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【発明の名称】 電子部品実装ライン
【発明者】 【氏名】坂口 博幸

【要約】 【課題】スペースロスを少なくして工場スペースの有効利用を図り、またオペレータの動線を短くできる電子部品実装ラインを提供することを目的とする。

【解決手段】基板搬送用コンベヤ1に沿って、基板ストッカ2、スクリーン印刷機3、移動テーブル式電子部品実装機9、リフロー装置5、外観検査機6を設ける。移動テーブル式電子部品実装機9のパーツフィーダ8はコンベヤ1の片側にのみ設ける。リフロー装置5と外観検査機6の背面側のスペースロスがなくなり電子部品実装ラインの全幅W2を狭くして工場スペースの有効利用を図れる。またオペレータは電子部品実装ラインの片側のみを管理すればよいので動線N1は大巾に短縮され、オペレータの労働負担を大巾に軽減できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】基板をラインに供給する基板ストッカと、基板の回路パターンの電極上にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機と、移載ヘッドを移動テーブルにより水平方向へ移動させることにより基板搬送用コンベヤの片側のみに配設されたパーツフィーダの電子部品を基板に移送搭載する移動テーブル式電子部品実装機と、前記電子部品を前記電極上に半田付けするためのリフロー装置と、電子部品の実装状態を検査する外観検査機を、基板搬送用コンベヤに沿って順に配設したことを特徴とする電子部品実装ライン。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に電子部品を搭載して半田付けする電子部品実装ラインに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子部品を基板に実装する電子部品実装ラインは、基板ストッカ、スクリーン印刷機、電子部品実装機、リフロー装置、外観検査機などから構成されており、基板をコンベヤに沿って搬送しながら所定の作業を行うようになっている。
【0003】図4は、従来の電子部品実装ラインの平面図である。1は基板搬送用コンベヤであり、直線状に配設されている。コンベヤ1は、ガイドレール、ベルトコンベヤ、チェンコンベヤなどの各種コンベヤにより構成される。
【0004】コンベヤ1に沿って、基板をラインに供給する基板ストッカ2、基板の回路パターンの電極上にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機3、移動テーブル式電子部品実装機4、電子部品を基板の電極上に半田付けするためのリフロー装置5、電子部品の実装状態を検査する外観検査機6、電子部品が実装された基板を回収する基板ストッカ7が順に配設されている。またこの従来の移動テーブル式電子部品実装機4のパーツフィーダ8は、コンベヤ1の両側に配設されている。
【0005】電子部品実装機は、移載ヘッドをロータリーヘッドに沿って高速度でインデックス回転させながらパーツフィーダの電子部品を基板に搭載するロータリーヘッド式電子部品実装機と、移載ヘッドを移動テーブルにより水平方向へ移動させながらパーツフィーダの電子部品を基板に実装する移動テーブル式電子部品実装機に大別されるが、ロータリーヘッド式電子部品実装機よりも移動テーブル式電子部品実装機の方が汎用性が高く、また装置価格も安価なことから、広く使用されている。本発明の電子部品実装ラインは、移動テーブル式電子部品実装機4を用いるものであるが、移動テーブル式電子部品実装機4はロータリーヘッド式電子部品実装機よりも高速性に劣ることから、図4に示すように、一般に複数台(図4の例では5台)並べて用いられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図4に示す従来の電子部品実装ラインには、以下のような問題点があった。第1の問題点は、リフロー装置5や外観検査機6の背面側に大きなスペースロスが生じることである。図4において、交線で示すエリアAは、スペースロスとなるエリアを示している。すなわち、電子部品実装ラインを管理するオペレータは、リフロー装置5および外観検査機6については、これらの前面側(図4において下側)に居ればよく、これらの背面側(図4において上側)に居る必要はないものであり、このためこれらの装置の背面側にスペースロスとなる広いエリアAが生じるものである。図4において、ハッチングで示すエリアBは、オペレータが電子部品ラインの管理のために移動する作業エリアである。
【0007】第2の問題点はオペレータの動線が長くなり、オペレータの労働負担が大きくなることである。図4において、矢印N1はオペレータの動線(電子部品実装ラインの管理の為にオペレータが往来する歩行路)を示している。動線N1で示すように、オペレータは電子部品実装ラインの前面側と背面側の両面を往来しなければならないので、歩行距離はきわめて長くなり、このことがオペレータの過重労働負担の主因になっている。
【0008】上記第1の問題点と第2の問題点の原因は、移動テーブル式電子部品実装機4の構造に起因する。すなわちこの種従来の移動テーブル式電子部品実装機は、図示するようにコンベヤ1の両側にパーツフィーダ8が配設されており、このため移動テーブル式電子部品実装機4の幅はリフロー装置5や外観検査機6の幅よりもかなり大きい。したがって電子部品実装ラインの全幅W1は大きくなってリフロー装置5や外観検査機6の背面にスペースロスとなる大きなエリアAが生じていたものである。またパーツフィーダ8の電子部品が品切れになったときに、オペレータはパーツフィーダ8の交換を行わねばならないので、オペレータは電子部品実装ラインの前面側だけでなく背面側にも移動する必要があり、このため動線N1が著しく長くなっていたものである。
【0009】したがって本発明はスペースロスを少なくして工場スペースの有効利用を図り、またオペレータの動線を短くできる電子部品実装ラインを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の電子部品実装ラインは、基板をラインに供給する基板ストッカと、基板の回路パターンの電極上にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機と、移載ヘッドを移動テーブルにより水平方向へ移動させることにより基板搬送用コンベヤの片側のみに配設されたパーツフィーダの電子部品を基板搬送用コンベヤ上の基板に搭載する移動テーブル式電子部品実装機と、前記電子部品を前記電極上に半田付けするためのリフロー装置と、電子部品の実装状態を検査する外観検査機を、基板搬送用コンベヤに沿って順に配設して構成した。
【0011】上記構成の電子部品実装ラインの移動テーブル式電子部品実装機は、コンベヤの片側にのみパーツフィーダを配設しているので、移動テーブル式電子部品実装機の幅は従来のものよりも小さくなり、リフロー装置や外観検査機の背面側にはスペースロスとなるエリアはほとんどもしくはまったく生じない。また移動テーブル式電子部品実装機のパーツフィーダの交換は、電子部品実装ラインの前面側のみで行うことが可能となり、したがってオペレータは電子部品実装ラインの背面側へ必ずしも移動する必要はないので、オペレータの動線を大巾に短縮できる。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1の電子部品実装ラインの平面図である。1は基板搬送用コンベヤであり、直線状に配設されている。コンベヤ1は、ガイドレール、ベルトコンベヤ、チェンコンベヤなどの各種コンベヤにより構成される。
【0013】コンベヤ1に沿って、基板をラインに供給する基板ストッカ2、基板の回路パターンの電極上にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機3、移動テーブル式電子部品実装機9、電子部品を基板の電極上に半田付けするためのリフロー装置5、電子部品の実装状態を検査する外観検査機6、電子部品が実装された基板を回収する基板ストッカ7が順に配設されている。
【0014】この移動テーブル式電子部品実装機9のパーツフィーダ8は、コンベヤ1の片側(図1において下側)にのみ配設されている。したがってこの移動テーブル式電子部品実装機9の幅は図4に示す従来の移動テーブル式電子部品実装機4の幅よりもかなり小さく、リフロー装置5の幅とほぼ等しい。したがって電子部品実装ラインの全幅W2を上記従来の全幅W1よりも大巾に狭くすることができ、またリフロー装置5と外観検査機6の背面のスペースロスとなるエリアAは生じない。また移動テーブル式電子部品実装機9の前方には余裕スペースが生じるので、この余裕スペースを材料置き場10として利用している。
【0015】また電子部品実装機9のパーツフィーダ8はコンベヤ1の片側にのみ配設されているので、オペレータは電子部品実装ラインの前面側のみを管理すればよく、動線N2は従来の動線N1よりも大巾に短縮される。
【0016】(実施の形態2)図2は、本発明の実施の形態2の電子部品実装ラインの平面図である。実施の形態2は、図1に示す電子部品実装ラインを背中合わせに2つ接合したものである。図4に示す従来の電子部品実装ラインを2つ設置する場合、電子部品実装ライン同士は動線N1の確保のために互いに切り離さねばならないのでかなりの設置スペースが必要となるが、本電子部品実装ラインは背中合わせに互いに接合して設置できるので全幅W3は小さくなり、大きな設置スペースを必要としない。
【0017】(実施の形態3)図3は、本発明の実施の形態3の電子部品実装ラインの平面図である。本形態3では移動テーブル式電子部品実装機9を6台設置し、そのうち5台を前側に設置し、1台は途中でUターンさせて後側に設置している。このように配設すれば、電子部品実装ラインの全幅W4は広くなるが、長さを半分にできる。また動線N3も図4に示す従来の場合よりも大巾に短縮できる。勿論、スペースロスとなるエリアAもわずかである。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、リフロー装置や外観検査機の背面にスペースロスを生じないので、電子部品実装ラインの全幅を大巾に狭くし、工場スペースの有効利用を図ることができる。またオペレータの動線も大巾に短縮できるのでオペレータの労働負担を著しく軽減できる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月15日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
【公開番号】 特開平11−177290
【公開日】 平成11年(1999)7月2日
【出願番号】 特願平9−344894