| 【発明の名称】 |
電子部品実装装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】田中 聖史
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| 【要約】 |
【課題】電子部品をノズルの下端部に真空吸着して基板に移送搭載する移載ヘッドにおいて、ノズルが電子部品からばり出してもカメラの観察のノイズになることがない電子部品実装装置を提供することを目的とする。
【解決手段】移載ヘッド1のノズル10の下端部12をルビーやサファイアなどの透明体にて形成する。第1の光源6Aまたは第2の光源6Bを点灯し、ノズル10の下端部に真空吸着された電子部品4を下方のカメラ5で観察する。ノズル10の下面が電子部品4からばり出していても、下端部12は透明体であるからカメラ5には観察されず、電子部品4のみを正確に認識できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】移載ヘッドに備えられたノズルの下端部に電子部品を真空吸着して基板へ向って移送し、この移送の途中に下方のカメラにより電子部品を観察して電子部品の位置認識を行った後、電子部品を基板に搭載する電子部品実装装置であって、前記ノズルの上部に光拡散板を設けるとともに、前記ノズルの少なくとも前記カメラの焦点範囲に位置する部分を透明体により形成し、かつ前記光拡散板に光を照射する第1の光源と前記ノズルの下端部に真空吸着された電子部品に光を照射する第2の光源を設けたことを特徴とする電子部品実装装置。 【請求項2】移載ヘッドに備えられたノズルの下端部に電子部品を真空吸着して基板へ向って移送し、この移送の途中に下方のカメラにより電子部品を観察して電子部品の位置認識を行った後、電子部品を基板に搭載する電子部品実装装置であって、前記ノズルの上部に光拡散板を設けるとともに、前記ノズルの少なくとも前記カメラの焦点範囲に位置する部分を透明体により形成し、かつ前記光拡散板に光を照射する光源を設けたことを特徴とする電子部品実装装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品を基板に移送搭載する電子部品実装装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】電子部品実装装置は様々な型式のものがあるが、いずれも移載ヘッドのノズルの下端部に電子部品を真空吸着して保持し、基板の所定の座標位置に移送搭載するようになっている。図5は従来の電子部品実装装置の移載ヘッドの側面図である。移載ヘッド1は、その下部にノズル2を備えており、またその下面には光拡散板としてのバックプレート3が設けられている。ノズル2はその下端部に電子部品4を真空吸着して保持している。移載ヘッド1の移動路にはカメラ5と実線で示す光源6が設けられており、光源6の光をノズル2の上部に設けられた光拡散板としてのバックプレート3へ向って照射し(矢印L1)、光拡散板3を明るく輝かせることにより電子部品4の黒いシルエットを下方のカメラ5で観察するようになっている。 【0003】図6(a)は従来の電子部品実装装置のカメラの視野の画像図であって、Aは視野、4’は電子部品4のシルエット画像である。電子部品4は小形であり、このためノズル2の下面は電子部品4からばり出して明るい背景の中に黒いシルエット2’として観察される。 【0004】あるいはまた、図5において鎖線で示す下方位置に光源6を設け、光源6の光をノズル2の下端部に真空吸着された電子部品4に向って照射し(矢印L2)、下方のカメラ5で電子部品4を観察していた。図6(b)はこのときの画像であって、電子部品4の下面は光を強く反射する鏡面であるので、暗い背景の中に電子部品4を明るく観察する。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】光拡散板であるバックプレート3を用いて電子部品4を観察する場合、図6(a)に示すように電子部品4が小形であるとノズル2の下面は電子部品4からばり出しやすく、電子部品4のシルエット4’とノズル2のシルエット2’は一体化してカメラ5で観察されるため、ノズル2のシルエット2’がノイズとなって電子部品4の位置認識を行いにくいという問題点があった。 【0006】また電子部品4に光L2を照射して電子部品4を観察する場合、図6(b)に示すようにノズル2の下面も光を強く反射するので、電子部品4とノズル2の下面は一体ものとして観察され、やはりノズル2がノイズとなって電子部品4の位置認識を行いにくいという問題点があった。 【0007】このような問題点を解決するためには、ノズル2の直径を小さくすればよいのであるが、ノズル2の直径を小さくすることは加工技術上の限界があり、またノズル2が小さくなるとその強度は低下してたわみを生じたり、その下面が摩耗しやすいなどの新たな問題点が生じる。因みに、従来のノズル2はステンレス鋼などの硬質金属にて作られている。 【0008】したがって本発明は、上記従来のノズルの問題点を解消し,ノズルの下端部に真空吸着された電子部品の位置認識を正確に行うことができる電子部品実装装置を提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】このために本発明は、移載ヘッドに備えられたノズルの下端部に電子部品を真空吸着して基板へ向って移送し、この移送の途中に下方のカメラにより電子部品を観察して電子部品の位置認識を行った後、電子部品を基板に搭載する電子部品実装装置であって、前記ノズルの上部に光拡散板を設けるとともに、前記ノズルの少なくとも前記カメラの焦点範囲に位置する部分を透明体により形成し、かつ前記光拡散板に光を照射する第1の光源と前記ノズルの下端部に真空吸着された電子部品に光を照射する第2の光源を設けたものである。 【0010】 【発明の実施の形態】上記構成の本発明において、電子部品を黒いシルエットとして観察するときは、第1の光源から光拡散板へ向って光を照射し、また電子部品を直接観察するときは、第2の光源から電子部品へ向って光を照射する。この場合、ノズルの少なくともカメラの焦点範囲に位置する部分を透明体としているので、ノズルの下面が電子部品からばり出していてもノズルはカメラには観察されず、電子部品のみを正確に認識できる。 【0011】次に、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施の形態による電子部品実装装置の全体図、図2は同移載ヘッドの側面図、図3は同移載ヘッドのノズルの断面図、図4は同カメラの視野の画像図である。 【0012】図1において、1は移載ヘッドであり、その下部にノズル10を有しており、またノズル10の上部には光拡散板としてのバックプレート3が装着されている。移載ヘッド1はXテーブル9AとYテーブル9Bから成る移動手段に駆動されてパーツフィーダ7と基板8の間を移動し、パーツフィーダ7に備えられた電子部品4を基板8の所定の座標位置に移送搭載する。また移載ヘッド1の移動路の下方には、カメラ5とリング状の第1の光源6Aおよび第2の光源6Bが設けられている。なお移載ヘッドの移動方式としては、Xテーブル9AやYテーブル9Bを用いる方式以外にも、ロータリーヘッドに沿って回転移動させる方式なども多用されている。 【0013】図2において、第1の光源6Aの光L1はバックプレート3へ向って照射され、バックプレート3を明るく輝かせることにより、下方のカメラ5で電子部品4のシルエットを暗く観察する。また第2の光源6Bの光L2はノズル10の下端部に真空吸着された電子部品4に直接照射され、電子部品4の鏡面である下面で反射させることにより、下方のカメラ5で暗い背景の中に電子部品4を明るく観察する。 【0014】図2および図3において、ノズル10は上端部11と、この上端部11に装着された下端部12から成っている。上端部11の直径は下端部12の直径よりもかなり大きく、ステンレス鋼などの硬質金属にて作られている。これに対し、下端部12は光を透過して外部に拡散する透明体から成っている。下端部12の素材としては、強度および耐摩耗性が大きく、かつ加工性にすぐれたものが望ましく、具体的には、ルビーやサファイアなどが望ましい。 【0015】図1において、移載ヘッド1は、パーツフィーダ7の電子部品4をノズル10の下端部に真空吸着してピックアップし、基板8へ向って移送するが、その移送の途中で、カメラ5により電子部品4を下方から観察し、その位置認識を行う。そして位置認識の結果にしたがって電子部品4の位置ずれを補正し、基板8の所定の座標位置に搭載する。 【0016】図4(a)は、第1の光源6Aからバックプレート3へ光L1を照射した場合のカメラ5の視野Aの画像図である。ノズル10の下端部12は透明体であるから、カメラ5には観察されず、明るい背景の中に電子部品4のみが黒く観察されてそのシルエット4’が入手される。したがってノズル10の下端部12はノイズとはならず、電子部品4の位置認識を正確に行える。 【0017】また図4(b)は、第2の光源6Bから電子部品4へ直接光L2を照射した場合の画像図である。この場合もノズル10の下端部12は透明体であるからカメラ5には観察されず、光を反射する鏡面の電子部品4のみが暗い背景の中に明るく観察され、その位置認識を正確に行える。第1の光源6Aと第2の光源6Bは選択的に点灯され、上記観察を行う。 【0018】なお図2において、ノズル10の上端部11は非透明体であり、この上端部11がカメラ5で観察されるとノイズになってしまう。そこでカメラ5の焦点範囲F(図2)には透明体である下端部12のみが位置するようにし、上端部11は焦点範囲外にして観察されないようにする。また下端部12は、その下面が電子部品4からばり出してもカメラ5で認識されないので、図3に示すように下端部12の外径Dを大きくしてその強度や耐摩耗性を大きくすることもできる。また下端部12の孔径dの大きさは比較的小径にし、外径Dを大きくして下端部11の厚さEを肉厚にすることにより、単にノズル10の強度が大きくなるだけでなく、小形の電子部品4だけでなく大形の電子部品も広面積の下面に真空吸着できるので、電子部品の品種変更にともなうノズル10の交換頻度も低減できる。 【0019】 【発明の効果】本発明によれば、ノズルの少なくともカメラの焦点範囲に位置する部分を透明体としているので、ノズルの下面が電子部品からばり出していてもカメラには観察されず、電子部品のみを正確に認識できる。またノズルが電子部品からばり出してもノイズにはならないので、ノズルの外径を大きくし、且つ肉厚にして強度や耐摩耗性を大きくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】滝本 智之 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−17392 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−165484 |
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