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【発明の名称】 キャビネット収納型情報処理装置
【発明者】 【氏名】水谷 功司

【氏名】内田 享治

【氏名】長沢 英幸

【要約】 【課題】寒冷地のような環境において、キャビネットに収納された情報処理装置の電源投入・起動を確実に行う方法を提供する。

【解決手段】内部温度コントロールユニット3のみ電源が入っており、キャビネット1内の温度を温度センサ5で監視する。温度情報は、温度センサインターフェースケーブル6で内部温度コントロールユニット3に伝達する。情報処理装置の電源投入時に必要な設定温度と現在のキャビネット1内の温度を比較しキャビネット内温度が低い時、内部温度コントロールユニット3はヒータパネルケーブル8を通してヒータパネル4に電源を入れ、設定時間に電源投入に適した温度にする。通常は電源投入時間の設定をシステム装置2で行い、内部温度コントロールユニット3に伝達する。また、電源投入時間の設定は遠隔地より回線10を通して、サーバ管理ボード9に伝達するようにしてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】システム装置と、前記システム装置を収納するキャビネットと、前記システム装置の電源投入時間と電源投入時の温度を記憶する手段と、前記キャビネット内に設けた温度センサと、前記温度センサの温度データをもとに前記キャビネット内部の温度を調整する手段とを有し、前記システム装置の電源投入前に前記キャビネット内を所定の温度に調整することを特徴とするキャビネット収納型情報処理装置。
【請求項2】遠隔地より指令を受信するための手段をさらに有し、前記受信手段が受信した指令に応じて電源投入時間を設定することを特徴とする請求項1記載のキャビネット収納型情報処理装置
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ラックマウント型コンピュータ等のキャビネット収納型の情報処理装置に関し、特に温度環境に応じた電源投入に適したキャビネット収納型情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明の出願前に知られている最も近い例としては、特開昭59−94497号広報に装置内部の温度が設定値より高くなった場合には、冷却装置を作動させる方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】寒冷地での情報処理装置の電源投入において、装置全体が暖まっていないため電源投入時の立ち上げが困難の場合がある。また、遠隔地からの情報処理装置の電源投入においては、情報処理装置の環境温度を調査及びコントロールすることが困難であり、電源投入時の環境によっては情報処理装置が立ち上がらない場合がある。上記従来技術は、電源投入前からの温度調整、遠隔地からの調整については何も表記されていない。
【0004】本発明の目的は、寒冷地のような環境においても情報処理装置の電源投入を確実に行うことが可能なキャビネット収納型情報処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明のキャビネット収納型情報処理装置は、システム装置と、前記システム装置を収納するキャビネットと、前記システム装置の電源投入時間と電源投入時の温度を記憶する手段と、前記キャビネット内に設けた温度センサと、前記温度センサの温度データをもとに前記キャビネット内部の温度を調整する手段とを有し、前記システム装置の電源投入前に前記キャビネット内を所定の温度に調整する。
【0006】すなわち、現在のキャビネット内の温度と電源投入時間に基づいて温度調整を行い、電源投入時には寒冷地のような動作環境でも情報処理装置が動作するのに適切な温度に調節する。
【0007】また、遠隔地より電源投入時間が設定できるサーバ管理ボードが提供され、遠隔地より電源投入時間が設定できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0009】図1は本発明の一実施例の情報処理装置のキャビネットの構成を示す図である。キャビネット1は、システム装置2が収納されるとともに、内部温度コントロールユニット3、ヒータパネル4を有する。システム装置2は、図示しないプロセッサ、メモリ、ハードディスク等を有する。なお、システム装置2はその構成要素に応じて物理的に複数の装置で構成されていてもよい。
【0010】情報処理装置の電源が切断されてシステム装置2が動作私邸内状態では、内部温度コントロールユニット3のみ電源が入っており、キャビネット1内の温度を温度センサ5で監視する。温度情報は、温度センサインターフェースケーブル6で内部温度コントロールユニット3に伝達する。情報処理装置の電源投入時に必要な設定温度と、現在のキャビネット1内の温度を比較しキャビネット内温度が低い時、内部温度コントロールユニット3はヒータパネルケーブル8を通してヒータパネル4に電源を入れる。これにより、情報処理装置の電源投入時間には、電源投入に適した温度にコントロールする。
【0011】通常は電源投入時間の設定をシステム装置2で行い、その情報を内部温度コントロールユニットインターフェースケーブル7で内部温度コントロールユニット3に伝達する。また、電源投入時間の設定は遠隔地より回線10を通して、サーバ管理ボード9に伝達することにより行ってもよい。システム装置2は設定された電源投入時間を内部温度コントロールユニット3に伝達し、内部温度コントロールユニット3は伝達された電源投入時間及び温度センサにより収集した内部温度情報に基づいて内部温度を調整する。
【0012】なお、図2に示すように内部の温度によりキャビネット1の通風口の開閉ならびにFANを設け、内部温度を均一にすることで効率的にコントロールするとなおよい。通風用板金11には穴12が開いており、キャビネット1の筐体にも穴13が開いている。キャビネット1内の温度が低い時は、モータ15でモータ軸16を回転させて通風口板金を動かし、通風用板金穴12とキャビネットの筐体穴13が重ならないようにする。その状態でFAN14を回転させることで、ヒータパネルによる温度コントロールを効率的に行うことができる。モータ15は内部温度コントロールユニット3が制御を行い、モータインターフェースケーブル17を使用して制御を行う。
【0013】次に、図3を参照して動作例について説明する。午前8時に情報処理装置の電源を投入する場合は、例えばその1時間前の午前7時のキャビネット1内の温度から午前8時のキャビネット1内部温度を内部温度コントロールユニット3が推定(演算)し、ヒータパネル4を使用するか判断する。つまり、規定温度にキャビネット内温度が自然に上昇すると判断した場合はヒータパネル4を使用せず、逆にヒータパネル4の使用が必要と判断した場合はヒータパネル4の電源を投入する。ただし、午前8時までに、規定温度の5℃以上になった場合は、ヒータパネル4の電源を切り、また、午前8時までに規定温度以下になった場合は、再度ヒータパネル4の電源を投入する動作を繰り返す。また、保存温度(動作せずに保存しておく場合の温度範囲)以下になった場合もヒータパネル4の電源を投入して情報処理装置を保護し、保存温度の5℃以上までヒータパネル4を使用する。保存温度の5℃以上になった時点で、ヒータパネル4の電源を切り、再度、保存温度以下時にヒータパネル4の電源を投入する。保存温度以下の状態が続く場合はこの動作を繰り返す。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、内部温度コントロールユニットよりキャビネット内の温度を調整することにより、寒冷地においても確実な電源投入ができる。また、キャビネット内の温度をコントロールすることにより、搭載される他の情報処理装置は寒冷地むけ仕様の装置でなくても問題無く装置の立ち上げを行うことができる。
【出願人】 【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
【識別番号】391002384
【氏名又は名称】株式会社日立旭エレクトロニクス
【出願日】 平成10年(1998)1月20日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】小川 勝男
【公開番号】 特開平11−204979
【公開日】 平成11年(1999)7月30日
【出願番号】 特願平10−8298