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【発明の名称】 放熱構造
【発明者】 【氏名】金子 政彦

【氏名】熊原 和夫

【氏名】萩原 雄一

【氏名】小林 利光

【氏名】箕輪 佳明

【要約】 【課題】放熱構造に関し、複数の放熱体それぞれが熱伝導体と確実な熱接触を行なわせられることにより効果的な放熱が行なわれること。

【解決手段】基部側が大径で先端側が順次小径な複数段を有してなる熱伝導体41と、上記熱伝導体の外側に嵌まり合い基部側が大径で先端側が順次小径となる嵌合孔をそなえてなる複数の放熱体42と、からなり、上記複数の放熱体42は押圧手段で基部側に押圧され上記熱伝導体41が嵌合孔に挿入されることで熱伝導体の各段によってそれぞれの間隔が押し広げられるとともに熱伝導体41の各段ごとにそれぞれ熱接触される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 基部側が大径で先端側が順次小径な複数段を有してなる熱伝導体と、上記熱伝導体の外側に嵌まり合い基部側が大径で先端側が順次小径となる嵌合孔をそなえてなる複数の放熱体と、からなり、上記複数の放熱体は押圧手段で基部側に押圧され上記熱伝導体が嵌合孔に挿入されることで熱伝導体の各段によってそれぞれの間隔が押し広げられるとともに熱伝導体の各段ごとにそれぞれ熱接触されることを特徴とする放熱構造。
【請求項2】 基部側が大径で先端側が小径となる錘形の熱伝導体と、上記熱伝導体の外側に嵌まり合い基部側が大径で先端側が小径となる錘形の嵌合孔をそれぞれにそなえてなる複数の放熱体と、からなり、上記複数の放熱体は押圧手段で基部側に押圧され上記熱伝導体が嵌合孔に挿入されることで熱伝導体と接触することによりそれぞれの間隔が押し広げられるとともに熱伝導体の面にそれぞれ熱接触されることを特徴とする放熱構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子・通信装置などの、とくにプラグイン式に挿入接続されるユニットに適用するに好適な放熱構造に関する。
【0002】電子・通信装置など(以下、代表的に単に電子装置と称する)にあっては、機能回路をユニット化し装置筐体内にプラグイン式に挿入接続させる構成が製造性ならびに保守面など多くの有利な面をそなえていることから、多面的に採用されている。
【0003】電子装置の概略の外観斜視図を図22に示す。電子装置1は筐体2の内部に前面から複数の電子装置ユニット3それぞれを横方向に並列させてプラグイン式に挿入し、ファスナあるいは止めねじ5で取り付け固定させる。符号の6は着脱操作用の把手であり、4はゴム製の脚である。必要に応じて筐体2の前面にカバー7を止めねじ8で取り付けて覆う。
【0004】このような最近の電子装置は、高機能化にともなう高密度実装化により消費電力の増加をともない、局部的な発熱が高集積化された電子デバイスに集中することとなり、それにつれて放熱構造も多様化してきているが大別して以下のような形態が採られている。
【0005】第1に、空冷用の電動ファンにより電子装置内全体の空気を入れ換えて冷却させる。第2に、局部的に発熱している電子デバイスを放熱体(放熱フィン)と接触させ放熱体から空間に放熱させる。
【0006】第3に、局部的に発熱している電子デバイスにヒートパイプなどの伝熱体を接触させ、伝熱体と一体の放熱体に伝熱させ放熱体から空間に放熱させる。
【0007】
【従来の技術】図23は、電子装置1の側断面図でありカバー7の前面に開口9を設けるとともに、電子装置ユニット3の前面板にも開口11を設け、筐体2の背面開口部に電動ファン12を取り付ける。
【0008】このようにすることで、矢印に示されるように、開口9,11から外部の空気を採り入れ、電子装置ユニット3内部を流通する空気によって熱を奪い、電動ファン12により背面から熱気を排出させる。図23で、符号の15はプリント配線板でなるバックボードであり、電子装置ユニット3の背面と電気的にコネクタ16でプラグイン接続される。
【0009】図24は、電子装置ユニット単体の正面側斜視図であり、内部側の側面に多数の放熱ひれ17が平行して設けられた放熱体(放熱フィン)18を取り付け、内面側に図示されない電子デバイスを密着して取り付ける。
【0010】放熱体18は、熱伝導性の良好な金属、たとえばアルミニウムなどの合金からなるものであるる。電子デバイスの動作にともなう発熱は、放熱体18全面に伝達されて放熱ひれ17から空間に放熱される。空間に放熱された熱は自然対流による換気で適宜な開口から外部に排出されるか、電動ファンで強制的に排出させる。
【0011】図25は、電子装置ユニット単体の背面側斜視図であり、内部のプリント配線板21に実装された電子デバイス22に、ヒートパイプ23の吸熱側を結合させ、ヒートパイプ23の放熱側を背面に突出させるとともに、放熱側に複数の放熱板を並設させてなる放熱体24を一体に取り付けたものである。
【0012】熱発生源である電子デバイス22と直接熱的に結合されたヒートパイプ23に熱伝達されることで、発生熱は、そのほとんどが周囲に拡散伝導することなく効率的に放熱体24に伝達され、これから空間に放熱される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】電動ファン12による放熱構造は、局部的な発熱箇所がある場合放熱体を設けなければならず、コスト増となる。電動ファン12の故障にそなえて故障検出回路ならびに表示などの手段が必要であり、故障時には交換などの保守作業を要する。そのほか、電動ファン12の回転にともなう振動や騒音が生じる。などの問題点がある。
【0014】放熱体18をそなえる放熱構造は、大型な放熱体18を設けることによる回路の高密度実装に不利である。また、電子装置ユニット、ひいては電子装置全体の重量の増大化ともなる。そのほか、放熱量が放熱体18の大きさによって決定される。といった問題点がある。
【0015】ヒートパイプ23で放熱させる放熱構造は、放熱体24を電子装置の筐体外部に貫通して位置させることが必要で、そのために、電子装置全体が大きくなる。保守などに応じて電子装置ユニットを筐体から挿抜させるのに、筐体の貫通部に放熱体24を通過させるための格別な工夫を要する、といった問題点がある。
【0016】本発明は、以上のような従来の種々な問題点にかんがみて、このような問題点の解消された放熱構造の提供を発明の課題とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明手段の構成要旨とするところの、第1の手段は、基部側が大径で先端側が順次小径な複数段を有してなる熱伝導体と、上記熱伝導体の外側に嵌まり合い基部側が大径で先端側が順次小径となる嵌合孔をそなえてなる複数の放熱体と、からなり、上記複数の放熱体は押圧手段で基部側に押圧され上記熱伝導体が嵌合孔に挿入されることで熱伝導体の各段によってそれぞれの間隔が押し広げられるとともに熱伝導体の各段ごとにそれぞれ熱接触される放熱構造である。
【0018】上記第1の手段によると、複数の放熱体それぞれが押圧されて熱伝導体の各段に確実な熱接触が行なわれるので、熱伝導体から分散されて効率的に放熱が行なわれる。電子装置ユニットなどの着脱に応じては、熱伝導体のみが挿抜移動されるので取り扱い操作が容易である。
【0019】本発明構成要旨の第2の手段は、基部側が大径で先端側が小径となる錘形の熱伝導体と、上記熱伝導体の外側に嵌まり合い基部側が大径で先端側が小径となる錘形の嵌合孔をそれぞれにそなえてなる複数の放熱体と、からなり、上記複数の放熱体は押圧手段で基部側に押圧され上記熱伝導体が嵌合孔に挿入されることで熱伝導体と接触することによりそれぞれの間隔が押し広げられるとともに熱伝導体の面にそれぞれ熱接触される放熱構造である。
【0020】上記第2の手段によると、複数の放熱体それぞれが押圧されて熱伝導体の錘面に確実な熱接触が行なわれるので、熱伝導体から分散されて効率的に放熱が行なわれる。錘面への押圧接触は自動調心的な作用により傾くことが阻止される。同様に、電子装置ユニットなどの着脱に応じては、熱伝導体のみが挿抜移動されるので取り扱い操作が容易である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明放熱構造について、構成要旨にもとづいた実施形態により、それぞれ図を参照しながら具体的詳細に説明する。なお、全図を通じて同様部分には同一符号を付して示す。
【0022】図1は、本発明放熱構造第1の一実施形態概略構成要部の側断面図であり、電子装置31の筐体32内部に電子装置ユニット33が挿入される(または、引き出される)途中が図(a)に示され、挿入された状態が図(b)に示される。
【0023】電子装置ユニット33は、筐体32に設けられた図示されない前後方向(図の左右方向)のガイドにそって挿入あるいは引き出されるよう構成されている。電子装置ユニット33内部の側面には、プリント配線板35と発熱をともなう電子デバイス36とが実装されており、背面側に電気回路接続用のコネクタ37と、筐体32の背面側にコネクタ38が設けられている。
【0024】電子デバイス36にはヒートパイプ39の吸熱側が取り付け固定されており、ヒートパイプ39の放熱側は電子装置ユニット33の背面側を貫通して突出されるとともに、背面に取り付け固定されている多段の熱伝導体41内の中心を貫通するとともに熱的に結合されている。
【0025】熱伝導体41は、図示されるように、電子装置ユニット33背面に取り付けられる基部側が大径で、先端側に向けて、順次小径な複数段(図は4段)に構成されている。
【0026】筐体32の背面側には、熱伝導体41の中心と一致して複数の放熱体42からなる放熱体の組み体43が取り付けられている。複数の放熱体42は、図示省略の支持手段と押圧手段とにより、軸方向移動可能に、背面側に支持されるとともに、図(a)に示されるよう接近状態に押圧されて放熱体の組み体43に構成されている。
【0027】複数の放熱体(図は4つ)42−1,−2,−3,−4の貫通孔は、基部側である42−1が大径で、先端側である42−3が小径となるように段階的に設定されており、各貫通孔は熱伝導体41の各段の外径に、それぞれが一致して嵌合可能なように構成されている。ただし、この実施形態では最先端側の放熱体42−4には貫通孔が形成されていない。
【0028】電子装置ユニット33が図(b)に示されるように挿入された状態では、コネクタ37、38どうしがプラグイン接続され、熱伝導体41が放熱体の組み体43の複数の貫通孔内に挿入される。
【0029】各放熱体42内に熱伝導体41が挿入されると、図示されるように、熱伝導体41の各段に対応して放熱体42の貫通孔が丁度嵌まり合うが、最先端の放熱体42−4は、その端面に熱伝導体41の先端面が当接することとなる。
【0030】熱伝導体41の各段の長さと、放熱体42の長さ(厚さ)の差異により、図(b)で明らかに示されるように各放熱体42の間隔が隔てられて、適宜僅かな隙間が形成されるように設定されている。
【0031】以上の構成で図(b)の状態においては、電子デバイス36の動作にともなう発熱は、熱的に結合されたヒートパイプ39に伝達されて熱伝導体41に到り、熱伝導体41に伝導される。
【0032】各放熱体42−1〜−3の貫通孔は、熱伝導体41の各段にそれぞれ嵌まり合っているとともに押圧手段により押圧接触されている。したがって、熱伝導体41に伝達された、電子デバイス36からの熱は、各放熱体42に効果的に分散伝導され放熱体の広面積な表面から空気への伝導、ならびに空間へ輻射されて放出される。
【0033】上記、電子デバイス36とヒートパイプ39との結合手段、熱伝導体41、放熱体42、などは、熱伝導率の良好な銅または銅合金、熱伝導率良好にして軽量化のためには、アルミニウムまたはアルミニウム合金、などで形成される。
【0034】以上の説明から容易に理解されるように、本発明によれば、熱伝導体41は電子装置ユニット33側に取り付けられており、放熱体42は筐体32に取り付けられて、相互に分離結合され得るように構成されていることから、電子装置ユニット33単体での取り扱い性が良好であるとともに、放熱体42のための筐体32貫通部分に格別な配慮を要するものではない。
【0035】図(a)に示される熱伝導体41と放熱体42とが結合されない状態では、複数の放熱体42は支持手段と押圧手段とにより密着した縮小状態であり、塵埃などの侵入が防止される。
【0036】図(b)に示される熱伝導体41と放熱体42とが結合された状態では、複数の放熱体42が分離独立状態に位置されるから、空間への露出表面積が、すべて最大となる。
【0037】図2に、本発明放熱構造第1の一実施形態における、熱伝導体41の具体的詳細な側断面図(a)と、背面視正面図(b)と、が示される。熱伝導体41は、電子装置ユニット33背面へ取り付けるための、基部である四辺形の取り付け座45と、その四隅に取り付けねじ挿通用の皿孔46と、先端方向が順次所定差で小径となる第1の段部47−1、第2の段部47−2、第3の段部47−3、第4の段部47−4、が同一中心軸上に形成されており、中心にはヒートパイプ挿入孔48が形成されている。
【0038】第1の段部47−1〜第4の段部47−4すべては円柱形である。また、それぞれの段部47の先端角周囲には挿入を容易とするための面取りCが、すべてに施されている。
【0039】図3を参照すると、熱伝導体41を電子装置ユニット33の背面に取り付ける状態の分離した斜視図が示される。電子装置ユニット33の背面にはヒートパイプ39の放熱端が貫通して突出されており、周囲の四箇所には取り付け用のねじ孔49が設けられている。
【0040】ヒートパイプ39に突出端に熱伝導体41のヒートパイプ挿入孔48を挿入させて取り付け座45を背面にあてがい、四隅の皿孔46に取り付け用ねじ51を挿通させるとともに、ねじ孔49にねじ込み締め付けて固定させる。
【0041】ヒートパイプ39を熱伝導体41に挿入させる際に、相互間の熱伝導を良好とするために、公知な伝熱用のコンパウンドあるいは伝熱用グリス、などを塗布する。
【0042】図4ならびに図5に、本発明放熱構造第1の一実施形態における、放熱体42の具体的詳細な背面視正面図が示される。図4の図(a)は基部であるところの四辺形をなす取り付け座55であり、四隅に取り付けねじ挿通用のねじ挿通孔56と、中央に熱伝導体41が挿入される貫通孔57、および、その周囲に等間隔の8個所にねじ孔58、が形成されてなる。
【0043】図(b)は、第1の放熱体42−1であり、円筒部61−1と円板状の放熱ひれ部62−1とが一体形成されており、円筒部61−1の内径は熱伝導体41の第2の段部47−2が丁度嵌まり合える大きさである。放熱ひれ部62−1周囲に等間隔の8個所にガイド孔63が形成されてなる。
【0044】図(c)は、第2の放熱体42−2であり、円筒部61−2と円板状の放熱ひれ部62−2とが一体形成されており、円筒部61−2の内径は熱伝導体41の第3の段部47−3が丁度嵌まり合える大きさである。放熱ひれ部62−2周囲に等間隔の、垂直線上以外の6個所にガイド孔64が形成されてなる。
【0045】図5の図(a)は、第3の放熱体42−3であり、円筒部61−3と円板状の放熱ひれ部62−3とが一体形成されており、円筒部61−3の内径は熱伝導体41の第4の段部47−4が丁度嵌まり合える大きさである。放熱ひれ部62−3周囲に等間隔の、垂直線上と左45°上側から右45°下側の斜め線上以外の4個所にガイド孔65が形成されてなる。
【0046】図(b)は、第4の放熱体42−4であり、円筒部61−4と円板状の放熱ひれ部62−4とが一体形成されており、円筒部61−4は、この場合中実の円柱形であり、端面は熱伝導体41の先端面と接触し得る。放熱ひれ部62−4周囲に、右45°上側から左45°下側の斜め線上の2個所にガイド孔66が形成されてなる。
【0047】図6ならびに図7に、本発明放熱構造の各実施形態に適用されるべき、支持手段であるガイドピン71と、押圧手段であるコイルばね81と、がそれぞれ側面図と正面図とに示される。
【0048】ガイドピン71は、軸部72と、軸部72の一端側にねじ73、他端側に頭部74と頭部74の端面にねじ回し工具用の溝75、が形成されてなる。軸部72の長さPLは後述の、それぞれの形態の部分に応じて設定される。コイルばね81の長さSLについても同様である。
【0049】図8は、放熱体の組み体43を分離状態の斜視図に示す。取り付け座55に、第1の放熱体42−1を、コイルばね81−1を組み合わせた2本のガイドピン71−1で、中心を通る対称位置の、ガイド孔63とねじ孔58とに挿通させてねじ込み取り付ける。
【0050】第2の放熱体42−2を、コイルばね81−2を組み合わせた2本のガイドピン71−2で、中心を通る対称位置の、ガイド孔64と第1の放熱体42−1のガイド孔63とに挿通させ、取り付け座55のねじ孔58にねじ込み取り付ける。
【0051】第3の放熱体42−3を、コイルばね81−3を組み合わせた2本のガイドピン71−3で、中心を通る対称位置の、ガイド孔65と第2の放熱体42−2のガイド孔64、第1の放熱体42−1のガイド孔63とに挿通させ、取り付け座55のねじ孔58にねじ込み取り付ける。
【0052】最後に、第4の放熱体42−4を、コイルばね81−4を組み合わせた2本のガイドピン71−4で、中心を通る対称位置の、ガイド孔66と第3の放熱体42−3のガイド孔65、第2の放熱体42−2のガイド孔64、第1の放熱体42−1のガイド孔63とに挿通させ、取り付け座55のねじ孔58にねじ込み取り付ける。
【0053】以上のようにして組み立てることにより、放熱体の組み体43となるから、取り付け座55の四隅のねじ挿通孔56に、取り付け用ねじを挿通させるとともに電子装置31の筐体32(図1)背面のねじ孔にねじ込み取り付ける。
【0054】ガイドピン71の長さPLは、第1の放熱体42−1を取り付ける長さが最も短く、それ以後の長さは順次長くなるように設定されている。理由は、たとえば第3の放熱体42−3を取り付けるには、それ以前に取り付けられている第2の放熱体42−2と第1の放熱体42−1の厚さの和分以上適宜に長く設定する必要からである。
【0055】コイルばね81の長さSLについても後述するような関係に設定されるが、圧縮の復元力、すなわちばね圧力は、線径と巻数ならびに自由長とが適正となるようそれぞれに設定される。
【0056】以上のようにして筐体32の背面に取り付けられた状態が図9の側断面図に示される。図9はヒートパイプ39の図示省略された熱伝導体41が挿入されてそれぞれの段部47が嵌まり合うとともに、先端面が第4の放熱体42−4の端面に丁度接触された状態に示されている。
【0057】図9から図13までは、挿入過程の順序を示すものであり、理解を容易とするために、あえて同一断面図中にガイドピン71−1〜71−4すべてを図示させてある。
【0058】図9を参照すると、放熱体42−1〜42−4は、支持手段であるガイドピン71によってすべて同一軸上に支持されるとともに、押圧手段であるコイルばね81それぞれの圧縮復元力により相互間が押圧されており、それぞれの間が近接密着し第1の放熱体42−1は基部である取り付け座55に接している。この状態はコイルばね81の柔軟な初期圧縮力で押圧されていることにほかならない。
【0059】図10を参照すると、熱伝導体41が図9の状態から押し込まれ挿入された位置の状態が示され、熱伝導体41の第3の段部47−3と第4の段部47−4との境界端面が、第3の放熱体42−3の端面に接し、第4の段部47−4の先端面が第4の放熱体42−4と第3の放熱体42−3の端面との間に所定の隙間を形成させるとともに、その分コイルばね81−4を圧縮させている。
【0060】図11を参照すると、熱伝導体41が図10の状態から押し込まれ挿入された位置の状態が示され、熱伝導体41の第2の段部47−2と第3の段部47−3との境界端面が、第2の放熱体42−2の端面に接し、第3の放熱体42−3と第2の放熱体42−2の端面との間に所定の隙間を形成させるとともに、その分コイルばね81−3を圧縮させている。
【0061】第3の放熱体42−3と第4の放熱体42−4との相対位置関係は同じであるものの、位置は押し込まれた分移動させられ、コイルばね81−4がその分一層圧縮されている。
【0062】図12を参照すると、熱伝導体41が図11の状態から押し込まれ挿入された位置の状態が示され、熱伝導体41の第1の段部47−1と第2の段部47−2との境界端面が、第1の放熱体42−1の端面に接し、第2の放熱体42−2と第1の放熱体42−1の端面との間に所定の隙間を形成させるとともに、その分コイルばね81−2を圧縮させている。
【0063】第2の放熱体42−2、第3の放熱体42−3、第4の放熱体42−4、それぞれの相対位置関係は同じであるものの、位置は押し込まれた分移動させられ、コイルばね81−3、81−4がその分一層圧縮されている。
【0064】図13を参照すると、熱伝導体41が図12の状態から押し込まれ挿入された最終位置の状態が示され、第1の放熱体42−1の放熱ひれ部62−1と取り付け座55の端面との間に所定の隙間が形成されるとともに、その分コイルばね81−1を圧縮させている。
【0065】第1の放熱体42−1、第2の放熱体42−2、第3の放熱体42−3、第4の放熱体42−4、それぞれの相対位置関係は同じであるものの、位置は押し込まれた分移動させられ、それぞれのコイルばね81−2、81−3、81−4がその分一層圧縮されている。
【0066】図13の状態は、すなわち、すべての放熱体42が熱伝導体41の段部の端面、および段部の周囲面と貫通孔の内面とに熱的に接触させられていることにほかならない。とくに段部の端面との接触はコイルばねの圧縮復元力によって押圧接触させられることから、確実な熱伝達が行なわれる。したがって、熱伝達はそれぞれの放熱体42−1〜−4に分散して伝導され空間に放熱させられる。
【0067】電子装置ユニット33の引き出しに応じては、上記の順序と逆の過程をたどり、図9に示されるようになった後に引き出される。図13に示されるように、各放熱体42−1〜−4間に所定間隔の隙間が与えられて、熱伝導体41との熱伝導が分散されるとともに確実なものとなるのであるが、この隙間に塵埃などの入り込む可能性がある。そこでこのようなことを阻止することの閉塞手段について図14を参照して説明する。
【0068】図14は側断面図で、図(a)は柔軟な環状の弾性体リング85であり、たとえばウレタンゴムスポンジからなる。図(b)には放熱体42−4(42)の端面にリング溝86が形成される。
【0069】溝86内に弾性体リング85を挿入させた状態が図(c)に示され、放熱体42−4の端面から弾性体リング85が所定量突出される。弾性体リング85の両側面の角とリング溝86の開口側の角とは、弾性体リングの変形に支障のないよう適宜な面取りが施されている。
【0070】また、円筒部61−4(61)と放熱ひれ部62−4(62)との隅角には適宜な円弧Rが付与されており、急激な断面形状の変化をなくして熱の伝達が放熱ひれ部62へ円滑に行なわれるよう配慮されている。このようなことは本発明における各実施形態のすべてに、適宜任意に適用され得ることである。
【0071】図15は、閉塞手段が放熱体の組み体43に適用された状態の要部側断面図であって、図(a)は放熱体42の接近状態、図(b)は放熱体42に熱伝導体41が挿入された状態、がそれぞれ示される。
【0072】図(a)は放熱体42の位置状態が図9と同じであって、弾性体リング85はリング溝86内に圧縮状態に収容されている。図(b)は放熱体42の位置状態が図13と同じであって、弾性体リング85が復元状態となって隙間間を閉塞している。
【0073】熱伝導体41と放熱体の組み体43との関係については、既述のとおりであるから、同等部分には同一符号を付して、ここでの説明を省略するので、必要に応じて前述の説明を図とともに参照されたい。
【0074】このようにして、放熱体42間の隙間は弾性体リング85の接触によって確実に閉塞されるから、塵埃などの侵入は阻止され、熱伝導体41との接触部分に熱的な接触障害の生じることがない。
【0075】図14の図(b)における状態の弾性体リング85の、放熱体42からの突出長さは、図15の図(b)におけるそれよりも長く設定されていることは、もちろんのことである。
【0076】この放熱体間の隙間閉塞手段については、本発明におけるすべての実施の形態に組み合わせ適用し得るものである。図16は、放熱体42の放熱ひれ部62の変形例の側断面図である。図(a)によると、放熱ひれ部62の周囲に同種の金属でなる拡張用の放熱ひれ88を嵌め込み、溶接し一体化することにある。
【0077】このようにすることで、放熱体42単体の放熱量を増加させることが可能となり、放熱体の組み体43の部位による熱伝達量の多少に応じて、適宜に調整し得る。
【0078】図(b)は、放熱体42の放熱ひれ部62の周囲に、同種の金属でなる拡張用の放熱ひれ91を重ね合わせて溶接し一体化することにある。拡張用の放熱ひれ91には放熱ひれ部62のガイド孔65に対応して大径な逃げ孔92を形成する。このようにすることで、同様の作用、効果が達成される。
【0079】この発明形態についても、本発明におけるすべての実施の形態に組み合わせ適用し得るものである。図17は、本発明放熱構造第2の一実施形態の要部が側断面図に示される。図(a)は第1の一実施形態における図9に対応し、図(b)は図13に対応した態様が示される。
【0080】本発明の構成は、端的には放熱体42の方向を第1の一実施形態とは逆にしたことにある。すなわち、放熱ひれ部62側が第1の一実施形態にあっては、基部側である取り付け座55から遠ざかる方向としたが、取り付け座55側としたことにある。作用、効果において、前実施形態と同様である。
【0081】したがって、実際には異なるものの理解を容易とするために、あえて対応する各構成部分には同一符号を付して示し、詳細説明は省略する。なお、各放熱体42の円筒部61の内径の面取りは図示される面、すなわち、取り付け座55側である。
【0082】ついで、本発明放熱構造第3の一実施形態について、図18ないし図20を参照して説明する。図18は、取り付け座101の背面視正面図であり、四辺形の四隅に取り付けねじ用のねじ挿通孔102と、中央に熱伝導体41が挿入される貫通孔103、および、中心線上を通る対称位置の2個所のねじ孔104、とが形成されてなる。
【0083】図19は、放熱体105であり、図(a)は側断面図、図(b)は背面視正面図、に示される。円筒部106と円板状の放熱ひれ部107とが一体化されており、円筒部106の内径は熱伝導体41の各段部47が丁度嵌まり合える大きさに設定される。
【0084】放熱ひれ部107の周囲には、中心線上を通る対称位置の2個所にガイド孔108と、同じく2個所に柱状の突起111と、その突起111を貫通するねじ孔112と、がそれぞれ直交位置に形成されている。
【0085】放熱体105は、本実施形態にあっては、4種類の形状構成からなり、円筒部106の大きさと、突起111ならびにねじ孔112の有無と、により、第1の放熱体105−1、第2の放熱体105−2、第3の放熱体105−3、第4の放熱体105−4、とからなる。放熱体105は切削加工であってもよいが、アルミニウム合金のダイカスト鋳造による製法が好ましい。
【0086】熱伝導体は、図1ないし図3を参照して説明したと、構成において同じであるので、ここでの説明は省略するが、必要に応じて同図ならびに既述の説明を参照されたい。なお、熱伝導体41ならびに各段部47については同一符号を付して示し、ヒートパイプ39についても図示煩雑となることから便宜上省略して示す。
【0087】支持手段であるガイドピン71は図6に示されると同じであり、押圧手段であるコイルばね81についても図7に示されると同じであることから、同様にここでの説明は省略する。
【0088】図20の図(a)には、本発明実施形態の要部側断面図が示され、この図を参照して放熱体の組み体115の構成について、組み立て手順とともに説明する。なお、図(a)では熱伝導体41が放熱体の組み体115内に挿入されてはいるものの、いずれの放熱体105をも押圧移動させてはいない状態が示される。
【0089】まず、取り付け座101に、第1の放熱体105−1を、コイルばね81を組み合わせた2本のガイドピン71で、ガイド孔108と取り付け座101のねじ孔104とに挿通させてねじ込み取り付ける。
【0090】第2の放熱体105−2を、コイルばね81を組み合わせた2本のガイドピン71で、ガイド孔108と第1の放熱体105−1のねじ孔112とに挿通させてねじ込み取り付ける。
【0091】第3の放熱体105−3を、コイルばね81を組み合わせた2本のガイドピン71で、ガイド孔108と第2の放熱体105−2のねじ孔112とに挿通させてねじ込み取り付ける。
【0092】最後に、第4の放熱体105−4を、コイルばね81を組み合わせた2本のガイドピン71で、ガイド孔108と第3の放熱体105−3のねじ孔112とにねじ込み取り付ける。
【0093】以上のようにして組み立てることにより、放熱体の組み体115となるから、取り付け座101の四隅のねじ挿通孔102に、取り付け用ねじを挿通させるとともに電子装置31の筐体32(図1の放熱体の組み体43に代えて)背面のねじ孔にねじ込み取り付ける。
【0094】図20においても、ガイド孔108と突起111との位置関係は、隣接する各段ごとに相違するのであるが、理解を容易とするために、あえて同一断面図上に示してあることに留意されたい。
【0095】図20の図(a)から明らかなように、放熱体105の円筒部106の貫通孔の内径は、熱伝導体41の各段部47に丁度嵌まり合えるように、基部である取り付け座101側が大きく、先端方向へ順次小径となるように設定されているが、第4の放熱体105−4の円筒部106−4には、貫通孔は設けられておらず、突起111ならびにねじ孔112も設けられていない。
【0096】本発明実施形態によれば、ガイドピン71は、放熱体105−1と取り付け座101、ならびに、隣接する放熱体105間を、それぞれ結合連結させるのみであるから、すべて同一長さとすることができ、コイルばね81についても同様である。取り付け座101についてもねじ孔104は一対のみでこと足りる。
【0097】図(b)を参照すると、電子装置の筐体32内に電子装置ユニット33が押し込まれ挿入された状態、すなわち、放熱体の組み体115内に熱伝導体41が押し込まれた状態が示される。
【0098】この状態では、熱伝導体41の各段47−1〜47−4が、それぞれの放熱体105−1〜105−4の端面に押圧状態となって、熱伝達を良好とする接触がなされるとともに、各放熱体105間にそれぞれ隙間が形成されている。
【0099】このような状態となる過程では、隣接するコイルばね81は圧縮された状態の相対関係位置を維持しして移動させられるのみであり、移動につれての順次圧縮量の増加されることはない。
【0100】本実施形態においても、各放熱体105の向きを前後(図示左右)の逆方向とすることはもちろん可能なことであるが、この場合には取り付け座101のねじ孔104に突起111を設けておく必要がある。
【0101】さらに、本発明放熱構造第4の一実施形態について、要部構成側断面図を示す図21を参照して説明する。図(a)では熱伝導体が放熱体の組み体内に挿入されているものの、いずれの放熱体も押圧移動させていない状態が示される。
【0102】熱伝導体121は、テーパ面122を有してなる台形の円錐形状であり、先端は平坦面に形成された截頭円錐形である。放熱体の組み体125は、基部であるところの取り付け座126に組み立てられたものである。取り付け座126は四辺形をなし、図示されない四隅の取り付けねじ用のねじ挿通孔と、中央に熱伝導体121が挿入されるテーパ孔127、および、その周囲に等間隔の8個所にねじ孔128(図は2個所のみが示される)、とが形成されている。
【0103】取り付け座126の外形、四隅のねじ挿通孔、ねじ孔128、は基本的に図4の図(a)に示される形状と同じである。相違するのは貫通孔57がテーパ孔127となっている。
【0104】第1の放熱体131−1は、円筒部132−1と円板状の放熱ひれ部133−1とが一体形成されており、円筒部132−1の内形は熱伝導体121のテーパ面122の所定範囲が丁度嵌まり合える大きさのテーパ孔である。放熱ひれ部133−1の周囲等間隔の8個所に、図4の図(b)に示されると同様にガイド孔134が形成されてなる。
【0105】第2の放熱体131−2は、円筒部132−2と円板状の放熱ひれ部133−2とが一体形成されており、円筒部132−2の内形は熱伝導体121のテーパ面122の所定範囲が丁度嵌まり合える大きさのテーパ孔である。放熱ひれ部133−2の周囲等間隔の、背面視垂直線上以外の6個所に、図4の図(c)に示されると同様にガイド孔135が形成されてなる。
【0106】第3の放熱体131−3は、円筒部132−3と円板状の放熱ひれ部133−3とが一体形成されており、円筒部132−3の内形は熱伝導体121のテーパ面122の所定範囲が丁度嵌まり合える大きさのテーパ孔である。放熱ひれ部133−3の周囲等間隔の、背面視垂直線上と左45°上側から右45°下側の斜め線上以外の4個所に、図5の図(a)に示されると同様にガイド孔136が形成されてなる。
【0107】第4の放熱体131−4は、円筒部132−4と円板状の放熱ひれ部133−4とが一体形成されており、円筒部132−4は、この場合中実の円柱形であり、端面は熱伝導体121の先端面と接触し得る。放熱ひれ部133−4の周囲、背面視右45°上側から左45°下側の斜め線上の2個所に、図5の図(b)に示されると同様にガイド孔137が形成されてなる。
【0108】本実施形態の支持手段と押圧手段とは、図6ならびに図7に示されるガイドピン71とコイルばね81とが適用され得る。以上の構成で、組み立て手順について記述すると、取り付け座126に、第1の放熱体131−1を、コイルばね81−1を組み合わせた2本のガイドピン71−1で、中心を通る対称位置の、ガイド孔134とねじ孔128とに挿通させてねじ込み取り付ける。
【0109】第2の放熱体131−2を、コイルばね81−2を組み合わせた2本のガイドピン71−2で、中心を通る対称位置の、ガイド孔135と第1の放熱体131−1のガイド孔134とに挿通し、取り付け座126のねじ孔128にねじ込み取り付ける。
【0110】第3の放熱体131−3を、コイルばね81−3を組み合わせた2本のガイドピン71−3で、中心を通る対称位置の、ガイド孔136と第2の放熱体131−2のガイド孔135、第1の放熱体131−1のガイド孔134とに挿通し、取り付け座126のねじ孔128にねじ込み取り付ける。
【0111】最後に、第4の放熱体131−4を、コイルばね81−4を組み合わせた2本のガイドピン71−4で、中心を通る対称位置の、ガイド孔137と第3の放熱体131−3のガイド孔136、第2の放熱体131−2のガイド孔134、第1の放熱体131−1のガイド孔134とに挿通し、取り付け座126のねじ孔128にねじ込み取り付ける。
【0112】以上のようにして組み立てることにより、放熱体の組み体125となるから、取り付け座126の四隅のねじ挿通孔に、取り付け用ねじを挿通させるとともに電子装置31の筐体32(図1)背面のねじ孔にねじ込み取り付ける。
【0113】ガイドピン71の長さPLは、第1の放熱体131−1を取り付ける長さが最も短く、それ以後の長さは順次長くなるように設定されている。たとえば第3の放熱体131−3を取り付けるには、それ以前に取り付けられている第2の放熱体131−2と第1の放熱体131−1の厚さの和分以上適宜に長く設定させる必要がある。
【0114】コイルばね81の長さSLについても同様な関係に設定されるが、圧縮の復元力、すなわちばね圧力は、線径と巻数ならびに自由長とが適正となるようそれぞれ設定させる。
【0115】以上のようにして筐体32の背面に取り付けられた状態が図21の図(a)の側断面図に示される。図21はヒートパイプ39の図示省略された熱伝導体121が挿入されて、先端面が第4の放熱体131−4の端面に丁度接触された状態に示される。
【0116】図(a)では、放熱体131−1〜131−4は、支持手段であるガイドピン71によって、すべて同一軸上に支持されるとともに、押圧手段であるコイルばね81それぞれの圧縮復元力により相互間が押圧されており、それぞれの間が近接密着し第1の放熱体131−1は取り付け座126に接している。この状態は柔軟なコイルばね81の初期圧縮力で押圧されていることにほかならない。
【0117】取り付け座126のテーパ孔127、ならびに第1の放熱体131−1〜第3の放熱体131−3の、各円筒部132−1〜−3のテーパ孔は、熱伝導体121のテーパ面122の所定範囲長が嵌まり合える大きさとのみ示したが、実際には、たとえば取り付け座126のテーパ孔127の小径側の径よりも、第1の放熱体131−1の大径側の径が、図からは明確に識別し得ないが、所定径小径に設定されている。
【0118】このようなことは、第1の放熱体131−1と第2の放熱体131−2との関係について同様なことであり、第2の放熱体131−2と第3の放熱体131−3についても同様である。
【0119】図(b)を参照すると、熱伝導体121が図(a)の状態から押し込まれ挿入された最終位置の状態が示され、第1の放熱体131−1の放熱ひれ部133−1と取り付け座126の端面との間に所定の隙間が形成されるとともに、その分コイルばね81−1を圧縮させている。
【0120】第1の放熱体131−1、第2の放熱体131−2、第3の放熱体131−3、第4の放熱体131−4、それぞれの相対位置関係についても、位置は押し込まれた分移動させられて隙間が形成され、それぞれのコイルばね81−2、81−3、81−4の圧縮されていることが理解される。
【0121】図(b)の状態は、すなわち、すべての放熱体131が熱伝導体121のテーパ面122と先端面とに熱的に接触させられていることにほかならない。とくにテーパ孔の接触はコイルばね81の圧縮復元力によって押圧面接触させられていることから、確実な熱伝達が行なわれる。したがって、熱伝達はそれぞれの放熱体131−1〜−4に分散して伝導され空間に放熱させられる。
【0122】電子装置ユニット33の引き出しに応じては、挿入と逆順序の過程をたどり、図(a)に示されるようになった後に引き出される。熱伝導体121を円錐のテーパ面122としたことにより、安定した面接触が得られるが、引き抜きを容易とするために、テーパの角度を摩擦角以上にすることが肝要なことである。
【0123】本発明実施形態にあっては、放熱ひれ部133を基部である取り付け座126側としたが、図9、図10に示されるような遠端側とすることも、もちろん可能なことであり、その作用、効果において差異はない。
【0124】本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく支、たとえば、支持手段を中心と対称配置させることであれば、2本でなく3本以上とし得る。また、放熱体についても複数であれば適宜な任意数にして分散放熱させることが可能である。放熱ひれ部も円板状でなく、多角形などを適用し得る。そのほか、放熱体の組み体についても、最先端の放熱体に貫通孔、テーパ孔を設けて熱伝導体を嵌合させることも含まれ得る。
【0125】
【発明の効果】以上、詳細に説明のように本発明放熱構造によると、基部側が大径で先端側が順次小径な複数段を有してなる熱伝導体と、この熱伝導体の外側に嵌まり合い基部側が大径で先端側が順次小径となる嵌合孔をそなえてなる複数の放熱体と、からなり、複数の放熱体は押圧手段で基部側に押圧されて熱伝導体が嵌合孔に挿入されることで熱伝導体の各段により、それぞれの間隔が押し広げられ、熱伝導体の各段ごとにそれぞれ熱接触されるようにしたものである。
【0126】または、基部側が大径で先端側が小径となる錘形の熱伝導体と、この熱伝導体の外側に嵌まり合い基部側が大径で先端側が小径となる錘形の嵌合孔をそれぞれにそなえてなる複数の放熱体と、からなり、複数の放熱体は押圧手段で基部側に押圧され熱伝導体が嵌合孔に挿入されることで、熱伝導体と接触しそれぞれの間隔が押し広げられ熱伝導体の面にそれぞれ熱接触されるようにしたものである。
【0127】したがって、電子装置ユニットなどの小型化が可能となり、取り扱い操作性が向上する。電動ファンなどのような保守を必要としない。電子装置ユニットなどの構成部品数を少なくすることができるから、組み立て作業が簡略となり、低コスト化が可能となる。熱を分散させて確実に伝熱させ放熱させることができる。放熱量を最適状態に可変設定し得る。接触面をテーパ面とすることで、確実な接触信頼性と安定した姿勢が得られる。電子・通信装置以外の装置への適用も、もちろん可能なことである。など、実用上の効果は、きわめて顕著なものである。
【出願人】 【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月12日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】井桁 貞一
【公開番号】 特開平11−204977
【公開日】 平成11年(1999)7月30日
【出願番号】 特願平10−4083