| 【発明の名称】 |
真空コンデンサ |
| 【発明者】 |
【氏名】深津 祥弘
【氏名】林 尚樹
【氏名】深井 利眞
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| 【要約】 |
【課題】容量調整ねじ部の寿命を延ばす。
【解決手段】固定電極F1〜Fnと、可動電極M1〜Mn取付導体18が設けられた可動リード2と、可動リードにロー付された可動リードボルト32と、これに螺合する容量調整ナット33と、真空容器10の一部を構成するベローズ19を備えた真空コンデンサにおいて、可動リードボルト32を可動リード2と真空ロー付可能でかつ非磁性でビッカス硬度(Hv)が200以上のステンレス又はニッケル合金あるいはセラミックで構成し、調整ナット33を可動リードボルトと同等の硬度を有する材料で構成する。調整ナット33のねじ部にはベローズ19に加わる大気圧による荷重が常に加わっているが、可動リードボルト32は従来用いていたリン青銅(Hv135)より十分硬度の大きい材料で構成されているので、調整ナット33を回転させてもそのねじ部に摩耗や変形が生じない。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 固定電極と、可動電極及び可動電極取付導体を備えた可動リードと、可動リードにロー付けされた可動リードボルトと、このボルトと螺合する容量調整ナットと、真空容器の一部を構成し可動側が可動リードに接続されたベローズを備えた真空コンデンサにおいて、可動リードボルトを可動リードと真空ロー付可能でかつ非磁性でビッカース硬度が200以上の材料で構成すると共に、容量調整ナットを可動リードボルトと同等の硬度を有する材料で構成したことを特徴とする真空コンデンサ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、大電力送信機の発振回路、半導体製造装置用の高周波電源回路あるいは誘導加熱装置のタンク回路などに使用される真空コンデンサに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図1に、耐電圧及び静電容量特性を安定させ、かつ全長の小形化を図った真空コンデンサを示す。この真空コンデンサは、円筒状の固定電極F1〜Fnが真空容器10の1部を構成する固定電極取付導体13に固定され、円筒状の可動電極M1〜Mnが可動電極取付導体18に固定されている。 【0003】上記固定電極取付導体13の固定電極軸心部にガイドピン1が設けられ、可動電極取付導体18はガイドピン1に案内されるガイド部5を有する可動リード2に設けられている。可動リード2は真空容器の一部を構成するベローズ19の可動側に接続され、ベローズ19の固定側は真空容器の1部を構成する可動側端板14に固定されている。また、可動リード2の下端2aには容量調整ナット33の回動により軸方向に移動する可動リードボルト32がロー付けされている。 【0004】この真空コンデンサは容量調整ナット33を回動させると、可動リードボルト32を介して可動リードボルト32がガイドピンに案内されて軸方向に移動し、可動リード2に可動電極取付導体18を介して接続された可動電極M1〜Mnが軸方向に移動して固定電極F1〜Fnとの対向面積が変わり静電容量が調整される。 【0005】なお、調整ねじ36は、最大静電容量値を調整するとともに、最大静電容量位置より調整ナット33が左回転しないように設けたものである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】上記図1の真空コンデンサにおいて、可動リードボルト32の材質は、リン青銅など摺動性のある材質の可動リード2と真空ロー付できること及び加工性の良さから、リン青銅などの銅合金が用いられていた。 【0007】また、容量調整ナット33の材質は、高強度でかつ非磁性のステンレス鋼が使用されていた。この容量調整ナットのねじ部にはベローズ19に加わる大気圧による荷重が常に加わっており、容量調整ナットを回転させる時には数Kgf・cm以下(ベローズ径により異なる)の回転トルクが必要となる。 【0008】真空コンデンサは、半導体製造装置の電源側マッチングボックスの一部品として用いられることが多いが、近年半導体需要の増加に伴い、装置の長寿命化が必要とされ、真空コンデンサの長寿命化も必要とされてきた。 【0009】しかしながら、銅合金の可動リードボルト32とステンレス鋼の容量調整ナット33の組み合わせでは大気圧によって容量調整ナットのねじ部に荷重が加わるため、容量調整ナット回転時にボルト32の銅合金のねじ山が摩耗・変形されやすくねじ部の寿命が短い。また、銅合金のねじ山の摩耗が進みねじ山が抜ける場合もある。これは銅合金の強度が低く(リン青銅の硬度:135Hv(Hv:ビッカース硬さ))真空ロー付時の焼きなましによって更に低下したためである。 【0010】この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容量調整ねじ部が長寿命となり、長寿命化される真空コンデンサを提供することにある。 【0011】 【課題を解決するための手段】この発明は、固定電極と、可動電極及び可動電極取付導体を備えた可動リードと、可動リードにロー付けされた可動リードボルトと、このボルトと螺合する容量調整ナットと、真空容器の一部を構成し可動側が可動リードに接続されたベローズを備えた真空コンデンサにおいて、可動リードボルトを可動リードと真空ロー付可能でかつ非磁性でビッカース硬度が200以上の材料で構成すると共に、容量調整ナットを可動リードボルトと同等の硬度を有する材料で構成したことを特徴とするものである。 【0012】 【発明の実施の形態】上記従来の技術で説明した図1の真空コンデンサにおいて、可動リードボルト32と容量調整ナット33のねじ部における寿命を向上させるため、可動リードボルト32を可動リード2と真空ロー付可能で、非磁性で且つ硬高度の(1)非磁性のステンレス鋼(硬度:200Hv) (2)非磁性のニッケル合金(硬度:250〜300Hv) (3)セラミック(硬度:200Hv) のいずれかの材料で構成し、これに螺合する容量調整ナット33を可動リードボルト32と同一材料で構成した。 【0013】可動リードボルト32及び容量調整ナット33をそれぞれ上記各材料で構成した場合、いずれも従来可動リードボルトにリン青銅を使用し容量調整ナットにステンレス鋼を使用したものより可動リードボルト32ないし容量調整ナットのねじ部における摩耗や変形が著しく低減し、ねじ部の寿命が大幅に延び、真空スイッチが長寿命化された。 【0014】また、容量調整ナットの材料をセラミックとした場合は、従来容量調整ナットを回転するために取り付けていた容量調整用モータとのカップリング又は手動用の摘子を従来の絶縁物から導電性のものへ変更することが可能となる。場合によってはカップリング又は摘子を兼用した構造の容量調整ナットとすることができる。 【0015】 【発明の効果】この発明は、真空コンデンサの可動リードボルト及び調整ナットの材質をそれぞれ、ステンレス鋼又はニッケル合金あるいはセラミックとしたので、容量調整用のボルト,ナットのねじ部の摩耗や変形が低減し真空コンデンサが長寿命化する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006105 【氏名又は名称】株式会社明電舎
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| 【出願日】 |
平成9年(1997)8月19日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】志賀 富士弥 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−67590 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月9日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−222112 |
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