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【発明の名称】 集塵装置
【発明者】 【氏名】淡野 正

【氏名】谷野 眞人

【氏名】泉田 圭三

【氏名】内山 聰

【要約】 【課題】作業機で発生した塵を軟質ホースを介して集塵機に吸引する集塵装置において、吸引管と軟質ホースの連結部に屑が引っ掛かり集塵経路に詰まりが生じることを防ぐ。

【解決手段】集塵機の吸引管13の先端部14を、端辺15がらせん状に延出する突出部となりかつ端辺15に沿った部分16がラッパ状に拡開するように形成し、この先端部14に軟質ホース4の端部をねじ込むように套嵌して連結する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 作業機で発生した塵を軟質ホースを介して集塵機に吸引する集塵装置において、集塵機の吸引管の先端部を、端辺がらせん状に延出する突出部となりかつ端辺に沿った部分ががラッパ状に拡開するように形成し、この先端部に軟質ホースの端部をねじ込むように套嵌して連結したことを特徴とする集塵装置。
【請求項2】 作業機は部品供給用テープカセットを備えた実装機であり、塵はカットされたテーピング屑である請求項1記載の集塵装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業機で発生した塵を、吸引して集める集塵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の集塵装置としては、作業機で発生した塵をホッパーで集め、ホッパーと集塵機との間を軟質ホースで連結し、集塵機に吸引するものが知られている。
【0003】以下図4〜図9を参照して、上述した従来の集塵装置の構成及び動作について説明する。
【0004】図4は、集塵装置全体の概要を示す構成図で、1は屑を収拾するための集塵用モータ等が設置されている集塵機本体、2は屑の収集箱、3は集塵機本体1の吸引口となる金属パイプ製の吸引管、4は集塵経路を自在に配することができる軟質ホース、5は実装機等の作業機から発生するカットされたテーピング屑などの屑を集める集塵口ホッパー、6,6は軟質ホース4を吸引管3と集塵口ホッパー5とにそれぞれ固定する金属製のバンドである。
【0005】図5は、屑7が収拾される経路断面図で、8は集塵用モータ、9はフィルターであり、屑7は矢印の方向に吸引される。
【0006】以下、集塵装置の動作を図5を参照して説明する。
【0007】作業機から発生した屑7は、集塵口ホッパー5上に落下し、集塵口ホッパー5の内面の傾斜により、軟質ホース4がバンド6によって接続されたホッパー中心部の出口に集まり、集塵機本体1内の集塵用モータ8が発生する吸引力により、集塵経路に配した軟質ホース4を経由して吸引管3に達し、吸引管3を通過して集塵機本体1内の屑7の収拾箱2に集められる。なお屑7の収拾箱2は、集塵機本体1から引き出せるように設置されており、屑7で一杯になると集塵機本体1から引き出して溜まった屑7を外部に排出するようになっている。
【0008】図6は、軟質ホース4と吸引管3との接続部を、バンド6を省略して示した拡大図である。軟質ホース4の内周面と吸引管3の先端部3aには段差が生じている。また図7の断面図に示すように軟質ホース4の内周面と吸引管3の外周面との間には、隙間10が存在している。
【0009】図8は、吸引管3の先端部3aの端辺を、軟質ホース4の内周面との間に段差が生じないようにテーパ面11を有するようにした従来例を示した図である。この従来例においては、段差は解消しているが、軟質ホース4の内周面と吸引管3の外周面との間には依然として隙間10が存在している。
【0010】図9は、吸引管3の先端部3aを、軟質ホース4の内周面との間に段差が生じないようにラッパ状に拡開して軟質ホース4の内周面と吸引管3の内周面とが段差無くなめらかにつながるようにした従来例を示した図である。先端部の端辺部12が軟質ホース4の内周面に食い込んでいる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例の構成では図6に示すように、吸引管3の先端部3aの端辺と軟質ホース4との間に段差が生じて屑7が引っ掛かったり、図7に示すように、吸引管3の外周面と軟式ホース4の内周面との間に隙間10が存在して、その隙間10に屑7が入り込んだりして、軟質ホース4や吸引管3に詰まりが発生するという問題が生じていた。特に部品供給用テープカセットを備えた実装機から排出されるカットされたテーピング屑を集塵する場合に上記問題が顕著に発生する。
【0012】図8に示すように、吸引管3の先端部3aの端辺にテーパ面11を形成して軟質ホース4との間に段差が生じないようにしても、吸引管3の外周面と軟式ホース4の内周面との間の隙間10は依然として存在しており隙間10に屑7が入り込み詰まりが発生するという問題は解消されない。
【0013】図9に示すように、吸引管3の先端部3aをラッパ状にして、軟質ホース4の内面と吸引管3の内面を段差無く結ぶ方法にすると、段差と隙間はなくなるが軟質ホース4に吸引管3を食い込ませて接続する作業が極めて困難であるという別の問題が生じる。
【0014】本発明の目的は、軟質ホースと吸引管との接続部に発生していた段差と隙間をなくし、屑が段差に引っ掛かったり隙間に入り込んだりして、軟質ホースや吸引管に詰まりが発生するという問題を解消し、かつ軟質ホースと吸引管とをスムーズに連結できる集塵装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成するため、作業機で発生した塵を軟質ホースを介して集塵機に吸引する集塵装置において、集塵機の吸引管の先端部を、端辺がらせん状に延出する突出部となりかつ端辺に沿った部分がラッパ状に拡開するように形成し、この先端部に軟質ホースの端部をねじ込むように套嵌して連結したことを特徴とする。
【0016】この吸引管の先端部の端辺に沿った部分をラッパ状に拡開した構造により、軟質ホースの内面と吸引管の内面を段差無く、隙間無く結ぶことができる。これによってテーピング屑等の屑の詰まる箇所、引っ掛かる箇所がなくなり、軟質ホースや吸引管に詰まりが発生するという問題を解決することができる。また、吸引管の先端部を、端辺がらせん状に延出する突出部となりかつ端辺に沿った部分がラッパ状に拡開するように形成しているので、吸引管の先端部に軟式ホースの端部をねじ込むように套嵌する作業を円滑容易に行うことができ、吸引管と軟式ホースとの連結をスムーズに行うことができる。さらに、軟質ホースと吸引管との連結部はねじ込み嵌合状態となっているので、両者の連結は強固なものとなっている。従って従来例において必要であった金属製のバンドを省略することも可能である。勿論連結状態をより確実にするために金属製のバンドを軟質ホース4の外周面に取り付けてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の集塵装置について図1〜図3を参照しながら説明する。
【0018】上記集塵装置における集塵機本体,収集箱,軟質ホース,集塵口ホッパー等は、前記図4,5に示した従来例と基本的に同一に構成されているため、その説明を省略する。
【0019】図1は、集塵機の吸引管13と軟質ホース4との接続部を拡大した図であり、軟質ホース4は金属製の吸引管13の外周に套嵌して連結されている。
【0020】吸引管13の先端部14は、図1から図3に示すように、端辺15がらせん状に延出する突出部となり、端辺15に沿った部分16がラッパ状に拡開するように形成されている。図示する例では図3の展開図に示すように、端辺15が1周分(その展開長さをAで示す。)らせん状に延出している。なお、図1〜図3において、17は先端部14をラッパ状に拡開する際の折り曲げ線を示している。
【0021】吸引管13の先端部14を軟質ホース4の端部に連結する際には、軟質ホース4の端部を、吸引管13の先端部14にねじ込むように回転させながら套嵌することにより、スムーズな連結作業を行うことができる。そしてラッパ状に拡開した先端部14の端辺15が図2に示すように軟質ホース4の内周面に回転しながら、食い込んでいき軟質ホース4の内周面と、吸引管13の内周面とが段差無く,隙間無く結ばれるため、屑7が接続部の段差に引っ掛かったり隙間に入り込んだりすることがなく、集塵口ホッパー5から収拾箱2までスムーズに流れていく。そのため、屑7の収拾経路の途中に詰まりが発生し、生産を止めて清掃するといった余分な作業も発生せず、連続生産を可能にすることができる。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、テーピング屑などの屑が軟質ホースと吸引管との連結部に引っ掛かることなくスムーズに流れ、収集経路の途中に詰まりが発生することを防止できると共に、軟質ホースと吸引管との連結作業をスムーズに行うことができる集塵装置を提供することができる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月14日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】石原 勝
【公開番号】 特開平11−204987
【公開日】 平成11年(1999)7月30日
【出願番号】 特願平10−6007