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【発明の名称】 可搬装置とその筐体装置及びこれらの製造方法
【発明者】 【氏名】森本 淳

【氏名】栗原 雄

【要約】 【課題】容易に溶着が行え、かつ強固に接着可能であって衝撃に強い構造を有する筐体装置および筐体装置の溶着方法を提供すること。

【解決手段】蓋体21とケース本体22を嵌合させ、これらを溶着させてなる筐体装置20において、上記蓋体21の外周に設けられた第1のリブ28と、上記ケース本体22の外周に設けられ、上記第1のリブ28の内方に位置して嵌合する第2のリブ24と、上記第1のリブ28の内方側に設けられており、上記蓋体21とケース本体22とを嵌合させた場合に上記第2のリブ24の先端と接触し、上記蓋体21を振動させることによって溶融して上記第1のリブ28と第2のリブ24の間に入り込み、上記蓋体21とケース本体22とを溶着する溶着部材29と、を具備することを特徴としている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 蓋体と器体とが双方に設けられる凹凸形状からなる相補部にて組み合わされて中空部を構成する筐体装置において、前記器体の相補部は前記中空部に倣って凸部が設けられており、前記蓋体の前記凸部の中空部に面する部位以外の面と対向して設けられていることを特徴とする筐体装置。
【請求項2】 蓋体と器体とが双方に設けられる凹凸形状からなる相補部にて組み合わされて中空部を構成する筐体装置において、前記器体の相補部は前記中空部に倣って凸部が設けられてなり、前記蓋体の相補部は前記凸部の中空部に面する部位以外の面と対向して設けられてなり、前記蓋体の前記器体の相補部の凸部に対向する部位には点接触する溶融部が設けられていたことを特徴とする筐体装置。
【請求項3】 蓋体とケース本体を嵌合させて溶着させる筐体装置の溶着方法において、上記蓋体には、外周に第1のリブおよびこの第1のリブの内方側に溶着部材が設けられており、かつ上記ケース本体には第2のリブが設けられていて、この溶着部材と第2のリブの先端とが接触するように嵌合させる嵌合工程と、上記第1のリブとケース本体の第2のリブの外方側の位置合わせ面とが対向する境界部分において、これら蓋体とケース本体の外壁側が面一になるように支持部材によって支持する支持工程と、上記蓋体を加振して溶着する加振工程と、を具備することを特徴とする筐体装置の溶着方法。
【請求項4】 請求項1または請求項2に記載の筐体装置の中空部に機能部品が搭載されてなる可搬装置。
【請求項5】 蓋体とケース本体を嵌合させて溶着させる可搬装置の製造方法において、機能部品を上記ケース本体に実装する実装工程と、上記蓋体には、外周に第1のリブおよびこの第1のリブの内方側に溶着部材が設けられており、かつ上記ケース本体には第2のリブが設けられていて、この溶着部材と第2のリブの先端とが接触させるように嵌合させる嵌合工程と、上記第1のリブとケース本体の第2のリブの外方側の位置合わせ面とが対向する境界部分において、これら蓋体とケース本体の外壁側が面一になるように支持部材によって支持する支持工程と、上記蓋体を加振して溶着する加振工程と、を具備することを特徴とする可搬装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話、パソコンなどの情報機器用のパック電池筐体としての筐体装置および筐体装置の溶着方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パソコンや携帯電話などの情報機器の電源として、電池本体、基盤、電源端子部品などを入れた上蓋とケース本体からなるパック電池用筐体が用いられている。このパック電池筐体においては、ケース本体に電池本体や基盤、電源端子などが例えば両面テープを介して取り付けられている。
【0003】図6に示すこのパック電池用筐体1において、上蓋2とケース本体3とは、ともに熱可塑性樹脂で構成されており、これら両者を結合する方法の一つとして超音波振動付与による溶着がある。
【0004】上記筐体装置1のケース本体3からは、外方側に上方に向かって突き出すように第2のリブ4が形成されている。この第2のリブ4よりも内方側であってこの第2のリブ4の付け根の位置は、合わせ面5となっている。
【0005】上記ケース本体3には、上蓋2が嵌合するように設けられている。この上蓋2にも、第1のリブ6が形成されているが、上蓋2の第1のリブ6は上記ケース本体3の第2のリブ4よりも内方に形成されており、さらにこの第1のリブ6の先端には先端が尖形状の溶着部材としてのエッジ7が形成されている。
【0006】また、上記第1のリブ6の外方側は合わせ面8となっており、上記第2のリブ4の先端と嵌合時に近接対向するように設けられている。上記上蓋2とケース本体3とを溶着する手段の一つとして加振溶着の一種である超音波溶着がある。この超音波溶着は、上記ケース本体3を固定部位に固定し、上記上蓋2を超音波振動を与える不図示の超音波振動装置に取り付ける。この後に、上記エッジ7とケース本体3の合わせ面5を接触させ、この後に上記超音波振動装置を作動させてこのエッジ7と合わせ面5とを摩擦摺動させる。
【0007】すると、上記超音波振動装置により与えられた振動エネルギが、摩擦によって加熱され、これによって上記エッジ7が溶融する。そのため、この溶融した熱可塑性樹脂が、合わせ面8と第2のリブ4、合わせ面5と第1のリブ6および第2のリブ4と第1のリブ6が対向した隙間にも流れ、この溶融した熱可塑性樹脂の温度の低下によって凝固して、上記ケース本体3と上蓋2が溶着されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のパック電池用筐体の筐体装置1では、エッジ7の溶融による接着強度が低いという問題が生じている。すなわち、上記上蓋2はこの上面が超音波振動装置に取り付けられて超音波振動されるものとなっているが、この場合、上記上蓋2に形成された第1のリブ6の先端に形成されたエッジ7と上面との間に所定の距離を有することとなる。このため、超音波振動装置を作動させた場合でも、上記エッジ7まで振動が伝達する間に減衰してしまい、良好に駆動されないといった問題が生じている。
【0009】これにより、上記上蓋2とケース本体3との接着状態が良好とならず、接着強度が低くなるといった問題が生じている。また、上記筐体装置1を落下させた場合、最も一般的な落下においては、上記上蓋2とケース本体3の溶着部が剥離してしまうといった問題が生じている。すなわち、上記筐体装置1は、ケース本体3に電池本体などが取り付けられているため、一般的にケース本体3側に重心が偏って位置することがある。この場合、上記筐体装置1が落下すると、図7に示すように上記ケース本体3の側壁に電池本体が接触することがあり、このため上蓋2とケース本体3のリブ4,6を剥離させる方向に力が作用することとなる。
【0010】このため、落下により筐体装置1が破壊されやすいものとなっている。この筐体装置1の破壊を防止するために、図8に示すように上蓋2の第1のリブ6を外方に形成し、この第1のリブ6の先端にエッジ10を形成し、かつケース本体3の第2のリブ4を内方に形成する構成が考えられる。しかしながら、この場合には、上記エッジ10と合わせ面4との摩擦によって溶融した樹脂が合わせ面から溢れだし、これが凝固してバリ11が形成される蓋然性が高いものとなっている。
【0011】そこで、図9に示すように上蓋2の第1のリブ6を外方に形成し、かつケース本体3の第2のリブ4を内方に形成してこの先端にエッジ12を設ける構成が考えられる。この場合には、上記図8に示したようなバリ11の発生を防止することは可能である。
【0012】しかしながら、直接振動されるのは上蓋2であり、この上蓋2にエッジが設けられずにケース本体3にエッジ12が形成される構成で、上記上蓋2を直接振動させた場合には、ケース本体3の剛性が低いために上蓋2の振動運動に対して追従してエッジ12が揺動してしまい、振動エネルギが摩擦のエネルギに変換され難い。このためエッジ12と上蓋2との間に十分な摩擦熱が発生せず、強固な接着ができないものとなっている。
【0013】ここで、図9においてケース本体3に超音波振動装置を取り付けて振動させる構成も考えられるが、この場合にはケース本体3の底面からエッジ12まで、振動加振方向に対して細い部材で連結されていることにより、振動エネルギはエッジ12に到達する以前に弾性変形や熱損失で多くが拡散消失してしまい、強固な溶着ができないものとなっている。
【0014】本発明は上記の事情にもとづきなされたもので、その目的とするところは、容易に溶着が行え、かつ強固に接着可能であって衝撃に強い構造を有する筐体装置および筐体装置の溶着方法を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、蓋体と器体とが双方に設けられる凹凸形状からなる相補部にて組み合わされて中空部を構成する筐体装置において、前記器体の相補部は前記中空部に倣って凸部が設けられており、前記蓋体の前記凸部の中空部に面する部位以外の面と対向して設けられていることを特徴とする筐体装置である。
【0016】請求項2記載の発明は、蓋体と器体とが双方に設けられる凹凸形状からなる相補部にて組み合わされて中空部を構成する筐体装置において、前記器体の相補部は前記中空部に倣って凸部が設けられてなり、前記蓋体の相補部は前記凸部の中空部に面する部位以外の面と対向して設けられてなり、前記蓋体の前記器体の相補部の凸部に対向する部位には点接触する溶融部が設けられていたことを特徴とする筐体装置である。
【0017】請求項3記載の発明は、蓋体とケース本体を嵌合させて溶着させる筐体装置の溶着方法において、上記蓋体には、外周に第1のリブおよびこの第1のリブの内方側に溶着部材が設けられており、かつ上記ケース本体には第2のリブが設けられていて、この溶着部材と第2のリブの先端とが接触するように嵌合させる嵌合工程と、上記第1のリブとケース本体の第2のリブの外方側の位置合わせ面とが対向する境界部分において、これら蓋体とケース本体の外壁側が面一になるように支持部材によって支持する支持工程と、上記蓋体を加振して溶着する加振工程と、を具備することを特徴とする筐体装置の溶着方法である。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の筐体装置の中空部に機能部品が搭載されてなる可搬装置である。請求項5記載の発明は、蓋体とケース本体を嵌合させて溶着させる可搬装置の製造方法において、機能部品を上記ケース本体に実装する実装工程と、上記蓋体には、外周に第1のリブおよびこの第1のリブの内方側に溶着部材が設けられており、かつ上記ケース本体には第2のリブが設けられていて、この溶着部材と第2のリブの先端とが接触させるように嵌合させる嵌合工程と、上記第1のリブとケース本体の第2のリブの外方側の位置合わせ面とが対向する境界部分において、これら蓋体とケース本体の外壁側が面一になるように支持部材によって支持する支持工程と、上記蓋体を加振して溶着する加振工程と、を具備することを特徴とする可搬装置の製造方法である。
【0019】請求項1の発明によると、前記器体の相補部は前記中空部に倣って凸部が設けられており、前記蓋体の前記凸部の中空部に面する部位以外の面と対向して設けられているため、前記蓋体へ付与する振動を効率的に蓋体と器体との溶着のエネルギとして用いることが可能となっている。
【0020】さらに、前記中空部に倣って凸部が設けられたため、溶融した凸部が上記蓋体と器体の嵌合部分からはみ出してバリが生じ難くなる。請求項2の発明によると、前記器体の相補部は前記中空部に倣って凸部が設けられてなり、前記蓋体の相補部は前記凸部の中空部に面する部位以外の面と対向して設けられてなり、前記蓋体の前記器体の相補部の凸部に対向する部位には点接触する溶融部が設けられているため、上記蓋体を振動させた場合に、接触面積が少ないため加振エネルギを良好に溶融のためのエネルギに変換することが可能となっている。
【0021】請求項3、請求項5の発明によると、上記蓋体には、外周に第1のリブおよびこの第1のリブの内方側に溶着部材が設けられており、かつ上記ケース本体には第2のリブが設けられていて、この溶着部材と第2のリブの先端とが接触するように嵌合させる嵌合工程と、上記第1のリブとケース本体の第2のリブの外方側の位置合わせ面とが対向する境界部分において、これら蓋体とケース本体の外壁側が面一になるように支持部材によって支持する支持工程と、上記蓋体を加振して溶着する加振工程と、を具備するため、加振によって第1のリブがケース本体より外方にずれるのを防止することが可能となる。
【0022】さらに、上記境界部分より溶融した溶着部材が溢れてバリを形成することがなくなる。請求項4の発明によると、中空部に機能部品が搭載される可搬装置であっても、耐衝撃性の高い構成とすることが可能となる。
【0023】
【発明の実施の形態】(第一の実施の形態)以下、本発明の第一の実施の形態について、図1ないし図4に基づいて説明する。
【0024】図1、図2に示すパソコンや携帯電話、あるいはこれら可搬装置の電源として用いられるパック電池用の筐体装置20は、熱可塑性樹脂を材質とする上蓋21とケース本体22とにより構成されている。この筐体装置20の内部には、電池本体23や図示しない基盤、あるいは電源端子などの機能部品が例えば両面テープやビスや接着剤などの部材によって取り付けられている。
【0025】上記電池本体23は、上記ケース本体22の側面に非接触であるがスペース効率などを考慮して近接対向して設けられている。このため、筐体装置20を落下させた場合には、この落下の衝撃によって上記ケース本体22の側面と電池本体23が接触(衝突)するような配置となっている。
【0026】上記ケース本体22の内方側には、第2のリブ24が形成されている。この第2のリブ24は、上記ケース本体22の側壁25の一部分が所定の長さだけ薄肉に形成されたものであり、上記ケース本体22の厚さの略半分程度の厚さを有している。そして、上記上蓋21のリブ28と溶着することによって、上記筐体装置20の他の部分と同一の厚さを有するように構成されている。
【0027】そして、上記第2のリブ24の付け根の部分は、合わせ面26となっており、上蓋21の第1のリブ28の先端と近接対向することが可能な平面形状となっている。
【0028】上記上蓋21にも、上記ケース本体22と同様に、側壁27が薄肉に形成されることによって第1のリブ28が形成されている。この第1のリブ28は、上記第2のリブ24およびこの第2のリブ24の先端と向かい合うエッジ29が溶融した場合に、これらと対応する長さを有して形成されている。
【0029】なお、この第1のリブ28は、上記上蓋21の内面から側壁27が全体に亘って薄肉となって形成されている。上記上蓋21の第1のリブ28の付け根の内方側には、先端が尖形状となっているエッジ29が形成されている。このエッジ29は、上記上蓋21の第1のリブ28の内周側に亘り周方向に沿って所定間隔ごとに配置されているが、必ずしも所定間隔ごとに配置された構成ではなく、全周に亘って形成する構成としても構わない。
【0030】以上のような構成よりなる筐体装置20の溶着方法について、以下に説明する。上記ケース本体22を適宜の固定部位に取り付け固定し、この後に上記上蓋21を不図示の超音波振動装置に取り付ける。そして、上記ケース本体22と上蓋21のぞれぞれに形成されたリブ24,28の係合による位置合わせを行い、上記ケース本体22の第2のリブ24の上端と上記エッジ29の先端とが接触するようにする。
【0031】この後に、上記超音波振動装置を作動させて上蓋21に超音波振動を与えて図のような水平面であって上記エッジ29と直交する方向に振動させる。すると、上記エッジ29の先端が摩擦により生じる発熱のため徐々に溶融し、この溶融した樹脂が上記上蓋21とケース本体22の間の部位に入り込む。
【0032】ここで、振動方向は上記エッジ29と直交する方向に限られず、上記エッジ29の長手方向や、あるいはこれらの方向成分が適宜組み合わされていても構わない。
【0033】なお、本発明においては、上記上蓋21の内面側に上記エッジ29を形成した構成となっているため、上記超音波振動装置を作動させたときには、この超音波振動装置とエッジ29との間に超音波による加振方向に高い剛性を有する上蓋部しか介在しないため、振動が減衰し難い構成となり、よりダイレクトに上記エッジ29に超音波振動を与えることが可能となっている。
【0034】この樹脂が隙間の浸透圧や自然な流入などによって入り込んだ場合、所定温度に達して溶融していた樹脂が何等加熱されずに冷却されるため、隙間に入り込むとまもなく凝固する。これによって、上記上蓋21とケース本体22とは溶着されるようになる。
【0035】なお、上述のように、よりダイレクトにエッジ29に超音波振動を与えるので、上記エッジ29をエネルギのロスなく振動させることが可能であり、このため上記エッジ29の溶融される分量が多くなるとともに、短時間で溶融させることが可能となっている。
【0036】このため、上蓋21とケース本体22とを強固に溶着させることが可能となっている。よって、筐体装置20を落下させた場合でも、第1のリブ21と第2のリブ24とがはがれ難くなる。
【0037】さらに、上記エッジ29が上記第1のリブ28の内方側に設けられているため、エッジ29から溶融した樹脂が上記上蓋21とケース本体22の間からはみ出してバリを生じ難くなっている。
【0038】また、上記エッジ29の先端が尖形状となっているため、上記上蓋21を振動させた場合に、上蓋21とエッジ29との接触面積が少なくなり、このため超音波振動の付与によって温度が上昇し、熱可塑性樹脂を良好に溶融させることが可能となる。
【0039】以上、本発明の第一の実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下それについて述べる。上記実施の形態においては、上記第1のリブ28と上記合わせ面25の境界部分に、図3に示すように、外方側より支持部材として当て板31を添える構成としても構わない。この場合には、上記超音波振動装置によって付与される超音波振動のため、上記第1のリブ28がケース本体22よりも外方側にずれることがなくなり、接着状態が良好となる。
【0040】また、第1のリブ28と合わせ面25の隙間より、上記エッジ29の摩擦により発生する溶融した樹脂が溢れることがなくなる。このため、上記筐体装置20の外壁にバリが生じて外観上の問題が生じることがなくなる。
【0041】また、上記実施の形態においては、図4に示すように、上記ケース本体22をケース保持具32に固定する構成としても構わない。この場合には、ケース保持具32によって側壁25,27の外面が面一となるように支持されるが、この場合にも上記第1のリブ28がケース本体22よりも外方側にずれることがなくなるとともに、筐体装置20の外壁にバリが生じて外観上の問題が生じることがなくなる。
【0042】(第二の実施の形態)以下、本発明の第二の実施の形態について、図5に基づいて説明する。なお、本実施の形態の筐体装置40では、上述の第一の実施の形態で述べた構成と同様のものについては、同符号を用いて説明する。すなわち、ケース本体22、上蓋21、電池本体23、第2のリブ24、側壁25、合わせ面26、第1のリブ28については、構成が同じであるため、同符号を用いて説明する。
【0043】本実施の形態では、上記上蓋21から所定の寸法だけ下方に向かい、厚肉の側壁41が短めに形成されている。そして、この側壁41の厚肉部分より、下方に向かってこの側壁41が薄肉化されてなる第1のリブ28が設けられている。
【0044】この第1のリブ28の内方側には、先端が尖形状のエッジ42が形成されている。このエッジ42は、上記上蓋21とケース本体22を嵌合させた場合に、ケース本体の第2のリブ24の先端と接触するように設けられている。
【0045】なお、上述の厚肉の側壁41は、エッジ42を超音波振動の付与によって振動させた場合でも、このエッジ42の溶融性が悪化する程長い寸法ではなく、エッジ42が良好に溶融する程度の寸法、すなわち側壁41の剛性が上蓋21が加振方向に有する剛性に近い値に存する寸法に形成されている。
【0046】このような構成の筐体装置40によると、上蓋21から所定の寸法だけ下方に向かい、厚肉の側壁41が短めに形成されているため、筐体としての設計の自由度が増すとともに、上記電池本体23などと上蓋21との間に適宜の隙間を形成して、筐体装置40を落下させた場合でも上蓋21と電池本体23などとが接触しないように設計することも容易となり、この場合には重心がケース本体22側に移動してケース本体22側から落下することが多くなる。
【0047】この場合には、上記第1のリブ28と第2のリブ24に圧縮方向に力が作用するため、これらリブ28,24に引き剥がす方向に力が作用する落下に比べて、剥がれ難くなっている。また、仮に上蓋21側から筐体装置40が落下した場合でも、電池本体23などが上蓋21内面へ衝突せず、このため落下による第1のリブ28と第2のリブ24との剥がれを低減することが可能となっている。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の筐体装置やこれを用いた可搬装置、およびこれらの製造方法によれば、耐衝撃性の高い装置が構成できる。また、本発明の筐体装置または可搬装置の製造方法によれば、美観を保ったままで、耐衝撃性の高い装置を製造することができる。
【出願人】 【識別番号】000003078
【氏名又は名称】株式会社東芝
【識別番号】000003539
【氏名又は名称】東芝電池株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
【公開番号】 特開平11−150383
【公開日】 平成11年(1999)6月2日
【出願番号】 特願平9−318162