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【発明の名称】 ディスク記録媒体におけるデータ編集方法及び装置
【発明者】 【氏名】井 上 修 二

【氏名】須 佐 直 和

【要約】 【課題】データ編集を繰り返すと、データが満たされないアクセスブロックの数が増加して、シーク動作が増えることによるビットレートの悪化やAVデータの場合のリアルタイム性が低下するのを防止する。

【解決手段】ディスク記録媒体のデータエリアを所定のブロック長を有する複数の連続するアクセスブロックに分割し、データを連続して書き込むべきアクセスブロック長K個の中で、データで満たされている完全ブロックの数K−1個を予め決め、データを編集する際に、編集対象となる元データの編集開始点の前または編集終了点の後に、完全ブロックがK−1個有るか否かを確認することにより、少なくとも連続したK−1個のアクセスブロックについてはデータが満たされているので、その間は連続再生を確保することができ、ビットレートおよびリアルタイム性を保証することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ディスク記録媒体のデータエリアを所定のブロック長を有する複数の連続するアクセスブロックに分割し、データを連続して書き込むべきアクセスブロック長と、アクセスブロックK個の中で、データで満たされているアクセスブロックの数K−1個を予め決め、データを編集する際に、編集対象となる元データの編集開始点の前に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認し、存在している場合にはその編集開始点からデータの編集を行い、存在していない場合は、データで満たされていないアクセスブロックにデータを後ろから詰めてデータで満たされているアクセスブロックを作成した後、編集開始点からデータの編集を行うことを特徴とするディスク記録媒体におけるデータ編集方法。
【請求項2】 編集対象となる元データの編集開始点の前に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、編集開始点の前のアクセスブロックK個を読み取って確認する請求項1記載のデータ編集方法。
【請求項3】 編集対象となる元データの編集開始点の前に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、データで満たされているアクセスブロックの連続する個数を管理するテーブルを読み取って確認する請求項1記載のデータ編集方法。
【請求項4】 編集対象となる元データの編集開始点の前に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、アクセスブロックの指定された位置に記録された満たされているか否かの情報を読み取って確認する請求項1記載のデータ編集方法。
【請求項5】 編集開始点のアクセスブロックがデータで満たされていないブロックである場合は、元データの編集開始点の前にデータで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かの確認を行わずに、編集開始点からデータの編集を行う請求項1から4のいずれかに記載のデータ編集方法。
【請求項6】 ディスク記録媒体のデータエリアを所定のブロック長を有する複数の連続するアクセスブロックに分割し、データを連続して書き込むべきアクセスブロック長と、アクセスブロックK個の中で、データで満たされているアクセスブロックの数K−1個を予め決め、データを編集する際に、編集対象となる元データの編集終了点の後に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認し、存在している場合にはその編集終了点の前でデータの編集を行い、存在していない場合は、データで満たされていないアクセスブロックにデータを後ろから詰めてデータで満たされているアクセスブロックを作成した後、編集終了点の前でデータの編集を行うことを特徴とするディスク記録媒体におけるデータ編集方法。
【請求項7】 編集対象となる元データの編集終了点の後に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、編集終了点の後のアクセスブロックK個を読み取って確認する請求項6記載のデータ編集方法。
【請求項8】 編集対象となる元データの編集終了点の後に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、データで満たされているアクセスブロックの連続する個数を管理するテーブルを読み取って確認する請求項6記載のデータ編集方法。
【請求項9】 編集対象となる元データの編集終了点の後に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、アクセスブロックの指定された位置に記録された満たされているか否かの情報を読み取って確認する請求項6記載のデータ編集方法。
【請求項10】 編集終了点のアクセスブロックがデータで満たされていないブロックである場合は、元データの編集終了点の前にデータで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かの確認を行わずに、編集終了点の前でデータの編集を行う請求項6から9のいずれかに記載のデータ編集方法。
【請求項11】 データを格納するメモリと、データを外部記録媒体に記録する記録手段と、メモリに格納されたデータに対して編集処理を行なって記録手段へ転送するメモリコントローラとから構成され、メモリコントローラは、編集データを格納する編集データ蓄積部と、編集データ蓄積部に格納されたデータについてアクセスブロックを検索するアクセスブロック検索部と、アクセスブロック毎にデータを記録する編集部と、データを連続して書き込むアクセスブロック長とアクセスブロック中にデータが充分に記録されているアクセスブロックの数(K−1)を決定するとともに、アクセスブロック検索動作およびデータ編集動作を制御する編集制御部とを備え、前記アクセスブロック検索部は、編集データ蓄積部から読み出されたデータをアクセスブロック毎にシフトさせて記憶するKブロック保持手段と、Kブロック保持手段に保持されているアクセスブロックK個の中にデータが充分に記録されていないアクセスブロックが2個以上ないか否かを監視するブロック監視部とを有することを特徴とするディスク記録媒体におけるデータ編集装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク記録媒体におけるデータ編集方法及び装置、特にAVデータの編集に際して、ビットレートおよびリアルタイム性を保証することのできるデータ編集方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、光ディスク、光磁気ディスク或いはDVD(ディジタル・ビデオ・ディスク)などの大容量記憶媒体の登場により、1つの記憶媒体に大量のデータが記録、格納されるようになってきている。このような大容量記憶媒体に記録されているデータを他の記憶媒体へ移し替えたり、他の記憶媒体からデータを複写したり、あるいは同一の記憶媒体の中で異なったファイル間でデータの移し替えを行なったりする編集作業を行う場合、編集データが可変長データであるため、記憶媒体のデータ領域内においてデータで満たされないアクセスブロックの数が増加し、連続して再生できないためにシーク回数が増え、ビットレートが低下することになる。
【0003】図6から図9はこのようなデータ編集作業におけるデータの移し替え処理動作を説明する模式図である。これらの図のうち、図6は一方のデータトラックから他方のデータトラックへデータをコピーする処理を説明する図である。図6において、符号1は元のデータが記録されているコピー元データトラック、2は元のデータがコピー処理によって組み込まれるコピー先データトラックである。そしてコピー元データトラック1からは所定のアクセスブロック群に記録されたデータを切り出し、この切出しデータ3をコピー先データトラック2の所定の組入れ先データ領域4へ組み入れるものとする。この場合において、切出しデータ3のデータ長をa、組入れ先データ領域4のデータ長をbとする。
【0004】図7はコピー元データトラック1からの切出しデータ3のデータ長aとコピー先データトラック2における組入れ先データ領域4のデータ長bとが同じ、すなわちa=bである場合のデータ組み入れ処理を説明する図である。この場合は、両者のデータ長が同じであるので、データのコピー処理は特に不都合なく実行される。
【0005】図8はコピー元データトラック1からの切出しデータ3のデータ長aがコピー先データトラック2における組入れ先データ領域4のデータ長bよりも小さい、すなわちa<bである場合のデータ組み入れ処理を説明する図である。この場合は、コピー先のデータ領域4が大きいので、データのコピー処理は通常通り実行され、コピー先データトラック2において余りが生じた領域(図8中、符号5)は空白状態となる。
【0006】また、図9はコピー元データトラック1からの切出しデータ3のデータ長aがコピー先データトラック2における組入れ先データ領域4のデータ長bよりも大きい、すなわちa>bである場合のデータ組み入れ処理を説明する図である。この場合は、コピー先のデータ領域4が小さいので、データのコピー処理に際しては、先ず切出しデータ3のうち組入れ先データ領域4に組み込むことができるデータ長分のデータ部分3aだけが、コピー先データトラック2の組入れ先データ領域4へ記録される。さらに、切出しデータ3のうち、先に組入れ先データ領域4に組み込まれなかったデータ長分のデータ部分3bが、コピー先の交替トラック6のデータ領域7にデータ部分3aからは分割された状態で記録され、組入れ先データ領域4とデータ領域7とはデータ管理手段によりアドレス管理される。これによりデータ再生に際して、1つの単位のデータの読み出しをかける場合でも、データの途切れを起こすことなく再生処理が可能になる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来のディスク記録媒体におけるデータ編集方法では、コピー元データトラック1からの切出しデータ3のデータ長がコピー先データトラック2における組入れ先データ領域4のデータ長よりも小さい場合は、コピー処理を通常通り実行した後、コピー先データトラック2において余りが生じた領域は空白状態になり、また、切出しデータ3のデータ長がコピー先データトラック2における組入れ先データ領域4のデータ長よりも大きい場合は、切出しデータ3の余分なデータ部分3bがコピー先の交替トラック6のデータ領域7に記録され、組入れ先データ領域4とデータ領域7とはデータ管理手段によりアドレス管理されるようになっているため、データのコピー処理を繰り返すにしたがって、空白部分が増加し、また、データトラックと交替トラックの間の管理が複雑になり、データの再生に当たって多くのシークが発生し、所望のビットレートが得られなくなるばかりでなく、AVデータの場合は動作が途切れてリアルタイム性が損なわれるという問題があった。
【0008】本発明は、このような従来の問題を解決するものであり、データ再生時のビットレートおよびリアルタイム性を保証することのできるディスク記録媒体におけるデータ編集方法及び装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するために、ディスク記録媒体のデータエリアを所定のブロック長を有する複数の連続するアクセスブロックに分割し、データを連続して書き込むべきアクセスブロック長と、アクセスブロックK個の中で、データで満たされているアクセスブロックの数K−1個を予め決め、データを編集する際に、編集対象となる元データの編集開始点の前または編集終了点の後に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認し、存在している場合にはその編集開始点から後または編集終了点の前でデータの編集を行い、存在していない場合は、データで満たされていないアクセスブロックにデータを後ろから詰めてデータで満たされているアクセスブロックを作成した後、編集を行うようにしたものである。本発明によれば、少なくとも連続したK−1個のアクセスブロックについては、いずれのアクセスブロックにもデータが満たされているので、その間は再生処理に際して連続再生が確保されるので、何度編集しても平均ビットレートを保証することができ、ビットレートおよびリアルタイム性を保証することができる。ここで、上記ディスク記録媒体のデータエリアを所定のブロック長を有する複数の連続するアクセスブロックに分割するとは、上記データエリアが物理的に連続するアクセスブロックに分割される場合と、物理的には連続するアクセスブロックに分割されないが論理アドレス上では、連続するアクセスブロックに分割されている場合との両方を含む。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明は、ディスク記録媒体のデータエリアを所定のブロック長を有する複数の連続するアクセスブロックに分割し、データを連続して書き込むべきアクセスブロック長と、アクセスブロックの中で、データで満たされているアクセスブロックの数K−1個を予め決め、データを編集する際に、編集対象となる元データの編集開始点の前に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認し、存在している場合にはその編集開始点からデータの編集を行い、存在していない場合は、データで満たされていないアクセスブロックにデータを後ろから詰めてデータで満たされているアクセスブロックを作成した後、編集開始点からデータの編集を行うことを特徴とするディスク記録媒体におけるデータ編集方法であり、少なくとも編集開始点から前のK−1個のアクセスブロックに関してはデータで満たされるので、その間の再生処理に際して連続再生が確保されるので、ビットレートおよびリアルタイム性を確保できるという作用を有する。
【0011】本発明の請求項2に記載の発明は、編集対象となる元データの編集開始点の前に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、編集開始点の前のアクセスブロックK個を読み取って確認する請求項1記載のデータ編集方法であり、編集開始点前のアクセスブロック長を確実に把握できるという作用を有する。
【0012】本発明の請求項3に記載の発明は、編集対象となる元データの編集開始点の前に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、データで満たされているアクセスブロックの連続する個数を管理するテーブルを読み取って確認する請求項1記載のデータ編集方法であり、編集開始点前のアクセスブロック長を確実に把握できるという作用を有する。
【0013】本発明の請求項4に記載の発明は、編集対象となる元データの編集開始点の前に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、アクセスブロックの指定された位置に記録された満たされているか否かの情報をリードして確認する請求項1記載のデータ編集方法であり、編集開始点前のアクセスブロック長を確実に把握できるという作用を有する。
【0014】本発明の請求項5に記載の発明は、編集開始点のアクセスブロックがデータで満たされていないブロックである場合は、元データの編集開始点の前にデータで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かの確認を行わずに、編集開始点からデータの編集を行う請求項1から4のいずれかに記載のデータ編集方法であり、編集処理を迅速に行えるという作用を有する。
【0015】本発明の請求項6に記載の発明は、ディスク記録媒体のデータエリアを所定のブロック長を有する複数の連続するアクセスブロックに分割し、データを連続して書き込むべきアクセスブロック長と、アクセスブロックの中で、データで満たされているアクセスブロックの数K−1個を予め決め、データを編集する際に、編集対象となる元データの編集終了点の後に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認し、存在している場合にはその編集終了点の前でデータの編集を行い、存在していない場合は、データで満たされていないアクセスブロックにデータを後ろから詰めてデータで満たされているアクセスブロックを作成した後、編集終了点の前でデータの編集を行うことを特徴とするディスク記録媒体におけるデータ編集方法であり、少なくとも編集終了点から後のK−1個のアクセスブロックに関してはデータで満たされるので、その間の再生処理に際して連続再生が確保されるので、ビットレートおよびリアルタイム性を保証できるという作用を有する。
【0016】本発明の請求項7に記載の発明は、編集対象となる元データの編集終了点の後に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、編集終了点の後のアクセスブロックK個を読み取って確認する請求項6記載のデータ編集方法であり、編集終了点後のアクセスブロック長を確実に把握できるという作用を有する。
【0017】本発明の請求項8に記載の発明は、編集対象となる元データの編集終了点の後に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、データで満たされているアクセスブロックの連続する個数を管理するテーブルを読み取って確認する請求項6記載のデータ編集方法であり、編集終了点後のアクセスブロック長を確実に把握できるという作用を有する。
【0018】本発明の請求項9に記載の発明は、編集対象となる元データの編集終了点の後に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認する方法として、アクセスブロックの指定された位置に記録された満たされているか否かの情報を読み取って確認する請求項6記載のデータ編集方法であり、編集終了点後のアクセスブロック長を確実に把握できるという作用を有する。
【0019】本発明の請求項10に記載の発明は、編集終了点のアクセスブロックがデータで満たされていないブロックである場合は、元データの編集終了点の前にデータで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かの確認を行わずに、編集終了点の前でデータの編集を行う請求項6から9のいずれかに記載のデータ編集方法であり、編集処理を迅速に行えるという作用を有する。
【0020】本発明の請求項11に記載の発明は、ディスク記録媒体へのデータ編集装置として、データを格納するメモリと、データを外部記録媒体に記録する記録手段と、メモリに格納されたデータに対して編集処理を行なって記録手段へ転送するメモリコントローラとから構成され、メモリコントローラは、編集データを格納する編集データ蓄積部と、編集データ蓄積部に格納されたデータについてアクセスブロックを検索するアクセスブロック検索部と、アクセスブロック毎にデータを記録する編集部と、データを連続して書き込むアクセスブロック長とアクセスブロック中にデータが充分に記録されているアクセスブロックの数(K−1)を決定するとともに、アクセスブロック検索動作およびデータ編集動作を制御する編集制御部とを備え、前記アクセスブロック検索部は、編集データ蓄積部から読み出されたデータをアクセスブロック毎にシフトさせて記憶するKブロック保持手段と、Kブロック保持手段に保持されているアクセスブロックK個の中にデータが充分に記録されていないアクセスブロックが2個以上ないか否かを監視するブロック監視部とを有するものであり、少なくとも連続したK−1個のアクセスブロックについては、いずれのアクセスブロックにもデータが満たされており、その間は連続再生が確保されるので、何度編集しても平均ビットレートを保証することができ、ビットレートおよびリアルタイム性を保証することができるという作用を有する。
【0021】(実施の形態1)以下、本発明の第1の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は本発明のディスク記録媒体におけるデータ編集方法が適用されるディジタルカメラの構成を示すブロック図である。図1において、符号11は対象を撮影するためのカメラ、12は音声が入力されるマイクロフォン、13は撮像カメラ11に各種動作指令を入力する操作部、14は操作部13における操作内容が表示される操作表示部、15は撮像カメラ11の操作に際して視界を決めるファインダーであり、モニターも兼ねている。16はアナログ形式の入力画信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、17はディジタル画信号を符号化するエンコーダ、18はアナログ形式の入力音声信号をディジタル信号に変換するA/D変換器、19はディジタル音声信号を符号化するエンコーダ、20は符号化された画像データと音声データとを合成または結合するシステムエンコーダであり、これらの機能部11〜20は録画などの記録操作において作動し、信号の処理を行う。
【0022】21は合成または結合されている符号化画像データと音声データとを分離するシステムデコーダ、22は符号化されている画像データを復号化するデコーダ、23はディジタル形式の出力画信号をアナログ信号に変換するD/A変換器、24は符号化されている音声データを復号化するデコーダ、25はディジタル形式の出力音声信号をアナログ信号に変換するD/A変換器である。26は出力画像を表示するモニター装置としてのディスプレー、27は音声を出力するスピーカであり、これらの機能部21〜27は再生などの操作において作動し、信号処理を行う。さらに28は画像データや音声データ、その他の各種データを格納するメモリ、29はシステム制御部である。
【0023】システム制御部29は、各機能部からの信号を受け、またそれぞれの操作や動作に応じてこれらの機能部に対して指令を発することにより装置全体の動作をコントロールする。このシステム制御部29は、CPUなどのデータ処理装置により構成されており、内部にはシステム制御、ドライブ制御、LSI制御などの制御動作を行なうコントロール部30と、メモリ28に格納されているファイルを管理するファイル管理部31と、メモリ28の書き込み、読み出し動作を制御するメモリコントローラ32とを備えている。また、メモリコントローラ32にはインタフェース33が接続され、このインタフェース33にはDVD−RAMドライブ34が接続されている。インタフェース33にはSCSIインタフェースが用いられており、このインタフェース33を介してDVD−RAMドライブ34とメモリコントローラ32およびメモリ28との間でデータのコピーや移動などの送受が行なわれる。DVD−RAMドライブ34には、外部記憶媒体として大容量の記憶媒体であるDVD−RAM(随時読み出し書き込み可能なDVD)がセットされ、データの記録、再生が行なわれる。
【0024】図2は本発明のディスク記録媒体におけるデータ編集方法を実施するための処理動作を制御するメモリコントローラ32の構成を示すブロック図である。図2において、符号28はメモリ、32はメモリコントローラ、34はDVD−RAMドライブであり、これらの機能部は図1に示されたものと同じである。41はAVデータおよびその他のデータを編集する編集部、42は編集されたまたは編集されるデータが一時的に格納される編集データ蓄積部、43は編集データ蓄積部42に格納されたデータについてアクセスブロックを検索するアクセスブロック検索部、44は編集動作およびアクセスブロック検索動作をコントロールする編集制御部である。
【0025】本実施の形態においては、データの編集処理においてビットレートを保証するために、AVなどのデータを連続して書き込むべきアクセスブロックの長さと、アクセスブロックK個の中で、データで満たされているアクセスブロック(以下、完全ブロックという。)の数K−1個を予め決め、これを満たすアルゴリズムを用いてデータの編集を行なうようにしている。そのため、アクセスブロック検出部43は、アクセスブロックK個分のデータ格納容量を有し、編集データ蓄積部42から読み出されたデータをアクセスブロック毎にシフトさせるKブロックシフトレジスタ45と、Kブロックシフトレジスタ45に保持されているアクセスブロックK個の中にデータで満たされていないアクセスブロック (以下、不完全ブロックという。)があるか否かを監視するブロック監視部46とを有している。
【0026】次に、本実施の形態におけるデータ編集方法について説明する。ここではDVD−RAMに記録されているAVデータを編集対象である元データとし、この元データの一部をメモリ28に格納されている別のAVデータ(編集データ)によって置き替える場合について説明する。なお、この元データに関しても、データを連続して書き込むべきアクセスブロックの長さがK固と定められた方式に則して記録されているものとする。図3は本実施の形態1におけるメモリコントローラ32の処理動作を示すフロー図である。図3において、データ編集処理が開始されると、編集制御部44は、DVD−RAMドライブ34を介してDVD−RAMから元データをファイル単位で編集データ蓄積部42へ転送する(ステップS1)。次に編集制御部44は、編集データ蓄積部42から元データをアクセスブロックごとに読み出してアクセスブロック検索部43へ転送する(ステップS2)。このとき、元データのアクセスブロックは、アクセスブロック検索部43のKブロックシフトレジスタ45へと転送されて保持される。次に編集制御部44は、ブロック監視部46を起動させ、編集開始点におけるアクセスブロックが完全ブロックであるか否かを調べさせる(ステップS3)。編集開始点におけるアクセスブロックが不完全ブロックである場合は、少なくともその前のK−1個分のデータに関しては完全ブロックが連続することになるので、そのまま編集開始点からの元データをメモリ8から読み込んだ編集データに置き替える処理を行う(ステップS5)。編集開始点におけるアクセスブロックが完全ブロックである場合は、続いてKブロックシフトレジスタ45に保持された編集開始点から前のK個分のアクセスブロックにおいて、完全ブロックがK−1個あるか否かを調べさせる(ステップS4)。これをプリリードタイムという。
【0027】このチェック動作において、編集開始点の前に完全ブロックがK−1個ある場合は、編集開始点の前のK−1個分のデータに関しては完全ブロックが連続することになるので、そのまま編集開始点からの元データをメモリ8から読み込んだ編集データに置き替える処理を行う(ステップS5)。一方、ステップ4で、編集開始点の前に完全ブロックがK−1個ない場合は、見つかった不完全ブロックの最後のデータの後に次のブロックのデータを順番に繰り上げて詰め込み、完全ブロックに変える処理を編集部41において行う(ステップS6)。この詰め込み処理が終わった後、編集開始点からの元データを編集データに置き替える処理を行う(ステップS7)。これにより、少なくともK−1個分のデータに関しては完全ブロックが連続することになるので、再生時におけるシークの発生を減少させることができる。このようにして編集処理が終了した後、編集されたデータを編集データ蓄積部42に一旦蓄積した後(ステップS8)、DVD−RAMドライブ34によりDVD−RAMの所定位置に編集済みのデータを書き込む(ステップS9)。
【0028】(実施の形態2)上記実施の形態1は、元データの編集開始点を基準として編集処理を行う場合であるが、本実施の形態2は、元データの編集終了点を基準として編集処理を行う場合の例であり、これを図4のフロー図を参照して説明する。図4において、データ編集処理が開始されると、編集制御部44は、DVD−RAMドライブ34を介してDVD−RAMから元データをファイル単位で編集データ蓄積部42へ転送する(ステップS11)。次に編集制御部44は、編集データ蓄積部42から元データをアクセスブロックごとに読み出してアクセスブロック検索部43へ転送する(ステップS12)。このとき、元データのアクセスブロックは、アクセスブロック検索部43のKブロックシフトレジスタ45へと転送されて保持される。次に編集制御部44は、ブロック監視部46を起動させ、編集終了点におけるアクセスブロックが完全ブロックであるか否かを調べさせる(ステップS13)。編集終了点におけるアクセスブロックが不完全ブロックである場合は、少なくとも編集終了点の後に記録されているK−1個分のデータに関しては完全ブロックが連続することになるので、そのまま編集終了点の前の元データをメモリ8から読み込んだ編集データに置き替える処理を行う(ステップS15)。続いて編集終了点から後の元データを編集データの後に追加してデータの隙間をなくす(ステップS16)。
【0029】一方、編集終了点におけるアクセスブロックが完全ブロックである場合は、続いてKブロックシフトレジスタ45に保持された編集終了点から後のK個分のアクセスブロックにおいて、完全ブロックがK−1個あるか否かを調べさせる(ステップS14)。これをポストリードタイムという。このチェック動作において、編集終了点の後に完全ブロックがK−1個ある場合は、編集終了点の後のK−1個分のデータに関しては完全ブロックが連続することになるので、そのまま編集終了点の前の元データをメモリ8から読み込んだ編集データに置き替える処理を行い(ステップS15)、次いで編集終了点後の元データを編集データの後に追加してデータの隙間をなくす(ステップS16)。一方、ステップS14で、編集終了点の後に完全ブロックがK−1個ない場合は、見つかった不完全ブロックの最後のデータの後に次のブロックのデータを繰り上げて詰め込み、完全ブロックに変える処理を編集部41において行う(ステップS17)。この詰め込み処理が終わった後、編集終了点の前の元データを編集データに置き替える処理を行う(ステップS18)。これにより、少なくともK−1個分のデータに関しては完全ブロックが連続することになるので、再生時におけるシークの発生を減少させることができる。このようにして編集処理が終了した後、編集されたデータを編集データ蓄積部42に一旦蓄積した後(ステップS19)、DVD−RAMドライブ34によりDVD−RAMの所定位置に編集済みのデータを書き込む(ステップS20)。
【0030】上記各実施の形態において、元データの編集開始点から編集終了点までのデータ長と、これに代えて置き替える編集データのデータ長とは一致するとは限らないので、元データの編集領域内に編集データが納まればそこに記録するし、納まらなければ他の空いているデータ領域に記録されることになる。また、データ編集処理によりデータ位置が変更された場合は、ディレクトリー領域にその変更内容が記録され、その変更されたディレクトリー内容に従ってDVD−RAMに書き込まれることになる。
【0031】また、上記各実施の形態において、編集対象となる元データの編集開始点の前または編集終了点の後に、K−1個の完全ブロックが存在するか否かを確認する方法として、編集開始点の前または編集終了点の後のアクセスブロックK個を読み取って確認する方法を用いているが、これに替わる方法として、完全ブロックが連続する個数を管理するテーブルをディレクトリー領域に設けてこれを読み取ったり、アクセスブロックの先頭などの指定された位置に完全ブロックか否かのフラグを立ててこれを読み取ったりする方法を用いてもよい。また図3のステップS3および図4のステップS13は、必ずしも必要な処理ではないが、あった方がプログラムを実行する際の演算処理の負荷が軽減される利点がある。
【0032】図5は上記各実施の形態における処理を図解したものである。この図に示すように、ディスク記録媒体のデータエリアは所定のブロック長を有する複数の連続するアクセスブロックi,i+1,i+2,i+3,i+4,・・・j,j+1,j+2,j+3,・・・に分割されている。このようなアクセスブロックに分割するやり方には、ディスク記録媒体のデータエリアを物理的に、すなわち物理アドレス上で連続するアクセスブロックに分割する場合と、物理的には連続するアクセスブロックに分割しないが論理アドレス上では、アクセスブロックが連続するように分割する場合とがあり、いずれの場合もデータの記録、再生はアドレスの上で連続したアクセスブロックに対して行なわれる。図5においては、説明を簡単にするためにK=3、K−1=2としている。実施の形態1では、編集開始点Pがアクセスブロックi+3にあり、編集開始点Pのあるブロックから2個目のi+1のブロックに不完全ブロックがあるとすると、このブロックに後のデータを順番に詰めて完全ブロックにした後、続けて編集領域の元データを編集データに置き替える。同様にして、実施の形態2では、編集終了点Qがアクセスブロックjにあり、編集終了点Qのあるブロックから2個目のj+2のアクセスブロックに不完全ブロックがあるとすると、このブロックに後のデータを詰めて完全ブロックした後、編集終了点Qの前の編集領域の元データを編集データに置き替える。
【0033】
【発明の効果】本発明は、上記実施の形態から明らかなように、ディスク記録媒体のデータエリアを所定のブロック長を有する複数の連続するアクセスブロックに分割し、データを連続して書き込むべきアクセスブロックK個の中で、データで満たされているアクセスブロックの数K−1個を予め決め、データを編集する際に、編集対象となる元データの編集開始点の前または編集終了点の後に、データで満たされているK−1個のアクセスブロックが存在するか否かを確認し、存在している場合にはその編集開始点から後または編集終了点の前でデータの編集を行い、存在していない場合は、データで満たされていないアクセスブロックにデータを後ろから詰めてデータで満たされているアクセスブロックを作成した後、編集を行うようにしたものであり、少なくとも連続したK−1個のアクセスブロックについては、いずれのアクセスブロックにもデータが満たされているので、その間は連続再生が確保されるので、何度編集しても平均ビットレートを保証することができ、ビットレートおよびリアルタイム性を保証できるという効果を有する。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【出願日】 平成10年(1998)5月15日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】蔵合 正博
【公開番号】 特開平11−327799
【公開日】 平成11年(1999)11月30日
【出願番号】 特願平10−133829