| 【発明の名称】 |
電子部品装着装置における部品供給装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】瀬戸 勝幸
【氏名】福島 吉晴
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| 【要約】 |
【課題】上下2つのレベル位置に待機させたパレットの、いずれかを優先としたピックアップ位置への導入を、簡単な構造で且つ簡単な制御で行うことができる電子部品装着装置における部品供給装置を提供することを目的とする。
【解決手段】パレットPを複数収容したパレット収容手段21と、パレット収容手段21に収容した2つのパレットPを、2つのレベル位置において、パレット収容手段21からピックアップ位置まで、いずれか一方を優先として引き出すパレット導入手段22とを備え、パレット導入手段22は、両パレットPに係止する係止アーム51と、係止アーム51を回動させる駆動機構43とを有し、係止アーム51の先端には、優先側のパレットPに係止する第1係止部59と、他方のパレットPに係止する第2係止部60とが設けられ、第1係止部59と第2係止部60とは、回動方向において位置ずれして配設されている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 トレイを介して多数の電子部品を搭載したパレットを、上下方向に間隙を存して複数収容したパレット収容手段と、当該パレット収容手段に収容したパレットのうちの近接する任意の2つのパレットを、所定の2つのレベル位置において、当該パレット収容手段から電子部品のピックアップ位置まで、いずれか一方を優先として選択的に引き出すパレット導入手段とを備え、前記パレット導入手段は、前記両パレットの係止受け部に回動自在に係止する係止アームと、当該係止アームを回動させる駆動機構とを有し、前記係止アームの先端には、優先側の一方のパレットに係止する第1係止部と、他方のパレットに係止する第2係止部とが設けられ、前記第1係止部と前記第2係止部とは、当該第1係止部が前記係止受け部に係止したときに当該第2係止部が対応する前記係止受け部に係止しないように、回動方向において位置ずれして配設されていることを特徴とする電子部品装着装置における部品供給装置。 【請求項2】 前記パレットの係止受け部は、当該パレットの前縁部を水平面内において「C」字状に除去して形成され、前記係止アームは、それぞれに前記第1・第2両係止部が設けられると共に、水平面内において相互に逆方向に回動する一対のアーム片を有することを特徴とする請求項1に記載の電子部品装着装置における部品供給装置。 【請求項3】 前記パレット導入手段は、2つのパレットを上側のパレットを優先として選択的に引き出すことを特徴とする請求項1または2に記載の電子部品装着装置における部品供給装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品をパレットを介して供給する多機能型の電子部品装着装置における部品供給装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の部品供給装置として、多数の電子部品をトレイの上に整列配置し、更にこのトレイを1個または複数個、パレットに搭載し、このパレットを装置本体側のピックアップ位置に臨ませることで、電子部品を装置本体に直接的に或いは間接的(特開平3−257896号公報)に供給するものが、知られている。このような部品供給装置は、主に多リード部品などの比較的大きい電子部品を供給するものであり、トレイを搭載したパレットを複数枚ストックすると共に所望のパレットを引出し経路のレベルに合わせるように昇降させるエレベータ機構と、パレットを引出し経路に沿ってエレベータ機構からピックアップ位置まで引き出すパレット導入機構とを備えている。 【0003】一方、本願出願人は先に、2つのレベル位置においてパレットをそれぞれ引出し得る構造の部品供給装置を提案している。この部品供給装置では、丈の低い通常のトレイ(電子部品)を供給する場合には、上側のレベル位置を使ってパレットを引き出し、丈の高いトレイ(電子部品)を供給する場合には、下側のレベル位置を使ってパレットを引き出すようにし、装着ヘッドの昇降距離を短くして、全体としてタクトタイムを短縮するようにしている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】この場合、エレベータ機構において、高いトレイを搭載したパレットを下側のレベル位置に待機させた場合には、トレイが邪魔になるため上側のレベル位置にはストック用のパレットが位置することはないが、低いトレイを搭載したパレットを上側のレベル位置に待機させた場合には、下側のレベル位置にストック用のパレットが位置することがある。このため、パレットの引出し動作では、上側のパレットを優先して引き出すことが必要になる。このため、単純に考えると、2つのレベル位置に対応してそれぞれパレット導入機構が必要となり、構造が複雑になると共に制御が複雑になることが想定される。 【0005】本発明は、上下2つのレベル位置に待機させたパレットの、いずれかを優先としたピックアップ位置への導入を、簡単な構造で且つ簡単な制御で行うことができる電子部品装着装置における部品供給装置を提供することをその目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の部品供給装置は、トレイを介して多数の電子部品を搭載したパレットを、上下方向に間隙を存して複数収容したパレット収容手段と、パレット収容手段に収容したパレットのうちの近接する任意の2つのパレットを、所定の2つのレベル位置において、パレット収容手段から電子部品のピックアップ位置まで、いずれか一方を優先として選択的に引き出すパレット導入手段とを備え、パレット導入手段は、両パレットの係止受け部に回動自在に係止する係止アームと、係止アームを回動させる駆動機構とを有し、係止アームの先端には、優先側の一方のパレットに係止する第1係止部と、他方のパレットに係止する第2係止部とが設けられ、第1係止部と第2係止部とは、第1係止部が係止受け部に係止したときに第2係止部が対応する係止受け部に係止しないように、回動方向において位置ずれして配設されていることを特徴とする。 【0007】この構成によれば、係止アームの第1係止部と第2係止部とは、第1係止部が係止受け部に係止したときに第2係止部が対応する係止受け部に係止しないように、回動方向において位置ずれして配設されているため、係止アームが回動して、優先側の一方のパレットに第1係止部が係止された状態では、例え非優先側にパレットが有っても第2係止部は係止解除状態にあり、優先側のパレットが引き出されても非優先側のパレットは引き出されることはない。一方、優先側のパレットが無い場合には、非優先側にパレットに第2係止部が係止され、非優先側のパレットが引き出される。すなわち、パレット導入手段が単一のものであっても、パレットをパレット収容手段からいずれか一方を優先として選択的に引き出すことができる。 【0008】この場合、パレットの係止受け部は、パレットの前縁部を水平面内において「C」字状に除去して形成され、係止アームは、それぞれに第1・第2両係止部が設けられると共に、水平面内において相互に逆方向に回動する一対のアーム片を有することが、好ましい。 【0009】この構成によれば、係止アームが逆方向に回動する一対のアーム片を有しているため、係止アームの開閉脚動作により、パレットの係止および係止解除動作が行われる。このため、係止アームのパレットに対する係止力は相殺され、パレットに、これを動かすような無駄な力が加わることがない。また、パレットは、係止アームの水平面内における開脚動作で係止されるため、パレットに上下方向の衝撃が加わることがない。したがって、電子部品がトレイの収容溝から飛び出すのを有効に防止することができる。しかも、係止アームの係止解除動作は、パレットの係止受け部内で行われるため、係止を解除した状態では、係止アームに干渉することなくパレットを昇降させることができる。 【0010】これらの場合、パレット導入手段は、2つのパレットを上側のパレットを優先として選択的に引き出すことが、好ましい。 【0011】この構成によれば、丈の低い通常のトレイ(電子部品)を搭載したパレットが上下のレベル位置にそれぞれ待機していても、上側のパレットのみ引き出すことができる。そして、丈の高いトレイ(電子部品)を搭載したパレットを、常に下側のレベル位置に待機させるようにすれば、丈の低いトレイと丈の高いトレイとの間で、ピックアップレベルのレベル差を小さくすることができる。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明の一実施形態に係る部品供給装置を搭載した電子部品装着装置について説明する。この電子部品装着装置は、いわゆる多機能チップマウンタであり、チップコンデンサやチップ抵抗などの表面実装部品、およびフラットパックICなどの多リード部品などの各種の電子部品を実装可能に構成されている。図1は電子部品装着装置の平面図であり、同図に示すように、この電子部品装着装置1は、供給された電子部品を基板に装着する装置本体2と、装置本体2に表面実装部品などの小さな電子部品を供給する第1部品供給装置3と、装着装置本体2に多リード部品などの大きな電子部品を供給する第2部品供給装置4とを備えている。 【0013】装置本体2は、機台5と、機台5の中央部にセットテーブル7を有する基板搬送機構6と、2つの装着ヘッド9と基板認識カメラ10とを搭載したヘッドユニット8と、ヘッドユニット8をXY方向に移動させるXYステージ11とを備えている。XYステージ11の作動により、装着ヘッド9が第1部品供給装置3または第2部品供給装置4に臨んで電子部品をピックアップし、この電子部品を更にセットテーブル7上にセットした基板に装着する。この動作を繰り返して基板への電子部品の装着が完了すると、基板は基板搬送機構6により、その搬送路12上を先方に送り出され、これに代わって新たな基板がセットテーブル7に導入される。 【0014】第1部品供給装置3は、カセット形式のテープフィーダ13を多数、横並びに配設したものであり、部品供給側の先端部が搬送路12に平行な機台5の一の辺に臨むように、すなわち装着ヘッド9のピックアップ位置に臨むように配設されている。各テープフィーダ13には、キャリアテープ(図示では省略)に装填された状態で電子部品が収容され、電子部品はテープフィーダ13の先端から1つずつ供給される。 【0015】第2部品供給装置4は、第1部品供給装置3が臨む機台5の1の辺に直角に交わる他の1の辺に配設されている。第2部品供給装置4では、多数個の電子部品をトレイTの上に整列配置し、更にこのトレイTを1個または複数個、パレットPに搭載し、このパレットPを第1部品供給装置3とセットテーブル7との間のピックアップ位置に臨ませることで、電子部品を装着装置本体2に供給する。 【0016】一方、各装着ヘッド9の下端部には、電子部品を吸着する吸着ノズル14が着脱自在に装着されている。吸着ノズル14には複数種のものが用意されており、電子部品の平面形状や重量などに対応して、適宜交換できるようになっている。この場合、交換のための吸着ノズル14は、機台5の上面に配設したノズルストッカ15に収容されている。ノズルストッカ15には、使用する複数種の吸着ノズル14が横並びにセットされている。 【0017】また、ノズルストッカ15の近傍には、吸着ノズル14に吸着した電子部品の位置認識を行う部品認識カメラ16が配設されている。吸着ノズル14に吸着した電子部品は基板への装着に先立ち、この部品認識カメラ16により、吸着ノズル14の軸心に対するX方向、Y方向およびθ方向(水平面内における回転角)の位置ずれ量が検出される。そして、この検出結果に基づいて、吸着ノズル14の回転によりθ方向の位置ずれが補正され、XYステージ11によりX方向およびY方向の位置ずれが補正される。 【0018】次に、図1および図2を参照して、第2部品供給装置4について詳細に説明する。第2部品供給装置4は、多数のパレットPをストックすると共に、パレットPを所定のレベル位置まで鉛直方向に搬送するエレベータ機構(パレット収容手段)21と、パレットPをエレベータ機構21から装着装置本体2のピックアップ位置まで水平方向に搬送するパレット導入機構(パレット導入手段)22とで構成されている。 【0019】エレベータ機構21は、多数のパレットPを上下方向に多数収容するパレットストッカ31と、このパレットストッカ31を介して各パレットPを昇降せる昇降機構32とで構成されている。パレットストッカ31は、内部にパレットPを載置する棚部材33を上下方向に多数段配設して、構成されている。パレットストッカ31の図示右側は広く開口されており、この部分からパレットPが装置本体2側に引き出される。 【0020】昇降機構32は、パレットストッカ31を保持する図外のフレームと、フレームの一部に螺合してこれを昇降させるボールねじ34と、ボールねじ34の両側に配設されフレームの昇降動を案内する左右一対のガイドレール35,35と、ボールねじ34の基端に連結されこれを回転させる昇降モータ36とで構成されている。昇降モータ36を介してボールねじ34が正逆回転することにより、フレームがガイドレール35,35に案内されて昇降する。フレームが昇降すると、これに保持したパレットストッカ31が、パレットPを収容した状態で昇降する。 【0021】このように構成されたエレベータ機構21は、その昇降機構32の昇降モータ36がコントローラ23に接続されており、コントローラ23により、その昇降動作が制御される。そして、昇降動作では、パレットストッカ31の所望の2つの棚部材33のレベル位置と、後述するパレット導入機構22の上下2つの引出し経路41a,41bのレベル位置とを合致させる。もっとも、各棚部材33の配設間隔は、2つの引出し通路41a,41bの配設間隔とほぼ同一になるように、設定されている。 【0022】一方、パレット導入機構22は、2つの引出し経路41a,41bに合致させてエレベータ機構21に待機させたパレットPを、それぞれの引出し経路41a,41bに沿って選択的に引き出してピックアップ位置に導入するものである。このパレット導入機構22は、エレベータ機構21に臨んでパレットPを係止する係止アームユニット42と、係止アームユニット42を引出し経路41a,41bに沿って進退させる駆動機構43とで構成されている。そして、この駆動機構43も上記のコントローラ23に接続され、エレベータ機構21と連動するようになっている。 【0023】ここで、係止アームユニット42および駆動機構43を説明する前に、図3を参照して、上記の2つの引出し経路41a,41bの使い分けについて、簡単に説明する。同図に示すように、2つの引出し経路41a,41bは、上側の引出し経路41aが「レベル1」の位置に、下側の引出し経路41bが「レベル2」の位置に配設されており、またエレベータ機構21は、パレットPを適宜、「レベル1」または「レベル2」の位置に臨ませる。そして、パレットP上において、その丈が低い薄型トレイTaをセットしたパレットPは「レベル1」から供給され、その丈が高い厚型トレイTbをセットしたパレットPは「レベル2」から供給される。 【0024】このように、丈の低いトレイTaを「レベル1」に導入し、丈の高いトレイTbを「レベル2」に導入するようにしているので、ピックアップ位置におけるトレイTの頂面のレベルは、トレイTの高低の影響を受けず、そのレベル差dは小さくなる。このため、トレイTの高低に関係なく、ピックアップ位置に導入したトレイTのうち最も頂面のレベルの高いものに合わせて、装着ヘッド9の移動基準レベルを設定すればよい。すなわち、ピックアップ動作における装着ヘッド9の下降(上昇)ストロークは、最小限のものになる。なお、この場合、「レベル1」にするか「レベル2」にするかの判断は、図外の高さ検出センサ、或いはコントローラ23に予め入力されているデータの処理により行われる。 【0025】図4および図5に示すように、係止アームユニット42は、一対のアーム片52,52で構成された係止アーム51と、一対のアーム片52,52をそれぞれ回動自在に支持するアーム支持ブロック53と、アーム支持ブロック53を引出し方向に進退自在に支持するユニット本体54とで構成されている。両アーム片52,52は、それぞれ略「L」字状に形成されると共に線対称に配設されており、水平面内において、その屈曲部分を中心に相互に逆方向に回動する。また、各アーム片52の尾端部には、円形突起55が突設されており、この円形突起55に後述するユニット本体54の作動部材65が当接して、アーム片52を回動させるようになっている。さらに、図示では模式的に示しているが、両アーム52,52片間には圧縮ばね56が掛け渡され、両アーム片52,52を開脚方向、すなわち係止方向に付勢している。各アーム片52の回動軸57は、アーム支持ブロック53を鉛直方向に貫通しており、その下端部には、アーム支持ブロック53の一部に当接して、各アーム片52の開脚方向の回動端位置を規制する規制円板58が取り付けられている。 【0026】また、各アーム片52の先端部には、上側に突設したピン状の第1係止部59と、下側に突設したピン状の第2係止部60とが、それぞれ取り付けられている。この第1係止部59と第2係止部60とは、水平面内において、回動方向にわずかに位置ずれして配設されており、パレットPの係止受け部Paに対して第1係止部59が第2係止部60に優先して係止されるようになっている。具体的には、各アーム片52は、上記の「レベル1」および「レベル2」に待機しているパレットPの間隙に臨むように配設され、第1係止部59は「レベル1」待機するパレットPを係止し、第2係止部60は「レベル2」待機するパレットPを係止する。 【0027】したがって、「レベル1」および「レベル2」にそれぞれパレットPが待機している状態で、両アーム片52,52が係止動作(開脚動作)すると、第1係止部59は「レベル1」のパレットPを係止するが、第2係止部60は「レベル2」のパレットPを係止することができず、係止解除状態を維持する。もちろん、「レベル1」にのみパレットPが待機している状態でも、同様である。また、「レベル2」にのみパレットPが待機している状態では、第2係止部60は「レベル2」のパレットPを係止する(図6参照)。すなわち、この係止アーム51は、上側(「レベル1」)のパレットPを優先して引き出すべく、これを係止する。 【0028】このように、上側の第1係止部59と下側の第2係止部60とを、回動方向に位置ずれして設けているため、単一の係止アーム51により、上側のパレットPを優先として、上下のパレットPを選択的に係止することができる。すなわち、簡単な構造でかつ機械的に、上側のパレットPを優先して、引き出すことができる。 【0029】一方、各パレットPの係止受け部Paは、パレットPの水平縁部Pbを「C」字状に切り欠いて形成されている。この係止受け部Paに対して両アーム片52,52は、係止受け部Pa内に臨んだ状態で、係止および係止解除動作する。したがって、係止アーム51が係止解除状態にあるときには、これを後退させなくても、各パレットPを上下方向に移動させることができる。例えば、使用済みのパレットPをエレベータ機構21に戻して係止解除した後、新たなパレットPをこれに臨ませれば、瞬時にこのパレットPを係止することができる。 【0030】係止アーム51を支持するアーム支持ブロック53は、下部に形成したスライド部61で、後述するユニット本体54のレール部63に進退自在に係合している。また、アーム支持ブロック53には、係止アーム51が係止位置まで前進したときに、左右一対のストッパ44,44が突き当たるようになっている。 【0031】ユニット本体54は、中間のベース62と、ベース62上に突設したレール部63と、ベース62の下側に取り付けたスライダ64とで構成されている。スライダ64は、後述する駆動機構43のセンターレール71に係合しており、ユニット本体54は、このセンターレール71に案内されてパレットPの引出し方向に進退される。また、ベース62の上面には、左右一対の作動部材65,65が固定されており、この一対の作動部材65,65が上記一対のアーム片(円形突起55)52,52にそれぞれ当接することで、上記の圧縮ばね56に抗しての係止アーム51が係止解除動作する。 【0032】ここで、図6を参照して、係止アームユニット42の一連の係止および係止解除動作について説明する。駆動機構43により、使用済みのパレットPをエレベータ機構21に戻すべく、係止アームユニット42がセンターレール71上を前進してくると、係止アーム51が係止位置に達したところで、すなわちパレットPがエレベータ機構21に収容されたところで、アーム支持ブロック53がストッパPに突き当たる。しかし、ユニット本体54はオーバーランするように更に前進する。すると、ユニット本体54の作動部材65がアーム片52に突き当たりこれを押圧して行く。この作動部材65の押圧により、係止アーム51が圧縮ばね56に抗しての係止解除動作し、使用済みパレットPを開放する(同図(b)参照)。 【0033】ここで、エレベータ機構21が駆動して、新たなパレットPを係止アーム51に臨ませる。続いて、オーバーランしたユニット本体54が後退を開始する。これにより、上記とは逆の手順で、作動部材65が後退し、係止アーム51が圧縮ばね56により係止動作する(同図(a)参照)。係止アーム51がパレットPを係止すると、これとほぼ同時にユニット本体54のストッパ部分にアーム支持ブロック53のスライド部61が突き当たって、アーム支持ブロック53はユニット本体54と共に後退してゆく。このようにして、パレットPに対する係止アーム51の係脱が行われると共に、パレットPの交換が行われる。 【0034】このように、係止アーム51の係脱動作を、駆動機構43を動力源として行うことができる。すなわち、係止アーム51を係脱動作させる専用のアクチュエータが不要となり、構造を単純化することができ、且つコストを低減することができる。 【0035】次に、図7を参照して、駆動機構43について説明する。同図に示すように、駆動機構43は、係止アームユニット42を進退自在に支持するセンターレール71と、係止アームユニット42をセンターレール71に沿って進退させる駆動モータ72と、駆動モータ72の回転動力を係止アームユニット42に伝達するタイミングベルト73を備えている。タイミングベルト73は、パレットPの引出し方向に離間して配設した一対の従動プーリ74,74と、駆動モータ72の主軸に取り付けた駆動プーリ75と、この従動プーリ74および駆動プーリ75間に配設した一対の中間プーリ76,76とに、掛け渡されている。また、タイミングベルト73には、係止アームユニット42のユニット本体54の側部が固定されており、タイミングベルト73が正逆走行することにより、係止アームユニット42が進退する。 【0036】駆動モータ72は、ステッピングモータで構成されており、上記のコントローラ23により、その駆動が制御されるようになっている。この場合、コントローラ23は駆動モータ72を制御し、係止アームユニット42を定速で進退させるが、上記のオーバーラン部分では係止アームユニット42の進退を減速させる。係止アーム51の係止位置、およびユニット本体54がオーバーランして最終的に停止する位置は、図外のセンサやスイッチで検出され、この検出信号を受けてコントローラ23は、駆動モータ72を減速させる。このため、係止アーム51の係止および係止解除動作は極めてゆっくり行われる。なお、この減速は、段階的ななものでもよいし、加速度的なものでもよい。また、係止動作のときのみ減速するようにしてもよい。 【0037】このような制御を行うことにより、係止アーム51の係止動作の際に両アーム片52,52がパレットPの係止受け部Paに当たるが、その衝撃は極めて小さいものとなり、パレットPに搭載されている電子部品が、トレイTの収容溝から飛び出すなどの不具合を生ずることはない。また、両アーム片52,52自体、水平方向からパレットPに当たるため、この点でも電子部品の飛び出しを抑制することができる。さらに、両アーム片52,52の係止力は逆方向に作用し相殺されるため、パレットPがアーム片52により動かされることがなく、この点でも電子部品の飛び出しを抑制することができる。 【0038】なお、上記の実施形態とは逆に、係止アームを閉脚動作で係止動作させ、開脚動作で係止解除動作させることも可能である。かかる場合には、パレットの係止受け部は、水平縁部の中央に凸部分が形状されるように、左右に2箇所を「C」字状に切り欠くようにする。 【0039】 【発明の効果】以上のように本発明の部品供給装置によれば、上下2つのレベル位置に待機させたパレットを、いずれかを優先としてピックアップ位置に導入するに際し、これを単一の係止アームで機械的に行うことができるため、構造および制御を単純化することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000001889 【氏名又は名称】三洋電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)6月10日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】落合 稔 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−4097 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)1月6日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−168160 |
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