トップ :: H 電気 :: H05 他に分類されない電気技術




【発明の名称】 電源装置及び該電源装置を用いた記録装置
【発明者】 【氏名】清水 一郎

【氏名】西田 秀之

【氏名】羽賀 俊一

【要約】 【課題】衝撃荷重が加わるときに、基板変形に於ける基板の曲率半径を大きくして基板を適度に変形させ、かつ実装部品に破壊応力以上の応力を生じない電源装置及びこれを用いた記録装置の提供。

【解決手段】トランス10を実装した実装基板20有する電源において、実装基板20の実装面と平行な方向に不動状態で固定するボス13a、14a、及びネジ21と、実装面に略直交する方向の衝撃的な荷重に対しては、実装基板が所定量g1〜g4変位することで衝撃を吸収し、かつ所定量以上の変位を規定して荷重を分散するリブ13b、13b、14b、14bとを備える上下ケース13、14に、実装基板20を内蔵する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トランスを実装した実装基板を有する電源装置において、前記実装基板の実装面と平行な方向に不動状態で固定する固定部と、前記実装面に略直交する方向の衝撃的な荷重に対しては、前記実装基板が所定量変位することで衝撃を吸収し、かつ前記所定量以上の変位を規定して前記荷重を分散するための規定部とを備える収容手段に、前記実装基板を内蔵することを特徴とする電源装置。
【請求項2】 前記収容手段を、前記実装基板を挟み上下に分割される上ケース体と下ケース体とから構成し、前記固定部を、前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設し、前記規定部を、前記所定量分が前記実装基板から離間し、かつ前記トランスを含む実装部品間に潜入するように前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設する形状部として形成することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
【請求項3】 前記収容手段を、前記実装基板を挟み上下に分割される上ケース体と下ケース体とから構成し、前記固定部を、前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設し、前記規定部を、前記上ケース体と前記下ケース体の内面部位から、前記トランスを含む実装部品の部品端部及び部品実装用リードのリード端部が前記所定量分だけ離間するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
【請求項4】 前記実装部品は、放熱板が含まれることを特徴とする請求項3に記載の電源装置。
【請求項5】 前記実装基板において、実装パターンと一体又は独立形成されるダミーランド部をさらに設け、フロー又はリフローによるはんだコーティングにより基板表面強度の強化を行なうことで剛性を高めることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の電源装置。
【請求項6】 前記トランスを実装した実装基板を有する電源装置において、前記実装基板の実装面と平行な方向に不動状態で固定する固定部と、前記実装面に略直交する方向の衝撃的な荷重に対しては、前記実装基板が所定量変位することで衝撃を吸収し、かつ前記所定量以上の変位を規定して前記荷重を分散するための規定部とを備える収容手段に、前記実装基板を内蔵するとともに、記録装置の電源収納部に対して前記収容手段を着脱自在に設け、機械的及び電気的に接続する接続手段を備えることを特徴とする電源装置を用いた記録装置。
【請求項7】 前記収容手段を、前記実装基板を挟み上下に分割される上ケース体と下ケース体とから構成し、前記固定部を、前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設し、前記規定部を、前記所定量分が前記実装基板から離間し、かつ前記トランスを含む実装部品間に潜入するように前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設する形状部として形成することを特徴とする請求項6に記載の電源装置を用いた記録装置。
【請求項8】 前記収容手段を、前記実装基板を挟み上下に分割される上ケース体と下ケース体とから構成し、前記固定部を、前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設し、前記規定部を、前記上ケース体と前記下ケース体の内面部位から、前記トランスを含む実装部品の部品端部及び部品実装用リードのリード端部が前記所定量分だけ離間するように構成したことを特徴とする請求項6に記載の電源装置を用いた記録装置。
【請求項9】 前記実装部品には、放熱板が含まれることを特徴とする請求項8に記載の電源装置を用いた記録装置。
【請求項10】 前記実装基板において、実装パターンと一体又は独立形成されるダミーランド部をさらに設け、フロー又はリフローによるはんだコーティングにより基板表面強度の強化を行なうことで剛性を高めることを特徴とする請求項6乃至9のいずれかに記載の電源装置を用いた記録装置。
【請求項11】 前記記録装置は、記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドを備えるとともに、前記記録装置にACアダプターを装着して一体的にして用いることを特徴とする請求項6乃至10のいずれかに記載の電源装置を用いた記録装置。
【請求項12】 前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を備えていることを特徴とする請求項10に記載の電源装置を用いた記録装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はACアダプターとして適した電源装置及びその電源装置を用いた記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録装置などの小型の電子機器は、国毎に電源電圧が異なるためにその仕向け地に合電源装置を備える必要がある。このようなき録装置などの小型の電子機器は、生産管理の容易製から電源装置として電子機器に着脱可能なACアダプターが多く採用されている。これは市場の変化に対応して電子機器の装置本体とACアダプターを瞬時に梱包して仕向け地に出荷できるようにしているからである。このとき、装置本体にはACアダプターが装着されず、一緒に梱包される傾向にある。
【0003】一方、スイッチング方式の電源装置は、ドロッパー方式の電源装置に比べて小型かつ軽量に構成することができ、また変換効率もより高いという利点を有することから、小型の機器への組み込み用内蔵電源乃至ACアダプタなど用として広く利用されている。このようにスイッチング方式の電源装置が普及した結果、小型軽量化した種々の電子機器が女性や子供でも容易に持ち運び可能になるようになり、その工業上の貢献度が高く評価されている。
【0004】図を参照してこのようなスイッチング方式の電源装置の基板上に実装されるトランスについて簡単にのべると、図8の正面図において、ボビン102にコイル103が捲回され、コア101がボビン102の開口部に挿入されてから、接着剤により図示の部位を固定するようにして完成品を得るようにしている。
【0005】以上の構成において、トランス100は比較的に偏平になるように構成されており、基板に実装された後に小型軽量化に貢献するようにしている。
【0006】しかしながら、このように小型軽量に構成した電源装置を上述したようなACアダプターとして使用した際に、ユーザーが梱包を解き、ACアダプターを電子機器の装置本体に装着するときや、持ち運びの途中の不適切な取り扱い等により、過度の衝撃荷重に晒されるという新たな問題がでてきた。
【0007】また、机上で使用されるACアダプタとしてトランス100を夫々小型軽量に構成し基板に実装したものを内蔵した電源として用いる場合には、使用中に電源コードが引っ掛けられて、電源が机上から落下する等の事故発生を想定して、過度の衝撃荷重に耐えられるようにする新たな対策が必要となる問題があった。
【0008】このように衝撃荷重が作用すると、電源装置側では、電源装置を構成する種々の電子部品のうち、比較的重量の大きなトランスに対して過度の衝撃荷重が集中することが判明している。
【0009】そしてトランスの破損状態は、図8に示すように実装基板50に矢印F方向の外力が作用した場合が深刻となる、即ち、外力が作用すると矢印M方向のモーメントがトランス100に作用し、このときトランス100の二次側リードピン12により基板50のパターン部にはんだで固定されているボビン102の一方の側の肉薄部102aに対して急激な引っ張り力が作用する結果、この肉薄部102aから破断するトランスの破壊現象が起こることが知られている。
【0010】そこで、このような破断防止対策として、図9に図示のようにボビン102の破壊強度向上のために、コイル103のボビン捲回部の両側から一体形成される肉薄部102aにC面取りを施すことで補強対策を行うようにしている。
【0011】あるいは、特開平6−96965号公報や特開平6−163278号公報に開示されているようにトランス全体を保持する外装ケース内にトランス本体を収納し、隙間を樹脂で充填する等の固定方法が提案されている。
【0012】また、特開平9−214156号公報によれば、基板実装部品である放熱板の間にリブを介在させることで、落下時においてリブにより基板が限度を超えて変形しないようにする耐衝撃性向上が行われていた。
【0013】さらに、多くの場合には、電源装置の収容手段を、基板を挟み上下に分割される上ケース体と下ケース体とから構成し、上ケース体と下ケース体とから夫々延設された形状部により基板を水平および垂直方向に不動状態にしている。
【0014】図7の断面図において、本図は従来の基板の保持構造の例を示す図であり、213、214はACアダプターの上下ケースであり、220はケースにより保持される基板、221は上ケース213と下ケース214を締結するネジであり、100はトランス、222、223は放熱板、225はアルミ電解コンデンサーを夫々示している。各放熱板には、発熱部品である例えばパワートランジスタ、FET、ダイオード等がネジによって留められるような構成がとられる。
【0015】上記の基板220は上ケース213から連続形成された形状部であるリブ213bによって当接状態で固定されており、また、下ケース214にも同様にリブ214bが連続形成されており、基板220の底面を当接状態で保持することで、落下を含む衝撃負荷に耐え、基板220の変形破壊を防ぐようにしている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図7で述べた従来構成によれば、基板220の変形を必要なだけ拘束するためにケース内部に設けられるリブに代表される部材を多く設けなければならず、この結果以下の問題があった。
【0017】(a)上下ケースの肉厚及び成形上の湯流れの変化が大きくなり、ケースの品質に影響を及ぼす。
【0018】(b)リブ高さ精度のバラツキによって基板に対する接触状況のバラツキが生じ、リブが保持機能を果たさないものが出る問題がある。また、リブが他より突出した状態で基板に当接していると基板に集中応力が加わりその部位が割れることがある。
【0019】(c)リブによる保持部を多数に増していくと、衝撃荷重による基板の変形はなるほどなくなるが、基板自体に加わる実装部品の重量×加速度から求まる衝撃負荷は何ら変動しない。このために、基板と実装部品の固定部であるはんだ付部に負荷が集中してしまい、ランド剥離、又ははんだの凝集破壊を起こす問題があり、この傾向は重量の大きなトランスにおいて顕著となる。
【0020】したがって、本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、衝撃荷重が加わるときに、基板変形に於ける基板の曲率半径を大きくして基板を適度に変形させ、かつ実装部品に破壊応力以上の応力を生じない電源装置及びこれを用いた記録装置の提供を目的としている。
【0021】加えて、記録装置は電源を必要とし、又現状本体の小型化という点でも、本体の共通化を図る上でもACアダプターを電源として用いている例が多く、特にオフィスユース、机上使用ではそうであり、こうした場合、配線引きまわし、或いはACアダプターの小型化等により取扱い時落下させる事故も多いのでこれに対応することにある。
【0022】また、インクジェット式プリンターを含む記録装置の外国仕様管理の単純化のために、本体の共通化、電源の共通化に対応することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成し、課題を解決するために、本発明は、トランスを実装した実装基板を有する電源装置において、前記実装基板の実装面と平行な方向に不動状態で固定する固定部と、前記実装面に略直交する方向の衝撃的な荷重に対しては、前記実装基板が所定量変位することで衝撃を吸収し、かつ前記所定量以上の変位を規定して前記荷重を分散するための規定部とを備える収容手段に、前記実装基板を内蔵することを特徴としている。
【0024】また、前記収容手段を、前記実装基板を挟み上下に分割される上ケース体と下ケース体とから構成し、前記固定部を、前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設し、前記規定部を、前記所定量分が前記実装基板から離間し、かつ前記トランスを含む実装部品間に潜入するように前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設する形状部として形成することを特徴としている。
【0025】また、前記収容手段を、前記実装基板を挟み上下に分割される上ケース体と下ケース体とから構成し、前記固定部を、前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設し、前記規定部を、前記上ケース体と前記下ケース体の内面部位から、前記トランスを含む実装部品の部品端部及び部品実装用リードのリード端部が前記所定量分だけ離間するように構成したことを特徴としている。
【0026】また、前記実装部品は、放熱板が含まれることを特徴としている。
【0027】また、前記実装基板において、実装パターンと一体又は独立形成されるダミーランド部をさらに設け、フロー又はリフローによるはんだコーティングにより基板表面強度の強化を行なうことで剛性を高めることを特徴としている。
【0028】また、前記トランスを実装した実装基板を有する電源装置において、前記実装基板の実装面と平行な方向に不動状態で固定する固定部と、前記実装面に略直交する方向の衝撃的な荷重に対しては、前記実装基板が所定量変位することで衝撃を吸収し、かつ前記所定量以上の変位を規定して前記荷重を分散するための規定部とを備える収容手段に、前記実装基板を内蔵するとともに、記録装置の電源収納部に対して前記収容手段を着脱自在に設け、機械的及び電気的に接続する接続手段を備えることを特徴としている。
【0029】また、記録装置の電源収納部に対して着脱自在に設けられる前記収容手段を、前記実装基板を挟み上下に分割される上ケース体と下ケース体とから構成し、前記固定部を、前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設し、前記規定部を、前記所定量分が前記実装基板から離間し、かつ前記トランスを含む実装部品間に潜入するように前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設する形状部として形成することを特徴としている。
【0030】また、記録装置の電源収納部に対して着脱自在に設けられる前記収容手段を、前記実装基板を挟み上下に分割される上ケース体と下ケース体とから構成し、前記固定部を、前記上ケース体と前記下ケース体とから夫々延設し、前記規定部を、前記上ケース体と前記下ケース体の内面部位から、前記トランスを含む実装部品の部品端部及び部品実装用リードのリード端部が前記所定量分だけ離間するように構成したことを特徴としている。
【0031】また、記録装置の電源収納部に対して着脱自在に設けられる前記実装部品には、放熱板が含まれることを特徴としている。
【0032】また、記録装置の電源収納部に対して着脱自在に設けられる前記収容手段に内蔵の前記実装基板において、実装パターンと一体又は独立形成されるダミーランド部をさらに設け、フロー又はリフローによるはんだコーティングにより基板表面強度の強化を行なうことで剛性を高めることを特徴としている。
【0033】また、前記記録装置は、記録ヘッドからインクを吐出して記録を行うインクジェット記録ヘッドを備えるとともに、前記記録装置にACアダプターを装着して一体的にして用いることを特徴としている。
【0034】そして、前記記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を備えていることを特徴としている。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に本発明に好適な各実施形態について添付図面を参照して述べる。
【0036】図1は本発明の第1実施形態の要部断面図であり、本図において、電子部分を実装搭載する基板20は電源装置としてのACアダプタを構成するために所定樹脂材料を用いて図示の形状になるように射出形成されるものであり、上下ケース13、14を図示のように基板を介在して結合するためのビスドメ用のボス13a、14a13a、14aを夫々設けることで基板20を水平方向に不動状態で固定している。
【0037】また、基板20が衝撃負荷等を受けて変形した場合に、その破壊に至る過度の変形を防ぐため、変形に制限を設ける規制部となるストッパーの役割を果たすストッパーとなるリブ13b、13b、14b、14bも同様に一体成形されている。
【0038】以上のように準備される上下ケース体13、14を基板20を挟んで締結するビス21、21により固定することで一体的にしている。そして実装部品の内で、重量のあるトランス10は、一次側ピン11と二次側ピン12が図示のように基板20の長手方向に沿うようにして実装されている。
【0039】また、基板20に実装される放熱板22、23には、発熱部品である例えばパワートランジスタ、FET、ダイオード等がネジによって固定される一方で、固定用端子22a、22b、23a、23bが必要に応じて基板20に穿設された貫通孔に貫通された後に、はんだ付けなどによりランドパターン部に固定することで機械的な強度を確保するようにしている。これらの放熱板22、23の間にはアルミ電解コンデンサー25がリード25a、25bが図示のようにはんだ付けされて実装されている。
【0040】上記構成例において、リブ13bと14bの端部と基板20の表裏面との間には、図示のように間隙g1、g2,g3,g4が設けられる位置関係になるようにリブの端部の高さが設定されている。
【0041】以上のような間隙を設けることにより、例えば、電源装置が上述のACアダプターとして使用され、落下事故などで衝撃負荷を受けた場合において、基板20が紙面上方に向けて一時的に湾曲したとしても、その変位量がg1,g2になった時に初めてリブ13b、13bに当り、それ以上の変形が阻止されるので、基板破壊に至ることが防がれる。
【0042】又、ACアダプターが上記と逆方向の衝撃を受けた場合において、基板20に逆方向の変形が生じたときは、ストッパーのリブ14b、14bに当接して、同様に変形破壊が防止されることになる。この場合g1,g2,g3,g4の寸法は基板の変形度合いに応じて自由に設定することが出来、どのような衝撃にも自在に対応することが出来る。さらにまた、各リブの配設位置は基板実装部品とのの兼ね合いで最適の位置を定めることが可能となる。
【0043】図2は、本発明に於ける第2実施形態を示す要部断面図である。同図に於いて既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛する。
【0044】放熱板22、23は発熱部品である例えばパワートランジスタ26をネジ止めすることで放熱するとともに、高さ寸法が上ケース13の内壁面との間に間隔g5,g6を形成するようにする一方で、基板20への固定用端子22a、22b、23a、23bは図示のように下方に延びており、下ケース14の内壁面との間において間隙g7,g8,g9,g10,g11,g12が形成されている。
【0045】以上の構成において、図3の動作説明図に図示のように、例えばACアダプターに図3(a)に図示の矢印F1方向に外力が作用した時において、基板20が図示のように上側に反るように変位すると、放熱板22の端部22tが上ケース13の内壁に当接し、それ以上の基板の変形が阻止される。また、図3(b)において、図示の矢印F2方向に外力が作用した時には、放熱板の固定用端子22a、22bの端部22aa、22bbが下ケース14の内壁に当接して、それ以上の基板の変形が阻止される。このように構成することで、リブを不要にでき、また上記第1実施形態と同様にg5〜g12の設定量は基板の変形度合いに応じ、独立して設定することが出来る。
【0046】図4は第3実施形態を示す外観斜視図であって、同図に於いて,25a,25bはアルミ電解コンデンサー25のリード端子であり、20aは基板20の裏面のハンダ面のパターン部のはんだ付ランド、20bはパターンの銅箔露出部であり、レジストがかかってないことをしめすものである。
【0047】上記構成に於いて、銅箔露出部はフロー又はリフローではんだがコーティングされ、部品リード部也基板の弱い部分はこうすることによって、表面強度を向上させることが出来るようになり、基板の曲げ強度を部分的に向上することができる。
【0048】図5は、第4実施形態を示す外観斜視図である。また、図6は図5の断面図である。
【0049】両図に於いて、既に説明済みの構成部品については同様の符号を附して説明を割愛すると、上下ケース13、14からなる収容手段には、上記のトランスを実装するとともに破線図示の横長の基板20が内蔵されており、これを交換単位とするために、記録装置であるインクジェット記録プリンター50の電源収納部56に対して着脱自在に設け、機械的及び電気的に接続する接続手段を備えている。
【0050】以上の構成により、プリンター50の上下方向の衝撃的な荷重に対しては、基板20が所定量変位することで衝撃を吸収し、かつ所定量以上の変位をリブ13b、14b他で規定して衝撃荷重を分散するように内蔵される。
【0051】このために、電源収納部56には、機械的に固定する固定用フック56aと、側面案内用突起部56bが図示のように設けられる。また、電源装置(ACアダプター)の両側面には案内溝14cと、ACアダプター後面に設けられたインレット15用の開口部14hが形成されている。このインレット15にはインレット36が接続される。
【0052】上記構成に於いて、プリンター50とACアダプターは別体の構成となっているが、使用時には一体化することになる。
【0053】図6に於いて、ACアダプターの下ケース14の底部には凹状の係止部14cが形成されており、固定用フック56aの先端部位56aaがこの部位に潜入することで、固定する。また、ACアダプターにはプリンター50の電源収納部56の内部に設けられたソケット31に接続されるDCコネクター30が、基板20との間を電線28で接続するようにした、第2の基板27上に実装されている。
【0054】上記構成に於いて、別体構成されたプリンター50とACアダプターは、使用時に案内溝14cを突起部56bに挿入して挿入するとフック部56aがACアダプターの底面により押しさげられ、さらに挿入されると係止部14cに係止される。これに前後して、ププリンターのソケット31がACアダプターのコネクタ30と結合し、ACアダプターから電力がプリンターに供給される状態となる。この後に、更にACソケット15にケーブル36が結合されると結線は完了する。
【0055】以上の構成において、インクジェット記録プリンター50の電源収納部56に対して着脱自在に設け、機械的及び電気的に接続する接続手段を備えているので、任意に着脱可能になる。また、上記の衝撃荷重は、基板20のみに加わるが、ソケット31には電線28を介して機械的に分離されているので荷重が加わらない。
【0056】このようにして部品製造上何ら変更を伴うものではないのでコスト的に有利となるし、製品仕向地別の管理及び出力コードレスであることのコストダウンで製品のコストを特に管理まで含め可能になる。また、基板に搭載の部品によって行なうためケースとしては成形上非常にシンプルな形状が得られ、外観を重視する場合は特に有利となる。
【0057】尚、本発明の代表的な実施例であるインクジェットプリンタの構成は、図6において、駆動モータ52の正逆回転に連動して駆動力伝達ギアを介して回転するリードスクリュー螺旋溝に対して係合するキャリッジ51はピン(不図示)を有し、紙面の表裏方向に往復移動される。このキャリッジ51には、インクジェットカートリッジ56が搭載されている。紙55は紙押え板により、キャリッジの移動方向に亙って紙をプラテン53に対して押圧されるとともにローラ54により所定量が駆動される。
【0058】また、キャッピング、クリーニング、吸引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来た時にリードスクリューの作用によってそれらの対応位置で所望の処理が行えるように構成されているが、周知のタイミングで所望の作動を行うようにすれば、本例にはいずれも適用できる。
【0059】以上のように、基板変形に於ける基板の曲率半径を大きくすればよい。つまり、狭い間隔で基板を保持すれば、少しの変形でも曲率半径は小さくなるから、その逆をもって対策とすることができる。
【0060】こうした上で、まったくの変形の拘束をしないことは結局破壊につながっていくので、何らかの変形の拘束は基板以外の部品による規制機能を持たせることで行えば、基板自体の強化対策はいらないので基板が非常に材質的に自由度が増すことになる。つまり基板の材質の自由度を保ち、かつ、衝撃から守ることができる。このとき、基板は柔であることによって変形時間がとれ、はんだ付部ヘの部品の負荷も時間方向に分散されることになり、衝撃を柔らげることが出来る。
【0061】また記録装置は電源を必要とし、又現状本体の小型化という点でも、本体の共通化を図る上でもACアダプターを電源として用いている例が多く、特にオフィスユース、机上使用ではそうである。こうした場合、配線引きまわし、或いはACアダプターの小型化等により取扱い時落下させる虞も多く、その解決を図ることができる。
【0062】また、インクジェット記録方式のプリンターの仕向地管理の単純化のため本体の共通化、電源の共通化と機器扱いのし易さのためコードレス化が考えられる。更に、電源コード廃止によるコストダウンが考えられる。以上の課題の解決として、本体、電源、コードを別体とし、本体、電源を共通化した上で、仕向地毎に各仕向のものを組合せて、更にプリンターと電源はユーザーが一体に組合せるというやり方にすることにより、仕向管理とコードレスという取扱いのやり易さを実現できる。
【0063】この場合、特にユーザーによってプリンターとACアダプターが組立てられる場合に特に有効である。つまりユーザーが組立てるまでは、アダプターが別体で存在するので、落下衝撃負荷を受けることが充分あるので、これを防止する必要がある。
【0064】以上のように、耐衝撃性にすぐれたACアダプターを得ることが出来、ACアダプターは本体機器の特に記録装置やプリンターと別体として構成が出来る。このことは本体やACアダプターの共通化に効を奏し、仕向地向の管理が簡単となり、製品構成上非常に優れたものとなるのである。また、リブによる場合、何らコスト的な上昇をもらさず可能となる。さらに、放熱板やトランスといった部品を使う時はケース外観に対して全く影響を及ぼすことなしに達成可能となる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、衝撃荷重が加わるときに、基板変形に於ける基板の曲率半径を大きくして基板を適度に変形させ、かつ実装部品に破壊応力以上の応力を生じない電源装置及びこれを用いた記録装置を提供できる。
【0066】加えて、記録装置は電源を必要とし、又現状本体の小型化という点でも、本体の共通化を図る上でもACアダプターを電源として用いている例が多く、特にオフィスユース、机上使用の場合において、配線引きまわし、或いはACアダプターの小型化等により取扱い時落下させる事故も多いのでこれに対応することができる。
【0067】そして、インクジェット式プリンターを含む記録装置の外国仕様管理の単純化のために、本体の共通化、電源の共通化に対応することができる。
【0068】
【出願人】 【識別番号】000001007
【氏名又は名称】キヤノン株式会社
【出願日】 平成10年(1998)1月7日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 康徳 (外2名)
【公開番号】 特開平11−204958
【公開日】 平成11年(1999)7月30日
【出願番号】 特願平10−1815