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【発明の名称】 GPS受信機
【発明者】 【氏名】鈴木 淳一

【氏名】佐伯 隆

【氏名】竹山 博昭

【要約】 【課題】CPUの暴走時に暴走の原因となった、アルマナックを記憶保持するためのメモリの記憶内容を容易に初期化することができ、しかも誤って操作される恐れがないGPS受信機を提供することにある。

【解決手段】短絡検知部15はアンテナ接続端子12が短絡されると検知信号をCPU5のI/Oポートへ出力する。CPU5は短絡検知部15の検知信号が接続されるI/Oポートをチェクして一定時間I/Oポートに検知信号の入力があれば、バックアップRAM8の記憶内容の初期化(全メモリクリア)を行ない、ソフトウェアリセットを行う。
【特許請求の範囲】
【請求項1】GPSアンテナを接続するアンテナ接続端子と、GPSアンテナで捉えたGPS衛星からの信号を受信してダウンコンバータ及びAD変換を行うRF部と、AD変換後の信号の復調や衛星信号の遅延を検出するコリレータ部と、コリレータ部の出力に基づいて測位計算を行うCPUを含めた演算処理部とを備え、演算処理部にはGPS衛星から送られてくる全GPS衛星の情報であるアルマナックを記憶するとともに、受信のたびに記憶内容が更新される不揮発性で電気的に書き換え可能なメモリを備えているGPS受信機において、上記アンテナ接続端子が短絡されたことを検知する短絡検知部を具備し、該短絡検知部の検知出力があると上記メモリの記憶内容を初期化することを特徴とするGPS受信機。
【請求項2】上記メモリがGPS受信機外のバックアアップ電源によりバックアップされたRAMからなることを特徴とする請求項1記載のGPS受信機。
【請求項3】上記メモリの記憶内容の初期化、メイン電源の立ち上がり時のみに行うことを特徴とする請求項1又は2記載のGPS受信機。
【請求項4】上記短絡検知部の検知出力を定期的にチェックしてチェック時に検知出力があると上記メモリの記憶内容の初期化を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のGPS受信機。
【請求項5】上記短絡検知部の検知出力があると上記演算処理部のCPUをリセットし、該CPUがリセット後において上記短絡検知部の検知出力を取り込んで上記メモリの記憶内容の初期化を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のGPS受信機。
【請求項6】上記アンテナ接続端子の短絡操作が所定パターンで行われた時に上記短絡検知部の検知出力が発生することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載のGPS受信機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カーナビケーション等のGPS応用機器に組み込むGPS受信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、GPSを利用したカーナビゲーションシステム等のGPS応用機器には、図7に示すようにGPS衛星からの信号を受信し、位置や時刻を算出するGPS受信機ボード1が組み込まれており、例えば、カーナビゲーションシステムのようなGPS応用機器では、応用機器として必要な電子回路を備えた機器本体側ボード2とGPS受信機ボード1側の回路とはRS232C等のシリアル手順によりコマンドやデータの授受を行う構成となっている。
【0003】通常GPS受信機ボード1上の回路は図8に示すようにアンテナ接続端子12にアンテナケーブル14を介して接続されたGPSアンテナ13で捉えた信号を受信してダウンコンバート及びAD変換を行うRF部2と、AD変換後の信号に対してCDMA復調を行うとともにPRN符号の位相差等の衛星信号の遅延を検出するコリレータ部3と、CDMA復調により得られた衛星からのデータ(航法メッセージ)と、PRN符号等の位相差から自己の位置・時間を算出する演算処理部たるマイコンシステム部4とから構成される。マイコンシステム部4は、上記の算出等の演算処理を行うCPU5と、動作プログラムを格納したROM6と、データの一時格納やワークエリアの確保などのためのRAM7と、バックアップ電源によりデータを保持するバックアップRAM8や、RS232の通信処理のためのインターフェース(図示せず)等から構成される。
【0004】一方機器本体ボード2側の回路は、GPS受信機ボード1側の回路との間でRS232Cによりコマンド、データの授受等を行うとともに、GPS受信機ボード1側回路の動作動作用メイン電源Vaと、上記バックアップRAM8をバックアップするためにバックアップ電源Vbを供給することができるように信号線9、電源線10、11で接続されており、機器本体ボード2はGPS受信機ボード1とともに筐体に組み込まれる。
【0005】バックアップ電源は一般的には機器本体ボード2に図7に示すように半田付けされているリチウム電池BAから供給されるようになっている。またカーナビゲーションシステムの場合には自動車に搭載しているカーバッテリーから直接的に供給されるものもあるが、いずれの場合にもユーザーが勝手にバックアップ電源を外部からは外すことができないようになっており、応用機器のメイン電源をオフしてもGPS受信機ボード1上のバックアップRAM8へのバックアップ電源供給はオフされない。
【0006】GPS受信機は、GPS衛星から受信される全GPS衛星の情報、つまりアルマナックを最低12.5分間受信を継続して全衛星の情報を取得する処理を行い、この情報に基づいてどの衛星がいつどの方向から現れるかを予測し、この予測される衛星に対して受信準備に入り当該衛星から送信される当該衛星の軌道情報が受信されるとこの衛星軌道情報(以下エフェメリスと称する)に基づいて測位計算を行い、自分の測位を行う。また測位計算を行いながらアルマナックを受信するたびに常にデータを更新するようになっている。ところで電源投入の度にアナマナックによる全衛星の情報を取得するための処理を行うと、最低12.5分間GPS応用機器の動作が待機状態となるため、最初の電源投入時に上記のバックアップRAM8にアルマナックのデータを記憶し、以後記憶したデータを更新しながら記憶保持し、電源投入の度にアルマナックの受信処理を行わないようにしてある。
【0007】またGPS受信機1は、長期間使用しなかった場合、バックアップRAM8内に記憶されているアルマナックのデータが古すぎて衛星の軌道の予測ができない場合には、電源投入時にバックアップRAM8内のアルマナックを消去して所謂コールドスタートを行うようになっている。更に何らかの原因でバックアップRAM8に異常が発生した場合に対応するために、通常応用機器の機器本体ボード2側の回路からRS232C経由でコマンドを発行してバックアップRAM8の記憶内容、つまりアルマナックを消去して初期化を図ることができるようにもなっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バックアップRAM8上のデータ異常によりGPS受信機のマイコンシステム部4のCPU5が暴走して機器本体ボード2側からのコマンドを受け付けない状態に陥ると、全く復帰させることができなくなるという問題があった。
【0009】一方、GPS応用機器は、ユーザーが誤ってリセットするの防ぐためにはリセットスイッチは設けられておらず、またGPS受信機はOEM等によりGPS応用機器メーカに納品され、応用機器の筐体内に組み込まれるため、GPS受信機にはリセットスイッチを設けられていない。そしてカーナビゲーションシステムでは筐体がダッシュボード等に組み込まれており、筐体を分解してバックアップ電源を取り外したすることは実質的にはユーザーで行うことができないようになっている。
【0010】従って、上記のような暴走が送きると、元の状態に戻すにはユーザーにとっては不可能な上に、修理する工場においても筐体を開けてバックアップ電源を切るために面倒な分解作業が必要であるという問題があった。更にGPS受信機には上述のように暴走時のリセット手段がないため、バックアップRAM以外の電気的に書き換え自在な不揮発性メモリを用いてアルマナックを記憶保持する場合にも、不揮発性メモリを取り出して強制的にクリアするような処理を行う必要があり同様な問題があった。
【0011】本発明は、上記の点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは、CPUの暴走時に暴走の原因となった、アルマナックを記憶保持するためのメモリの記憶内容を容易に初期化することができ、しかも誤って操作される恐れがないGPS受信機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1の発明では、GPSアンテナを接続するアンテナ接続端子と、GPSアンテナで捉えたGPS衛星からの信号を受信してダウンコンバータ及びAD変換を行うRF部と、AD変換後の信号の復調や衛星信号の遅延を検出するコリレータ部と、コリレータ部の出力に基づいて測位計算を行うCPUを含めた演算処理部とを備え、演算処理部にはGPS衛星から送られてくる全GPS衛星の情報であるアルマナックを記憶するとともに、受信のたびに記憶内容が更新される不揮発性で電気的に書き換え可能なメモリを備えているGPS受信機において、上記アンテナ接続端子が短絡されたことを検知する短絡検知部を具備し、該短絡検知部の検知出力があると上記メモリの記憶内容を初期化することを特徴とするものである。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の発明において、上記メモリがGPS受信機外のバックアアップ電源によりバックアップされたRAMからなることを特徴とするものである。請求項3の発明では、請求項1又は2の発明において、上記メモリの記憶内容の初期化を、メイン電源の立ち上がり時のみに行うことを特徴とする。
【0014】請求項4の発明では、請求項1又は2の発明において、上記短絡検知部の検知出力を定期的にチェックしてチェック時に検知出力があると上記メモリの記憶内容の初期化を行うことを特徴とするものである。請求項5の発明では、請求項1又は2の発明において、上記短絡検知部の検知出力があると上記演算処理部のCPUをリセットし、該CPUがリセット後において上記短絡検知部の検知出力を取り込んで上記メモリの記憶内容の初期化を行うことを特徴とするものである。
【0015】請求項6の発明では、請求項1乃至5の何れか1項の発明において、上記アンテナ接続端子の短絡操作が所定パターンで行われた時に上記短絡検知部の検知出力が発生することを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態により説明する。
(実施形態1)図1は本実施形態のGPS受信機ボード1上の回路構成を示し、図2は本実施形態のGPS受信機ボード1を機器本体ボード2と共に組み込んだカーナビゲーションの筐体20を示している。
【0017】本実施形態のGPS受信機は、アンテナ接続端子12の短絡を検知する短絡検知部15をGPS受信機ボード1上に組み込み、この短絡検知部15の検知信号を演算処理部たるマイコンシステム部4内のCPU5のI/Oポートに接続してある点で従来のGPS受信機とはハドーウェア上異なるもので、その他の構成は図8に示す従来例と同じであり、バックアップRAM8は機器本体ボード2上に半田付けされたリチウム電池BAからバックアップ電源が供給され、メイン電源は機器本体ボード2側の電源とともに外部のカーバッテリーから供給され、カーナビゲーションシステムの筐体20に設けた電源スイッチ(図示せず)によりオンオフされるようになっている。
【0018】尚図1において、図7,図8の従来例と同じ構成要素には同じ番号、記号を付し説明を省略する。アンテナ接続端子12は図2に示すように中継ケーブル14aを介して機器の筐体20に設けたアンテナ接続コネクタ部16に接続され、このアンテナ接続コネクタ部16にGPSアンテナ13を接続しているアンテナケーブル14をコネクタ17で接続するようになっている。
【0019】短絡検知部15はアンテナ接続コネクタ部16の短絡、つまりこれに接続されるアンテナ接続端子12の短絡を検知するためのもので、検知時には検知信号を発生し、この検知信号をCPU5のI/Oポートに入力するようになっている。而して何等かの原因でマイコンシステム部4のバックアップRAM8の記憶内容、つまりアルマナックのデータ内容が異常になって、マイコンシステム部4のCPU5が暴走し、機器本体側からのコマンドにても復帰できないような状態に入った場合、修理を持ち込まれた工場では従来のように筐体を開けてリチウム電池BAを取り外すような作業を行なわず、GPSアンテナ13のアンテナケーブル14をアンテナ接続コネクタ部16から外し、例えばアンテナ接続コネクタ部16を通じてアンテナ接続端子12を短絡するための短絡ケーブル19をコネクタ18を用いてアンテナ接続コネクタ部16に接続すれば、以下のようにバックアップRAM8の記憶内容を初期化することができるのである。
【0020】つまり上記のようにアンテナ接続端子12を短絡した状態で、メイン電源を投入すると、図3のフローチャートで示すようにGPS受信機側では予めプログラムされているスタート時の処理を行うようになっている。この処理はメイン電源が投入されると、システムの初期化前に、CPU5はまず短絡検知部15の検知信号が接続されるI/Oポートをチェクして一定時間I/Oポートが”L”(検知信号が”L”の場合)の状態にあれば、バックアップRAM8の記憶内容の初期化(全メモリクリア)を行なう。
【0021】ここで一旦メイン電源を切り、アンテナ接続コネクタ部16から短絡ケーブル19を外し、GPSアンテナ13のアンテナケーブル14を接続すれば、以後正常な動作が可能な状態になる。従ってGPSアンテナ13のアンテナケーブル14の接続後、メイン電源を投入すると、CPU5はI/Oポートが”H”であるため、システム初期化処理の後定常の処理動作を行う。この場合バックアップRAM8の記憶内容が初期化されているため、全衛星の情報たるアルマナックを取り込みバックアップRAM8に記憶するための動作を行った後、通常の測位動作に入ることになる。
【0022】尚本実施形態では短絡ケーブル19を用いてアンテナ接続コネクタ部16を短絡しているが、その他の方法で短絡するようにしても良い。
(実施形態2)上記実施形態1ではメイン電源の投入時に短絡の有無を検出するようにしていたが、本実施形態では、図4に示すように短絡検知部15の検知信号をCPU5のリセット端子に接続するとともにラッチ回路21の入力端に接続して検知信号によりCPU5を一旦リセットしこのリセット後にCPU5がラッチ回路21の出力をチェックしラッチ出力が”L”、つまり検知信号があればCPU5が図5に示すフローチャートによる処理を行うようになっている。尚その他の構成は実施形態1と同じであるから、図1の構成要素と同じものには同じ番号を付し説明は省略する。また本実施形態は図2に示すようなカーナビゲーションシステムに用いられるものとする。
【0023】次に本実施形態の動作を図5のフローチャートに基づいて説明する。まず本実施形態では、メイン電源を投入している動作状態において、アンテナ接続コネクタ部16を通じてアンテナ接続端子12を実施形態1の場合と同様に短絡すると、短絡検知部15がこの短絡を検知して”L”の検知信号を出力する。この”L”の検知信号はラッチ回路21でラッチされるとともに、CPU5のリセット端子に入力する。CPU5は検知信号によりリセットされて再スタートするが、予め設定されているプログラムに沿って実施形態1の場合と同様にシステム初期化の前に、ラッチ回路21のラッチ出力が接続されているI/Oポートをチェックし、I/Oポートの入力が一定期間”L”状態であれば、検知信号があったものとして、バックアップRAM8の記憶内容を初期化することになる。この初期化が終了後、一旦メイン電源をオフするとともに、アンテナ短絡を解除してGPSアンテナ13を接続し、再度メイン電源を投入すれば、メイン電源のオフ時にラッチ回路21がラッチ内容がクリアされ、且つアンテナ接続端子12の短絡が解除されているため、CPU5は定常処理の動作に入ることになる。
【0024】尚ラッチ回路21が入力変化時にラッチするようなものを用い、上記のように検知信号があると、バックアップRAM8の初期化を行うとともにラッチ回路21のリセット端子にCPU5の別のI/Oポートからリセット信号を与えるようにし、以後アンテナ接続端子12の短絡状態が継続していてもラッチ回路21のラッチ出力が”H”に維持され、一旦メイン電源を切ってラッチ回路21のラッチ出力をクリアする必要ことなくアンテナ接続端子12の短絡状態を解除するのみで、ただちにCPU5がシステム初期化後定常の処理動作に入るようにすることもできる。
【0025】(実施形態3)上記実施形態1,2の短絡検知部15は単に短絡があったことを検知すると、検知信号を出力するようになっているが、本実施形態の短絡検知部15は図6に示すようにパターン判断部15aと、パターン判断部15aの判断信号に基づいて検知信号を出力する出力部15bを備えており、パターン判断部15aはアンテナ接続端子12の短絡が一定時間内に予め定めた所定回数断続された場合に短絡操作が為されたと判断して判断出力を発生し、出力部15bは判断出力を受けて検知信号を出力するようになっている。つまりアンテナ接続端子12を所定のパターンで短絡操作しなければ短絡検知出力が発生しないようになっており、何等かの原因でアンテナ接続端子12が短絡状態になった場合や、悪戯等による短絡時に、バックアップRAM8の記憶内容が初期化されるのを防いでいる。
【0026】本実施形態の短絡検知部15は上記の何れの実施形態においても使用することができるもので、ここではGPS受信機全体の回路構成の図示及び説明は省略する。尚上記実施形態1ではメイン電源投入時にCPU5が短絡検知部15の検知信号を接続しているI/Oポートの状態をチェックするようにしているが、動作中において、定期的にI/Oポートをチェックするタスクを、RS232Cの通信処理や測位計算等の処理のタスクよりも優先順位を高く設定しておけば、動作状態においてアンテナ接続端子12の短絡の有無をCPU5がチェックしてバックアップRAM8の記憶内容を初期化することが可能となる。
【0027】また短絡検知部15の検知信号の有無を定期的に監視する監視部を設けて、監視部の監視情報に基づいてCPU5をリセットするような構成を用いて定期的なチェックを行うようにしても良い。上記各実施形態ではバックアップRAM8の記憶内容を初期化する動作はCPU5の制御の下で行っているが、短絡検知部15の検知出力が有ると、CPU5を介さずにバックアップRAM8直接的にアクセスして記憶内容を初期化するようなハードウェアを設けても良い。
【0028】何れにしても、GPS受信機に必ず設けられるアンテナ接続端子12を短絡することによりGPS受信機内のバックアップRAM8の記憶内容を初期化する方法であれば良く、特に実施形態に限定されるものではない。また特にバックアップ電源を必要としないフラシュメモリを含むEEPROM等を用いてアルマナックを記憶保持するGPS受信機の場合にも本発明を用いることができるのは勿論である。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明は、GPSアンテナを接続するアンテナ接続端子と、GPSアンテナで捉えたGPS衛星からの信号を受信してダウンコンバータ及びAD変換を行うRF部と、AD変換後の信号の復調や衛星信号の遅延を検出するコリレータ部と、コリレータ部の出力に基づいて測位計算を行うCPUを含めた演算処理部とを備え、演算処理部にはGPS衛星から送られてくる全GPS衛星の情報であるアルマナックを記憶するとともに、受信のたびに記憶内容が更新される不揮発性で電気的に書き換え可能なメモリを備えているGPS受信機において、上記アンテナ接続端子が短絡されたことを検知する短絡検知部を具備し、該短絡検知部の検知出力があると上記メモリの記憶内容を初期化するものであって、必ずGPS受信機に設けられ、外部から容易に短絡操作ができるアンテナ接続端子を用いて上記メモリの記憶内容の初期化のための操作が行えるため、上記メモリの記憶内容が異常になり、演算処理部のCPUが暴走して復帰不可能な状態になっても、従来のようにGPS受信機を内蔵したGPS応用機器の筐体を開けてバックアップ電源を切断するような手間をかけずに容易に上記メモリの記憶内容の初期化ができ、しかも悪戯や誤って操作される恐れがない為、不用意に上記メモリの記憶内容が初期化されることもないという効果があり、しかもGPS受信機側でメモリの記憶内容の初期化する機能を持たせることができるため、応用機器側の回路構成等に設計変更等を伴うことがなく、そのためGPS受信機をOEMとして応用機器メーカに納品するような場合に特に有効である。
【0030】請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記メモリがGPS受信機外のバックアアップ電源によりバックアップされたRAMからなるので、バックアアップ電源によりバックアップされたRAMを用いるGPS受信機に適用できる。請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、請求項1又は2の発明において、上記メモリの記憶内容の初期化を、メイン電源の立ち上がり時のみに行うので、悪戯などによる不用意なメモリの記憶内容の初期化を防止することができる。
【0031】請求項4の発明は、請求項1又は2の発明において、上記短絡検知部の検知出力を定期的にチェックしてチェック時に検知出力があると上記メモリの記憶内容の初期化を行うので、何等かの原因でアンテナ接続端子が一時的に短絡されるような場合にメモリの記憶内容が初期化されるのを防ぐことができる。請求項5の発明は、請求項1又は2の発明において、上記短絡検知部の検知出力があると上記演算処理部のCPUをリセットし、該CPUがリセット後において上記短絡検知部の検知出力を取り込んで上記メモリの記憶内容の初期化を行うので、メイン電源が投入されている動作状態に、アンテナ接続端子を短絡する操作を行うだけでメモリの記憶内容の初期化が行える。
【0032】請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか1項の発明において、上記アンテナ接続端子の短絡操作が所定パターンで行われた時に上記短絡検知部の検知出力が発生するので、悪戯や、何らかの原因でアンテナ接続端子が短絡されているような場合にメモリの記憶内容が初期化されるのを防ぐことができる。
【出願人】 【識別番号】000005832
【氏名又は名称】松下電工株式会社
【出願日】 平成9年(1997)11月29日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【公開番号】 特開平11−160410
【公開日】 平成11年(1999)6月18日
【出願番号】 特願平9−344326