| 【発明の名称】 |
誤動作防止回路及びこれを用いたIC |
| 【発明者】 |
【氏名】堀 雅一
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| 【要約】 |
【課題】電源電圧の電圧値が極端に低い場合であっても正常に出力信号を出力することが可能な誤動作防止回路及びこれを用いたICを実現する。
【解決手段】電源電圧が低い場合を検知して出力信号を出力する誤動作防止回路において、電源電圧と閾値電圧とを比較する電圧比較手段と、この電圧比較手段の出力に基づき出力信号を出力する出力手段と、電源電圧が一定値になるまで電圧比較手段の出力に係わりなく出力手段の出力を強制的に制御する電圧検出手段とを設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】電源電圧が低い場合を検知して出力信号を出力する誤動作防止回路において、電源電圧と閾値電圧とを比較する電圧比較手段と、この電圧比較手段の出力に基づき前記出力信号を出力する出力手段と、前記電源電圧が一定値になるまで前記電圧比較手段の出力に係わりなく前記出力手段の出力を強制的に制御する電圧検出手段とを備えたことを特徴とする誤動作防止回路。 【請求項2】前記電圧検出手段が、前記電源電圧が一定値になるとオンになる第1のトランジスタと、この第1のトランジスタがオフの時にオンになり前記出力手段の出力を制御する第2のトランジスタとから構成されることを特徴とする請求項1記載の誤動作防止回路。 【請求項3】請求項1記載の誤動作防止回路の出力信号に基づき動作若しくは停止を制御することを特徴とするIC。 【請求項4】基準電圧を発生させる基準電圧発生回路と、前記基準電圧に基づき過電圧を検知する過電圧監視回路と、前記基準電圧に基づき低電圧を検知する低電圧監視回路とを備え、請求項1記載の誤動作防止回路の出力信号に基づき前記過電圧監視回路及び前記低電圧監視回路の動作を制御することを特徴とする電源監視用のIC。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、IC内の低電圧時の誤動作防止回路に関し、特に電源電圧が極端に低い場合でもICの誤動作を防止することが可能な誤動作防止回路及びこれを用いたICに関する。 【0002】 【従来の技術】従来のICでは電源電圧が低い場合のICの誤動作を防止するために誤動作防止回路が設けられており、誤動作防止回路は電源電圧が低い場合を検知して出力信号を出力し、この出力信号に基づきICは動作若しくは停止を制御する。 【0003】図4はこのような従来の誤動作防止回路の一例を示す回路図である。図4において、1,2,8,9及び10は抵抗、3は定電流源、4,5,6,7及び11はトランジスタ、100は電圧電源、101は基準電圧、102は出力信号である。また、1〜9は電圧比較手段50を、10及び11は出力手段51をそれぞれ構成している。 【0004】抵抗1の一端は抵抗2の一端及びトランジスタ4のベースに接続され、トランジスタ4のエミッタは定電流源3の一端及びトランジスタ5のエミッタにそれぞれ接続される。また、トランジスタ4のコレクタはトランジスタ6のコレクタ及びベースとトランジスタ7のベースにそれぞれ接続され、トランジスタ5のコレクタはトランジスタ7のコレクタ及びトランジスタ11のベースにそれぞれ接続される。 【0005】一方、抵抗8の一端は抵抗9の一端及びトランジスタ5のベースに接続され、抵抗10の一端は出力信号102を出力すると共にトランジスタ11のコレクタに接続される。 【0006】さらに、抵抗1及び10の他端と定電流源3の他端には電源電圧100が供給され、抵抗8の他端には基準電圧101が供給される。また、抵抗2及び9の他端とトランジスタ6,7及び11のエミッタは接地される。 【0007】ここで、図4に示す従来例の動作を図5を用いて説明する。図5は電源電圧100の電圧値と出力信号102との関係を示す特性曲線図である。抵抗1及び2の抵抗値が同値であればトランジスタ4のベースには電源電圧100の”1/2”の電圧が印加される。同様にトランジスタ5のベースには基準電圧101が抵抗8及び9により適宜分圧された”Vth”なる閾値電圧が印加される。 【0008】電源電圧100の電圧値が閾値電圧”Vth”よりも小さい場合にはトランジスタ4が”ON”となり、トランジスタ5は”OFF”になる。このため、トランジスタ11も”OFF”となり、出力信号102は電源電圧100の電圧値が抵抗10を介してそのまま出力される。 【0009】一方、電源電圧100の電圧値が閾値電圧”Vth”よりも大きい場合にはトランジスタ4が”OFF”となり、トランジスタ5は”ON”になる。このため、トランジスタ11も”ON”となり、出力信号102の電圧値はほぼ接地電位となる。 【0010】すなわち、電源電圧100の電圧値が閾値電圧”Vth”よりも小さい場合には図5中”P001”に示す領域のように電源電圧100の電圧値の上昇に伴って出力信号102の電圧値も上昇して行き、電源電圧100の電圧値が閾値電圧”Vth”よりも大きい場合には図5中”P002”に示す領域のように出力信号102の電圧値は接地電位となる。 【0011】この結果、電源電圧100の電圧値が閾値電圧”Vth”よりも小さい場合及び大きい場合には出力信号102は”ハイレベル(電源電圧)”及び”ローレベル(接地電位)”となるのでICは誤動作防止回路の出力信号102が”ハイレベル”の場合にはICの動作を停止させ、出力信号102が”ローレベル”の場合にはICを動作させることにより、低電圧時のICの誤動作を防止することが可能になる。 【0012】 【発明が解決しようとする課題】しかし、図4に示す従来例では電源電圧100の電圧値が極端に低くなった場合には基準電圧101を供給する基準電圧源も動作が安定しない場合があり、閾値電圧”Vth”が変動して、誤動作防止回路の出力信号102が正しく出力されない場合がある。 【0013】図6はこのような異常動作状態を説明する特性曲線図であり、時間にしたがって図6中”S001”に示す電源電圧100の電圧値が徐々に上昇する場合、図6中”P003”に示す領域において図6中”S001”に示す電源電圧100の電圧値が極端に低いので閾値電圧”Vth”が十分に立ち上がらない状態が発生する。 【0014】この時、図6中”P004”に示す領域では図6中”S002”に示すトランジスタ4のベースに印加される電圧値の方が図6中”S003”に示す閾値電圧よりも小さくなるので図6中”S004”に示す出力信号102が”ハイレベル”になり、ICの動作を停止させることができる。 【0015】但し、図6中”P005”に示す領域では図6中”S002”に示すトランジスタ4のベースに印加される電圧値の方が図6中”S003”に示す閾値電圧よりも大きくなり、トランジスタ5及び11が”ON”になってしまい図6中”s004”に示す出力信号102が”ローレベル”になってしまう。 【0016】すなわち、図6中”S001”に示す電源電圧100の電圧値が低いにも関わらず図6中”S004”に示す出力信号102が”ローレベル”になってしまうのでICが動作を開始してしまい誤動作をが生じることになると言った課題があった。従って本発明が解決しようとする課題は、電源電圧の電圧値が極端に低い場合であっても正常に出力信号を出力することが可能な誤動作防止回路及びこれを用いたICを実現することにある。 【0017】 【課題を解決するための手段】このような課題を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、電源電圧が低い場合を検知して出力信号を出力する誤動作防止回路において、電源電圧と閾値電圧とを比較する電圧比較手段と、この電圧比較手段の出力に基づき前記出力信号を出力する出力手段と、前記電源電圧が一定値になるまで前記電圧比較手段の出力に係わりなく前記出力手段の出力を強制的に制御する電圧検出手段とを備えたことにより、電源電圧の電圧値が極端に低い場合であっても正常に出力信号を出力させることが可能になる。 【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明である誤動作防止回路において、前記電圧検出手段が、前記電源電圧が一定値になるとオンになる第1のトランジスタと、この第1のトランジスタがオフの時にオンになり前記出力手段の出力を制御する第2のトランジスタとから構成されることにより、電源電圧の電圧値が極端に低い場合であっても正常に出力信号を出力させることが可能になる。 【0019】請求項3記載の発明は、請求項1記載の誤動作防止回路の出力信号に基づき動作若しくは停止を制御することにより、電源電圧の電圧値が極端に低い場合であってもICの誤動作を防止することが可能になる。 【0020】請求項4記載の発明は、基準電圧を発生させる基準電圧発生回路と、前記基準電圧に基づき過電圧を検知する過電圧監視回路と、前記基準電圧に基づき低電圧を検知する低電圧監視回路とを備え、請求項1記載の誤動作防止回路の出力信号に基づき前記過電圧監視回路及び前記低電圧監視回路の動作を制御することにより、電源電圧の電圧値が極端に低い場合であっても電源監視用のICの誤動作を防止することが可能になる。 【0021】 【発明の実施の形態】以下本発明を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明に係る誤動作防止回路の一実施例を示す構成ブロック図である。図1において1〜11,50,51,100及び101は図4と同一符号を付してあり、12,13及び15は抵抗、14及び16はトランジスタ,102aは出力信号である。また、12〜16は電圧検出手段52を、1〜16は誤動作防止回路53をそれぞれ構成している。 【0022】抵抗1の一端は抵抗2の一端及びトランジスタ4のベースに接続され、トランジスタ4のエミッタは定電流源3の一端及びトランジスタ5のエミッタにそれぞれ接続される。また、トランジスタ4のコレクタはトランジスタ6のコレクタ及びベースとトランジスタ7のベースにそれぞれ接続され、トランジスタ5のコレクタはトランジスタ7及び16のコレクタとトランジスタ11のベースにそれぞれ接続される。 【0023】一方、抵抗8の一端は抵抗9の一端及びトランジスタ5のベースに接続され、抵抗12の一端は抵抗13の一端及びトランジスタ13のベースに接続され、トランジスタ14のコレクタは抵抗15の一端及びトランジスタ16のベースに接続される。また、抵抗10の一端は出力信号102aを出力すると共にトランジスタ11のコレクタに接続される。 【0024】さらに、抵抗1,10,12及び15の他端と定電流源3の他端には電源電圧100が供給され、抵抗8の他端には基準電圧101が供給される。また、抵抗2,9及び13の他端とトランジスタ6,7,11,14及び16のエミッタは接地される。 【0025】ここで、図1に示す従来例の動作を図2を用いて説明する。図2は電源電圧100の電圧値と各種電圧値との関係を示す特性曲線図である。但し、電圧比較手段50及び出力手段51の動作は従来例と同様であるのでその説明は省略する。 【0026】電圧検出手段52を構成するトランジスタ14のベースには電源電圧100を抵抗12及び13で分圧した電圧が印加されるので、電源電圧100の電圧値が極端に低い場合にはトランジスタ14は”OFF”になる。この時、トランジスタ16のベースには抵抗15を介して電源電圧100が直接印加されるのでトランジスタ16は”ON”になる。 【0027】このため、トランジスタ11は強制的に”OFF”となり、電圧比較手段50の出力に係わりなく出力信号102aは”ハイレベル”になる。 【0028】一方、電源電圧100の電圧値が上昇してトランジスタ14のベースに印加される分圧電圧が上昇するとトランジスタ14が”ON”になり、これに伴いトランジスタ16が”OFF”になる。 【0029】このため、トランジスタ11の強制的な”OFF”状態が解除され、従来例と同様にトランジスタ11は電圧比較手段50の出力に基づき出力信号102aを”ハイレベル”若しくは”ローレベル”にする。 【0030】図2中”S005”に示す電源電圧100の電圧値が徐々に上昇した場合には、図2中”P006”に示す領域では従来例と同様に図2中”S006”に示すトランジスタ4のベースに印加される電圧値の方が図2中”S007”に示す閾値電圧よりも大きくなり、トランジスタ5が”ON”になってしまう。 【0031】ここで、図2中”P007”に示す領域ような図2中”S007”に示す閾値電圧が安定するまでの領域で電圧検出手段52が動作するように抵抗12及び13の抵抗値を設定すると、図2中”P007”に示す領域では前述のようにトランジスタ11が強制的に”OFF”になるので図2中”S008”に示す出力信号102aは強制的に”ハイレベル”となる。 【0032】そして、図2中”P008”に示す領域では従来例と同様に電圧比較手段50及び出力手段51が動作するので、図2中”S006”に示すトランジスタ4のベースに印加される電圧値と図2中”S007”に示す閾値電圧とが一致する点で図2中”S008”に示す出力信号102aが”ローレベル”に切り換わる。 【0033】例えば、閾値電圧”Vth”の元になる基準電圧101が電源電圧100の電圧値が”3V”になった時点で安定する場合を考えると、電源電圧100の電圧値が”3V”以下では閾値電圧”Vth”が設計値通りにはならないので電源電圧100の電圧値が”3V”以下で電圧検出手段52が動作するようにする。 【0034】すなわち、上記条件で電圧検出手段52を動作させるには抵抗12及び13の抵抗値を設定して電源電圧100の電圧値が”3V”になった時点でトランジスタ14が”ON”になるようにすれば良い。 【0035】この結果、電圧検出手段52を設け電源電圧100の電圧値が一定値になるまで電圧比較手段50の出力に係わりなく出力手段51の出力を強制的に制御することにより、電源電圧の電圧値が極端に低い場合であっても正常に出力信号102aを出力させることが可能になり、また、これによりICの誤動作を防止することが可能になる。 【0036】また、図3は図1に示す誤動作防止回路53を電源監視ICの用いた一例を示す構成ブロック図である。図3において53,100及び102aは図1と同一符号を付してあり、17は基準電圧発生回路、18及び20は比較器、19はRSフリップフロップ回路、21は論理和回路、103及び104は基準電圧、105は入力電圧、106は過電圧検出信号、107は低電圧検出信号である。また、18及び19は過電圧監視回路54を、20及び21は低電圧監視回路55をそれぞれ構成している。 【0037】電源電圧100は基準電圧発生回路17及び誤動作防止回路53に接続され、入力電圧105は過電圧監視回路54を構成する比較器18の非反転入力端子と、低電圧監視回路55を構成する比較器20の反転入力端子にそれぞれ接続される。また、比較器18の反転入力端子には基準電圧103が、比較器20の非反転入力端子には基準電圧104がそれぞれ接続される。 【0038】比較器18の出力はRSフリップフロップ回路19のS端子に接続され、比較器20の出力は論理和回路21の一方の入力端子に接続される。また、RSフリップフロップ回路のR端子及び論理和回路21の他方の入力端子には誤動作防止回路53の出力信号102aがそれぞれ接続される。さらに、RSフリップフロップ回路19は過電圧検出信号106を出力し、論理和回路21は低電圧検出信号107を出力する。 【0039】ここで、図3に示す電源監視ICの動作を説明する。過電圧監視回路54は入力電圧105が閾値電圧である基準電圧103よりも大きくなるとRSフリップフロップ回路19をラッチして過電圧検出信号106を”ハイレベル”にする。また、低電圧監視回路55は入力電圧105が閾値電圧である基準電圧104よりも小さくなると低電圧検出信号107を”ハイレベル”にする。 【0040】一方、前述のように誤動作防止回路53の出力信号102aが”ハイレベル”になると、RSフリップフロップ回路19はリセットされて過電圧検出信号106が”ローレベル”になり、低電圧検出信号107も比較器20の出力レベルに係わりなく”ハイレベル”になる。 【0041】この結果、電源電圧100の電圧値が極端に低い場合には誤動作防止回路53の出力信号102aにより、過電圧監視回路54及び低電圧監視回路55の動作が制御されるので電圧監視ICの全体の誤動作を防止することが可能になる。 【0042】なお、図3において誤動作防止回路53を用いるICとして電源監視ICを例示したが勿論これに限定される訳ではなく、電源電圧が低い場合に誤動作の恐れがあるIC全般に用いることが可能である。 【0043】 【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、本発明によれば次のような効果がある。請求項1及び請求項2の発明によれば、電圧検出手段を設け電源電圧の電圧値が一定値になるまで電圧比較手段の出力に係わりなく出力手段の出力を強制的に制御することにより、電源電圧の電圧値が極端に低い場合であっても正常に出力信号を出力させることが可能になる。 【0044】また、請求項3の発明によれば、請求項1の誤動作防止回路の出力信号に基づきICの動作を制御することによりICの誤動作を防止することが可能になる。 【0045】また、請求項4の発明によれば、請求項1の誤動作防止回路の出力信号に基づき過電圧監視回路及び低電圧監視回路の動作を制御することにより、電圧監視ICの全体の誤動作を防止することが可能になる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000006507 【氏名又は名称】横河電機株式会社
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| 【出願日】 |
平成10年(1998)3月20日 |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開平11−271365 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平10−71748 |
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