| 【発明の名称】 |
電子ユニットの製造装置と製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】真保 俊治
【氏名】津山 和彦
【氏名】三木 利信
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| 【要約】 |
【課題】リフロー半田による電子ユニットの製造に関し、高温による非耐熱部品を保護するとともに良好な半田付けをし修正作業を少なくする。
【解決手段】プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷機21と、クリーム半田が印刷されたプリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着機22と、平面実装部品をプリント基板に固着する第1のリフロー炉23と、プリント基板に異形部品を装着するためのクリーム半田を塗布する半田塗布機24と、このプリント基板に異形部品を挿入した後、この異形部品をプリント基板に固着する第2のリフロー炉30とを備え、この第2のリフロー炉30は、プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定された構成としたものである。これにより、課題を解決することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷機と、クリーム半田が印刷された前記プリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着機と、前記平面実装部品を前記プリント基板に固着する第1のリフロー炉と、前記プリント基板の一方の面の孔の近傍に前記クリーム半田印刷機より多量のクリーム半田を塗布する半田塗布機と、前記プリント基板の他方の面から異形部品の脚が前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入され、この異形部品の脚を前記プリント基板に固着する第2のリフロー炉とを備え、前記第2のリフロー炉は、前記プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定された電子ユニットの製造装置。 【請求項2】 クリーム半田印刷機は、プリント基板が載置される基台と、この基台の上方に設けられたスクリーンと、このスクリーン上に注入されたクリーム半田と、前記スクリーン上を滑動することにより前記スクリーンに設けられた孔を通して前記クリーム半田を前記プリント基板に転写するスキージとを備え、前記スクリーンと前記プリント基板との間に若干の隙間を設けるとともに前記スキージは前記基台側に押圧して滑動する請求項1に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項3】 半田塗布機は、クリーム半田が充填されるとともに上方が開口したタンクと、このタンクの上方に水平方向にお互いが移動して近接・離間可能に設けられた2枚のスキージと、この2枚のスキージ間を通して前記タンク内に挿入・抜き出しされる刷込プレートと、この刷込プレートを前記タンクから抜き出した後、プリント基板と平行に離間して載置され、この刷込プレートに設けられるとともにクリーム半田が充填された孔を貫通して前記プリント基板上に前記クリーム半田を塗布する押し出しピンを有する請求項1に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項4】 スキージの下面は、刷込プレートに対して、略45度下方に向かって傾斜した請求項3に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項5】 プリント基板と刷込プレートとの間隔は、平面実装部品の実装厚より大きくした請求項3に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項6】 アルコールが充填された容器を設け、この容器内に押し出しピンを挿入して、この押し出しピンの先端に前記アルコールを付着させた後、刷込プレートに設けられた孔に挿入する請求項3に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項7】 第2のリフロー炉は、プリント基板の一方の面に装着された平面実装部品側を加熱する熱風炉と、前記プリント基板の他方の面に装着された異形部品側を冷却する冷風炉とを有する請求項1に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項8】 プリント基板の異形部品挿入側と、冷風炉との間にマスクパレットを設け、このマスクパレットには高温許容度の小さい異形部品の装着位置に対応する位置に冷風の通過する孔を設けた請求項7に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項9】 熱伝導率の大きい異形部品の上方は冷風を遮るようにマスクパレットが配設された請求項8に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項10】 一枚の冷風遮蔽板に電子ユニット複数個分のマスクパレットを設けた請求項8に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項11】 熱風を420度から450度とするとともに冷風を略90度とした請求項8に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項12】 マスクパレットは第2のリフロー炉内で、切れ間なく連続して搬送される請求項8に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項13】 第2のリフロー炉は、パレットの下方に設けられたヒータと、前記パレットと前記ヒータとの間に形成される空隙の熱気を吸い取る吸熱ダクトを設けた請求項1に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項14】 パレットの底にはプリント基板の裏面に装着された耐熱部品に対応する位置に孔を設けた請求項13に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項15】 パレットの底に凹部を設け、この凹部の底にプリント基板の裏面に装着された耐熱部品に対応する位置に孔を設けるとともに、この凹部を形成する材料の厚みは、前記パレットを形成する材料の厚みの略半分とした請求項13に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項16】 ヒータの幅は、パレットの幅の略2倍とした請求項13に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項17】 第2のリフロー炉は、プリント基板の裏面を略90秒間100度から160度に予熱した後、略20秒間200度以上に加熱する請求項13に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項18】 第2のリフロー炉は、200度以上に加熱した後、電子ユニットのフレームに装着された入力端子の根元のみを230度から260度の熱風で加熱する請求項17に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項19】 第2のリフロー炉は電子ユニットを搬送するネットコンベアと、前記電子ユニットを載置した状態でこのネットコンベアが内部を貫通するとともに、このネットコンベアの上方を冷風が対流し、下方を熱風が対流するリフロー炉とを備え、前記リフロー炉には、前記電子ユニットのフレームに設けられた接続端子の上方に前記冷風を遮断する遮蔽板を設けた請求項1に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項20】 ネットコンベアと電子ユニットとを分離する分離手段を設けた請求項19に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項21】 分離手段の分離度は調整可能とした請求項20に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項22】 プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷機と、クリーム半田が印刷された前記プリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着機と、前記平面実装部品を前記プリント基板に固着する第1のリフロー炉と、前記プリント基板の一方の面の孔近傍に前記クリーム半田印刷機より多量のクリーム半田を塗布する半田塗布機と、前記プリント基板の他方の面から異形部品の脚を前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入する異形部品挿入機と、金属製のフレームに異形部品が挿入された前記プリント基板を装着した後、前記プリント基板と前記異形部品とを固着するとともに前記プリント基板と前記フレームとを固着する第2のリフロー炉とを備えた電子ユニットの製造装置。 【請求項23】 異形部品挿入機は、2個のガイドをお互いに水平方向に近接・離間して挿入部品であるコイルを挟持し、その後プリント基板に設けられた孔上で停止し、次にプッシャで押圧してコイルの脚を前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入する請求項22に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項24】 異形部品挿入機は、2個のガイドをお互いに水平方向に近接・離間して挿入部品であるIFTトランスを挟持し、その後プリント基板に設けられた孔上で停止し、次にプッシャで押圧してIFTトランスの脚を前記プリント基板に設けられた孔に挿入する請求項22に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項25】 異形部品挿入機は、2個のガイドをお互いに水平方向に近接・離間する挟持部を2組設け、この2組の挟持部で挿入部品であるマイラーコンデンサの2本の脚を夫々挟持し、その後プリント基板に設けられた孔に挿入する請求項22に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項26】 異形部品挿入機のガイドは下方に向かって開口した凹部と、この凹部にリード線を介して嵌合するスライダとを有し、プリント基板に設けられた孔に前記リード線を挿入するとともに前記スライダを抜き出し、その後前記リード線を前記プリント基板に装着する請求項22に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項27】 第2のリフロー炉は、プリント基板の一方の面に装着された平面実装部品側を加熱する熱風炉と、前記プリント基板の他方の面に装着された異形部品側を冷却する冷風炉とを有する請求項22に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項28】 プリント基板の異形部品挿入側と、冷風炉との間にマスクパレットを設け、このマスクパレットには高温許容度の小さい異形部品の装着位置に対応する位置に冷風の通過する孔を設けた請求項27に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項29】 熱伝導率の大きい異形部品又はプリント基板が装着されるフレーム若しくは仕切り板の上方は冷風を遮るようにマスクパレットが配設された請求項28に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項30】 フレームの上端とマスクパレットとの間に略3mmの空隙を設けた請求項29に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項31】 一枚の冷風遮蔽板に電子ユニット複数個分のマスクパレットを設けた請求項28に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項32】 熱風を420度から450度とするとともに冷風を略90度とした請求項28に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項33】 第2のリフロー炉は電子ユニットを搬送するネットコンベアと、前記電子ユニットを載置した状態でこのネットコンベアが内部を貫通するとともに、このネットコンベアの上方を冷風が対流し、下方を熱風が対流するリフロー炉とを備え、前記リフロー炉には、前記電子ユニットのフレームに設けられた接続端子の上方に前記冷風を遮断する遮蔽板を設けた請求項22に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項34】 ネットコンベアと電子ユニットとを分離する分離手段を設けた請求項33に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項35】 分離手段の分離度は調整可能とした請求項34に記載の電子ユニットの製造装置。 【請求項36】 プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷工程と、このクリーム半田印刷工程の後に、クリーム半田が印刷された前記プリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着工程と、このチップ装着工程の後に、前記平面実装部品を前記プリント基板に固着する第1のリフロー工程と、この第1のリフロー工程の後に、前記プリント基板の一方の面の孔近傍に前記クリーム半田印刷より多量のクリーム半田を塗布する半田塗布工程と、この半田塗布工程の後に、前記プリント基板の他方の面から異形部品の脚が前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入された後、この異形部品の脚を前記プリント基板に固着する第2のリフロー工程とを有した電子ユニットの製造方法。 【請求項37】 半田塗布工程は、刷込プレートをタンクから抜き出した後、プリント基板と平行に載置し、この刷込プレートに設けられるとともにクリーム半田が充填された孔に押し出しピンを貫通して前記プリント基板上に前記クリーム半田を塗布する請求項36に記載の電子ユニットの製造方法。 【請求項38】 押し出しピンの先端にアルコールを付着させた後、刷込プレートに設けられた孔に押し出しピンを挿入する請求項37に記載の電子ユニットの製造方法。 【請求項39】 第2のリフロー工程は、プリント基板の一方の面に装着された平面実装部品側を加熱する熱風炉と、前記プリント基板の他方の面に装着された異形部品側を冷却する冷風炉とを有する請求項36に記載の電子ユニットの製造方法。 【請求項40】 第2のリフロー工程は電子ユニットを搬送するネットコンベアと、前記電子ユニットを載置した状態でこのネットコンベアが内部を貫通するとともに、このネットコンベアの上方を冷風が対流し、下方を熱風が対流するリフロー炉とを備え、前記リフロー炉には、前記電子ユニットのフレームに設けられた接続端子の上方に前記冷風を遮断する遮蔽板を設けた請求項36に記載の電子ユニットの製造方法。 【請求項41】 プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷工程と、このクリーム半田印刷工程の後に、クリーム半田が印刷された前記プリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着工程と、このチップ装着工程の後に、前記平面実装部品を前記プリント基板に固着する第1のリフロー工程と、この第1のリフロー工程の後に、前記プリント基板の一方の面の孔近傍に前記クリーム半田印刷より多量のクリーム半田を塗布する半田塗布工程と、この半田塗布工程の後に、前記プリント基板の他方の面から異形部品の脚を前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入する異形部品挿入工程と、この異形部品挿入工程の後に、前記プリント基板をフレームに挿入するフレーム組立工程と、このフレーム組立工程の後に、前記プリント基板と前記フレームとの間にクリーム半田を塗布するクリーム半田塗布工程と、このクリーム半田塗布工程の後に、前記プリント基板を前記フレームにカシメるカシメ工程と、このカシメ工程の後に前記フレームと前記プリント基板及び前記プリント基板と前記異形部品を固着する第2のリフロー工程とを有した電子ユニットの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、リフロー半田による電子ユニットの製造装置と製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】以下、従来の電子ユニットの製造装置と製造方法について説明する。従来の電子ユニットの製造装置と製造方法は、図32に示すように、プリント基板に接着剤を印刷する接着剤印刷機1と、この接着剤印刷機1で接着剤が印刷された前記プリント基板にチップ部品を装着するチップ装着機2と、このチップ装着機2でチップ部品が装着された前記プリント基板を乾燥させる乾燥機3と、この乾燥機3で乾燥させたプリント基板にコイルやコンデンサやIFTトランス等の異形部品を挿入する異形部品挿入機4と、この異形部品挿入機4で異形部品が挿入されたプリント基板を金属製のフレームに挿入してフレーム組立(5)をした後、半田ディップ層6で一括半田付けをして完成させていた。ここで、半田付け品質の良いリフロー半田付けができないのは、プリント基板に挿入された異形部品のうち、高温に弱い非耐熱部品である電解コンデンサやIFTトランス等をチップ部品と同時にリフロー半田付けをすると、リフロー熱でこれらの部品を破壊することになるからである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このように非耐熱部品を保護するために半田ディップ層6を用いた従来の製造装置では、接着剤印刷機1でプリント基板に接着剤を印刷する場合、図33に示すように、プリント基板7に印刷される接着剤8aの量が少ないと接着力が少ないので、半田ディップ層6で半田ディップする前にチップ部品9がプリント基板7から落下してしまうことがあった。かといって接着剤の量が多いと接着剤8bのようにチップ部品9からはみ出してしまうことになる。その結果、図34に示すように半田ディップ時の半田10の付きが悪く、やはりチップ部品9がプリント基板7から落下してしまうことがあった。また、半田ディップ層6による半田付けではどうしても、図35に示すように、半田ブリッジ11によるショートや半田の付かない不接続部12などが生じ、後工程でこれらを作業者が手半田で修正しなければならなかった。 【0004】本発明は、このような問題点を解決するもので、高温による非耐熱部品を保護するとともに半田付け品質が良好で修正作業の少ない電子ユニットの製造装置を提供することを目的としたものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するために本発明の電子ユニットの製造装置は、プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷機と、クリーム半田が印刷された前記プリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着機と、前記平面実装部品を前記プリント基板に固着する第1のリフロー炉と、前記プリント基板の一方の面の孔近傍に前記クリーム半田印刷機より多量のクリーム半田を塗布する半田塗布機と、前記プリント基板の他方の面から異形部品の脚が前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入され、この異形部品の脚を前記プリント基板に固着する第2のリフロー炉とを備え、前記第2のリフロー炉は、前記プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定された構成としたものである。 【0006】これにより、電子ユニットの製造において、高温による非耐熱部品を保護するとともに半田付け品質が良好となり修正作業は大幅に少なくなる。 【0007】 【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷機と、クリーム半田が印刷された前記プリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着機と、前記平面実装部品を前記プリント基板に固着する第1のリフロー炉と、前記プリント基板の一方の面の孔近傍に前記クリーム半田印刷機より多量のクリーム半田を塗布する半田塗布機と、前記プリント基板の他方の面から異形部品の脚が前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入され、この異形部品の脚を前記プリント基板に固着する第2のリフロー炉とを備え、前記第2のリフロー炉は、前記プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定された電子ユニットの製造装置であり、平面実装部品、異形部品ともにクリーム半田を印刷或いは塗布して、その後、リフロー炉でプリント基板に固着するので、半田が付かなかったり、半田ブリッジが生ずることは極めて少なくなり、その結果、後工程による修正作業は非常に少なくなる。 【0008】また、最初に第1のリフロー炉で平面実装部品をプリント基板に固着するので、製造工程で平面実装部品がプリント基板から落下することはない。したがって、この点でも後工程による修正作業は少なくなる。 【0009】さらに、第2のリフロー炉は、プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定されているので、プリント基板の他方の面に装着された異形部品がリフロー熱で破壊されることはない。 【0010】また、プリント基板の一方の面に平面実装部品を固着し、他方の面に異形部品を固着するので、電子ユニットの小型化が図れる。 【0011】請求項2に記載の発明のクリーム半田印刷機は、プリント基板が載置される基台と、この基台の上方に設けられたスクリーンと、このスクリーン上に注入されたクリーム半田と、前記スクリーン上を滑動することにより前記スクリーンに設けられた孔を通して前記クリーム半田を前記プリント基板に転写するスキージとを備え、前記スクリーンと前記プリント基板との間に若干の隙間を設けるとともに前記スキージは前記基台側に押圧して滑動する請求項1に記載の電子ユニットの製造装置であり、スクリーンとプリント基板との間に若干の隙間を設けるとともに前記スキージは基台側に押圧して滑動するので、クリーム半田をプリント基板に確実に転写でき、一度プリント基板に印刷された半田が再びスクリーン側へ戻ることはない。 【0012】請求項3に記載の発明の半田塗布機は、クリーム半田が充填されるとともに上方が開口したタンクと、このタンクの上方に水平方向にお互いが移動して近接・離間可能に設けられた2枚のスキージと、この2枚のスキージ間を通して前記タンク内に挿入・抜き出しされる刷込プレートと、この刷込プレートを前記タンクから抜き出した後、プリント基板と平行に離間して載置され、この刷込プレートに設けられるとともにクリーム半田が充填された孔を貫通して前記プリント基板上に前記クリーム半田を塗布する押し出しピンを有する請求項1に記載の電子ユニットの製造装置であり、プリント基板に塗布されるクリーム半田の量は刷込プレートの孔の容積によって決まるので、クリーム半田塗布量はいつも一定となり、バラツキがないので、半田付け品質は良好である。 【0013】請求項4に記載の発明のスキージの下面は、刷込プレートに対して、略45度下方に向かって傾斜した請求項3に記載の電子ユニットの製造装置であり、この角度にすることにより、刷込プレートに設けられた孔に一定量のクリーム半田を確実に充填することができるとともに、刷込プレートの表面あるいは裏面に付着したクリーム半田をタンク内に戻すことができる。 【0014】請求項5に記載の発明は、プリント基板と刷込プレートとの間隔を、平面実装部品の実装厚より大きくした請求項3に記載の電子ユニットの製造装置であり、これにより、平面実装部品が装着されているにもかかわらず確実に一定量のクリーム半田をプリント基板に塗布することができる。また、押し出しピンが入る面積があれば、確実にクリーム半田を塗布することができるので、平面実装部品の実装密度を上げることができ、電子ユニットの小型化が図れる。 【0015】請求項6に記載の発明は、アルコールが充填された容器を設け、この容器内に押し出しピンを挿入して、この押し出しピンの先端に前記アルコールを付着させた後、刷込プレートに設けられた孔に挿入する請求項3に記載の電子ユニットの製造装置であり、押し出しピンの先端にアルコールが付着しているので、プリント基板にクリーム半田を塗布したとき、押し出しピンとクリーム半田との分離が良い。 【0016】請求項7に記載の発明の第2のリフロー炉は、プリント基板の一方の面に装着された平面実装部品側を加熱する熱風炉と、前記プリント基板の他方の面に装着された異形部品側を冷却する冷風炉とを有する請求項1に記載の電子ユニットの製造装置であり、各々独立した熱風炉と冷風炉を有しているので温度制御が容易であるとともに、異形部品はプリント基板を介して面実装部品と反対側に装着するとともに更に冷風炉で冷却するので、例え高熱に弱い異形部品でも高熱による部品性能劣化はない。 【0017】請求項8に記載の発明は、プリント基板の異形部品挿入側と、冷風炉との間にマスクパレットを設け、このマスクパレットには高温許容度の小さい異形部品の装着位置に対応する位置に冷風の通過する孔を設けた請求項7に記載の電子ユニットの製造装置であり、高温許容度の小さい異形部品のみ冷風で冷却して保護されるとともに他の場所はマスクパレットにより、冷風の影響が少なくなるので、高温に弱い異形部品を確実に保護するとともに半田付け品質も良好である。 【0018】請求項9に記載の発明は、熱伝導率の大きい異形部品の上方は冷風を遮るようにマスクパレットが配設された請求項8に記載の電子ユニットの製造装置であり、熱伝導率の大きい部品の上方に冷風の遮るマスクパレットを設けているので、熱伝導率の大きい部品を介してプリント基板の面実装部品側が冷却されることはなく、面実装部品側の半田付け品質を良好に保つことができる。 【0019】請求項10に記載の発明は、一枚の冷風遮蔽板に電子ユニット複数個分のマスクパレットを設けた請求項8に記載の電子ユニットの製造装置であり、一度に複数個の電子ユニットの半田付けができる。 【0020】請求項11に記載の発明は、熱風を420度から450度とするとともに冷風を略90度とした請求項8に記載の電子ユニットの製造装置であり、このように温度を設定することにより、高熱に弱い異形部品を確実に保護するとともにプリント基板の面実装部品側の半田付け品質を良好に保つことができる。 【0021】請求項12に記載の発明のマスクパレットは、第2のリフロー炉内で切れ間なく連続して搬送される請求項8に記載の電子ユニットの製造装置であり、マスクパレットで熱風炉と冷風炉とを分離しているので、それぞれの炉の温度管理が容易となる。 【0022】請求項13に記載の発明の第2のリフロー炉は、パレットの下方に設けられたヒータと、前記パレットと前記ヒータとの間に形成される空隙の熱気を吸い取る吸熱ダクトを設けた請求項1に記載の電子ユニットの製造装置であり、炉が一つで良いので、小型化と低コスト化が図れる。 【0023】請求項14に記載の発明のパレットの底には、プリント基板の裏面に装着された耐熱部品に対応する位置に孔を設けた請求項13に記載の電子ユニットの製造装置であり、耐熱部品を確実に融着することができるとともに、他の部分に不要な熱を加えないので、非耐熱部品の保護が容易となる。 【0024】請求項15に記載の発明は、パレットの底に凹部を設け、この凹部の底にプリント基板の裏面に装着された耐熱部品に対応する位置に孔を設けるとともに、この凹部を形成する材料の厚みは、前記パレットを形成する材料の厚みの略半分とした請求項13に記載の電子ユニットの製造装置であり、パレットの強度を保つとともに、凹部にリフロー熱を奪われることがなく良好なリフロー半田付けができる。 【0025】請求項16に記載の発明のヒータの幅は、パレットの幅の略2倍とした請求項13に記載の電子ユニットの製造装置であり、パレットには万遍なく均一にヒータの熱が加わるので、半田付け品質が良い。 【0026】請求項17に記載の発明の第2のリフロー炉は、プリント基板の裏面を略90秒間100度から160度に予熱した後、略20秒間200度以上に加熱する請求項13に記載の電子ユニットの製造装置であり、このようにプリント基板の表面温度を設定することにより、非耐熱部品を確実に保護するとともにプリント基板の耐熱部品側の半田付け品質を良好に保つことができる。 【0027】請求項18に記載の発明の第2のリフロー炉は、200度以上に加熱した後、電子ユニットのフレームに装着された入力端子の根元のみを230度から260度の熱風で加熱する請求項17に記載の電子ユニットの製造装置であり、フレームに装着された入力端子の半田付けが同一工程でできる。 【0028】請求項19に記載の発明の第2のリフロー炉は、電子ユニットを搬送するネットコンベアと、前記電子ユニットを載置した状態でこのネットコンベアが内部を貫通するとともに、このネットコンベアの上方を冷風が対流し、下方を熱風が対流するリフロー炉とを備え、前記リフロー炉には、前記電子ユニットのフレームに設けられた接続端子の上方に前記冷風を遮断する遮蔽板を設けた請求項1に記載の電子ユニットの製造装置であり、非耐熱部品側の温度は、冷風で冷却されるので、非耐熱部品が保護されるとともにリフロー半田付けができ、半田付け品質が良好となるとともに修正作業は大幅に少なくなる。 【0029】また、熱風と冷風を対流させることにより、パレットは不要となり、電子ユニットは搬送手段であるネットコンベアに直接載置され、作業性の向上と低コスト化が図れる。 【0030】更に、遮蔽板を設けているので、このリフロー炉の中で電子ユニットの接続端子のリフロー半田付けができる。 【0031】請求項20に記載の発明は、ネットコンベアと電子ユニットとを分離する分離手段を設けた請求項19に記載の電子ユニットの製造装置であり、例え、電子ユニットに付着したペースト等で電子ユニットがネットコンベアに貼着していたとしても分離手段で分離され、作業効率が向上する。 【0032】請求項21に記載の発明の分離手段の分離度は調整可能とした請求項20に記載の電子ユニットの製造装置であり、電子ユニットの大きさに応じて最適の値に調整することができる。 【0033】請求項22に記載の発明は、プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷機と、クリーム半田が印刷された前記プリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着機と、前記平面実装部品を前記プリント基板に固着する第1のリフロー炉と、前記プリント基板の一方の面の孔近傍に前記クリーム半田印刷機より多量のクリーム半田を塗布する半田塗布機と、前記プリント基板の他方の面から異形部品の脚を前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入する異形部品挿入機と、金属製のフレームに異形部品が挿入された前記プリント基板を装着した後、前記プリント基板と前記異形部品とを固着するとともに前記プリント基板と前記フレームとを固着する第2のリフロー炉とを備え、前記第2のリフロー炉は、前記プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定された電子ユニットの製造装置であり、平面実装部品、異形部品ともにクリーム半田を印刷或いは塗布して、その後、リフロー炉でプリント基板に固着するので、半田が付かなかったり、半田ブリッジが生ずることは極めて少なくなり、その結果、後工程による修正作業は非常に少なくなる。 【0034】また、最初に第1のリフロー炉で平面実装部品をプリント基板に固着するので、製造工程で平面実装部品がプリント基板から落下することはない。したがって、この点でも後工程による修正作業は少なくなる。 【0035】さらに、第2のリフロー炉は、プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定されているので、プリント基板の他方の面に装着された異形部品がリフロー熱で破壊されることはない。 【0036】また、異形部品も異形部品挿入機で挿入するので、作業効率が良い。請求項23に記載の発明の異形部品挿入機は、2個のガイドをお互いに水平方向に近接・離間して挿入部品であるコイルを挟持し、その後プリント基板に設けられた孔上で停止し、次にプッシャで押圧してコイルの脚を前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入する請求項22に記載の電子ユニットの製造装置であり、弾性を有していて手挿入の困難なコイルを自動的にプリント基板に挿入することができ、作業効率が向上する。 【0037】請求項24に記載の発明の異形部品挿入機は、2個のガイドをお互いに水平方向に近接・離間して挿入部品であるIFTトランスを挟持し、その後プリント基板に設けられた孔上で停止し、次にプッシャで押圧してIFTトランスの脚を前記プリント基板に設けられた孔に挿入する請求項22に記載の電子ユニットの製造装置であり、滑り易くて手挿入の困難なIFTトランスを自動的にプリント基板に挿入することができ、作業効率が向上する。 【0038】請求項25に記載の発明の異形部品挿入機は、2個のガイドをお互いに水平方向に近接・離間する挟持部を2組設け、この2組の挟持部で挿入部品であるマイラーコンデンサの2本の脚を夫々挟持し、その後プリント基板に設けられた孔に挿入する請求項22に記載の電子ユニットの製造装置であり、外形形状が不規則なマイラーコンデンサも脚を挟持することにより、自動的にプリント基板に挿入することができ、作業効率が向上する。 【0039】請求項26に記載の発明の異形部品挿入機のガイドは、下方に向かって開口した凹部と、この凹部にリード線を介して嵌合するスライダとを有し、プリント基板に設けられた孔に前記リード線を挿入するとともに前記スライダを抜き出し、その後前記リード線を前記プリント基板に装着する請求項22に記載の電子ユニットの製造装置であり、細くて持ちにくく手挿入の困難なリード線を自動的にプリント基板に挿入することができ、作業効率が向上する。 【0040】請求項27に記載の発明の第2のリフロー炉は、プリント基板の一方の面に装着された平面実装部品側を加熱する熱風炉と、前記プリント基板の他方の面に装着された異形部品側を冷却する冷風炉とを有する請求項22に記載の電子ユニットの製造装置であり、各々独立した熱風炉と冷風炉を有しているので温度制御が容易であるとともに、異形部品はプリント基板を介して面実装部品と反対側に装着するとともに更に冷風炉で冷却するので、例え高熱に弱い異形部品でも高熱による部品性能劣化はない。 【0041】請求項28に記載の発明は、プリント基板の異形部品挿入側と、冷風炉との間にマスクパレットを設け、このマスクパレットには高温許容度の小さい異形部品の装着位置に対応する位置に冷風の通過する孔を設けた請求項27に記載の電子ユニットの製造装置であり、温度許容度の小さい異形部品のみ冷風で冷却して保護されるとともに他の場所はマスクパレットにより、冷風の影響が少なくなるので、高熱に弱い異形部品を確実に保護するとともに半田付け品質も良好である。 【0042】請求項29に記載の発明は、熱伝導率の大きい異形部品又はプリント基板が装着されるフレーム若しくは仕切り板の上方は冷風を遮るようにマスクパレットが配設された請求項28に記載の電子ユニットの製造装置であり、熱伝導率の大きい部品の上方に冷風の遮るマスクパレットを設けているので、熱伝導率の大きい部品を介してプリント基板の面実装部品側が冷却されることはなく、面実装部品側の半田付け品質を良好に保つことができる。 【0043】請求項30に記載の発明は、フレームの上端とマスクパレットとの間に略3mmの空隙を設けた請求項29に記載の電子ユニットの製造装置であり、この間隔を設けることにより、マスクパレットは高熱伝導部品であるフレームから熱を奪うことはなく、良好な半田付けができる。 【0044】請求項31に記載の発明は、一枚の冷風遮蔽板に電子ユニット複数個分のマスクパレットを設けた請求項28に記載の電子ユニットの製造装置であり、一度に複数個の電子ユニットの半田付けができる。 【0045】請求項32に記載の発明は、熱風を420度から450度とするとともに冷風を略90度とした請求項28に記載の電子ユニットの製造装置であり、このように温度を設定することにより、高熱に弱い異形部品を確実に保護するとともにプリント基板の面実装部品側の半田付け品質を良好に保つことができる。 【0046】請求項33に記載の発明の第2のリフロー炉は、電子ユニットを搬送するネットコンベアと、前記電子ユニットを載置した状態でこのネットコンベアが内部を貫通するとともに、このネットコンベアの上方を冷風が対流し、下方を熱風が対流するリフロー炉とを備え、前記リフロー炉には、前記電子ユニットのフレームに設けられた接続端子の上方に前記冷風を遮断する遮蔽板を設けた請求項22に記載の電子ユニットの製造装置であり、非耐熱部品側の温度は、冷風で冷却されるので、非耐熱部品が保護されるとともにリフロー半田付けができ、半田付け品質が良好となるとともに修正作業は大幅に少なくなる。 【0047】また、熱風と冷風を対流させることにより、パレットは不要となり、電子ユニットは搬送手段であるネットコンベアに直接載置され、作業性の向上と低コスト化が図れる。 【0048】更に、遮蔽板を設けているので、このリフロー炉の中で電子ユニットの接続端子のリフロー半田付けができる。 【0049】請求項34に記載の発明は、ネットコンベアと電子ユニットとを分離する分離手段を設けた請求項33に記載の電子ユニットの製造装置であり、例え、電子ユニットに付着したペースト等で電子ユニットがネットコンベアに貼着していたとしても分離手段で分離され、作業効率が向上する。 【0050】請求項35に記載の発明の分離手段の分離度は調整可能とした請求項34に記載の電子ユニットの製造装置であり、電子ユニットの大きさに応じて最適の値に調整することができる。 【0051】請求項36に記載の発明は、プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷工程と、このクリーム半田印刷工程の後に、クリーム半田が印刷された前記プリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着工程と、このチップ装着工程の後に、前記平面実装部品を前記プリント基板に固着する第1のリフロー工程と、この第1のリフロー工程の後に、前記プリント基板の一方の面の孔近傍に前記クリーム半田印刷より多量のクリーム半田を塗布する半田塗布工程と、この半田塗布工程の後に、前記プリント基板の他方の面から異形部品の脚が前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入された後、この異形部品の脚を前記プリント基板に固着する第2のリフロー工程とを有し、この第2のリフロー工程は、前記プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定された電子ユニットの製造方法であり、平面実装部品、異形部品ともにクリーム半田を印刷或いは塗布して、その後、リフロー炉でプリント基板に固着するので、半田が付かなかったり、半田ブリッジが生ずることは極めて少なくなり、その結果、後工程による修正作業は非常に少なくなる。 【0052】また、最初に第1のリフロー工程で平面実装部品をプリント基板に固着するので、この工程の後の製造工程で平面実装部品がプリント基板から落下することはない。したがって、この点でも後工程による修正作業は少なくなる。 【0053】さらに、第2のリフロー工程では、プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定されているので、プリント基板の他方の面に装着された異形部品がリフロー熱で破壊されることはない。 【0054】請求項37に記載の発明の半田塗布工程は、刷込プレートをタンクから抜き出した後、プリント基板と平行に載置し、この刷込プレートに設けられるとともにクリーム半田が充填された孔に押し出しピンを貫通して前記プリント基板上に前記クリーム半田を塗布する請求項36に記載の電子ユニットの製造方法であり、プリント基板に塗布されるクリーム半田の量は刷込プレートの孔の容積によって決まるので、クリーム半田塗布量はいつも一定となり、バラツキがないので、半田付け品質は良好である。 【0055】請求項38に記載の発明は、押し出しピンの先端にアルコールを付着させた後、刷込プレートに設けられた孔に押し出しピンを挿入する請求項37に記載の電子ユニットの製造方法であり、押し出しピンの先端にアルコールが付着しているので、プリント基板にクリーム半田を塗布したとき、押し出しピンとクリーム半田との分離がよくなる。 【0056】請求項39に記載の発明の第2のリフロー工程は、プリント基板の一方の面に装着された平面実装部品側を加熱する熱風炉と、前記プリント基板の他方の面に装着された異形部品側を冷却する冷風炉とを有する請求項36に記載の電子ユニットの製造方法であり、各々独立した熱風炉と冷風炉を有しているので温度制御が容易であるとともに、異形部品はプリント基板を介して面実装部品と反対側に装着するとともに更に冷風炉で冷却するので、例え高熱に弱い異形部品でも高熱による部品性能劣化はない。 【0057】請求項40に記載の発明の第2のリフロー工程は、電子ユニットを搬送するネットコンベアと、前記電子ユニットを載置した状態でこのネットコンベアが内部を貫通するとともに、このネットコンベアの上方を冷風が対流し、下方を熱風が対流するリフロー炉とを備え、前記リフロー炉には、前記電子ユニットのフレームに設けられた接続端子の上方に前記冷風を遮断する遮蔽板を設けた請求項36に記載の電子ユニットの製造方法であり、非耐熱部品側の温度は、冷風で冷却されるので、非耐熱部品が保護されるとともにリフロー半田付けができ、半田付け品質が良好となるとともに修正作業は大幅に少なくなる。 【0058】また、熱風と冷風を対流させることにより、パレットは不要となり、電子ユニットは搬送手段であるネットコンベアに直接載置され、作業性の向上と低コスト化が図れる。 【0059】更に、遮蔽板を設けているので、このリフロー炉の中で電子ユニットの接続端子のリフロー半田付けができる。 【0060】請求項41に記載の発明は、プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷工程と、このクリーム半田印刷工程の後に、クリーム半田が印刷された前記プリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着工程と、このチップ装着工程の後に、前記平面実装部品を前記プリント基板に固着する第1のリフロー工程と、この第1のリフロー工程の後に、前記プリント基板の一方の面の孔近傍に前記クリーム半田印刷より多量のクリーム半田を塗布する半田塗布工程と、この半田塗布工程の後に、前記プリント基板の他方の面から異形部品の脚を前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入する異形部品挿入工程と、この異形部品挿入工程の後に、前記プリント基板をフレームに挿入するフレーム組立工程と、このフレーム組立工程の後に、前記プリント基板と前記フレームとの間にクリーム半田を塗布するクリーム半田塗布工程と、このクリーム半田塗布工程の後に、前記プリント基板を前記フレームにカシメるカシメ工程と、このカシメ工程の後に前記フレームと前記プリント基板及び前記プリント基板と前記異形部品を固着する第2のリフロー工程とを有し、この第2のリフロー工程は、前記プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定された電子ユニットの製造方法であり、平面実装部品、異形部品ともにクリーム半田を印刷或いは塗布して、その後、リフロー炉でプリント基板に固着するので、半田が付かなかったり、半田ブリッジが生ずることは極めて少なく、その結果、後工程による修正作業は非常に少なくなる。 【0061】また、最初に第1のリフロー工程で平面実装部品をプリント基板に固着するので、この工程の後の製造工程で平面実装部品がプリント基板から落下することはない。したがって、この点でも後工程による修正作業は少なくなる。 【0062】さらに、第2のリフロー工程では、プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定されているので、プリント基板の他方の面に装着された異形部品がリフロー熱で破壊されることはない。 【0063】また、異形部品も異形部品挿入機で挿入するので、作業効率が良い。以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施の形態における電子ユニットの製造装置と製造方法の概略の説明図である。 【0064】図1において、21はクリーム半田印刷機であり、このクリーム半田印刷機21でプリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷する。このクリーム半田印刷機21でクリーム半田が印刷されたプリント基板はチップ部品(平面実装部品の一例として用いた)を装着するチップ装着機22でクリーム半田の印刷された位置にチップ部品を装着する。次に、リフロー炉23で、チップ部品が装着された前記プリント基板を加熱してクリーム半田を溶融し、この溶融した半田でチップ部品をパターンに接合した後、冷却してチップ部品をプリント基板に固着する。チップ部品が固着されたプリント基板は半田塗布機24で異形部品装着用クリーム半田をプリント基板の一方の面の孔近傍に塗布する。このプリント基板の一方の面にはクリーム半田印刷機21による半田量より多量のクリーム半田が塗布される。そして、異形部品挿入機25でプリント基板の他方の面から異形部品(平面実装部品以外の脚を有する部品)の脚をプリント基板の前記孔に挿入する。異形部品が挿入されたプリント基板は、フレーム組立機26でフレーム内に挿入される。そして、半田塗布機24と同じ方式のクリーム半田塗布機27でプリント基板とフレームとの間にクリーム半田を塗布する。次に、カシメ機28でプリント基板をフレームにカシメる。そして、フレームに装着された入力端子の根元にクリーム半田をディスペンサ29で塗布する。そして、最後にリフロー炉30でフレームとプリント基板及びプリント基板と異形部品等を固着して電子ユニットを完成させるものである。 【0065】したがって、チップ部品、異形部品ともにリフロー炉23,30でプリント基板に固着されるので、半田が付かなかったり、逆に半田ブリッジが生ずるようなことは極めて少なくなり、その結果、後工程による修正作業は非常に少なくなる。すなわち、リフロー半田されたものはディップ半田された従来の工法によるものと比較すると、後工程での半田の手作業による修正作業が極めて少なく(ディップ半田の略40分の1、すなわち、欠点率が略0.8%から0.02%程度に減少するので)、外から見ただけでその半田付け品質の良さはすぐわかる。 【0066】また、最初にリフロー炉23でチップ部品をプリント基板に固着するので、この工程の後の製造工程でチップ部品がプリント基板から落下することはない。したがって、この点でも後工程による修正作業は少なくなる。更に、異形部品も異形部品挿入機25で挿入するので作業効率が良い。 【0067】図2は、クリーム半田印刷機21の要部断面図である。図2において、31は基台であり、この基台31にはプリント基板32が載置されている。このプリント基板32の上方にはスクリーン33が設けられ、このスクリーン33にはプリント基板32にクリーム半田34を印刷するための孔33aが設けられている。34はスクリーン33に注入されたクリーム半田であり、このスクリーン33上をスキージ35が滑動することによりスクリーン33に設けられた孔33aを通してクリーム半田34がプリント基板32に転写される。34aはプリント基板32上に転写印刷されたクリーム半田である。ここで、スクリーン33とプリント基板32との間に若干の隙間(0.01〜2mm)を設けておくことが重要である。また、スキージ35は基台31側に1平方センチメートル当たり2.0〜6.0kgの圧力をかけることにより、クリーム半田34をプリント基板32に確実に転写して印刷することができる。 【0068】図3は、チップ装着機22の要部断面図である。図3において、36はノズルであり、このノズル36の略中央に吸引孔36aが設けられている。この吸引孔36aを真空にすることにより、チップ部品37を一個ずつ部品供給部(図示せず)から吸着して取り出し、プリント基板32のクリーム半田34a上に載置する。37aはチップ部品の電極であり、クリーム半田34a上に電極37aが載置されるようにする。また、チップ部品37の略重心位置に吸引孔36aを当接させて、チップ部品37を部品供給部から取り出すことが重要である。なお、この吸引孔36aの断面は楕円形をしており、チップ部品37の吸引力を高めている。 【0069】図4(a)は、リフロー炉23の要部断面図であり、(b)は、この温度変化図である。図4(a)において、38は熱風であり、この熱風38の熱でチップ部品37の電極37aをプリント基板32の銅箔パターン32aにクリーム半田34aで固着する。この熱風38によるチップ部品37装着面の温度変化を示したのが図4(b)である。図4(b)において、縦軸Tは温度(摂氏)であり、横軸tは時間(秒)である。先ず、t1〜t2までの略90秒間の温度T1は100度〜160度に保ち、次のt3〜t5までの略20秒間の温度T2は200度以上に保つようにしている。なお、このときの最高温度T4は略220度〜240度である。リフロー炉23内をこのように温度制御をすることによって、チップ部品37はプリント基板32に強固に固着される。 【0070】図5は半田塗布機24の第1の状態を説明するためのタンク近傍の要部断面図である。図5において、41は上方が開口したステンレス製のタンクであり、このタンク41内にはクリーム半田42が充填されている。43と44はタンク41の上方に設けられたステンレス(樹脂でも可)でできた2枚のスキージであり、お互いに水平方向に移動して近接・離間可能に設けられている。45はステンレス製の刷込プレートである。先ず、2枚のスキージ43と44をお互いに離間させて、その間を刷込プレート45を下ろしてタンク41内のクリーム半田42内へ挿入する。このとき、刷込プレート45に設けられた孔45aにクリーム半田42aが充填される。このとき、充填されるクリーム半田42aの半田量は、チップ部品印刷のクリーム半田34aの半田量の5〜40倍程度である。異形部品の脚を半田付けする関係で多量の半田が必要となるものである。 【0071】次に、2枚のスキージ43と44をお互いに近接させて刷込プレート45の表面に当接させ、この状態で刷込プレート45を上方に引き抜く。このとき刷込プレート45の表面45bや裏面45cには、クリーム半田42が付着しているが、スキージ43と44でこの付着したクリーム半田42を取り除きタンク41内に戻すとともに孔45a内に確実にクリーム半田42aを充填させている。なお、そのためにスキージ43,44の下面は、刷込プレート45に対して、略45度下方に向かって傾斜させている。なお、この角度は60度から30度の間ならば良い。 【0072】図6は、半田塗布機24の塗布部近傍の第2の状態の要部断面図である。図6において、タンク41から引き抜かれた刷込プレート45は、プリント基板32の上方に、このプリント基板32と平行に載置される。このとき、プリント基板32と刷込プレート45との間隔46は、プリント基板32上に固着された部品(この場合はチップ部品37)の高さよりも大きくしており、本実施の形態では略7mmとした。47はステンレス製の容器であり、この容器47内にはイソプロピルアルコール48が充填されている。49は押し出しピンであり、この押し出しピン49を容器47に挿入して、その先端49aにアルコール48aを付着させ、その後、刷込プレート45の孔45aに向かって降下させる。 【0073】そうすると、半田塗布機24の塗布部近傍の第3の状態の要部断面図である図7に示すように、押し出しピン49は刷込プレート45の孔45a内に充填されたクリーム半田42aを付着させてプリント基板32の異形部品を挿入するための孔32bに向けて降下する。このとき、刷込プレート45の厚み45dは挿入する異形部品の種類によって0.7〜1.5mmの値に設定している。また、押し出しピン49の直径49bも、挿入する異形部品の形によって1.4〜1.8mmの値に設定している。また、孔45aの直径はこの押し出しピン49と丁度嵌合するように、押し出しピン49の径より若干大きくしている。このように、刷込プレート45の厚み45dと孔45aの直径により、常に、定まった量のクリーム半田42aが押し出しピン49の先端49aに付着することになる。また、チップ部品37間の空間50は押し出しピン49がプリント基板32に当接すれば良いので、押し出しピン49の直径より若干大きくしておけば良く、チップ部品37の実装密度を高めることができる。このことにより、プリント基板32の小型化が図れ、結果として、電子ユニットの小型化が図れることになる。 【0074】このようにして、この一定量のクリーム半田42aが、図8の半田塗布機24の塗布部近傍の第4の状態の要部断面図に示すように、プリント基板32の異形部品を挿入するための孔32b上に付着される。このとき、押し出しピン49の先端49aとクリーム半田42aとの間にはアルコール48aが付着していたので、クリーム半田42aは確実にプリント基板32に付着するとともに、押し出しピン49の先端49aからは確実に分離されることになる。すなわち、再度、押し出しピン49がクリーム半田42aを持ち上げるようなことはない。クリーム半田42aの塗布後、押し出しピン49は再び孔45aを通って上方に持ち上げられ、再びタンク41に挿入されることになる。 【0075】図9(a)は、異形部品挿入機25のうち、コイル自動挿入機の要部側面図であり、同(b)は、その要部断面図である。図9(a)において、51と52は、お互いに水平方向に近接・離間するように設けられた鉄製のガイドである。このガイド51,52で挿入部品であるコイル53を挟持し、その後プリント基板32に設けられた孔32b上で停止し、次にプッシャ54で押圧してコイル53の脚53a,53bをプリント基板32の孔32bに挿入するようになっている。42aは銅箔パターン32a上に塗布されたクリーム半田である。また、図9(b)に示すようにガイド51,52のコイル53の脚53a,53bとの当接面は凹部形状にするとともに摩擦抵抗を小さくするため仕上げ加工をしている。これは、スムーズにコイル53を滑らすためである。このコイル自動挿入機により、弾性を有していて手挿入の困難なコイル53を自動的にプリント基板32に挿入することができ、作業効率が向上する。 【0076】図10(a)は、異形部品挿入機25のうち、IFTトランス自動挿入機の要部側面図であり、(b)は、IFTトランスの斜視図である。図10(a)において、55と56は、お互いに水平方向に近接・離間するように設けられた鉄製のガイドである。このガイド55,56で挿入部品であるIFTトランス57を挟持し、その後プリント基板32に設けられた孔32b上で停止し、次にプッシャ58で押圧してIFTトランス57の4個の脚57aをプリント基板32の孔32bに挿入するようになっている。42aは銅箔パターン32a上に塗布されたクリーム半田である。また、ガイド55,56のIFTトランス57の側面との当接面は摩擦抵抗を小さくするため仕上げ加工をしている。これはスムーズにIFTトランスを滑らすためである。このIFTトランス自動挿入機により、滑り易くて手挿入の困難なIFTトランス57を自動的にプリント基板32に挿入することができ、作業効率が向上する。 【0077】図11は、異形部品挿入機25のうち、マイラーコンデンサ自動挿入機の要部側面図である。図11において、61,62は2組の鉄製のガイドであり、夫々はお互いに水平方向に近接・離間する2組の挟持部61a,62aを設けている。この2組の挟持部61a,62aで挿入部品であるマイラーコンデンサ63の2本の脚63a,63bを夫々挟持し、その後プリント基板32に設けられた孔32b上で停止し、マイラーコンデンサ63の2個の脚63a,63bをプリント基板32の孔32bに挿入するようになっている。42aは銅箔パターン32a上に塗布されたクリーム半田である。また、ガイド61,62に設けられた挟持部61a,62aのマイラーコンデンサ63の脚63a,63bとの当接面は脚63a,63bを傷つけないように仕上げ加工にしている。このようにして外形形状が不規則なマイラーコンデンサ63も脚63a,63bを挟持することにより、自動的にプリント基板32に挿入することができ、作業効率が向上する。 【0078】図12(a)は、異形部品挿入機25のうち、リード線自動挿入機の第1の状態の要部断面図であり、(b)は、同、第2の状態の要部断面図である。図12(a)において、64は挿入ガイドであり、この挿入ガイド64の下端には、下方に向かって開口した凹部65を有している。66はスライダであり、リード線67を介して凹部65に嵌合するようになっている。この状態を図12(b)に示す。次にこのガイド64は、プリント基板32に設けられた孔32bに近接させ、直ちにスライダ66を抜き出した直後、リード線67の脚67aをプリント基板32の孔32bに挿入するようになっている。ここで、スライダ66の表面は滑り易いように滑らかに仕上げている。このようにして、細くて持ちにくく手挿入の困難なリード線67を自動的にプリント基板32に挿入することができ、作業効率が向上する。 【0079】この状態でプリント基板32には、図13に示すようにプリント基板32の一方の面にはチップ部品37がクリーム半田34aで銅箔パターン32aにリフロー半田付けされており、プリント基板32の他方の面にはコイル53が装着され、このコイル53の脚53a,53bはプリント基板32の孔32bに夫々挿入されている。42aは、コイル53の脚53a,53bをプリント基板32の銅箔パターン32aに固着するために塗布されているクリーム半田である。 【0080】図14(a)は、フレーム組立機26の要部断面図であり、(b)は、その一部拡大断面図である。図14(a)において、71は金属製のフレームである。32はこのフレーム71に挿入されるプリント基板であり、図13に示すようにチップ部品37やコイル53等の異形部品が装着されている。72,73は鉄製のガイドであり、水平方向に近接・離脱移動が可能に設けられている。そして、このガイド72,73でフレーム71を挟持し、プリント基板32を挿入する。74はガイド72,73の下端に設けられた爪である。この爪74の高さ75は、図14(b)に示すようにフレーム71の厚さより略0.05mm大きくしている。また、プリント基板32の側端32cの位置よりも同様に略0.05mm大きくしている。また爪74は、下方に向かって広がったテーパ74aを有している。そして、このテーパ74aは滑らかに形成されており、プリント基板32をフレーム71に挿入し易くしている。こうしてプリント基板32をテーパ74aに沿ってフレーム71に挿入するとともにプッシャ76で下方へ押し出すようになっている。 【0081】そして、プリント基板32とフレーム71との間にクリーム半田をクリーム半田塗布機27で塗布(図示せず)する。このクリーム半田塗布機27は、半田塗布機24と同様の構成をしたものである。ただし、このときの押し出しピンはアルコール容器に浸してアルコールを付着させた後180度回転させて、下方から上方に向かって移動してプリント基板32とフレーム71との間にクリーム半田を付着させるようにしている。このことにより、フレーム71を逆向きにする工程が必要となる。 【0082】図15は、カシメ機28の要部断面図である。81は、押し出し棒であり、この押し出し棒81でフレーム71に形成された片71aを押し出して、フレーム71に形成された支え部71bとの間にプリント基板32を固定するものである。 【0083】図16は、ディスペンサ29であり、このディスペンサ29でフレーム71の側面に設けられた入力端子72aの根元にクリーム半田73aを塗布する。 【0084】図17(a)は、リフロー炉30の側面図であり、(b)はこのリフロー炉内の温度分布図である。図17(a)において、81aは搬送手段としてのコンベアであり、このコンベア81a上をパレット(図示せず)に載置された電子ユニット(図示せず)が搬送されてくる。82,83,84,85はコンベア81aの下方に設けられた熱風炉である。また、この熱風炉82,83,84,85に対応してコンベア81aの上方には冷風炉86,87,88,89が設けられている。90a,90bは熱風炉85の出口に隣接して設けられた熱風炉であり、入力端子の半田付け専用のものである。これらの炉82〜89は同様の構成をしており、熱風炉82〜84と冷風炉86〜88はコンベア81aの進行方向に対して直角に配置されており、熱風炉85と冷風炉89はコンベア81aの進行方向に対して同方向に配置されている。直角方向の幅は略70cmであり、同方向の長さは略1mである。そして、このリフロー炉30の温度分布は図17(b)に示すようになっている。すなわち、図17(b)において、縦軸Tは温度(摂氏)であり、横軸tは時間(秒)である。熱風炉82と冷風炉86とで構成される第1の炉を通過する時間91で(温度を立ち上げ)電子ユニットを予熱する。次に、熱風炉83と冷風炉87とで構成される第2の炉を通過する時間92は先の予熱温度が保たれる。次の熱風炉84と冷風炉88とで構成される第3の炉を通過する時間93でも同様に先の予熱温度が保たれる。そして、熱風炉85と冷風炉89とで構成される第4の炉を通過する時間94でプリント基板(図示せず)の一方の面に装着されたチップ部品面の温度を高温にしてリフロー半田付けをするとともに、冷風炉89でプリント基板の他方の面に装着された温度に弱い異形部品(電解コンデンサや、IFTトランス等)を冷却して、これらの異形部品を保護する。その後、時間95で、電子ユニットのフレームに装着された入力端子(接栓)の半田付け専用の熱風炉90a,90bで入力端子をフレームに半田付けする。 【0085】図18は、炉82〜89の断面図である。96は、一方が開口した釜であり、この釜96は開口に向かって広がった側面を有している。そしてこの側面には、ヒータ97が設けられている。そして、この釜96の略中央に攪拌用のファン98が設けられている。また、99は釜96の開口に設けられた整流板であり、この整流板99には孔99aが格子状に設けられている。したがって、ヒータ97で、温められた空気はファン98で攪拌され整流板99の孔99aを通って一方向に整流された熱風となる。また、この熱風の温度はヒータ97で制御される。なお、この制御温度が異なるのみで冷風炉も同様である。 【0086】図19は、電子ユニットのフレーム71に装着された入力端子72aの根元に塗布されたクリーム半田73aを溶融して固着する専用の熱風炉90a,90bである。この熱風炉90a,90bは、直線状に並んだ孔90cより230度から260度の熱風が噴出される。 【0087】図20は、第1の例によるリフロー炉30のコンベア81a近傍の平面図である。100は、コンベア81a上を搬送されるパレットである。このようにパレット100はリフロー炉30内で切れ間なく連続して流れるようになっている。したがって、このパレット100で熱風炉82〜85と冷風炉86〜89を遮断するので、各炉は独立して温度制御ができ温度設定が容易となる。 【0088】図21は、リフロー炉30のパレット100近傍の断面図である。図21において、81aはコンベアであり、このコンベア81a上にはパレット100が載置されて搬送される。パレット100の底面103は後述するように孔を設けたマスクパレットになっている。114は電子ユニットであり、磁石80で着脱自在にマスクパレット103に吸着している。101は熱風であり、102は冷風である。このように、熱風101と冷風102とはマスクパレット103で分離されているので、リフロー時のプリント基板32の各面の温度制御が容易に行える。 【0089】図22はリフロー炉30の要部断面図である。図22において、71は電子ユニットのフレームであり、32はこのフレーム内に装着されたプリント基板である。そして、このプリント基板32にはチップ部品37、異形部品(コイル、IFTトランス、マイラーコンデンサ、リード線等)が装着されている。そして、このプリント基板32のチップ部品37が装着された一方の面には420度〜450度の熱風101が噴出されており、異形部品の装着された他方の面には略90度の冷風102が噴出されている。また、103は冷風102を遮断するマスクパレットであり略1mm厚のステンレスでできている。このマスクパレット103は、耐熱性のある材料で酸化しないものが良い。103aは、マスクパレット103に設けられた孔であり、この孔103aを通って冷風102が高熱に弱い異形部品(例えば、電解コンデンサ、IFTトランス等)を冷却するようになっている。このことにより、高熱に弱い部品でも半田付け品質の良いリフロー半田をすることができる。また、熱伝導性の高い異形部品(コイル、リード線、マイラーコンデンサ)や、金属製のフレーム71、金属製の仕切板71cの上方はマスクパレット103で冷風の流入を遮断する。これは、冷風102がこれら熱伝導性の高い部品に当たると、この高熱伝導性のためにプリント基板32のチップ部品37実装面も冷やしてしまうことにより、良好な半田付けができないからである。また、フレーム71とマスクパレット103との間には空隙104(略3mm)を設けておくことが重要であり、この空隙104により、フレーム71や仕切板71cの熱をマスクパレット103が奪わないようになっている。この熱風101側のプリント基板32のチップ部品37装着面の温度変化は図4(b)に示したものと同様である。すなわち、図4(b)において、縦軸Tは温度(摂氏)であり、横軸tは時間(秒)である。先ず、t1〜t2までの略90秒間の温度T1は100度〜160度に保ち、次のt3〜t5までの略20秒間の温度T2は200度以上に保つようにしている。なお、このときの最高温度T3は220度〜240度である。このような温度制御をすることによって、異形部品は、プリント基板32にクリーム半田42aで強固に固着される。また、チップ部品37はプリント基板32に強固に固着されたままとなり、決してプリント基板32から剥がれてしまうことはない。これは、クリーム半田42aの表面張力による。このようにして、高熱に弱い異形部品を確実に保護するとともにプリント基板32のチップ部品37側の半田付け品質を良好に保つことができる。 【0090】図23は、マスクパレット103の平面図である。点線で示した71はフレームであり、71cは仕切板である。103aは高熱に弱い異形部品に冷風を送るための孔である。105は熱伝導性の高い部品(例えば、マイラーコンデンサ)である。このように、マスクパレット103は高熱に弱い異形部品をリフロー熱から保護するとともに、熱伝導性の高い部品には冷風が当たるのを遮断して、良好な半田付け品質を保つようにしている。 【0091】図24は、一枚の冷風遮蔽板106に3枚のマスクパレット103を形成したものである。このように一枚の冷風遮蔽板106に複数個のマスクパレット103を形成することにより、生産効率の向上を図ることができる。 【0092】図25は、リフロー炉30を構成する炉の第2の例による要部断面図である。図25において、111は赤外線ヒータであり、この赤外線ヒータ111の上方に略2mmの空隙110を介してマスクパレット112が搬送手段113上を搬送可能に設けられている。そしてこのマスクパレット112内には電子ユニット114が載置されている。この電子ユニット114は今までの例で述べた電子ユニットと同じものである。 【0093】そして、赤外線ヒータ111とマスクパレット112の空隙の両端からは吸熱ダクト115が設けられている。この吸熱ダクト115で赤外線ヒータ111からの熱を吸熱することにより、炉内の温度を制御するものである。このように、吸熱ダクト115を用いることにより、炉内の温度を制御して非耐熱の異形部品を保護することができる。また、第2の例による本実施の形態においては冷風炉が不要となりコスト合理化が図れるものである。この赤外線ヒータ111の幅111aは略480mmであり、マスクパレット112の幅112aは略280mmである。このように、赤外線ヒータ111の幅111aをマスクパレット112の幅112aの幅の略2倍にしているので、マスクパレット112には均一な熱が加えられる。 【0094】図26は、マスクパレット112の斜視図である。このように、マスクパレット112の底面112cには孔112dが複数個設けられている。この孔112dはプリント基板32の耐熱部品の位置に対応して設けており、耐熱部品におけるクリーム半田の溶融を容易にしている。すなわち、孔112dに対応するプリント基板32の面は、他の面より温度が高くなり、このことにより、耐熱部品と非耐熱部品との温度差制御を更に容易にしている。ここで、面実装部品の一例であるチップ部品は、耐熱部品に分類される。また、異形部品のうち、電解コンデンサやIFTトランス等は非耐熱部品に分類され、マイラーコンデンサやコイル等は高熱伝導部品に分類される。 【0095】図27はパレットの他の例における斜視図であり、図28はその断面図である。図27、図28において、本実施の形態においては、パレット117の底部に更に凹部118を2個形成し、この凹部118の底面に熱風の通過する孔を設けてマスクパレットとしている。凹部118を2個設けたのは一度に2個の電子ユニットをリフロー半田付けするためである。また、パレット117は1.0mm厚のステンレス材を用いている。これ以下にするとパレットの強度が保てなくなるためにこの厚さにしている。しかしながら、1.0mmではリフロー熱が奪われて良好な半田付けができないので、凹部118は0.5mm厚のステンレス材を用いて、奪われる熱量を小さくし良好な半田付けができるようにしている。 【0096】図29(a)は、リフロー炉30の他の例におけるリフロー炉の側面図であり、(b)はこのリフロー炉内の温度分布図である。図29(a)において、121〜127は図25で説明したリフロー炉30を構成する温熱炉であり、この温熱炉121〜127が7個直列に接続されてリフロー炉を構成している。113は搬送手段としてのコンベアであり、このコンベア113上をパレット(図示せず)に載置された電子ユニット(図示せず)が搬送されてくる。111はヒータであり、一つの温熱炉121にそれぞれ3個のヒータ111が装着されている。また、115はダクトであり、コンベア113を介して前記ヒータ111に対向して設けられている。 【0097】このリフロー炉の全体の長さは略6500mmであり、コンベア113の速度は毎分略1.4mである。そして、このリフロー炉の温度分布は図29(b)に示すようになっている。すなわち、図29(b)において、縦軸Tは温度(摂氏)であり、横軸tは時間(秒)である。温熱炉121を通過する時間131で(温度を立ち上げ)電子ユニットを予熱する。次に、温熱炉122〜124を通過する時間132〜134は先の予熱温度が保たれる。次の温熱炉125〜126を通過する時間135〜136でプリント基板(図示せず)の一方の面に装着されたチップ部品面の温度を高温にしてリフロー半田付けをする。このとき、プリント基板の他方の面に装着された温度に弱い異形部品(電解コンデンサや、IFTトランス等)の性能が保たれるように温熱炉内の温度が保たれ、これらの異形部品を保護する。その後、時間137で、電子ユニットのフレームに装着された入力端子(接栓)の専用の温熱炉127で入力端子をフレームに半田付けする。また、138は冷却ファンであり、リフロー炉から流出する電子ユニットを冷却する。 【0098】図30は、リフロー炉30の第3の例であり、リフロー炉30bの要部断面図である。図30において、140はリフロー炉30b内を貫通して設けられたネットコンベアであり、このネットコンベア140上には電子ユニット114が載置されて搬送される。リフロー炉30bは複数の炉141に分かれている。これらの炉141は実施の形態1や2で述べたように、ネットコンベア140の流れに従って、温度の立ち上げにより電子ユニット114を100度から160度に予熱し、続いてこの予熱温度を略90秒間保持する。そして、最後の炉141aで略20秒間200度以上に加熱して、リフロー半田付けを行う。142は炉141aの下からネットコンベア140に向かって対流する熱風であり、143は炉141aの上からネットコンベア140に向かって対流する冷風である。 【0099】このように、熱風142と冷風143を対流させることにより、熱風142と冷風143はネットコンベア140近傍で分離される。従って、熱風142と冷風143を分離するパレットは不要となる。 【0100】144はこの冷風143が電子ユニット114のフレーム71に装着された入力端子72a(接続端子の一例として用いた)に直接触れないように遮蔽する遮蔽板である。この遮蔽板144はリフロー炉30bの最後に位置する炉141aにのみ設けられており、熱容量の大きいF型接栓である入力端子72aの熱が冷風143で奪われないように設けられている。このようにして、入力端子72aはフレーム71に熱風142の熱でリフロー半田付けされる。 【0101】図31は異なる方向から見た炉141aの断面図である。遮蔽板144は厚さ2〜3mmのステンレスで形成されている。これは熱風142内に置かれても錆びないためである。また、この遮蔽板144は電子ユニット114の天面から略3mmの位置に設けられている。この寸法145は3〜15mm程度が適当と思われる。また、入力端子72aのフレーム71側146へは略2mm侵入し、入力端子72aの先端側147へは略30mm突出している。この寸法はこれより大きくても構わない。このように遮蔽板144を設けることにより、熱風142が142aに示すように入力端子72aの回りを流れ、リフロー半田付けがなされる訳である。 【0102】図30において、148はネットコンベア140の下方に設けられるとともにリフロー炉30bの出口に設けられたローラであり、ネットコンベア140を微小距離149持ち上げるように成っている。これは、電子ユニット114のネットコンベア140への粘着を剥がすためのものである。また、このローラ148は上下方向にねじ締めにより5〜10mm調整可能に設けられている。 【0103】このように、本電子ユニットの半田付け装置は、電子ユニット114を搬送するネットコンベア140と、電子ユニット114を載置した状態でこのネットコンベア140が内部を貫通するとともに、このネットコンベア140の上方を冷風143が対流し、下方を熱風142が対流するリフロー炉30bで構成されており、このリフロー炉30bには、電子ユニット114のフレーム71に設けられた入力端子72aの上方に冷風143を遮断する遮蔽板144を設けている。従って、非耐熱部品側の温度は冷風143で冷却されるので、非耐熱部品が保護されるとともにリフロー半田付けができ、半田付け品質は良好となり、修正作業は大幅に少なくなる。 【0104】また、熱風142と冷風143を対流させることにより、パレットは不要となり、電子ユニット114は搬送手段であるネットコンベア140に直接載置され、作業性の向上と低コスト化が図れる。 【0105】更に、遮蔽板144を設けているので、このリフロー炉30bの中で電子ユニット114の入力端子72aの半田付けができる。 【0106】また、ネットコンベア140と電子ユニット114とをローラ148を用いて分離するので、例え、電子ユニット114に付着したペースト等で電子ユニット114がネットコンベア140に貼着していたとしても分離され、作業効率が向上する。 【0107】更に、このローラ148によるネットコンベア140と電子ユニット114との分離度は調整可能であり、電子ユニット114の大きさに応じて最適の値に調整することができる。 【0108】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、プリント基板の一方の面にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷機と、クリーム半田が印刷された前記プリント基板に平面実装部品を装着するチップ装着機と、前記平面実装部品を前記プリント基板に固着する第1のリフロー炉と、前記プリント基板の一方の面の孔近傍に前記クリーム半田印刷機より多量のクリーム半田を塗布する半田塗布機と、前記プリント基板の他方の面から異形部品の脚が前記プリント基板に設けられた前記孔に挿入され、この異形部品の脚を前記プリント基板に固着する第2のリフロー炉とを備え、前記第2のリフロー炉は、前記プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定された電子ユニットの製造装置である。従って、平面実装部品、異形部品ともにクリーム半田を印刷或いは塗布して、その後、リフロー炉でプリント基板に固着するので、半田が付かなかったり、半田ブリッジが生ずることは極めて少なくなり、その結果、後工程による修正作業は非常に少なくなる。 【0109】また、最初に第1のリフロー炉で平面実装部品をプリント基板に固着するので、製造工程で平面実装部品がプリント基板から落下することはない。したがって、この点でも後工程による修正作業は少なくなる。 【0110】さらに、第2のリフロー炉は、プリント基板の他方の面の温度が一方の面の温度より低く設定されているので、プリント基板の他方の面に装着された異形部品がリフロー熱で破壊されることはない。 【0111】また、プリント基板の一方の面に平面実装部品を固着し、他方の面に異形部品を固着するので、電子ユニットの小型化が図れる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−31878 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)2月2日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−77055 |
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