| 【発明の名称】 |
電子機器装置、携帯電話用送受信装置及び携帯電話用基地局 |
| 【発明者】 |
【氏名】平藤 一夫
【氏名】長田 明人
【氏名】長谷川 祐次
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| 【要約】 |
【課題】本発明は携帯電話用送受信装置に係り、小型化及び保守性の向上を図ることを課題とする。
【解決手段】箱体80は、外側に放熱フィン111、112を有し、内側に送信ユニット取付け装置120−1〜120−4が取り付けてある。送信ユニット取付け装置120−1〜120−4は、送受信装置74の前側から送信ユニットを挿入可能であって箱体の内面の一部が内部に露出している送信ユニット収容空間を形成し、且つ、送受信装置の前面側から操作される操作部151と、送信ユニット収容空間に挿入された送信ユニットを係止する送信ユニット係止部材と、操作部を操作することによって、送信ユニット係止部材を動かして上記送信ユニットを上記箱体の内面に押し付けるように付勢する付勢機構とを設けてなる構成である。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 箱体内に、発熱する発熱ユニットが組み込まれる構成の電子機器装置において、該箱体を、外側に放熱フィンを有し、内側に発熱ユニット取付け装置が取り付けてある構成とすると共に、該発熱ユニット取付け装置が、該電子機器装置の前側から発熱ユニットを挿入可能であって該箱体の内面の一部が内部に露出している発熱ユニット収容空間を形成し、且つ、該電子機器装置の前面側から操作される操作部と、上記発熱ユニット収容空間に挿入された該発熱ユニットを係止する発熱ユニット係止部材と、該操作部を操作することによって、上記発熱ユニット係止部材を動かして上記発熱ユニットを上記箱体の内面に押し付けるように付勢する付勢機構とを設けてなる構成であり、上記発熱ユニットが上記発熱ユニット収容空間内に収容されて上記箱体の内面に押し付けられて取付けられる構成としたことを特徴とする電子機器装置。 【請求項2】 箱体内に、送信ユニットが組み込まれる構成の携帯電話用送受信装置であって、該箱体を、外側に放熱フィンを有し、内側に送信ユニット取付け装置が取り付けてある構成とすると共に、該送信ユニット取付け装置が、該送受信装置の前側から送信ユニットを挿入可能であって該箱体の内面の一部が内部に露出している送信ユニット収容空間を形成し、且つ、該送受信装置の前面側から操作される操作部と、上記送信ユニット収容空間に挿入された該送信ユニットを係止する送信ユニット係止部材と、該操作部を操作することによって、上記送信ユニット係止部材を動かして上記送信ユニットを上記箱体の内面に押し付けるように付勢する付勢機構とを設けてなる構成であり、上記送信ユニットが上記送信ユニット収容空間内に収容されて上記箱体の内面に押し付けられて取付けられる構成としたことを特徴とする携帯電話用送受信装置。 【請求項3】 請求項2の携帯電話用送受信装置を、屋外であって且つアンテナの近くに設置した構成としたことを特徴とする携帯電話用基地局。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は電子機器装置、携帯電話用送受信装置及び携帯電話用基地局に関する。現在、携帯電話の普及に伴って携帯電話用基地局の数が増えており、これに伴って携帯電話用基地局を小型にすること及び携帯電話用基地局の性能を向上させることが求められている。 【0002】 【従来の技術】図13は従来の携帯電話用基地局10を示す。携帯電話用基地局10は、ポール11の頂部のアンテナ12と、地上の建屋13内に設置してある基地局装置14又は基地局装置15と、基地局装置14(15)とアンテナ12との間を接続するケーブル16とよりなる構成である。 【0003】基地局装置14は、図14(A)に示すように、下部に電源回路ユニット部20、上部に送受信装置部21を有し、頂部に空冷用ファンユニット部22を有し、回転するファン23によって強制空冷される構成である。送受信装置部21は、開口窓30aを有する側板30と、放熱フィン31aを一体に有する放熱フィン付き側板31と、増幅器を内蔵している送信ユニット32と、電子回路モジュール33とを有する。放熱フィン付き側板31は、送受信装置部21の内側から側板30にねじ34によって固定してあり、放熱フィン31aが開口窓25aの外に突き出ている。送信ユニット32は、送受信装置部21の内側から、放熱フィン付き側板31にねじ35によって固定してあり、送信ユニット32の面32aが放熱フィン付き側板31の平坦な内側の面31bに押し付けられている。送信ユニット32で発生した熱は、放熱フィン付き側板31を通して放熱される。電子回路モジュール33は、送受信装置部21内に挿入されて実装してある。 【0004】基地局装置15は、図14(B)に示すように、下部に電源回路ユニット部40、上部に送受信装置部41を有し、頂部に空冷用ファンユニット部42を有し、回転するファン43によって強制空冷される構成である。送受信装置部41は、開口窓50aを有する側板50と、放熱フィン51aを一体に有する放熱フィン付き側板51と、増幅器を内蔵している送信ユニット52と、電子回路モジュール53とを有する。放熱フィン付き側板51は、送受信装置部41の外側から側板50にねじ54によって固定してあり、放熱フィン51aが送受信装置部41の外側に突き出ている。送信ユニット52は、送受信装置部41の外側から、放熱フィン付き側板31にねじ55によって固定してあり、送信ユニット52の面52aが放熱フィン付き側板51の平坦な内側の面51bに押し付けられている。送信ユニット52で発生した熱は、放熱フィン付き側板51を通して放熱される。電子回路モジュール53は、送受信装置部41内に挿入されて実装してある。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】上記のように携帯電話用基地局10は、基地局装置14(15)が地上に設置されている構成であるため、基地局装置14(15)とアンテナ12との間の距離が離れており、ケーブル16の長さL1が長くなっている。このため、外部からの雑音の影響を受け易かった。また、ケーブル16の長さL1が長いことによって、信号がケーブル16を伝送される間に受ける損失が大きく、送信ユニット32(52)の出力をその分大きくする(例えば6W)必要があった。送信ユニット32(52)の出力を増やすと、送信ユニット32(52)の発熱量が増え、冷却の性能を上げる必要もあった。 【0006】また、基地局装置14(15)についてみると、送信ユニット32(52)は定期的な保守を必要とするものであり、電子回路モジュール33(53)を抜き出さない状態で、送信ユニット32(52)の中継器36(56)との接続を外して、送信ユニット32(52)を取り外せるようになっている必要が有る。基地局装置14にあっては、ねじ35を送受信装置部21の内側から外すため、送受信装置部21の内部にねじ35を外すための作業スペース37を予め確保しておく必要があり、これによって、送受信装置部21(基地局装置14)の幅寸法Aが大きくなってしまっていた。基地局装置15にあっては、ねじ55を送受信装置部41の外側から外すため、送受信装置部41の内部にねじ55を外すための作業スペースは必要ではないけれども、送信ユニット52と中継器56との接続を外すための作業スペース57が必要となり、これによって、送受信装置部41(基地局装置15)の幅寸法Bが大きくなってしまっていた。また、基地局装置14及び基地局装置15の双方において、送信ユニット32(52)を取り外しその後取り付けるためには、複数のねじ35(55)を緩めて締める面倒な作業が必要となっていた。 【0007】このため、基地局装置14(15)から送受信装置部21(41)の部分を切り離して、これを、ポール11に取り付けてアンテナ12の直ぐ下側の位置に配設した構成を考えた場合には、■送受信装置部21(41)の部分が大き過ぎ、高所への設置に不向きである、■高所での送信ユニット32(52)の保守作業がしにくい、等の問題がある。 【0008】そこで、本発明は、上記課題を解決した電子機器装置、携帯電話用送受信装置及び携帯電話用基地局を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、箱体内に、発熱する発熱ユニットが組み込まれる構成の電子機器装置において、該箱体を、外側に放熱フィンを有し、内側に発熱ユニット取付け装置が取り付けてある構成とすると共に、該発熱ユニット取付け装置が、該電子機器装置の前側から発熱ユニットを挿入可能であって該箱体の内面の一部が内部に露出している発熱ユニット収容空間を形成し、且つ、該電子機器装置の前面側から操作される操作部と、上記発熱ユニット収容空間に挿入された該発熱ユニットを係止する発熱ユニット係止部材と、該操作部を操作することによって、上記発熱ユニット係止部材を動かして上記発熱ユニットを上記箱体の内面に押し付けるように付勢する付勢機構とを設けてなる構成であり、上記発熱ユニットが上記発熱ユニット収容空間内に収容されて上記箱体の内面に押し付けられて取付けられる構成としたものである。 【0010】電子機器装置の前面側から操作部を操作することによって付勢機構及び発熱ユニット係止部材によって発熱ユニット収容空間内の発熱ユニットが箱体の内面に押し付けられて取り付けられる構成としたことによって、箱体の内部に、発熱ユニットを取り付け取り外す作業を行なうための特別の作業スペース、例えば、ドライバを入れて回すための作業スペースを準備することが不要となる。このことによって、箱体の内部に他の電子モジュール等を高密度に実装することが可能となり、電子機器装置を小型に構成することが可能となる。また、箱体が外側に放熱フィンを有する構成であり、発熱ユニットがこの箱体の内面に押し付けられて取り付けてあるため、発熱ユニットの熱は箱体を通して放熱フィンに良好に伝導され、放熱フィンから良好に放熱される。また、発熱ユニットが発熱ユニット収容空間内に収容された状態でこの箱体の内面に押し付けられて取り付けてあるため、操作部を操作して押し付けを解除すれば、直ぐに発熱ユニットを引き出すことが可能となり、また、複数のねじを緩めて締める面倒な作業が必要でなく、よって、発熱ユニットの保守作業を高所であっても安全に行なうことが可能となる。 【0011】請求項2の発明は、箱体内に、送信ユニットが組み込まれる構成の携帯電話用送受信装置であって、該箱体を、外側に放熱フィンを有し、内側に送信ユニット取付け装置が取り付けてある構成とすると共に、該送信ユニット取付け装置が、該送受信装置の前側から送信ユニットを挿入可能であって該箱体の内面の一部が内部に露出している送信ユニット収容空間を形成し、且つ、該送受信装置の前面側から操作される操作部と、上記送信ユニット収容空間に挿入された該送信ユニットを係止する送信ユニット係止部材と、該操作部を操作することによって、上記送信ユニット係止部材を動かして上記送信ユニットを上記箱体の内面に押し付けるように付勢する付勢機構とを設けてなる構成であり、上記送信ユニットが上記送信ユニット収容空間内に収容されて上記箱体の内面に押し付けられて取付けられる構成としたものである。 【0012】送受信装置の前面側から操作部を操作することによって付勢機構及び送信ユニット係止部材によって送信ユニット収容空間内の送信ユニットが箱体の内面に押し付けられて取り付けられる構成としたことによって、箱体の内部に、送信ユニットを取り付け取り外す作業を行なうための特別の作業スペース、例えば、ドライバを入れて回すための作業スペースを準備することが不要となる。このことによって、箱体の内部に他の電子モジュール等を高密度に実装することが可能となり、電子機器装置を小型に構成することが可能となる。また、箱体が外側に放熱フィンを有する構成であり、送信ユニットがこの箱体の内面に押し付けられて取り付けてあるため、送信ユニットの熱は箱体を通して放熱フィンに良好に伝導され、放熱フィンから良好に放熱される。また、送信ユニットが送信ユニット収容空間内に収容された状態でこの箱体の内面に押し付けられて取り付けてあるため、操作部を操作して押し付けを解除すれば、直ぐに送信ユニットを引き出すことが可能となり、また、複数のねじを緩めて締める面倒な作業が必要でなく、よって、送信ユニットの保守作業を高所であっても安全に行なうことが可能となる。 【0013】請求項3の発明は、請求項2の携帯電話用送受信装置を、屋外であって且つアンテナの近くに設置した構成としたものである。携帯電話用送受信装置がアンテナの近くに設置されているため、携帯電話用送受信装置とアンテナとをつなぐケーブルの長さが短くなり、これによって、外部からの雑音の影響を受け難くなって、雑音の少ない高品質の電波を発することが可能となる。また、ケーブルの長さが短いことによって、送受信装置から発生した信号がケーブルを伝送中に受ける損失の程度が小さくなり、よって、送信ユニットの出力を従来に比べてその分下げることが可能となる。送信ユニットの出力を下げられれば、発熱量が減り、熱の問題もその分軽減される。 【0014】 【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例になる携帯電話用基地局70を示す。携帯電話用基地局70は、ポール71の頂部のアンテナ72−1〜72−3と、ポール71に取り付けてある支え台73上に搭載されて、屋外であってアンテナ72−1〜72−3の直ぐ下側の位置に配設してある送受信装置(電子機器装置)74と、地上の建屋75内に設置してある電源回路ユニット76とを有し、アンテナ72−1〜72−3と送受信装置74との間がケーブル77でもって接続され、電源回路ユニット76と送受信装置74との間が電線78でもって接続された構成である。送受信装置74は、電源回路ユニット76から電力を供給されて動作する。 【0015】送受信装置74は、以下に説明するように、高所における保守を安全に行なえる構成としてあり、屋外であって高所への設置に適している。送受信装置74がアンテナ72−1〜72−3の直ぐ下側の位置に配設してあるため、ケーブル77の長さL2は、図13の従来の携帯電話用基地局のケーブル16の長さL1に比べて、格段に短い。このため、第1には、外部からの雑音の影響を受け難くなって、雑音の少ない高品質の電波を発することが出来る。第2には、送受信装置74から発生した信号がケーブル77を伝送中に受ける損失の程度が小さくなり、よって、後述する送信ユニットの出力を従来に比べてその分下げて、例えば5Wに出来る。第3には、送信ユニットの出力を下げたことに伴って、送信ユニットの発熱量が減り、自然空冷で十分となる。 【0016】図2(A)乃至(C)及び図3は、送受信装置74を示す。送受信装置74は、大略、立方体形状を有し、箱体80の内側のうち上側半分の部分には、複数の制御回路ユニット82がシェルフ81内に整列して実装してあり、下側半分の部分には、X1側とX2側とに、送信ユニット(発熱ユニット)83−1〜83−4が二つ個づつZ1,Z2方向に整列して取り付けてあり、且つ、送信ユニット83−4、83−1と送信ユニット83−2、83−3との間の部分に、制御回路ユニット84、複数の受信用増幅器ユニット85、ヒューズ86、ブレーカ87、中継器88−1,88−2、複数の切り換えスイッチ89等が高密度に組み込まれて取付けてある。送信ユニット83−1は、コード90−1によって中継器88−1と接続してあり、送信ユニット83−2は、コード90−2によって中継器88−2と接続してあり、送信ユニット83−3は、コード90−3によって中継器88−2と接続してある。各コード90−1〜90−3の長さは等しい。送信ユニット83−1〜83−3が夫々アンテナ72−1〜72−3と対応し、送信ユニット83−4は予備である。 【0017】送信ユニット83−1〜83−4は、夫々、送信ユニット取付け装置120−1〜120−4によって後述するように押し付けられて取付けられている。図5は、送信ユニット83−1が送信ユニット取付け装置120−1によって取付けられており、送信ユニット83−4が送信ユニット取付け装置120−4によって取付けられている状態を拡大して示す。図4は、送信ユニット83−1の取付け状態の概略と、取付けられている送信ユニット83−1で発生した熱の放熱の状態を示す。これらについては後述する。 【0018】箱体80は、底板100と、左右の側板101,102と、天板103と、背面板105と、前扉106とよりなる。前扉106は、ねじをを緩めることによって、ヒンジ(図示せず)を中心に回転させて開くことが可能な構成である。図5に示すように、側板101は、アルミニウム製の板であり、内側の面101aは、十点平均粗さRZ でもって3.2Z程度に仕上げられている。後述するように、送信ユニット83−1から側板101への熱伝導が良好となるようにするためである。側板101は、板状であり撓み易いプレートヒートパイプ110の基台としての役割も有するものであり、プレートヒートパイプ(例えばアクトロニクス社製のヒートレーン(商品名))110が側板101の外側の面101bの全面に亘って接着してある。この接着されたプレートヒートパイプ110の外側の面の全面に、波形状の放熱フィン111が固定してある。プレートヒートパイプ110は、側板101のうち下部に伝導された熱をZ1方向にも伝導させるように働く。よって、送信ユニット83−1から側板101のうち下部寄りの部分に伝導された熱は、プレートヒートパイプ110によって、Z1方向に伝導され、側板101の全面に伝導され、放熱フィン111の全体から空気中へ放熱される。反対側の側板102も、上記と同じく内側の面を良好に仕上げられ、外側の面にプレートヒートパイプが接着され、更に放熱フィン112が固定してある。天板103の上面には、ヒートパイプ形フィン113が設けてある。114は日除けであり、ヒートパイプ形フィン113を覆っている。 【0019】次に、送信ユニット83−1及び送信ユニット取付け装置120−1について説明する。図6は、送信ユニット83−1と、送信ユニット取付け装置120−1と、側板101との関係を示す。図6から分かるように、送信ユニット83−1は略直方体形状を有しており、送信ユニット取付け装置120−1は送信ユニット83−1を包み込む形状を有しており、送信ユニット取付け装置120−1が送信ユニット83−1内に矢印Y1,Y2方向に摺動可能に嵌合して、押込み及び引出し可能となっている。 【0020】送信ユニット83−1は、概略的には直方体形状の箱体130よりなる。箱体130の表面パネル131には、2つの把手132が取り付けてあり、且つ、ケーブル接続用のコネクタ133が設けてある。把手132は、送信ユニット83−1を引出したり押込んだりする場合に、作業者が握るために設けてある。図7に分解して併せて示すように、直方体形状の箱体130は、一の側板を形成しているアルミニウム製の基台135と、底板136と、上板137と、基台135と対向する側板138と、表面パネル131と、裏カバー139とよりなる。基台135の内側面135aには複数の電子部品(図示せず)が実装してあり、信号発生回路部及び増幅回路部が形成してある。この増幅回路部が発熱する。基台135の外側面135bは、十点平均粗さRZ でもって3.2Z程度に仕上げられている。後述するように、送信ユニット83−1から側板101への熱伝導が良好となるようにするためである。 【0021】図8(A)乃至(D),図9、図10に併せて示すように、送信ユニット取付け装置120−1は、側板101の内面に取り付けてある本体150と、この本体150のY2方向端に配されている回し操作ノブ151と、本体150に組み込まれている送信ユニット係止部材152、153と、本体150内に組み込まれており、回し操作ノブ151を回すことによって動作して送信ユニット係止部材152、153をして送信ユニット83−1を側板101に押し付けるように付勢させる付勢機構154とを有する。 【0022】本体150は、略U字形状をなしており、Z1方向側の天板構造部150aと、Z2方向側の底板構造部150bと、X2方向側の側板構造部150cとを有する。この本体150は、天板構造部150aのX1方向側のフランジ150a−1と底板構造部150bのX1方向側のフランジ150b−1とを側板101の内面にねじで取り付けられている。取り付けられた状態において、本体150と側板101とによって、Y1,Y2方向に延在しており、送信ユニット83−1が入るトンネル状の送信ユニット収容空間155(図12(A)参照)が形成されている。本体150の内側の面及び側板101の内側の面、即ち、送信ユニット収容空間155を形成する内側の面156は、送信ユニット83−1を押込んだり引出したりするときに送信ユニット83−1を案内するガイドとして機能する。この内側の面156のうち、特に、図6中、符号157で示す面は、押込んだり引出したりするときに送信ユニット83−1の重量を支える。面157上には、すべりを良くするために、図8(A)に示すように、テフロン製のシート157aが貼ってある。 【0023】本体150は、板金を略U字形状に曲げて形成してあり、Z1方向側の板部161a、Z2方向側の板部161a、X2方向側の板部161cとよりなる第1の本体部材161と、同じく板金を略U字形状に曲げて形成してあり、Z1方向側の板部162a、Z2方向側の板部162b、X2方向側の板部162cとよりなる第2の本体部材162とよりなり、第2の本体部材162が第1の本体部材161の内側に嵌合して組み合わされている構造である。図8(B)は、第2の本体部材162を省略して示している。 【0024】第1の本体部材161の板部161a、161bには、夫々Y1,Y2方向に長く、送信ユニット係止部材152、153に対応する大きさの開口161a−1,161b−1が形成してある。本体150の側板構造部150cに、即ち、板部161cと板部162cとの間に、後述する矩形枠を収容するための偏平な空間163(図8(A),(C)参照)が形成してある。 【0025】送信ユニット係止部材152、153は、Y1,Y2方向に長い形状であり、Y2方向端に近い部位とY1方向端に近い部位とに、共にX2方向に突き出たフック部152a、152b、153a、153bを有する。送信ユニット係止部材152、153は、夫々上記の開口161a−1,161b−1内に、Y1,Y2方向の動きは制限され、X1,X2方向の動きだけが許容される関係で嵌合している。フック部152a、152b、153a、153bは、第2の本体部材162に形成してある窓162a−1,162a−2,162b−1,162b−2に臨んでいる。 【0026】回し操作ノブ151は、本体150の側板構造部150cのY2方向端面の中央に配されており、くびれ部151aが、スリット部161d,162dに嵌合してY1,Y2方向の動きを制限された状態にある。付勢機構154は、長いねじ軸170と、スライドブロック171、172と、リンク180〜187とよりなり、主に、上記の偏平空間163内に組み込まれている。 【0027】長いねじ軸170は、Y2方向端に回し操作ノブ151が固定してあり、偏平な空間163内をY1方向に延在しており、途中の部位に左ねじ170aと右ねじ170bとを有する。スライドブロック171は、略正方形の枠形状を有しており、Y1方向端側に固定してあるナット部171aが左ねじ170aと螺合しており、偏平空間163内に丁度嵌合している。スライドブロック172も、スライドブロック171と同じく、略正方形の枠形状を有しており、Y1方向端側に固定してあるナット部172aが右ねじ170bと螺合しており、偏平空間163内に丁度嵌合している。スライドブロック171、172は、板部161cと板部162cによって長いねじ軸170を中心に回動することが制限されており、且つ、板部161cにより受け止められてX2方向に自由に動くことが制限されており、且つ、Y1,Y2方向にだけは移動可能となっている。 【0028】リンク180とリンク181とは、第1の本体部材161の板部161aを挟む状態で、X2方向端がスライドブロック171とフローティングブッシュ190とねじ191とによって連結してあり、X2方向端が送信ユニット係止部材152とフローティングブッシュ192とねじ193とによって連結してある。同じく、リンク182とリンク183とは、第1の本体部材161の板部161bを挟む状態で、X2方向端がスライドブロック171に、X2方向端が送信ユニット係止部材153連結してある。同じく、リンク184とリンク185とは、第1の本体部材161の板部161aを挟む状態で、X2方向端がスライドブロック171に、X2方向端が送信ユニット係止部材152連結してある。同じく、リンク186とリンク187とは、第1の本体部材161の板部161aを挟む状態で、X2方向端がスライドブロック171に、X2方向端が送信ユニット係止部材153連結してある。 【0029】リンク180とリンク181、リンク182とリンク183、リンク184とリンク185、リンク186とリンク187は、夫々対をなし一体的に動作する。リンク183,185は、板部161aと板部162aとの間の狭い空間に位置しており、リンク183,187は、板部161bと板部162bとの間の狭い空間に位置している。 【0030】上記の各対をなすリンク180、181等が板部161a又は板部161bを挟んでいるため、送信ユニット係止部材152、153は夫々開口161b−1,161c−1から抜け出ないで開口161b−1,161c−1内に保たれる。上記のように付勢機構154は、上記の偏平空間163内に組み込まれており、送信ユニット取付け装置120−1は、無用に大きくならない構成となっている。 【0031】次に、送信ユニット83−1を取り付けるときの操作及び動作、送信ユニット83−1が取り付けられた状態、送信ユニット83−1を取り外すときの操作及び動作について説明する。 (1)送信ユニット83−1を取り付けるときの操作及び動作送信ユニット83−1を取付ける前は、図11(A)に示す状態にある。リンク180(181、182、183)はフローティングブッシュ192を中心に反時計方向に回動しており、リンク184(185、186、187)はフローティングブッシュ192aを中心に反時計方向に回動している。これによって、送信ユニット係止部材152、153は夫々開口161b−1,161c−1内でX2方向に移動しており、フック部152a、152b、153a、153bは上記の偏平空間163側に後退しており、挿入される送信ユニット83−1を邪魔しないようになっている。 【0032】先ず、送信ユニット83−1を、送受信装置74の前面側からトンネル状の送信ユニット収容空間155内に奥まで挿入する。次いで、回し操作ノブ151を時計方向に複数回、きつくなるまで回す。両方の操作は共に送受信装置74の前面側からの操作である。回し操作ノブ151を回す操作によって、図11(B)に示すように、スライドブロック171がY1方向に、スライドブロック172がY2方向に同期して移動され、リンク180(181、182、183)が時計方向、即ち、フローティングブッシュ192を通るX1,X2方向の線200と一致する方向に、リンク184(185、186、187)が反時計方向、即ち、フローティングブッシュ192aを通るX1,X2方向の線201と一致する方向に同期して回動され、送信ユニット係止部材152、153がX1方向に同期して移動される。送信ユニット係止部材152、153が移動されるのは、スライドブロック171、172のX2方向への移動が板部161cによって制限されているからである。送信ユニット係止部材152、153がX1方向に同期して移動されると、図4に概略的に示すように、フック部152a、152b、153a、153bが送信ユニット83−1を係止して、送信ユニット83−1の基台135が側板101に力F1でもって押し付けられ、送信ユニット83−1はこの状態で取付けられる。 【0033】(2)送信ユニット83−1が取り付けられた状態図4に概略的に示すように、基台135の十点平均粗さRZ でもって3.2Z程度に仕上げられている外側面135bが側板101の同じく十点平均粗さRZでもって3.2Z程度に仕上げられている内側面101aに、分散した四箇所を係止されて力F1で押し付けられている。このため、基台135と側板101との接触している箇所での熱抵抗は小さい。よって、送信ユニット83−1内で発生した熱は、符号115で示すように側板101に良好に伝導される。この側板101に伝導された熱は、符号116で示すようにプレートヒートパイプ110によって、Z1方向に伝導され、側板101の全面に伝導され、符号117で示すように、放熱フィン111のうち送信ユニット83−1に対応する箇所に限らずに、放熱フィン111の全体から空気中へ放熱される。よって、送信ユニット83−1は、自然空冷によって十分に冷却される。 【0034】なお、リンク180のうちX2方向端側がY1方向に移動するにつれて、リンク180の長手方向の軸線180aと上記の線200とのなす角度θが小さくなり、力F1はY1方向の力F2の数倍となる。同じく、リンク184のうちX2方向端側がY2方向に移動するにつれて、リンク184の長手方向の軸線184aと上記の線201とのなす角度θが小さくなり、力F1はY1方向の力F2の数倍となる。また、元々、ナット部171aが左ねじ170aと螺合しており、ナット部171bが右ねじ170bと螺合しており、ナット部171a及びナット部171bが送られる力F2は大きい。よって、上記の力F1は相当に大きくなり、基台135は側板101に相当に強く押し付けられる。 【0035】(3)送信ユニット83−1をを取り外すときの操作及び動作先ず、回し操作ノブ151を反時計方向に複数回回す。次いで、把手132を掴んで送信ユニット83−1を送信ユニット収容空間155から引き出す。両方の操作は共に送受信装置74の前面側からの操作である。回し操作ノブ151を反時計方向に複数回回すと、図11(C)に示すように、スライドブロック171がY2方向に、スライドブロック172がY1方向に同期して移動され、リンク180(181、182、183)が反時計方向に、リンク184(185、186、187)が時計方向に同期して回動され、送信ユニット係止部材152、153がX2方向に同期して移動される。送信ユニット係止部材152、153が移動されるのは、スライドブロック171、172のX1方向への移動が板部162cによって制限されているからである。送信ユニット係止部材152、153がX2方向に同期して移動されると、フック部152a、152b、153a、153bが送信ユニット83−1を押すのを止め送信ユニット83−1から離れ、送信ユニット83−1の押さえ付けが解除される。 【0036】送信ユニット83−1の押さえ付けが解除されると、把手132を掴んで引くことによって、送信ユニット83−1は送信ユニット収容空間155から引き出される。ここで、基台135と側板101との間にはシリコンコンパウンド等の粘着性のある介在物は存在せず、基台135と側板101とは直かに当たっているため、送信ユニット83−1を押さえる力が零となると、送信ユニット83−1は直ぐに引き出される状態となる。 【0037】なお、シリコンコンパウンド等の粘着性のある介在物を設けると、介在物についても保守が必要となり、送受信装置74の保守が悪くなり好ましくない。以上が、送信ユニット83−1を取り付けるとき、取り付けられた状態、取り外すとき操作及び動作である。他の送信ユニット取付け装置120−2〜120−4についても、上記の送信ユニット取付け装置120−1と同じ構成であり、その構成については省略する。送信ユニット83−2〜83−4の取付け取外しも、上記の送信ユニット83−1の取付け取外しと同じ操作で行なわれる。その説明は省略する。また、送信ユニット83−2、83−3で発生した熱は、送信ユニット83−1の場合と同じく、プレートヒートパイプを通して拡散されて放熱フィンの全体から空気中へ放熱される。 【0038】ここで、高所に設置されている送受信装置74内の送信ユニット83−1を保守及び交換する場合の操作及び動作について説明する。作業者が高所に登り、前扉106を開き、操作ノブ151を時計方向に回し、次いで、送信ユニット83−1を手前であるY2方向に引き抜く三つの操作をすれば、送信ユニット83−1が取り外され、補修後は、上記とは逆の順番で三つの操作をすればよい。よって、高所における送信ユニット83−1を保守及び交換する作業を安全に行なうことが出来る。 【0039】なお、プレートヒートパイプ110を使用しない場合には、放熱の箇所が取り付けてある送信ユニット83−1〜83−3の箇所の外側の箇所に限定されることになり、、図2(B)中、二点鎖線で示すように高さを高くして表面積を広くした放熱フィンを使用する必要がある。このようにすると、送受信装置の幅寸法がAとなって大きくなってしまい、小型化に向かない。この構成のものに比べて、送受信装置74は幅寸法がBであり、小さく、小型である。 【0040】また、Z1,Z2方向に並んでいる送信ユニット取付け装置120−1と送信ユニット取付け装置120−4とは、図12(A)に示すように、取付けのためのフランジ200、201が重なりあった状態で、共締めされて側板に取り付けてある。この構成によって、図12(B)に示すように、送信ユニット取付け装置120−1と送信ユニット取付け装置120−4とを単純に並べて側板に取り付けてある構成に比べて、送信ユニット取付け装置120−1、120−4がZ1,Z2方向上占める空間が、寸法Cだけ短くなり、送受信装置74は高さ寸法がHであり、小さくなっている。 【0041】なお、本発明は、送信ユニットに限らず、発熱量が多い別のユニットの取付けにも適用可能である。よって、本発明は、携帯電話用送受信装置以外の一般的な電子機器装置にも適用可能である。また、本発明は、送信ユニットを箱体の内面のうちの側面に限らず、底面又は天井面に押し付ける構成も包含するものである。 【0042】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明によれば、電子機器装置の前面側から操作部を操作することによって付勢機構及び発熱ユニット係止部材によって発熱ユニット収容空間内の発熱ユニットが箱体の内面に押し付けられて取り付けられる構成としたものであるため、箱体の内部に、発熱ユニットを取り付け取り外す作業を行なうための特別の作業スペース、例えば、ドライバを入れて回すための作業スペースを準備する必要が無く、よって、箱体の内部に他の電子モジュール等を高密度に実装することが出来、よって、電子機器装置を小型に構成出来る。また、箱体が外側に放熱フィンを有する構成であり、発熱ユニットがこの箱体の内面に押し付けられて取り付けてあるため、発熱ユニットの熱を良好に放熱させることが出来る。また、発熱ユニットが発熱ユニット収容空間内に収容された状態でこの箱体の内面に押し付けられて取り付けてあるため、操作部を操作して押し付けを解除すれば、直ぐに発熱ユニットを引き出すことが出来、また、複数のねじを緩めて締める面倒な作業が必要でなく、よって、発熱ユニットの保守作業を高所であっても安全に行なうことが出来る。 【0043】請求項2の発明によれば、携帯電話用送受信装置の前面側から操作部を操作することによって付勢機構及び送信ユニット係止部材によって送信ユニット収容空間内の送信ユニットが箱体の内面に押し付けられて取り付けられる構成としたものであるため、箱体の内部に、送信ユニットを取り付け取り外す作業を行なうための特別の作業スペース、例えば、ドライバを入れて回すための作業スペースを準備する必要が無く、よって、箱体の内部に他の電子モジュール等を高密度に実装することが出来、よって、携帯電話用送受信装置を小型に構成出来る。また、箱体が外側に放熱フィンを有する構成であり、送信ユニットがこの箱体の内面に押し付けられて取り付けてあるため、送信ユニットの熱を良好に放熱させることが出来る。また、送信ユニットが送信ユニット収容空間内に収容された状態でこの箱体の内面に押し付けられて取り付けてあるため、操作部を操作して押し付けを解除すれば、直ぐに送信ユニットを引き出すことが出来、また、複数のねじを緩めて締める面倒な作業が必要でなく、よって、送信ユニットの保守作業を高所であっても安全に行なうことが出来る。 【0044】請求項3の発明によれば、請求項2の携帯電話用送受信装置を、屋外であって且つアンテナの近くに設置した構成としたものであるため、携帯電話用送受信装置とアンテナとをつなぐケーブルの長さを短く出来、よって、外部からの雑音の影響を受け難くなって、雑音の少ない高品質の電波を発することが出来、且つ、送受信装置から発生した信号がケーブルを伝送中に受ける損失の程度が小さくなり、よって、送信ユニットの出力を従来に比べてその分下げることが出来る。送信ユニットの出力を下げることによって、発熱量が減り、熱の問題を軽減出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005223 【氏名又は名称】富士通株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月16日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】伊東 忠彦
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| 【公開番号】 |
特開平11−204971 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−6975 |
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