| 【発明の名称】 |
電子機器 |
| 【発明者】 |
【氏名】齋藤 義雄
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| 【要約】 |
【課題】放熱面積を広くとり、電子部品の温度上昇を抑えた電子機器を実現する。
【解決手段】側壁12aを有する枠体12と、この枠体12内に収納されたプリント基板11と、この枠体12を被うカバー(上部のカバー13,下部のカバー14)と、側壁12aの外面に対して空間を設けて対向して配設された放熱板部13b,100とを備え、枠体12、あるいはカバー(上部のカバー13,下部のカバー14)に放熱板部13b,100の少なくとも一部が接合されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 側壁を有する枠体と、該枠体内に収納されたプリント基板と、前記枠体を被うカバーと、前記側壁の外面に対して空間を設けて対向して配設された放熱板部とを備え、前記枠体、あるいは前記カバーに前記放熱板部の少なくとも一部が接合されてなることを特徴とする電子機器。 【請求項2】 前記放熱板部をカバーと一体形成した請求項1記載の電子機器。 【請求項3】 前記放熱板部の大きさを前記側壁の一つの大きさと略等しく設けた請求項1または2記載の電子機器。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気シールドを施すとともに放熱を考慮した、例えば携帯電話などに収納される送受信ユニットに使用して好適な電子機器に関する。 【0002】 【従来の技術】従来の電子機器、例えば携帯電話用送受信ユニットは、図4に示すように、金属板を折り曲げ形成された箱型の枠体52と、この枠体52が、4つの側壁52aと、上下に開放された開口部52bと、側壁52aの四隅に延設された金属端子56とを有して、構成されている。そして、この金属端子56を用いて、送受信ユニットは、本体のメインプリント基板などに取り付けられて、携帯電話装置を構成している。 【0003】また、四角形状したプリント基板51には、その上、下面に熱伝導性のよい通銅箔パターン(図示せず)が施されており、送信用パワーアンプIC、抵抗素子、コンデンサなどの電子部品50が半田付けされたランドと、これら電子部品50が電気的に接続された回路パターンとが設けられている。さらに、このプリント基板51の周辺には、回路パターンがアース用として形成されている。そして、このプリント基板51は、側壁52a内面の上下方向のほぼ中間位置に嵌合するように収納されていて、枠体52と電気的に接続されている。 【0004】カバーは、上部のカバー53と下部のカバー54とを有し、上部のカバー53には、電子部品50、特に送信用パワーアンプICの真上に対向する位置に、切り欠いて内側に切り起して形成された切起し部55と、周辺を折り曲げて形成された複数個の折曲げ部53cが設けられている。そして、上部のカバー53は、側壁52aの外面に折曲げ部53cの内側が嵌合するように取り付けられている。その際、切起し部55には、電気部品50が当接している。 【0005】下部のカバー54は、上部のカバー53と同じ大きさをなし、下部のカバー54には、周辺を一方向に折り曲げて形成された複数個の折曲げ部54cが形成されている。そして、下部のカバー54は、上部のカバー53と同様に、側壁12aの外面に折曲げ部54cの内側が嵌合するように取り付けられている。このように、枠体52と、この枠体52を被う上部のカバー53と、下部のカバー54とで磁気シールドが施された送受信ユニットを構成している。 【0006】このような携帯電話用送受信ユニットは、電子部品50内から発生する熱を、熱伝導によって、切起し部55へ、さらにこの切起し部55に通じる上部のカバー53を通して外部に放出している。また電子部品50の発熱による温度上昇を抑えるために、下部のカバー54及びプリント基板51から枠銅箔パターン(アースパターン)に通じる枠体52へ電子部品50の熱を放出している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】従来の電子機器、特に携帯電話用送受信ユニットは、電子部品からの熱を切起し部を通してカバーから放出したり、熱伝導性のよい銅箔パターン(アースパターン)を通じて枠体から放出するように構成されている。しかしながら、枠体やカバーのみでは、放熱が十分ではなく、電子部品の温度が上昇し、その結果、電子部品の信頼性が低下したり、破壊する恐れがあるという問題があった。 【0008】本発明は、電子部品の温度上昇を抑えるため、放熱効果を高めた構造を備えた電子機器を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、上記課題を解決するための第一の解決手段として、側壁を有する枠体と、該枠体内に収納されたプリント基板と、前記枠体を被うカバーと、前記側壁の外面に対して空間を設けて対向して配設された放熱板部とを備え、前記枠体、あるいは前記カバーに前記放熱板部の少なくとも一部が接合された構成とした。 【0010】また第二の解決手段として、放熱板部をカバーと一体形成したものである。 【0011】また第三の解決手段として、放熱板部の大きさを前記側壁の一つの大きさと略等しく設けたものである。 【0012】 【発明の実施の形態】本発明の電子機器、特に携帯用送受信ユニットを図面に基づいて説明すると、図1は本発明の携帯用送受信ユニットの斜視図、図2は図1の2−2線における断面図、図3は本発明の他の実施例である送受信ユニットの断面図である。 【0013】図1及び図2に示すように、携帯電話用送受信ユニットは、金属板を折り曲げ形成した箱型の枠体12と、この枠体12が、4つの側壁12aと、上下に開放した開口部12aと、これら側壁12aの外面に、上下二列の突状に形成したカバー爪部17と、側壁12aの四隅に延設された金属端子16とを有して設けられている。そして、この金属端子16を用いて、送受信ユニットは、本体のメインプリント基板などに取り付けられて、携帯電話装置を構成している。 【0014】また、四角形状したプリント基板11には、その上、下面に銅箔パターン(図示せず)が施されており、送信用パワーアンプIC、抵抗素子、コンデンサなどの電子部品10が半田付けされたランドと、これら電子部品10が電気的に接続された回路パターンとが設けられている。さらに、このプリント基板11の周辺には、回路パターンがアース用として形成されている。そして、このプリント基板11は、側壁12a内面の上下方向のほぼ中間位置に嵌合するように収納されていて、枠体12と電気的に接続されている。 【0015】カバーは、上部のカバー13と下部のカバー14とを有し、上部のカバー13は、カバー部13aと放熱板部13bとを有してなる。カバー部13aには、軽量化を図るとともに、放熱用を兼ねていて、場合によっては電子部品10の調整用ネジ穴としての役目をする規則的に配列された複数の穴部18と、電子部品10、特に送信用パワーアンプICの真上に対向する位置に、切り欠いて内側に切り起して形成された切起し部15と、周辺を折り曲げて形成された折曲げ部13cと、この折曲げ部13cにあって、カバー爪部17と嵌合するカバー穴部20とが設けられている。 【0016】放熱板部13bは、折曲げ部13cとほぼ同一面上に形成されていて、上部のカバー13上面を外側に少し延設され、その端部が折曲げ部13cと同方向に折り曲げて形成され、大きさが一つの側壁12aと同じ程度にも形成されている。また、放熱板部13bは、下側に位置する細長形状した放熱板部13bの両端を内側に直角に折り曲げられた係止部30を形成されている。そしてカバー部13aと放熱板部13bとは一体化して接合されている。 【0017】上部のカバー13は、側壁12aの外面に折曲げ部13cの内側が嵌合するように取り付けられている。そして上部のカバー13が取付けられた際、放熱板部13bは、側壁12aの外面に対して、ある一定の空間部40を設けて、側壁12aとほぼ平行に配設されると共に、係止部30は、側壁12aに当接して、接合固定されている。その際、切起し部15には、電気部品10が当接している。 【0018】下部のカバー14には、周辺を一方向に折り曲げた複数個の折曲げ部14cが形成されている。そして、下部のカバー14は、側壁12aの外面に折曲げ部14cの内側が嵌合するように取り付けられている。このように、送受信ユニットは、枠体12と、この枠体12を被う上部のカバー13と、下部のカバー14とで磁気シールドが施されたケースを構成している。 【0019】このように構成された送受信ユニットを組み立てるには、枠体12内に電子部品10を載置したプリント基板11を収納して、さらに開口部12a,12aを上部のカバー13と下部のカバー14それぞれで被うように、複数のカバー穴部20をカバー爪部17に嵌合させる。この際、電子部品10である送信用パワーアンプICの真上に予め切り起こし形成された切起し部15が配され、この切起し部15が送信用パワーアンプICに当接される。また、側壁12aの外面に対して空間部40を設けて対向配設された放熱板部13bの一部である係止部30,30が枠体12の側壁12aに当接されるので、接合固定する。 【0020】このような携帯電話用送受信ユニットにおいて電子部品10で発生する熱が、熱伝導によって切起し部15へ導かれ、さらにこの切起し部15に通じるカバー13から外部に放出する。熱は、穴部18を通して放熱され、外側の外気との空気の流れによって冷却され、電子部品10の温度上昇が抑えられる。また、プリント基板11から熱伝導性のよい銅箔パターン(アースパターン)を通じて枠体12へ電子部品10の熱が伝わり、この熱が枠体12から放出されている。 【0021】さらに、熱は、上部のカバー13から放熱面積の大きい放熱板部13bへ伝導するので、この放熱板部によって、空間部40及び外面に向けて熱放出する。また、放熱板部13bは、図示したような出力が大きく、発熱量の多い送信用パワーアンプICに近い側壁12aに設けているので、熱伝導路が短く、熱放出の効率がよい。さらに空間部40により、熱伝導による熱放出のほかに熱対流による空気の流れや熱放射によっても冷却されるので、より電子部品10の温度上昇を抑えている。 【0022】また、電子部品10で発生した熱は、上部のカバー13から枠体12に熱伝導して、この枠体12の側壁12aに接合した係止部30にも熱伝導する。係止部30は、放熱板部13bの一部として、枠体12に固定されるほかに、熱伝導路としても作用する。 【0023】次に、図3は、本発明の他の実施例である携帯用送受信用ユニットを示しており、上述した携帯用送受信ユニットと同じ構成については、同じ符号を付し、詳細な説明を省略する。 【0024】この携帯用送受信ユニットは、枠体12の側壁12aにほぼ平行に、上部のカバー13とは別に、側壁12aの大きさとほぼ同じ大きさである放熱板部100を設け、この側壁12aに放熱板部100の一部を半田接合してなることを特徴としている。 【0025】上部のカバー13には、四辺を折り曲げ形成した4つの折曲げ部13cが設けられている。折曲げ部13cは、カバー穴部20が設けられた複数の折曲げ片13dと、折曲げ片13d間に、側壁12aの長手方向に平行な形成された平行部13eとで、略矩形状に形成されている。 【0026】放熱板部100には、係止部30と、平行部13eと対向する位置で、同じ方向から切り欠いて内側に直角に折り曲げられ、続けて折り曲げた方向と反対向きに直角に折り曲げられて形成された複数の当接部110とが設けられている。放熱板部100は、側壁12aの外面に対して、一定の距離、すなわち空間部40をもたせ、当接部110と係止部30をそれぞれ半田付けして接合固定されている。 【0027】下部のカバー14は、上部のカバー13と同じ大きさをなし、下部のカバー14には、軽量化を図るとともに、放熱用を兼ねていて、場合によっては電子部品10の調整用ネジ穴としての役目をする規則的に配列された複数の穴部18と、周辺を一方向に折り曲げて形成された複数の折曲げ部14cと、この折曲げ部14cにあって、カバー爪部17と嵌合するカバー穴部20とが設けられている。必要によっては、プリント基板11下面に載置された電子部品10と対向する位置に、切り欠いて内側に切り起して形成された切起し部15が設けられていて、この切起し部15が電子部品10に当接している。そして、下部のカバー14は、側壁12aの外面に折曲げ部13cの内側が嵌合するように取り付けられている。このように、枠体12と、この枠体12を被う上部のカバー13と、下部のカバー14と、枠体板部100で携帯電話用送受信ユニットを構成している。 【0028】このように構成された携帯用送受信ユニットを組み立てるには、枠体12内に電子部品10を載置したプリント基板11を収納して、さらに開口部12a,12aに上部のカバー13と下部のカバー14それぞれを、カバー穴部20の内側がカバー爪部17に嵌合させる。この際、予め切り起こし形成された切起し部15が電子部品10に当接するように組み合わさる点は上述した実施例と同じである。 【0029】さらに放熱板部100の予め折り曲げ形成した係止部30を側壁12aに当接させて、半田などで接合し、他方、予め折曲げ形成した当接部110を枠体12の側壁12aに当接させて、半田などで接合固定する。 【0030】このような携帯電話用送受信ユニットは、熱伝導によって、電子部品10で発生する熱を、切起し部15へ導き、この切起し部15に通じる上部のカバー13から外部に放出する。熱は、穴部18を通して放熱され、外側の外気との空気の流れによって冷却され、電子部品10の温度上昇が抑えられる。また、プリント基板11から熱伝導性のよい銅箔パターン(アースパターン)を通じて枠体12へ電子部品10の熱が伝わり、この熱が枠体12から放出されている。 【0031】熱は、上部のカバー13又はプリント基板11から側壁12aに伝導するので、この側壁12aに接合した当接部100aを通って、放熱板部100に伝導する。そして放熱面積の大きい放熱板部100の表面から、空間部40及び外側面に向けて熱放出する。また、放熱板部13bは、図示したような構造をとっているので、熱伝導による熱放出のほかに熱対流による空気の流れや熱放射によって冷却されるので電子部品10の温度上昇を抑えることができる。 【0032】 【発明の効果】本発明の電子機器は、枠体またはカバーに一部を接合してなるとともに、側壁の外面に対して一定の空間をもって対向配設された放熱板部を備えているので、放熱面積が広くとれ、十分な放熱効果を上げることができ、電子部品の温度上昇を抑えることができる。 【0033】また本発明の電子機器は、放熱板部をカバーと一体形成しているので、新たに放熱板部を別体で設けなくても放熱面積が広くとれ、且つ熱放出を効率良く行うことができる。 【0034】放熱板部を枠体の側壁面と同じ大きさにすることにより、放熱面積が広くとれて電子部品の温度上昇を抑えることができるとともに、電子機器のスペースファクターを良くすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000010098 【氏名又は名称】アルプス電気株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)1月12日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−204970 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−3900 |
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