| 【発明の名称】 |
目標追尾装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】岸本 拓也
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| 【要約】 |
【課題】遠方に存在したり、目標の反射面積が小さいなどの理由で目標情報のドップラ周波数のノイズが大きい場合でも、検出目標が、遠隔指令装置7からの指定目標であるにもかかわらず指定外目標であると誤判定することなしに、追尾対象である目標を継続的に追尾することができる目標追尾装置を得る。
【解決手段】遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅を信号処理部からの目標情報から得た過去n回の観測ドップラ周波数の標準偏差で補正した指定目標判定ドップラ周波数存在幅を得る標準偏差による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部8を設けた。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 目標に関する受信ビデオを得るレーダ装置と、この受信ビデオが入力され、目標に関する目標情報を得る信号処理部と、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅と上記目標情報から得た過去n(nは1以上の整数)回の観測ドップラ周波数の標準偏差から指定目標判定ドップラ周波数存在幅を得る標準偏差による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部と、上記目標情報のドップラ周波数のうち、上記指定目標判定ドップラ周波数存在幅の内側にあるドップラ周波数を指定目標のドップラ周波数と判定するドップラ差による指定目標判定部と、指令受信装置に指定目標情報を送信する遠隔指令装置と、上記遠隔指令装置から送信された指定目標情報を受信する指令受信装置と、指定目標を未検出の場合、上記指令受信装置から入力した指定目標のドップラ周波数から上記レーダ装置に与えるドップラ制御量を得、指定目標を検出した場合、指定目標と判定した検出目標の周波数誤差から上記レーダ装置に与えるドップラ制御量を得る周波数追尾部とを具備したことを特徴とする目標追尾装置。 【請求項2】 目標に関する受信ビデオを得るレーダ装置と、この受信ビデオが入力され、目標に関する目標情報を得る信号処理部と、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅と上記目標情報から得た観測ドップラ周波数のS/N比から指定目標判定ドップラ周波数存在幅を得るS/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部と、上記目標情報のドップラ周波数のうち、上記指定目標判定ドップラ周波数存在幅の内側にあるドップラ周波数を指定目標のドップラ周波数と判定するドップラ差による指定目標判定部と、指令受信装置に指定目標情報を送信する遠隔指令装置と、上記遠隔指令装置から送信された指定目標情報を受信する指令受信装置と、指定目標を未検出の場合、上記指令受信装置から入力した指定目標のドップラ周波数から上記レーダ装置に与えるドップラ制御量を得、指定目標を検出した場合、指定目標と判定した検出目標の周波数誤差から上記レーダ装置に与えるドップラ制御量を得る周波数追尾部とを具備したことを特徴とする目標追尾装置。 【請求項3】 目標に関する受信ビデオを得るレーダ装置と、この受信ビデオが入力され、目標に関する目標情報を得る信号処理部と、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅と上記目標情報から得た観測ドップラ周波数の過去n(nは1以上の整数)回の平均S/N比から指定目標判定ドップラ周波数存在幅を得る平均S/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部と、上記目標情報のドップラ周波数のうち、上記指定目標判定ドップラ周波数存在幅の内側にあるドップラ周波数を指定目標のドップラ周波数と判定するドップラ差による指定目標判定部と、指令受信装置に指定目標情報を送信する遠隔指令装置と、上記遠隔指令装置から送信された指定目標情報を受信する指令受信装置と、指定目標を未検出の場合、上記指令受信装置から入力した指定目標のドップラ周波数から上記レーダ装置に与えるドップラ制御量を得、指定目標を検出した場合、指定目標と判定した検出目標の周波数誤差から上記レーダ装置に与えるドップラ制御量を得る周波数追尾部とを具備したことを特徴とする目標追尾装置。 【請求項4】 目標に関する受信ビデオを得るレーダ装置と、この受信ビデオが入力され、目標に関する目標情報を得る信号処理部と、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅と上記目標情報から得た観測相対距離から指定目標判定ドップラ周波数存在幅を得る相対距離による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部と、上記目標情報のドップラ周波数のうち、上記指定目標判定ドップラ周波数存在幅の内側にあるドップラ周波数を指定目標のドップラ周波数と判定するドップラ差による指定目標判定部と、指令受信装置に指定目標情報を送信する遠隔指令装置と、上記遠隔指令装置から送信された指定目標情報を受信する指令受信装置と、指定目標を未検出の場合、上記指令受信装置から入力した指定目標のドップラ周波数から上記レーダ装置に与えるドップラ制御量を得、指定目標を検出した場合、指定目標と判定した検出目標の周波数誤差から上記レーダ装置に与えるドップラ制御量を得る周波数追尾部とを具備したことを特徴とする目標追尾装置。 【請求項5】 目標に関する受信ビデオを得るレーダ装置と、この受信ビデオが入力され、目標に関する目標情報を得る信号処理部と、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅にヒステリシスを持たせ、指定目標ドップラ周波数存在幅を得るヒステリシス付き指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部と、上記目標情報のドップラ周波数のうち、上記指定目標判定ドップラ周波数存在幅の内側にあるドップラ周波数を指定目標のドップラ周波数と判定するドップラ差による指定目標判定部と、指令受信装置に指定目標情報を送信する遠隔指令装置と、上記遠隔指令装置から送信された指定目標情報を受信する指令受信装置と、指定目標を未検出の場合、上記指令受信装置から入力した指定目標のドップラ周波数から上記レーダ装置に与えるドップラ制御量を得、指定目標を検出した場合、指定目標と判定した検出目標の周波数誤差から上記レーダ装置に与えるドップラ制御量を得る周波数追尾部とを具備したことを特徴とする目標追尾装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、遠隔指令装置から指定された飛行目標を継続して追尾する目標追尾装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】図18は、従来の目標追尾装置を示す構成図である。図18において1は指定目標、2はレーダ装置、3は信号処理部、4はドップラ差による指定目標判定部、5は周波数追尾部、6は指令受信装置、7は遠隔指令装置である。 【0003】従来の目標追尾装置が適用されるシステムにおいては、遠隔指令装置7から追尾の指令が出され、指定目標1がレーダ装置2の目標探知範囲に入ってきて、遠隔指令装置7から指定された指定目標1を継続して追尾する場合に、レーダ装置2から指定目標1に向かって送信した送信波が指定目標1に反射し、反射した電波を受信電波としてレーダ装置2で受信し受信ビデオを検出する。信号処理部3においてこの受信ビデオのデジタル化を行い、周波数分析を行い、信号検出を行ってその結果を目標情報としてまとめ、ドップラ差による指定目標判定部4において、図19に示すように、上記目標情報の観測ドップラ周波数fd1(n)及びfd2(n)のうち、遠隔指令装置7から送信され指令受信装置6で受信された指定目標のドップラ周波数fdtと指定目標のドップラ周波数存在幅fdw0からこの指定範囲にある観測ドップラ周波数fd1(n)を指定目標のドップラ周波数と判定する。周波数追尾部5において、この指定目標と判定したドップラ周波数の周波数誤差Δfd(n)と前回のドップラ制御量fdc(n−1)からレーダ装置2に与えるドップラ制御量fdc(n)を次式により算出し、このドップラ制御量fdc(n)によってレーダ装置2を制御することによって指定目標1を継続的に追尾できるようになっていた。 【0004】 【数1】
【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の目標追尾装置は上記のように構成されているので、従来の目標追尾装置においては、指定目標1が、遠方に存在したり、目標の反射面積が小さいなどの理由でS/N比が小さい場合に、図20に示すように信号処理部3から得た目標情報の観測ドップラ周波数fd1(1)〜fd1(n)は、指定目標の真のドップラ周波数fd1′に比べてノイズが大きくなり、ドップラ差による指定目標判定部4で、遠隔指令装置7から送られた指定目標のドップラ周波数の存在範囲を観測ドップラ周波数fd1(2)やfd1(n−2)のように頻繁に超えるようになるため、検出目標が、指定目標であるにもかかわらず指定外目標であると誤判定する。それが原因で、周波数追尾部5において、指定目標が未検出であるため指定目標の周波数誤差からレーダ装置2に与えるドップラ制御量を算出できなくなり、追尾対象である指定目標を継続的に追尾することが不可能となる問題点があった。 【0006】この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、遠方に存在したり、目標の反射面積が小さいなどの理由で目標情報のドップラ周波数のノイズが大きい場合、指定目標のドップラ周波数の存在範囲をアダプティブに変更することにより追尾対象である目標を継続的に追尾することができる目標追尾装置を得ることを目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】第1の発明は、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅を信号処理部からの目標情報から得た過去n(nは1以上の整数)回の観測ドップラ周波数の標準偏差で補正した指定目標判定ドップラ周波数存在幅を得る標準偏差による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部を設けたものである。 【0008】また、第2の発明は、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅を信号処理部からの目標情報から得た観測ドップラ周波数のS/N比で補正した指定目標判定ドップラ周波数存在幅を得るS/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部を設けたものである。 【0009】また、第3の発明は、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅を信号処理部からの目標情報から得た観測ドップラ周波数の過去n回の平均S/N比で補正した指定目標判定ドップラ周波数存在幅を得る平均S/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部を設けたものである。 【0010】また、第4の発明は、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅を信号処理部からの目標情報から得た観測相対距離で補正した指定目標判定ドップラ周波数存在幅を得る相対距離による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部を設けたものである。 【0011】また、第5の発明は、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅にヒステリシスを持たせ、指定目標判定ドップラ周波数存在幅を得るヒステリシス付き指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部を設けたものである。 【0012】 【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明による目標追尾装置の実施の形態1を示す構成図である。図において1〜7は上記従来装置と全く同一のものである。8は標準偏差による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部である。 【0013】また、図2はこの発明の実施の形態1の指定目標判定処理手順を示すフローチャートである。以下に、図2における処理手順について述べる。この発明が適用されるシステムは、従来装置と同様にレーダ装置2は目標へ指向し電波を送受信することで受信ビデオが得られ、得られた受信ビデオを従来装置と同様に信号処理部3において目標情報としてまとめる。そこで、図2に示されるように、上記標準偏差による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部8において、遠隔指令装置7から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅fdw0と過去n回(nは1以上の整数)の観測ドップラ周波数の標準偏差σfdnから指定目標判定ドップラ周波数存在幅fdwを算出する処理手順9を行う。 【0014】次に、ドップラ差による指定目標判定部4において、観測ドップラ周波数の内、上記指定目標判定ドップラ周波数存在幅fdw内に含まれるものを指定目標と判定する処理手順10を行う。処理手順9及び処理手順10を行うことにより、図3に示すようなバラツキの大きい観測ドップラ周波数fd1′(1)〜fd1′(n)の入力があった場合、指定目標の存在範囲はfdt+fdw′の位置まで広がるため従来の指定目標の存在範囲fdt+fdw0で指定外目標と誤判定されていたfd1′(2)とfd1′(n−2)は指定目標であると正常に判定される。逆に、図4に示すようなバラツキの小さい観測ドップラ周波数fd1′′(1)〜fd1′′(n)の入力があった場合、指定目標の存在範囲はfdt+fdw′′の位置まで狭まるためもし近傍に指定外目標が通過し、観測ドップラ周波数fd2(n−2)とfd2(n−1)の入力があった場合でもこの入力を指定外目標であるとして指定目標の観測ドップラ周波数fd1′′(1)〜fd1′′(n)と分離することができる。この判定に従い、周波数追尾部5において、この指定目標と判定したドップラ周波数の周波数誤差とレーダ装置2に与えるドップラ制御量を算出し、このドップラ制御量によってレーダ装置2を制御することによって指定目標1を継続的に追尾する。 【0015】実施の形態2.図5はこの発明による目標追尾装置の実施の形態2を示す構成図である。図において1〜7は上記従来装置と全く同一のものである。11はS/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部である。 【0016】また、図6はこの発明の実施の形態2の指定目標判定処理手順を示すフローチャートである。以下に、図6における処理手順について述べる。この発明が適用されるシステムは、従来装置と同様にレーダ装置2は目標へ指向し電波を送受信することで受信ビデオが得られ、得られた受信ビデオを従来装置と同様に信号処理部3において目標情報としてまとめる。そこで、図6に示されるように、上記S/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部11において、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅fdw0と観測ドップラ周波数のS/N比から指定目標判定ドップラ周波数存在幅fdwを算出する処理手順12を行う。 【0017】次に、ドップラ差による指定目標判定部において、観測ドップラ周波数の内、上記指定目標判定ドップラ周波数存在幅fdw内に含まれるものを指定目標と判定する処理手順13を行う。処理手順12及び処理手順13を行うことにより、図7に示すような観測ドップラ周波数のS/N比sn′(1)〜sn′(n)が小さく、ノイズの大きい観測ドップラ周波数fd1′(1)〜fd1′(n)の入力があった場合、指定目標の存在範囲はfdt+fdw′の位置まで広がるため従来の指定目標の存在範囲fdt+fdw0で指定外目標と誤判定されていたfd1′(2)とfd1′(n−2)は指定目標であると正常に判定される。逆に、図8に示すような観測ドップラ周波数のS/N比sn′′(1)〜sn′′(n)が大きく、ノイズの小さい観測ドップラ周波数fd1′′(1)〜fd1′′(n)の入力があった場合、指定目標の存在範囲はfdt+fdw′′の位置まで狭まるためもし近傍に指定外目標が通過し、観測ドップラ周波数fd2(n−2)とfd2(n−1)の入力があった場合でもこの入力を指定外目標であるとして指定目標の観測ドップラ周波数fd1′′(1)〜fd1′′(n)と分離することができる。この判定に従い、周波数追尾部5において、この指定目標と判定したドップラ周波数の周波数誤差とレーダ装置2に与えるドップラ制御量を算出し、このドップラ制御量によってレーダ装置2を制御することによって指定目標1を継続的に追尾する。 【0018】実施の形態3.図9はこの発明による目標追尾装置の実施の形態3を示す構成図である。図において1〜7は上記従来装置と全く同一のものである。14は平均S/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部である。 【0019】また、図10はこの発明の実施の形態3の指定目標判定処理手順を示すフローチャートである。以下に、図10における処理手順について述べる。この発明が適用されるシステムは、従来装置と同様にレーダ装置2は目標へ指向し電波を送受信することで受信ビデオが得られ、得られた受信ビデオを従来装置と同様に信号処理部3において目標情報としてまとめる。そこで、図10に示されるように、上記平均S/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部14において、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅fdw0と過去n回(nは1以上の整数)の観測ドップラ周波数の平均S/N比から指定目標判定ドップラ周波数存在幅fdwを算出する処理手順15を行う。 【0020】次に、ドップラ差による指定目標判定部において、観測ドップラ周波数の内、上記指定目標判定ドップラ周波数存在幅fdw内に含まれるものを指定目標と判定する処理手順16を行う。処理手順15及び処理手順16を行うことにより、上記実施の形態2で記述したS/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部14の効果に加えて、図11に示すような観測ドップラ周波数のS/N比sn′(1)〜sn′(n)が小さく、ノイズの大きい観測ドップラ周波数fd1′(1)〜fd1′(n)の入力があり、S/N比sn′(n−2)のように一瞬だけS/N比が大きい観測ドップラ周波数fd1′(n−2)の入力がある場合、上記のS/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部11では指定目標の存在範囲はfdt+fdw′の位置となるため観測ドップラ周波数fd1′(n−2)は指定外目標と誤判定されてしまうが、上記の平均S/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部14ではS/N比sn′(1)〜sn′(n)の平均値を使用することにより指定目標判定ドップラ周波数存在幅が平滑化され指定目標の存在範囲はfdt+fdw′′′の位置となるため観測ドップラ周波数fd1′(n−2)は指定目標であると正常に判定される。この判定に従い、周波数追尾部5において、この指定目標と判定したドップラ周波数の周波数誤差とレーダ装置2に与えるドップラ制御量を算出し、このドップラ制御量によってレーダ装置2を制御することによって指定目標1を継続的に追尾する。 【0021】実施の形態4.図12はこの発明による目標追尾装置の実施の形態4を示す構成図である。図において1〜7は上記従来装置と全く同一のものである。17は相対距離による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部である。 【0022】また、図13はこの発明の実施の形態4の指定目標判定処理手順を示すフローチャートである。以下に、図13における処理手順について述べる。この発明が適用されるシステムは、従来装置と同様にレーダ装置2は目標へ指向し電波を送受信することで受信ビデオが得られ、得られた受信ビデオを従来装置と同様に信号処理部3において目標情報としてまとめる。そこで、図13に示されるように、上記相対距離による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部17において、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅fdw0と観測相対距離から指定目標判定ドップラ周波数存在幅fdwを算出する処理手順18を行う。 【0023】次に、ドップラ差による指定目標判定部4において、観測ドップラ周波数の内、上記指定目標判定ドップラ周波数存在幅fdw内に含まれるものを指定目標と判定する処理手順19を行う。処理手順18及び処理手順19を行うことにより、図14に示すような目標の相対距離r(1)〜r(4)が大きく、ノイズの大きい観測ドップラ周波数fd1′(1)〜fd1′(4)の入力があった場合、指定目標の存在範囲はfdt+fdw′の位置まで広がるため従来の指定目標の存在範囲fdt+fdw0で指定外目標と誤判定されていたfd1′(2)は指定目標であると正常に判定される。逆に、目標の相対距離r(n−3)〜r(n)が小さく、ノイズの小さい観測ドップラ周波数fd1′(n−3)〜fd1′(n)の入力があった場合、指定目標の存在範囲はfdt+fdw′′の位置まで狭まるためもし近傍に指定外目標が通過し、観測ドップラ周波数fd2(n−2)とfd2(n−1)の入力があった場合でもこの入力を指定外目標であるとして指定目標の観測ドップラ周波数fd1′(1)〜fd1′(n)と分離することができる。この判定に従い、周波数追尾部5において、この指定目標と判定したドップラ周波数の周波数誤差とレーダ装置2に与えるドップラ制御量を算出し、このドップラ制御量によってレーダ装置2を制御することによって指定目標1を継続的に追尾する。 【0024】実施の形態5.図15はこの発明による目標追尾装置の実施の形態5を示す構成図である。図において1〜7は上記従来装置と全く同一のものである。20はヒステリシス付き指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部である。 【0025】また、図16はこの発明の実施の形態5の指定目標判定処理手順を示すフローチャートである。以下に、図16における処理手順について述べる。この発明が適用されるシステムは、従来装置と同様にレーダ装置2は目標へ指向し電波を送受信することで受信ビデオが得られ、得られた受信ビデオを従来装置と同様に信号処理部3において目標情報としてまとめる。そこで、図16に示されるように、上記ヒステリシス付き指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部20において、観測ドップラ周波数の動きに従って、遠隔指令装置から送信される指定目標ドップラ周波数存在幅fdw0にヒステリシスを持たせた指定目標判定ドップラ周波数存在幅fdwを算出する処理手順21を行う。 【0026】次に、ドップラ差による指定目標判定部4において、観測ドップラ周波数の内、上記指定目標判定ドップラ周波数存在幅fdw内に含まれるものを指定目標と判定する処理手順22を行う。処理手順21及び処理手順22を行うことにより、図17に示すような指定目標の存在範囲の外から内に入っていくる観測ドップラ周波数fd1′(1)〜fd1′(6)の入力があった場合、指定目標の存在範囲はfdt+fdw′からfdt+fdw′′の位置まで広がり、逆の指定目標の存在範囲の内から外に出ていく観測ドップラ周波数fdt′(n−2)〜fd1′(n)の出力があった場合、指定目標の存在範囲はfdt+fdw′′からfdt+fdw′′′の位置まで狭まるため、従来の指定目標の存在範囲fdt+fdw0でfd1′(3)とfd1′(5)が指定外目標と誤判定されるようなノイズによる指定目標の存在範囲の境界でのバタツキが無くなり、指定目標であるにもかかわらず指定外目標出あると誤判定することがなくなる。この判定に従い、周波数追尾部5において、この指定目標と判定したドップラ周波数の周波数誤差とレーダ装置2に与えるドップラ制御量を算出し、このドップラ制御量によってレーダ装置2を制御することによって指定目標1を継続的に追尾する。 【0027】 【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成され処理するので、以下に記載されるような効果を奏する。 【0028】第1の発明は、標準偏差による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部8を設けたことにより、観測ドップラ周波数のバラツキが大きい時は、指定目標判定ドップラ周波数存在幅を大きくし、バラツキが小さい時は、指定目標判定ドップラ周波数存在幅を小さくするため、検出目標が、指定目標のドップラ周波数の存在範囲を頻繁に超えなくなり、指定目標であるにもかかわらず指定外目標であると誤判定することがなくなる。 【0029】また、第2の発明は、S/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部11を設けたことにより、S/N比が低い時は、観測ドップラ周波数のノイズは大きく、S/N比が高い時は、観測ドップラ周波数のノイズは小さいことを前提として、S/N比が低い時は、指定目標判定ドップラ周波数存在幅を大きくし、S/N比が高い時は、指定目標判定ドップラ周波数存在幅を小さくするため、検出目標が、指定目標のドップラ周波数の存在範囲を頻繁に超えなくなり、指定目標であるにもかかわらず指定外目標であると誤判定することがなくなる。 【0030】また、第3の発明は、平均S/N比による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部14を設けたことにより、平均S/N比が低い時は、観測ドップラ周波数のノイズは大きく、平均S/N比が高い時は、観測ドップラ周波数のノイズは小さいことを前提として、平均S/N比が低い時は、指定目標判定ドップラ周波数存在幅を大きくし、平均S/N比が高い時は、指定目標判定ドップラ周波数存在幅を小さくするため、及びS/N比を平均することでノイズによる指定目標のドップラ周波数の存在範囲の変動が抑えられるため、検出目標が、指定目標のドップラ周波数の存在範囲を頻繁に超えなくなり、指定目標であるにもかかわらず指定外目標であると誤判定することがなくなる。 【0031】また、第4の発明は、相対距離による指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部17を設けたことにより、観測相対距離が遠い時は、観測ドップラ周波数のノイズは大きく、観測相対距離が近い時は、観測ドップラ周波数のノイズは小さいことを前提として、観測相対距離が遠い時は、指定目標判定ドップラ周波数存在幅を大きくし、観測相対距離が近い時は、指定目標判定ドップラ周波数存在幅を小さくするため、検出目標が、指定目標のドップラ周波数の存在範囲を頻繁に超えなくなり、指定目標であるにもかかわらず指定外目標であると誤判定することがなくなる。 【0032】また、第5の発明は、ヒステリシス付き指定目標判定ドップラ周波数存在幅算出部20を設けたことにより、ノイズによる指定目標判定ドップラ周波数存在幅の境界でのバタツキが無くなるため、検出目標が、指定目標のドップラ周波数の存在範囲を頻繁に超えなくなり、指定目標であるにもかかわらず指定外目標であると誤判定することがなくなる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006013 【氏名又は名称】三菱電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月23日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−271438 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−74067 |
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