| 【発明の名称】 |
人体検知装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】高木 俊昌
【氏名】宇野 真武
【氏名】小田 悟朗
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| 【要約】 |
【課題】人体を正確に検知することができる人体検知装置を提供する。
【解決手段】第1の検知領域R内における熱線の変化量に基づいて移動検知信号を出力する熱線式検知センサ部Bと、第1の検知領域Rに包含される第2の検知領域Sに超音波を送波し、受波された波形パターンと移動検知信号が出力される直前に受波された波形パターンとが異なれば存在検知信号を出力する超音波式検知センサ部Aと、移動検知信号及び存在検知信号がともに出力されていない場合に人体無検知信号を出力する総合判断部Cとを備えた人体検知装置において、前回と今回とにおいて受波した超音波の波形パターンを比較し、予め定めた以上の変化をした際に計測が開始される第1の所定時間と重複して計測される第2の所定時間にわたって移動検知信号が出力していた場合、移動検知信号が出力されなくなったところで人体無検知信号を出力するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1の検知領域内における熱線の変化量を検出し、検出された変化量が予め定めた閾値より大きい場合に人体の移動があったと判断し、移動検知信号を出力する熱線式検知センサ部と、第1の検知領域に包含される第2の検知領域に超音波を送波し、受波された超音波の波形パターンと熱線判断部から移動検知信号が出力される直前の超音波の波形パターンである環境データとを比較し、異なるのであれば第2の検知領域内に物体が存在するとして存在検知信号を出力する超音波判断部とからなる超音波式検知センサ部と、移動検知信号又は存在検知信号のどちらかが出力されている場合には人体が存在すると判断して人体検知信号を出力し、ともに出力されていない場合には人体が存在しないと判断して人体無検知信号を出力する総合判断部とを備えた人体検知装置において、前回の送波時に受波した超音波の波形パターンと今回の送波時に受波した超音波の波形パターンとが予め定めた以上の変化をした後に計測が開始される所定時間を第1の所定時間とし、第1の所定時間を計測中に重複して計測される第2の所定時間にわたって移動検知信号が出力されていた場合、存在検知信号が出力されていたとしても、移動検知信号が出力されなくなったところで人体無検知信号を出力するようにしたことを特徴とする人体検知装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、人体検知センサに係り、更に詳しくは、人体と背景との温度差を検出する熱線式検知センサ部により人体の移動を検出するとともに、超音波を用いた超音波式検知センサにより監視空間内の物体や人体の存在を検出することにより、総合的に人体を検知する人体検知装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来の人体検知装置について図4乃至図7に基づいて説明する。図4は従来の人体検知装置の構成を表すブロック図である。図5は従来の人体検知装置の動作を表すタイミングチャートであり、(a)はその時点での人体の動作を示し、(b)は移動検知信号を示し、(c)は存在検知信号を示し、(d)は存在変動信号を示し、(d)は環境更新フラグ信号を示し、(e)はオフディレー時間の計測開始信号を示し、(f)は負荷出力を示す。図6は従来の他の人体検知装置の動作を表すタイミングチャートであり、(a)はその時点での人体の動作を示し、(b)は移動検知信号を示し、(c)は存在検知信号を示し、(d)は存在変動信号を示し、(d)は環境更新フラグ信号を示し、(e)はオフディレー時間の計測開始信号を示し、(f)は負荷出力を示す。図7は従来の他の人体検知装置の動作を表すタイミングチャートであり、(a)はその時点での人体の動作を示し、(b)は移動検知信号を示し、(c)は存在検知信号を示し、(d)は存在変動信号を示し、(d)は環境更新フラグ信号を示し、(e)はオフディレー時間の計測開始信号を示し、(f)は負荷出力を示す。なお、環境更新フラグは、負荷出力がオフしている時や負荷出力をオフしてもよいと判断されたときにオンされるものであり、環境更新フラグがオンしている間は一定時間毎に後述する環境データが更新されることになる。 【0003】超音波式検知センサ部Aは、超音波振動子を使用して所定の周波数の超音波を第2の検知領域に相当する存在検知領域S内に送波し、存在検知領域S内にある物体からの反射波を超音波振動子によって受波することにより物体の存在を検知するものである。存在検知領域Sとは、送波された超音波が、存在検知領域S内に侵入した物体によって反射された場合に、その反射波を受波できる空間をいい、超音波式検知センサ部Aによる侵入物の検知が可能な空間である。 【0004】熱線式検知センサ部Bは、第1の検知領域に相当する移動検知領域R内において、人体Hの放射する熱により生じた温度変化を検出することが可能な焦電素子を使用して、人体Hの移動を検出するものである。移動検知領域Rとは、存在検知領域Sを含み存在検知領域Sよりも広い空間であり、熱線式検知センサ部Bにより人体Hの移動の検出が可能な空間である。 【0005】従来の人体検知装置は、図4に示すように、超音波式検知センサ部Aと、熱線式検知センサ部Bと、総合判断部Cとからなる。超音波式検知センサ部Aは、発振器10と、送波回路11と、送波間隔決定器12と、超音波送波器及び超音波受波器を共に備える超音波送受波器13と、増幅回路14と、検波回路15と、超音波環境データ記憶部16と、超音波現状データ記億部17と、超音波前回データ記憶部18と、超音波存在検知回路19と、超音波移動検知回路20と、超音波移動時間計測回路28とからなる。熱線式検知センサ部Bは、集光器41と、焦電素子42と、増幅回路43と、熱線判断回路44とからなる。総合判断部Cは、検知判断回路55と、遅延回路56と、減光回路57とからなる。 【0006】超音波式検知センサ部Aにおいて、発振器10から出力される発振信号は、送波回路11においてトーンバースト波となり、送波間隔決定器12により決定された送波間隔で超音波送受波器13から超音波として送波される。送波された超音波は、存在検知領域S内の物体により反射され、反射波として超音波送受波器13により受波される。受波された超音波は、増幅回路14により増幅された後、検波回路15により検波される。検波回路15において検波された検波信号は、超音波現状データ記憶部17に入力される。 【0007】超音波環境データ記憶部16及び超音波現状データ記憶部17、超音波前回データ記憶部18は、検波回路15において検波された検波信号を時系列の波形パターンとして記億する。超音波環境データ記憶部16は、熱線判断回路44から移動検知信号が出力される直前の超音波の波形パターンである環境データを記憶する。また、超音波現状データ記憶部17は、最も新しく受信された波形パターンである現状データを記憶する。そして、超音波存在検知回路19では、環境データに対して現状データが変化したことを認識することにより人体Hの存在/非存在を判断し、存在検知信号を出力する。 【0008】さらに、超音波現状データ記憶部17に記憶された現状データは、適宜更新されることになるが、新たに更新される前に超音波現状データ記憶部17に記憶された現状データを前回データとして超音波前回データ記憶部18に記憶する。そして、超音波移動検知回路20では、前回データに対して現状データが変化したことを認識することにより人体Hの移動を判断する。超音波移動時間計測回路28では、超音波移動時間計測回路28により人体Hの移動が停止(前回データと現状データが一致)してからの時間を計測し、所定時間以上にわたって前回データと現状データが一致する場合に超音波移動停止信号を出力する。 【0009】熱線式検知センサ部Bにおいて、集光器41は、レンズまたは反射鏡等から構成されて、人体等の物体から放射される熱線を集光する。この集光された熱線は、焦電素子42により温度変化として検出される。温度変化に応じて変化する焦電素子42の出力電流は、電圧に変換され焦電素子42から出力される。増幅回路43は、焦電素子42の出力を増幅して熱線判断回路44に入力する。熱線判断回路44は、入力された電圧が閾値電圧より大きければ移動検知領域R内で人体Hの移動があったと判断して移動検知信号を出力する。 【0010】総合判断部Cにおいて、検知判断回路55は、超音波存在検知回路19から出力される存在検知信号及び熱線判断回路44から出力される移動検知信号の有無を監視することで人体Hの有無を総合的に判断する。すなわち、どちらかの信号が出力されると直ちに人体検知信号を出力し、どちらの信号も出力されなくなったところで遅延回路56により所定のオフディレー時間が経過した後に人体無検知信号を出力する。また、超音波存在検知回路19から存在検知信号が出力されていたとしても、超音波移動時間計測回路28から超音波移動停止信号が出力されると、熱線判断回路44から出力される移動検知信号が出力されなくなったところでオフディレー時間経過後に人体無検知信号を出力する。 【0011】この人体検知装置により出力された人体検知信号及び人体無検知信号を用いて外部負荷のオン・オフ制御を行うことができ、例えば、トイレ照明などにおいて、人体Hがトイレ入室と同時に照明が点灯し、退室後しばらくすると照明が消灯するといった制御が可能となる。なお、ここで説明する人体検知装置は、総合判断部Cに減光回路57を有しており、負荷として接続される照明を人体無検知信号が出力されてから一定時間かけて減光し消灯するようにしている。 【0012】また、人体Hが荷物Lを持って存在検知領域Sに侵入し荷物Lを残して退出した場合、現状データと環境データが一致しないため存在検知信号が出力され続けることになるものの、前回データと現状データとが所定時間にわたって一致し、その間熱線判断回路44から移動検知信号を出力していると、熱線判断回路44から移動検知信号が出力されなくなったところでオフディレー時間の計測が開始され、オフディレー時間経過したところで人体無検知信号が出力されることになる。 【0013】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上述のような構成の人体検知装置では、前回データと現状データが一致してから所定時間が経過した後に超音波移動停止信号を出力するようにしているが、図5に示すように、この時間を長く設定する(ここでは4秒間)と超音波移動停止信号が出力されるまでに熱線判断回路44から移動検知信号が出力されなくなってしまうため、オフディレー時間の計測が開始されず、人体Hが検知領域から退室後も負荷に相当する照明が消灯されないという問題点を有している。また、図6に示すように、この時間を短く設定する(ここでは1秒間)と前述の問題点は解決されるものの、図7に示すように、存在検知領域Sで人体Hが読書をする場合、超音波による移動が検知されないものの、本のページをめくるといった微動により移動検知信号が出力されるといった状況において、移動検知信号が出力されなくなるとオフディレー時間経過後に照明が減光されてしまうという問題点を有していた。 【0014】本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、人体を正確に検知することが可能となる人体検知装置を提供することにある。 【0015】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、第1の検知領域内における熱線の変化量を検出し、検出された変化量が予め定めた閾値より大きい場合に人体の移動があったと判断し、移動検知信号を出力する熱線式検知センサ部と、第1の検知領域に包含される第2の検知領域に超音波を送波し、受波された超音波の波形パターンと熱線判断部から移動検知信号が出力される直前の超音波の波形パターンである環境データとを比較し、異なるのであれば第2の検知領域内に物体が存在するとして存在検知信号を出力する超音波判断部とからなる超音波式検知センサ部と、移動検知信号又は存在検知信号のどちらかが出力されている場合には人体が存在すると判断して人体検知信号を出力し、ともに出力されていない場合には人体が存在しないと判断して人体無検知信号を出力する総合判断部とを備えた人体検知装置において、前回の送波時に受波した超音波の波形パターンと今回の送波時に受波した超音波の波形パターンとが予め定めた以上の変化をした後に計測が開始される所定時間を第1の所定時間とし、第1の所定時間を計測中に重複して計測される第2の所定時間にわたって移動検知信号が出力されていた場合、存在検知信号が出力されていたとしても、移動検知信号が出力されなくなったところで人体無検知信号を出力するようにしたことを特徴とするものである。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態について図1乃至図3に基づき詳細に説明する。図1は人体検知装置の構成を示すブロック図である。図2は人体検知装置の動作を表すタイミングチャートで、人体が内開き扉を有するトイレに入り、便座を開いたまま退室する様子を示すものであり、(a)はその時点での人体の動作を示し、(b)は移動検知信号を示し、(c)は存在検知信号を示し、(d)は存在変動信号を示し、(d)は環境更新フラグ信号を示し、(e)はオフディレー時間の計測開始信号を示し、(f)は負荷出力を示す。図3は他の人体検知装置の動作を表すタイミングチャートで、人体が存在検知領域にて読書する様子を示すものであり、(a)はその時点での人体の動作を示し、(b)は移動検知信号を示し、(c)は存在検知信号を示し、(d)は存在変動信号を示し、(d)は環境更新フラグ信号を示し、(e)はオフディレー時間の計測開始信号を示し、(f)は負荷出力を示す。なお、従来の技術で説明した人体検知装置と同等の箇所には同じ符号を付し、同等の箇所の詳細な説明は省略する。 【0017】この人体検知装置は、トイレの天井等に取付られ、検知領域内の人体を正確に検知することにより、トイレの照明器具(図示せず)の点灯消灯の制御等を行うものである。 【0018】図1において人体検知装置は、超音波式検知センサ部Aと、熱線式検知センサ部Bと、総合判断部Cとからなる。超音波式検知センサ部Aは、発振器10と、送波回路11と、送波間隔決定器12と、超音波送波器及び超音波受波器を共に備える超音波送受波器13と、増幅回路14と、検波回路15と、超音波環境データ記億部16と、超音波現状データ記億部17と、超音波前回データ記憶部18と、超音波存在検知回路19と、超音波移動検知回路20と、超音波移動時間計測回路28とからなる。熱線式検知センサ部Bは、集光器41と、焦電素子42と、増幅回路43と、熱線判断回路44と、熱線移動時間計測回路45とからなる。総合判断部Cは検知判断回路55と、遅延回路56と、減光回路57とからなる。 【0019】熱線式検知センサ部Bにおいて、集光器41を経て入射した熱線は、焦電素子42により電圧変化として検出された後、増幅されて熱線判断回路44に入力される。熱線判断回路44は、入力された電圧が閾値電圧より大きければ移動検知領域R内で人体Hの移動があったと判断して移動検知信号を出力する。その際、熱線移動時間計測回路45は、移動検知信号が出力されている時間を計測する。 【0020】総合判断部Cにおいて、検知判断回路55は、超音波存在検知回路19から出力される存在検知信号及び熱線判断回路44から出力される移動検知信号の有無を監視することで人体Hの有無を総合的に判断する。すなわち、どちらかの信号が出力されると直ちに人体検知信号を出力し、どちらの信号も出力されなくなったところで遅延回路56により所定のオフディレー時間が経過した後に人体無検知信号を出力する。 【0021】また、超音波存在検知回路19から存在検知信号が出力されていたとしても、超音波移動時間計測回路28から超音波移動停止信号が出力されると、熱線判断回路44から出力される移動検知信号が出力されなくなったところでオフディレー時間経過後に人体無検知信号を出力する。この時、予め定めた時間t1以上にわたって熱線判断回路44の移動検知信号が出力されている間に、超音波移動がないと判断される時間t2が経過すると、移動検知信号が停止されたところでオフディレー時間の計測が開始されるとともに、環境更新フラグがオンされる。そして、予め定めたオフディレー時間経過後に人体無検知信号が出力されることになる。なお、t1>t2であり、超音波移動停止信号は人体無検知信号が出力されている間に発生するものとする。 【0022】本実施の形態によれば、図2に示すように、人体Hが退室後に消灯し、図3に示すように、超音波存在検知領域内で読書をする等、超音波の移動がなく熱線信号が出力される場合、オフディレー時間静止しても減光してしまうことはない。 【0023】 【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明にあっては、第1の検知領域内における熱線の変化量を検出し、検出された変化量が予め定めた閾値より大きい場合に人体の移動があったと判断し、移動検知信号を出力する熱線式検知センサ部と、第1の検知領域に包含される第2の検知領域に超音波を送波し、受波された超音波の波形パターンと熱線判断部から移動検知信号が出力される直前の超音波の波形パターンである環境データとを比較し、異なるのであれば第2の検知領域内に物体が存在するとして存在検知信号を出力する超音波判断部とからなる超音波式検知センサ部と、移動検知信号又は存在検知信号のどちらかが出力されている場合には人体が存在すると判断して人体検知信号を出力し、ともに出力されていない場合には人体が存在しないと判断して人体無検知信号を出力する総合判断部とを備えた人体検知装置において、前回の送波時に受波した超音波の波形パターンと今回の送波時に受波した超音波の波形パターンとが予め定めた以上の変化をした後に計測が開始される所定時間を第1の所定時間とし、第1の所定時間を計測中に重複して計測される第2の所定時間にわたって移動検知信号が出力されていた場合、存在検知信号が出力されていたとしても、移動検知信号が出力されなくなったところで人体無検知信号を出力するようにしたので、環境データと異なる波形パターンが検出されたときにそれが人体によるものなのか人体が持ち込んだ物によるものなのかを区別することができるため、人体を正確に検知することが可能となる人体検知装置を提供することができるという効果を奏する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005832 【氏名又は名称】松下電工株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】安藤 淳二 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−271444 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−76912 |
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