トップ :: H 電気 :: H01 基本的電気素子




【発明の名称】 ローノイズブロックコンバータ
【発明者】 【氏名】小川 文良

【要約】 【課題】ダイキャスト部品を削減するとともに薄形化する。

【解決手段】一次放射器2をダイキャストシャーシ1の端部に垂設するとともに、回路基板5を前記一次放射器2に垂直方向にダイキャストシャーシ1に収納し、前記一次放射器2の導波管部2aの後端から受信するマイクロ波の1/4 波長の位置に開口8を設け、前記回路基板5の端部に設けたプローブ7を前記開口8から導波管部2aの内部へ挿通する。また、導波管部2aの後部開口を短絡(ショート)するとともにダイキャストシャーシ1の電磁シールドを行なうためにダイキャストシャーシ1の背面にシールド板(蓋)4を装着した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 回路基板を収納するとともに同回路基板に結合しうる導波管を有するハウジングを具えるローノイズブロックコンバータ(LNB)において、前記導波管に設けた開口に、回路基板から突出するように設けたプローブを挿通して結合を行なうことを特徴としたローノイズブロックコンバータ。
【請求項2】 上記開口をスリットで構成した請求項1記載のローノイズブロックコンバータ。
【請求項3】 上記導波管の後部を上記開口から所要位置で短絡(ショート)する部材をハウジングの蓋とした請求項1記載のローノイズブロックコンバータ。
【請求項4】 上記プローブを回路基板を切欠いて構成した請求項1記載のローノイズブロックコンバータ。
【請求項5】 上記プローブを回路基板に取り付けたピンで構成した請求項1記載のローノイズブロックコンバータ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一次放射器と一体にハウジングを構成したローノイズブロックコンバータ(LNB)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、一次放射器と一体にハウジングを構成したローノイズブロックコンバータ(以下LNBと称する)は、例えば、衛星放送受信用のパラボラアンテナ上に配設され、導波管の先端にホーンを有する。アンテナで受信したマイクロ波は導波管を経てLNBに伝送され、ここで中間周波数に変換される。次いでこの中間周波数はLNBから、衛星受信機に供給される。
【0003】図3は従来の一次放射器と一体にハウジングを構成したLNBの実施例を示す断面図であり、ダイキャストシールドを設けた例(ア)と、導波管のダイキャストショートを設けた例(イ)である。1は金属製のハウジングであり、例えば、アルミニューム或いは亜鉛等の材料を用いたダイキャストシャーシである。2は一次放射器であり、導波管と先端に設けたホーンとを具える。3は超低雑音増幅回路等の回路を電磁シールドし、導波管を短絡(ショート)するためのダイキャストシールドである。3aは導波管を短絡(ショート)するためのダイキャストショートである。4は電磁シールドを行なうとともに、ハウジング内に湿気、ゴミ等の侵入を防ぐための金属製のシールド板(蓋)である。5は、例えば、テフロン等の誘電体板上に信号線パターンや接地パターンを施し、そのパターンにHEMT(High Electron Mobility Transistor )や、ガリウムひ素トランジスタなどを搭載したマイクロストリップ線路で構成した回路基板である。6は、前記回路基板5に実装した回路部品である。
【0004】ところで、上記図3(ア)において、ダイキャストシールド3は超低雑音増幅回路等の高周波回路を電磁シールドするとともに、導波管を短絡(ショート)するために必要なもので、回路基板5に設けたマイクロストリップ線路と、導波管とを結合するプローブの位置からマイクロ波の1/4 波長の距離だけ後方にダイキャストシールド3の底面となるように設置される。
【0005】また、上記図3(イ)において、ダイキャストシャーシ1を掘り込むことにより得た空間に超低雑音増幅回路等の高周波回路を収納して電磁シールド効果を得るようにした例で、ここに使用するダイキャストショート3aは導波管を短絡(ショート)するために必要であり、回路基板5に設けたプローブの位置からマイクロ波の1/4 波長の距離だけ後方にダイキャストショート3aの底面となるように設置される。
【0006】上述したように、図3(ア)及び図3(イ)の従来例は、ダイキャストシャーシ1の他に、ダイキャストシールド3または、ダイキャストショート3aを必要とする。従って、何れの従来例もダイキャストシャーシ1と、シールド板4とを合わせると、主構造部品が3点となり、部品数が多いため、部品数の削減が要望されていた。
【0007】特に、ダイキャストシールド3または、ダイキャストショート3aは複雑な形状、シールド効果及び寸法精度等を要求されるため、ダイキャストによる精密部品が必要となり、コストアップの原因となっていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので、ダイキャスト部品数を削減したローノイズブロックコンバータ(LNB)を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、回路基板を収納するとともに同回路基板に結合しうる導波管を有するハウジングを具えるローノイズブロックコンバータ(LNB)において、前記導波管に設けた開口に、回路基板から突出するように設けたプローブを挿通して結合を行なうように構成した。
【0010】また、上記導波管の後部を上記開口から所要位置で短絡(ショート)する部材をハウジングの蓋とした。
【0011】
【発明の実施の形態】以上のように構成したので、例えば、導波管の側面に垂設した開口に、回路基板から突設したプローブを導波管内に挿通する状態に保持する。尚、プローブは導波管の後端から受信するマイクロ波の1/4 波長の位置に保持されるとともに、導波管の後端は短絡(ショート)されている。従って、導波管内のマイクロ波は前記プローブにより結合し、ローノイズブロックコンバータ(LNB)に伝送され、ここで中間周波数に変換される。
【0012】さらに、導波管の後端の短絡(ショート)を電磁シールドを行なうハウジングの蓋と共用できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明によるローノイズブロックコンバータ(LNB)について、図を用いて詳細に説明する。図1は本発明によるローノイズブロックコンバータ(LNB)の実施例を示す模式図である。なお、従来例と同じ個所は同一番号を付した。1は金属製のハウジングであり、例えば、アルミニューム或いは亜鉛等の材料を用いたダイキャストシャーシである。2aは一次放射器2の導波管部であり、円筒形状の側面に沿って、受信するマイクロ波のほぼ1/4 波長の長さのスリット状の開口8を具える。5は、例えば、テフロン等の誘電体板上に信号線パターンや接地パターンを施し、そのパターンにHEMT(High Electron Mobility Transistor )や、ガリウムひ素トランジスタなどを搭載し、さらに前記パターンにより構成されたマイクロストリップ線路の端部に結合のためのプローブ7を設けた回路基板である。尚、開口8はダイキャストで成形したスリットに導伝部材を嵌合し、プローブ7を挿通する孔としても良い。
【0014】本発明によるローノイズブロックコンバータ(LNB)の構造及び動作を図1、図2に従い説明する。尚、図2は本発明によるローノイズブロックコンバータ(LNB)の実施例を示す要部断面図である。一次放射器2をダイキャストシャーシ1の端部に垂設するとともに、回路基板5を前記一次放射器2に垂直方向にダイキャストシャーシ1に収納する。そして、前記一次放射器2の導波管部2aの後端から受信するマイクロ波の1/4波長の位置に開口8を設け、前記回路基板5の端部に設けたプローブ7を開口8から導波管部2aの内部へ挿通する。また、導波管部2aの後部開口を上記開口から同1/4 波長の位置で短絡(ショート)するとともに、ダイキャストシャーシ1(ハウジング)の電磁シールド及びハウジング内に湿気、ゴミ等の侵入を防ぐため、ダイキャストシャーシ1(ハウジング)の背面にシールド板(蓋)4を装着した。尚、本発明はダイキャストシャーシ1を掘り込むことにより得た空間に超低雑音増幅回路等の高周波回路を収納して電磁シールド効果を得ている。
【0015】また、プローブ7を構成する方法として、該当するマイクロストリップ線路部分の回路基板5を切欠いて突出するようにしても、また、回路基板5の該当するマイクロストリップ線路部分にピン等を取り付けるようにしても良い。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はダイキャスト部品数を削減したローノイズブロックコンバータ(LNB)を提供する。従来の実施例は、図3に示したように、ダイキャストシールド3または、ダイキャストショート3aを必要としていたが、本発明ではそれらを削減できる。従って、高価なダイキャスト部品数を削減することにより、コスト低減が計れるメリットがある。また、シールド板(蓋)4を回路基板5(開口)位置から1/4 波長の位置に設置するので、LNBの厚みを小さくできる。
【出願人】 【識別番号】000006611
【氏名又は名称】株式会社富士通ゼネラル
【出願日】 平成9年(1997)6月11日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−4106
【公開日】 平成11年(1999)1月6日
【出願番号】 特願平9−153556