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【発明の名称】 分散データベース管理装置とそのシステム
【発明者】 【氏名】桐ケ谷 和久

【要約】 【課題】分散データベースで、ある特定のDBMS(Data-Base Management System)の機能に依存せずに、特に、他社のDBMSと接続して検索できることを課題とする。

【解決手段】ネットワーク上に分散された複数のコンピュータと、各コンピュータに接続された複数のデータベース管理システム(以下、DBMS)とからなり、データが分散している分散データベース管理装置において、前記各コンピュータには、テンキーやキーボード等の入力装置と、分散データベースのネットワークにおけるリンク情報を管理するリンク情報管理手段と、ディスプレイ装置やプリンタ、ファクシミリ等の出力装置とを備えており、データベースを有するコンピュータには、ネットワーク通信を管理する通信管理手段と、DBMSに対する直接の操作を行うDB操作手段と、実際のデータを格納し、そのデータに対する操作を行うDBMSとからなることを特徴とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ネットワーク上に分散された複数のコンピュータと、各コンピュータに接続された複数の同一または異なるデータベース管理システム(以下、DBMS)とからなり、データベースが分散している分散データベース管理装置において、前記各コンピュータには、テンキーやキーボード等の入力装置と、分散データベースのネットワークにおけるリンク情報を管理するリンク情報管理手段と、ディスプレイ装置やプリンタ、ファクシミリ等の出力装置とを備えており、データベースを有するコンピュータには、ネットワーク通信を管理する通信管理手段と、DBMS(Data-Base Management System)に対する直接の操作を行うDB操作手段と、実際のデータを格納し、そのデータに対する操作を行うDBMSとからなることを特徴とする分散データベース管理装置。
【請求項2】 前記各コンピュータは、大型コンピュータによるデータベースやワークステーション、パーソナルコンピュータなどのいずれかであり、前記リンク情報管理手段は前記データベースのコンテントを表すメモリーテーブルを備え、あたかも1つのデータベースであるかのように操作可能であることを特徴とする請求項1に記載の分散データベース管理装置。
【請求項3】 ネットワーク上に分散された複数のコンピュータと、各コンピュータに接続された複数の同一または異なるデータベース管理システム(以下、DBMS)とからなり、データが分散している分散データベースシステムにおいて、前記各コンピュータには、テンキーやキーボード等の入力装置と、分散データベースのネットワークにおけるリンク情報を管理するリンク情報管理手段と、ディスプレイ装置やプリンタ、ファクシミリ等の出力装置と、ネットワーク通信を管理する通信管理手段と、DBMS(Data-Base Management System)に対する直接の操作を行うDB操作手段と、実際のデータを格納し、そのデータに対する操作を行うDBMSと、からなることを特徴とする分散データベースシステム。
【請求項4】 前記各コンピュータは、大型コンピュータによるデータベースやワークステーション、パーソナルコンピュータなどのいずれかであり、前記リンク情報管理手段は前記データベースのコンテントを表すメモリーテーブルを備え、前記通信管理手段は前記リンク情報管理手段とDB操作手段間の各データ形式に変換するデータ変換手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の分散データベースシステム。
【請求項5】 前記DB操作手段を前記DBMSの種類に応じて用意することにより、異なるDBMSを一つのデータベースであるかのように仮想的に操作することを特徴とする請求項3に記載の分散データベースシステム。
【請求項6】 ネットワーク上に分散された複数のコンピュータと、各コンピュータに接続された複数の同一または異なるデータベース管理システム(以下、DBMS)とからなり、データが分散している分散データベースシステムにおいて、入力手段より入力された操作の操作対象をどのコンピュータ上のDBMSに格納されているかを判断するリンク情報管理手段と、前記コンピュータのDB操作手段に操作を依頼する通信管理手段と、要求された前記の操作をDBMSに対して実行するDB操作手段と、前記DBMSから返却された操作結果を前記通信管理手段に送る前記DB操作手段と、前記リンク情報管理手段に前記操作結果を返却する通信管理手段と、前記操作結果を出力装置に出力する前記リンク情報管理手段と、からなることを特徴とする分散データベースシステム。
【請求項7】 ネットワーク上に分散された複数のコンピュータと、各コンピュータに接続された複数の同一または異なるデータベース管理システム(以下、DBMS)とからなり、データが分散している分散データベースシステムの制御方法において、入力手段より入力された操作の操作対象をどのコンピュータ上のDBMSに格納されているかを判断し、前記コンピュータのDB操作手段に操作を依頼し、要求された前記の操作をDBMSに対して実行し、前記DBMSから返却された操作結果を通信管理手段により、リンク情報管理手段に返却し、前記リンク情報管理手段は、前記操作結果を出力装置に出力することを特徴とする分散データベースシステムの制御方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散データベース管理方法及び分散データベース管理装置に関し、あたかも1つのデータベースであるかのように操作可能な分散データベース管理方法及び分散データベース管理装置及びその分散データベース管理システムとその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、分散型データベース(Distributed Database)は、地理的に分散したデータベースをネットワークで結合して、一つの統合されたデータベースを構築したもので、分散型データベースシステムには、既存の異なったデータベースをネットワークで結合して論理データベースを構成し、それを管理・維持するボトムアップ型のものと、新たに論理データベースを設定し、効果的にデータベースを各ネットワークで結合された、地理的に離れた独立の計算機システムに分割したトップダウン型のものがある。
【0003】また、従来のの計算機システムにおいては、プログラム群やデータ群(以下、部品群と称する。)を柔軟に組み合わせて、システムを構築する手法およびそのためにそれらの部品群を管理する方法として、オブジェクト指向プログラミング技法が有用な手段となっており、オブジェクト指向で、オブジェクトの概念が、プログラム(メソッド)とデータ(インスタンス)が対となったカプセルの1単位をオブジェクトとしている。
【0004】このような分散データベース処理システムにおけるリンクセンサ管理方式が、特開平5−189290号公報に開示されている。本公報は、図6に示すように、ネットワーク1に接続された端末2−4により分散データベース処理システムが構成され、各端末2−4はそれぞれデータベースを備えている。また、端末3はリンクセンサAと、リンクセンサBとを含むリンクセンサ5を保持している。また、端末4は管理センタの役割を有し、リンクセンサ登録ファイル6を備え、各端末からの依頼を受けてリンクセンサの登録、削除、参照等を行う。登録される情報は、リンクセンサの識別名と、そのリンクセンサを保持している端末の識別番号とを対応づけたものである。リンクセンサを定義し、保持している端末は、他端末への利用を認める(公開する)場合、管理センタ端末4へ依頼して、そのリンクセンサをリンクセンサ登録ファイル6に登録させる。登録されるのは、少なくともリンクセンサを識別するコマンドとリンクを定義した端末の番号である。
【0005】各端末に分散しているデータベースを統合して処理したい端末は、それらの分散データを統合するリンクセンサについて、その有無或いは存在する場合は、それを保持する端末についての情報を管理センタ端末4に要求し、リンクセンサを保持する端末の識別番号を得ると、そのたんまつからリンクセンサを転送させ、そのリンクセンサによりリンク関係を定義されている各データにアクセスして処理を行う。リンクセンサには、階層的なデータ構造を規定するリンクデータ、テーブル間の関係付けを規定するリレーショナルリンクデータ、複数のデータを1グループとして統括するグルーピングデータ、複数のオペランドデータ間の演算を規定する演算リンクデータなどが含まれる。
【0006】このように構成されたネットワークで、(a)端末3は、それぞれ複数のデータを纏めたリンクセンサAと、リンクセンサBとを定義する。(b)端末3から管理センタ端末4にリンクセンサAとリンクセンサBの登録を依頼し、管理センタ端末4はリンクセンサ登録ファイル6に登録し、ネットワーク内の任意の端末に利用を開放する。(c)端末2がリンクセンサAとリンクセンサBとの演算X=A+Bの処理要求を発生すると、リンクセンサA、Bが自端末に無いことを知り、(d)端末2は管理センタ端末4にリンクセンサA、Bを問い合わせ、(e)管理センタ端末4はリンクセンサ登録ファイル6を検索し、リンクセンサA、Bを保持する端末3の識別番号を回答する。(f)端末2は、回答された識別番号から端末3を知り、リンクセンサA、Bを要求し、(g)端末3はリンクセンサA、Bのデータを端末2に転送し、(h)端末2は、リンクセンサA、Bを用いて、演算結果Xを出力する。
【0007】このようにして、ネットワーク内の他端末が定義し保持している任意のリンクセンサを、管理センタ端末を介してアクセスすることにより、ネットワーク内の各端末に分散されている複数のデータをリンクセンサという1つのデータでまとめて容易に利用することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した管理センタ端末が存在するように、分散データベースでは、ある特定のDBMS(Data-Base Management System)の機能に依存しており、特に、他社のDBMSと接続することができなかった。
【0009】本発明は、上記の問題点を解決する分散データベース操作方法を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を解決するもので、ネットワーク上に分散された複数のコンピュータと、各コンピュータに接続された複数の同一または異なるデータベース管理システム(以下、DBMS)とからなり、データが分散している分散データベース管理装置において、前記各コンピュータには、テンキーやキーボード等の入力装置と、分散データベースのネットワークにおけるリンク情報を管理するリンク情報管理手段と、ディスプレイ装置やプリンタ、ファクシミリ等の出力装置とを備えており、データベースを有するコンピュータには、ネットワーク通信を管理する通信管理手段と、DBMS(Data-Base Management System)に対する直接の操作を行うDB操作手段と、実際のデータを格納し、そのデータに対する操作を行うDBMSとからなることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、ネットワーク上に分散された複数のコンピュータと、各コンピュータに接続された複数の同一または異なるデータベース管理システム(以下、DBMS)とからなり、データが分散している分散データベースシステムにおいて、前記各コンピュータには、テンキーやキーボード等の入力装置と、分散データベースのネットワークにおけるリンク情報を管理するリンク情報管理手段と、ディスプレイ装置やプリンタ、ファクシミリ等の出力装置と、ネットワーク通信を管理する通信管理手段と、DBMS(Data-Base Management System)に対する直接の操作を行うDB操作手段と、実際のデータを格納し、そのデータに対する操作を行うDBMSと、からなることを特徴とする。
【0012】さらに、本発明は、ネットワーク上に分散された複数のコンピュータと、各コンピュータに接続された複数の同一または異なるデータベース管理システム(以下、DBMS)とからなり、データが分散している分散データベースシステムにおいて、入力手段より入力された操作の操作対象をどのコンピュータ上のDBMSに格納されているかを判断するリンク情報管理手段と、前記コンピュータのDB操作手段に操作を依頼する通信管理手段と、要求された前記の操作をDBMSに対して実行するDB操作手段と、前記DBMSから返却された操作結果を前記通信管理手段に送る前記DB操作手段と、前記リンク情報管理手段に前記操作結果を返却する通信管理手段と、前記操作結果を出力装置に出力する前記リンク情報管理手段と、からなることを特徴とする。
【0013】さらにまた、本発明は、ネットワーク上に分散された複数のコンピュータと、各コンピュータに接続された複数の同一または異なるデータベース管理システム(以下、DBMS)とからなり、データが分散している分散データベースシステムの制御方法において、入力手段より入力された操作の操作対象をどのコンピュータ上のDBMSに格納されているかを判断し、前記コンピュータのDB操作手段に操作を依頼し、要求された前記の操作をDBMSに対して実行し、前記DBMSから返却された操作結果を通信管理手段により、リンク情報管理手段に返却し、前記リンク情報管理手段は、前記操作結果を出力装置に出力することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0015】[第1の実施形態]
(本実施形態の構成)図1を参照すると、本実施形態は、テンキーやキーボード等の入力装置1と、分散データベースのネットワークにおけるリンク情報を管理するリンク情報管理手段2と、ディスプレイ装置やプリンタ、ファクシミリ等の出力装置3と、ネットワーク通信を管理する通信管理手段4と、複数のコンピュータの各々に備えられた、DBMS(Data-Base Management System)に対する直接の操作を行うDB操作手段5と、実際のデータを格納し、そのデータに対する操作を行うDBMS6とを含む。各コンピュータは、大型コンピュータによるデータベースやワークステーション、パーソナルコンピュータ(パソコン)などのいずれでもよく、各コンピュータがデータベースを保持していてもよいし、保有していなくてもよい。図1には、ネットワークを示していないが、複数のパソコンでネットワークを組んでいるものであり、1台のパソコンとして入力装置1と、出力装置3と、リンク情報管理手段とで構成され、少なくとも1台以上のパソコンに通信管理手段4が敷設されており、複数のパソコンの内、分散的にデータベースを備えたパソコンに対して、通信管理手段が、仮想的に集中して管理している形態を図示したものである。
【0016】なお、ネットワーク的にどのようなデータベースを有しているのかは、例えば各パソコンであるコンピュータが、図2に示すように表のテーブルをリンク情報管理手段2が保持している。
【0017】リンク情報管理手段2は、どのデータが、どのコンピュータのDBMSのどのレコードに格納されているかという情報をあらかじめ記憶している。
【0018】また、各コンピュータのDB操作手段5は、通信管理手段4を経由して、リンク情報管理手段2からデータ操作命令を受け取り、その操作命令を自分が接続しているDBMS6への命令に変換する手段と、DBMS6から返却された操作結果をリンク情報管理手段2の理解可能なフォーマットに変換する手段を備える。
(本実施形態の動作の説明)次に、図1から図4を参照して本実施形態の動作について詳細に説明する。図2はリンク情報管理手段2が管理しているテーブルを示し、図3はデータベースの検索におけるフローチャートを示し、図4はDBMS6が保持しているデータベースの例示表を示している。
【0019】入力装置1から、リンク情報管理手段2のID1の検索という意味の命令、”search 1”が入力される(301)。リンク情報管理手段2はID1を自分が管理しているかどうかを図2の表から検索する(302、303)。検索できなかった場合には、検索不能出力を出力装置3に出力する(312)。検索できた場合には対応するマシン名とキーを取り出し(304)、検索対象をID1から対応するキーである1000に変換する(305)。変換された検索命令をID1に対応するマシン名machine-Aに、通信管理手段4により送信する(306)。
【0020】マシン名machine-Aに相当するコンピュータのDB操作手段5は、通信管理手段4より受信した検索命令を、自分の接続しているDBMS固有の検索命令に変換し、DBMS6に実行を要求する(307)。たとえば、DBMS6が標準SQL(Structured Query Langage:データベースの問い合わせ言語)による検索が可能で、テーブル構成が図4に示すように、ID、名前、所属からなり、テーブル名が社員の場合、”select 名前 所属 from 社員 where ID=1000”に変換する。DB操作手段5は、DBMS6による検索(308)の結果を、通信管理手段4を経由して、リンク情報管理手段2に返却する(310)。リンク情報管理手段2は返却された検索結果から、検索できた場合は、その結果を出力装置3に出力し(311)、検索できなかった場合には、検索不能出力を出力装置3に出力する(312)。
【0021】つぎに、入力装置1から入力された命令が、”search 2”であった場合には、リンク情報管理手段2は、マシン名machine-BとキーABCDを検索する。その結果machine-Bに対してABCDを検索するよう要求する。
【0022】本発明の第1の実施形態では、2つの異なるデータベースを用いる場合について具体的に説明したが、データベースの数に制限はない。また、同一のデータベースでもよい。また、検索についてのみ説明したが、データの更新や新規挿入も可能である。
【0023】[第2の実施形態]次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0024】図5を参照すると、本実施形態は、リンク情報管理手段2が、図1に示されたDBMS6に、リンク情報を持たせた表になっているという点に特徴がある。
【0025】通常は、ふつうのDBMS6の操作と同様に、ID”1000”を検索すると、その結果として、”山田 太郎”、”第五開発部”が返される。
【0026】しかし、ID”7777”を検索すると、リンク情報管理手段2はリンク情報の項の内容から、処理を分岐する。この場合”http://www.aa.bb/cc.html”を検出するので、WWW(World Wide Web)ブラウザを起動し、そのURL(Uniform Resource Locator:インターネットに分散しているファイルなどの情報資源の格納場所を一意に指定するための表記方法)を渡す。このリンク情報は、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol:ハイパーテキストをインターネット上で交換するためWWWサーバで使うネイティブなプロトコル)プロトコルのみならず、任意のプロトコルを規定することができる。どのプロトコルに対して、どのような処理を行うかのみを、リンク情報管理手段2に組込めばよい。ここではリンク情報の記述形式としてURLの場合を説明したが、他の任意の記述形式でよい。このような構成を取ることにより、本発明のシステムは別マシンの同システムと任意に結合可能となり、また従来システムとのリンクも容易に可能となる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、第一に、各データベースを操作する部分とユーザが操作する部分を独立させているので、一つの仮想的な表を用意することにより、分散した多様なデータベースの操作ができることにある。この結果、従来の大型コンピュータによるデータベースやワークステーション、パーソナルコンピュータなどのデータベースを統一的に扱うことが可能となり、またデータベースの個々のリプレースも容易となる。
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月8日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】山下 穣平
【公開番号】 特開平11−327977
【公開日】 平成11年(1999)11月30日
【出願番号】 特願平10−125832