| 【発明の名称】 |
試料温度制御装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】佐口聡宏
【氏名】飯間義雄
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| 【要約】 |
【課題】コンプレッサーの脈流と騒音を抑えることができ、しかも測定試料側に吐出される空気の流量を制御することのできる試料温度制御装置を提供する。
【解決手段】コンプレッサからの空気流を加熱器を介して測定試料周辺に供給することによって試料温度を制御する試料温度制御装置において、コンプレッサからの空気流を複数に分け、その一部を加熱器を介して測定試料周辺に流通させると共に、残りを軟質材の管を通して外界に排気するようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】コンプレッサからの空気流を加熱器を介して測定試料周辺に供給することによって試料温度を制御する試料温度制御装置において、コンプレッサからの空気流を複数に分け、その一部を加熱器を介して測定試料周辺に流通させると共に、残りを軟質材の管を通して外界に排気するようにしたことを特徴とする試料温度制御装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、電子スピン共鳴(ESR)装置や核磁気共鳴(NMR)装置において用いられる試料温度制御装置に関する。 【0002】 【従来の技術】試料温度制御装置には、ESRやNMRの測定試料を、例えば−170℃から+200℃までの広い範囲内の任意の温度に制御する事が要求される。具体的には、試料付近に温度センサーを配置して試料直近の温度を検出し、得られた温度検出信号と設定値信号の差信号を求め、その差信号に基づいて加熱器のヒーター温度を制御して目的の温度のガスを作り、このガスを試料の周囲に流して試料温度を制御する。 【0003】その場合、室温付近から低温側に試料温度を制御するときには、ガス源としてデュワー内に蓄えられた液体窒素等の冷媒を用いるのに対して、室温付近から高温側に試料温度を制御するときには、ガス源としてコンプレッサーによって送られてくる空気を用いるのが一般的である。そして、空気がガス源となる場合には、コンプレッサーからの空気を直接加熱器に導き、加熱器を介して測定試料の周囲に流すようにしていた。 【0004】図1は、従来の試料温度制御装置の高温側の温度制御時における温度制御ガスの流路系を示したものである。コンプレッサー1から送られてくる空気は、フィルタ2で浮遊塵等を取り除かれた後、軟質ビニルでできた長管3を通って加熱器4内に吐出され、加熱器4で温度を制御された後、測定試料5に吹き付けられる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、コンプレッサーに組み込まれているポンプは一般に圧搾ポンプなので、吐出される空気は脈流を持ち、不連続な空気流となって加熱器に供給される。その結果、加熱器を通過した空気も脈流を持ち、加熱対象である測定試料に断続的に当たり、測定試料の円滑な昇温を妨げるのみならず、測定試料の振動を誘発するという問題があった。 【0006】また、コンプレッサーを使用する場合、内蔵された圧搾ポンプの運転に付随した騒音を抑制する方法がなかった。 【0007】また、商用電源の周波数の違いによって、50Hz地域と60Hz地域ではコンプレッサーから吐出される空気の流量が異なっているため、測定試料に当たる空気の流量の調節を行なわなければ昇温効率を同じにすることができないが、従来の直結的なガス流路では、この流量調節を行なうことはできなかった。 【0008】本発明の目的は、上述した点に鑑み、コンプレッサーの脈流と騒音を抑えることができ、しかも測定試料側に吐出される空気の流量を制御することのできる試料温度制御装置を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】この目的を達成するため、本発明にかかる試料温度制御装置は、コンプレッサからの空気流を加熱器を介して測定試料周辺に供給することによって試料温度を制御する試料温度制御装置において、コンプレッサからの空気流を複数に分け、その一部を加熱器を介して測定試料周辺に流通させると共に、残りを軟質材の管を通して外界に排気するようにしたことを特徴としている。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。図2は、本発明にかかる試料温度制御装置の空気流の流路系を示したものである。コンプレッサー1から送られてくる圧搾空気は、可変バルブ6でふたつの流路に分岐される。フィルタ2側に分岐されたガス流路を流れる圧搾空気は、フィルタ2で浮遊塵等を取り除かれた後、第一の軟質ビニル長管3を通って加熱器4内に吐出され、加熱器で温度を制御された後、測定試料5に吹き付けられる。他方、可変バルブ6から別方向に向けて分岐されたガス流路を流れる圧搾空気は、第二の軟質ビニル長管7を通って外界に排気される。 【0011】本発明では、このように圧搾空気の一部を可変バルブ6を介して外界に排気させることができるので、加熱器4を経て測定試料5に吹き付けられる空気の流量を任意に調節することが可能である。その結果、従来、不可能であった商用電源の周波数の違いによる圧搾空気の吐出量の違いの調節を、適正に行なわせることができるようになった。 【0012】また、可変バルブ6の排気口に第二の軟質ビニル長管7を設けたことにより、第二の軟質ビニル長管7が空気溜めの働きをすると共に、圧搾空気の振動を吸収するようになり、圧搾空気の排気に伴うコンプレッサー1の騒音を低減させ、加熱器4を介して試料5に吹き付けられる圧搾空気の脈流を抑制することができるようになった。 【0013】尚、本実施例では、空気流を2分割したが、これを3分割以上に多分割しても同様の効果が得られることは言うまでもない。 【0014】 【発明の効果】以上述べたごとく、本発明の試料温度制御装置を用いれば、圧搾空気の流量を調節することができると共に、コンプレッサーの騒音と吐出される圧搾空気の脈流を抑制することができるので、ESRやNMRの温度可変測定を好適に行なわせることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004271 【氏名又は名称】日本電子株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月24日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−271413 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−95362 |
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