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【発明の名称】 距離測定装置
【発明者】 【氏名】中川 哲哉

【要約】 【課題】レーザ光を走査する構造及び制御方法を簡略化し、制御性能向上及び小型化を図る距離測定装置を得る。

【解決手段】発光されたレーザ光を走査するミラー4と、このミラーを揺動する中心となる揺動軸5と、この揺動軸の付近に付設され、ミラーと一体で揺動する永久磁石6と、この永久磁石と一定の間隙を有し配設されたコア7と、このコアに巻着されたコイル8と、このコイルに交番電流を流すアクチュエータ駆動手段16とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 レーザ光を発光する発光部、所定の範囲ミラーを揺動させ前記レーザ光を走査する走査部、対象物からの反射光を受光する受光部、及び発光時刻と受光時刻との伝搬遅延時間に基づいて対象物までの距離を演算する距離演算手段を有するものにおいて、前記走査部はレーザ光を走査するミラー、このミラーを揺動する中心となる揺動軸、この揺動軸付近に付設されミラーと一体で揺動し、揺動方向に着磁された永久磁石、この永久磁石と所定位置に対向配置された電磁コイル、及びこの電磁コイルに交番電流を流すことにより、前記ミラーを揺動させるアクチュエータ駆動手段を備えることを特徴とする距離測定装置。
【請求項2】 レーザ光を発光する発光部、所定の範囲ミラーを揺動させ前記レーザ光を走査する走査部、対象物からの反射光を受光する受光部、及び発光時刻と受光時刻との伝搬遅延時間に基づいて対象物までの距離を演算する距離演算手段を有するものにおいて、前記走査部はレーザ光を走査するミラー、このミラーを揺動する中心となる揺動軸、この揺動軸付近に付設されミラーと一体で揺動し、揺動方向に着磁された永久磁石、この永久磁石と所定位置に対向配置されたコア、このコアの外周に巻着させたコイル、このコイルに交番電流を流すことにより、前記ミラーを揺動させるアクチュエータ駆動手段、前記ミラーの位置を検出する位置検出手段、及びこの検出位置から前記ミラーの揺動量を算出し、この揺動量が所望の揺動量になるようにコイル電流を算出するアクチュエータ制御手段を備えることを特徴とする距離測定装置。
【請求項3】 コアにおいて、コイルに印加する電流に比例する揺動量を得るため、揺動する永久磁石と絶えず一定の間隙を保持し、永久磁石の初期位置に対向して溝を有するように形成されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の距離測定装置。
【請求項4】 ミラーの揺動可能範囲を規制するように形設部を揺動する部材の一部に付設、又は非揺動部の部材の一部に付設することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の距離測定装置。
【請求項5】 揺動軸を保持する軸受け部材において、ミラー揺動中発生する振動を減衰させるため、所定の粘度を有する潤滑剤を挿入することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の距離測定装置。
【請求項6】 アクチュエータ駆動手段において、レーザ光を発光する以前に、軸受け部材内の潤滑剤を潤滑させるように、コイルに電流を流しミラーを揺動させるようにしたことを特徴とする請求項5記載の距離測定装置。
【請求項7】 コアにコイルを巻着するためのボビンと、揺動軸用軸受け部材を保持する保持部とを一体成形品で構成することを特徴とする請求項5又は請求項6記載の距離測定装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザ光を発光及び走査し対象物による反射光を受光し、対象物までの距離を検出する距離測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりレーザ光を発光させ、所定角度走査し対象物までの距離を測定する装置は種々の提案がされている。例えば、従来装置として実開平3ー95979号公報に記載された装置があり、図10にミラーの揺動機構の概念図を示す。図10において、4はレーザ光を反射するミラーで、回転軸5に付設されている。40はN、S極を有する永久磁石で、コア41に巻かれた可動コイル42の周囲に配設されている。43a,bは導電性渦巻きばねで、互いに反対方向の回転力を付勢し、一端はコア41の両端付近にそれぞれ固着され、他端は駆動回路44に接続されている。駆動回路44により矢印45の方向に電流を流すとミラー4が右方向に回転し、逆方向に電流を流すとミラーは左方向に回転する。このミラーの回転によりレーザ光を走査できる構造になっている。
【0003】この従来装置ではミラーを揺動させる場合、永久磁石を固定しコイル部に通電し、コイル部を回転する方式となっている。そのため可動部が大きく、またコイル部に接続されているリード線が可動し、断線が発生する可能性があった。
【0004】さらに特開平7ー92256号公報記載の走査式レーダ装置が、本出願人から提示されている。これは送光及び受光方向をともに走査するものであり、図11に受光部周辺の構成を示している。走査ミラー4で反射された反射光46は、集光レンズ11を通過し受光素子12で受光する。ミラー4は回転軸5を中心に揺動する。走査機構としては、ミラー4の裏に設置された略半円筒形ロータ51とこのロータ51と一定の空隙を有して配設されたステータ52からなっている。ロータ51は上下の磁極板に挟まれた永久磁石の3層構造で、磁極板の先端には凹凸部51aが上下で半ピッチずらして形成されている。磁極板は永久磁石のため、一方がN極で他方はS極に着磁されている。ステータ52はこの凹凸部51aに対向して凹凸部を有する電磁コイル52a、52b、52cが配設されている。
【0005】次にミラー4の揺動手順を説明する。コイル部52a〜52cは無通電状態では初期位置にある。まずコイル52aに通電しS極に着磁すると、磁極板のN、S極が初期位置より移動し、磁極板凸部がN極、一方の凹部がS極でコイル52aの凸部S極と釣り合った位置となる。次にコイル52a及び52bに通電すると、磁極板凸部N極は引き合い、S極はコイルの凸部S極とは反発し、所定値θだけ移動した位置で釣り合う。次にコイル52aは無通電、52b、52cを通電すると同様にさらにθ移動する。逆にコイルをN極に通電することにより、逆回転が可能となる。こうしてコイルに順に通電することにより、所定値θの回転ができるものである。この従来装置では所定値θ毎のミラー揺動しかできず、また電磁コイルも複数必要であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来装置では、ミラー及び揺動機構が複雑、部品点数が多い、揺動の制御方法が複雑、連続揺動ができないという問題点があった。この発明は、前記のような問題点を解決するためになされたもので、ミラー及び揺動機構部を簡単な機構で構成し、部品点数削減、ミラー揺動の制御方法を簡略化、連続揺動制御可能とし、ひいては小型化する装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る距離測定装置では、レーザ光を発光する発光部、所定の範囲ミラーを揺動させ前記レーザ光を走査する走査部、対象物からの反射光を受光する受光部、及び発光時刻と受光時刻との伝搬遅延時間に基づいて対象物までの距離を演算する距離演算手段を有するものにおいて、前記走査部はレーザ光を走査するミラー、このミラーを揺動する中心となる揺動軸、この揺動軸付近に付設されミラーと一体で揺動し、揺動方向に着磁された永久磁石、この永久磁石と所定位置に対向配置された電磁コイル、及びこの電磁コイルに交番電流を流すことにより、前記ミラーを揺動させるアクチュエータ駆動手段を備えるようにしたものである。
【0008】また、この発明に係る距離測定装置では、レーザ光を発光する発光部、所定の範囲ミラーを揺動させ前記レーザ光を走査する走査部、対象物からの反射光を受光する受光部、及び発光時刻と受光時刻との伝搬遅延時間に基づいて対象物までの距離を演算する距離演算手段を有するものにおいて、前記走査部はレーザ光を走査するミラー、このミラーを揺動する中心となる揺動軸、この揺動軸付近に付設されミラーと一体で揺動し、揺動方向に着磁された永久磁石、この永久磁石と所定位置に対向配置されたコア、このコアの外周に巻着させたコイル、このコイルに交番電流を流すことにより、前記ミラーを揺動させるアクチュエータ駆動手段、前記ミラーの位置を検出する位置検出手段、及びこの検出位置から前記ミラーの揺動量を算出し、この揺動量が所望の揺動量になるように前記コイル電流を算出するアクチュエータ制御手段を備えるようにしたものである。
【0009】また、この発明に係る距離測定装置では、コアにおいて、コイルに印加する電流に比例する揺動量を得るため、揺動する永久磁石と絶えず一定の間隙を保持し、永久磁石の初期位置に対向して溝を有するように形成するようにしたものである。
【0010】また、この発明に係る距離測定装置では、ミラーの揺動可能範囲を規制するように形設部を揺動する部材の一部に付設、又は非揺動部の部材の一部に付設するようにしたものである。
【0011】また、この発明に係る距離測定装置では、揺動軸を保持する軸受け部材において、ミラー揺動中発生する振動を減衰させるため、所定の粘度を有する潤滑剤を挿入するようにしたものである。
【0012】また、この発明に係る距離測定装置では、アクチュエータ駆動手段において、レーザ光を発光する以前に、軸受け部材内の潤滑剤を潤滑させるように、コイルに電流を流しミラーを揺動させるようにしたものである。
【0013】さらにまた、この発明に係る距離測定装置では、コアにコイルを巻着するためのボビンと、揺動軸用軸受け部材を保持する保持部とを一体成形品で構成するようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。図1はこの発明の実施の形態1による距離測定装置全体を示す構成図である。図1において、1はレーザ光を発光する発光素子で、2はこの発光されたレーザ光を平行光に変えるコリメータレンズである。3は第1の固定ミラーで、所定角度にレーザ光を反射する。4はこの反射されたレーザ光を外部に向かい照射させる第2のミラーで、矢印15のようにレーザー光は照射される。前方の空間の対象物(図示せず)に反射したレーザ光は、受光レンズ11を通過集光され、受光素子12に入射される。発光時刻と受光時刻との伝搬遅延時間から対象物までの距離を演算する距離演算手段は、基板9に配設されており図1には示していない。5は揺動軸で、ここを中心に第2のミラー4は揺動することによりレーザ光を走査させる。6は揺動軸5の付近に配設され、揺動方向に着磁された永久磁石であり、これも揺動軸5を中心に揺動可能である。7は例えば鉄製のコアで、永久磁石6の揺動に対して一定の間隙を有して配設されている。このコア7の周囲にはコイル8が巻かれており、コア7とコイル8で電磁コイルを構成している。このコイル8に正逆両方向に電流を流すことができるアクチュエータ駆動手段16は、基板9に配設されており図示していない。以上の部材・手段はフロントカバー13とリアカバー14からなるハウジングに収納されている。なお、発光素子1を第1のミラー3付近に配置すると、第1のミラー3は不要となる。
【0015】次に図2を用いて、この発明の距離測定機能ブロックについて説明する。この実施の形態は、レーザ光を発光させる発光部18と、第2のミラー4を揺動させる走査部19と、対象物に反射したレーザ光を受光する受光部20と、対象物までの距離及びその方向を算出する距離演算手段21とから構成されている。
【0016】発光部18は発光素子1、この発光素子を駆動する発光手段22、コリメータレンズ2、及び第1のミラー3からなり、発光手段22は距離演算手段からの指示により発光させるようになっている。走査部19は第2のミラー4、永久磁石6、コイル8を巻着したコア7、位置検出素子10、アクチュエータ駆動手段16、アクチュエータ制御手段17、及び位置検出素子10からなり、この位置検出素子10により検出した第2のミラー位置は、距離演算手段21にも伝達される。なお走査方法の詳細については後述する。受光部20は受光レンズ11、受光素子12、及び受光した微小信号を増幅する増幅手段23からなり、受光信号は距離演算手段21に伝達される。
【0017】距離演算手段21は、発光時刻と対象物に反射し受光した時刻との遅延時間から下式にて、対象物までの距離を直接算出する方法がある。
D=C*(T2ーT1)/2 (1)
ここでCは光速で3*108m/s、T2は受光時刻、T1は発光時刻である。またレーザ光は送光し受光するため、対象物までの距離は1/2となる。また位置検出素子からのデータにより走査角度が判明し、対象物は前方のどの方向にいるか検知できる。さらにはこの方向データから対象物の概略の大きさも把握できる。
【0018】次に第2のミラーの揺動方法について図3の拡大図を用いて説明する。図3(a)はコイル8に通電していない場合を示している。永久磁石6とコア7とは一定の間隙を有して配設されている。永久磁石6は揺動軸5を中心に半径R2の円弧上を移動し、コア7は揺動軸5から半径R1だけ離れている。そのためコアの一部は円弧状の形状をなしている。またコアの中央に凹部7aを形成している。これは永久磁石の両極に対向させる目的と、コイル無通電時、永久磁石6の吸引力により平衡され、第2のミラー4のセンター位置保持を確実にするためである。またこのくぼみ幅を変えるとコイル電流と揺動角の比例関係を可変できる。永久磁石6の厚みに対し、くぼみ幅の大きい方が狭い又は同程度よりコイル電流効率が上がる。次にアクチュエータ駆動手段16によりコイル8に電流を流し、図3(b)のようにコアをN極に着磁した場合を考える。永久磁石6のS極とコアのN極の吸引、及び永久磁石のN極とコアのN極の反発により、揺動軸5を中心に永久磁石6が移動することになる。この移動は第2のミラー4がθ回転したことにほかならない。
【0019】コイル8に流す電流Iの大きさによりコア7の着磁力は増加する。永久磁石6とコア7とが一定の間隙を有しているため、コイル電流Iと揺動角degは図4に示すように比例関係を示すことができる。無通電時θ=0で第2のミラーはセンター位置にいる。コアにN極着磁する方向を+とすると、電流を+方向に増加させてゆくほど、揺動角は増加する。逆に電流をー方向に流すことにより、図3(c)のように第2のミラーは逆方向に揺動する。つまり電流の向きと大きさを制御することにより、連続的にミラー4を揺動させることができる。また揺動部は揺動軸5、ミラー4、永久磁石6、及びそれらの保持部材で構成可能で、小型化が図れる。
【0020】位置検出素子10は、例えば永久磁石6の磁束密度を検出する磁気検出素子を利用している。アクチュエータ制御手段17は、この検出された磁束密度から第2のミラー4の揺動角を算出し、次の所望の揺動角に第2のミラー4を回転させるためのコイル8の電流を算出する。位置検出素子10は例えばホール素子を利用すると、図5に示すように検出磁気つまり電圧Vと揺動角degは比例関係となる。コイル無通電時は所定の電圧V1を示し、+θに向かうに従い電圧Vは増加し、逆にーθに向かうほど検出素子10から離れるため、検出電圧Vは小さくなる。この検出電圧Vからアクチュエータ制御手段17では、次のコイル制御電流を算出し、アクチュエータ駆動手段16に伝達する。また距離演算手段21にこの電圧を送り、送現在測定している揺動角θを知ることができる。
【0021】以上説明した実施の形態では、揺動すべきミラー及びその周辺の部材が簡単な構成で実現でき、揺動角はコイルに流す電流の向きと大きさで制御可能である。また、揺動角は磁気検出素子により非接触・小型かつ簡単に検出できる。なお、揺動角検出は1周期毎に複数回検出して、コイル電流をそのたびに制御してもよいが、所定角度揺動した時点で1回検出により、コイル電流を制御する方法でもよい。
【0022】実施の形態2.次に実施の形態2について説明する。図3(c)で永久磁石6の保持部材の一部の凸部24a、bはストッパの役目をしている。コイル電流を異常に増加させたり、衝撃等により制御不能範囲に永久磁石が移動することを、このストッパ24は機械的に規制している。図3では永久磁石の保持部材にストッパ用の突起を付加したが、非可動部材28に付加しても同一の効果が発揮できる。
【0023】実施の形態3.次に実施の形態3について説明する。図6はこの発明のミラーの揺動角とレーザ光発光つまり距離測定との関係を示すグラフである。第2のミラー4の揺動中連続でレーザ光を発光してもよいが、ミラー揺動の片道のみレーザ光を発光して、距離測定をする場合を示している。ーθから+θに揺動する間のみレーザ光を発光し、距離を測定する。+θからーθに戻る時間は発光させないため、すばやくミラーを戻すことが可能でリニアリティも不要である。
【0024】図7は第2のミラー4の動きを示したグラフであり、揺動する場合理想的には直線的に揺動していくが、25のように振動しながら揺動することがある。そのための予防方法について図8を用いて説明する。図8は図1の揺動軸5、コア7、コイル8等の周辺を揺動軸5の中心でカットした断面図である。揺動軸5は26の軸受け部材例えばボールベアリングで支持されている。この実施例では26a、bの2個の軸受けを利用した場合を示している。26のボールベアリングには、27の潤滑剤例えばシリコンオイルが挿入されている。このオイル粘度を選択し粘度がある程度高いものを利用することにより、揺動時の振動を減衰させることが可能となる。このように非常に簡単な方法で揺動振動を減衰させることが可能である。
【0025】さらに、距離測定を開始する前にこの潤滑剤27を潤滑させると、揺動振動を前もって抑制できる。そのためレーザ光を発光させる以前に、コイル8に電流を正逆に数回流すようにアクチュエータ駆動手段を作動させる。この際電流の精度・リニアリティは不要で、過電流であってもよい。またレーザ光は発光していないので、すばやく電流を正逆に切換ることも可能である。
【0026】実施の形態4.次に実施の形態4について説明する。図8において、コア7にコイル8を巻くために28aのボビンを利用している。一方前記軸受け26を保持している部材28bは、コア7の中心に揺動軸5を配置することにより、ボビン28aと一体化することが可能ある。一体成型品にすることにより、装置の小型化が図れ、また寸法精度も向上する効果がある。
【0027】次に図9を用いて第1のミラー3の微調整方法を説明する。図9は図8をB視したものである。第1のミラー3の役目はレーザ光の光軸の向きを決定するものである。各部品の寸法精度から、図1のようにレーザ光15がフロントカバーから直角に照射されない場合、第1のミラー3を微調整する必要が生じる。第1のミラー3を固定する部材29は、例えばねじ30で固定されている。そのため、第1のミラー3はねじ30を中心に回転できる。固定部材29の一部にツールが挿入できるような切り欠き、又は穴31を設けている。また一体化ボビン28には逃がし穴32があいている。第1のミラー3を微調整する手順は、まずねじ30を緩め、ツール例えばプラスドライバーのような道具を切り欠き31と逃がし穴32に挿入し、ミラーを回転したい方向にツールを回転させることにより、固定部材29をねじ30を中心に回転させる。光軸が所望の方向になった時点で、ねじ30を締める。この手順で光軸の微調整が可能となる。
【0028】
【発明の効果】この発明の距離測定装置は、以上説明したように構成されているので、以下に示すような効果を奏する。
【0029】この発明に係る距離測定装置によれば、レーザ光を走査する走査部は、レーザ光を走査するミラー、このミラーを揺動する中心となる揺動軸、この揺動軸付近に付設されミラーと一体で揺動し、揺動方向に着磁された永久磁石、この永久磁石と所定位置に対向配置された電磁コイル、及びこの電磁コイルに交番電流を流すことにより、前記ミラーを揺動させるアクチュエータ駆動手段を備えるようにしたので、揺動機構を簡素化でき、装置の小型化を図ることができる効果がある。
【0030】また、この発明に係る距離測定装置によれば、レーザ光を走査する走査部は、レーザ光を走査するミラー、このミラーを揺動する中心となる揺動軸、この揺動軸付近に付設されミラーと一体で揺動し、揺動方向に着磁された永久磁石、この永久磁石と所定位置に対向配置されたコア、このコアの外周に巻着させたコイル、このコイルに交番電流を流すことにより、前記ミラーを揺動させるアクチュエータ駆動手段、前記ミラーの位置を検出する位置検出手段、及びこの検出位置から前記ミラーの揺動量を算出し、この揺動量が所望の揺動量になるようにコイル電流を算出するアクチュエータ制御手段を備えることしたので、揺動機構を簡素化でき装置の小型化を図ることができる効果がある。
【0031】また、この発明に係る距離測定装置によれば、コアにおいて、コイルに印加する電流に比例する揺動量を得るため、揺動する永久磁石と絶えず一定の間隙を保持し、永久磁石の初期位置に対向して溝を有するように形成したので、揺動制御の単純化、連続揺動制御ができ、制御性能を向上できる効果がある。
【0032】また、この発明に係る距離測定装置によれば、ミラーの揺動可能範囲を規制するように形設部を揺動する部材の一部に付設、又は非揺動部の部材の一部に付設するようにしたので、揺動制御不能となるミラーの異常移動を排除できる効果がある。
【0033】また、この発明に係る距離測定装置によれば、揺動ミラーの振動を減衰するように所定の粘度を有する潤滑剤を挿入した軸受けを備えたので、簡単な構成でミラーの振動を減衰でき、装置の小型化を図る効果がある。
【0034】また、この発明に係る距離測定装置によれば、前もって走査ミラーを揺動させるようにしたので、軸受けの潤滑剤を潤滑させ、ミラー振動の減衰を早めることができる効果がある。
【0035】また、この発明に係る距離測定装置によれば、ボビンと揺動軸用軸受けの保持部材を一体成形したので、装置の小型化及び寸法精度の向上できる効果がある。
【出願人】 【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月26日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 金雄 (外2名)
【公開番号】 特開平11−160433
【公開日】 平成11年(1999)6月18日
【出願番号】 特願平9−324500