| 【発明の名称】 |
部品化ソフトウェアの動作状態表示方法および画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品 |
| 【発明者】 |
【氏名】山田 大介
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| 【要約】 |
【課題】システムに組み込まれたソフトウェアに対し,その構成要素となるソフトウェア部品に対して直感的に理解可能な表示情報を持たせることにより,静的情報・動的情報を容易に把握可能にし,ソフトウェアのメンテナンス性を向上させる。
【解決手段】電子機器システムを構成する機能ユニットを制御するソフトウェアを機能ユニット単位に部品化(スキャナコントロール部品301,キャリッジ部品302,モータ部品303)し,部品化されたソフトウェア単位に,当該ソフトウェア部品に対する視覚的な表示情報を保有させ,部品化されたソフトウェアを協調動作させて一連のプロセス制御を実行する際に,当該ソフトウェアの表示情報を表示する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電子機器システムを構成する機能ユニットを制御するソフトウェアを機能ユニット単位に部品化し,前記部品化されたソフトウェア単位に,当該ソフトウェア部品に対する視覚的な表示情報を保有させ,部品化されたソフトウェアを協調動作させて一連のプロセス制御を実行する際に,当該ソフトウェアの表示情報を表示することを特徴とする部品化ソフトウェアの動作状態表示方法。 【請求項2】 前記表示情報は,制御動作状態/非制御状態であるかの状態遷移に応じて動的に変化する表示データであることを特徴とする請求項1に記載の部品化ソフトウェアの動作状態表示方法。 【請求項3】 前記表示情報は,有形物の概観を示す「有形物」,人間の動作状態を示す「役割」,予定表・タイミング図を用いた「出来事」の視覚情報の何れかあるいは組み合わせた表示データであることを特徴とする請求項2に記載の部品化ソフトウェアの動作状態表示方法。 【請求項4】 前記表示情報は,ソフトウェアの一覧表示の選択,あるいは(および)状態一覧表示の選択を行い,その選択した表示データを当該ソフトウェア部品の状態に登録されるものであることを特徴とする請求項1ないし3の何れか一つに記載の部品化ソフトウェアの動作状態表示方法。 【請求項5】 コンピュータ機器と双方向通信可能に接続され,かつ原稿・記録紙を所定のタイミングで搬送して画像を形成する画像形成装置の用紙搬送制御を行うソフトウェア部品であって,前記用紙搬送制御を行うソフトウェア部品が細部分担させたソフトウェア群で構成され,ソフトウェア部品毎に該部品の情報・状態を保有させ,前記ソフトウェア部品を前記コンピュータ機器に転送することを特徴とする画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品。 【請求項6】 前記ソフトウェア部品の情報は,前記コンピュータ機器で展開・表示可能な部品自体の表示情報が含まれることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品。 【請求項7】 前記コンピュータ機器から指定された情報に従って,当該ソフトウェア部品の情報を前記コンピュータ機器に転送することを特徴とする請求項5または6に記載の画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は,複写機やファクシミリ装置,プリンタなどの制御システム/用紙搬送制御に用いられ,システム/用紙搬送を制御するソフトウェアを部品化し,ソフトウェア部品を協調動作させる部品化ソフトウェアの動作状態表示方法および画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品に関し,より詳細には,,ソフトウェア部品に対して直感的に理解可能な表示情報を持たせることで,静的・動的情報の把握を容易とし,ソフトウェアのメンテナンス性を向上させると共に,用紙搬送制御を構成するソフトウェア部品毎にその部品に関する情報を保有させ,これを外部管理機器に転送する部品化ソフトウェアの動作状態表示方法および画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品に関する。 【0002】 【従来の技術】従来,デジタル複写機やファクシミリ・プリンタ,あるいはこれらの機能を複合したシステムにおいて,その制御プログラムを機能単位に部品化することが行われている。 【0003】この本件に関連する参考技術文献として,たとえば特開平8−137680号公報の『ソフトウェア部品登録組込装置』が開示されている。この公報では,ソフトウェア部品の利用法と組み込み法に関する知識を併せて登録すると共に,ソフトウェア部品の引用時に当該部品に関する使用法を検証し,引用箇所,引用状況に対応したプログラム表現とすることにより,ソフトウェア部品作成の容易性と部品利用時の容易性の両立を図っている。 【0004】また,複数の画像形成装置と該装置を監視するクライアントPCを双方向通信可能に接続したシステムも知られている。このシステムは,画像形成装置の稼働状況などのデータを収集し,そのデータに基づいて所定のメンテナンス(サプライや備品の保守・交換)を迅速に行うものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に示されるような従来の技術にあっては,ソフトウェア部品単位に利用法と組み込み法に関する情報を有しているいるものの,その表示情報を保有していないため,ソフトウェア部品に対して直感的に理解することが困難であった。つまり,サービスマンやエンドユーザがシステムの静的な情報や動的な情報を直感的に把握することができず,的確なソフトウェアのメンテナンスを行うことができないという問題点があった。 【0006】また,複数の画像形成装置と該装置を監視するクライアントPCを双方向通信可能に接続したシステムにあっては,画像形成装置の稼働状況やジャム発生回数などのデータを行うことが可能であるが,装置内部の用紙(原稿・記録紙)の搬送状態を詳細に把握することができなかった。 【0007】本発明は,上記に鑑みてなされたものであって,システムに組み込まれたソフトウェアに対し,その構成要素となるソフトウェア部品に対して直感的に理解可能な表示情報を持たせることにより,静的情報・動的情報を容易に把握可能にし,ソフトウェアのメンテナンス性を向上させることを第1の目的とする。 【0008】また,画像形成装置の用紙搬送制御を構成するソフトウェア部品毎に,搬送に関連する情報を保有・更新させ,これを装置を監視するクライアントPCに送ることにより,画像形成装置の搬送動作状況の詳細な情報や,ジャムの詳細情報などを把握・管理することを第2の目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために,請求項1に係る部品化ソフトウェアの動作状態表示方法にあっては,電子機器システムを構成する機能ユニットを制御するソフトウェアを機能ユニット単位に部品化し,前記部品化されたソフトウェア単位に,当該ソフトウェア部品に対する視覚的な表示情報を保有させ,部品化されたソフトウェアを協調動作させて一連のプロセス制御を実行する際に,当該ソフトウェアの表示情報を表示するものである。 【0010】すなわち,装置に組み込まれたソフトウェアの詳細についての知識がなくても,動作環境や動作状況をソフトウェア部品が保有する表示情報により把握することが可能となる。 【0011】また,請求項2に係る部品化ソフトウェアの動作状態表示方法にあっては,前記表示情報は,制御動作状態/非制御状態であるかの状態 遷移に応じて動的に変化する表示データとするものである。 【0012】すなわち,適切なソフトウェア部品の表示情報を,制御動作状態/非制御状態に応じて常に装置の表示手段に表示させておくことにより,装置の動作状況やジョブの処理状況が把握することが可能になる。 【0013】また,請求項3に係る部品化ソフトウェアの動作状態表示方法にあっては,前記表示情報は,有形物の概観を示す「有形物」,人間の動作状態を示す「役割」,予定表・タイミング図を用いた「出来事」の視覚情報の何れかあるいは組み合わせた表示データとするものである。 【0014】すなわち,請求項2において,表示情報は,有形物の概観を示す「有形物」,人間の動作状態を示す「役割」,予定表・タイミング図を用いた「出来事」の視覚情報の何れかあるいは組み合わせた表示データとすることにより,さらに視覚的に装置の状態を把握することが可能になる。 【0015】また,請求項4に係る部品化ソフトウェアの動作状態表示方法にあっては,前記表示情報は,ソフトウェアの一覧表示の選択,あるいは(および)状態一覧表示の選択を行い,その選択した表示データを当該ソフトウェア部品の状態に登録されるものである。 【0016】すなわち,たとえば複数台の装置を同時に監視しようとする場合,同じソフトウェア部品では同じ表示情報が複数表示されることによる混乱が生じる可能性も考えられるので,それぞれ個別の表示情報を登録することにより,直感的に複数台の装置状態を把握することが可能となる。 【0017】また,請求項5に係る画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品にあっては,コンピュータ機器と双方向通信可能に接続され,かつ原稿・記録紙を所定のタイミングで搬送して画像を形成する画像形成装置の用紙搬送制御を行うソフトウェア部品であって,前記用紙搬送制御を行うソフトウェア部品が細部分担させたソフトウェア群で構成され,ソフトウェア部品毎に該部品の情報・状態を保有させ,前記ソフトウェア部品を前記コンピュータ機器に転送するものである。 【0018】すなわち,クライアントPCとしてのコンピュータ機器側において画像形成装置の用紙搬送を監視し,その動作状況やジャム情報などを管理することが可能になる。 【0019】また,請求項6に係る画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品にあっては,前記ソフトウェア部品の情報は,前記コンピュータ機器で展開・表示可能な部品自体の表示情報が含まれるものである。 【0020】すなわち,用紙搬送のためのソフトウェア部品の情報をクライアントPCとしてのコンピュータ機器側の表示装置に表示されることにより,画像形成装置の動作状況やジョブの処理状況を視覚的に認識することができ,さらに装置毎のデバイスドライバをインストールする必要もなくなる。 【0021】また,請求項7に係る画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品にあっては,前記コンピュータ機器から指定された情報に従って,当該ソフトウェア部品の情報を前記コンピュータ機器に転送するものである。 【0022】すなわち,遠隔地のクライアントPCとしてのコンピュータ機器側においてジャム発生箇所やジョブの処理状況などの画像形成装置の用紙搬送制御の詳細を逐一把握することが可能になる。 【0023】 【発明の実施の形態】以下,本発明の部品化ソフトウェアの動作状態表示方法および画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品の実施の形態について添付図面を参照し,詳細に説明する。 【0024】〔実施の形態1〕 (ハードウェアの構成)図1は,実施の形態に係るシステムのハードウェア構成を示すブロック図であり,ネットワーク150に,大きくはイメージ入出力装置120とブローカ140とを接続したシステム構成となっている。 【0025】イメージ入出力装置120は,図示の如く構成されている。100は装置全体の制御を司るCPUである。このCPU100には,バス102を介し,その制御下にプログラムコードやフォント,その他の静的なデータが格納されているROM103と,一時的な格納領域(ワーキングメモリ)として利用されるRAM104と,不揮発性のデータを格納しておくNVRAM105と,操作パネル101の制御(ユーザとのインターフェイスを司る)を実行するパネル制御部106と,紙原稿の読み取りおよび記録紙への印刷を実行するため,スキャン/プリントエンジン111を制御するエンジン制御部107と,大量のイメージデータなどの蓄積およびデータベースの格納領域として利用され,記憶装置112を制御するディスクドライバ108と,イーサネットワークなどのネットワーク150に接続され,外部の機器との通信制御を行う通信制御部109と,公衆回線と接続され,外部の機器との通信を可能にするモデム110とが接続されている。 【0026】また,ブローカ140は,ネットワーク150との通信制御を実行する通信制御部141と,ブローカ140全体を制御するCPU142と,制御プログラムなどが格納されているROM143と,制御途中のデータなどを格納するためのRAM144と,機能情報などが格納されているデータベース145とから構成されている。なお,このブローカ140は,CPUやROM,RAM,通信制御部,機能情報データベースを有しているものであり,PCあるいはイメージ入出力装置のどちら側に存在してもよい。 【0027】(イメージ入出力装置の動作)ROM103にはプログラムコードやフォント,およびその他のスタティックな情報を格納する。RAM104は,一時的な記憶場所として利用される。NVRAM105には不揮発性の情報を格納する。 【0028】操作パネル101とパネル制御部106とによりユーザとのインターフェイスを司る。また,スキャン/プリントエンジン111とエンジン制御部107は,イメージデータの入出力ユニットとして,シート原稿の読み取りおよび記録紙への印刷を実行する。 【0029】また,記憶装置112とディスクドライバ108は,大容量蓄積デバイスであるので大量のイメージデータを蓄積するときなどに使用される。通信制御部109は,イーサーネットなどのネットワーク(LAN)150を介し,外部機器との通信を可能とし,モデム110は公衆回線(WAN)と接続され,外部機器との通信を実行する。 【0030】また,ブローカ140は,ネットワーク150に接続されているイメージ入出力装置120が有している機能情報を維持/管理し,クライアント(この場合,PC160)とサーバ(この場合,イメージ入出力装置)との接続を確立する役目を請け負うミドルウェアとしての機能動作を行う。 【0031】(ソフトウェアの構成)図2は,実施の形態に係るソフトウェアの構成を示すブロック図である。ここでは,図示の如く,アプリケーション層201と,カーネル層202と,ドライバ層203と,ハードウェア層204と,いうように大きくは4つの層(レイヤー)に分けられている。 【0032】アプリケーション層201は,コピー・ファックス・プリンタなどのアプリケーションを形成するレイヤーであり,後述するオペレーションマネージャ205と,ドキュメントマネージャ206と,サービスマネージャ207と,デバイスマネージャ208と,データベースマネージャ209と,プログラムファクトリ210と,の各ブロックで構成される。 【0033】オペレーションマネージャ205は,装置に付属・接続されている操作パネル101を制御するものであり,ボタンの表示およびボタンオペレーションのノーティファイ・アラートの通知などを行う。また,ドキュメントマネージャ206は,コピー・ファックス・プリンタなどのシナリオに基づいてドキュメントをハンドリングするアプリケーションとしては中心となる機能ブロックである。 【0034】また,サービスマネージャ207は,ドキュメントハンドリングの際に共通に必要となる機能ブロックであり,各種の管理・実行を行う。また,デバイスマネージャ208は,スキャナ・プロッタ・画像バスといった物理デバイスの動作を決定する機能ブロックであり,各種のデバイスの管理・実行を行う。 【0035】また,データベースマネージャ209は,フォント・定形フォーム・ファックス受信履歴・装置の利用履歴・課金データなどの永続データの維持管理を行う。また,本発明では,ここにソフトウェア部品単位の表示情報を保管し,検索を行う。このプログラムファクトリ210は,ソフトウェアの組立表とソフトウェア部分および互換表とに基づいてプログラム実行のための初期化を実行する。 【0036】すなわち,静的の存在するソフトウェア部品をRAM上に展開(オブジェクト指向プログラミングにおけるインスタンスの生成)し,何らかのメッセージを受け取る(オブジェクト指向プログラミングにおけるメソッドコール)ことにより動作可能な状態にしておく。 【0037】カーネル層202は,仮想メモリ211と,実行プロセス212と,ファイルシステム213と,ソケット214と,仮想マシン215と,から構成されている。このカーネル層202は,通常OS(オペレーティング・システム)のカーネル(kernel:OS機能のうちで最も基本的な部分で,ニュークリアスまたは核と呼ばれる)として組み込まれ,各種デバイスを抽象化し,アプリケーションに対してサービスを提供するものであり,アプリケーション層201はカーネル層202に対してシステムコールすることにより動作する。 【0038】ドライバ層203は,メモリ管理ドライバ216と,プロセス管理ドライバ217と,ファイル管理ドライバ218と,ネットワークドライバ219と,一体型コピードライバ220と,ブロッキングデバイスドライバ221と,ページデバイスドライバ222と,から構成されてる。このドライバ層203は,各種ハードウェア(図1およびハードウェア層参照)を駆動するたの制御を実行する機能ブロックの集合体である。また,ハードウェア層204は,装置内に存在する制御可能なリソースの集合である。 【0039】(動作例)次に,動作例として,複写機あるいはスキャナに組み込まれている,原稿読み取りを行うためのキャリッジ(走査光学系)のソフトウェア部品の例をとって説明する。 【0040】ところで.ソフトウェア部品とは,実世界に存在する実体や概念の抽象化により決定される。典型的なものとして,「有形物」,「役割」,「出来事」などがある。これらのソフトウェア部品が互いに協調動作することにより,システムアプリケーションとして動作する。 【0041】本発明では,視覚的に捉えることのできる表示情報を,それぞれのソフトウェア部品に持たせることを特徴としている。具体的な表示情報は,「有形物」であればその有形物の概念図,「役割」であれば人間の姿など,つまり擬人化させる。また,「出来事」であれば予定表やタイミングチャートなどのように直感的に理解することの可能な表示データが望ましい。 【0042】図3は,実施の形態1に係るキャリッジ動作を行うためのソフトウェア部品の組立例を示すブロック図である。図3において,スキャナコントロール部品301は,キャリッジ部品302を制御する。すなわち,解像度や読み取り範囲に応じてキャリッジの動作手順に責任を持っている。キャリッジ部品302は,モータ部品303に移動速度などを指示し,キャリッジ動作の実行と監視について責任を持っている。また,モータ部品303は,ステッピングモータなどを駆動する責任を持ったソフトウェア部品である。 【0043】ここで,スキャナコントロール部品301は役割を示しており,擬人化して表現してもよく,さらにキャリッジとモータのレイアウトとして表現されていてもよい。また,キャリッジおよびモータは有形物であるので,それぞれの概観図を表現してあればよい。 【0044】また,ソフトウェア部品は相互に協調動作を行うことから,それぞれ独自に振る舞いを持っている。通常,それは状態遷移図をして形式化されるものであり,その状態毎に表示データを保有している。 【0045】図4は,スキャナコントロール部品301の状態遷移および擬人化された表示情報例を示す説明図である。たとえば,スキャナコントロール部品301ではアイドル中401と制御中402という状態遷移を持つものすると,擬人化した場合には,図示の如く,何もしていない姿403(アイドル中401)と作業している姿404(制御中402)という2つの表示情報を有する。 【0046】また,これらの表示情報をユーザが独自に設定することができるように,ソフトウェア部品の一覧表示・選択,あるいは状態一覧表示を選択し,それに該当する表示データを結び付ける仕組みとしてもよい。 【0047】これは,装置上に設けられているローカルな画面から設定してもよく,さらにリモートからのコマンドにより設定することも可能である。ただし,ローカルな画面から設定する際に,表示データを作成するエディタが用意されていない場合は,何らかの方法を用いて,表示データを先に登録しておく必要がある。この場合,たとえば,フロッピーディスクなどのオフラインメディア,あるいはオンラインでリモート設定,あるいはスキャナで読み取る,といった方法を用いることで実現する。 【0048】これにより,たとえば複数台の装置を同時に監視しようとする場合,同じソフトウェア部品では同じ表示情報が複数表示されることによる混乱が生じる可能性も考えられるが,上述の如く,それぞれ個別の表示情報を設けることにより,直観的に複数台の装置状態を把握することができる。 【0049】(データ構造)さて,上述した実施の形態1では,表示の仕組みや表示データの構造については触れていない。すなわち,アリゴリズムに特徴はなく,データ構造についてのみ構造が現れる。以下,そのデータ構造について説明する。 【0050】図5は,実施の形態1に係るソフトウェア部品単位におけるデータ構造を示すブロック図である。図において,部品ID501は,ソフトウェア部品単位に事前に登録されている識別子である。通常は6桁の数値などであり,装置の提供者であるベンダー単位で一元的に管理している番号である。 【0051】また,ベンダー側は,この識別子に基づいて対象とするソフトウェア部品の仕様を管理している。また,名称502は,ソフトウェア部品の名称である。通常は任意長の文字列で表現され,たとえば“キャリッジ”などである。 【0052】また,表示データ503は,表示データのファイルあるいはデータベースに対する参照であり,その参照先に実表示データが存在する。表示データ503のフォーマトは,ラスタデータあるいはグラフィックデータの何れであっても構わない。また,関連する表示データとの2次元あるいは3次元における空間軸に対する関係情報を持っていてもよい。これにより,複数のソフトウェア部品の配置などを適切に表示することも可能となる。また,個別部品特有の属性値504とは,それぞれのソフトウェア部品に必要となるデータである。 【0053】図6は,ソフトウェア部品とその表示データとの関連を保有している状態を示すブロック図である。図において,表示データ1(503a)は,アイドル中という状態での表示データへの参照,表示データ2(503b)は,制御中という状態での表示データへの参照を示している。すなわち,状態遷移の数だけ,対象の状態と関連する一つの表示データを保有する。なお,複数の状態と複数個の表示データとの関連の持ち方は,ハッシュやリストといったコレクション構造の何れであっても構わない。 【0054】(アルゴリズム)さて,ソフトウェア部品単位の表示データの登録は,データベースマネージャ209(図2参照)を介して,ソフトウェア部品データベースとして維持・管理される。その登録方法,すなわち,ソフトウェア部品と表示データとの関連付け方法のアルゴリズムを図7に示すフロチャートに基づいて説明する。なお,データベースへの格納方法や,検索方法は本発明の範囲外であるのでここでの説明は省略してある。 【0055】図7において,まず,表示登録モードであるか否かを判断し(S701),表示登録モードであれば,ソフトウェア部品を検索し,一覧表を表示する(S702)。続いて,部品選択か終了かを判断し(S703),部品選択であれば,状態遷移数を把握し,一覧表を表示する(S704)。 【0056】さらに,状態選択であるかキャンセルであるか否かを判断する(S705)。ここで,キャンセルであると判断したならばステップS703に戻る。一方,状態選択であると判断したならば,事前に登録してある表示データ一覧を表示する(S706)。なお,ここで,表示データの候補は,既にシステム内に登録されているものとしている。また,事前登録の方法は,オフラインメディアからでもよいし,オンラインデータとしてリモートから与えてもよい。 【0057】続いて,データ選択であるかキャンセルであるか否かを判断する(S707)。キャンセルであると判断したならばステップS705に戻る。一方,データ選択であると選択したならば,選択された表示データを,対象のソフトウェア部品の状態へ登録し(S708),ステップS702に戻る。すなわち,ステップS708では,ソフトウェア部品毎にその部品の表示情報,あるいはその表示情報が動的に変化するデータ構造を作成する。 【0058】〔実施の形態2〕次に,画像形成装置の用紙搬送制御を構成するソフトウェア部品毎に,搬送に関連する情報を保有・更新させ,これを装置を監視するクライアントPCに送ることにより,画像形成装置の搬送動作状況の詳細な情報や,ジャムの詳細情報などを把握・管理する例について説明する。 【0059】(システム構成)図8は,本発明の実施の形態2に係るシステム構成を示すブロック図である。本システムは,サーバとしての機能を有する複写機800と,後述するソフトウェア805と,複写機800をソフトウェア805に基づいて制御する制御系810と,制御系810とパーソナルコンピュータ(クライアントPC)とのインターフェイス制御を行うためのI/F部820と,クライアントPC830と,から構成される。 【0060】(装置搬送路のローラ・センサ配置例)ここで,部品化されたソフトウェアによって搬送制御などが行われる装置の具体的な例として複写機の搬送系の詳細について説明する。図9は,本発明の実施の形態2に係る用紙の搬送制御に好適な複写機のレイアウト構成を示す説明図である。なお,ここでは複写機を例示しているが,レーザプリンタなどの他の画像形成装置であってももちろんよい。 【0061】この複写機における搬送制御は,用紙を搬送するローラに動力を与えるモータといったアクチェエータと,給紙部や搬送路の用紙有無を検知するセンサなどからなる給紙・搬送系および排紙系を対象として行われる。もちろん,オプション機器である自動原稿送り装置(ADF)やソータなども対象となる。なお,ここでは,複写機本体部分の各アクチェータ,ローラ,センサなどの配置について図示してある。また,図9では,搬送路を破線で示している。 【0062】図9において,901はタンデム型給紙トレイ902と通常の給紙トレイ903とを備えた給紙バンク,904はタンデム型給紙トレイ902に積載された用紙を下方から上昇させるための動力源となる紙上昇モータ,905は用紙積載部の用紙有無を検知する紙なし検知センサ,906は紙上昇位置を検知するための上昇検知センサ,907は給紙気候部に用紙を送り混むための呼出しコロ,908は呼出しコロ907によってピックアップされた用紙を次のローラに給紙する給紙コロ,909は給紙コロ908に所定圧で当接し,かつそのニップ部分に多数枚の用紙が進入した際に二枚目以降の用紙をトレイ側に戻すトルクリミッタ機構を有する逆転コロ,910は中継ローラ,911は紙搬送センサである。なお,これらのローラおよびセンサ類は,図示の如く4組同じような関係でそれぞれ配置されている。 【0063】また,912は片面に複写された用紙を反転して再給紙する機構を有する両面トレイ,913は搬送ローラ(1),914は搬送ローラ(2),915は反転ローラ,916は反転出口部分の用紙を検知する出口センサ,917は反転分岐ソレノイド,918は反転中間センサ,919は両面中間センサである。 【0064】また,920は給紙バンク910に積載されていない用紙,例えば規格外サイズ用紙,ラベル用紙・OHPシートなどを1枚ずつ給紙されるための手差し給紙部,921は手差し給紙ローラ,922は手差し給紙対象の用紙セットを検知する手差し紙なしセンサ,923はそのニップ部分に用紙を一旦進入・停止させてスキュー補正し,感光体ドラム上に形成される画像に合致したタイミングで用紙を送り込むレジストローラ,924はレジストローラ923の直前に設けられ,用紙の先端を検知するレジストセンサである。 【0065】また,925は静電潜像が形成される感光体ドラム,926は感光体ドラム925に画像光を照射する光学部,927は現像装置,928は転写ローラ929によって感光体ドラム925に形成されたトナー像を用紙に転写する転写機構,930は定着ローラ931および加圧ローラ932などを有し,熱定着処理を行う定着装置,933は定着装置930の出口に設けられた排紙定着センサ,934は排紙センサ,935は排紙ローラ,936は排出分岐ソレノイド,937はフェイスアップソレノイドである。 【0066】また,940は複数の原稿を積載し,順次光学部926のコンタクトガラス(不図示)に搬送・回収する自動原稿送り装置,950は複写後の用紙をスタックウ・ソートするソーターである。 【0067】上記複写機は,給紙バンク901の何れかのトレイで選択し,該当するトレイから用紙を給紙する。その際に各ローラなどを移動し,センサにより用紙の通過タイミングを確認しながら搬送路・作像工程・定着工程を行い,最終的にソータ950の所定のビンに排紙する。この用紙搬送の際に,センサ間のパスをある決められた通過時間(シーケンス設定時間)で通過しない場合は,用紙が搬送路の途中でジャム(紙詰まり)が発生したと判断する。 【0068】(データ構造)次に,上記複写機における搬送制御を行う際のソフトウェア構造について説明する。この基本構造を図10に示す。すなわち,ソフトウェア構造としては,図示するように,搬送路1001にローラ1002とセンサ1003が多数配置されており,その搬送路1001上を用紙1004が所定の速度で搬送する,という基本構造となる。 【0069】また,図11は,本発明の実施の形態2に係る搬送制御ソフトウェアのデータ構造例を示すブロック図であり,搬送路1101中に,ローラ1102・1103(2個),センサ1104・1105,用紙1106が1枚存在している例を示している。また,部品毎の属性として,位置関係を示す情報を持たせるため,搬送路の長さと搬送路の原点からのローラ,センサの位置,および用紙の先端の位置を保有させる。さらに,用紙は用紙の長さの情報を持つことにより,後端の位置も把握することが可能となる。そして,このデータ構造をクライアントPC830に転送する。これにより,クライアントPC830側において,装置(複写機800)の用紙搬送を監視し,動作状況やジャム情報を管理するソフトウェアを構築することが可能となる。 【0070】上記転送の際には,上述のデータ構造を1つのデータのかたまり(平坦なバイト列)としてパッキングし,ポインタなどはその中で意味を持つポインタ(相対アドレスなど)に変換したり,ヘッダ部を作成したりすることにより,受け取り側で,上記データ構造となるように整列させる。 【0071】さらに,上述したデータ構造の中にソフトウェア部品毎に,例えば概観図や抽象化されたスケッチなどの表示情報を保有させる。つまり,用紙搬送のための制御部品の情報をクライアントPC830のディスプレイに表示することにより,装置(複写機800)の動作状況やジュブの処理状況を直感的に把握することできる。また,これにより,装置(複写機800)毎のデバイスドライバをインストールする必要もなくなる。 【0072】例えば,ローラに関する表示データを図12に示す。ここではローラ1201の表示データ1202としてXデータ/Yデータのラスタデータ1203を持たせる。なお,ここで,表示データ1202は2次元のラスタデータ1203としているが,2次元および3次元のグラフィックデータであってもよい。 【0073】さらに,ソフトウェア部品毎に現在状態を,例えば図13に示す如く保有させることもできる。図13は,ローラを対象とした現在状態の情報を保有させたデータ構造例を示すブロック図である。図において,1301は搬送路のローラ配置であり,その下位に現在状態に関する情報1302として“状態数”,“停止中”,“回転中”,“最初のローラ”が含まれ,“最初のローラ”の属性情報として該当するローラに関する情報を持っている。つまり,ローラ全てに対しての,状態数の定義と,その状態の列挙(図13では文字列として表現)を追加し,各ローラの現在状態をデータとして保有させる。 【0074】なお,ローラおよびセンサの状態遷移図として,ローラの状態遷移図を図14に,センサの状態遷移図を図15に示す。ローラの状態は図14に示すように,“停止中”1401か“回転中”1402の何れかである。また,センサの状態は図15に示すように,用紙に“覆われていない”1501か“覆われた”か,つまり,用紙の有無(ON/OFF)を検知している状態である。 【0075】(アルゴリズム)図16は,クライアントPC830とサーバ800間のインタラクション(アルゴリズム)を示す説明図である。クライアントPC830からジョブが投入されると,サーバ800はその印刷要求を受け取り,印刷動作を開始する。そこで,制御ソフトウェアが動作することにより,前述のデータ構造で示した動的に変化する属性は自動更新される。 【0076】その後,クライアントPC830はサーバ800に対し,用紙搬送状況を要求する。この要求を受けたサーバ800はデータ構造で定義したデータ(用紙搬送制御データ)を返送する。なお,クライアントPC830は,ビジュアル表示しない場合,情報を蓄積し,アプリケーションがその情報を利用する。他方,ビジュアル表示する場合は,表示データの内容を解析し,GUI(graphical user interface)表示を行う。 【0077】また,クライアントPC830は,一定時間間隔に用紙搬送状況要求をサーバ800に対して出力し,サーバ800はこの要求の度に用紙搬送制御データを返送する。さらに,クライアントPC830は,部品毎の詳細情報や状態を,例えば詳細情報要求(ローラID)をサーバ800に対して出力する。続いて,サーバ800側は詳細情報要求(ローラID)に該当するローラ属性をクライアントPC830に返送する。この状態を取得することで,アニメーション表示や点滅表示することが可能となる。以降,このようなインタラクションをシステムが稼働した際に順次実行する。 【0078】 【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る部品化ソフトウェアの動作状態表示方法(請求項1)によれば,装置に組み込まれたソフトウェアの詳細についての知識がなくても,動作環境や動作状況をソフトウェア部品が保有する表示情報により,サービスマンやエンドユーザがシステムの動作状況を的確に把握することができる。 【0079】また,本発明に係る部品化ソフトウェアの動作状態表示方法(請求項2)によれば,適切なソフトウェア部品の表示情報を,制御動作状態/非制御状態に応じて常に装置の表示手段に表示させておくため,装置の動作状況やジョブの処理状況が把握することができる。 【0080】また,本発明に係る部品化ソフトウェアの動作状態表示方法(請求項3)によれば,請求項2において,表示情報は,有形物の概観を示す「有形物」,人間の動作状態を示す「役割」,予定表・タイミング図を用いた「出来事」の視覚情報の何れかあるいは組み合わせた表示データとしたので,さらに視覚的に装置の状態を把握することができる。 【0081】また,本発明に係る部品化ソフトウェアの動作状態表示方法(請求項4)によれば,たとえば複数台の装置を同時に監視しようとする場合,同じソフトウェア部品では同じ表示情報が複数表示されることによる混乱が生じる可能性も考えられるため,それぞれ個別の表示情報を登録することにより,直感的に複数台の装置状態を把握することができる。 【0082】また,本発明に係る画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品(請求項5)によれば,用紙搬送制御を行うソフトウェア部品が細部分担させたソフトウェア群で構成され,ソフトウェア部品毎に該部品の情報・状態を保有させ,ソフトウェア部品をコンピュータ機器に転送するようにしたので,クライアントPCとしてのコンピュータ機器側において画像形成装置の用紙搬送を監視し,その動作状況やジャム情報などを管理することが可能になる。したがって,上記情報を活用することによりリモートモニタリングのシステム構築も可能となる。 【0083】また,本発明に係る画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品(請求項6)によれば,ソフトウェア部品の情報は,コンピュータ機器で展開・表示可能な部品自体の表示情報が含まれるので,用紙搬送のためのソフトウェア部品の情報をクライアントPCとしてのコンピュータ機器側の表示装置に表示されることにより,画像形成装置の動作状況やジョブの処理状況を視覚的に認識することができ,さらに装置毎のデバイスドライバをインストールする必要もなくなる。 【0084】また,本発明に係る画像形成装置における用紙搬送制御のソフトウェア部品(請求項7)によれば,コンピュータ機器から指定された情報に従って,当該ソフトウェア部品の情報をコンピュータ機器に転送するため,遠隔地のクライアントPCとしてのコンピュータ機器側においてジャム発生箇所・用紙サイズやジョブの処理状況などの画像形成装置の用紙搬送制御の詳細を逐一把握することが可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006747 【氏名又は名称】株式会社リコー
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)10月30日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】酒井 宏明
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| 【公開番号】 |
特開平11−327962 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)11月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−311205 |
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