| 【発明の名称】 |
かな漢字変換装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】加瀬 力
|
| 【要約】 |
【課題】「ず」と「づ」のように同音で表記の異なるかな文字が含まれるときに、意図した通りに変換し、正しい読みを認識できるようにすること。
【解決手段】入力手段1よりかな文字が入力され、選別手段2で実際に入力されたかな文字に対し同音で表記の異なるかな文字を選び出す。選別基準設定メモリ3で選別手段2における選別の基準を設定する。変換手段4はかな文字11及び12の夫々に対して辞書5からの辞書データ13を参照しながら、かな漢字混じり文字へと変換候補14として出力手段6に出力する。この際、標準的でない読みで実際に入力された場合には、標準的な読みであるかな文字も変換候補として出力する。これにより標準的でない読みで入力されたことを使う人に知らしめ、標準的な読みを明確に判り易く表示できる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくともキーボードにより、ひらがな又はカタカナの文字(以下、かな文字という)を入力する入力手段と、前記入力手段により実際に入力されたかな文字に対し、同音で表記の異なるかな文字を選び出す選別手段と、かな文字とかな漢字混じり文字及び標準的でない読みのかな文字と標準的な読みのかな文字とを関連付けて記憶した辞書と、前記入力手段により実際に入力されたかな文字と、前記選別手段で選び出されたかな文字の夫々のかな文字について、前記辞書を参照することによりかな漢字混じり文字及び正しいかな文字に変換する変換手段と、前記変換手段により変換された変換結果を変換候補として出力すると共に、標準的でない読みで実際に入力された場合には標準的な読みであるかな文字も変換候補として出力する出力手段と、を具備することを特徴とするかな漢字変換装置。 【請求項2】 選別手段における同音で表記の異なる文字を変更可能に構成したことを特徴とする請求項1記載のかな漢字変換装置。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば日本語ワードプロセッサのようなかな漢字変換装置に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、日本語ワードプロセッサ等で、かな文字をかな漢字混じり文字に変換することが広く行われている。 【0003】この場合、一般的に標準的と認められる読みで入力された場合のみ正確にかな漢字混じり文字に変換するようになっている。そして、同音異字、すなわち、「ず」と「づ」、あるいは「じ」と「ぢ」のようなかな文字が含まれる場合も、これらを正確に入力した場合にのみ正確にかな漢字混じり文字に変換するようになっており、意図した通りに変換できないことも多い。 【0004】従来技術の中には、変換結果を出力するCRTモニタ等への表示時に読みが標準的であるか否かを教えてくれるかな漢字変換装置もある。例えば、図3に示すように、標準的でない読みの「たからずか」と入力したときに、「宝塚」と変換されてそれが点滅表示をするなどして標準的でない読みであることを教えてくれる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような標準的でない読みも変換可能にした従来のかな漢字変換装置では、標準的な読みとしては、いったい何が正しいのか、を明確に表示していなかった。例えば、前記の例で点滅表示をするなどして標準的でない読みであることを教えてくれたとしても、標準的な読みが「たからづか」であることははっきりとはわからず間違えた印象が薄い為、又同じ間違いを繰り返すということにつながっていた。又、入力した人が、気が変わってかな漢字変換をせずにひらがなやカタカナで入力しようとしたときに、改めて入力しなおす必要があった。 【0006】本発明は、標準的でない読みで入力された場合も変換可能なかな漢字変換装置において、標準的でない読みで入力されたことを使う人に知らしめ、それでは標準的な読みとして、いったい何が正しいのかを明確に判りやすく出力するかな漢字変換装置を提供することを目的とする。 【0007】 【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明は、少なくともキーボードにより、ひらがな又はカタカナの文字(以下、かな文字という)を入力する入力手段と、前記入力手段により実際に入力されたかな文字に対し、同音で表記の異なるかな文字を選び出す選別手段と、かな文字とかな漢字混じり文字及び標準的でない読みのかな文字と標準的な読みのかな文字とを関連付けて記憶した辞書と、前記入力手段により実際に入力されたかな文字と、前記選別手段で選び出されたかな文字の夫々のかな文字について、前記辞書を参照することによりかな漢字混じり文字及び正しいかな文字に変換する変換手段と、前記変換手段により変換された変換結果を変換候補として出力すると共に、標準的でない読みで実際に入力された場合には標準的な読みであるかな文字も変換候補として出力する出力手段と、を具備することを特徴とするものである。 【0008】本願の請求項2の発明は、請求項1のかな漢字変換装置において、選別手段における同音で表記の異なる文字を変更可能に構成したことを特徴とするものである。 【0009】本発明のかな漢字変換装置は、実際に入力されたかな文字に対し、同音で表記の異なるかな文字を選び出し、夫々のかな文字について、かな漢字混じり文字に変換を行い、標準的でない読みで実際に入力された場合には標準的な読みであるかな文字も変換候補として出力することができる。 【0010】 【発明の実施の形態】 (実施の形態1)図1〜図2は実施の形態1を示す。図1において、入力手段1はひらがな又はカタカナの文字(以下、かな文字という)を入力するものであり、例えばキーボードにより構成される。11は実際に入力されたかな文字である。選択手段2は入力手段1により実際に入力されたかな文字に対し、後述の選別基準により同音で表記の異なるかな文字を選び出す選択手段である。12は選び出されたかな文字である。選別基準設定メモリ3は選別手段2における選別の基準を設定するものである。選別基準設定メモリ3は入力されたかな文字に対して同音で表記の異なるかな文字を保持するメモリであり、例えば「ず」と「づ」や「じ」と「ぢ」を同音で表記の異なる文字として保持している。辞書5はかな文字とかな漢字混じり文字を関連付けて記憶すると共に、誤っているかな文字と正しいかな文字とを関連づけて記憶する辞書である。変換手段4はかな文字11及び12の夫々に対して、辞書5からの辞書データ13を参照しながら入力されたかな文字をかな漢字混じり文字へ変換し、誤ったひながな表記を正しいかな文字表記に変換する。従って誤ってキーボードより入力された文字は、正しいかな文字及びかな漢字混じり文字に変換される。変換された変換候補は出力手段6、例えばCRTモニタに出力される。 【0011】図2に示す表示例では、変換結果の出力手段としての等の表示において「たからずか」というかな文字を入力した際の、かな漢字変換後の表示を示している。実際に入力されたかな文字である「たからずか」に対して、選別手段2により同音で表記の異なるかな文字である「たからづか」が選別され、変換手段4に送られる。変換手段4では「たからずか」「たからづか」の夫々について辞書4を参照しながらかな漢字混じり文字へと変換候補として出力する。この時に、実際に入力されたかな文字である「たからずか」は、かな文字の読みとして標準的な読みではないので、他の変換候補に混じって、「たからづか」という標準的な読みであるかな文字も漢字の「宝塚」の横に変換候補として表示される。一方、実際に入力されたかな文字が最初から「たからづか」ならば、かな文字の読みとして標準的な読みであるので、他の変換候補に混じって、かな文字は表示されない。 【0012】これにより本発明のかな漢字変換装置を使う人は、標準的でない読みで入力されたことを知り、それでは標準的な読みとして、いったい何が正しいのか、という所を明確に判りやすく知ることができ、その場で修正ができるのである。 【0013】(実施の形態2)実施の形態1の選別基準は、選別基準設定メモリ3から読み出して使用したが、選別基準設定メモリ3に保持している選別基準については、選別基準をキーボードなどを使って外部から変更可能に構成するようにしてもよい。こうすることによって、かな漢字変換装置を使う人夫々が好みの選別基準を設定することができる。従って使う人が選別基準を自由に変更可能となり、仕様の変更などにも柔軟に対応可能である。 【0014】尚上記の実施の形態において、標準的でない読みで実際に入力された場合に、標準的な読みであるかな文字も変換候補として出力する際に、ひらがなでもカタカナでも変換候補として出力することができる。又その場合に、かな文字が表示される位置は、漢字の横でも上でも任意の位置とすることができる。 【0015】 【発明の効果】以上のように本発明によると、標準的でない読みで入力された場合も変換可能なかな漢字変換装置において、標準的でない読みで入力されたことを使う人に知らしめ、それでは標準的な読みとして、いったい何が正しいのかを、明確に判りやすく出力するかな漢字変換装置を実現できる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000005821 【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
|
| 【出願日】 |
平成9年(1997)9月12日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】岡本 宜喜
|
| 【公開番号】 |
特開平11−85735 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)3月30日 |
| 【出願番号】 |
特願平9−248368 |
|