| 【発明の名称】 |
電子機器筐体内の風向可変構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】伊東 誠
【氏名】松本 定明
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| 【要約】 |
【課題】プリント配線基板(PKG)をブックシェルフ状に収納するサブラックを複数段積み重ねた電子機器筐体内にて、各PKGへの風量配分を均一化する。
【解決手段】電子部品5が実装されたPKG4を、ブックシェルフ状に収納するサブラック3を、複数段積み重ねて実装する電子機器筐体1内を、ファンユニット2で強制的に空冷する場合において、各サブラック3の間隙6aと、サブラック3とファンユニット2の間隙6bとに、各PKG4のスロット毎に対応した、任意の角度で保持できる矩形板7を有する風向調整ユニット9を設ける。このため各PKG4に流入、または各PKG4から流出する空気の方向、すなわち風向を、矩形板7で可変することにより、各PKG4に適当な風量を配分することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子部品が実装されたプリント配線基板をブックシェルフ状に収納するサブラックを、複数段積み重ねて実装する電子機器筐体内をファンユニットで強制的に空冷する構造であって、積み重ねた前記各サブラックの間と、前記サブラックと前記ファンユニットの間に、それぞれ風向調整ユニットを設け、この風向調整ユニットの中に回転軸により回転可能で任意の角度で固定できる矩形板を前記各プリント配線基板のスロット毎に有してなり、前記各プリント配線基板に流入、または前記各プリント配線基板から流出する空気の方向、すなわち風向を前記矩形板で可変することにより、前記各プリント配線基板が必要とする適当な温度の風量を配分することを特徴とする電子機器筐体内の風向可変構造。 【請求項2】 前記各矩形板の回転を、前記風向調整ユニット内の前記矩形板の回転軸毎に取り付けた小型のサーボモータにより行うことを特徴とする請求項1記載の電子機器筐体内の風向可変構造。 【請求項3】 前記各矩形板の任意の角度を決める要素、パラメータ、条件として、前記各回転軸に内蔵したセンサから得られる温度データ及び風速データと、センサ作動時の前記各プリント配線基板への供給電力及び前記各ファンユニットの運転データとを用いることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器筐体内の風向可変構造。 【請求項4】 前記各矩形板の任意の角度を決める要素、パラメータ、条件を、前記各風向調整ユニット内に設けた各コントロールユニットで演算し、収集した情報と演算結果を他のコントロールユニット間で通信しながら、前記各プリント配線基板に必要な適当な温度の風量を配分するための、前記各矩形板の角度を随時決定し、調整することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の電子機器筐体内の風向可変構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器筐体の空冷構造に関し、特に、電子部品が実装されたプリント配線基板(以下、PKG)をブックシェルフ状に収納するサブラックを、複数段積み重ねて実装する電子機器筐体を、ファンを使用して冷却する場合の筐体内の風向可変構造に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、電子機器筐体の空冷構造において、複数のPKGを筐体内に配置する場合、これら複数のPKGを消費電力の大きさに応じて分け、それぞれの消費電力が冷却ファンの風量分布に対応するように各PKGを並べるような配置構造となっている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】第1の問題点は、システム構成の拡張性や、汎用性が悪い事である。 【0004】その理由は、PKGの配置が固定されており、PKG構成の変更やファンユニットの変更が出来ないためである。 【0005】第2の問題点は、PKGが複数段積み重ねられた場合、実際には基板間の温度が不均一になる恐れがあることである。 【0006】その理由は、冷却ファンの風量分布とPKGの消費電力によりPKGを配置してはいるが、PKGの部品実装密度やPKG間のスペースを考慮していないため、また、上段へ与える影響および下段から受ける影響を考慮していないためである。 【0007】本発明の目的は、上述した従来の問題点を除去し、下記1)〜4)項の内容を盛り込んだ、電子機器筐体内の風向可変構造を提供することにある。 【0008】1)各PKGへの適当な風量の配分による冷却効率の向上。 【0009】2)PKGが複数段積み重ねられた場合の上下段での相互干渉を考慮した風量調整による、高精度多段実装の実現による経済性の向上。 【0010】3)各PKG毎の風量調整を実現させ、ファンの必要風量を少なくし、ファンの数量や小型化を図ることによる原価低減。 【0011】4)あらゆるファンの種類やPKG構成、段構成に対応できる汎用性、拡張性の向上。 【0012】 【課題を解決するための手段】上述した課題を解決するため、本発明の電子機器筐体内の風向可変構造は、電子部品が実装されたプリント配線基板をブックシェルフ状に収納するサブラックを、複数段積み重ねて実装する電子機器筐体内をファンユニットで強制的に空冷する構造であって、積み重ねた前記各サブラックの間と、前記サブラックと前記ファンユニットの間に、それぞれ風向調整ユニットを設け、この風向調整ユニットの中に回転軸により回転可能で任意の角度で固定できる矩形板を前記各プリント配線基板のスロット毎に有してなり、前記各プリント配線基板に流入、または前記各プリント配線基板から流出する空気の方向、すなわち風向を前記矩形板で可変することにより、前記各プリント配線基板が必要とする適当な温度の風量を配分可能な構造とした。 【0013】この電子機器筐体内の風向可変構造において、前記各矩形板の回転を、前記風向調整ユニット内の前記矩形板の回転軸毎に取り付けた小型のサーボモータにより行うことが好ましい。 【0014】またこの電子機器筐体内の風向可変構造において、前記各矩形板の任意の角度を決める要素、パラメータ、条件として、前記各回転軸に内蔵したセンサから得られる温度データ及び風速データと、センサ作動時の前記各プリント配線基板への供給電力及び前記各ファンユニットの運転データとを用いることが好ましく、さらに前記各矩形板の任意の角度を決める要素、パラメータ、条件を、前記各風向調整ユニット内に設けた各コントロールユニットで演算し、収集した情報と演算結果を他のコントロールユニット間で通信しながら、前記各プリント配線基板に必要な適当な温度の風量を配分するための、前記各矩形板の角度を随時決定し、調整することが好ましい。 【0015】このような本発明によれば、各プリント配線基板に必要な適当な温度の風量を配分することが可能となる。従って、部品実装率や部品高さが高いプリント配線基板の間を通過する風量が少なく、そうでないプリント配線基板間の風量が多くなるというような各プリント配線基板間の風量にばらつきが生じることを解消し、また部品実装率が高く発熱量の大きいプリント配線基板に十分な風量が得られなくなり、反対に部品実装率が低く発熱量の小さいプリント配線基板に必要以上の風量が流れるという事態を解消し、冷却効率を向上させることができる。その結果、装置の信頼性向上(熱に起因する故障率の低減、部品寿命の低下防止)が図れる。 【0016】また、より複雑で高精度なプリント配線基板実装やシステム構成が可能となり、装置の拡張性や汎用性向上が実現できる。 【0017】 【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照して説明する。 【0018】図1は本発明の実施の形態を示す正面断面図である。 【0019】図1より、本発明の実施の形態の基本構成は、電子部品5が実装されたプリント配線基板(以下、PKG)4と、PKG4をブックシェルフ状に収納するサブラック3と、サブラック3を複数段積み重ねて実装する電子機器筐体1と、電子機器筐体1内を強制的に空冷するファンユニット2と、各サブラック3の間隙6aと、サブラック3とファンユニット2の間隙6bとに設けられ、各PKG4のスロット毎に回転軸8により回転可能で任意の角度で固定できる矩形板7を有する風向調整ユニット9とから構成されている。 【0020】電子部品5が実装されたPKG4を、ブックシェルフ状に収納するサブラック3を、複数段積み重ねて実装する電子機器筐体1内をファンユニット2で強制的に空冷する場合において、各サブラック3の間隙6aと、サブラック3とファンユニット2の間隙6bとに、回転軸8により回転可能で任意の角度で固定できる矩形板7を、各PKG4のスロット毎に有する風向調整ユニット9を実装することにより、各PKG4に流入、または、各PKG4から流出する空気の方向、すなわち風向を矩形板7で可変することで、各PKG4に適当な風量を配分する構成である。 【0021】次に、この実施の形態による具体例について図1を参照してさらに説明する。 【0022】本発明による電子機器筐体内の風向可変構造の具体例は、電子部品5が実装されたPKG4と、PKG4をブックシェルフ状に収納するサブラック3と、サブラック3を複数段積み重ねて実装する電子機器筐体1と、電子機器筐体1内を強制的に空冷するファンユニット2と、各サブラック3の間隙6aと、サブラック3とファンユニット2の間隙6bに設けられ、各PKG4のスロット毎に対応した温度・風速センサ8aを内蔵し、小型サーボモータ8bで回転する回転軸8に取り付けられ、任意の角度で保持できる矩形板7を有し、各々の温度・風速センサ8aからの情報、および各PKG4への供給電力(発熱量)、ファンユニット2の運転状況のデータを収集し、演算した結果と収集した情報を、他の風向調整ユニット9間で通信しながら、自ユニット内の小型サーボモータ8bを制御するコントロールユニット9aを有してなる風向調整ユニット9から構成される。 【0023】なお本発明の構成は、上述した具体例の各要素構成それぞれに特許請求の範囲内で、数々の変形を加え得るものであり、それら全てに及ぶものである。 【0024】次に、本発明の実施の形態の動作について図1を参照して説明する。 【0025】電子部品5が実装されたPKG4を、ブックシェルフ状に収納するサブラック3を、複数段積み重ねて実装する電子機器筐体1内を、ファンユニット2で強制的に空冷する場合において、各サブラック3の間隙6aと、サブラック3とファンユニット2の間隙6bとに、各PKG4のスロット毎に対応した、任意の角度で保持できる矩形板7を有した、風向調整ユニット9を有している。 【0026】このため各PKG4に流入、または各PKG4から流出する空気の方向、すなわち風向を、矩形板7で可変することにより、各PKG4に適当な風量を配分することができる。 【0027】各矩形板7の回転を、風向調整ユニット9内の、矩形板の回転軸8毎に取り付けた小型サーボモータ8bにより行う。 【0028】各矩形板7の任意の角度を決める要素、パラメータ、条件として、各回転軸8に内蔵した温度・風速センサ8aから得られる温度データおよび風速データと、温度・風速センサ8a作動時の各PKG4への供給電力、各ファンユニット2の運転状況データを用いる。 【0029】収集した要素、パラメータ、条件を、各風向調整ユニット9内に設けた各コントロールユニット9aで演算し、収集した情報と演算結果を、他のコントロールユニット9a間で通信しながら、各PKG4に必要な適当な温度の風量を配分するための、各矩形板7の角度を随時決定し、調整する。 【0030】従って、この実施の形態の構造によれば、部品実装率や部品高さが高いPKG4の間を通過する風量を多くし、そうでないPKG4間の風量は少なくするというように、各PKG4間の風量を均一にし、また、部品実装率が高く発熱量の大きいPKG4に十分な風量を流し、反対に、部品実装率が低く発熱量の小さいPKG4には必要以上の風量を流さないようにし、さらに、上段への下段からの影響を考慮しながら電子機器筐体1内全体を全体的にコントロールすることができ、効率の良い冷却が可能となり、信頼性の向上が図れる。 【0031】なお、温度・風速センサ8aが回転軸8に内蔵して取り付けられているため、温度データおよび風速データを最も正確に把握することができる。また各PKG4の交換・変更に際しては、PKG4側にセンサが付いていないため交換がやり易く、また、どんなPKGにも柔軟に対応することができる。 【0032】 【発明の効果】第1の効果は、各PKGの部品実装密度、基板間のスペースの考慮、さらに上段へ与える影響および下段から受ける影響等を考慮した、各PKGへの風量配分ができ、効果的かつ効率的な冷却が可能となる。 【0033】その理由は、電子部品が実装されたPKGを、ブックシェルフ状に収納するサブラックを、複数段積み重ねて実装する電子機器筐体内をファンユニットで強制的に空冷する場合において、サブラックの間に、回転軸により回転可能で任意の角度で固定できる矩形板を、各PKGのスロット毎に有することにより、各PKGに流入、または各PKGから流出する空気の方向、すなわち風向を矩形板で可変することにより、各PKGに適当な風量を配分することができるからである。 【0034】第2の効果は、より複雑で高密度なPKG実装やシステム構成が可能となり、装置の拡張性や汎用性向上が実現できる。 【0035】その理由は、部品実装率や部品高さが高いPKGの間を通過する風量を多くし、そうでないPKG間の風量は少なくするというように、各PKG間の風量を均一にし、さらに、部品実装率が高く発熱量の大きいPKGに十分な風量を流し、反対に部品実装率が低く発熱量の小さいPKGには必要以上の風量を流さないことで、効率の良い冷却が可能となり、信頼性を向上できるからである。 【0036】第3の効果は、PKGの交換・変更に際して柔軟に対応することができる。 【0037】その理由は、各矩形板の角度を決める要素となる温度データおよび風速データを得るためのセンサが、PKGに取付いているのではなく矩形板の回転軸に内蔵されているため、PKGの交換時や変更に際し何ら支障を来たさないからである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000232047 【氏名又は名称】日本電気エンジニアリング株式会社 【識別番号】000004237 【氏名又は名称】日本電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月14日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−204974 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−6035 |
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