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【発明の名称】 電気光学サンプリングオシロスコープ
【発明者】 【氏名】竹内 伸成

【氏名】柳沢 幸樹

【氏名】菊池 潤

【氏名】伴城 暢一

【氏名】遠藤 善雄

【氏名】品川 満

【氏名】永妻 忠夫

【氏名】山田 順三

【要約】 【課題】電気光学サンプリングオシロスコープにおいて、低周波雑音成分を削減させて、S/N比の良い測定波形を得る。

【解決手段】タイミング発生回路4は、光パルス発生回路5を駆動するパルス信号P1及びA/D変換器7を動作させるパルス信号P2を生成し出力する。遅延回路11はパルス信号P2から一定時間後にパルス信号P3を出力する。受光増幅回路6は、EOSプローブ2の出力を増幅し、受光信号LSとしてA/D変換器7へ出力する。A/D変換器7は、パルス信号P2に基づいて受光信号LSをサンプリングしてA/D変換し、次いで、パルス信号P3に基づいて受光信号LSをサンプリングしてA/D変換して出力する。減算回路14は、パルス信号P2のサンプリング値からパルス信号P3のサンプリング値(ノイズ値を示している)を減算する。この減算結果に基づいて表示処理が行われる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 サンプリングパルスのタイミングでレーザ光線による光パルスを発生し、電気光学プローブへ供給する光パルス発生手段と、前記電気光学プローブの出力を増幅し、受光信号として出力する受光増幅手段と、前記サンプリングパルスから第1の一定時間が経過した時点で前記受光信号をサンプルし、該サンプル時点から第2の一定時間が経過した時点で前記受光信号を再度サンプルするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によってサンプルされたデータの差をとる減算手段と、前記減算手段の出力に基づいて画像表示を行う手段と、を具備してなる電気光学サンプリングオシロスコープ。
【請求項2】 サンプリングパルスのタイミングでレーザ光線による光パルスを発生し、電気光学プローブへ供給する光パルス発生手段と、前記電気光学プローブの出力を増幅し、受光信号として出力する受光増幅手段と、前記サンプリングパルスから第1の一定時間が経過した時点で第1のパルス信号を出力するタイミング発生手段と、前記第1のパルス信号を第2の一定時間遅延させた第2のパルス信号を出力する遅延手段と、前記第1、第2のパルス信号のタイミングで前記受光信号をサンプリングし、サンプリングした受光信号を第1,第2のディジタルデータに変換して出力するA/D変換器と、前記第1、第2のディジタルデータの差をとる減算手段と、前記減算手段の出力に基づいて画像表示を行う手段と、を具備してなる電気光学サンプリングオシロスコープ。
【請求項3】 前記受光増幅手段の周波数帯域を制御する帯域制御データおよび前記遅延手段の遅延時間を制御する遅延制御データの対応関係を示すテーブルを具備し、前記前記受光増幅手段の周波数帯域および前記遅延手段の遅延時間を前記テーブル内のデータによって制御する制御手段を設けてなる請求項2に記載の電気光学サンプリングオシロスコープ。
【請求項4】 サンプリングパルスのタイミングでレーザ光線による光パルスを発生し、電気光学プローブへ供給する光パルス発生手段と、前記電気光学プローブの出力を増幅し、受光信号として出力する受光増幅手段と、前記サンプリングパルスから第1の一定時間が経過した時点で第1のパルス信号を出力するタイミング発生手段と、前記第1のパルス信号を第2の一定時間遅延させた第2のパルス信号を出力する遅延手段と、前記第1、第2のパルス信号のタイミングで前記受光信号をサンプリングし、サンプリングした受光信号を第1,第2のディジタルデータに変換して出力するA/D変換器と、前記第1、第2のディジタルデータの各測定周期毎の平均値を算出する平均値算出手段と、前記平均値算出手段による算出結果を記憶するメモリと、前記メモリに記憶された第1のディジタルデータの平均値と第2のディジタルデータの平均値との差を演算する減算手段と、前記減算手段の出力に基づいて画像表示を行う手段と、を具備してなる電気光学サンプリングオシロスコープ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学プローブに入力される被測定信号の波形を観測する電気光学サンプリングオシロスコープに関する。
【0002】
【従来の技術】被測定信号によって発生する電界を電気光学結晶に結合させ、この電気光学結晶にレーザ光を入射し、レーザ光の偏光状態により被測定信号の波形を観測することができる。ここで、レーザ光をパルス状にし、被測定信号をサンプリングすると非常に高い分解能で測定することができる。この現象を利用した電気光学(EOS)プローブを用いたオシロスコープが電気光学サンプリングオシロスコープである。この電気光学サンプリングオシロスコープ(以下「EOSオシロスコープ」と略記する)は、電気式プローブを用いた従来のサンプリングオシロスコープと比較し、1)信号を測定する際に、グランド線を必要としないため、測定が容易2)EOSプローブの先端にある金属ピンが回路系から絶縁されているので高入力インピーダンスを実現でき、その結果被測定点の状態をほとんど乱すことがない3)光パルスを利用することからGHzオーダーまでの広帯域測定が可能といった特徴があり注目を集めている(品川他:”EOSによるハンディ型ハイインピーダンスプローブ”、第15回光波センシング技術研究会 講演論文集応用物理学会・光波センシング技術研究会、1995年5月、pp.123−129)。
【0003】図10は、従来のEOSオシロスコープの構成を示したブロック図である。このEOSオシロスコープは、本体1及び被測定信号を受光するEOSプローブ2により構成される。この図において、トリガ信号TRは被測定回路(図示せず)を駆動するクロックパルスに同期した周期信号であり、被測定回路から供給される。タイミング発生回路4は、トリガ信号TRに基づいて、光パルス発生回路5を駆動するパルス信号P1及びA/D変換器7を動作させるパルス信号P2を生成し、出力する回路である。図11は上述したトリガ信号TR、パルス信号P1,P2の発生タイミングを示すタイミングチャートであり、この図に示すように、パルス信号P1はトリガ信号TRから順次増加する所定時間st後に発生するようになっており、また、パルス信号P2はパルス信号P1から予め決められた一定時間dt後に発生するようになっている。
【0004】光パルス発生回路5は、パルス信号P1を受け、レーザ光線による光パルスを発生し、EOSプローブ2へ出力する。EOSプローブ2へ出力された光パルスは、同プローブ2内を通過する際に、その偏光状態が被測定回路のプローブ当接部の信号に応じて変化する。そして、偏光状態が変化した光パルスが電気信号に変換されて受光増幅回路6へ入力される。受光増幅回路6は、EOSプローブ2の出力を増幅し、受光信号LSとしてA/D変換器7へ出力する。A/D変換器7は、タイミング発生回路4からのパルス信号P2に基づいて受光信号LSをサンプリングし、A/D変換して出力する。処理回路8は、A/D変換器7の出力に基づいて被測定波形の表示処理を行う。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従来のEOSオシロスコープにあっては、信号をサンプリングする際に、受光増幅回路に外部から雑音が漏れ込んだり、受光増幅回路で発生した雑音(ショット雑音、熱雑音、1/f雑音など)や、光パルス発生回路で発生した光雑音(LDのLED発光成分に乗っている雑音分など)の低周波雑音成分も一緒にサンプリングされ、このため、S/N比が悪いという問題があった。
【0006】本発明はこのような点を考慮してなされたもので、S/N比の改良を図った電気光学サンプリングオシロスコープを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、サンプリングパルスのタイミングでレーザ光線による光パルスを発生し、電気光学プローブへ供給する光パルス発生手段と、前記電気光学プローブの出力を増幅し、受光信号として出力する受光増幅手段と、前記サンプリングパルスから第1の一定時間が経過した時点で前記受光信号をサンプルし、該サンプル時点から第2の一定時間が経過した時点で前記受光信号を再度サンプルするサンプリング手段と、前記サンプリング手段によってサンプルされたデータの差をとる減算手段と、前記減算手段の出力に基づいて画像表示を行う手段とを具備してなる電気光学サンプリングオシロスコープである。
【0008】請求項2記載の発明は、サンプリングパルスのタイミングでレーザ光線による光パルスを発生し、電気光学プローブへ供給する光パルス発生手段と、前記電気光学プローブの出力を増幅し、受光信号として出力する受光増幅手段と、前記サンプリングパルスから第1の一定時間が経過した時点で第1のパルス信号を出力するタイミング発生手段と、前記第1のパルス信号を第2の一定時間遅延させた第2のパルス信号を出力する遅延手段と、前記第1、第2のパルス信号のタイミングで前記受光信号をサンプリングし、サンプリングした受光信号を第1,第2のディジタルデータに変換して出力するA/D変換器と、前記第1、第2のディジタルデータの差をとる減算手段と、前記減算手段の出力に基づいて画像表示を行う手段とを具備してなる電気光学サンプリングオシロスコープである。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項2に記載の電気光学サンプリングオシロスコープにおいて、前記受光増幅手段の周波数帯域を制御する帯域制御データおよび前記遅延手段の遅延時間を制御する遅延制御データの対応関係を示すテーブルを具備し、前記前記受光増幅手段の周波数帯域および前記遅延手段の遅延時間を前記テーブル内のデータによって制御する制御手段を設けてなることを特徴とする。
【0010】請求項4記載の発明は、サンプリングパルスのタイミングでレーザ光線による光パルスを発生し、電気光学プローブへ供給する光パルス発生手段と、前記電気光学プローブの出力を増幅し、受光信号として出力する受光増幅手段と、前記サンプリングパルスから第1の一定時間が経過した時点で第1のパルス信号を出力するタイミング発生手段と、前記第1のパルス信号を第2の一定時間遅延させた第2のパルス信号を出力する遅延手段と、前記第1、第2のパルス信号のタイミングで前記受光信号をサンプリングし、サンプリングした受光信号を第1,第2のディジタルデータに変換して出力するA/D変換器と、前記第1、第2のディジタルデータの各測定周期毎の平均値を算出する平均値算出手段と、前記平均値算出手段による算出結果を記憶するメモリと、前記メモリに記憶された第1のディジタルデータの平均値と第2のディジタルデータの平均値との差を演算する減算手段と、前記減算手段の出力に基づいて画像表示を行う手段とを具備してなる電気光学サンプリングオシロスコープである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態によるEOSオシロスコープの構成を示すブロック図であり、この図において、図10の各部と対応する部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。図1において、符号11は遅延回路であり、タイミング発生回路4から出力されるパルス信号P2(図11,図2(ハ)参照)を一定時間遅延させ、パルス信号P3(図2(ニ)参照)として出力する。ここで、遅延時間Tdは、予め設定される遅延量に応じた数の基準クロックをカウントすることによって測定される。12は論理和回路であり、パルス信号P2とP3の論理和(OR)をとってA/D変換器7へ出力する。ラッチ回路13はパルス信号P3のタイミングにおいてA/D変換器7の出力をラッチし、減算回路14へ出力する。減算回路14はラッチ回路13の出力からA/D変換器7の出力を減算し、その結果を処理回路8へ出力する。
【0012】次に、図1に示す回路の動作を図2に示すタイミング図を参照して説明する。まず、被測定回路からから供給されるトリガ信号TR(図11参照)が立ち上がると、このトリガ信号TRの立ち上がりのタイミングにおいて、タイミング発生回路4から図2(イ)に示すパルス信号P1が出力され、光パルス発生回路5へ供給される。光パルス発生回路5は、このパルス信号P1を受け、レーザ光線による光パルスを発生し、EOSプローブ2へ出力する。EOSプローブ2へ出力された光パルスは、同プローブ2内を通過する際に、その偏光状態が被測定信号に応じて変化し、そして、電気信号に変換されて受光増幅回路6へ入力される。受光増幅回路6はEOSプローブ2の出力信号を増幅し、受光信号LSとしてA/D変換器7へ出力する。図2(ロ)に受光信号LSの波形を示す。
【0013】一方、タイミング発生回路4は、パルス信号P1の立ち上がりから一定時間(例えば、10〜50nsec)経過した時点でパルス信号P2(図2(ハ)参照)を出力する。このパルス信号P2は論理和回路12を介してサンプリングパルスPS(図2(ホ)参照)としてA/D変換器7へ供給される。A/D変換器7はこのサンプリングパルスPSを受け、受光信号LSをサンプリングし、次いでサンプリングした値をディジタルデータに変換して出力する。また、上述したパルス信号P2は遅延回路11へ供給される。遅延回路11はこのパルス信号P2を一定時間Tdだけ遅延し、パルス信号P3(図2(ニ))として出力する。ここで、遅延時間Tdは、受光信号LSがほぼ「0」となる時点でパルス信号P3が出力されるように予め設定される。
【0014】そして、このパルス信号P3は論理和回路12を介してサンプリングパルスPS(図2(ホ))としてA/D変換器7へ供給される。A/D変換器7はこのサンプリングパルスPSを受け、受光信号LSをサンプリングし、ディジタルデータに変換して出力する。また、パルス信号P3はラッチ回路13へ供給される。ラッチ回路13はこのパルス信号P3を受け、A/D変換器7の出力をラッチする。これにより、パルス信号P2のタイミングでサンプリングされ、A/D変換された受光信号LSの値がラッチ回路13に読み込まれ、データD2(図2(ト))として減算回路14へ出力される。
【0015】すなわち、この時点で、ラッチ回路13から受光信号LSをパルス信号P2のタイミングでサンプリングし、A/D変換したデータD2が出力され、また、A/D変換器7からは受光信号LSをパルス信号P3のタイミングでサンプリングし、A/D変換したデータD1(図2(ヘ))が出力される。ここで、パルス信号P3のタイミングは受光信号LSがほぼ「0」となるタイミングであり、言い換えれば、パルス信号P3のタイミングでサンプリングされるデータはノイズデータである。そして、減算回路14によってラッチ回路13の出力からA/D変換器7の出力が減算されると、減算回路14の出力データD3(図2(チ))が受光信号LSからノイズ分を減算したデータとなり、ノイズの極めて少ないデータとなる。そして、このデータD3が処理回路8へ供給され、これにより、被測定信号の表示が行われる。
【0016】このように、上記実施形態によれば、サンプリングされた受光信号LSからノイズ分が減算され、このノイズ分が減算されたデータに基づいて処理回路8における表示処理が行われる。この結果、ノイズの少ないデータ表示を行うことができる。但し、上記の回路によって除去することができるのは低周波数のノイズである。すなわち、上記回路は図2(リ)に例示するような低周波のノイズ、特に図示のように時間によってレベルが大きく異なるノイズの除去に有効である。図3は図1の回路のノイズ周波数とノイズ削減率との関係を示すグラフであり、この図において、L1はdBで示した削減率(左軸)、L2は実数で示した削減率(右軸)である。また、この図はサンプル時刻差が125nSの場合の計算値を求め、表示したものである。
【0017】ところで、ノイズデータをラッチする位置、すなわち、パルス信号P3の位置はノイズ除去効果から見ると、パルス信号P2に近いほどよい。しかし、パルス信号P3がパルス信号P2に近すぎると、雑音だけでなく、信号分もサンプルしてしまう。そこで、パルス信号P3の位置が、信号分をサンプルすることがなく、しかもパルス信号P2の位置に最も近い位置となるように、遅延回路11の遅延時間Tdを決める必要がある。
【0018】この遅延時間Tdを決める方法としては、次のような方法が考えられる。すなわち、ノイズが少ない既知の被測定信号(例えば、EOSの校正信号)をEOSプローブ2に加え、遅延時間Tdを順次変化させながら測定を行う。そして、S/Nが最もよい遅延時間Tdを決定する。S/Nの検出手段、遅延時間Tdの可変ステップ等は従来技術を適用する。例えば、測定波形をフーリエ変換し、被測定信号の周波数成分を除去した後の信号のパワー測定(積分)をしてノイズ分を求める。また、可変ステップについては、ニュートン法で間隔を変化させる。
【0019】また、受光信号LSの波形は受光増幅回路6の周波数帯域によって大きく変化する。図4(a)は受光増幅回路6の周波数帯域が広い場合、(b)は狭い場合であり、これら各々の場合において、好ましいパルス信号P2,P3の位置は各々図に示す位置となる。この図から明らかなように、受光増幅回路6の周波数帯域によって、パルス信号P3の位置は大きく変化する。そこで、図5に示すように、受光増幅回路6の周波数帯域を制御する制御回路31を設けた場合には、制御回路31内に、受光増幅回路6の周波数帯域を制御する帯域制御データCFと、遅延回路11の遅延時間を制御する遅延制御データCTdとの関係を示すテーブルを予め用意し、受光増幅回路6の周波数帯域を変えた場合には、同時に遅延回路11の遅延時間Tdを変えることが望ましい。
【0020】また、図1に示す実施形態は、受光増幅回路6の出力をA/D変換した後減算回路14によってノイズ分の減算をしているが、これに代えて、図6に示すように、受光増幅回路6の後段に第1、第2のサンプルホールド回路33,34を設け、パルス信号P2,P3を各々サンプルホールド回路33,34のホールド端子へ印加してサンプルホールド回路33に検出データを、サンプルホールド回路34にノイズ分を各々ホールドし、減算回路35によって検出データからノイズ分を減算するようにしてもよい。
【0021】次に、この発明のさらに他の実施形態について説明する。図7は同実施形態の構成を示すブロック図であり、この図に示す回路が図1に示す回路と異なる点は、図1のラッチ回路13に代えて、メモリ40とメモリ制御回路41が設けられている点である。図8は、図7に示す回路の動作を説明するためのタイミング図であり、この図において、(イ)はタイミング発生回路4から光パルス発生回路5へ出力されるパルス信号P1、(ロ)は受光増幅回路6から出力される受光信号LS、(ハ)はA/D変換器7へ出力されるサンプリングパルスPS、(ニ)はA/D変換器7から出力されるデータD1である。なお、これらの信号,データのタイミングおよび波形(データ値)は前述した図1の場合と同じである。
【0022】図8(ホ)はメモリ制御回路41内で作られるアドレス出力パルス、(ヘ)はメモリ制御回路41内で作られ、上述したアドレス出力パルスの立ち上がりタイミングでメモリ40のアドレス端子へ出力されるメモリアドレスADである。(ト)はメモリリード信号MRであり、このメモリリード信号MRがメモリ40へ出力されると、上記メモリアドレスADが指示するメモリ40のアドレスからデータが読み出され、メモリ制御回路41へ入力される。(チ)は、メモリ制御回路41内で作られるデータ読込みパルスであり、このデータ読込みパルスが出力されると、A/D変換器7の出力データD1がメモリ制御回路41に読み込まれ、次いで、読み込まれたデータと上述したメモリリード信号MRによってメモリ40から読み出されたデータとが加算される。(リ)はメモリ制御回路41内で作られるメモリライト信号MWである。このメモリライト信号MWがメモリ40へ出力され、この時同時に、上述した加算データがメモリ40のデータ入力端へ供給される。これにより、上記加算データがメモリ40のアドレスADが指示するアドレス内に書き込まれる。(ヌ)はメモリ40の入出力データを示す図であり、MD1は1番地(図8(ヘ)参照)から読み出された前回までの加算データ(加算検出データ)、MD2は1番地の前回までの加算データに今回のデータD1(A/D変換器7・出力;検出データ)を加算したデータでメモリ40の書き込みデータ、MD3は2番地から読み出された前回までの加算データ(加算ノイズデータ)、MD4は2番地の前回までの加算データに今回のデータD1(ノイズデータ)を加算したデータでメモリ40の書き込みデータである。図9はメモリ40のアドレスと、メモリ40に書き込まれるデータと、画像表示との関係を示す図である。
【0023】このように、図7に示す実施形態では、各サンプル点のデータの各測定周期毎の加算値(言い換えれば平均値)をメモリ40に蓄えるようになっている。そして、蓄えられたデータは所定のタイミングでメモリ40から読み出され、減算回路14においてノイズ分が減算され、処理回路8において画像表示される。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、2つの異なるタイミングで被測定信号をサンプリングして、一方のデータから他方のデータを減算することにより、お互いの低周波雑音成分が相殺されて信号成分のみが残るので、受光増幅回路に外部から漏れ込んだ雑音、受光増幅回路で発生した雑音、光パルス発生の時点で発生した光雑音の低周波成分等を除去あるいは低減することができ、S/N比の良い測定波形が得られるという効果が得られる。また、本発明によれば、大きくレベルが異なる低周波雑音に対しても除去効果を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000117744
【氏名又は名称】安藤電気株式会社
【識別番号】000004226
【氏名又は名称】日本電信電話株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武 (外9名)
【公開番号】 特開平11−271363
【公開日】 平成11年(1999)10月8日
【出願番号】 特願平10−70872