| 【発明の名称】 |
液晶表示装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 恒典
【氏名】津村 誠
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| 【要約】 |
【課題】アクティブマトリクス型液晶表示装置において、コモン交流駆動による信号電圧の低電圧化による低消費電力と信号線ドライバ回路の低価格化を同時に、製造コストを増加することなく達成する。
【解決手段】アクティブマトリクス型液晶表示装置において、アクティブ素子を1画素ごとに異なった信号配線に接続し、さらに共通配線を信号配線と略平行に配置し、信号配線方向に隣接する画素間でそれぞれの対向電極を同一、もしくは別の共通配線に接続する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】少なくとも一方が透明な一対の基板と、前記一対の基板間に挟持された液晶層を有する液晶表示装置において、前記一対の基板のうち一方の基板には、この基板に対して支配的に平行な電界が印加される電極構造が形成され、この電極構造は、複数の走査配線と、これらの走査配線にマトリクス状に形成された複数の信号配線と、これらの信号配線と前記複数の走査配線とのそれぞれの交点に対応して形成された複数のアクティブ素子に接続された複数の画素電極と、前記信号配線と略平行に形成された共通配線を有し、前記複数の信号配線と前記複数の走査配線とで囲まれる領域で複数の画素が構成され、それらの画素には、共通配線に接続され、前記画素電極と対になって前記液晶層に電界を与える対向電極が形成され、前記走査配線方向に隣接する画素間で、それぞれの対向電極は異なる共通配線に接続され、また、前記信号配線方向に隣接する画素間では、それぞれの画素電極が接続されるアクティブマトリクス素子は1行毎に画素の左右に位置する異なった2本の信号配線に交互に接続されており、それぞれの対向電極は同一の共通配線に接続されていることを特徴とする液晶表示装置。 【請求項2】少なくとも一方が透明な一対の基板と、前記一対の基板間に挟持された液晶層を有する液晶表示装置において、前記一対の基板のうち一方の基板には、この基板に対して支配的に平行な電界が印加される電極構造が形成され、この電極構造は、複数の走査配線と、これらの走査配線にマトリクス状に形成された複数の信号配線と、これらの信号配線と前記複数の走査配線とのそれぞれの交点に対応して形成された複数のアクティブ素子に接続された複数の画素電極と、前記信号配線と略平行に形成された共通配線を有し、前記複数の信号配線と前記複数の走査配線とで囲まれる領域で複数の画素が構成され、それらの画素には、共通配線に接続され、前記画素電極と対になって前記液晶層に電界を与える対向電極が形成され、前記走査配線方向に隣接する画素間で、それぞれの対向電極は異なる共通配線に接続され、また、前記信号配線方向に隣接する画素間で、それぞれの画素電極が接続されるアクティブマトリクス素子は1行毎に画素の左右に位置する異なった2本の信号配線に交互に接続されており、それぞれの対向電極も1行毎に異なった共通配線に接続されていることを特徴とする液晶表示装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はアクティブマトリクス型液晶表示装置、およびその駆動方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】薄膜トランジスタ(TFT)に代表されるアクティブ素子を用いたアクティブマトリクス型液晶表示装置は薄い,軽量,低消費電力という特徴とブラウン管に匹敵する高画質という点から、OA機器、特にノートパソコン等の表示端末として広く普及しはじめている。このような用途に使用される場合、特に重要な要素が低消費電力と高画質である。これらの特性を両立するための液晶駆動装置とその駆動方法についてが特開平9−16132号公報に記載されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】上述の公知例では画質の良いドット反転駆動と低消費電力である列毎反転駆動の長所を両立するために、画素構造として、アクティブ素子を数本の走査配線毎に信号配線の左右に交互に振り分ける配置とすること、及び、信号配線に数本毎に逆極性の信号電圧を印加することが記述されている。また、その際に必要なデータ変換回路についても記述されている。 【0004】しかし、上述の公知例においては、全画素の対向電極がすべて同一の共通配線に接続されている。また、数本毎の信号配線には逆極性の信号電圧が印加され、かつ、1本の信号配線における信号電圧の極性切り替えは1走査選択期間毎である。 【0005】このような構成の場合には、駆動技術の一つである共通電圧交流化駆動(以下コモン交流駆動)を適用することができない。コモン交流駆動は共通電圧を交流化することで信号電圧を低電圧化し、低消費電力化や信号電圧出力ドライバの低価格化などを可能にする有効な駆動技術である。 【0006】本発明の目的は、ドット反転駆動の高画質と列毎反転駆動の低消費電力に加えて、コモン交流駆動が可能であることから、より低価格で、低消費電力となる液晶表示装置を製造工程を増加することなく提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明の液晶表示装置は少なくとも一方が透明な一対の基板と、前記一対の基板間に挟持された液晶層を有する液晶表示装置において、前記一対の基板のうち一方の基板には、この基板に対して支配的に平行な電界が印加される電極構造が形成され、この電極構造は、複数の走査配線と、これらの走査配線にマトリクス状に形成された複数の信号配線と、これらの信号配線と前記複数の走査配線とのそれぞれの交点に対応して形成された複数のアクティブ素子に接続された複数の画素電極と、前記信号配線と略平行に形成された共通配線とを有し、前記複数の信号配線と前記複数の走査配線とで囲まれる領域で複数の画素が構成され、それらの画素には、共通配線に接続され、前記画素電極と対になって前記液晶層に電界を与える対向電極が形成され、前記走査配線方向に隣接する画素間で、それぞれの対向電極は異なる共通配線に接続され、また、前記信号配線方向に隣接する画素間では、それぞれの画素電極が接続されるアクティブマトリクス素子は1行毎に画素の左右に位置する異なった2本の信号配線に交互に接続されており、それぞれの対向電極は同一の共通配線に接続されていることを特徴とする液晶表示装置である。 【0008】この液晶表示装置においては、信号配線方向に隣接する画素間でそれぞれのアクティブマトリクス素子が1行ごとに画素の左右に位置する異なった2本の信号配線に交互に接続されている。この隣り合った信号配線に逆極性の信号電圧を、通常のドット反転駆動時の1走査選択周期(約60kHz)ではなく、1画面書き換え周期(約60Hz)で印加することで、縦横の隣り合う画素にお互い異なる極性の電圧が印加でき、かつ、信号配線の消費電力は極性反転の周波数に比例することから、ドット反転駆動の高画質と列毎反転駆動の低消費電力が同時に可能となる。 【0009】さらに、本液晶表示装置では1本の走査配線に接続されている画素が、それぞれ異なる共通配線に接続されている。このため書き込み極性の異なる画素にそれぞれ別電位のコモン電圧を供給し、その電圧をそれぞれ別々の位相で交流化できることから、コモン交流駆動法が可能となる。 【0010】また、本発明のもう一つの液晶表示装置は少なくとも一方が透明な一対の基板と、前記一対の基板間に挟持された液晶層を有する液晶表示装置において、前記一対の基板のうち一方の基板には、この基板に対して支配的に平行な電界が印加される電極構造が形成され、この電極構造は、複数の走査配線と、これらの走査配線にマトリクス状に形成された複数の信号配線と、これらの信号配線と前記複数の走査配線とのそれぞれの交点に対応して形成された複数のアクティブ素子に接続された複数の画素電極と、前記信号配線と略平行に形成された共通配線を有し、前記複数の信号配線と前記複数の走査配線とで囲まれる領域で複数の画素が構成され、それらの画素には、共通配線に接続され、前記画素電極と対になって前記液晶層に電界を与える対向電極が形成され、前記走査配線方向に隣接する画素間で、それぞれの対向電極は異なる共通配線に接続され、また、前記信号配線方向に隣接する画素間で、それぞれの画素電極が接続されるアクティブマトリクス素子は1行毎に画素の左右に位置する異なった2本の信号配線に交互に接続されており、また、それぞれの対向電極も1行毎に異なった共通配線に接続されていることを特徴とする液晶表示装置である。 【0011】この液晶表示装置においては、信号配線方向に隣接する画素間でそれぞれのアクティブマトリクス素子が1行ごとに画素の左右に位置する異なった2本の信号配線に交互に接続されている。この隣り合った信号配線に逆極性の信号電圧を、通常のドット反転駆動時の1走査選択周期(約60kHz)ではなく、1画面書き換え周期(約60Hz)で印加することで、縦横の隣り合う画素にお互い異なる極性の電圧が印加でき、かつ、信号配線の消費電力は極性反転の周波数に比例することから、ドット反転駆動の高画質と列毎反転駆動の低消費電力が同時に可能となる。 【0012】また、本液晶表示装置では1本の走査配線に接続されている画素が、それぞれ異なる共通配線に接続されており、さらに信号配線方向に隣接している画素間でも1行おきに異なる共通配線に接続されている。 【0013】このため書き込み極性の異なる画素に別電位で別位相のコモン電圧を供給でき、さらにその交流周波数を信号配線の交流周波数と同じ1画面書き換え周期(約60Hz)とすることができるためにさらに低消費電力化が可能である。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例により具体的に説明する。 【0015】(実施例1)図1に本発明の第1の実施形態による液晶表示装置のTFT側基板の構造を示す。走査配線102と信号配線103が格子状に配置されており、その交点にそれぞれの配線を端子としてアクティブ素子105が構成されている。アクティブ素子105のもう一つの端子は画素電極106に接続されており、対向電極109との間の液晶に電圧を印加するためのスイッチとなっている。そして対向電極109は信号配線103に沿って接続されており、共通配線120,121を兼ねて、信号配線103と並列な構造となっている。 【0016】ここで、アクティブ素子105は信号配線103に沿った方向に1画素毎に、信号配線103の両側に交互に千鳥模様に配置されている。このため、1本の信号配線103を流れるデータが書き込まれる画素は信号配線103を挟んで左右交互に配置されることになる。 【0017】次に、図2に図1のA−A′線における断面図を示す。下側基板131上に絶縁層132があり、その上に信号配線103がある。その上にある画素電極106や対向電極109との間には絶縁第2層133があり、これが信号配線層と画素−対向電極層を隔てる役目をしている。画素電極106や対向電極109の上には配向膜134があり、その上に液晶108がある。 【0018】次に、図3に図1のB−B′線における断面図を示す。下側基板131上に走査配線102があり、その上にある絶縁層132が信号配線層との絶縁をしている。そして、保持容量107は信号配線層と電極層で絶縁第2層133を挟んだ形となっている。 【0019】以上の層構成によると本実施例では走査配線層,信号配線層,画素対向電極層の3つの導電層を2つの絶縁層で分けた形となっており、通常の液晶表示装置と同様の層構成であるため、本実施例の液晶表示装置を製造する際に工程を増加する必要がなく、製造コストを増大させることがない。 【0020】次に、この液晶表示装置の駆動方法を説明するために、図1の構造の等価回路を図4に示す。ここでは画素部を水平,垂直方向にそれぞれ4個配列した例を説明する。 【0021】図4に示す液晶表示装置の表示部は水平方向に5本の走査配線102と、垂直方向に5本の信号配線103と、4行4列のマトリクス状に配置され、アクティブ素子105,画素電極106,保持容量107,液晶108,対向電極109を含む画素104と、信号配線103とほぼ平行に配置され、奇数列の画素104の対向電極109に接続される共通配線120、および同じく信号配線103とほぼ平行に配置され、偶数列の画素104の対向電極109に接続される共通配線121で構成される。 【0022】ここで、画素104はそれぞれ1本の走査配線102と1本の信号配線103に接続されている。走査配線102への接続は全ての画素104で同一方向(下部の走査配線102に接続)であるが、信号配線103への接続は1行毎に左と右の信号配線103に交互に接続されている。いいかえると、縦方向に1列に並んだ画素は交互に左右に隣接する信号配線103に接続されている。 【0023】また、横方向に並んだ画素も明らかに、隣接する信号配線103に接続されている。信号配線で消費する電力はCV2f(C:配線容量,V:電圧,f:交流周波数)で決まることから、上記のような構造において、隣接する信号配線103に極性の異なる信号電圧を印加し、低消費電力化のために、極性切り替えを1走査選択期間(約60kHz)から1画面書き換え期間(約60Hz)としても、上下左右に隣接する画素104に書き込まれる電圧極性はそれぞれ異なるために、ちらつき(フリッカ)が少なく表示品質が良い。 【0024】さらに、奇数列の共通配線120と偶数列の共通配線121が別系統となっているために、書き込み時の極性が異なる横方向隣接画素104にそれぞれ逆極性の共通電位を供給できる。これにより、共通電位の交流をして、信号配線103の電圧を低電圧化することができる。 【0025】ここで、1本の信号配線103に接続している画素104は1行毎に左右に分かれているために、信号配線103に出力されるデータ電圧も1走査選択時間(1行書き込み時間)ごとに左右の画素104に相当するデータ電圧とすることが必要である。 【0026】なお、この例においては保持容量107は共通配線120や121に接続されているが、代わりに前段の走査配線102に接続してもよい。 【0027】次に図5に本発明の第1の実施形態による液晶表示装置の全体構成図を示す。図5の液晶表示装置は画素部104をm行n列配列した上述の表示部101とパソコン等の画像出力源205からの信号を入力し、表示データ信号と各種タイミング制御信号を出力するコントローラ201と、タイミング制御信号と表示データ信号を入力し、データ電圧を信号配線103に出力する表示信号出力回路204と、同じくタイミング制御信号を入力し、走査配線102に走査電圧を出力する垂直走査回路203と、同じくタイミング制御信号を入力し、共通配線120に共通電圧を出力するコモン駆動回路207、および、階調電圧発生回路206と、電源回路202から構成される。 【0028】なお、本実施例では、コモン駆動回路207から共通配線120と121に逆位相の交流信号を出力させて、コモン交流駆動をしている。この場合、表示信号出力回路204が出力する信号電圧振幅を小さくできるため、低消費電力になる。さらに、表示信号出力回路204が低耐圧プロセスで製造できるため、この部材を低価格にすることができ、液晶表示装置全体としても低価格となる。 【0029】ここで、表示信号出力回路204は信号配線103に出力するデータ電圧として、1走査選択時間ごとに左右のRGBを考慮した画素104に対応するデータ電圧を出力する必要がある。しかし、画像出力源205からのデータは通常、RGBのデータが並列に転送されてきている。 【0030】そこで、コントローラ201内には、このデータ変換をするための回路が組み込まれている。その回路図を図6に示す。データ配列入れ替えコントローラ部310は画像信号源205から出力される信号である1ラインデータ区切り信号313,データクロック信号314を制御信号として駆動し、1ラインデータ区切り信号313毎に、データの入れ替えをするモードと入れ替えをしないモードが切り替わる。 【0031】入れ替えをしないモードの場合、コントローラは画像信号源205からの入力データ信号312を、そのまま表示信号出力回路204への出力データ信号316として出力する。 【0032】次に、入れ替えモードの場合には入れ替えコントローラ部310は入力されたデータ信号312の中で次のクロックで出力されるデータをデータメモリ311に転送,保存する。 【0033】同時に、前クロックで保存してあった分のデータをデータメモリ311より読み出して、入力データ信号312と合わせて、出力データ信号316を出力する。これらのタイミングチャートを図7に示す。 【0034】入力データ信号312は実際にはRGBの3系統の並列入力であり、画素配列もRGBが横並びになっているため、データ入れ替えもRGBのデータ別となる。入れ替えなしのモードと入れ替えモードは1ラインデータ切り替え信号313で切り替わる。 【0035】入れ替えなしのモードでは、入力データ信号312と出力データ信号316は同一であるが、入れ替えモードの場合、クロック信号314毎に、入力データ信号312からB信号(例えば、B22)を取り出し、メモリアクセスライン315を通して、データメモリ311に転送する。それと同時にデータメモリ311に保存してあった前クロックのB信号(例えば、B21)を読み出し、残りのデータ信号と組み合わせて、出力データ信号316として出力する。 【0036】なお、上記の説明は、この液晶表示装置がRGBのサブ画素をまとめて一つの画素とし、かつデータ転送がRGBの3つのデータを並列に転送するカラー液晶表示装置の場合であり、白黒液晶表示装置のように1つの画素へのデータを順次転送する場合の入れ替えモードは、データメモリ311に1クロック期間だけ保存したデータを順次出力する、もしくは1行分のデータを出力する前に、ダミーのデータクロックを入力するなどのデータ遅延効果のみでよく、ラインメモリや複雑な制御回路を追加しなくてもよい。 【0037】次に、この液晶表示装置の動作を図8を用いて説明する。 【0038】垂直走査回路203からの出力により走査配線102には図8の(a)に示すような画素内のアクティブ素子105をオン状態にする選択電圧VgHが上部走査線から下部走査線へ向けて順次、印加される。この選択電圧信号の周期に同期して、表示信号出力回路204は選択された画素群の画素電極に書き込むべき電圧を信号配線103に出力する。 【0039】奇数列の信号配線103に印加される電圧を図8(d),偶数列の信号配線103に印加される電圧を図8(e)に示す。ここで示したように、隣接する信号配線103に出力される電圧は逆の極性である。また、その極性は低消費電力化のために1画面書き換え期間中に変化しない。 【0040】この時の2つの系統の共通配線、共通配線120、及び共通配線121の電圧を図8(b)及び(c)に示す。この2つの系統の共通配線120及び121は図8(b),(c)のような同じ振幅で極性の異なる交流電圧がコモン駆動回路207より印加されている。 【0041】このように共通配線が2つの系統に分かれて、それぞれ逆極性の画素の対向電極に電圧を供給していることで、ドット反転駆動とコモン交流駆動の両立が可能となる。 【0042】上記のような電圧が各配線に印加された場合の画素電極106の電位を図8(f)に、そして(f)と逆極性書き込みの画素電極106の電位を図8(g)に示す。共通配線120や121が交流化しているために、画素電極106の電位も容量結合により動いている。 【0043】しかし、液晶108に印加されている電圧はそれぞれ図8(h)や(i)のように1画面書き込み期間の間、一定のままである。この交流電圧により液晶108は光を変調し、画素104の明るさを変化させる。それが画素の集合体としての液晶表示装置の表示部101上に画像として表示される。 【0044】このとき、上下左右に隣接する画素104はお互いに逆極性で書き込まれているために、ちらつき(フリッカ)が少なく、表示品質の高い液晶表示装置となる。 【0045】本実施例においては縦方向に1列に並んだ画素104が1行毎に交互に左右に隣接する信号配線103に接続されていることから、信号配線103に出力される信号電圧の極性切り替えの周波数を低減し、1画面書き換え期間としても、上下左右に隣接する画素104はお互いに逆極性で書き込まれ、低消費電力であると共にちらつき(フリッカ)が少なく、表示品質が高い。 【0046】また、奇数列の画素に接続されている共通配線120と偶数列の画素に接続されている共通配線121が別系統になっているため、逆極性書き込みする画素104にそれぞれ異なった共通電位を供給できる。 【0047】これにより共通電位の交流化が可能となるため、表示信号出力回路204を低電圧,低耐圧化することで、さらに低消費電力、及び、部材の低価格化による液晶表示装置自体の低価格化が可能となる。 【0048】更に、以上のことを可能にする構造の層構成は従来の液晶表示装置と違いがないため、製造工程数は増加しない。 【0049】(実施例2)図9に本発明の第2の実施形態による液晶表示装置のTFT側基板の構造を示す。なお、本実施例の構成は下記の要件を除けば、実施例1と同一である。 【0050】本実施例においては走査配線102と信号配線103が格子状に配置されており、その交点にアクティブ素子105が信号配線103に沿って左右に交互に千鳥配置に構成されている点では実施例1と同じであるが、実施例1とは異なり、共通配線120,121も信号配線103に沿って左右の対向電極109に交互に千鳥配置に接続されている。 【0051】本実施例の層構成は実施例1と同様であるために、省略するが、実施例1と同じく本実施例の液晶表示装置を製造する際にも、工程を増加する必要がなく、製造コストを増大させることがない。 【0052】次に、図9の構造の等価回路を図10に示す。図10に示す液晶表示装置の表示部では走査配線102と、信号配線103、及び、アクティブ素子105,画素電極106,保持容量107,液晶108,対向電極109を含む画素104とについては実施例1とほぼ同様であるが、本実施例では、共通配線120は奇数列の信号配線103の近くにほぼ平行に配置され、1行おきに交互に左右の画素104の対向電極109に接続されている。また、共通配線121も偶数列の信号配線103の近くにほぼ平行に配置され、1行おきに交互に左右の画素104の対向電極109に接続されている。 【0053】このような構造では、書き込み時の極性が異なる横方向隣接画素104のそれぞれに逆極性の共通電位を供給でき、さらに、共通配線120,121と画素104の接続が信号配線103と同様に1行毎に左右に接続されているために、共通電位の交流化の切り替え周期も1走査選択期間ではなく、1画面書き換え期間とすることができる。 【0054】これにより、共通配線の交流周波数が低減され、共通配線で消費される電力が少なくなり、液晶表示装置全体としても低消費電力化される。 【0055】なお、この例においても保持容量107は共通配線120または共通配線121に接続されているが、代わりに前段の走査配線102に接続してもよい。 【0056】次に図11に本実施例の液晶表示装置の全体構成図を示す。図11の液晶表示装置は画素104をm行n列配列した上述の表示部101が異なるだけで、残りの部分は実施例1と同様である。コモン駆動回路207から共通配線120と121に逆位相の交流信号を出力している点も実施例1と同じであるが、本実施例ではその周期は1走査選択期間ではなく、1画面書き換え期間となっており、共通配線120,121で消費される電力も低減している。 【0057】また、表示信号出力回路204は実施例1と同じく、信号配線103に出力するデータ電圧として、1走査選択時間ごとに左右のRGBを考慮した画素104に対応するデータ電圧を出力する必要がある。そこで、コントローラ201にも実施例1と同様に、データ変換をするための回路が組み込まれている。この回路図や、その動作は実施例1と同様であるために省略する。 【0058】次に、この液晶表示装置の動作を図12を用いて説明する。走査配線102、及び隣接する信号配線103に印加される電圧、図12(a)、及び(d)と(e)は実施例1と同様であるが、この時の2系統の共通配線120、及び共通配線121の電圧は図12(b)及び(c)に示すように、逆極性,同振幅で1画面書き換え周期の交流電圧となっている。このように共通配線が2系統に分かれていることがドット反転駆動とコモン交流駆動を両立できることは実施例1と同様である。 【0059】上記のような電圧が各配線に印加された場合の画素電極106の電位を図12(f)に、そして(f)と逆極性書き込みの画素電極106の電位を図12(g)に示す。共通配線の電圧が1画面書き込み周期で変化していないために、画素電極106の電圧は1画面書き込み周期内で変化していない。 【0060】この時の液晶108に印加されている電圧も図12(h),(i)に示したように1画面書き込み期間の間、一定のままである。この交流電圧により液晶108は光を変調し、画素104の明るさを変化させる。それが画素の集合体としての液晶表示装置の表示部101上に画像として表示される。 【0061】このとき、上下左右に隣接する画素104は実施例1と同じく、お互いに逆極性で書き込まれているために、ちらつき(フリッカ)が少なく、表示品質の高い液晶表示装置となる。 【0062】本実施例においては実施例1と同様に、信号配線103に出力される信号電圧の極性切り替えを消費電力低減のために低周波数の1画面書き換え期間としても、上下左右に隣接する画素104はお互いに逆極性で書き込まれる。 【0063】また、同様に横方向隣接画素ごとに2系統の共通配線120,121に接続されており、さらに接続が信号配線103と同様に、1行毎に左右に割り振られているために、逆極性書き込みする画素104にそれぞれ異なった共通電位を供給でき、かつ、その共通電位の極性切り替えも低周波数である1画面書き換え周期とすることができる。 【0064】以上により本実施例では、実施例1における低消費電力,低価格で表示品質が高いことに加えて、更なる消費電力の低減が可能な液晶表示装置を製造コストの増加がなく得られる。 【0065】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば縦方向に1列に並んだ画素104が1行毎に交互に左右に隣接する信号配線103に接続されていることから、信号配線103に出力される信号電圧の極性切り替えを低周波数である1画面書き換え期間としても、上下左右に隣接する画素104はお互いに逆極性で書き込まれ、ちらつきが少なくなるため、信号配線103で消費される電力が少なく、表示品質が高い。 【0066】さらに、共通配線を2系統として、横方向に隣接する画素104にそれぞれ異なる共通配線を接続することで、共通配線の電位を交流化できる。これにより、表示信号出力回路を低電圧,低耐圧化でき、低消費電力で、低価格な液晶表示装置が製造コストの増加がなく得られる。 【0067】さらに、共通配線と画素との接続を信号配線と画素との接続と同じように、1行毎に交互に左右の画素への接続とすることで、共通配線の電圧の交流周期を低周波数である1画面書き換え周期とすることができる。これにより共通配線で消費する電力を低減できるために、さらに低消費電力である液晶表示装置を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005108 【氏名又は名称】株式会社日立製作所
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】小川 勝男
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| 【公開番号】 |
特開平11−271789 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−76972 |
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