| 【発明の名称】 |
ロータリーヘッド式電子部品実装装置におけるロータリーヘッドの電気的接続構造 |
| 【発明者】 |
【氏名】原口 和直
【氏名】緒方 雄二
【氏名】堤 卓也
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| 【要約】 |
【課題】高速回転するロータリーヘッドの回転軸と本体部との間で安定した信号の授受を行うことができるロータリーヘッド式電子部品実装装置におけるロータリーヘッドの電気的接続構造を提供することを目的とする。
【解決手段】ロータリーヘッドは、移載ヘッド、アクチュエータ部、命令実行型アクチュエータ制御部を備える。本体部側は制御部を備える。ロータリーヘッドの回転軸3’の外面に第1の光通信素子34a,34bを設け、回転軸3に装着されたケース32に第2の光通信素子35a,35bを設ける。制御部から命令実行型アクチュエータ制御部へ送出された信号は第2の光通信素子35aから回転運動する第1の光通信素子34aへ光信号Lとして照射される。また応答信号は第1の光通信素子34bから第2の光通信素子35bへ光信号Lとして照射される。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】移載ヘッドをロータリーヘッドの円周方向にインデックス回転させながら、電子部品供給部に備えられた電子部品を移載ヘッドのノズルに真空吸着してピックアップし、位置決め部に位置決めされた基板に移送搭載するようにしたロータリーヘッド式電子部品実装装置において、ロータリーヘッドの回転軸に第1の光通信素子を設けるとともに、回転軸の側方に前記第1の光通信素子と光信号の授受を行う第2の光通信素子を設け、かつ前記第1の光通信素子を移載ヘッドのアクチュエータ部を制御する命令実行型アクチュエータ制御部に接続するとともに、第2の光通信素子を前記命令実行型アクチュエータ制御部に命令信号を送出する制御部に接続したことを特徴とするロータリーヘッド式電子部品実装装置におけるロータリーヘッドの電気的接続構造。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリーヘッド式電子部品実装装置におけるロータリーヘッドの電気的接続構造に関するものである。 【0002】 【従来の技術】高速実装機として知られるロータリーヘッド式電子部品実装装置は、移載ヘッドをロータリーヘッドの円周方向にインデックス回転させながら、電子部品供給部に備えられた電子部品を移載ヘッドのノズルでピックアップし、位置決め部に位置決めされた基板に移送搭載するようになっている。 【0003】ロータリーヘッド側には、移載ヘッドのノズルに真空吸着動作を行わせるためのバルブの切替え用アクチュエータや、ノズルにθ回転を行わせるためのアクチュエータなどの様々なアクチュエータが備えられている。またロータリーヘッドを保持する本体部側には、これらのアクチュエータを制御するための命令信号を送出する制御部が設けられている。制御部とアクチュエータは命令信号や応答信号の授受を行うために電気的に接続されるが、ロータリーヘッドの回転軸は本体部(これは固定されている)に対して高速度でインデックス回転することから、従来、本体部とロータリーヘッド側の電気的接続にはスリップリング方式が用いられている。スリップリング方式は、ロータリーヘッドの回転軸の周面にアクチュエータとリード線により電気的に接続されたスリップリングを装着し、本体部側にこのスリップリングの周面に接触するブラシを設けたものであり、このブラシとスリップリングを介して、制御部とアクチュエータ間の信号の授受を行うものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ロータリーヘッド式電子部品実装装置は電子部品の実装能率を上げるために益々高速化しており、これにともないロータリーヘッドの回転軸の回転速度も益々高速化している。このためブラシがスリップリングから瞬間的に離れ、信号の授受にとぎれを生じてアクチュエータの駆動に狂いを生じやすいという問題点があった。 【0005】したがって本発明は、高速回転するロータリーヘッドの回転軸と本体部との間で安定した信号の授受を行うことができるロータリーヘッド式電子部品実装装置におけるロータリーヘッドの電気的接続構造を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、移載ヘッドをロータリーヘッドの円周方向にインデックス回転させながら、電子部品供給部に備えられた電子部品を移載ヘッドのノズルに真空吸着してピックアップし、位置決め部に位置決めされた基板に移送搭載するようにしたロータリーヘッド式電子部品実装装置において、ロータリーヘッドの回転軸に第1の光通信素子を設けるとともに、回転軸の側方に前記第1の光通信素子と光信号の授受を行う第2の光通信素子を設け、かつ前記第1の光通信素子を移載ヘッドのアクチュエータ部を制御する命令実行型アクチュエータ制御部に接続するとともに、第2の光通信素子を前記命令実行型アクチュエータ制御部に命令信号を送出する制御部に接続したものである。 【0007】上記構成の本発明によれば、ロータリーヘッドの回転軸が高速度で回転しても、第1の光通信素子と第2の光通信素子の間で確実に信号の授受を行うことができる。 【0008】 【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1のロータリーヘッド式電子部品実装装置の斜視図、図2は同ロータリーヘッドの構造図、図3は同電気的接続部の側断面図、図4は同電気的接続部の平断面図である。 【0009】まず、図1を参照してロータリーヘッド式電子部品実装装置の全体構造を説明する。図1において、1は本体部であり、その前部の天井部1aの下方にはロータリーヘッド2が保持されている。本体部1の内部にはロータリーヘッド2を駆動するための駆動部が内蔵されている。3はロータリーヘッド2の回転軸である。ロータリーヘッド2の周囲には移載ヘッド4が多数設けられている。 【0010】6はロータリーヘッド2の背後に設けられた電子部品供給部であって、移動テーブル7上にテーブル8を載置し、テーブル8上にパーツフィーダ9を多数個並設して構成されている。移動テーブル7に備えられた送りねじにより、テーブル8は移動テーブル7の長手方向へ移動する。またロータリーヘッド2の前部には位置決め部10が設けられており、その上には基板11が載置されている。位置決め部10は可動テーブルから成り、基板11をX方向やY方向へ水平移動させて所定の位置に位置決めする。移載ヘッド4はロータリーヘッド2の円周方向にインデックス回転しながら、パーツフィーダ9に備えられた電子部品12をノズル5の下端部に真空吸着してピックアップし、基板11に移送搭載する。なお図1は簡略に作図している。 【0011】次に、図2を参照してロータリーヘッド2および電気系の構造を説明する。ロータリーヘッド2の周囲にはブラケット13が設けられている。ブラケット13には垂直なシャフト14が保持されており、シャフト14の下端部に移載ヘッド4が保持されている。シャフト14の上端部にはアクチュエータ部15が設けられている。アクチュエータ部15には、移載ヘッド4をシャフト14を中心にθ回転させるモータや、ノズル5が電子部品を真空吸着するための吸引路に設けられた電磁バルブの切替え用アクチュエータなどの様々なアクチュエータが備えられている。 【0012】ブラケット13の上端部にはローラ16が装着されている。ローラ16は断面コの字形の金具17に嵌合している。金具17は昇降ロッド18に結合されている。図外の駆動系に駆動されて昇降ロッド18が昇降すると、ブラケット13も昇降し、これによりノズル4は上下動作を行う。ノズル4は上下動作を行うことによりパーツフィーダ9の電子部品12をその下端部に真空吸着してピックアップし、また電子部品12を基板11に搭載する。 【0013】アクチュエータ部15は、命令実行型アクチュエータ制御部21に接続されている。命令実行型アクチュエータ制御部21は、プリント基板にモータ制御回路(モータドライバ)や電磁バルブ制御回路などのアクチュエータ制御回路を配線して構成されている。命令実行型アクチュエータ制御部21は電力安定化回路22に接続されており、電力安定化回路22は回転軸3の上部に装着されたスリップリング23にリード線24を介して接続されている。 【0014】各スリップリング23にはブラシ25が接触しており、電力供給部26から電力が給電される。この電力により、アクチュエータ部15などが駆動する。回転軸3にはベルト28が調帯されている。ベルト28はモータ29に駆動されるプーリ30に調帯されており、モータ29が駆動すると、回転軸3はその中心軸Aを中心にインデックス回転し、これにより移載ヘッド4はロータリーヘッド2の円周方向へインデックス回転する。1bは、本体部1側の下部フレームである。 【0015】回転軸3の上部には小径の回転軸3’が同軸的に突設されており、回転軸3’には電気的接続部31が上下多段に複数個(本例では2個)設けられている。電気的接続部31はフレーム40に装着されている。次に、図3および図4を参照して、電気的接続部31の構造を説明する。 【0016】電気的接続部31はドラム型のケース32を主体にしている。ケース32は回転軸3’に軸受部33を介して装着されている。回転軸3’はその中心軸を中心に高速度で回転するのに対し、ケース32はフレーム40(図2)に固設されている。ケース32の内部における回転軸3’の外面には第1の光通信素子34a,34bが設けられている。また第1の光通信素子34a,34bに対向するケース32の内面には第2の光通信素子35a,35bが設けられている。第1の光通信素子34a,34bは透明な合成樹脂あるいはガラスなどのモールド体36でモールドされている。 【0017】第2の光通信素子35a,35bから多数本の光ファイバ37が延出している。光ファイバ37の先端部は、モールド体36を包囲するように等ピッチで固定されている。したがって光ファイバ37の先端部と第1の光通信素子34a,34bの間で光信号Lが授受される。回転軸3’が回転すると、その外面の第1の光通信素子34a,34bも回転軸’3と一体的に回転し、この光信号Lを授受する。 【0018】第2の光通信素子35a,35bは制御部38(図2)に接続されている。図2において、制御部38は、命令実行型アクチュエータ制御部21に対して命令信号を送出し、またこれから応答信号を受け取る。この命令信号は、デジタル信号で命令実行型アクチュエータ制御部21に送られるものであり、アクチュエータ部15のモータの回転方向もしくは回転角度に関する情報や電磁バルブの開閉に関する情報を含む。命令実行型アクチュエータ21は、アクチュエータ部15の各アクチュエータ(モータや電磁バルブ)を作動させるために必要な電力を命令信号に基づいて供給して制御する。第1の光通信素子34bと第2の光通信素子35aは、電気信号を光信号Lに変えて発信する。また第1の光通信素子34aと第2の光通信素子35bは、受信した光信号Lを電気信号に変える。 【0019】第1の光通信素子34a,34bは、リード線39(図2)を介して命令実行型アクチュエータ制御部21に接続されている。回転軸3’がインデックス回転することにより、第1の光通信素子34a,34bは第2の光通信素子35a,35b(これは固定されている)に対して回転運動を行う。このように、第1の光通信素子34a,34bは回転運動を行うことにより第2の光通信素子35a,35bに対してその位置が変化するが、このように位置が変化しても、第1の光通信素子34a,34bと第2の光通信素子35a,35bの間では、光ファイバ37を介して光信号Lの授受が行われる。 【0020】このロータリーヘッド式電子部品実装装置は上記のような構成より成り、次に動作を説明する。図1において、移載ヘッド4はロータリーヘッド2の円周方向へインデックス回転しながら、パーツフィーダ9の電子部品12をノズル5の下端部に真空吸着してピックアップし、基板11に次々に搭載する。この実装作業においては、ノズル5はθ回転してその下端部に真空吸着された電子部品12の水平回転方向の向きを補正する動作や、電子部品12を真空吸着したり、真空吸着を解除する動作を所定のタイミングで行う必要があり、そのため制御部38から命令実行型アクチュエータ制御部21へその旨の命令信号が送信され、また命令実行型アクチュエータ制御部21から制御部38へ応答信号が送信される。 【0021】このような信号の授受は、第1の光通信素子34a,34bと第2の光通信素子35a,35bの間で光信号Lを授受することにより行われ、これによりアクチュエータ部15を正確に駆動してノズル5に確実に所定のタイミングで所定の動作を行わせることができる。なお従来は、制御部とアクチュエータ部は上記スリップリング23やブラシ25を介して信号の授受を行っていたため、回転軸3が高速度で回転すると、ブラシ25がスリップリング23から瞬間的に離れることが生じ、これにより信号のとぎれが生じてノズル5が正常に動作しないことが発生していたものである。 【0022】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の形態2のロータリーヘッド式電子部品実装装置の電気的接続部の側断面図、図6は同電気的接続部の平断面図である。実施の形態1と同一要素には同一符号を付している。 【0023】41は電気的接続部である。回転軸3’の外面に、複数個の第1の光通信素子34a,34bが装着されている。また外ケース42の内部に光反射性を有するケース43が内蔵されており、ケース43の内面に第2の光通信素子35a,35bが複数個装着されている。第1の光通信素子34a,34bと第2の光通信素子35a,35bは互いに対向しており、したがって回転軸3’が高速度で回転しながら、第1の光通信素子34a,34bと第2の光通信素子35a,35bの間で光信号Lの授受が行われる。この場合、照射された光信号Lは放射状に拡散するので、光通信素子34a,34b,35a,35bはそれ程密に配列しなくても、光信号Lの授受は確実に行われる。 【0024】(実施の形態3)図7は、本発明の実施の形態3の第1の光通信素子と第2の光通信素子の配線図である。第1の光通信素子34a〜34dは複数個(本例では4個)設けられており、また第2の光通信素子35a〜35dも複数個(4個)設けられている。この第1の光通信素子34a〜34dおよび第2の光通信素子35a〜35dは、上記実施の形態1,2と同様に、回転軸3’の外面やケース32,43の内面に好ましくは等ピッチで互いに対向するように配設される。 【0025】第2の光通信素子35a〜35dは、同じ入力信号で同時に点灯・消灯し、光信号Lを発信する。複数個の第1の光通信素子34a〜34dは、光信号Lを電気信号に変換する。これらの電気信号はアンプ44を通して論理回路45で論理和され、1つの信号に合成されて出力信号となる。したがってすべて(4個)の第1の光通信素子35a〜35dに光信号Lが入力せず、いずれか(例えば2個の第1の光通信素子)にのみ光信号Lが入力した場合でも出力信号は出力され、より確実な信号の授受を行うことができる。 【0026】 【発明の効果】本発明は、本体部側とロータリーヘッド側の信号の授受を、ロータリーヘッドの回転軸に設けられた第1の光通信素子と本体部側の第2の光通信素子の間で行うようにしているので、電子部品の実装速度をあげるためにロータリーヘッドの回転軸が高速度で回転しても、第1の光通信素子と第2の光通信素子の間で確実に光信号の授受を行って、移載ヘッドのアクチュエータ部を信号のとぎれなく所定のタイミングで確実に動作させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)12月15日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−177292 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)7月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−344893 |
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