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【発明の名称】 エアフィルタ取付け装置
【発明者】 【氏名】加藤 幹雄

【要約】 【課題】冷却性能を向上させ、コストの削減が可能なエアフィルタ取付け装置を提供する。

【解決手段】エアフィルタ12を交換する際にエアフィルタケース1を引出すと、エアフィルタケース1は凹状レール2a,2b及び電子機器7の凸状レール8a,8bによって矢印Aの方向にスライドする。エアフィルタケース1を、エアフィルタケース1の受け部6a,6bと電子機器7のストッパ9a,9bとが当接するまで引出すと、エアフィルタケース1の保護カバー部5はファン10の前面に位置し、ファン10を隠す状態となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子機器の筐体内を冷却するための冷却空気を吸引するファンと、前記筐体内への塵芥の侵入を防ぐエアフィルタと、前記エアフィルタを収納するケースとを具備する電子機器の冷却構造のエアフィルタ取付け装置であって、前記エアフィルタを収納しかつ前記冷却空気を取入れるための格子構造を持つルーバー部材と、前記エアフィルタ交換時に前記ファンの前面に位置する保護カバー部材とを前記ケースに有することを特徴とするエアフィルタ取付け装置。
【請求項2】 前記ケースは、前記ファンに対向する面に対して平行に移動自在としたことを特徴とする請求項1記載のエアフィルタ取付け装置。
【請求項3】 前記保護カバー部材は、前記エアフィルタ交換時に展張されて前記ファンの前面に位置しかつ前記冷却空気の吸引時に収縮される蛇腹構造としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエアフィルタ取付け装置。
【請求項4】 前記保護カバー部材は、前記冷却空気の吸引時に前記筐体内に収納されかつ前記エアフィルタ交換時に前記筐体内から引出されて前記ファンの前面に位置するように構成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエアフィルタ取付け装置。
【請求項5】 前記保護カバー部材は、前記ルーバー部材の厚さよりも薄い板材で構成したことを特徴とする請求項4記載のエアフィルタ取付け装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアフィルタ取付け装置に関し、特に冷却構造にファンを使用する電子機器に筐体内への塵芥の侵入を防ぐためのエアフィルタを取付ける取付け機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子機器等の冷却構造においては、電子機器等を冷却するための冷却空気を吸引するためのファンと、筐体内への塵芥の侵入を防ぐためのエアフィルタとを使用している。すなわち、冷却構造は一般的に、図5に示すように、エアフィルタ21を収納し、吸引する冷却空気を通過させるための編み目構造を持つケース22と、エアフィルタ21の交換の際にファン23の羽根にユーザが触れないようにするための網目状のガード24とから構成され、それらが電子機器25に取付けられている。
【0003】上記の構成において、当然のことながらケース22やエアフィルタ21、及びガード24はファン23の冷却効率からいえば、冷却空気を吸引する際の阻害要素となっている。
【0004】上記のエアフィルタの取付け構造については、エアフィルタの収納着脱に関する技術が実開昭62−34497号公報に、送風機ユニットへの保護カバーの実装に関する技術が特開平7−254793号公報に、磁気記録再生装置へのエアフィルタやカバーの実装に関する技術が特開平3−141091号公報に夫々開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電子機器等の冷却構造では、筐体内への塵芥の侵入を防ぐためにケースやエアフィルタ、及びガードを取付けており、冷却空気を吸引する際にそれらケースやエアフィルタ、及びガードが阻害要素となり、ファンの冷却空気の吸引を妨げることとなるので、ファンによる冷却空気吸引時の冷却効率を悪化させてしまう。
【0006】そこで、本発明の目的は上記の問題点を解消し、冷却性能を向上させることができ、コストの削減を図ることができるエアフィルタ取付け装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるエアフィルタ取付け装置は、電子機器の筐体内を冷却するための冷却空気を吸引するファンと、前記筐体内への塵芥の侵入を防ぐエアフィルタと、前記エアフィルタを収納するケースとを具備する電子機器の冷却構造のエアフィルタ取付け装置であって、前記エアフィルタを収納しかつ前記冷却空気を取入れるための格子構造を持つルーバー部材と、前記エアフィルタ交換時に前記ファンの前面に位置する保護カバー部材とを前記ケースに備えている。
【0008】すなわち、本発明のエアフィルタ取付け装置は、従来の構成におけるガードを削除し、エアフィルタ交換の際において、ファンの羽根に手の触れないようにするための機構をケースに構成している。
【0009】これによって、冷却空気の通気性を高めることができので、従来と比較して冷却性能を向上させることが可能となる。また、ガード及びガードを保持する機構をなくしたので、従来と比較してコストの削減を図ることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例の構成を示す斜視図である。図において、電子機器7には冷却空気を取入れるためのファン10と開口11とが設けられ、かつエアフィルタケース1の凹状レール2a,2bを保持するための凸状レール8a,8bと、突起状のストッパ9a,9bとを備えている。
【0011】エアフィルタケース1には冷却空気の吸引部である格子状の穴を有するルーバー部3と、エアフィルタ(図示せず)を収納するための4と、ファン10の羽根部を覆い隠す大きさの保護カバー部5と、凹状レール2a,2bの中間部に突起状のストッパ9a,9bを受ける受け部6a,6bとが設けられている。
【0012】図2は本発明の一実施例の動作を示す図である。これら図1及び図2を参照して本発明の一実施例の動作について説明する。
【0013】エアフィルタ12を交換する際にエアフィルタケース1を引出す場合、エアフィルタケース1は凹状レール2a,2b及び電子機器7の凸状レール8a,8bによって矢印Aの方向にスライドする。
【0014】エアフィルタケース1をさらに引出すと、エアフィルタケース1の受け部6a,6bと電子機器7のストッパ9a,9bとが当接し、エアフィルタケース1をそれ以上引出せなくなる。この状態で、エアフィルタ12をエアフィルタケース1から取外して交換を行う。
【0015】この時、ファン10はエアフィルタケース1に設けられた保護カバー部5によって隠された状態となるので、ユーザがエアフィルタ12の交換の際にファン10の羽根に触れるのを防止することができる。
【0016】図3は本発明の他の実施例の構成を示す斜視図である。図3(a)はエアフィルタ交換前の状態を示しており、図3(b)はエアフィルタ交換時の状態を示している。これらの図において、本発明の他の実施例は保護カバー部5の代わりに蛇腹部14を設けた以外は本発明の一実施例と同様の構成となっており、同一の構成要素には同一符号を付してある。
【0017】本発明の他の実施例によるエアフィルタケース13においては上記の保護カバー部5の部分を蛇腹構造としている。この場合、エアフィルタ交換前には蛇腹部14が収縮状態にあり、ファン10の部分にルーバー部3が位置している[図3(a)参照]。
【0018】一方、エアフィルタ交換時にはエアフィルタケース13を矢印Aの方向にスライドさせると、エアフィルタケース13の受け部6a,6bと電子機器15のストッパ9a,9bとが当接する部分まで蛇腹部14が展張され、蛇腹部14がファン10の部分に位置することとなる[図3(b)参照]。
【0019】この時、ファン10は展張されたエアフィルタケース13の蛇腹部14によって隠された状態となるので、ユーザがエアフィルタ交換の際にファン10の羽根に触れるのを防止することができる。
【0020】図4は本発明の別の実施例の構成を示す斜視図である。図において、本発明の別の実施例は保護カバー部18を電子機器19の筐体内に収納できるようにした以外は本発明の一実施例と同様の構成となっており、同一の構成要素には同一符号を付してある。
【0021】本発明の別の実施例では、エアフィルタケース16の保護カバー部18の部分を薄い板とし、保護カバー部18を電子機器19の収納部20内に収納できるようにしてある。
【0022】したがって、エアフィルタ交換前には保護カバー部18が電子機器19の収納部20内に収納された状態にあり、エアフィルタ交換時にはエアフィルタケース16を凹状レール17a,17b及び電子機器19の凸状レール8a,8bによってスライドさせるのに連動して保護カバー部18が収納部20内からエアフィルタケース16の受け部6a,6bと電子機器19のストッパ9a,9bとが当接する部分まで引出され、保護カバー部18がファン10の部分に位置することとなる。
【0023】この時、ファン10はエアフィルタケース16の保護カバー部18によって隠された状態となるので、ユーザがエアフィルタ交換の際にファン10の羽根に触れるのを防止することができる。
【0024】このように、エアフィルタケース1,13,16を、エアフィルタ12を収納しかつ冷却空気を取入れるための格子構造を持つルーバー部3と、エアフィルタ12の交換時にファン10の前面に位置する保護カバー部5,18または蛇腹部17とで構成することによって、エアフィルタ12の交換時にファン10の羽根に触れさせないためのガードを不要とすることができるので、冷却空気の通気性を高めることができ、従来と比較して冷却性能を向上させることができる。また、ガード及びガードを保持する機構が不要となるので、従来と比較してコストの削減を図ることができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、電子機器の筐体内を冷却するための冷却空気を吸引するファンと、筐体内への塵芥の侵入を防ぐエアフィルタと、エアフィルタを収納するケースとを具備する電子機器の冷却構造のエアフィルタ取付け装置において、エアフィルタを収納しかつ冷却空気を取入れるための格子構造を持つルーバー部材と、エアフィルタ交換時にファンの前面に位置する保護カバー部材とでケースを構成することによって、冷却性能を向上させることができ、コストの削減を図ることができるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成9年(1997)9月10日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】▲柳▼川 信
【公開番号】 特開平11−87966
【公開日】 平成11年(1999)3月30日
【出願番号】 特願平9−244512