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【発明の名称】 サブラックの放熱構造
【発明者】 【氏名】松本 政嗣

【要約】 【課題】多数の印刷配線板を装着するサブラックを、上下方向に数段組込む筐体架において、小型で製造コストの低廉な放熱構造を提供する。

【解決手段】装着された印刷配線板からの発熱を、側板4、4と底板2及び対流誘導傾斜板5のそれぞれの前縁で形成される対流誘導口6から取入れてPWB装着部1内部に誘導した冷却気流によって吸収し、上板3のスリット9から排出する構造とする。このサブラックの上段に組込まれた同一構造の他のサブラックの誘導傾斜板5の誘導によって、上記のPWB装着部1からの排出気流を熱気流排出口7からサブラックの背面に放出する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】印刷配線板装着部と対流誘導部で構成されるサブラックの放熱構造において、上記印刷配線板装着部の底面部に対流誘導部を一体的に構成したことを特徴とするサブラックの放熱構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、システムあるいは装置の筐体架において、小型・低コストのサブラックの放熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種システムあるいは装置において、例えば、印刷配線板を多数内部に装着する通信装置の筐体架における放熱は、図2及び図3に示すような構造にするのが一般的である。図2は上記筐体架の全体を示す外観斜視図であり、図3はその一部を拡大した分解斜視図である。図2に示すように、上記筐体架における放熱構造は、印刷配線板11を内部に多数装着するPWB装着ユニット12と、装着された印刷配線板11からの発熱を対流によって外部に放熱するための冷却空気を取り入れる対流誘導ダクト部13の2種のサブラックの組合せで構成される。上記のPWB装着ユニット12及び対流誘導ダクト部13の組合せが多数段、上下方向にネジ締めによって筐体枠組14に取り付けられる。図3に上記PWB装着ユニット12と対流誘導ダクト部13の構造を示す。上記対流誘導ダクト部13においては、対流誘導口17から吸い込まれた冷たい空気は、対流誘導傾斜板18によって上方に誘導される。該対流誘導傾斜板18は、上記の冷たい空気の流れを上方に誘導するように、底板が後部を上方に傾斜させて取り付けられた状態のものであり、上板19は誘導された上記の冷却気流をPWB装着部2に送り込むように略全面が刳り抜かれて開口している。上記PWB装着ユニット12には、図2に例示したように、基板の外形を揃えた各種印刷配線板11が板面を左右にして挿入装着される。該PWB装着ユニット12の底板15には、前記対流誘導ダクト部13からの冷却気流が装着された印刷配線板11間に行き渡るようにスリットが多数形成されている。同様に、上板16にもスリットが形成され、PWB装着ユニット12に装着された印刷配線板11からの発熱で暖められた気流がPWB装着ユニット12の該上板16のスリットから排出される構造になっている。このPWB装着ユニット12の下に対流誘導ダクト部13を密着して取付けることによって、対流誘導口17に入った冷却気流は、対流誘導傾斜板18とPWB装着ユニット12内の上昇気流によってPWB装着ユニット12内に誘導され、印刷配線基板11からの発熱を吸収して、上板16のスリットから上方へ排出される。PWB着ユニット12の上板16から排出した暖められた気流は、該PWB着ユニット12の上段の他の対流誘導ダクト部13の対流誘導傾斜板18によって後方に排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述のサブラックによる放熱構造では、各サブラックは別個に製作し、各々を筐体枠組にネジ締めで固定する構造である。このため、サブラックの構成部品点数及び組立て工数が多くなり、かつ、筐体架の組立作業が複雑となって、製造コストが高くなるという問題があった。また、筐体架全体が大型になるという欠点があった。本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、小型・低コストで、組立作業の容易な放熱構造をもつサブラックを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明においては、印刷配線板装着部と対流誘導部で構成されるサブラックの放熱構造において、上記印刷配線板装着部と対流誘導部を一体構造にしたことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示した実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明に係わる放熱構造をもつ印刷配線板装着サブラックの実施の一形態例を示す外観斜視図である。同図に示すように、本発明においては、従来の構造が印刷配線板の装着部と対流誘導部が別個のサブラックであったものを、一体化した構造にしたものであり、印刷配線板を装着するPWB装着部1は、底板2と上板3及び側板4、4で構成する。また、冷却気流の対流誘導は、上記底板2と側板4、4及び対流誘導傾斜板5のそれぞれの前縁で形成される対流誘導口6及び上記側板4、4に取り付けられた対流誘導傾斜板5によって行う構造である。図中の矢印は、冷却気流が対流誘導傾斜板5と印刷配線板の部品からの発熱によって誘導される方向を示す。まず、対流誘導口6から吸い込まれた冷却気流は、対流誘導傾斜板5とPWB装着部1内の上昇気流によって、底板2のスリット8をとおってPWG装着部1内部に誘導される。次に、上記の冷却気流は、装着された印刷配線基板からの発熱を吸収して、上板3のスリット9から上方へ排出される。筐体架には上記構造のサブラックが、数段上下方向に密接して装着され、上述の上板3のスリット9から熱気流は、該サブラックの上段の他のサブラックの誘導傾斜板5に誘導され、熱気流排出口7からサブラックの背部に放出される。
【0006】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる放熱構造によれば、従来、別個に製作していたサブラックを一体構造にしたので、サブラックの構成部品点数が減少し、組立て作業が簡単になる。従って、筐体架が小型になって、かつ、製造コストを大いに低減できるという著しい効果がある。
【出願人】 【識別番号】000003104
【氏名又は名称】東洋通信機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月22日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−68373
【公開日】 平成11年(1999)3月9日
【出願番号】 特願平9−242175