| 【発明の名称】 |
配線異常監視方法、その装置及びその接続部 |
| 【発明者】 |
【氏名】松田 裕
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| 【要約】 |
【課題】ケーブルの接続異常と損傷異常を同時に検出する。
【解決手段】電源ケーブル40を、コネクタ30,33を介してヒューズボックス10,50に接続させてなる電気配線における配線異常を監視する配線異常監視において、電源ケーブル40の導電層42に制御部14をコネクタを介して接続し、バイアス回路17,53によってこの導電層に加えられた電位の変化を、比較回路18,19が2つの基準電位値に基づいて検出して、この検出結果に応じて制御部がコネクタの不完全嵌合状態であるケーブルの接続異常と導電層が車体に接触して短絡する状態であるケーブルの損傷異常を同時に判断する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 被覆された絶縁部材内に導電層を有する配線ケーブルを、接続部を介して被接続対象物に接続させてなる電気配線における配線異常を監視する配線異常監視方法において、前記配線ケーブルの導電層に異常判断手段を接続し、該導電層に加えられた電位の変化に応じて前記配線ケーブルの接続異常及び損傷異常を同時に判断することを特徴とする配線異常監視方法。 【請求項2】 被覆された絶縁部材内に導電層を有する配線ケーブルを、接続部を介して被接続対象物に接続させてなる電気配線における配線異常を監視する配線異常監視装置において、前記接続部を介して前記導電層に所定電位を加える電位手段と、前記配線ケーブルの導電層と接続され、前記加えられた電位の変化を検出する検出手段と、前記検出結果に応じて前記配線ケーブルの接続異常及び損傷異常を判断する異常判断手段を備えたことを特徴とする配線異常監視装置。 【請求項3】 前記接続部は、一方が前記配線ケーブルに、他方が前記被接続対象物に取り付けられて、互いが着脱自在に嵌合するとともに、該嵌合時に互いに接触して前記配線ケーブルと被接続対象物とを電気接続させる接触面を有する一対の第1及び第2の嵌合部材と、前記第1及び第2の嵌合部材にそれぞれ配線され、それぞれの一端が前記導電層又は前記電位手段のいずれかに接続されるとともに、それぞれの他端が前記接触面に至る第1及び第2の導電部材とを備え、完全嵌合時に前記第1及び第2の導電部材の他端が前記接触面を介して接続されることを特徴とする請求項2に記載の配線異常監視装置。 【請求項4】前記接続部は、一方が前記配線ケーブルに、他方が前記被接続対象物に取り付けられて、互いが着脱自在に嵌合するとともに、該嵌合時に互いに接触して前記配線ケーブルと被接続対象物とを電気接続させる接触面を有する一対の第1及び第2の嵌合部材と、前記第1及び第2の嵌合部材にそれぞれ配線され、それぞれの一端が前記導電層又は前記電位手段のいずれかに接続されるとともに、それぞれの他端が前記接触面に至る第1及び第2の導電部材と、前記第1及び第2の嵌合部材にそれぞれ配線され、両端が前記接触面に至る第3及び第4の導電部材とを備え、完全嵌合時に前記第1の導電部材の他端が前記第4の導電部材の一端と、また第2の導電部材の他端が前記第3の導電部材の一端と前記接触面を介してそれぞれ接続されるとともに、前記第3及び第4の導電部材のそれぞれの他端が前記接触面を介して接続されることを特徴とする請求項2に記載の配線異常監視装置。 【請求項5】 前記検出手段は、少なくとも2つの基準電位値に基づいて前記加えられた電位の変化を検出しており、前記異常判断手段は、前記加えられた電位の変化が一方の基準電位値より大きい検出結果の時に前記配線ケーブルの接続異常と判断し、また前記加えられた電位の変化が他方の基準電位値より小さい検出結果の時に前記配線ケーブルの損傷異常と判断することを特徴とする請求項2に記載の配線異常監視装置。 【請求項6】 前記異常判断手段は、前記被接続対象物に設けられ、該被接続対象物には、前記異常判断手段からの判断結果である情報を外部に引き出すための接点を設けたことを特徴とする請求項2に記載の配線異常監視装置。 【請求項7】 被覆された絶縁部材内に導電層を有する配線ケーブルと、配線がなされた被接続対象物とを電気接続させる接続部において、一方が前記配線ケーブルに、他方が前記被接続対象物に取り付けられて、互いが着脱自在に嵌合するとともに、該嵌合時に互いに接触して前記配線ケーブルと被接続対象物とを電気接続させる接触面を有する一対の第1及び第2の嵌合部材と、前記第1及び第2の嵌合部材にそれぞれ配線され、それぞれの一端が前記導電層又は前記被接続対象物のいずれかに接続されるとともに、それぞれの他端が前記接触面に至る第1及び第2の導電部材とを備え、完全嵌合時に前記第1及び第2の導電部材の他端が前記接触面を介して接続されることを特徴とする接続部。 【請求項8】 被覆された絶縁部材内に導電層を有する配線ケーブルと、配線がなされた被接続対象物とを電気接続させる接続部において、一方が前記配線ケーブルに、他方が前記被接続対象物に取り付けられて、互いが着脱自在に嵌合するとともに、該嵌合時に互いに接触して前記配線ケーブルと被接続対象物とを電気接続させる接触面を有する一対の第1及び第2の嵌合部材と、前記第1及び第2の嵌合部材にそれぞれ配線され、それぞれの一端が前記導電層又は前記被接続対象物のいずれかに接続されるとともに、それぞれの他端が前記接触面に至る第1及び第2の導電部材と、前記第1及び第2の嵌合部材にそれぞれ配線され、両端が前記接触面に至る第3及び第4の導電部材とを備え、完全嵌合時に前記第1の導電部材の他端が前記第4の導電部材の一端と、また第2の導電部材の他端が前記第3の導電部材の一端と前記接触面を介してそれぞれ接続されるとともに、前記第3及び第4の導電部材のそれぞれの他端が前記接触面を介して接続されることを特徴とする接続部。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両等の移動体に配線された配線異常を監視する配線異常監視装置に関し、特にコネクタの嵌合状態と配線ケーブルの損傷状態を同時に監視する配線異常監視方法、その装置及びその接続部に関する。 【0002】 【関連する背景技術】従来、この種の装置には、例えば実公平7−47746号公報に示すように、警報器をワイヤーハーネスの外装部材内部の導電層とワイヤーハーネス内の電線に接続させて、導電層が車体と接触してアースされることによって上記警報器を作動させるものがあった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記装置では、例えば自動車用コネクタによって電気的に接続されるが、上記コネクタのロックが係合していない状態、いわゆる半嵌合状態で車両に組付けられると、車両の組立完了時の検査では電気的に接続されているので問題がなくても、使用中の振動等により上記コネクタが脱落して電気的接続状態が断たれるという問題点があった。 【0004】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもので、接続部の不完全嵌合に伴うケーブル接続異常とケーブルの損傷異常を同時に検出できる配線異常監視方法及びその装置を提供することを目的とする。本発明の他の目的は、完全嵌合を容易に判断させうる接続部を提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明では、被覆された絶縁部材内に導電層を有する配線ケーブルを、コネクタからなる接続部を介して、ヒューズボックスやリレーボックス等からなる被接続対象物に接続させてなる電気配線における配線異常を監視する配線異常監視において、コネクタを介して配線ケーブルの導電層に所定電圧を加えるバイアス回路からなる電位手段と、前記配線ケーブルの導電層と接続され、前記加えられた電位の変化を検出する比較回路からなる検出手段と、前記検出結果に応じて前記配線ケーブルの接続異常及び損傷異常を判断する制御部からなる異常判断手段を備えた配線異常監視装置が提供される。 【0006】すなわち、配線ケーブルの導電層に制御部をコネクタを介して接続し、比較回路がこの導電層に加えられた電位の変化を、例えば2つの基準電位値に基づいて検出して、この検出結果に応じて制御部が前記配線ケーブルの接続異常状態及び損傷異常状態、つまりコネクタの不完全嵌合状態と導電層が車体に接触して短絡する状態を同時に判断する。 【0007】また、前記コネクタは、一方が前記配線ケーブルに、他方が前記ボックスに取り付けられて、互いが着脱自在に嵌合するとともに、嵌合時に互いに接触して前記配線ケーブルとボックスとを電気接続させる接触面を有する一対の第1及び第2の嵌合部材と、前記第1及び第2の嵌合部材にそれぞれ配線され、それぞれの一端が前記導電層又は前記被接続対象物(前記バイアス回路)のいずれかに接続されるとともに、それぞれの他端が前記接触面に至る第1及び第2の導電部材とを備え、完全嵌合時に前記第1及び第2の導電部材の他端が前記接触面を介して接続されることが好ましい。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明に係る配線異常監視方法を用いた装置を図1乃至図4の図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る配線異常監視装置の一実施例の概略構成を示す構成図である。図1は、配線異常監視装置を車両において電源分配を行う第1及び第2のヒューズボックス間に用いた構成を示している。第1及び第2のヒューズボックス10,50は、本発明の被接続対象物を構成しており、第1のヒューズボックス10は、バッテリ1の近傍に配置され、複数のヒューズ11を介して図示しないエンジンルーム内の負荷へバッテリ1からの電源を分配する電源分配機能を有している。 【0009】また、第1のヒューズボックス10には、第1の嵌合部材31が取り付けられており、第1の嵌合部材31には、複数の芯線によって構成される電源バス41と、電源バス41を外装する導電層42と、導電層42を被覆する図示しない外部シースとを有する電源ケーブル40の一端が接続された第2の嵌合部材32が嵌合している。なお、この一対の第1及び第2の嵌合部材31,32は、本発明に係る接続部であるコネクタ30を構成しており、電源バス41は、コネクタ30及び第1のヒューズボックス10内の電源バス遮断器12を介してバッテリ1と接続されている。また、電源ケーブル40は、本発明に係る配線ケーブルを構成している。 【0010】第1のヒューズボックス10は、定電圧回路13を介してバッテリ1からの電源によって動作する制御部14を有している。制御部14は、電源バス41全体の電流監視機能を有しており、リレー駆動回路15を駆動制御して電源バス遮断器12をオン又はオフ状態に切り替えている。制御部14は、衝突等の災害発生時の加速度信号を入力回路16を介して取り込んでおり、この信号の入力に基づいて電源バス遮断器12をオフ状態にさせて電源バス41への電源供給を遮断している。 【0011】導電層42には、コネクタ30を介して第1のヒューズボックス10内の高電位側のバイアス回路17から所定電位が印加されるとともに、導電層42の電位を検出する本発明に係る検出手段を構成する比較回路18,19が接続されている。比較回路18は、導電層42の電位と基準電位Vref1とを比較し、また比較回路19は、導電層42の電位と基準電位Vref2とを比較して、これら比較結果を制御部14に出力している。本発明に係る異常判断手段を構成する制御部14は、これらの比較結果に基づいて、配線ケーブルに接続異常又は損傷異常が発生していないか判断している。なお、このような異常判断は、車両の組立完了時や使用中等にも行われる。 【0012】また、制御部14は、上記異常が発生すると、出力回路20を介して上記異常に対応した異常信号を出力している。また、第1のヒューズボックス10には、外部から電源を供給して制御部を作動させ、上記異常信号を出力回路20を介して外部に引き出すための車両組立ラインチェック用の接点21が設けられており、車両への組付け完了後に電源ケーブル40の噛み込み、コネクタ30,33の嵌合不良のチェックを行うことを可能としている。なお、接点21は、コネクタで構成しても良いし、プローブで接触するための導体で構成しても良い。 【0013】第2のヒューズボックス50には、第1の嵌合部材34が取り付けられており、第1の嵌合部材34には、電源ケーブル40の他端が接続された第2の嵌合部材35が嵌合している。なお、この一対の第1及び第2の嵌合部材34,35は、本発明に係る接続部であるコネクタ33を構成しており、電源バス41は、複数のヒューズ51や電源バス遮断器52を介して図示しない負荷へバッテリ1からの電源を分配している。 【0014】導電層42には、コネクタ33を介して第2のヒューズボックス50内の低電位側のバイアス回路53が接続されている。なお、バイアス回路53は、第1のヒューズボックス10のバイアス回路17とともに本発明に係る電位手段を構成している。上記構成の配線異常監視装置において、電源バス41を外装する導電層42は、第1のヒューズボックス10内のバイアス回路17で、例えば5Vの定電圧電位にバイアスされ、第2のヒューズボックス50内のバイアス回路53でアース電位にバイアスされる。これにより、例えば両ボックス10,50間の配線が正常状態の場合には、導電層42は、5Vの中間電位、すなわちほぼ2.5V付近に固定される。 【0015】ここで、もし電源ケーブル40が車体と干渉して、ケーブル被覆が損傷を受け、導電層42が露出して車体(アース電位)と接触すると、導電層42の電位はグラウンド(GND)レベル付近、すなわち0V付近に固定されることになる。一方、両ボックス10,50と電源ケーブル40を接続させるコネクタ30,33に不完全嵌合やコネクタはずれが生じた場合には、第2のヒューズボックス50側のバイアス回路53が切断されるため、導電層42の電位は、5V付近に固定されることになる。 【0016】従って、本実施例では、比較回路18の基準電位Vref1を3.5Vに、また比較回路19の基準電位Vref2を1.5Vに設定し、比較回路18,19で導電層42の電位と基準電位Vref1,Vref2とを比較する。ここで、導電層42の正常状態でのとりうる電位は、2.5V付近で、異常状態でのとりうる電位は、0V付近と5V付近であるから、アース電位差、回路抵抗、抵抗の素子、温度等のばらつきを考慮しても、両比較回路において、導電層42の電位が3.5Vより大きい比較結果の場合には、制御部14は、コネクタの嵌合不良と判断して、対応する異常信号を出力する。また、導電層42の電位が1.5Vより小さい比較結果の場合には、制御部14は、ケーブルの損傷と判断して、対応する異常信号を出力する。また、導電層42の電位が1.5V〜3.5Vの間の比較結果の場合には、配線が正常と判断する。 【0017】これにより、本実施例では、電源バスを外装する導電層を定電圧電位にバイアスしてその時の導電層の電位を検出し、コネクタの不完全嵌合に伴う電源ケーブルの接続異常及び導電層と車体の短絡に伴う電源ケーブルの損傷異常を判断するので、1つの配線異常監視装置で上記接続異常と損傷異常を同時に検出できる。ところで、上述した電源ケーブル40は、一般的に例えば図2に示すように、複数の芯線によって構成される電源バス41と、電源バス41と導電層42を絶縁する絶縁層43と、ケーブル長手方向に設けられて導電層42と接触するドレインワイヤ44と、絶縁層43及びドレインワイヤ44を外装する導電層42と、導電層42を被覆する外部シース45とから構成されるものがある。これに対応させてコネクタ30,33を図3、図4のように構成させることができる。なお、図2〜図4の構成部分において、図1の構成と同様な部分は、説明の都合上、同一符号を付記する。また、両コネクタ30,33は、同一構成なので、図3、図4では、コネクタ30の場合を説明する。 【0018】図3及び図4は、コネクタの構成を示す断面図であり、コネクタ30は、第1のヒューズボックス10に取り付けられた凸形状の第1の嵌合部材31と、電源ケーブル40の一端に取り付けられる凹形状の第2の嵌合部材32とから構成されている。この一対の嵌合部材31,32は、互いが着脱自在に嵌合可能であるとともに、嵌合時に互いに接触して配線ケーブル40と被接続対象物とを電気接続させる接触面31a,32aを有している。 【0019】図3のコネクタの第1実施例においては、第1の嵌合部材31には、一端が電源バス遮断器12を介したバッテリ1と接続され、他端が接触面31aに至るように配線された導電部材31bと、本発明に係る第1の導電部材を構成して一端がバイアス回路17に接続され、他端が接触面31aに至るように配線された導電部材31cとが設けられている。 【0020】第2の嵌合部材32には、一端が電源ケーブル40の電源バス41と接続され、他端が接触面31aに至るように配線された導電部材32bと、本発明に係る第2の導電部材を構成して一端が電源ケーブル40のドレインワイヤ44に接続され、他端が接触面32aに至るように配線された導電部材32cとが設けられている。 【0021】本実施例では、コネクタ30において第1及び第2の嵌合部材31,32が完全に嵌合した時には、接触面31a,32aが互いに接触して、導電部材31bと32b、及び導電部材31cと32cの他端同士が接触面31a,32aを介して互いに接続され、また上記嵌合が不完全な時には、接触面31a,32aが非接触となって導電部材31cと32cが接続不良となる。また、コネクタ33の場合も、コネクタ30と同様に、第1及び第2の嵌合部材が完全に嵌合した時には、一端がバイアス回路53と接続された第1の導電部材及び一端がドレインワイヤ44に接続された第2の導電部材の他端同士が接続され、不完全嵌合の時には、上記第1及び第2の導電部材間が隔たって接続不良となる。 【0022】このため、本実施例では、配線異常監視装置が第1及び第2の導電部材に接続された電源ケーブルのドレインワイヤの電位を検出することによって、コネクタの完全嵌合と不完全嵌合を、人手を介することなく自動的に、かつ容易に判断できる。図4のコネクタの第2実施例においては、第1実施例と同様に、第1の嵌合部材31には、一端が電源バス遮断器12を介したバッテリ1と接続され、他端が接触面31aに至るように配線された導電部材31bと、本発明に係る第1の導電部材を構成して一端がバイアス回路17に接続され、他端が接触面31aに至るように配線された導電部材31cと、本発明に係る第3の導電部材を構成して両端が接触面31aに至るように配線された導電部材31dとが設けられている。 【0023】第2の嵌合部材32には、一端が電源ケーブル40の電源バス41と接続され、他端が接触面31aに至るように配線された導電部材32bと、本発明に係る第2の導電部材を構成して一端が電源ケーブル40のドレインワイヤ44に接続され、他端が接触面32aに至るように配線された導電部材32cと、本発明に係る第4の導電部材を構成して両端が接触面32aに至るように配線された導電部材32dとが設けられている。 【0024】本実施例では、コネクタ30において第1及び第2の嵌合部材31,32が完全に嵌合した時には、接触面31a,32aが互いに接触して、第1の導電部材31cの他端が第4の導電部材32dの一端と、また第2の導電部材31dの他端が第3の導電部材32cの一端と接触面31a,32aを介して互いに接続されるとともに、第3及び第4の導電部材31d,32dのそれぞれの他端が接触面31a,32aを介して接続される。また、上記嵌合が不完全な時には、接触面31a,32aが非接触となって導電部材31cと32d,導電部材31dと32c、導電部材31dと32dがそれぞれ接続不良となる。また、コネクタ33の場合も、コネクタ30と同様に、第1及び第2の嵌合部材が完全に嵌合した時には、第1及び第2の導電部材間が第3及び第4の導電部材を介して接続され、不完全嵌合の時には、上記各導電部材間が隔たって接続不良となる。 【0025】このため、本実施例でも、コネクタの第1実施例と同様に、コネクタの完全嵌合と不完全嵌合を、人手を介することなく自動的に、かつ容易に判断できる。なお、本実施例では、配線ケーブルに電源ラインの電源ケーブルを用いた場合を説明したが、本発明はこれに限らず、システム形態に応じて、例えば多重信号線やアース線を用いた場合にも適用が可能である。 【0026】また、上述したコネクタが、本発明の係る配線異常監視装置以外の用途にも用いることができることは言うに及ばない。また、本発明では、ケーブルの損傷や嵌合不良の事象が検知された場合には、例えば電源バス遮断器12をオフ状態に制御して電源バスへの電源供給を遮断したり、出力回路20からの異常信号出力に基づき、乗員に警報を発したり、または接点21を介して監視者に警報を発することも可能である。 【0027】 【発明の効果】以上説明したように、本発明では、接続部を介して前記導電層に所定電位を加える電位手段と、前記配線ケーブルの導電層と接続され、前記加えられた電位の変化を検出する検出手段と、前記検出結果に応じて前記配線ケーブルの接続異常及び損傷異常を判断する異常判断手段を備えたので、接続部の不完全嵌合に伴うケーブルの接続異常及びケーブルの損傷異常を同時に検出できる。 【0028】接続部は、一方が前記配線ケーブルに、他方が前記被接続対象物に取り付けられて、互いが着脱自在に嵌合するとともに、嵌合時に互いに接触して前記配線ケーブルと被接続対象物とを電気接続させる接触面を有する一対の第1及び第2の嵌合部材と、前記第1及び第2の嵌合部材にそれぞれ配線され、それぞれの一端が前記導電層又は前記被接続対象物のいずれかに接続されるとともに、それぞれの他端が前記接触面に至る第1及び第2の導電部材とを備え、完全嵌合時に前記第1及び第2の導電部材の他端が、前記接触面を介して接続されるので、接続部の完全嵌合と不完全嵌合を容易に判断できる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005290 【氏名又は名称】古河電気工業株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月25日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】宮川 宏一
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| 【公開番号】 |
特開平11−271378 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−78030 |
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