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【発明の名称】 印刷システム
【発明者】 【氏名】井上 修

【要約】 【課題】印刷システムに接続される複数のプリンタのそれぞれの機能を意識することなく印刷処理することのできる印刷システムを提供する。

【解決手段】本発明による印刷システムは、プリンタ1〜4と、仕様の異なる複数のコンピュータ5、6と、プリントサーバ7とにより構成される。ユーザからコンピュータ5及び6を介して所望の印刷要求があると、その印刷要求は、一旦プリントサーバ7に記憶される。印刷システムに接続される複数のプリンタ1〜4は、それぞれの機能及び性能に関する情報と同時に各プリンタで使用されるページ記述言語(PDL)の情報をプリントサーバ7に送る。プリントサーバ7は、印刷要求と複数のプリンタ1〜4の機能情報とを比較し、所望の印刷要求を満たす任意のプリンタを選択して、選択されたプリンタにおいて使用されるページ記述言語(PDL)に変換して印刷ジョブを供給することにより、仕様の異なるプリンタを複数接続する場合でも、ユーザはそれぞれのプリンタ機能を意識することなく印刷処理することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 仕様の異なる複数のプリンタと、複数のコンピュータと、ページ記述言語のルーティング情報プロトコルを備えるプリンタサーバとがネットワーク接続される印刷システムにおいて、前記プリントサーバは、前記複数のプリンタで使用される各々のページ記述言語を統一するページ記述言語統一手段と、該ページ記述言語統一手段により統一されたページ記述言語に基づいてドライバを作成するドライバ作成手段とを有し、前記コンピュータは、前記ドライバ作成手段により作成された前記ドライバのデータを前記プリントサーバより取得するドライバデータ取得手段とを有し、前記印刷システムは、前記コンピュータに印刷データが入力されると前記ドライバのデータに基づいて前記複数のプリンタの中から前記印刷データを処理可能なプリンタを選択するプリンタ選択手段と、該プリンタ選択手段により選択された前記プリンタで使用されるページ記述言語に変換する変換手段と、該変換手段により変換された前記ページ記述言語で印刷データを送信する印刷データ送信手段とを有することを特徴とする印刷システム。
【請求項2】 仕様の異なる複数のプリンタと、複数のコンピュータと、ページ記述言語のルーティング情報プロトコルを備えるプリンタサーバとがネットワーク接続される印刷システムにおいて、前記プリンタサーバは、前記ネットワークに接続される前記複数のプリンタの各々の機能及び性能の情報をプリンタ情報として格納するプリンタ情報格納手段と、該プリンタ情報格納手段により格納された前記プリンタ情報を基にドライバを作成するドライバ作成手段とを有し、前記複数のコンピュータは、前記ドライバ作成手段により作成された前記ドライバのデータを取得するドライバデータ取得手段と、該ドライバデータ取得手段により取得された前記ドライバのデータを更新するドライバデータ更新手段とを有し、前記印刷システムは、前記複数のコンピュータに印刷データが入力されると、前記ドライバデータ更新手段により更新された前記ドライバのデータに基づいて前記複数のプリンタの中から前記印刷データを処理可能なプリンタを選択するプリンタ選択手段と、該プリンタ選択手段により選択された前記プリンタで使用されるページ記述言語に変換する変換手段と、該変換手段により変換された前記ページ記述言語を用いて前記印刷データを送信する印刷データ送信手段とを有することを特徴とする印刷システム。
【請求項3】 前記プリントサーバは、前記プリンタ情報格納手段において前記プリンタ情報を格納する際に、前記複数のプリンタで使用される各々異なるページ記述言語を共通のページ記述言語に統一して送信させて格納することを特徴とする請求項1または2記載の印刷システム。
【請求項4】 前記複数のコンピュータは、前記ドライバ更新手段により更新された前記ドライバにより前記複数のプリンタに出力することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の印刷システム。
【請求項5】 前記プリンタ情報は、給紙可能サイズ、両面印刷可/不可、解像度、の情報により構成されることを特徴とする請求項4記載の印刷システム。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仕様の異なる複数のプリンタが混在する印刷システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の印刷システムとして、文書についての文書印刷仕様の指定を伴う印刷要求があると、その文書印刷仕様に適合するプリンタを印刷システムが、自動的に選択するので、ユーザによる各プリンタ仕様の把握とそれに基づくプリンタ選択の手間をなくす印刷システムが特開平7−72993号公報に開示されている。
【0003】また、ネットワークを介して伝送されてきた異なるページ記述言語を変換装置にてラスターイメージに変換して、このラスターイメージを印刷装置であるプリンタにネットワークを介して伝送する印刷システムが特開平10−40039号公報に開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来例に示されように、複数の仕様の異なるプリンタが混在するネットワーク環境では、各コンピュータにおいてプリンタ毎にドライバをインストールして、ユーザが印刷したい書類に適合するプリンタを選択して出力作業を行わなくてはならないという問題がある。
【0005】また、印刷処理を希望するプリンタが使用中である場合に、現在処理中の印刷ジョブが終了するまで待たなくてはならないという問題がある。
【0006】また、給紙可能サイズや両面印刷の可/不可や解像度などのプリンタ情報は、各プリンタ毎に仕様が異なるため、ユーザはこれらの情報をすべて熟知した上でプリンタを選択し、出力しなければならないという問題がある。
【0007】さらに、プリンタ毎に給紙可能サイズ、両面印刷、解像度などのプリンタ情報が異なるために、既存のドライバを一つにすることは不可能であるという問題がある。
【0008】本発明は、ページ記述言語(PDL)を統一することでドライバを一つにすることが可能な印刷システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、仕様の異なる複数のプリンタと、複数のコンピュータと、ページ記述言語のルーティング情報プロトコルを備えるプリンタサーバとがネットワーク接続される印刷システムにおいて、プリントサーバは、複数のプリンタで使用される各々のページ記述言語を統一するページ記述言語統一手段と、ページ記述言語統一手段により統一されたページ記述言語に基づいてドライバを作成するドライバ作成手段とを有し、コンピュータは、ドライバ作成手段により作成されたドライバのデータをプリントサーバより取得するドライバデータ取得手段とを有し、印刷システムは、コンピュータに印刷データが入力されるとドライバのデータに基づいて複数のプリンタの中から印刷データを処理可能なプリンタを選択するプリンタ選択手段と、プリンタ選択手段により選択されたプリンタで使用されるページ記述言語に変換する変換手段と、変換手段により変換されたページ記述言語で印刷データを送信する印刷データ送信手段とを有することを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、仕様の異なる複数のプリンタと、複数のコンピュータと、ページ記述言語のルーティング情報プロトコルを備えるプリンタサーバとがネットワーク接続される印刷システムにおいて、プリンタサーバは、ネットワークに接続される複数のプリンタの各々の機能及び性能の情報をプリンタ情報として格納するプリンタ情報格納手段と、プリンタ情報格納手段により格納されたプリンタ情報を基にドライバを作成するドライバ作成手段とを有し、複数のコンピュータは、ドライバ作成手段により作成されたドライバのデータを取得するドライバデータ取得手段と、ドライバデータ取得手段により取得されたドライバのデータを更新するドライバデータ更新手段とを有し、印刷システムは、複数のコンピュータに印刷データが入力されると、ドライバデータ更新手段により更新されたドライバのデータに基づいて複数のプリンタの中から印刷データを処理可能なプリンタを選択するプリンタ選択手段と、プリンタ選択手段により選択されたプリンタで使用されるページ記述言語に変換する変換手段と、変換手段により変換されたページ記述言語を用いて印刷データを送信する印刷データ送信手段とを有することを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、プリントサーバは、プリンタ情報格納手段においてプリンタ情報を格納する際に、複数のプリンタで使用される各々異なるページ記述言語を共通のページ記述言語に統一して送信させて格納することを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明のおいて、複数のコンピュータは、ドライバ更新手段により更新されたドライバにより複数のプリンタに出力することを特徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、プリンタ情報は、給紙可能サイズ、両面印刷可/不可、解像度、の情報により構成されることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態である印刷システムを添付図面を参照して詳細に説明する。図1には、本発明の実施形態である印刷システムの概略構成図が示されている。
【0015】図1において、本発明の実施形態である印刷システムは、印刷物の出力装置であるプリンタ1〜4、ユーザからの操作指示などを入力するコンピュータ5、6、本実施形態における印刷システムに接続される各プリンタのプリンタ情報を記憶し、当該プリンタ情報に基づいてソフトウエアドライバ(以後、単にドライバと記す)を作成するプリントサーバ7、上記各部を接続するネットワーク8により構成される。
【0016】ドライバの更新に関して図1を参照しながら説明する。プリントサーバ7が、ネットワーク8上に接続されているプリンタ1、プリンタ2、プリンタ3から、それぞれの給紙可能サイズ、両面印刷、解像度などのプリンタ情報を取得して、そのプリンタ情報を基にソフトウエアドライバを作成する(図1の11)。
【0017】作成されたドライバは、クライアントコンピュータ1及びクライアントコンピュータ2がプリントサーバ7から取得し、前のドライバのデータを更新する(図1の12)。各プリンタ1〜3のプリンタ情報が以下に示される表の場合を例として説明する。
【0018】
【表1】

【0019】表1を参照すると、プリンタ1においては、A3、A4、A5、B4、B5サイズの給紙は可能であるが、両面印刷は不可能であり、さらに600dpiの解像度を有するといったプリンタ情報が示されている。
【0020】また、プリンタ2においては、A4、A5、B5サイズの給紙が可能で、さらに両面印刷も可能であるが、プリンタ1に比べると解像度が400dpiと、やや劣るものとなる。
【0021】また、プリンタ3においては、A4、A5、B4、B5サイズの給紙は可能で、両面印刷は不可能であるが、600dpi及び400dpiの解像度を有するといったプリンタ情報が示されている。
【0022】プリントサーバ7は、上記の表1を参照してドライバを作成し、一例として以下に示される表2に基づいて、印刷可能なプリンタが選択される。
【0023】
【表2】

【0024】表2に示されるドライバのデータに基づいて説明すると、ドライバによる指定がA4用紙の場合、上記表1を参照すると、プリンタ1〜3の何れのプリンタも選択可能である。また、解像度600dpiの指定の場合は、プリンタ1及びプリンタ3が選択可能である。さらに、用紙サイズの指定がB4の場合、プリンタ1及びプリンタ2が選択可能であり、解像度600dpiで両面印刷の指定であれば、いずれのプリンタによる印刷も不可能であることが分かる。
【0025】本発明の実施形態である印刷システムの通常の印刷処理に関して説明する。クライアントコンピュータ1からドライバで印刷の指定を行い、プリントサーバ7に対して印刷命令が実行された場合、共通のページ記述言語(PDL)であるPDL0で、プリントサーバ7に印刷命令が送られる(図1の13)。プリントサーバ7は、ドライバの指定により選択可能なプリンタの中から処理待ち状態であるプリンタ1を検索する。
【0026】プリントサーバ7は、共通のページ記述言語(PDL)であるPDL0をラスターイメージに変換し、その変換されたラスターイメージをプリンタ1のページ記述言語(PDL)であるPDL1に変換して印刷ジョブを送り出力する(図1の15)。
【0027】次に、プリンタ1が処理中の場合に関して説明する。プリンタ1への出力中に、クライアントコンピュータ2からプリントサーバ7に対して印刷命令が実行された場合に、通常の印刷処理と同様なドライバの指定により選択可能なプリンタの中から処理待ちのプリンタを検索する。この場合においては、プリンタ1が処理中であるために、プリンタ2、あるいはプリンタ3に対して印刷ジョブが送信される。この時、プリントサーバ7は、共通のページ記述言語(PDL)であるPDL0をラスターイメージに変換して、そのラスターイメージをそれぞれのプリンタに合わせたページ記述言語に変換して送信する。
【0028】次に、出力可能なプリンタが処理中である場合に関して説明する。プリンタ1への出力中に、クライアントコンピュータ2からドライバの指定により選択可能プリンタがプリンタ1のみの印刷ジョブ(A3サイズで印刷)が送信された場合は、プリントサーバ7は、共通のページ記述言語(PDL)であるPDL0をラスターイメージに展開し、作成されたラスターイメージをプリンタ1のページ記述言語であるPDL1に変換し、プリンタ1の処理が終了するのを待ち、終了次第、印刷ジョブを送信し印刷出力する。
【0029】次に、統一されたページ記述言語(PDL)のルーティング情報プロトコル(RIP)を持つプリンタがある場合に関して説明する。ネットワーク8上にクライアントコンピュータ5、6からプリントサーバ7へ送信される共通のページ記述言語(PDL)であるPDL0のRIPを持つプリンタ(図1に示されるプリンタ4)がある場合、プリントサーバ7は、クライアントコンピュータ1やクライアントコンピュータ2から受け取ったPDL0の印刷ジョブに対してラスターイメージに展開することなく、そのジョブをそのままプリンタ4に送り印刷出力する(図1の14)。
【0030】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明の印刷システムによれば、ユーザはネットワーク上のプリンタの全ての仕様を熟知する必要はなく、あたかも一つのプリンタに対して出力処理を行う作業でネットワーク上の複数のプリンタを有効に利用することができる。
【0031】また、本発明の印刷システムによれば、ユーザが行いたい印刷処理に対して自動的にプリントサーバがネットワーク上のプリンタの中から適応するプリンタを選定するので、ユーザは行いたい印刷処理に応じてプリンタを切り替える必要がなく、またプリンタの仕様を熟知する必要もないので、作業全般が効率よくすることができる。
【0032】また、本発明の印刷システムによれば、一つのドライバでプリントサーバに対して出力する方法は、ネットワーク上の複数のプリンタに対して、ユーザが行いたい印刷処理をプリンタの仕様に合わせて選択する必要がなく、また、クライアントコンピュータにおいても、不必要な負担がなくなり、印刷作業が効率的になる。
【0033】さらに、本発明の印刷システムによれば、プリントサーバ自身がそのドライバを作成するので、ユーザは、そのドライバを利用して印刷作業を行うだけでよくなる。
【出願人】 【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
【出願日】 平成10年(1998)5月18日
【代理人】
【公開番号】 特開平11−327845
【公開日】 平成11年(1999)11月30日
【出願番号】 特願平10−153602