材204が立設されている。さらに、プリント基板受部材182の中央には、クッション板206が固定されている。クッション板206は、厚さが弾性変形によって変わるものであればよく、本実施形態ではスポンジにより作られている。 【0027】上記主,副の枠体位置決め部材196,198により、枠体210が位置決めされる。図4に示すように、枠体210は概して矩形の枠状を成し、長手方向に隔たった2箇所にそれぞれ枠体位置決め穴212が形成されている。これら枠体位置決め穴212が主,副の枠体位置決め部材196,198の位置決め突部200,202にブッシュを介して嵌合され、枠体210がプリント基板受部材182に対して位置決めされるとともに、枠体位置決め部材196,198の基部199,201および枠体支持部材204により下方から支持される。主,副の各枠体位置決め部材196,198の基部199,201および枠体支持部材204はそれぞれ、クッション板206上に載置されたプリント基板22の第1面144と枠体210との間に、第1面144に装着される電気部品146のうち、高さが最大の電気部品146の高さ(以下、電気部品146の最大高さと称する)より大きい隙間が確保される長さを有するものとされている。回路を構成する電気部品146の高さは大小様々であるが、ここでは、第1面144に装着される複数種類の電気部品146には、高さが最大の電気部品146が含まれることとする。 【0028】枠体210の、主,副の各枠体位置決め部材196,198が並ぶ方向の中間位置には、図5および図7に示すように、一対の凹部216が設けられるとともに、棒状の領域指示部材218の両端部が嵌合されている。領域指示部材218は、枠体210の内側空間を、主,副の各枠体位置決め部材196,198が並ぶ方向において2等分しているのであり、これら枠体210および領域指示部材218が領域指示手段を構成している。また、枠体210の、主,副の枠体位置決め部材196,198が並ぶ方向と直角な2辺にはそれぞれ、その辺と平行に延びる長穴220がが形成されており、枠体210の長穴220が形成された部分が、作業者が枠体210を持つための把手の役割を果たすようにされている。 【0029】プリント基板支持装置140,142の製作時には、副基板位置決めピン188の位置をプリント基板22の大きさに合わせて調節した後、図7に示すように、プリント基板22を、電気部品146が装着された第1面144を上にして、主,副の各基板位置決め穴172,174を主,副の各基板位置決めピン186,188に嵌合させ、プリント基板22をプリント基板受部材182に対して位置決めするとともに、クッション板206上に載せる。主,副の各基板位置決め穴172,174は、先に第2昇降台120に設けられた主,副の各基板位置決めピン132が嵌合される穴であり、プリント基板22は、前記プリント基板位置決め支持装置26において第2昇降台120に位置決めされた状態から、主,副の基板位置決めピン132の中間位置において、左右方向(主,副の各基板位置決め穴172,174が並ぶ方向)および上下方向においてそれぞれ反転させられたのと同じ状態でプリント基板受部材182に対して位置決めされる。主,副の各位置決めピン186,188およびブロック190,194が第1位置決め装置を構成しているのである。 【0030】プリント基板22は、治具180によりプリント基板支持装置が製作されるプリント基板のうち、最大のプリント基板であり、枠体210の内側空間より大きく、副基板位置決めピン188は主位置決めピン186から最も離れた位置に位置させられる。副基板位置決めピン188が固定されたブロック194はガイドレール192に固定されないが、プリント基板22は剛性を有し、プリント基板22が副位置決め穴174において副基板位置決めピン188に嵌合されることにより、副基板位置決めピン188が、主,副の各基板位置ピン186,188が並ぶ方向において位置決めされ、プリント基板22が、それらピン186,188の並び方向と平行な方向および並び方向と直角でプリント基板受部材182の板面に平行な方向において位置決めされる。 【0031】次いで枠体210を、枠体位置決め穴212において主,副の各枠体位置決め部材196,198の位置決め突部200,202に嵌合し、枠体支持部材204上に載せるとともに、領域指示部材218を枠体210にセットする。そして、作業者は電気部品146を見ながら、プリント基板支持部材152,154,156を第1面144の電気部品146が装着されていない部分に載置する。作業者は、電気部品146との干渉を生ずることなく、プリント基板22を支持する場所を、実際に目で確認しながら選択することができるのである。 【0032】この際、作業者は枠体210および領域指示部材218により囲まれた領域内にプリント基板支持部材152,154,156を置く。プリント基板22の枠体210および領域指示部材218に対応する部分には、プリント基板支持部材を載置することができないのであり、それによりプリント基板支持部材を配置してはならない部分にプリント基板支持部材が配置されることが回避される。プリント基板支持部材を配置してはならない部分とは、例えば、プリント基板位置決め支持装置26のベルトコンベアにより支持される部分等、電気部品以外の部材があって、プリント基板支持部材により支持できない部分であり、ここでは、プリント基板22の縁部である。また、中間位置に領域指示部材218が設けられることにより、プリント基板22の2組のプリント基板支持装置140,142の境界に対応する部分にプリント基板支持部材が置かれることが回避される。領域指示部材218が設けられず、プリント基板支持部材が置かれれば、そのプリント基板支持部材は2枚の支持板148,150の両方に跨がって固定されてしまうことになるからである。 【0033】プリント基板支持装置140,142の製作に使用されるプリント基板支持部材には、プリント基板支持部材152,154,156を含めて種々の態様のものがあり、作業者は、それらのうちから、電気部品の形状,寸法,装着密度,配置等に応じて適宜のものを選んで使用する。図3ないし図8には、支持板148,150に載置されたプリント基板支持部材のうち、プリント基板支持部材152,154,156が代表的に図示されている。 【0034】プリント基板支持部材152は、図9に示すプリント基板支持部材用素材224をそのままプリント基板22上においてプリント基板支持部材としたものである。プリント基板支持部材用素材224は、断面形状が台形を成すとともに、長手形状を成し、制振ゴムにより作られた制振ゴム層226と、断面形状が矩形を成し、発泡材(例えば、ウレタンゴム)により作られるとともに、制振ゴム層226の、台形の下辺側の面に固定された付加層228とを含む。制振ゴム層226は付加層228に接着剤等、適宜の手段を用いて固定されている。付加層228の制振ゴム層226に固定された側とは反対側の端面には、粘着剤層230が設けられるとともに、剥離紙232により覆われている。粘着剤層230は、詳細には、テープ状の生地の両面にそれぞれ粘着剤層が形成された粘着テープであって、所謂両面テープの一方の粘着剤層であり、他方の粘着剤層が剥離紙232により覆われている。プリント基板支持部材用素材224の高さ、すなわち制振ゴム層226および付加層228が並ぶ方向の寸法は、電気部品146の最大高さより大きくされている。 【0035】制振ゴムは、衝撃,振動吸収性に優れ、外力を受けても殆ど反発せずにエネルギを吸収するゴムであり、例えば、「ハネナイト」の商品名で知られる内外株式会社製のゴムが使用される。このゴムはまた、物性,耐久性は一般のゴムと同等であり、常温域(5〜35℃)で優れた制振性能を有し、反発弾性は10%未満である。さらに、一般ゴムと同様の成形が可能であり、金属との強力な接着が可能であり、シート材状を成す場合、切断,打抜加工もできる。 【0036】プリント基板支持装置140の製作時には、作業者は、剥離紙232を剥がし、第1面144の電気部品146が装着されていない部分に、プリント基板支持部材用素材224を制振ゴム層226を接触させた状態で載置する。プリント基板支持部材用素材224全部がプリント基板支持部材152を構成しており、制振ゴム層226が制振部236となり、付加層228が付加部238となり、付加部238の制振部236を支持する側とは反対側の端面に設けられた粘着剤層230がプリント基板支持部材152の粘着剤層となり、制振部236が接触部を構成している。プリント基板支持部材152のプリント基板22の第1面144に対して直角となる支持方向の寸法であって、制振部236および付加部238が並ぶ方向の寸法は、電気部品146の最大高さより大きい。支持方向の寸法は、プリント基板支持部材152が固定される支持板148に対する高さでもある。プリント基板支持部材用素材224は、プリント基板支持部材152より長く、プリント基板支持部材152は、プリント基板支持部材用素材224を、二点鎖線で示すように、長手方向と交差する方向に手動のカッタ(図示省略)により切断することにより得られたものと考えることもできる。 【0037】プリント基板支持部材154も、プリント基板支持部材152と同様に、制振ゴム層,発泡材製、例えばウレタンゴム製の付加層,粘着剤層および粘着剤層を覆う剥離紙を含むプリント基板支持部材用素材(図示省略)により作られ、接触部を構成する制振部244,付加部246および粘着剤層(図示省略)を含む。ただし、プリント基板支持部材154の制振部244の縦断面形状である台形の上辺は、プリント基板支持部材152より大きく、プリント基板支持部材152は、図7に示すように、プリント基板22の電気部品146の装着密度が高く、隣接する電気部品146間の間隔が狭い部分の支持に使用され、プリント基板支持部材154は、プリント基板22の電気部品の装着密度が低い部分の支持に使用される。プリント基板支持部材154の支持方向の寸法は、電気部品146の最大高さより大きく、プリント基板支持部材152の支持方向の寸法と同じにされている。このように制振部236,244を、縦断面形状が台形のものとすれば、接触部(制振部)の第1面144に対する接触面積を小さくし、電気部品146の装着密度が高く、第1面144の隣接する電気部品146間の隙間が狭い部分に接触させながら、座屈を生ずることなく、安定して振動を抑制することができる。 【0038】プリント基板支持部材156は、図2に示すように、発泡材製、例えばウレタンゴム製の付加部252の一方の端面に粘着剤層(図示省略)が設けられ、他方の端面に制振ゴム製の制振部256が固定されるとともに、その制振部256から金属製の支持ピン258が突出させられて接触部を構成している。支持ピン258の支持方向と直角な方向の断面積は制振部256の断面積より小さく、プリント基板支持部材156は、図8に示すように、密集して装着された電気部品146の間に接触させられる。プリント基板支持部材156の支持方向の寸法、すなわち支持ピン258の突出端面から粘着剤層までの長さは、前記プリント基板支持部材152,154と同じであり、電気部品146の最大高さより大きくされている。 【0039】このプリント基板支持部材156をプリント基板22の第1面144に置く際には、図6に示すように、サポータ264が用いられる。サポータ264は、断面形状が円形の部材に、軸線方向の一方の端面および外周面に開口するくぼみ266が4個、等角度間隔で形成され、十字形の支持部268が形成されたものであり、支持部268の中心部には、軸線方向に貫通する嵌合穴269が形成されている。プリント基板支持部材156をプリント基板22に置く際には、まず、サポータ264の支持部268を、電気部品146を避けながら、4個の電気部品146の間に置き、次いで、支持ピン258を嵌合穴269に嵌合し、支持ピン258の先端をプリント基板22に接触させる。プリント基板支持部材156は、逆さまにした状態では支持ピン258が下になり、自身で立つことはできないが、サポータ264を用いれば、サポータ264に支えられ、支持ピン258がプリント基板22に接触し、付加部252が上になった状態でプリント基板22上に載置することができる。 【0040】プリント基板支持部材152,154,156以外のプリント基板支持部材には、例えば、図10に示すプリント基板支持部材270のように、断面形状が矩形および正方形を成し、粘着剤により共通の基材である剥離紙272に取外し可能に固定されてプリント基板支持部材キット274を構成するものがある。プリント基板支持部材270は、大きい板状を成す制振ゴムの一方の端面に粘着剤を塗布して粘着剤層を形成するとともに、剥離紙272で覆った後、剥離紙272は切断しないように、制振ゴムおよび粘着剤層を寸法の異なる矩形および正方形に切断することにより形成されている。各プリント基板支持部材270はそれぞれ、制振部276および粘着剤層278を有し、制振部276が接触部を構成している。剥離紙272の粘着性は制振部276の端面のそれより小さく、粘着剤層278が付いた状態でプリント基板支持部材270を剥離紙272から外すことができる。 【0041】図11に示すように、制振ゴム製の制振部279および粘着剤層281を有し、寸法および形状が互いに同じである複数のプリント基板支持部材280が共通の基材である剥離紙282に取外し可能に固定されたプリント基板支持部材キット284を使用してもよい。これらプリント基板支持部材270,280はそれぞれ、制振部279の支持方向の寸法が、電気部品146の最大高さより大きく、前記プリント基板支持部材152,154,156と同じにされている。 【0042】また、図12(a)ないし(d)にそれぞれ示すプリント基板支持部材290,292,294,296のように、全部が制振ゴムにより作られ、制振部298が接触部を構成するとともに、制振部298の横断面形状の輪郭線が接触部である制振部298の内側へくぼんだくぼみ300含むものもある。くぼみ300の形状,寸法および数等は、プリント基板22の第1面144に既に付けられた電気部品146の形状,寸法,数等に応じて、それら電気部品146をくぼみ300において避けることができるように形成されている。プリント基板支持部材290〜296にはそれぞれ、制振部298のくぼみ300が設けられた側とは反対側の端面に粘着剤層302が設けられ、剥離紙304により覆われている。これらプリント基板支持部材290〜296も、支持方向の寸法は、電気部品146の最大高さより大きく、前記プリント基板支持部材152,154,156と同じにされている。 【0043】このようなプリント基板支持部材290〜296をプリント基板22の第1面144上に置く場合、図13および図14にプリント基板支持部材296を例に取って示すように、スペーサ306を用いてもよい。スペーサ306は環状を成し、プリント基板支持部材296と電気部品146との間に確保する隙間に等しい厚さを有し、制振部298の横断面形状に対応する形状を有する。スペーサ306の高さは、プリント基板支持部材296の高さより小さくされている。スペーサ306を用いる場合には、まず、電気部品146の間にスペーサ306を置き、次いでプリント基板支持部材296の制振部298をスペーサ306内に嵌合する。それにより、制振部298と電気部品146との間に隙間が確保される。スペーサ306は、プリント基板支持部材の接触部の形状に応じて種々の態様のものが用意されている。前記プリント基板支持部材152,154,270,280も、スペーサを用いて第1面144に載置してもよい。プリント基板支持部材152,154の載置のために、サポータを用いてもよい。 【0044】プリント基板支持部材は、プリント基板22を支持するのに十分な数、載置される。プリント基板支持部材の載置後、図8に示すように、プリント基板支持部材152,154,156の付加部238,246,252上に支持板148,150を載置する。このときには、支持板148,150にはそれぞれ、溝160が開口する側とは反対側の面に把手310が固定手段の一種であるボルト312によって着脱可能に固定されており、把手310を持って支持板148,150をプリント基板支持部材152,154,156上に置く。支持板148,150はそれぞれ、枠体210と領域指示部材218とによって区切られた空間内へ、角部を除いて隙間なく嵌合される大きさを有し、枠体210に嵌合され、それにより支持板148,150が枠体210を介してプリント基板受部材182に対して位置決めされ、その位置決め状態で支持板148,150をプリント基板受部材182側へ接近させてプリント基板支持部材152,154,156上に載せる。プリント基板支持部材152,154,156を始めとし、支持板148,150に載置されるプリント基板支持部材の高さはいずれも同じにされており、支持板148はプリント基板支持部材152等に、支持板150はプリント基板支持部材154,156等にそれぞれ接触させられる。プリント基板支持部材152,154,156を始めとするプリント基板支持部材の高さは、電気部品146の最大高さより大きくされており、かつ、支持板148,150の厚さおよびプリント基板支持部材152,154,156等の高さは、支持板148,150が枠体210に嵌合されて位置決めされた状態でプリント基板支持部材152,154,156上に載置される大きさとされている。枠体210の内周面,枠体210をプリント基板受部材182に対して位置決めする主,副の各枠体位置決め部材196,198が第2位置決め装置を構成しているのである。 【0045】支持板148,150をプリント基板支持部材152,154,156上に置いた後、上方より軽く押して、プリント基板支持部材152,154,156を支持板148,150に密着させる。プリント基板22はスポンジ製のクッション板206上に載置されているため、プリント基板22の厚さに多少の誤差があって、プリント基板支持部材152,154,156の支持板148,150に対する高さ方向(支持方向)の位置にずれがあっても、クッション板206を厚さ方向に弾性変形させて、全部のプリント基板支持部材152,154,156を支持板148,150に密着させることができる。プリント基板支持部材152,154,156を第1面144上に置くとき、剥離紙232等は剥がされており、プリント基板支持部材152,154,156が支持板148,150に粘着剤により固定される。 【0046】プリント基板支持部材152,154,156が固定された後、把手310を持って支持板148,150を枠体210内から抜き出す。プリント基板支持装置140,142を第2昇降台120に固定する際には、把手310を外し、プリント基板支持装置140,142を上下反転させ、位置決め凹部162,164を第2昇降台120に突設された位置決め突部168に嵌合し、プリント基板支持装置140,142を第2昇降台120に対して位置決めした状態でボルト170により支持板148,150を第2昇降台120に固定する。 【0047】プリント基板22の第1面144とは反対側の第2面147への電気部品の装着時には、プリント基板22がプリント基板位置決め支持装置26へ搬入され、停止させられた後、第2昇降台120が上昇させられてプリント基板22が押さえ部94,96と突上部材110とにより挟まれ、主,副の基板位置決めピン132の主,副の基板位置決め穴172,174への嵌合により、プリント基板22が第2昇降台120に対して位置決めされるとともに、プリント基板支持部材152,154,156が第1面144の電気部品146が装着されていない部分に接触する。 【0048】プリント基板支持装置140,142の製作時には、プリント基板22と支持板148,150とは、前述のように枠体210,主,副の枠体位置決め部材196,198,プリント基板受部材182および主,副の基板位置決めピン186,188を介して相対的に位置決めされるのであるが、第2昇降台120に固定されてプリント基板22を支持する際には、プリント基板22は第2昇降台120に対して図示しない主基板位置決めピンおよび副基板位置決めピン132により位置決めされ、支持板148,150は、位置決め突部168と位置決め凹部162,164との嵌合により第2昇降台120に対して位置決めされて、プリント基板22と支持板148,150とは図示しない主基板位置決めピン,副基板位置決めピン132,第2昇降台120および位置決め突部168を介して相対的に位置決めされる。プリント基板22のプリント基板受部材182に対する位置決め時にも、第2昇降台120に対する位置決め時にも、主基板位置決め穴172には主基板位置決めピン186および第2昇降台120に設けられた図示しない主基板位置決めピンが嵌合され、副基板位置決め穴174には副基板位置決めピン188,132が嵌合されるようにされており、位置決め凹部162,164は支持板148,150の外周縁に対して、また、位置決め突部168はプリント基板位置決め支持装置26の主基板位置決めピン132に対してそれぞれ、支持板148,150とプリント基板22とを、プリント基板支持装置140,142の製作時と同じ相対位置関係に位置決めするように設けられており、プリント基板支持部材152,154,156は、それらプリント基板支持装置140,142の製作時と同様に、第1面144の電気部品146が装着されていない部分に確実に接触することができる。前述のように、複数のプリント基板支持部材の各支持方向の長さはいずれも同じであって、電気部品146の最大高さより大きくされており、支持板148,150が電気部品146と干渉することはない。なお、例えば、副基板位置決め穴が長穴とされることがあるため、上記のように、プリント基板22のプリント基板受部材182に対する位置決め時にも、第2昇降台120に対する位置決め時にも、主基板位置決め穴172には主基板位置決めピン186および第2昇降台120に設けられた図示しない主基板位置決めピンが嵌合され、副基板位置決め穴174には副基板位置決めピン188,132が嵌合されるようにすることが望ましいが、不可欠ではなく、プリント基板22のプリント基板受部材182に対する位置決め時に、主基板位置決め穴172に副基板位置ピン188が嵌合され、副基板位置決め穴174に主基板位置決めピン186が嵌合されるようにしてもよい。この場合にも、プリント基板22と支持板148,150とは、プリント基板支持装置製作時とプリント基板位置決め支持装置26に設けられ、位置決め支持される場合とにおいて、同じ相対位置関係に位置決めされるようにされる。 【0049】プリント基板支持装置140,142を構成するプリント基板支持部材152,154,156等はいずれも制振ゴム製の制振部236,244,256等を備えており、インデックステーブル14の間欠回転、吸着ヘッド16の下降による電気部品146のプリント基板22への当接、XYテーブル24によるプリント基板22の移動,停止、電気部品フィーダ32の移動,停止によりプリント基板22に振動が加えられても、振動エネルギが制振部236,244,256等により吸収され、プリント基板22は振動しないか、あるいは振動しても迅速に収束し、電気部品146がプリント基板22の第2面147に装着されるときには、プリント基板22は振動しておらず、部品装着箇所に電気部品146を精度良く装着することができる。なお、支持板148,150には、前述のように、プリント基板支持部材152,154,156が固定された面に開口する溝160が形成されており、第1面144に装着された電気部品146が外れて落下することがあっても、支持板148,150により受け止められるとともに、溝160に引っ掛かり、支持板148,150から落下することが防止される。 【0050】このようにプリント基板22を振動少なく、あるいは振動を生じさせることなく支持するプリント基板支持装置140,142は、プリント基板支持装置製作用治具180,プリント基板支持部材用素材224,プリント基板支持部材キット274,284,サポータ264,スペーサ306等があれば、特別な成形方法や加工を要することなく、ユーザがプリント基板の種類に応じて簡単にかつ安価に製作することができる。また、プリント基板22の第1面144の電気部品146の装着密度が高い部分については、プリント基板支持部材290ないし296のような特殊な形状のプリント基板支持部材や、それらプリント基板支持部材を電気部品146との干渉を避けつつ第1面144に載置するための干渉防止材たるスペーサ306を使用することにより、確実にプリント基板支持部材を載置し、広い面積で確実にプリント基板22を支持することができる。 【0051】治具180においてプリント基板22を位置決めする副基板位置決めピン188は、主基板位置決めピン186に対して接近,離間可能に設けられており、副基板位置決めピン188の位置を調節し、プリント基板22より小さく、寸法が異なる複数種類のプリント基板を位置決めすることができ、治具180により、プリント基板22より小さく、寸法が異なる複数種類のプリント基板にそれぞれ適したプリント基板支持装置を製作することができる。治具180は、プリント基板支持装置を同時に2つ製作することができ、プリント基板22が大きく、支持に2つのプリント基板支持装置が必要であれば、2つ製作されるが、プリント基板を支持するのにプリント基板支持装置1つで足りるのであれば、1つのみ作ればよい。例えば、プリント基板の主,副の各基板位置決めピン186,188が並ぶ方向の寸法が前記プリント基板22の半分の大きさであれば、製作時には、副位置決めピン188がプリント基板の寸法に応じた位置へ移動させられ、プリント基板は主基板位置決めピン186側に寄せて位置決めされる。作業者は、枠体210および領域指示部材218により仕切られた2つの空間のうち、主基板位置決めピン186側の空間を通ってプリント基板支持部材をプリント基板の第1面に載置する。そして、この一方の空間に支持板を嵌合し、プリント基板支持部材を固定する。プリント基板の主,副の各基板位置決めピン186,188が並ぶ方向の寸法が前記プリント基板22の半分以下の大きさであり、プリント基板支持装置が1つのみ製作されるのであれば、領域指示部材218を用いることは不可欠ではない。プリント基板22の半分より大きいが、プリント基板22より小さいプリント基板についても、プリント基板支持装置を製作することができる。 【0052】治具180は、プリント基板を支持する1つのプリント基板支持装置を2分割して製作する治具であるということもでき、4分割等、プリント基板支持装置を更に多数に分割して製作し得るものとしてもよい。分割数が多いほど、寸法が小さいプリント基板用の支持装置を製作することが可能である。プリント基板が大きくても、そのプリント基板に対応する大きさの支持板を有する1つのプリント基板支持装置によって支持するようにしてもよい。例えば、治具180において領域指示部材218を使用せず、枠体210の内周の寸法に等しい外周を有する支持板を枠体210に嵌合し、プリント基板支持部材上に載置して、それらプリント基板支持部材の端面と支持板とを互いに固定し、プリント基板支持装置を製作するのである。 【0053】前記実施形態では、第1面144に装着された電気部品146には、高さが最大の電気部品146が混じっており、プリント基板支持装置140,142を構成するプリント基板支持部材152,154,156等の支持方向の寸法はいずれも、電気部品146の最大高さより大きくされていたが、第1面144に装着される電気部品146に、最大高さの電気部品146と、高さが最大高さより低い電気部品146(例えば、高さが最大高さの1/2以下である電気部品146)とが混在していれば、高さが低いプリント基板支持部材と高さが高いプリント基板支持部材とを混用してもよい。この場合、支持板は、電気部品の高さに関係なく同じ厚さのものが使用され、高さ調節プレートを用いてプリント基板支持装置を製作する。 【0054】例えば、前記プリント基板22の第1面144のプリント基板支持装置140により支持される側に装着された電気部品146がいずれも高さが最大高さより低い電気部品であるとすれば、図15に示すように、制振ゴム製の制振部314および発泡材製、例えばウレタンゴム製の付加部315を含むプリント基板支持部材316を始めとする高さが低いプリント基板支持部材を第1面144上に載置した後、高さ調節プレート317が固定された支持板318をプリント基板支持部材上に載せて固定し、プリント基板支持装置319を製作する。プリント基板支持部材316等のプリント基板支持部材は、高さ調節プレート317に固定される。プリント基板支持部材316等のプリント基板支持部材の支持方向の寸法はいずれも同じであり、電気部品の高さよりは大きいが、クッション板206上に載置されたプリント基板22の第1面144と枠体210の下面との間の距離より小さくされている。また、高さ調節プレート317は、例えば、発泡材の一種であるウレタンゴムにより作られており、支持板318の前記溝160により確定される部分より小さく、かつ第2昇降台170に固定される際にボルトが嵌合されるボルト穴166と干渉せず、第1面144に載置される全部のプリント基板支持部材が固定される形状,寸法を有し、最大高さの電気部品146が装着されたプリント基板22を支持するプリント基板支持部材の支持方向の寸法と、プリント基板支持部材316の支持方向の寸法との差に相当する厚さを有し、支持板318が枠体210に嵌合されてプリント基板受部材182に対して位置決めされた状態で高さ調節プレート317がプリント基板支持部材316上に載置され、固定される。高さ調節プレート317は、プリント基板支持部材316の高さの不足を補う厚さを有するものとされているのであり、電気部品の高さに応じて任意の高さのプリント基板支持部材316および任意の厚さの高さ調節プレート317を用いてプリント基板支持装置を製作することができる。 【0055】また、第1面144の2つのプリント基板支持装置のうちの一方により支持される領域の一部に、高さが低い電気部品146が装着されているとすれば、図16に示すように、高さ調節プレート320は、第1面144の高さが低い電気部品が装着されている領域に相当する形状を有し、支持板324の、高さが低いプリント基板支持部材326上に載置される部分に固定される。これらプリント基板支持部材326はいずれも、制振ゴムにより作られた接触部たる制振部328および粘着剤層(図示省略)を有し、支持方向の寸法は互いに同じであり、電気部品の高さより大きい。また、高さ調節プレート320は、例えば発泡材(例えばウレタンゴム)により作られており、その厚さ(プリント基板支持部材326の支持方向と平行な方向の寸法)は、枠体210とプリント基板との間の距離から、プリント基板支持部材326の高さをを引いた大きさとされている。高さ調節プレート320の厚さは、プリント基板支持部材326の高さの不足を補う厚さとされているのであり、プリント基板支持部材326,高さ調節プレート320はそれぞれ、電気部品146の高さに応じて種々の高さ,厚さのものとされる。 【0056】プリント基板支持部材326をプリント基板の第1面の高さが低い電気部品の間の部分に載置し、プリント基板支持部材330を高さが高い電気部品の間の部分に載置した後、それらプリント基板支持部材326,330上に支持板324を載置し、プリント基板支持装置322が製作される。このとき、プリント基板支持部材326には高さ調節プレート320が接触し、プリント基板支持部材330には支持板324が直接接触し、それぞれ固定される。このように高さが低いプリント基板支持部材326を用いてプリント基板を支持させれば、プリント基板支持部材326に安定してプリント基板22を支持させることができる。 【0057】このように高さ調節プレートを使用すれば、治具180が、電気部品146の最大高さより高いプリント基板支持部材を備えたプリント基板支持装置を製作するものであっても、プリント基板支持部材の全部が高さが低いものであるプリント基板支持装置を製作することができ、また、高さが異なる複数種類のプリント基板支持部材を備えたプリント基板支持装置を製作することができ、より適切にプリント基板を支持し得るプリント基板支持装置を製作し得る。高さ調節プレートは、高さが低い電気部品が装着された領域に応じた形状を有するものとすればよく、支持板の複数箇所に固定してもよい。また、電気部品の高さが2段階のみならず、3段階以上に分類されていれば、高さが異なる複数種類のプリント基板支持部材および厚さが異なる複数種類の高さ調節プレートを用意し、電気部品の高さに応じたプリント基板支持部材および高さ調節プレートを用いてプリント基板支持装置を製作してもよい。1つのプリント基板支持装置において、厚さが異なる複数種類の高さ調節プレートを用いてもよい。 【0058】プリント基板支持部材316,326を発泡材により作り、高さ調節プレート317,320を制振ゴムにより作ってもよい。 【0059】前記プリント基板22は、枠体210の内周より大きく、枠体210が領域指示手段を構成していたが、前記治具180により、主,副の各基板位置決めピン186,188が並ぶ方向と、その並び方向と直角な方向との少なくとも一方の寸法が枠体210の内周より小さいプリント基板の第1面を支持するプリント基板支持装置を製作することもできる。 【0060】例えば、図17に示すように、プリント基板340の上記並び方向と直角な方向の寸法が枠体210の内周より小さければ、プリント基板340を主,副位置決めピン186,188によって位置決めするとともに、クッション板206上に置き、枠体210をプリント基板受部材182にセットした後、領域指示部材342をクッション板206上に置き、さらに、領域指示部材218を枠体210にセットする。領域指示部材342は、長手形状を成し、図17および図18に示すように、長手方向に沿って延びる突部344を有する。領域指示部材342をクッション板206上に載せるとともに、その長手方向に平行な側面をプリント基板22の側面に当て、突部344はプリント基板340上に突出し、プリント基板340の第1面346の縁部を覆う状態となる。そのため、作業者は、プリント基板支持装置を製作すべく、プリント基板支持部材を第1面346上に置くとき、プリント基板340の突部344により覆われている部分にはプリント基板支持部材を置くことはできず、プリント基板支持部材を載置してはならない部分に、プリント基板支持部材が載置されることが回避される。プリント基板支持部材を第1面346上に載置した後、プリント基板支持部材上に支持板を載置し、固定する。支持板は、枠体210,領域指示部材218の内側空間にちょうど嵌合される大きさであり、プリント基板340より大きいが、前記プリント基板支持装置140,142と同様にして第2昇降台170に対して位置決めされ、固定される。 【0061】主,副の各基板位置決めピン186,188が並ぶ方向の寸法が、プリント基板22より小さいプリント基板についてプリント基板支持装置を製作する場合にも、領域指示部材342と同様の領域指示部材を用いてもよい。 【0062】前記実施形態において、固定手段は粘着剤層とされていたが、永久磁石としてもよい。例えば、図19に示すプリント基板支持部材350のように、付加部352の制振部354が固定された側とは反対側の端面に、永久磁石356を埋設する。この場合、支持板358は磁性材料、例えば鉄により作られる。プリント基板支持部材350は、前記プリント基板支持部材152等と同様に、プリント基板の第1面の電気部品が装着されていない部分に制振部が接触する状態で載置された後、プリント基板支持部材350上に支持板358が載置される。この際、支持板358をプリント基板支持部材350上に直接載せてもよいが、プリント基板支持部材350が支持板358に吸引されて浮く恐れがあるため、非磁性材料製、例えばアルミニウムあるいは合成樹脂等により作られた押さえ板360をまず、プリント基板支持部材350上に載せ、その上に支持板358を載せる。プリント基板支持部材350は、押さえ板360を介して支持板358により吸引され、固定される。 【0063】また、プリント基板支持部材を、接触によりプリント基板を支持するのに加えて、負圧によりプリント基板の第1面を吸着して保持するものとしてもよい。例えば、図20に示すプリント基板支持部材370のように、接触部を構成する制振部372の接触面374に開口し、制振部372内および付加部376内を通るとともに、付加部376の外周面に開口する通路378が形成される。通路378の付加部376の外周面への開口部には、継手部材380によりホース382が取り付けられている。複数のプリント基板支持部材370にそれぞれ取り付けられた各ホース382は、共通の継手部材および電磁方向切換弁(図示省略)を介して図示しないバキューム源に接続されており、電磁方向切換弁の切換えにより、バキューム源に連通させられ、通路378内の空気が吸引されてプリント基板が制振部372の接触面374に吸着され、平らに支持され、あるいは大気に連通させられて、プリント基板支持部材370によるプリント基板の保持が解かれる。なお、プリント基板支持部材370は、粘着剤、永久磁石等、適宜の手段によって支持板384に固定されている。 【0064】さらに、プリント基板支持部材は、プリント基板の第1面に接触する接触部を含む頭部と、その頭部を支持するとともに、プリント基板を支持板に固定するための固定手段を含む基部とが別体に構成されたものとしてもよい。例えば、図21に示すプリント基板支持部材390は、制振ゴム製の制振部392と、制振部392から突出させられて接触部を構成する金属製の支持ピン394とを含む頭部396と、基部398とが粘着剤層400によって接続されている。基部398は、例えばウレタンゴム等の発泡材により作られており、頭部396が接続される側とは反対側の端面に粘着剤層(図示省略)が設けられ、支持板に固定される。粘着剤は繰り返し使用することができ、頭部396が使用できないプリント基板の支持に使用できなくても、頭部396を基部398から外し、別の頭部(例えば、支持ピン394を有さず、制振部が接触部を構成する頭部)に換えて、基部398を共用することができる。粘着剤層400が頭部396と基部398とを分離可能に接続する接続手段を構成している。粘着剤層400は、基部398に設けられており、頭部396の基部398に接続される側の端面と粘着剤層400との粘着性は、基部398と粘着剤層400との粘着性より小さくされている。粘着剤層400を頭部396に設けてもよい。基部398は、断面形状が台形のものに限らず、円柱状等、種々の形状のものが採用可能であり、頭部396は、例えば、図12に示すプリント基板支持部材290〜296の各制振部298と同様の形状の制振部を有するもの等、種々の態様のものが採用可能である。また、接続手段は、粘着剤層に限らず、例えば、基部と頭部とのいずれか一方に設けられた少なくとも1つの係合突部と、他方に設けられ、係合突部に着脱可能に係合させられる少なくとも1つの係合凹部とを含むものとしてもよい。 【0065】さらに、上記実施形態において、プリント基板支持部材は粘着剤によって支持板に固定されていたが、接着剤により固定してもよい。この場合、プリント基板支持部材には接着剤は付けず、プリント基板支持部材をプリント基板の第1面に載置した後、支持板の全面に接着剤を塗布し、接着剤が乾燥する前に接着剤を塗布した側の面をプリント基板支持部材上に置いてプリント基板支持部材を固定する。接着剤が十分に乾燥した後、使用する。 【0066】また、プリント基板支持部材キットを構成するプリント基板支持部材は、制振ゴム製の制振部のみならず、発泡材等により作られた付加部を有するものとしてもよい。さらに、プリント基板支持部材キットを構成するプリント基板支持部材は、断面形状が矩形や正方形のものに限らず、台形等、他の形状のものとしてもよい。例えば、前記プリント基板支持部材152を複数、共通の剥離紙に固定してキットを構成してもよいのである。 【0067】さらにまた、固定手段は、粘着剤層や永久磁石の他に、マジックテープ等、再利用可能な部材により構成してもよい。 【0068】さらに、プリント基板支持部材は、横断面形状が円形の部材としてもよい。 【0069】また、接触部を制振部により構成することは不可欠ではなく、接触部を制振ゴム以外の材料、例えば発泡材により構成し、プリント基板支持部材の接触部以外の部分の少なくとも一部を制振ゴムから成る制振部としてもよい。 【0070】さらに、前記治具180においては、プリント基板の寸法が変わっても、同じ大きさの支持板140,142が使用され、枠体210により位置決めされていたが、枠体を、内周の寸法が、支持板がちょうど嵌合されて支持板を位置決めし得る大きさのものとし、プリント基板の寸法に応じて支持板の大きさを変えてもよい。 【0071】また、接触部の形状および寸法が互いに同一である複数のプリント基板支持部材用素材を共通の剥離紙に貼り付けてプリント基板支持部材用素材キットとしてもよく、接触部の形状と寸法との少なくとも一方が互いに異なる複数のプリント基板支持部材用素材を共通の剥離紙に貼り付けてプリント基板支持部材用素材キットとしてもよい。 【0072】さらに、前記実施形態においては、プリント基板22の第1面144に装着された電気部品146に高さが最大の電気部品146が含まれており、治具180は、電気部品146の最大高さより高いプリント基板支持部材を備えたプリント基板支持装置を製作するものとされ、プリント基板位置決め支持装置26は、そのようなプリント基板支持装置によってプリント基板22を支持するものとされていたが、第1面144に装着された全部の電気部品146のうち、高さが最大の電気部品146の高さに応じたプリント基板支持装置を製作し得るものとしてもよい。例えば、治具の枠体の厚さを大きくし、支持板のプリント基板22の板面に直角な方向における位置決め位置を適宜に設定し得るようにし、あるいは主,副の各枠体位置決め部材を、プリント基板支持部材の高さに応じた高さのものに交換する。第1面144に装着された電気部品の全部が高さが低いものであれば、プリント基板支持部材は高さが低いものでよく、支持板は枠体により、最大高さの電気部品が装着されたプリント基板を支持するプリント基板支持部材上に載置される場合よりもプリント基板22に近い側の位置において位置決めされ、高さが低いプリント基板支持部材上に載置される。この場合、プリント基板位置決め支持装置26もまた、第2昇降台の上昇位置を複数段階、あるいは無段階に変更し得るように構成し、高さが低いプリント基板支持部材によりプリント基板22を支持し得るようにする。 【0073】また、本発明に係るプリント基板支持方法等は、プリント基板が一方向に直線移動させられ、装着ヘッドがプリント基板の移動方向と一平面内において直交する方向に直線移動させられる電気部品装着システム、プリント基板が位置を固定して設けられ、装着ヘッドが一平面内の任意の位置へ移動させられる電気部品装着システムにおいても実施し得る。複数の装着ヘッドは、ヘッド移動装置上において移動平面に平行な方向において移動しないものとしてもよく、あるいは複数の装着ヘッドが共通の軸線のまわりに旋回させられて順次作業位置に位置決めされる装着装置がヘッド移動装置によって一平面内の任意の位置へ移動させられるようにしてもよい。 【0074】さらに、電気部品フィーダは、ケーシング内に収容された電気部品を振動,傾斜,空気流,コンベアベルト等やそれらの組合わせにより、一列に並べて部品供給部へ送り、1個ずつ供給するもの等、種々の態様の電気部品フィーダが採用可能である。また、部品送り部と部品保持部とを共通のフィーダ本体部に設けることは不可欠ではなく、部品保持部を部品送り部とは別に設け、部品保持部は位置を固定して設け、部品送り部のみを移動させて部品供給部を部品供給位置に順次位置決めしてもよく、あるいは部品送り部と部品保持部とを別々に移動させてもよい。 【0075】その他、特許請求の範囲を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明を実施することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000237271 【氏名又は名称】富士機械製造株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月9日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】神戸 典和 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−204995 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−3076 |
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