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【発明の名称】 基板引き抜き防止構造
【発明者】 【氏名】登藤 幸喜

【要約】 【課題】電源供給時にプリント基板を誤挿抜しようとした場合に発生する基板搭載部品の機能障害を防止する。

【解決手段】バックボード2に設けられた複数のコネクタ15に挿入される凹部3を有する複数のプリント基板1を収容するカードラックの基板引き抜き防止構造において、電源がオンになった場合上方に動作するソレノイド7と、ソレノイド7にピン6により取り付けられコイルバネ5により下方に押圧されたレバー8と、レバー8に取り付けられソレノイド7が動作した場合にプリント基板1の凹部3に挿入されるステー9とを含んで構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 バックボードに設けられた複数のコネクタに挿入される凹部を有する複数のプリント基板を収容するカードラックの基板引き抜き防止構造において、電源がオンになった場合上方に動作するソレノイドと、前記ソレノイドにピンにより取り付けられコイルバネにより下方に押圧されたレバーと、前記レバーに取り付けられ前記ソレノイドが動作した場合に前記プリント基板の前記凹部に挿入されるステーとを含むことを特徴とする基板引き抜き防止構造。
【請求項2】 前記プリント基板に供給される電源がオンになった場合、直線的に動するソレノイドに電源が供給される請求項1記載の基板引き抜き防止構造。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は基板引き抜き防止構造、特に、電源供給時には印刷回路基板が引き抜けないようにする基板引き抜き防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に複数の基板を収容するカードラックでは、自由に基板の取り付け取り外しが可能であるため、カードラックに電源が供給されている時でも基板の取り付け取り外しが可能でこの時基板を着脱すると基板上の電気回路を破壊することがある。そこで、カードラックに電源が供給されている時は、基板の着脱ができないようにする構造が考えられた(例えば、特開昭62−249500号公報参照)。
【0003】従来の基板引き抜き防止構造について図面を参照して詳細に説明する。
【0004】図3(a)〜(d)は従来の一例を示す斜視図および部分側面図である。図(a)に示す基板引き抜き防止構造は、プリント基板1の実装間隔と同間隔でスリット12を設けたストッパー13と、ストッパー13を回転させるロータリーソレノイド14とを含んで構成される。
【0005】図(b)はロータリーソレノイド14が動作しない場合のスリット12の位置を示す図で、このときスリット12の面はプリント基板1の取り出し方向と平行であるためユーザはスリット12を通してプリント基板1を前面に引き出すことができる。
【0006】図(c)はロータリーソレノイド14が動作した場合のスリット12の位置を示す図で、ロータリーソレノイド14によりストッパー13が回転するため、スリット12の面はプリント基板1の取り出し方向と直角になるので、プリント基板1の引き出しはできない。
【0007】図(d)はストッパー13の動作を実現するための回転しろ(回転可動領域)を示す図で、プリント基板1とストッパー13との間には、ストッパー13の回転しろ分の空隙Lが生じるため、電源供給時(通電中)においても空隙Lに相当する距離だけプリント基板1が物理的に移動する可能性がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の基板引き抜き防止構造は、電源供給時においても空隙Lに相当する距離だけプリント基板が物理的に移動する可能性があるので、誤操作によりプリント基板が移動した場合、プリント基板とバックボードに設けられたコネクタとの接続が不安定になり、機能障害を発生させる危険性があるという欠点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明の基板引き抜き防止構造は、バックボードに設けられた複数のコネクタに挿入される凹部を有する複数のプリント基板を収容するカードラックの基板引き抜き防止構造において、電源がオンになった場合上方に動作するソレノイドと、前記ソレノイドにピンにより取り付けられコイルバネにより下方に押圧されたレバーと、前記レバーに取り付けられ前記ソレノイドが動作した場合に前記プリント基板の前記凹部に挿入されるステーとを含んで構成される。
【0010】第2の発明の基板引き抜き防止構造は、第1の発明において、前記プリント基板に供給される電源がオンになった場合、直線的に動するソレノイドに電源が供給される請求項1記載の基板引き抜き防止構造。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1(a)〜(c)は本発明の一実施形態を示す斜視図,側面図および部分断面図である。図1(a)〜(c)に示す基板引き抜き防止構造は、バックボード2に設けられた複数のコネクタ15に挿入される凹部3を有する複数のプリント基板1を収容するカードラックの基板引き抜き防止構造において、電源がオンになった場合上方に動作するソレノイド7と、ソレノイド7にピン6により取り付けられコイルバネ5により下方に押圧されたレバー8と、レバー8に取り付けられソレノイド7が動作した場合にプリント基板1の凹部3に挿入されるステー9とを含んで構成される。
【0013】図2(a),(b)は本発明の一使用例を示す側面図である。図2(a)は電源が非投入の場合を示し、ステー9はコイルバネ5の力により下方に押圧されているので、プリント基板1を自由に挿抜できる。図2(b)は電源が投入の場合を示し、ソレノイド7が動作してステー9が上方に引き上げられプリント基板1の凹部3にステー9が挿入されるので、プリント基板1が挿抜不能になる。
【0014】プリント基板1に供給される電源がオンになった場合、直線的に動するソレノイド7にも電源が供給されるように配線しておけば、図2(b)に示すような状態にできる。
【0015】
【発明の効果】本発明の基板引き抜き防止構造は、ロータリーソレノイドの代りに直線的に動作するソレノイドを用いることにより、ストッパーとプリント基板との空隙をなくすことができるので、電源供給時にプリント基板を誤挿抜しようとした場合に発生する基板搭載部品の機能障害を防止できるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000222060
【氏名又は名称】東北日本電気株式会社
【出願日】 平成9年(1997)8月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
【公開番号】 特開平11−68356
【公開日】 平成11年(1999)3月9日
【出願番号】 特願平9−229885