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【発明の名称】 ドッキング・ステーション内の携帯型コンピュータを冷却するための方法および装置
【発明者】 【氏名】ジャック・エイチ・エロー

【氏名】マイケル・ディー・デロチャー

【要約】 【課題】本発明は、ドッキング・ステーションに携帯型コンピュータがドッキングされたときの携帯型コンピュータ内部の加熱を減少させる冷却システムを提供する。

【解決手段】本発明の一実施例によれば、ファンと、ドッキング・ステーションと携帯型コンピュータの通風ポートとを接続する通風カプラとを備えた携帯型コンピュータ用のドッキング・ステーションが提供される。携帯型コンピュータは、携帯型コンピュータとドッキング・ステーションとの間で空気が流れることができるようにドッキング・ステーションに接続され、それにより、ドッキングされたときの携帯型コンピュータ内部の加熱を減少する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】携帯型コンピュータの通風ポートにドッキング・ステーションを接続する通風カプラと、ファンと、を備えて成る携帯型コンピュータ用のドッキング・ステーション。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯型コンピュータ用のドッキング・ステーションに関し、より具体的には、ドッキングされている携帯型コンピュータ用のドッキング・ステーション内の冷却システムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ノート型コンピュータ、ラップトップ型コンピュータ、パームトップ型コンピュータなどの携帯型コンピュータは、サイズと重量を小さくするように最適化される。これは、しばしば、ディスプレイとキーボードのサイズ、ならびに実装するポートの数とタイプのトレードオフを必要とする。
【0003】携帯型コンピュータの多用性を高める1つの方法は、ドッキング・ステーションを提供することである。ドッキング・ステーションは、携帯型コンピュータに接続されるとき、いくつかの異なるタイプのポートを提供する。これらのポートは、たとえば、大型モニタを駆動したり、様々な周辺装置と通信したり、ネットワークへの接続を提供したりするために使用される。たとえば、「Docking Apparatus for a Portable Computer」と題する、コリンズ トサイ(Collins Tsai)その他により出願された米国特許第5,283,714号を参照されたい。
【0004】ドッキング・ステーションは、ポートが様々な装置に接続された状態で恒久的な場所にある場合がある。「オフィス」にいるとき、ユーザは、携帯型コンピュータをドッキング・ステーションに接続することによって、完全なデスクトップ・コンピュータの能力を利用することができる。「路上」にいるときは、ユーザは、軽量でかつ小型のパーソナル・コンピュータの利点を持つ。
【0005】携帯型コンピュータは、処理速度と能力が向上するにつれて、いくつか新しい問題を持つようになった。プロセッサが大きくなると、プロセッサを作動させるために必要な電力も多くなる。この電力の増大により、パーソナル・コンピュータ内の、除去すなわち冷却しなけばならない潜熱が増大する。最新の携帯型コンピュータのいくつかは、コンピュータのシェル内部の温度を最低にするために、コンピュータから熱い空気を吸い取るかまたはコンピュータ内に冷たい空気を強制的に送り込むファンを備える。携帯型コンピュータは、通常、「オフィス」にあるときに、ネットワークキングや、高解像度やスクリーン・セーバのための外部モニタの駆動など、ドッキングしているときに実行する機能で消費される追加電力のために、より多くの電力を使用するので、携帯型コンピュータをドッキングするときは熱問題が大きくなる。さらに、携帯型コンピュータを、蓋を閉じた状態でドッキングすると、通常キーボードから放射する熱が閉じこめられる。
【0006】携帯型コンピュータが過熱すると、通常、プロセッサへの電力を減少させることによって電力を節約しようとし、それにより、プロセッサの速度が遅くなる。完全に過熱すると、プロセッサは、完全にシャット・ダウンする。携帯型コンピュータが過熱した場合、他の構成要素が簡単に故障することがある。これらのシナリオはすべて、ユーザにとってきわめて不都合である。携帯型コンピュータの過熱を防ぐためにはファンが有効であるが、携帯型コンピュータのサイズと重量が増す。モバイル・コンピューティングのユーザは、携帯型コンピュータが「路上」にあるときに小型でかつ軽量であることを望むため、これは好ましくない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ドッキング・ステーションに携帯型コンピュータがドッキングされたときの携帯型コンピュータ内部の加熱を減少させる冷却システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】携帯型コンピュータ用のドッキング・ステーションが、ファンと、ドッキング・ステーションと携帯型コンピュータの通風ポートとを接続する通風カプラとを備える。携帯型コンピュータは、携帯型コンピュータとドッキング・ステーションとの間で空気が流れることができるようにドッキング・ステーションに接続され、それにより、ドッキングされたときの携帯型コンピュータ内部の加熱を減少する。
【0009】
【実施例】図1は、ドッキング・ステーション101と携帯型コンピュータ90とを含むコンピュータ・システム80を示す。ドッキング・ステーション101は、携帯型コンピュータ90を配置し同時にドッキング・ステーション101にドッキングさせる基台107を備える。ドッキング・ステーション101の前面111に配置された携帯型コンピュータ・インタフェース109は、携帯型コンピュータ90のドッキング・ステーション・インタフェース99と接続される。また、この同じ前面111にある通風カプラ103によって、携帯型コンピュータ90の通風ポート93からの空気が、携帯型コンピュータ90とドッキング・ステーション101の間の狭い空間によどんで止まらずに、ドッキング・ステーション101の冷却システムに自由に流れ込むことができる。好ましい実施形態において、通風カプラ103は、圧縮可能なゴム材料からなり、四角形である。当業者は、通風カプラ103に多くの代替の材料と形状を使用できることを理解することができる。携帯型コンピュータ90から出てドッキング・ステーション101に入る空気の流れは、ファン105の支援によって迅速に取り出される。ファン105は、ドッキング・ステーション101の後面113の開口部に取り付けられることが好ましい。ドッキング・ステーション101が、ドッキング・ステーション101内の空気を、ファン105の支援によって通風カプラ103と通風ポート93を介して携帯型コンピュータ90内に強制的に送り込むことによって、前述の機能と類似の機能を実行する実施形態を熟慮した。携帯型コンピュータ90がファンを含む場合は、このファンが、ドッキング・ステーション101内のファン105を支援して携帯型コンピュータ90を冷却することができる。
【0010】図2は、前面111に取り付けられた同一の通風カプラ103を介してドッキング・ステーション101aの上面215に取り付けられたファン105と、前に図1の好ましい実施形態で説明したような携帯型コンピュータ90の通風ポート93とを有するコンピュータ・システム80の代替実施形態を示す。当業者は、携帯型コンピュータ用ドッキング・ステーションの後面113を拡張する多くの接続部がある場合があることを理解されよう。図2に示した実施形態は、ドッキング・ステーションの上部に取り付けられたファンを有することが望ましい場合のファン105の代替位置を示す。ドッキング・ステーション101のどれかの側面や底面など、ドッキング・ステーション101のどこか他の場所にファン105を取り付けた他の代替実施形態が熟考された。
【0011】図3は、図1のコンピュータ・システム80において示した好ましい実施形態の断面図A−Aを示す。通風ダクト121が、ドッキング・ステーション101のファン105と通風カプラ103とを結ぶ。通風ダクト121は、携帯型コンピュータ90から吸い出される空気を流すだけでなく、ドッキング・ステーション101の主ハウジング内に熱と粒子が入るのを防ぐ。この好ましい実施形態に示した携帯型コンピュータ90は、携帯型コンピュータ90の通風ポート93内のルーバ97を示す。ファン105は、携帯型コンピュータ90からの熱い空気を吸い込むように機能することが好ましいが、ファン105が冷たい空気を携帯型コンピュータ90内に強制的に送り込む実施形態が熟慮された。
【0012】図4は、本発明のもう1つの代替実施形態のコンピュータ・システムの図である。図4に示した実施形態は、ダクト121が存在しないという点以外は、図3の好ましい実施形態と似ている。さらに、図では、携帯型コンピュータ90内の熱発生部品のためのヒートシンクとして使用される金属板95が、携帯型コンピュータ90の通風ポート93に取り付けられているが、この実施形態において、その代わりにルーバ97を使用することもできる。
【0013】図5は、図2の代替実施形態の携帯型コンピュータ90の断面図B−Bを示す。この実施形態において、ファン105は、ドッキング・ステーション101の上面に取り付けられる。通風ダクト121は、ドッキング・ステーション101と携帯型コンピュータ90の間に空気の流れの経路を作る。図3の好ましい実施形態のように、通風ダクト121の形状は、矩形であることが好ましい。しかしながら、この形状は、多角形や円形などの他の任意の形状でもよく、当業者は、この形状が、携帯型コンピュータ90の通風ポート93の形によってほとんど決定されることが分かる。
【0014】図6は、本発明のもう1つの代替実施形態のコンピュータ・システムの図である。図6に示した実施形態は、ダクト121が存在しないこと以外は、図5の実施形態と類似している。
【0015】図1に示し図3に断面で示した好ましい実施形態と、図2に示し図5に断面で示した代替実施形態の両方、ならびに他の示し説明した実施形態は、今日および将来において市場のより高性能のドッキング式携帯型コンピュータに現れる閉じこめられた熱を減少させるのにきわめて有効になる。
【0016】以上、本発明の実施例について詳述したが、以下、本発明の各実施態様の例を示す。
【0017】[実施態様1]携帯型コンピュータ(90)の通風ポート(93)にドッキング・ステーション(101)を接続する通風カプラ(103)と、ファン(105)と、を備えて成る携帯型コンピュータ(90)用のドッキング・ステーション(101)。
【0018】[実施態様2]前記通風カプラ(103)から前記ファン(105)まで延びる通風ダクト(121)をさらに備えて成ることを特徴とする実施態様1に記載のドッキング・ステーション(101)。
【0019】[実施態様3]前記通風カプラ(103)が、圧縮可能であることを特徴とする実施態様2に記載のドッキング・ステーション(101)。
【0020】[実施態様4]前記通風ダクト(121)が、前記ドッキング・ステーション(101)の前面(111)と後面(113)とを結ぶことを特徴とする実施態様3に記載のドッキング・ステーション(101)。
【0021】[実施態様5]前記通風ダクト(121)は、前記ドッキング・ステーション(101)の前面(111)と上面(215)とを結ぶことを特徴とする実施態様3に記載のドッキング・ステーション(101)。
【0022】[実施態様6]前記ファン(105)が、前記通風ダクト(121)内に配置され、前記ドッキング・ステーション(101)の前記後面(113)に固着されていることを特徴とする実施態様4に記載のドッキング・ステーション(101)。
【0023】[実施態様7]前記ファン(105)が、前記通風ダクト(121)内に配置され、前記ドッキング・ステーション(101)の前記上面(215)に固着されていることを特徴とする実施態様5に記載のドッキング・ステーション(101)。
【0024】[実施態様8]前記ファン(105)が、前記携帯型コンピュータ(90)内に空気を強制的に送り込む方向に回転することを特徴とする実施態様6に記載のドッキング・ステーション(101)。
【0025】[実施態様9]前記ファン(105)が、前記携帯型コンピュータ(90)内に空気を強制的に送り込む方向に回転することを特徴とする実施態様7に記載のドッキング・ステーション(101)。
【0026】[実施態様10]前記ファン(105)が、前記携帯型コンピュータ(90)から空気を吸い込む方向に回転することを特徴とする実施態様6に記載のドッキング・ステーション(101)。
【0027】[実施態様11]前記ファン(105)が、前記携帯型コンピュータ(90)から空気を吸い込む方向に回転することを特徴とする実施態様7に記載のドッキング・ステーション(101)。
【0028】[実施態様12]通風ポート(93)をさらに有する携帯型コンピュータ(90)と、ドッキング・ステーション(101)とをさらに備えて成り、前記ドッキング・ステーション(101)が、前記ドッキング・ステーション(101)を前記携帯型コンピュータ(90)の前記通風ポート(93)に接続するための通風カプラ(103)と、ファン(105)と、をさらに備えて成ることを特徴とするコンピュータ・システム(80)。
【0029】[実施態様13]前記携帯型コンピュータ(90)の前記通風ポート(93)が、前記携帯型コンピュータ(90)の外側面へのルーバ式開口部(97)をさらに備えて成ることを特徴とする実施態様12に記載のコンピュータ・システム(80)。
【0030】[実施態様14]前記携帯型コンピュータ(90)上の前記通風ポート(93)が、前記携帯型コンピュータ(90)の外側面に金属板(95)をさらに備えて成ることを特徴とする実施態様12に記載のコンピュータ・システム(80)。
【0031】[実施態様15]通風ポート(93)を有する携帯型コンピュータ(90)を冷却する方法であって、前記携帯型コンピュータ(90)の前記通風ポート(93)を、ファン(105)を有する前記ドッキング・ステーション(101)の通風カプラ(103)に接続する段階と、前記携帯型コンピュータ(90)の内部空洞を介して空気を強制的に移動させる段階と、前記空気を、前記ファン(105)によって前記ドッキング・ステーション(101)を通して移動させる段階と、を備えて成る方法。
【0032】[実施態様16]空気を強制的に移動させる前記段階が、前記空気を前記携帯型コンピュータ(90)から前記ドッキング・ステーション(101)に吸い込むことを特徴とする実施態様15に記載の携帯型コンピュータ(90)を冷却する方法。
【0033】[実施態様17]空気を強制的に移動させる前記段階が、前記空気を前記ドッキング・ステーション(101)から前記携帯型コンピュータ(90)に強制的に送り込むことを特徴とする実施態様15に記載の携帯型コンピュータ(90)を冷却する方法。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明を用いることにより、ドッキング・ステーションに携帯型コンピュータがドッキングされたときの携帯型コンピュータ内部の加熱を減少させることができる。
【出願人】 【識別番号】398038580
【氏名又は名称】ヒューレット・パッカード・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】HEWLETT−PACKARD COMPANY
【出願日】 平成10年(1998)10月2日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】上野 英夫
【公開番号】 特開平11−163567
【公開日】 平成11年(1999)6月18日
【出願番号】 特願平10−280720