| 【発明の名称】 |
液晶表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】大河内 克哲
【氏名】野中 正信
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| 【要約】 |
【課題】各画素電極が必要な電荷保持時間を有するとともに、高い開口率を有し、これにより、色調及び輝度が優れた液晶表示装置を提供する。
【解決手段】各画素電極19と対向電極44は、液晶層60を介して互いに対向して配置され、各画素電極19の裏面側には、補助容量電極14a、14bが絶縁膜15を介して対向して配置される。本発明の液晶表示装置では、各補助容量電極14a、14bの面積を、各画素電極19と対向電極44との間に挟まれた液晶層60の電荷保持率の表示画面内での差に対応して、表示画面内で変化する様に設定する。これによって、各画素毎に必要な電荷保持時間が確保される条件内で、可能な範囲で高い開口率を実現することができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 各画素電極と対向電極を液晶層を介して互いに対向させて配置するとともに、各画素電極に補助容量電極を絶縁膜を介して対向させて配置した液晶表示装置において、各画素電極と各補助容量電極との間に形成される補助容量の値が、各画素電極と対向電極との間に形成される容量の差に対応して異なることを特徴とする液晶表示装置。 【請求項2】 前記各補助容量電極の面積が、各画素電極と対向電極との間に形成される容量の差に対応して異なることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 【請求項3】 前記各補助容量電極の面積が、表示画面の各角の近傍で、表示画面の中央部と比べて大きくなっていることを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。 【請求項4】 前記各画補助容量電極の面積が、表示画面内で、周辺部から中心部に向かって段階的に変化する様に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に係り、特に、各画素電極に供給された電荷の保持時間を延長するために設けられる補助容量電極の配置に関する。 【0002】 【従来の技術】アクティブマトリックス型の液晶表示装置は、アレイ基板と対向基板を小さな間隙を介して互いに対向させてそれらの周辺部で貼り合わせ、上記の間隙部に液晶を封入することによって構成される。 【0003】アレイ基板上には、通常、互いに直交する走査線と信号線が格子状に配列され、走査線と信号線で区画される各領域に画素電極が配置される。画素電極と信号線とは、走査線で駆動されるスイチッング素子(通常、TFTが使用される)を介して接続される。更に、アレイ基板上には、画素電極に蓄えられた電荷の保持時間を確保すべく、補助容量電極が配置される。通常、この補助容量電極は、走査線と同じ工程で形成され、互いに隣接する走査線の間に配置される。 【0004】対向基板には、光の三原色にそれぞれ対応するカラーフィルタが各画素毎(即ち、各画素電極毎)に設けられ、その上に、各画素に対して共通の対向電極が配置される。更に、各カラーフィルタの境界部には、画素電極の周囲を透過する光を遮断すべく遮光膜が配置される。 【0005】アレイ基板及び対向基板は、それぞれの対向面に配向膜が形成された後、小さな間隙を介してそれらの周辺部において互いに貼り合わされ、この間隙部に、液晶が封入されて保持される。アレイ基板及び対向基板の外側の面には、それぞれ偏光板が貼り付けられる。 【0006】以上の様な構成を備えた液晶表示装置において、画素電極に蓄えられた電荷は、次に信号電圧が印加されるまでの間に液晶層やスイッチング素子を介して徐々に漏れ出して減少する。上記の補助容量電極は、画素電極に蓄えられた電荷の減少を抑制する機能を有している。従って、補助容量電極の面積を広くすれば、電荷を保持する能力が増大して画質が向上する。しかし、各画素の開口率が小さくなる結果、輝度の低下を招く。 【0007】(従来の液晶表示装置の問題点)各画素の開口率の増大は、液晶表示装置において低消費電力化を図るための有力な手段の一つである。そのためには、補助容量電極の面積を縮小する必要がある。しかし、補助容量電極の面積を縮小し過ぎると、画素電極に蓄えられた電荷を保持する能力が低下し、例えばノーマリーホワイト方式の装置の場合、色調が損なわれる。従って、補助容量電極の面積としてある程度の大きさを確保する必要がある。 【0008】ところで、各画素電極に蓄えられた電荷の漏れの量は、各画素電極間で必ずしも一様ではない。即ち、液晶表示パネルの組み立ての際の液晶の注入口付近や、表示画面の周辺部などには液晶中に含まれている不純物が集まりやすく、それらの部分では液晶層の電気抵抗が相対的に低く、従って、電荷の漏れの量が相対的に大きい。これに対して、従来の液晶表示装置においては、各画素毎の補助容量電極の寸法形状を表示画面内で均一に設定しており、具体的には、電荷の漏れの量が大きい場所を基準にして補助容量電極の寸法形状を決定していた。その結果、電荷の漏れの量が小さい部分では、必要以上の面積の補助容量電極が配置されることなり、開口率の点で不利であった。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上の様な従来の液晶表示装置の問題点に鑑み成されたもので、本発明の目的は、各画素電極が必要な電荷保持時間を有するとともに、高い開口率を有し、従って、色調及び輝度が優れた液晶表示装置を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置は、各画素電極と対向電極を液晶層を介して互いに対向させて配置するとともに、各画素電極の裏面側に補助容量電極を絶縁膜を介して対向させて配置した液晶表示装置において、各画素電極と各補助容量電極との間に形成される補助容量の値が、各画素電極と対向電極との間に形成される容量の差に対応して異なることを特徴とする。 【0011】なお、一般的には、各画素電極と対向電極との間に形成される上記容量の差に対応して、各補助容量電極の面積を変えることによって、上記の補助容量の設定を行う。 【0012】本発明の液晶表示装置によれば、各画素電極と対向電極との間に形成される上記容量の各画素間における差に対応して、各補助容量電極に基づく補助容量の値(各補助電極の面積)を表示画面内で変化させているので、各画素毎に必要な電荷保持時間が確保される条件内で、可能な範囲で高い開口率を実現することができる。従って、液晶表示装置の色調及び輝度の向上を図ることができる。 【0013】なお、通常、液晶層は、不純物の影響によって、特に表示画面の角の部分において電荷保持率が低い。従って、一般的には、表示画面の各角の近傍において補助容量電極の面積が相対的に大きくなる様に設定する。 【0014】また、表示画面内で、互いに隣接する画素間での補助容量電極の面積の差が大き過ぎると、その境目でムラとして観察されてしまう。従って、補助容量電極の面積を、表示画面内で、周辺部から中心部に向かって段階的に変化する様に設定することが好ましい。 【0015】 【発明の実施の形態】図1及び図2に、本発明に基づく液晶表示装置の一例を示す。なお、図1は、本発明に基づく液晶表示装置を構成するアレイ基板の平面図(部分)であり、図2は、図1中、A−A線に沿って切断した液晶表示装置(対向基板及び液晶層を含む)の断面図である。 【0016】先ず、アレイ基板の断面構造について説明する。アレイ基板10側では、絶縁基板11上に走査線12及び補助容量電極14が形成され、それらの上はゲート絶縁膜15(この例では、層間絶縁膜を兼ねている)で覆われている。ゲート絶縁膜15の上には、アモルファスシリコン薄膜から成る半導体活性層16、及びITO(Indium Tin Oxide)からなる画素電極19が配置されている。TFT21は、図2中に示されている様に、ゲート電極12(この例では、走査線がそのまま使用されている)、ゲート絶縁膜15、半導体活性層16、チャネル保護膜17、ソース電極22及びドレイン電極23などから構成される。なお、半導体活性層16のソース及びドレイン領域と、ソース電極22及びドレイン電極23との間には、n+型a−Si:H薄膜からなる低抵抗半導体層18が、それぞれ挿入されている。信号線13は、画素電極19の上側の層に形成される。なお、上記の補助容量電極14は、走査線12と同一の工程で形成され、上記のソース電極22及びドレイン電極23は、信号線13と同一の工程で形成される。 【0017】次に、アレイ基板の平面配置について説明する。上記の走査線12及び信号線13は、互いに直交して格子状に配列され、走査線12と信号線13で区画される各領域に画素電極19が配置される。TFT21(薄膜トランジスタ)は、走査線12と信号線13との交点の近くに形成され、ソース電極22が画素電極19に接続され、ドレイン電極23が信号線13に接続される。TFT21は、ゲート電極を兼ねる走査線12によって駆動される。 【0018】また、上記の補助容量電極14は、互いに隣接する走査線12の間に配置され、ゲート絶縁膜15を介して画素電極19の裏面の一部に対向している。補助容量電極14と画素電極19との間に形成される補助容量によって、画素電極19に蓄えられた電荷の保持時間の延長が図られる。 【0019】次に、図2を用いて対向基板の構成について説明する。対向基板40側では、絶縁基板41の上に、先ず、各画素の境界部に沿って遮光膜42が形成され、その上側の層に、光の三原色にそれぞれ対応するカラーフィルタ43が各画素毎に配置されている。これらのカラーフィルタ43の上には、各画素共通の対向電極44が形成されている。なお、上記の遮光膜42は、画素電極19と走査線12の間及び画素電極19と信号線13の間を透過する光を遮断するために設けられている。 【0020】アレイ基板10及び対向基板40は、対向面にそれぞれ配向膜51、52が形成された後、小さな間隙を介して、それらの周辺部においてシール材(図示せず)を介して互いに貼り合わされ、この間隙部に、液晶60が封入されている。アレイ基板10及び対向基板40の外側の面には、それぞれ偏光板71、72が、互いの偏光方向が直交する様に貼り付けられている。 【0021】本発明の液晶表示装置においては、図1に示す様に、各補助容量電極14a、14bの面積を、各画素内の液晶層60の電荷保持率の相違に対応して、表示画面内で変化する様に設定する。これによって、各画素毎に必要な電荷保持時間が確保される条件内で、可能な範囲で高い開口率を実現することができる。従って、液晶表示装置の色調及び輝度の向上を図ることができる。 【0022】なお、先に従来技術の項で説明した様に、通常、液晶層は、不純物の影響によって、特に表示画面の角の部分において電荷保持率が低い。従って、一般的に、表示画面の角の部分において補助容量電極の面積が相対的に大きくなる様に設定する。 【0023】また、表示画面内で、互いに隣接する画素間での補助容量電極の面積の差が大き過ぎると、その境目で輝度のムラとして観察されてしまう。従って、補助容量電極の面積を、表示画面内で、周辺部から中心部に向かって段階的に変化する様に設定する。 【0024】本発明は、図1及び図2に示された形態に限定されるものではない。例えば、TFT(あるいはスイッチング素子)の構造、走査線、信号線及び画素電極を構成する各層の配置条件、補助容量電極の形成方法などについて、上記の例とは異なる液晶表示装置に対しても、本発明を適用することができる。なお、各画素電極毎の補助容量の大きさを変える場合に、画素電極と補助容量電極の間の層間絶縁膜の厚さを変えることもできる。 【0025】 【発明の効果】本発明の液晶表示装置によれば、各画素電極と対向電極との間に形成される容量の各画素間における差に対応して、各補助容量電極に基づく補助容量の値を表示画面内で変化させているので、各画素毎に必要な電荷保持時間が確保される条件内で、可能な範囲で高い開口率を実現することができる。従って、液晶表示装置の色調及び輝度の向上を図ることができる。また、表示画面内で補助容量電極の面積を段階的に変化させる事によって、補助容量電極の面積の差に起因して生じるムラを目立たなくすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003078 【氏名又は名称】株式会社東芝
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月26日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】鈴江 武彦 (外6名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−271791 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−79245 |
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