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【発明の名称】 トナー濃度センサ装置
【発明者】 【氏名】川西 信也

【氏名】藤川 淳雄

【要約】 【課題】トナー濃度センサの出力特性に影響を及ぼす回路上の問題点を解決したトナー濃度センサ装置を提供する。

【解決手段】赤外受光素子2の信号を処理するアンプを第1のアンプOP1と第2のアンプOP2とで構成し、第1のアンプOP1は、プラス入力端子に基準電圧Vref1の入力端子と赤外受光素子2のカソード端子とを接続し、マイナス端子に赤外受光素子2のアノード端子を接続するとともに、感度調整用ボリュームVR1を介してその出力側に接続し、第2のアンプOP2は、プラス入力端子に基準電圧Vref1の入力端子を接続し、マイナス端子に第1のアンプOP1の出力を第1の抵抗R2を介して接続するとともに、第2の抵抗R3を介してその出力側に接続し、かつ第1のアンプOP1をCMOSのオペアンプによって形成するとともに、第2のアンプOP2をバイポーラのオペアンプによって形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 赤外発光素子から感光体上の所定領域に赤外光を照射し、赤外受光素子にて受光される赤外光量に基づいて感光体に付着したトナー濃度を検出するトナー濃度センサ装置において、前記赤外受光素子の信号を処理するアンプが第1のアンプと第2のアンプとで構成され、前記第1のアンプは、プラス入力端子に基準電圧の入力端子と前記赤外受光素子であるフォトダイオードのカソード端子とが接続され、マイナス端子に前記フォトダイオードのアノード端子が接続されるとともに、感度調整用ボリュームを介してその出力側に接続され、前記第2のアンプは、プラス入力端子に基準電圧の入力端子が接続され、マイナス端子に前記第1のアンプの出力が第1の抵抗を介して接続されるとともに、第2の抵抗を介してその出力側に接続され、かつ前記第1のアンプがCMOSのオペアンプによって形成されるとともに、前記第2のアンプがバイポーラのオペアンプによって形成されていることを特徴とするトナー濃度センサ装置。
【請求項2】 前記第1のアンプの基準電圧及び前記第2のアンプの基準電圧が安定化されていることを特徴とする請求項1に記載のトナー濃度センサ装置。
【請求項3】 前記赤外発光素子をLEDによって形成するとともに、このLEDのカソードを電流制御部のコネクタに接続したことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに記載のトナー濃度センサ装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー複写機、カラープリンタ等のカラー画像形成装置において、カラー画像の形成に使用されるカラートナーおよびブラックトナーの濃度を検出するために使用されるトナー濃度センサ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー複写機では、通常、感光体ドラム上に形成された静電潜像に、イエロー(Ye)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)の3色のカラートナーを選択的に付着させてカラー画像を形成し、そのカラー画像を転写紙等に転写することにより、複写画像が形成される。このようなカラー複写機では、これら3色のカラートナーによって、ブラックを含む全てのカラーを再現することができるが、ブラックをより鮮明に表現するために、これら3色のカラートナーとともに、ブラックトナーを使用することも実施されている。
【0003】カラートナーとともにブラックトナーを使用するカラー複写機では、良好な色再現性を得るために、感光体ドラムに付着したカラートナーおよびブラックトナーの濃度を検出するトナー濃度センサが使用されている。カラートナーおよびブラックトナーの濃度を検出するトナー濃度センサは、通常、モノクロ複写機においてブラックトナーの濃度を検出するために使用されるトナー濃度センサ装置と同様の構造になっている。
【0004】図6(a)はカラートナーおよびブラックトナーの濃度検出に使用される従来のトナー濃度センサ装置の検出部の正面図、図6(b)はその側面図である。このトナー濃度センサ50は、感光体ドラム20の所定領域21に付着したトナーに対して赤外光を照射する赤外発光ダイオード51と、その所定領域21に付着したトナー23によって反射された赤外光を受光する赤外受光素子52とがケース53内に配置された反射型になっている。赤外発光ダイオード51は、感光体ドラム20におけるトナー23が付着される所定領域21に対して、所定の傾斜角度で赤外光を照射するように配置されており、また、赤外受光素子52は、感光体ドラム20の所定領域21にて鏡面反射(正反射)される赤外光を受光するように配置されている。
【0005】このようなトナー濃度センサ50では、赤外発光ダイオード51から照射されて感光体ドラム20の所定領域21に付着したトナー23にて反射された赤外光が赤外受光素子52にて受光されるようになっており、赤外受光素子52は、受光した赤外光の光量に対応した電圧を出力する。そして、赤外受光素子52の出力電圧に基づいて、感光体ドラム20の所定領域21に付着したトナー23の濃度が検出される。
【0006】図7は、このようなトナー濃度センサ装置の電気的構成を示している。すなわち、赤外受光素子52のカソード端子は、電流−電圧(I/V)変換回路を構成するオペアンプOP1のプラス入力端子と基準電圧Vref1とに接続されており、赤外受光素子52のアノード端子は、オペアンプOP1のマイナス入力端子に接続されているとともに、抵抗R1を介してオペアンプOP1の出力側に接続されている。また、オペアンプOP1の出力は、抵抗R2を介してオペアンプOP2のマイナス端子に接続されているとともに、出力端子とマイナス端子とが抵抗R3によって接続されており、オペアンプOP1のプラス端子には、基準電圧Vref1が与えられている。また、アノード端子に駆動電圧VCC(5V)が与えられた赤外発光ダイオード51のカソード端子は、固定抵抗を介してアース電位に接続されている。なお、図7中の符号20は感光体ドラム、符号22はトナーである。
【0007】図8は、ブラックトナーの分光反射率を示すグラフ、図9は、感光体ドラム20表面の分光反射率を示すグラフである。ブラックトナーは、図8に示すように、400 〜900nm の波長の光に対して低い反射率になっているが、感光体ドラム20の表面は、図9に示すように、光の波長が大きくなるにつれて反射率が順次大きくなり、赤外領域の光に対しては、50%以上の反射率になっている。
【0008】感光体ドラム20の所定領域21にトナーが付着していない場合には、赤外発光ダイオード51から照射された赤外光は、感光体ドラム20の表面によって鏡面反射されるとともに、感光体ドラム20の表面にて拡散反射される。トナー濃度センサ50の赤外受光素子52には、感光体ドラム20の表面にて鏡面反射した光と、感光体ドラム20の表面の反射率によって決まる拡散反射光とが受光される。
【0009】これに対して、感光体ドラム20の所定領域21にブラックトナーが付着すると、ブラックトナーの付着量に応じて、感光体ドラム20の表面によって鏡面反射する赤外光の量が減少するとともに、感光体ドラム20の表面およびブラックトナーの双方にて拡散反射する赤外光の量も減少する。そして、ブラックトナーの付着量(ブラックトナーの濃度)が増加すると、最終的には、ブラックトナーによる拡散反射光のみが赤外受光素子52によって受光されることになり、赤外受光素子52の出力は一定となる。
【0010】図10(a)はイエロートナーの分光反射率を示すグラフ、図10(b)はマゼンタトナーの分光反射率を示すグラフ、図10(c)はシアントナーの分光反射率を示すグラフである。イエロートナーは、500nm 程度以下の波長の光に対しては反射率が低く、マゼンタトナーは500 〜600nm 程度の波長の光に対しては反射率が低く、シアントナーは600 〜800nm 程度の波長の光に対して反射率が低くなっている。従って、全てのカラートナーは、赤外領域の光に対しては反射率が大きく、また、図9に示した感光体ドラム20の表面の赤外領域の光に対する反射率よりも大きくなっている。
【0011】このようなカラートナーでは、感光体ドラム20の表面に対する付着量(カラートナー濃度)が増加する(大きくなる)と、感光体ドラム20表面による鏡面反射光量は減少する。しかし、感光体ドラム20の表面による赤外光の反射率よりも各カラートナーによる赤外光の反射率が大きいために、感光体ドラム20に付着する各カラートナー量が増加すると、拡散反射される赤外光の光量が増加することになる。そして、感光体ドラム20表面に付着するカラートナー量が一定値以上になると、赤外受光素子52には、感光体ドラム20表面からの鏡面反射光は受光されず、カラートナーによる拡散反射光のみが受光される状態になり、赤外受光素子52の出力は一定になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ブラックトナーについてみると、トナー濃度が大きくなるにつれて、赤外受光素子52の出力電圧V02が低下することになるが、この赤外受光素子52の出力電圧V02が低下すればするほど、図7中のオペアンプOP1の入力バイアス電流I0 が出力に影響を及ぼす(すなわち、I0 により出力に誤差が生じる)といった問題があった。
【0013】また、図7中の基準電圧Vref1が、電源電圧の変動に伴って変化すれば、出力電圧V0 (V01,V02)も電源電圧の変動に伴って変化してしまうといった問題があった。
【0014】また、赤外発光ダイオード51の光量が低下すると、赤外受光素子52の出力およびトナー濃度変化に対する出力変化量が小さくなる。そのため、この赤外受光素子52の出力をそのままマイコンのA/Dポートに入力すると、A/Dの分解能といった観点からみると悪い方向になってしまい、検出精度の低下につながる。逆に、周囲温度の変動等により赤外発光ダイオード51の光量が増加すると、特にカラートナー濃度が高い濃度の場合には、出力電圧が飽和してしまうといった問題があった。
【0015】本発明は係る問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、トナー濃度センサの出力特性に影響を及ぼす上記した回路上の問題点を解決したトナー濃度センサ装置を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明の請求項1に記載のトナー濃度センサ装置は、赤外発光素子から感光体上の所定領域に赤外光を照射し、赤外受光素子にて受光される赤外光量に基づいて感光体に付着したトナー濃度を検出するトナー濃度センサ装置であって、前記赤外受光素子の信号を処理するアンプが第1のアンプと第2のアンプとで構成され、前記第1のアンプは、プラス入力端子に基準電圧の入力端子と前記赤外受光素子であるフォトダイオードのカソード端子とが接続され、マイナス端子に前記フォトダイオードのアノード端子が接続されるとともに、感度調整用ボリュームを介してその出力側に接続され、前記第2のアンプは、プラス入力端子に基準電圧の入力端子が接続され、マイナス端子に前記第1のアンプの出力が第1の抵抗を介して接続されるとともに、第2の抵抗を介してその出力側に接続され、かつ前記第1のアンプがCMOSのオペアンプによって形成されるとともに、前記第2のアンプがバイポーラのオペアンプによって形成されているものである。これにより、赤外受光素子の出力電流を正確に増幅し、出力することが可能となる。
【0017】また、本発明の請求項2に記載のトナー濃度センサ装置は、請求項1に記載のものにおいて、前記第1のアンプの基準電圧及び前記第2のアンプの基準電圧が安定化されているものである。これにより、電源電圧が変動しても、センサの出力特性に影響を及ぼさない出力を得ることができる。
【0018】また、本発明の請求項3に記載のトナー濃度センサ装置は、請求項1又は2のいずれかに記載のものにおいて、前記赤外発光素子をLEDによって形成するとともに、このLEDのカソードを電流制御部のコネクタに接続したものである。すなわち、赤外発光素子の光量変化に対して、外部より電流を可変し制御できるので、光量変化の影響を受けない特性を得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0020】図1は、本発明のトナー濃度センサ装置の電気的構成を示すブロック図である。
【0021】すなわち、赤外受光素子(以下、フォトダイオードという)2のカソード端子は、オペアンプ(第1のアンプ)OP1のプラス入力端子に接続されているとともに、このプラス入力端子には、定電圧回路8によって安定化された基準電圧Vref1が与えられている。また、赤外受光素子2のアノード端子は、オペアンプOP1のマイナス入力端子に接続されているとともに、感度調整用ボリュームVR1を介してオペアンプOP1の出力側に接続されている。また、オペアンプOP1の出力は、抵抗(第1の抵抗)R2を介してオペアンプ(第2のアンプ)OP2のマイナス端子に接続されているとともに、出力端子とマイナス端子とが抵抗(第2の抵抗)R3によって接続されており、オペアンプOP1のプラス端子には、定電圧回路8によって安定化された基準電圧Vref1が与えられている。また、オペアンプOP2の出力は、マイクロコンピュータを搭載した制御部6のアナログ−デジタル(A/D)変換入力端子に接続されている。
【0022】また、アノード端子に駆動電圧VCC(5V)が与えられた赤外発光ダイオード(以下、LEDという)1のカソード端子は、制御部6によって制御される電流制御部7のコネクタ7aに、制御端子1aを介して接続されている。LED1は、制御部6による電流制御部7の制御によって駆動電流が制御されるようになっている。なお、図中の符号9は感光体ドラム、符号10はトナーである。
【0023】上記構成において、本発明のトナー濃度センサ装置は、オペアンプOP1をCMOSのオペアンプによって形成し、オペアンプOP2をバイポーラのオペアンプによって形成している。
【0024】図2は、図1に示す定電圧回路8の構成例を示している。本例では、レギュレータ81によって定電圧回路8を構成している。すなわち、レギュレータ81の出力を抵抗R4とR5とで分圧した電圧を、オペアンプOP3のプラス入力端子に導くとともに、基準電圧Vref1の出力端子をマイナス入力端子に帰還させた構成となっている。
【0025】ここで、図1において、フォトダイオード2の出力電流IPD、感度調整用ボリュームVR1の抵抗値R1、基準電圧Vref1より、【0026】
【数1】
X =Vref1−R1×IPD ・・・(1)
が成立する。
【0027】また、上記(1)式のVX 、基準電圧Vref1、抵抗R2、R3より、図1の出力電圧V0 は、【0028】
【数2】
0 =Vref1+(R3/R2)×(Vref1−VX ) ・・・(2)
となり、(2)式に(1)式を代入すると、【0029】
【数3】
0 =Vref1+(R3/R2)×R1×IPD ・・・(3)
となる。この(3)式は、トナー濃度により変化するIPDを増幅した値がV0 となることを示している。
【0030】この(3)式により得られるV0 のトナー濃度の特性例を図3に示す。以上の式は、理想的なV0 の式を示したが、実際には、オペアンプOP1の入力バイアス電流I0 、オペアンプOP2の入力オフセット電圧V0Sが出力に影響を及ぼし、出力の誤差となって表れる。そこで、上記(1)式においてI0 を考慮すると、【0031】
【数4】
X =Vref1−R1×(IPD−I0 ) ・・・(1′)
となる。また、上記(2)式においてV0Sを考慮すると、【0032】
【数5】
0 =(Vref1+V0S)+(R3/R2)×[(Vref1+V0S)−VX
・・・(2′)
となり、(2′)式に(1′)式を代入すると、【0033】
【数6】
0 =(Vref1+V0S)+(R3/R2)×[(Vref1+V0S)−VX
=Vref1+[(R2+R3)/R2]×V0S +(R3/R3)×R1×(I0P−I0 ) ・・・(3′)
となる。
【0034】(3)式と(3′)式とを見比べると、[(R2+R3)/R2]×V0S、および(R3/R3)×R1×(−I0 )の違いがある。これは、オペアンプOP2のV0Sが(R2+R3)/R2倍されて出力誤差として表れること、およびオペアンプOP2のI0 が(R3/R3)×R1倍されて出力誤差として表れることを示している。
【0035】従って、これらオペアンプOP1,OP2の特性に起因して生じる出力誤差を低減するためには、第1のアンプであるオペアンプOP1に、I0 がバイポーラのオペアンプより小さいCMOSのオペアンプを使用し、第2のオペアンプであるオペアンプOP2に、V0SがCMOSのオペアンプより小さいバイポーラのオペアンプを使用すればよいことがわかる。
【0036】図1に示す回路において、出力電圧V0 は(3)式で表されるので、基準電圧Vref1が変動すると、V0 が変動してしまう。例えば、図5に示す回路により基準電圧Vref1を構成したとすると、【0037】
【数7】
Vref1=VCC×R5/(R4+R5) ・・・(4)
としてVref1を表すことができる。これは、VCCの変動によりVref1が変動してしまうことを示している。
【0038】そこで、本発明では、図2に示すように、定電圧回路(本例ではレギュレータ81としている)より基準電圧を構成することにより、レギュレータ81の出力Vr (例えば、3V)は、VCC(例えば、5V)が変動しても変化しない。従って、【0039】
【数8】
Vref1=Vr ×R5/(R4+R5) ・・・(5)
で表せるVref1は、電源電圧VCCが変動しても、Vr が一定の値であるため、一定の値が得られることになる。つまり、(3)式で表されるV0 は、VCCの変動の影響を受けない特性が得られるようになる。
【0040】次に、LED1の光量が変化したときの出力電圧の変動特性を図4に示す。LED1の初期の良好な出力特性を図4中に実線で示す特性(符号11により示す)とすると、例えば周囲温度の変動等によってLED1の光量が増加したとき、図4中に一点鎖線で示す特性(符号12により示す)となり、出力が飽和してしまう領域(符号12aにより示す)がある。逆に、周囲温度の変動等によってLED1の光量が減少したとき、図4中に二点鎖線で示す特性(符号13により示す)となる。
【0041】この場合、LED1が初期の良好な出力特性が得られる状態において、感光体8にトナーが付着していないとき(トナー濃度0mg/cm2 )の出力電圧値(図4中の符号11で示す特性のトナー濃度0mg/cm2 時の出力)を初期の出力電圧値として記憶部に記憶しておき、以後の使用中において感光体8にトナーが付着していないときの出力電圧値と、記憶部に記憶されている初期の出力電圧値とを定期的に比較し、実際の出力電圧値が初期の初期の出力電圧値に一致するように、LED1の駆動電流を制御することが可能である。しかしながら、出力の変化量が初期の出力電圧特性(符号11により示す)と比較して小さくなる方向のため、検出精度的には悪くなる方向となる。
【0042】そこで、本発明では、LED1の電流をセンサ装置の外部に設けられた電流制御部7によって可変できるようにしている。これにより、トナー濃度0mg/cm2時の出力電圧V0 が初期値より変化した場合(すなわち、図4において符号12,13に示す特性となった場合)、符号11により示す初期の出力特性となるように電流制御部7によりLED1の電流値を可変する。これにより、LED1の発光光量が、周囲温度の変動や経時変化等により変化しても、LED1の電流を可変することにより、初期の特性と同じ特性を得ることができるものである。
【0043】
【発明の効果】本発明の請求項1に記載のトナー濃度センサ装置は、赤外受光素子の信号を処理するアンプが第1のアンプと第2のアンプとで構成し、第1のアンプは、プラス入力端子に基準電圧の入力端子と赤外受光素子であるフォトダイオードのカソード端子とを接続し、マイナス端子にフォトダイオードのアノード端子を接続するとともに、感度調整用ボリュームを介してその出力側に帰還し、第2のアンプは、プラス入力端子に基準電圧の入力端子を接続し、マイナス端子に第1のアンプの出力を第1の抵抗を介して接続するとともに、第2の抵抗を介してその出力側に帰還し、かつ第1のアンプをCMOSのオペアンプによって形成するとともに、第2のアンプをバイポーラのオペアンプによって形成している。つまり、出力誤差の少ないオペアンプを使用した増幅回路の構成としたので、カラートナー濃度をより高精度に測定することができる。
【0044】また、本発明の請求項2に記載のトナー濃度センサ装置は、第1のアンプの基準電圧及び第2のアンプの基準電圧を安定化しているので、電源電圧が変動しても、センサの出力特性に影響を及ぼさないため、カラートナー濃度をより高精度に測定することができる。
【0045】また、本発明の請求項3に記載のトナー濃度センサ装置は、赤外発光素子をLEDによって形成するとともに、このLEDのカソードを電流制御部のコネクタに接続した構成としている。すなわち、赤外発光素子の光量変化に対して、外部より電流を可変し制御できるので、光量変化の影響を受けない特性を得ることができるため、カラートナー濃度をより高精度に測定することができる。
【出願人】 【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
【出願日】 平成9年(1997)9月12日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】倉内 義朗
【公開番号】 特開平11−84768
【公開日】 平成11年(1999)3月30日
【出願番号】 特願平9−248569