| 【発明の名称】 |
電波受信装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】矢吹 治
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| 【要約】 |
【課題】周波数未知の電波パルスを受信してその電波の特性を測定するために、受信帯域を変化させながら受信を行う電波受信装置において、スペクトラムのメインローブでチューニングした時と、サイドローブでチューニングした時とを簡単に判別する。
【解決手段】従来の周波数混合器12、可変局部発振器13、中間周波数増幅器14、狭帯域フィルタ16、検波増幅器18及び信号処理部22に加えて、受信入力信号を一定振幅に制限して増幅する広帯域振幅制限増幅器24と、広帯域振幅制限増幅器24からの出力を狭帯域フィルタ16の帯域とほぼ同じ帯域でろ過する第2狭帯域フィルタ26と、狭帯域フィルタ26からの出力を検波する第2検波増幅器28と、第2検波増幅器28からの出力とスレショルドとの比較を行い、第2検波増幅器28からの出力がスレショルド以上またはスレショルドより大きいときに信号を出力する振幅比較器30と、をさらに備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 キャリア周波数未知の電波パルスを受信してその電波パルスの特性を測定するために、受信帯域を変化させながら受信を行う電波受信装置において、受信入力信号を一定振幅に制限して増幅する広帯域振幅制限増幅手段と、前記広帯域振幅制限増幅手段からの出力を前記受信帯域とほぼ同じ周波数帯域で通過させる狭帯域フィルタ手段と、前記狭帯域フィルタ手段からの出力を検波する検波手段と、前記検波手段からの出力とスレショルドとの比較を行い、検波手段からの出力がスレショルド以上またはスレショルドより大きいときに信号を出力する振幅比較手段と、をさらに備え、振幅比較手段から信号が出力された場合に受信入力信号のスペクトラムのメインローブが前記受信帯域内にあることを判別する電波受信装置。 【請求項2】 請求項1記載の電波受信装置において、受信入力信号の特性を測定する信号処理部をさらに備えており、前記信号処理部は、前記振幅比較手段からの信号をトリガ信号として受信入力信号の特性の測定を開始する電波受信装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、キャリア周波数未知の到来電波パルスを受信して、例えばそのパルス幅、パルス振幅、パルス繰り返し周期、キャリア周波数等の特性を測定する電波受信装置に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、この種の電波受信装置としては、例えば図4に示したものがある。この電波受信装置は、主に、周波数混合器12、可変局部発振器13、中間周波数増幅器14、狭帯域フィルタ16、検波増幅器18、振幅比較器20及び信号処理部22を備えた受信周波数掃引型スーパーヘテロダイン受信装置となっている。 【0003】アンテナ11で受信された受信入力信号は、周波数混合器12で可変局部発振器13の信号と混合され、中間周波数に変換される。そして、中間周波数増幅器14で増幅された後、狭帯域フィルタ16でろ過され、検波増幅器18で増幅検波されて、ビデオ信号として信号処理部22へと出力される。検波増幅器18からのビデオ信号は、同時に振幅比較器20へも出力されており、振幅比較器20でノイズレベルぎりぎりに設定されたスレショルドと比較されて、スレショルドを越えた場合に、振幅比較器20から信号が信号処理部22へと送られる。信号処理部22では、振幅比較器20からの信号をトリガ信号として、検波増幅器18からのビデオ信号の処理を開始する。例えば、ビデオ信号のA/D変換を開始してこのビデオ信号の振幅を測定したり、また、ビデオ信号の幅、またはビデオ信号と次のビデオ信号との間隔を測定することにより、パルス振幅、パルス幅、パルス繰り返し周期を測定し、信号処理部22が内蔵するCPUへと送られて、信号処理部22に同じく内蔵されるメモリに格納される。 【0004】一般的に、パルス信号のスペクトラムは、図5に示すように、キャリア周波数fC を中心に左右対称に広がるsinc(x)関数で描かれ、メインローブMの他に1/τ(τはパルス幅)の周期毎にサイドローブSが現れる。受信装置の受信帯域幅となる狭帯域フィルタ16の帯域幅BifはS/Nの向上の観点等からできるだけ狭く設定するが、少なくとも、受信するであろうと考えられる電波パルスの最小パルス幅に適合するような帯域幅、即ち、最小パルス幅の信号スペクトラムのメインローブ幅程度の幅を持つように設定されている。そして、未知のキャリア周波数を持つパルス信号を所望の受信帯域において受信し分析するため、信号処理部22からの制御により可変局部発振器13の局部発振周波数fL を帯域幅Bifに相当する周波数幅で変化させながら掃引している(図6参照)。 【0005】信号処理部22では、振幅比較器20からのパルス信号が出力されたときに、測定を開始してパルス振幅、パルス幅、パルス繰り返し周期を求めると共に、そのときの局部発振周波数fL と受信装置の帯域幅Bifの中心周波数fI とから、fC=fL+fI またはfC=fL−fI 等の関係に基づいてキャリア周波数fC を求めている。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、サイドローブスペクトラムは、受信信号の大きさとパルス幅によって異なるが、Bifと比較してかなり大きく広がっている場合があり、メインローブM以外の部分で所でチューニングされても、検波増幅器18からある程度の出力信号が得られる場合がある。 【0007】これを図7を参照して詳細に説明すると、図7(a−1)、(b−1)に示すように、受信装置がメインローブMのところでチューニングされているときには、検波増幅器18からのビデオ信号は元の受信パルス信号を再現する(図7(a−2)、(b−2))。一方、図7(c−1)に示すように、受信装置がサイドローブSのところでチューニングされているときでも、検波増幅器18からスレショルドTh以上のビデオ信号が出力されるが、このビデオ信号波形には大きな歪みが生じるため(図7(c−2))、正確な入力パルス信号の諸特性が得られない上に、キャリア周波数の情報も間違ったものとなる。 【0008】しかしながら、小入力信号のメインローブをチューニングしているのか(図7(b)の場合)、大入力信号のサイドローブをチューニングしているのか(図7(c)の場合)は信号処理部22に単に入力されたときには見分けが付かない。そこで、従来は、信号処理部22において、振幅比較器20からの信号があれば検波増幅器18からのビデオ信号をすべて信号処理部22で処理し、諸特性を求めた後、掃引周波数の変化と共に変化する振幅の最大値を見つけることによりメインローブの受信を捜索している。この捜索、探知処理は、信号処理部22のCPUによるソフトウエアによって行うため、処理に時間がかかるという課題がある。 【0009】かかる問題点を回避するために、振幅比較器20のスレショルドThを高くすると、図7(b−1)及び(b−2)に示す小入力信号に対して、振幅比較器20からの信号が出力されず、諸特性を得ることができなくなるという課題がある。本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、請求項1及び請求項2記載の発明は、受信電波のスペクトラムのメインローブ付近でチューニングしたことを迅速に判別することができる電波受信装置を提供することをその目的とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、周波数未知の電波パルスを受信してその電波の特性を測定するために、受信帯域を変化させながら受信を行う電波受信装置において、受信入力信号を一定振幅に制限して増幅する広帯域振幅制限増幅手段と、前記広帯域振幅制限増幅手段からの出力に対して前記受信帯域とほぼ同じ周波数帯域で通過させる狭帯域フィルタ手段と、前記狭帯域フィルタ手段からの出力を検波する検波手段と、前記検波手段からの出力とスレショルドとの比較を行い、検波手段からの出力がスレショルド以上またはスレショルドより大きいときに信号を出力する振幅比較手段と、を備え、振幅比較手段から信号が出力された場合に受信入力信号のスペクトラムのメインローブが前記受信帯域内にあることを判別する。 【0011】広帯域振幅制限増幅手段が、受信入力信号を一定振幅に制限して増幅することで、小入力信号も大入力信号も一定振幅の信号に増幅され、その信号スペクトラムのメインローブはほぼ同じレベルになる。一方、メインローブとサイドローブのレベルの差は、広帯域振幅制限増幅手段で増幅しても一定の関係に保たれる。従って、広帯域振幅制限増幅手段からの出力を狭帯域フィルタ手段において電波受信装置の受信帯域とほぼ同じ周波数帯域でろ過すると、メインローブが受信帯域内にある場合と、サイドローブが受信帯域内にある場合とで、明確な出力レベルの差が生じることになる。従って、振幅比較手段にて、狭帯域フィルタ手段からの出力を検波した出力とスレショルドとを比較すれば、受信入力信号のスペクトラムのメインローブが受信帯域内にあるかどうかを判別することができる。 【0012】また、請求項2記載の発明では、請求項1記載の電波受信装置において、受信入力信号の特性を測定する信号処理部をさらに備えており、前記信号処理部は、前記振幅比較手段からの信号をトリガ信号として受信入力信号の特性の測定を開始する。受信入力信号のスペクトラムのメインローブが受信帯域内にある場合にのみ、受信入力信号の特性の測定を行うようにする。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の電波受信装置の実施の形態を表すブロック図である。従来と同一の部分には、同一の符号を付し、その詳細説明は省略する。この電波受信装置10は、従来の周波数混合器12、可変局部発振器13、中間周波数増幅器14、狭帯域フィルタ16、検波増幅器18及び信号処理部22に加えて、さらに、広帯域振幅制限増幅器24(広帯域振幅制限増幅手段)、第2狭帯域フィルタ26(狭帯域フィルタ手段)、第2検波増幅器28(検波手段)及び振幅比較器30(振幅比較手段)を備えており、これら広帯域振幅制限増幅器24から振幅比較器30までは、周波数混合器12の出力から分岐し、信号処理部22まで別系統を構成している。 【0014】広帯域振幅制限増幅器24は、小信号から大信号に渡り一定の振幅で出力するよう、増幅する広帯域増幅器である。具体的には、多段の広帯域増幅器から構成することができ、入力信号を多段の広帯域増幅器によって増幅して飽和させることによって実現することができる。広帯域振幅制限増幅器24からの出力は、第2狭帯域フィルタ26によってろ過される。この第2狭帯域フィルタ26の帯域幅は、狭帯域フィルタ16と同じ程度の帯域幅Bif、即ち、入力パルスのメインローブ幅程度に設定される。メインローブ幅は、入力パルスのパルス幅で異なるから、この電波受信装置が測定するべき電波パルスの最小パルス幅に適合するような帯域幅、即ち、最小パルス幅の信号スペクトラムのメインローブ幅程度に設定される。 【0015】第2狭帯域フィルタ26からの出力は、第2検波増幅器28によって検波増幅され、振幅比較器30でスレショルドと比較され、スレショルドを超えた場合に、振幅比較器30からの信号がトリガ信号として、信号処理部22へと送られる。信号処理部22では、このトリガ信号によって、検波増幅器18からのビデオ信号の処理を開始する。そして、ビデオ信号のパルス振幅、パルス幅、パルス繰り返し周期の測定を行うと共に、そのときの局部発振周波数fL と受信装置の帯域幅Bifの中心周波数fI とからfC=fL+fI またはfC=fL−fI 等の関係に基づいてキャリア周波数fC を求める。 【0016】以上のように構成される電波受信装置10の作用を、図2を参照して詳細に説明する。図2(a)、(c)に示す大入力信号及び(b)に示す小入力信号のいずれも、広帯域振幅制限増幅器24によって一定振幅の信号に増幅されるため、広帯域振幅制限増幅器24の出力信号のスペクトラムの高さは、ほぼ同じものとなる(図2(a−2)、(b−2)、(c−2))。この出力は、第2狭帯域フィルタ26によって帯域幅Bifの部分のみが取り出される。そのため、第2検波増幅器28からの出力は、メインローブにチューニングされているときには、図2(a−3)、(b−3)に示すように、入力信号の大小に拘わらず大出力となり、サイドローブにチューニングされているときには、図2(c−3)に示すように、元の信号が大入力信号であっても歪んだ小出力となる。この出力を、振幅比較器30で、スレショルドTh2と比較すると、図2(a−4)及び(b−4)の場合に振幅比較器30からのトリガ信号が出力され、図2(c−4)の場合にはトリガ信号が出力されない。 【0017】信号処理部22では、トリガ信号を受けた場合のみに、検波増幅器18からのビデオ信号の処理を開始し、ビデオ信号のパルス振幅、パルス幅、パルス繰り返し周期を測定する。第2検波増幅器28からの出力信号には、ノイズも増幅して含まれているので、振幅比較器30でのスレショルドTh2は、ノイズよりも高く且つ振幅制限された制限レベルよりもやや小さいレベルに設定される。このスレショルドTh2と広帯域振幅制限増幅器24からの出力との関係を周波数領域で表した図6対応図を図3に示す。スレショルドTh2は、従来のスレショルドThと比較して高いレベルに設定される。 【0018】以上のように、この実施の形態では、振幅比較器30からトリガ信号が出力されることで、メインローブにチューニングされていることが判別できる。この処理は、すべてハードウエアで行うことができるため、その判別は短時間で行うことができる。また、振幅比較器30からトリガ信号が出力されたときのみ、検波振幅器18のビデオ信号を処理して、特性の測定を行うため、無駄な測定を行うことがなく、信号処理時間の短縮が図れ、瞬探性が向上する。 【0019】 【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、広帯域振幅制限増幅手段等によって簡単に、受信入力信号のスペクトラムのメインローブが前記受信帯域内にあることを判別することができるため、短時間でその判別を行うことができる。 【0020】また、請求項2記載の発明によれば、受信入力信号のスペクトラムのメインローブが受信帯域内にある場合にのみ、受信入力信号の特性の測定を行い、受信入力信号のスペクトラムのサイドローブが受信帯域内にある場合は測定を行わないようにできるため、あるレベル以上であればサイドローブも含めすべて特性の測定を行っていた従来に比べて、処理時間、探索時間の大幅な短縮が図れる。広い周波数範囲で複数の電波パルスが到来しているときに、総合的な探知、処理時間が大幅に短縮できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003388 【氏名又は名称】株式会社トキメック
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月20日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】石戸 元 (外3名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−271421 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−72410 |
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