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【発明の名称】 デ―タ処理装置
【発明者】 【氏名】渡辺 泰章

【要約】 【課題】自己のデータ処理装置と他のデータ処理装置とで常に同一の入力データを共有できるようにすることを目的とする。

【解決手段】マスタ装置Mは、自動設定キーが操作された後、プリセットデータが入力された場合には、そのプリセットデータを自己の該当ファイルに設定すると共に、当該プリセットデータをリアルタイムで各スレーブ装置SLに伝送して、該当ファイルに設定するよう指示する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 他のデータ処理装置と通信接続されるデータ処理装置であって、予め指定された他のデータ処理装置に対して、同一データ共有のためのデータ連携を行なうか否かを任意に指定する指定手段と、この指定手段で指定されたデータ連携の有無を示す情報を記憶する記憶手段と、所望するデータを順次入力する入力手段と、前記記憶手段にデータ連携を示す情報が記憶されているか否かを判別する判別手段と、この判別手段で連携を示す情報が記憶されていると判別された際は、前記入力手段でデータが入力される毎に、そのデータを自己のデータ処理装置に順次入力すると共に、更に前記他のデータ処理装置に対しても前記入力データを順次伝送する伝送手段と、を備えたことを特徴とするデータ処理装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、他のデータ処理装置と通信接続されるデータ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マスタ側電子レジスタ(以下、マスタ装置と呼ぶ)Mと、スレーブ側電子レジスタ(以下、スレーブ装置と呼ぶ)SLとを備えた売上データ処理システムでは、一般に、各装置はPLU別ファイル、部門別ファイル等の共通の累計ファイルを個別に備えているが、各装置の各累計ファイルに単価、キャラクタ等のプリセットデータを共通に設定するに当たって、各装置で個別に入力作業を行なったのでは作業効率が非常に悪いので、入力作業はマスタ装置Mでのみ行って、まず、マスタ装置Mの対応ファイルの対応レコードにセットし、その後、対応ファイル内容等を各スレーブ装置SLに伝送していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば、PLU別ファイルの所定商品群の単価を変更した場合に、各スレーブ装置SLへの伝送を実行させるためには、改めてPLU別ファイルを指定しなければならなかった。すなわち、変更の際にファイル指定を行い、伝送の際に再度ファイル指定を行わねばならず、指定操作が面倒てあった。
【0004】また、伝送を実行させるに当ってファイルのみを指定し、レコードを指定しなかった場合には、単価変更の有無に拘らず指定ファイルの全てのレコードを伝送し、単価変更されていない商品のレコードまでも無駄に伝送するため、伝送効率が悪かった。一方、単価変更に係るレコードを選択的に伝送させるためには、改めて商品コードNO. 等のキーワード等を入力して逐一レコード指定を行わねばならず、この指定操作が面倒てあり、迅速に伝送処理を遂行することができなかった。
【0005】この発明の課題は、自己のデータ処理装置と他のデータ処理装置とで常に同一の入力データを共有できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め指定された他のデータ処理装置に対して、同一データ共有のためのデータ連携を行なうか否かを任意に指定する指定手段と、この指定手段で指定されたデータ連携の有無を示す情報を記憶する記憶手段と、所望するデータを順次入力する入力手段と、前記記憶手段にデータ連携を示す情報が記憶されているか否かを判別する判別手段と、この判別手段で連携を示す情報が記憶されていると判別された際は、前記入力手段でデータが入力される毎に、そのデータを自己のデータ処理装置に順次入力すると共に、更に前記他のデータ処理装置に対しても前記入力データを順次伝送する伝送手段とを備えるものである。
【0007】従って、自己のデータ処理装置に対してデータ入力を順次行なう毎に、他のデータ処理装置に対して同一データ共有のためのデータ連携を行なうことが予め指定されておれば、その順次入力されるデータを前記他のデータ処理装置に対して自動的に伝送することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、POSシステムのシステム構成図であり、マスタ装置Mと、複数台のスレーブ電子レジスタ装置SLとが、相互にデータ伝送可能にインラインLにより接続されている。
【0009】これら各装置の構成要素はほぼ同一であり、夫々、図2に示したように、CPU1、キー入力部2、ROM3、RAM4、表示部5、印字部6、伝送制御部7、及びドロア8を有している。
【0010】各装置のCPU1は、キー入力部2から入力された売上データを各種処理し、その処理結果をRAM4に格納する、表示部5に表示する、印字部6にて印字する、伝送制御部7を介して他の装置とデータ授受を行う等の一連の登録処理を、ROM3にプリセットされたプログラムに従って行う。
【0011】各装置のキー入力部2は、設定(P)、第1登録(R1)、第2登録(R2)、点検(X)、精算(Z)等の各種モードを切替設定するモード切替スイッチSWの他、PLUコードNO. 、部門コードNO. 、売上個数等を置数入力する置数キー2a、置数キー2aにより入力された置数データが、夫々、PLUコードNO.、部門コードNO. である旨を示すPLUキー2b、部門キー2c等の各種ファンクションキーを有している。なお、マスタ装置Mのキー入力部2は、ファンクションキーとして、入力された単価等のプリセットデータを、スレーブ装置SLにも自動的に設定するよう指示するための自動設定キー2d、及び置数キー2aにより入力された置数データが単価である旨を示す単価キー2e、入力されたデータがキャラクタコードNO. である旨を示すキャラクタキー2F、1レコード分のプリセットデータの入力終了を示す設定キー2gをも有している。
【0012】各装置のRAM4には、PLU商品別の売上合計金額、売上合計個数を累計記憶するPLU別フアイルF1、部門別の売上合計金額、売上合計個数を累計記憶する部門別ファイルF2等の累計ファイルが形成されている。なお、PLU別ファイルF1の各レコードには、PLUコードNO. (キーワード)、単価、キャラクタがプリセットされ、部門別ファイルF2の各レコードには、部門コードNO.(キーワード)、キャラクタがプリセットされる。また、マスタ装置MのRAM4には、入力された設定データを記憶する入力バッファIBu、及びスレーブ装置SLへの伝送データを記憶する伝送バッファTBuが形成されている。
【0013】マスタ装置MのCPU1は、上記自動設定キー2dが操作された後、設定(P)モードの下でプリセットデータが入力された場合には、そのプリセットデータを自己の該当ファイルに設定すると共に、当該プリセットデータ等をリアルタイムで各スレーブ装置SLに伝送して、該当ファイルに設定するよう指示する。この際、CPU1内のレジスタR、自動設定フラグFが活用される。
【0014】次に、図3及び図4を参照しながらマスタ装置Mの動作を説明する。マスタ装置MのCPU1は、モード切替スイッチSWにより設定されたモードを判別する(ステップS1)。その結果、第2登録(R2)モードが設定されておれば、データ入力の有無を判断し(ステップS2)、データ入力が無ければステップSLに戻る。データ入力が有れば、それが自動設定キー2dのキーコードであるか否かを判断し(ステップS3)、自動設定キー2dのキーコードでなければ、そのキーコードに対応する処理を行って(ステップS4)、ステップS1に戻る。
【0015】一方、自動設定キー2dのキーコードであれば、そのキーコードと共にスタートコード(00)が入力されたのか、或いはエンドコード(01)が入力されたのかを判別する(ステップS5)。
【0016】その結果、スタートコード(00)が入力された場合には、自動設定フラグFをセットして(ステップS6)、ステップS1に戻り、エンドコード(01)が入力された場合には、自動設定フラグFをリセットして(ステップS7)、ステップS1に戻る。
【0017】ステップS1にて、設定モードであると判別されたときは、データ入力の有無を判別し(ステップS8)、データ入力が無ければ、ステップS1に戻る。一方、データ入力が有れば、そのデータの種別を判断する(ステップS9)。
【0018】その結果、ファイルNO. であれば、そのファイルNO. を所定のレジスタRにセットして(ステップS10)、ステップS1に戻る。入力されたデータが設定データであれば、その設定データを入力バッファIBuにセットして(ステップS11)、ステップS1に戻る。また、入力されたデータが、設定キー2gのキーコードであれば1レコードに対応する設定データの入力が完了したことを意味するので、まず、レジスタRにセットされたファイルNO. に対応する自己(マスタ装置M)のファイルに対して、入力バッファIBuの設定データを対応レコードに設定する(ステップS12)。
【0019】この際、既に対応するデータが設定されている場合、すなわち、設定データの変更の場合には、既設定の設定データを表示した後に、変更に係る設定データを表示し、新規設定の場合には、その新親設定データを表示する。
【0020】次に、自動設定フラグFがセットされているか否かを判別し(ステップS13)、セットされておれば、入力バッファIBu内の設定データ、レジスタR内のファイルNO. 等を伝送バッファTBuに格納する(ステップS14)。そして、伝送バッファTBu内の設定データ等を各スレーブ装置SLに伝送して(ステップS15)、ステップS1に戻る。一方、自動設定フラグFがリセットされておれば、ステップS14、S15をスキップしてステップS1に戻る。
【0021】上記伝送バッファTBu内の伝送データは、図4に示したように、ヘッダ部とテキスト部により構成する。このヘッダ部には、データ設定を示すコマンド、伝送ブロックNO. 、伝送元であるマスタ装置MのマシンNO. 、及び伝送先のスレーブ装置SLのマシンNO. をセットし、テキスト部には、ファイルNO. 、PLUコードNO. 等のキーワード、設定データ、及びブロックチェックキャラクタBCCをセットする。なお、伝送先のマシンNO. としては、各スレーブ装置SLを包括的に示すマシンNO. をセットすることにより、上記の1ブロック分の伝送データを1つだけインラインLに送出するだけで、各スレーブ装置SLが自分宛ての伝送データとして各自受信するようにしている。すなわち、各スレーブ装置SLのマシンNO. を伝送先として個別にセットした伝送データを、スレーブ装置SLの台数分作成して伝送するという非能率的な伝送を行わずに済むようにして、迅速な処理を図っている。
【0022】各スレーブ装置SLは、このような伝送データを受信すると(ステップS100)、割込み信号を発生して、その伝送データに基づいて、指定ファイルの指定レコードに設定データをセットする(ステップS101)。
【0023】このように、入力された設定データを、その設定入力に当たって指定されたファイルNO. 、キーワードと共にリアルタイムで各スレーブ装置に伝送している。従って、例えば、PLU別ファイルF1の商品Xの単価を変更する場合は、PLU別ファイルF1のファイルNO. 、商品XのPLUコードNO. 、変更単価を入力して設定キー2gを操作するだけで、マスタ装置MのPLU別ファイルF1の商品Xの単価変更が行われると共に、その変更単価がファイルNO. 、商品XのPLUコードNO. と一緒に各スレーブ装置SLに自動的に伝送されるので、この変更単価を伝送させるために、所定のキー操作により伝送処理を起動し、改めてファイルNO. 、商品XのPLUコードNO. を入力してレコードを指定する必要がなくなる。さらに、自動的に伝送処理が実行されるので、伝送処理の起動操作を忘れたため、各装置間で異なった単価に基づいて登録処理が実行されてしまうといった事故を防止することもできる。
【0024】また、上記フローでは、既に設定したプリセットデータを変更したり、新規レコードを追加する場合に限らず、所定ファイルの全レコードに対してプリセットデータをセットする場合も対応しており、この場合には全てのレコードが伝送対象となるので、上記のようなレコード指定は本来必要ではなく、その限りにおいてメリットは少ないように見えるしかし、この場合にも、伝送処理を起動させるためのキー操作、及びファイル指定のためのキー操作が不要になり、システム全体の設定処理の迅速化が図れる。
【0025】なお、商品コードNO. はバーコードスキャナにより入力しても良い。また、単価等の既設定に係るデータを変更する場合には、商品コードNO. を指定することも可能である。さらに、POSシステム以外の一般のデータ処理装置に適用することも可能である。また、設定データはキャラクタ設定用キーボード等の専用の入力手段により入力してもよい。
【0026】
【発明の効果】この発明によれば、自己のデータ処理装置に対してデータ入力を順次行なう毎に、他のデータ処理装置に対して同一データ共有のためのデータ連携を行なうことが予め指定されておれば、その順次入力されるデータを前記他のデータ処理装置に対して自動的に伝送してくれるので、前記他のデータ処理装置はその伝送データを受信してデータ入力を行なうことにより、前記自己のデータ処理装置と前記他のデータ処理装置とは常に同一の入力データを共有できる。
【出願人】 【識別番号】000001443
【氏名又は名称】カシオ計算機株式会社
【出願日】 平成2年(1990)8月14日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−327990
【公開日】 平成11年(1999)11月30日
【出願番号】 特願平11−38028