| 【発明の名称】 |
ワークの下受装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】中西 智昭
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| 【要約】 |
【課題】基板やキャリアなどのそりを生じやすいワークを水平な姿勢で所定の作業位置に位置決めすることができるワークの下受装置を提供することを目的とする。
【解決手段】バックアップ部材40の開口部43に吸着パッド44を配設する。吸着パッド44の上面はバックアップ部材40の上面よりも上方へ突出している。シリンダ41のロッド42を突出させてバックアップ部材40を上昇させ、吸着パッド44の上面を基板1の下面に当接させる。そこで真空吸引手段47を駆動して基板1を真空吸着すると、吸着パッド44は自身の弾性により偏平に変形しながら基板1をバックアップ部材40の上面に当接させ、基板1のそりを矯正する。そこで基板1に対するボンド塗布やチップの搭載が行われる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】搬送路を搬送されるワークの下方に配設されたバックアップ部材と、このバックアップ部材を上下動させる上下動手段とを備え、前記バックアップ部材に形成された開口部に弾性材から成る吸着パッドをその上面を前記バックアップ部材の上面よりも上方へ突出させて配設し、かつ吸着パッドを真空吸引する真空吸引手段を設けたことを特徴とするワークの下受装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品実装ラインに用いられるワークの下受装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】電子部品を基板に実装する電子部品実装ラインにおいては、基板は所定の作業位置に水平な姿勢で正しく位置決めせねばならない。そこで従来より、基板を水平な姿勢で正しく位置決めするための基板の下受装置が提案されている。 【0003】図6は、従来のワークの下受装置の部分正面図である。基板1は、ガイドレール2に沿って電子部品実装ラインを搬送される。基板1の下方にはバックアップ部材3が配設されている。バックアップ部材3には吸着孔4が形成されている。基板1がバックアップ部材3の上方まで搬送されてくると、バックアップ部材3は上昇し、基板1の下面を真空吸着する。これにより基板1は水平な姿勢となる。そこで基板1に対するボンドの塗布やチップ(電子部品)の搭載などの諸作業を行う。そして所定の作業が終了したならば、基板1の真空吸着状態を解除し、基板1を次の工程へ送り出す。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところが基板1にはそりを生じやすく、そりが大きいと、図6(b)に示すようにバックアップ部材3が上昇してもバックアップ部材3の上面と基板1の下面の間にかなり大きなすき間Gが生じ、このすき間Gのために基板1を真空吸着して基板1を水平な姿勢に矯正することはできない。したがってそりを有する基板1に対してボンドの塗布やチップの搭載などの作業が行われることとなり、ボンドの塗布ミスやチップの搭載ミスなどが発生しやすいものであった。 【0005】このような問題点は、キャリアを用いた電子部品実装ラインにも発生する。すなわち小形の基板は、そのまま単独で搬送路を搬送することは困難であるため、キャリアに搭載して搬送路を搬送することが行われる。ところがキャリアはステンレス鋼板などによりプレート状に成形されているため、そりを生じやすいものであり、このそりのために上記と同様の問題点が生じるものである。 【0006】したがって本発明は、基板やキャリアなどのそりを生じやすいワークを水平な姿勢で所定の作業位置に位置決めすることができるワークの下受装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明のワークの下受装置は、搬送路を搬送されるワークの下方に配設されたバックアップ部材と、このバックアップ部材を上下動させる上下動手段とを備え、前記バックアップ部材に形成された開口部に弾性材から成る吸着パッドをその上面を前記バックアップ部材の上面よりも上方へ突出させて配設し、かつ吸着パッドを真空吸引する真空吸引手段を設けた。 【0008】 【発明の実施の形態】上記構成の本発明によれば、バックアップ部材が上昇すると、バックアップ部材の上面よりも上方へ突出する吸着パッドはワークの下面に当接して真空吸着する。したがってワークにそりがあっても、このそりは吸着パッドがワークの下面を真空吸着しながら偏平に弾性変形することにより矯正され、ワークは水平な姿勢となる。そこでワークに対するチップの搭載などの所定の作業を不都合なく行うことができる。 【0009】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の形態1の電子部品実装装置の斜視図、図2は同バックアップ部材の斜視図、図3は同ワークの下受装置の断面図、図4は同ワークの下受装置の下受動作を示す断面図である。 【0010】まず図1を参照して、電子部品実装装置の全体構成を説明する。10は基板1の搬送路としてのガイドレールであって、基板1の両側端部の摺動を案内する。基板1はマガジン15に段積して収納されており、図外の手段によりマガジン15から1枚づつガイドレール10上へ送り出され、ガイドレール10上を図1において左方へ搬送される。 【0011】搬送部10の側方にはボンド皿20が設けられている。21は転写ヘッドであり、転写ピン22を有している。転写ヘッド21は背板23に装着されている。背板23の背面にはスライダ24が装着されており、スライダ24は水平なガイドレール25にスライド自在に嵌合している。転写ヘッド21はボンド皿20と搬送部10上の基板1の間を往復動する。そして転写ピン22の下面にボンド皿20のボンドを付着させ、基板1にボンドを転写する(矢印A)。 【0012】搬送部10の他方の側方にはウエハ30とサブステージ32が設けられている。34はピックアップヘッドであり、ウエハ30のチップ31をノズル35に真空吸着してピックアップし、サブステージ32上に移載する(矢印B)。サブステージ32上のチップ31には位置補正爪33が押し当てられ、チップ31の位置ずれは補正される。36はボンディングヘッドであり、位置ずれが補正されたサブステージ32上のチップ31をノズル37に真空吸着してピックアップし、基板1に搭載する(矢印C)。なお、ピックアップヘッド34とボンディングヘッド36の背面にもスライダ24が装着されており、ガイドレール25に沿って水平方向に移動する。 【0013】ガイドレール10を搬送される基板1の下方にはバックアップ部材40が配設されている。バックアップ部材40は板状であって、その下面には上下動手段としてのシリンダ41のロッド42が結合されている。シリンダ41のロッド42が突没すると、バックアップ部材40は上下動する。 【0014】図2および図3において、バックアップ部材40の中央部にはその長手方向にピッチをおいて開口部43が複数個形成されており、各開口部43には吸着パッド44が配設されている。吸着パッド44はゴムや軟質樹脂などの弾性材より成り、その上面はバックアップ部材40の上面よりも上方へやや突出している(図3)。吸着パッド44の下部にはネジ管48が連結されており、またネジ管48は取付板45によりバックアップ部材40に取り付けられており、したがって吸着パッド44はバックアップ部材40と一体的に上下動する。またネジ管48はチューブ46を介して真空吸引手段47に接続されている。 【0015】この電子部品実装装置は上記のような構成より成り、次に全体の動作を説明する。図1において、マガジン15内の基板1はガイドレール10上へ送り出される。図4(a)、(b)、(c)、(d)は、ガイドレール10上の基板1をバックアップ部材40で下受けする動作を示している。図4(a)は、基板1がバックアップ部材40の上方で停止した状態を示している。図示するように、基板1は上方へたわんでいる。 【0016】次にバックアップ部材40は、その上面がガイドレール10のガイド面と同レベルまで上昇し、吸着パッド44は基板1の下面に当接する(図4(b))。この場合、吸着パッド44の上面はバックアップ部材40の上面よりも上方へ突出しているので、基板1が上方へたわんでそりを有していても、吸着パッド44は基板1の下面に当接することができる。 【0017】次に吸着パッド44は基板1の下面を真空吸着する。すると基板1のそりは強制的に矯正され、基板1はバックアップ部材40の水平な上面に接地して水平な姿勢となる(図4(c))。この場合、バックアップ部材40の上面よりも上方へ突出していた吸着パッド44は、基板1を強く真空吸着することにより自身の弾性により偏平に弾性変形し、その上面はバックアップ部材40の上面と面一になる。 【0018】以上のようにして基板1が位置決めされたならば、図1において転写ヘッド21の転写ピン22はボンド皿20のボンドを基板1の上面に転写し、またボンディングヘッド36のノズル37はサブステージ32上のチップ31をピックアップして基板1に塗布されたボンド上に搭載する(図4(d))。基板1をガイドレール10上をピッチ送りしながら上記した動作を繰り返すことにより、基板1上にはチップ31が次々に搭載される。 【0019】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の形態2のワークの下受装置の部分断面図である。50はプレート状のキャリアであり、小形基板51が搭載されている。キャリア50はガイドレール10に沿って搬送され、基板51に対するボンド塗布やチップの搭載が行われる。キャリア50はステンレス鋼板などの可撓性を有する素材でプレート状に形成されており、そりを生じやすい。 【0020】52はバックアップ部材であり、その開口部53に吸着パッド44が配設されている。吸着パッド44の配設構造は実施の形態1と同じであって、その上面はバックアップ部材52の上面よりも上方へ突出している。したがってこのものも、図4に示す動作と同様の動作により、吸着パッド44がキャリア50の下面を真空吸着することにより、キャリア50のそりを矯正する。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、バックアップ部材が上昇すると、バックアップ部材の上面よりも上方へ突出する吸着パッドはワークの下面に当接して真空吸着する。したがってワークにそりがあっても、このそりは吸着パッドがワークの下面を真空吸着しながら偏平に弾性変形することにより矯正され、ワークは水平な姿勢となる。そこでワークに対するチップの搭載などの所定の作業を不都合なく行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−17397 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−165481 |
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