| 【発明の名称】 |
ロータリーヘッド式電子部品実装装置における一軸テーブルの駆動方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】坂口 信介
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| 【要約】 |
【課題】基板の位置決めを行う一軸テーブルの高速駆動を可能とし、電子部品の実装速度のより一層の高速化を図れるロータリーヘッド式電子部品実装装置における一軸テーブルの駆動方法を提供することを目的とする。
【解決手段】基板を位置決めするXYテーブルを構成する一軸駆動部の固有振動波形Aを予め求めておく。一軸テーブルの速度パターンV1〜V4の減速時が固有振動波形の(−)に同期すると一軸テーブルは増振されてその振動は激しくなり、また固有振動波形の(+)に同期すると一軸テーブルは吸振されてその振動は抑制される。したがって一軸テーブルの固有振動波形を予め求めて固有振動波形記憶部に登録し、一軸テーブルの速度パターンの減速時が固有振動波形のプラス時に同期するようにし、一軸テーブルの駆動停止時の振動を抑制する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】移載ヘッドをロータリーヘッドに沿ってインデックス回転させながら、パーツフィーダの電子部品をノズルに真空吸着してピックアップし、一軸テーブルから成るXYテーブル上に位置決めされた基板に移送搭載するようにしたロータリーヘッド式電子部品実装装置における一軸テーブルの駆動方法であって、一軸テーブルの固有振動波形を予め求めて固有振動波形記憶部に登録し、一軸テーブルの速度パターンの減速時が前記固有振動波形のプラス時に同期するように速度パターンを設定し、これにより固有振動の振動力と減速時の加速力を互いに打消して、一軸テーブルの駆動停止時の振動を抑制するようにしたことを特徴とするロータリーヘッド式電子部品実装装置における一軸テーブルの駆動方法。 【請求項2】移載ヘッドをロータリーヘッドに沿ってインデックス回転させながら、パーツフィーダの電子部品をノズルに真空吸着してピックアップし、一軸テーブルから成るXYテーブル上に位置決めされた基板に移送搭載するようにしたロータリーヘッド式電子部品実装装置における一軸テーブルの駆動方法であって、一軸テーブルの固有振動波形を予め求めて固有振動波形記憶部に登録し、一軸テーブルが固有振動波形との増振点で停止するときは、補正速度パターン発生部により固有振動波形との吸振点で停止する補正速度パターンを発生させ、この補正速度パターンで一軸テーブルを駆動することにより、一軸テーブルの駆動停止時の振動を抑制するようにしたことを特徴とするロータリーヘッド式電子部品実装装置における一軸テーブルの駆動方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ロータリーヘッド式電子部品実装装置における一軸テーブルの駆動方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ロータリーヘッド式電子部品実装装置は、移載ヘッドをロータリーヘッドに沿ってインデックス回転させながら、パーツフィーダの電子部品をノズルに真空吸着してピックアップし、一軸テーブルから成るXYテーブル上に位置決めされた基板に移送搭載するようになっており、高速実装機として今日広く使用されている。 【0003】ロータリーヘッド式電子部品実装装置における電子部品実装のより一層の高速化を図るためには、一軸テーブルの防振対策が必要になってくる。すなわち一軸テーブルを駆動して基板をX方向やY方向へ水平移動させることにより所定の位置へ移動させ、そこで一軸テーブルの駆動を停止して基板を完全に停止させた状態で電子部品を基板に搭載するが、電子部品実装の高速化を図るためには一軸テーブルの駆動速度を上げねばならない。しかしながら一軸テーブルの駆動速度を上げると、一軸テーブルの駆動停止時の振動は激しくなり、一軸テーブル上の基板も振動するため、基板に搭載される電子部品に位置ずれが発生しやすくなる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】したがって本発明は、基板の位置決めを行う一軸テーブルの高速駆動を可能とし、電子部品の実装速度のより一層の高速化を図れるロータリーヘッド式電子部品実装装置における一軸テーブルの駆動方法を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、移載ヘッドをロータリーヘッドに沿ってインデックス回転させながら、パーツフィーダの電子部品をノズルに真空吸着してピックアップし、一軸テーブルから成るXYテーブル上に位置決めされた基板に移送搭載するようにしたロータリーヘッド式電子部品実装装置における一軸テーブルの駆動方法であって、一軸テーブルの固有振動波形を予め求めて固有振動波形記憶部に登録し、一軸テーブルの速度パターンの減速時が前記固有振動波形のプラス時に同期するように速度パターンを設定し、これにより固有振動の振動力と減速時の加速力を互いに打消して、一軸テーブルの駆動停止時の振動を抑制するようにした。 【0006】この構成によれば、速度パターンの減速時において、一軸テーブルの固有振動にともなうプラスの振動力とマイナスの加速力は互いに打ち消し合うので、基板の移動停止時の振動を抑制し、電子部品を基板に正しく搭載することができる。 【0007】また本発明は、移載ヘッドをロータリーヘッドに沿ってインデックス回転させながら、パーツフィーダの電子部品をノズルに真空吸着してピックアップし、一軸テーブルから成るXYテーブル上に位置決めされた基板に移送搭載するようにしたロータリーヘッド式電子部品実装装置における一軸テーブルの駆動方法であって、一軸テーブルの固有振動波形を予め求めて固有振動波形記憶部に登録し、一軸テーブルが固有振動波形との増振点で停止するときは、補正速度パターン発生部により固有振動波形との吸振点で停止する補正速度パターンを発生させ、この補正速度パターンで一軸テーブルを駆動することにより、一軸テーブルの駆動停止時の振動を抑制するようにした。 【0008】この構成により、一軸テーブルを吸振点で停止させて基板の移動停止時の振動を抑制し、電子部品を基板に正しく搭載することができる。 【0009】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態のロータリーヘッド式電子部品実装装置の平面図、図2は同一軸テーブルの制御系のブロック図、図3は同一軸テーブルの固有振動波形図、図4は同一軸テーブルの速度パターン図、図5および図6は同一軸テーブルの固有振動波形と速度パターンの重畳図である。 【0010】まず、図1を参照してロータリーヘッド式電子部品実装装置の全体構造を説明する。ロータリーヘッド1には移載ヘッド2が多数備えられている。移載ヘッド2は電子部品を真空吸着するノズル3を有している。ロータリーヘッド1の背後には電子部品供給部4が備えられている。電子部品供給部4は、移動テーブル5上にパーツフィーダ6を多数並設して構成されており、送りねじ7に沿ってパーツフィーダ6を横方向へ移動させ、所定の電子部品を有するパーツフィーダ6をノズル3の真空吸着位置Pへ移動させる。 【0011】ロータリーヘッド1の前側にはXYテーブル10が設けられている。XYテーブル10は、X方向の一軸テーブル11とY方向の一軸テーブル12を重ねて構成されている。13,14は一軸テーブル11,12を駆動するためのモータである。一軸テーブル11,12は、モータ13,14に駆動される送りねじやナットから成っている。XYテーブル10が駆動することにより、XYテーブル10上の基板15はX方向やY方向へ水平移動し、所定の位置に位置決めされる。移載ヘッド2はロータリーヘッド1に沿ってインデックス回転しながら、ピックアップ位置Pにおいてパーツフィーダ6の電子部品をノズル3の下端部に真空吸着してピックアップし、XYテーブル10上の基板15に実装する。このとき、XYテーブル10を駆動して基板15をX方向やY方向へ移動させることにより、電子部品は基板15の所定の座標位置に搭載される。 【0012】図2は、一軸テーブル11,12を駆動するための制御系のブロック図である。制御部20は、指令部21、標準速度パターン発生部22、補正速度パターン発生部23を有している。指令部21は、標準速度パターン発生部22に基板15の一軸方向の移動距離(すなわちモータ13,14の回転量)の指令を送る。標準速度パターン発生部22は、指令部21からの指令に基づいて一軸テーブル11,12の加減速の速度パターンV1〜V4(後述)を発生させ、補正速度パターン発生部23へ送る。補正速度パターン発生部23は固有振動波形記憶部24に登録された一軸テーブル11,12の固有振動波形(図3参照)を読出し、これに基づいて標準速度パターンを補正した補正速度パターンを発生し、モータドライバ25に入力する。モータドライバ25は補正速度パターンにしたがって各モータ13,14を駆動する。 【0013】次に、一軸テーブル11,12の固有振動波形について説明する。一軸テーブル11,12は、その構成要素、組立仕様などによりそれぞれ固有の振動を発生する。図3は一軸テーブル11,12の固有振動波形Aを示している。この固有振動波形Aは、一軸テーブル11,12に振動を付与し、振動のモードをレーザ装置で測定するなどして求められたものであり、固有振動波形記憶部24に登録される。図示するように、振動はプラス(+)とマイナス(−)を繰り返す。その半周期の時間はtである。 【0014】図4は、一軸テーブル11,12の速度パターンV1〜V4を示している。この速度パターンV1〜V4は、標準速度パターン発生部22で発生したものである。各速度パターンV1〜V4において、左半分は加速時、ハッチングを施した右半分は減速時である。一軸テーブル11,12には、加速時にはプラス(+)の加速力が作用し、減速時にはマイナス(−)の加速力が作用する。図4において、(a)〜(d)に示す速度パターンV1〜V4は順に大きくなっており、速度パターンの面積が大きいほど基板3の移動距離は長くなる。 【0015】次に、図4(a)を参照して、固有振動波形と速度パターンの重畳特性について説明する。図4(a)において、実線で示す固有振動波形Aのように、その(−)が速度パターンの(−)に重なるときは、一軸テーブル11,12の駆動停止時(すなわち基板15の移動停止時)において、固有振動波形のマイナスの振動力とマイナスの加速力が同調し、振動は増振されて一軸テーブル11,12には大きな振動Bが発生する。この振動Bは、上述したように電子部品の正確な実装を阻害する。 【0016】また図4(a)において、破線で示す固有振動波形Aのように、その(+)が速度パターンの(−)に重なるときは、固有振動波形のプラスの振動力とマイナスの加速力は互いに打ち消し合い、一軸テーブル11,12に発生する振動は抑制される。 【0017】以上のことから、一軸テーブル11,12は、その減速時が固有振動波形の(+)に同期するようにすれば、基板15の移動停止時の振動を抑制し、電子部品を基板15に正確に搭載できることを意味する。そこでこの一軸テーブル11,12は、その減速時が固有振動波形Aの(+)に同期するように速度パターンを設定する。 【0018】図5は制御の例を示している。図5において、t,3t,5t・・・の点が吸振点(速度パターンの減速時が固有振動波形のプラス時に同期し、その結果一軸テーブル11,12の振動が抑制され、電子部品の基板15への搭載に適した点)、2t,4t・・・の点が増振点(速度パターンの減速時が固有振動波形のマイナス時に同期し、その結果一軸テーブル11,12の振動が増大し、電子部品の基板15への搭載に不適な点)である。 【0019】図5において、V2,V4は吸振点3t,5tで停止するが、V1,V3は増振点2t,4tで停止する。そこでV1,V3はV1’,V3’で示すように吸振点3t,5tで停止するように速度パターンを補正する。勿論、V1,V3による移動距離とV1’,V3’による移動距離は同じである。この補正速度パターンV1’,V3’は補正速度パターン発生部23で発生され、一軸テーブル11,12はこの補正速度パターンV1’,V3’で制御される。このように速度パターンを補正することにより、一軸テーブルの駆動を吸振点で停止させて、振動を抑制することができる。あるいは図6においてV1’,V3’で示すように、速度を速くして吸振点t,3tで停止するように速度パターンを補正してもよい。吸振点t,3t,5t・・・で基板15に電子部品を搭載するように速度パターンを制御しながら、基板15に対する電子部品の搭載を行う。 【0020】 【発明の効果】本発明によれば、基板の移動停止時において、一軸テーブルの固有振動にともなう振動力と減速時の加速力は互いに打ち消し合うので、基板の移動停止時の振動を抑制し、電子部品を基板に正しく搭載することができる。また一軸テーブルの駆動を吸振点で停止させることにより、基板の移動停止時の振動を抑制し、電子部品を基板に正しく搭載することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月24日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−97896 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)4月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−258122 |
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