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【発明の名称】 オシロスコープ輝度制御装置
【発明者】 【氏名】小澤 智

【氏名】吉田 己久忠

【要約】 【課題】オシロスコープの観測波形の繰り返し周波数や掃引レンジによって表示波形の輝度が変動することを抑制すること。

【解決手段】陰極線管10の管面にはCCDセンサ11を設け、その出力をビデオ回路12で処理する。輝度指示21を受けたCPU4は、電子ビーム電流値を決めるZ軸出力を設定する。同時にビデオ信号の利得値を指示する信号27により、自動利得制御回路13の利得を設定する。ビデオ信号29が小さい時には大きな利得で、大きな時には小さな利得で増幅してビデオ信号29の振幅(輝度)が一定値に近づくように利得制御され表示部19において表示される。観測波形の繰り返し周波数に関する情報もCPU4に印加するならば、輝度は一層一定値に近ずく。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 観測すべき波形を電子ビームによって蛍光面(9)に描くための陰極線管(10)と、前記電子ビームを得るためのZ軸出力を前記陰極線管(10)に印加するZ軸回路(8)と、輝度指示信号(21)を受けて、それに対応する前記電子ビームを得るためのZ軸出力の値を前記Z軸回路(8)に印加し、同時に、自動利得制御補正指示信号(27)を出力するためのCPU手段(4)と、前記蛍光面(9)に描かれた波形を読み取るためのセンサ手段(11)と、前記センサ手段(11)が読み取った信号(28)を処理してビデオ信号(29)を得るためのビデオ回路(12)と、前記自動利得制御補正指示信号(27)の指示により、前記ビデオ信号(29)の振幅が所定値になるように利得を制御して増幅されたビデオ信号(30)を得るための自動利得制御回路(13)と、前記増幅されたビデオ信号(30)の振幅に応じた輝度で波形を表示するための表示手段(14,19)とを含むオシロスコープ輝度制御装置。
【請求項2】 前記CPU手段(4)が、前記輝度指示信号(21)の値が所定値(B1 )を越えた場合には、一定の利得(Amax )を指示する自動利得制御補正指示信号(27)を出力するように動作する請求項1のオシロスコープ輝度制御装置。
【請求項3】 観測すべき波形を電子ビームによって蛍光面(9)に描くための陰極線管(10)と、前記電子ビームを得るためのZ軸出力を前記陰極線管(10)に印加するZ軸回路(8)と、輝度指示信号(21),掃引レンジ指示信号(22)および前記観測すべき波形の繰り返し周波数に対応したカウント値(26)を受けて、それらに対応する前記電子ビームを得るためのZ軸出力の値を前記Z軸回路(8)に印加し、同時に、自動利得制御補正指示信号(27)および前記カウント値(26)を得るためのリセット信号(25)を出力するためのCPU手段(4)と、前記蛍光面(9)に描かれた波形を読み取るためのセンサ手段(11)と、前記センサ手段(11)が読み取った信号(28)を処理してビデオ信号(29)を得るためのビデオ回路(12)と、前記自動利得制御補正指示信号(27)の指示により、前記ビデオ信号(29)の振幅が所定値になるように利得を制御して増幅されたビデオ信号(30)を得るための自動利得制御回路(13)と、前記増幅されたビデオ信号(30)の振幅に応じた輝度で波形を表示するための表示手段(14,19)とを含むオシロスコープ輝度制御装置。
【請求項4】 前記観測すべき波形の期間を表すゲート信号(24)の数を前記リセット信号(25)を受けるまでカウントして前記カウント値(26)として出力するためのカウンタ(5)を含んでいる請求項3のオシロスコープ輝度制御装置。
【請求項5】 前記観測すべき波形の期間を表すゲート信号(24)を受ける毎に階段を進めて、前記リセット信号(25)を受けた時の階段の高さ(VC)に応じた値を前記カウント値(26)として出力するためのゲート信号(24)の周波数を測定する周波数測定手段(6)を含んでいる請求項3のオシロスコープ輝度制御装置。
【請求項6】 前記CPU手段(4)が、前記カウント値(26)としてゼロを受けたときに、最小の利得を指示する自動利得制御補正指示信号(27)を出力する(S14,S18)ように動作する請求項3のオシロスコープ輝度制御装置。
【請求項7】 前記周波数測定手段(6)が、前記ゲート信号(24)を受ける毎に進む階段波(49)を出力する階段波発生器(41)と、前記リセット信号(25)を受けたときに前記階段波(49)をリセットするためのリセット手段(42)と、前記リセット信号(25)を受けたときの前記階段波(49)の振幅(VC )をAD変換して前記カウント値(26)を得るAD変換器(43)とを含んでいる請求項5のオシロスコープ輝度制御装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はオシロスコープ輝度制御装置に関する。具体的には、観測波形の繰り返し周波数や掃引レンジにかかわらず一定の輝度で波形表示できるオシロスコープを提供せんとするものである。
【0002】
【従来の技術】陰極線管(ブラウン管)に波形を表示して観測するオシロスコープにおいて、繰り返し周波数が低く、掃引速度が速い(1回の掃引期間が短い)場合には、管面に表示される波形は輝度が十分ではなく、暗いために、観測が困難であった。
【0003】そこで陰極線管の表示波形を直接目視するのではなく、CCD(チャージ・カップルド・デバイス)センサによりビデオ信号化して、それをビデオ表示することによって明るい波形を観測できるようにしていた。
【0004】図13にはCCDセンサを用いた場合の回路構成が示されている。陰極線管10の管面に観測波形が表示される。そのカソードにはZ軸回路8が接続され、CPU(中央処理ユニット)4からの指示に従った輝度を発生するように電子ビーム電流を制御している。観測者は、可変抵抗器、あるいはポテンショメータである輝度指示器2を操作して所望の輝度を輝度指示信号21としてCPU4に入力している。この輝度指示信号21にもとづいて、CPU4は輝度指示をZ軸回路8に出している。
【0005】陰極線管10の管面上にはCCDセンサ11があり、管面上の波形をこれで読みとる。そのCCD出力28はビデオ回路12において処理され、ビデオ信号29となる。このビデオ信号29はAD変換器14でAD変換され、表示部19において、ビデオ表示される。
【0006】図14には陰極線管10とCCDセンサ11とその出力が示されている。陰極線管10のカソードKとグリッドGとの間にZ軸回路8の出力が印加され、そのZ軸回路8の出力に応じた電子ビームが放射され、偏向されて、蛍光面9上に輝線を描く。その輝線は、管面に貼り付けてあるCCDセンサ11によって電気信号に変換される。
【0007】蛍光面9上の輝線の断面の輝度Iと輝線の中心位置X0 を中心にした輝度の変化は曲線Sによって表される。矢印51の方向を見ると、輝線の中心位置X0 において輝度の最大値を示し、輝線がある程度の幅を有している。
【0008】図15(a)には輝度と輝線幅の関係が、(b)には、輝度とZ軸出力の関係が示されている。同図(a)において、曲線Sa は図14の曲線Sに同じである。曲線Sb およびSc において、位置X0 における輝度Ib ,Ic は曲線Sa の輝度Ia よりも大きく、Ia <Ib <Ic の関係があり、曲線Sb の輝線幅は曲線Sa のそれよりも太く、曲線Sc の輝線幅はさらに太くなって、いわゆるハレーションを起こしている。
【0009】図15(b)は、これらの輝度Iが観測波形の繰り返し周波数によっても大きく影響されることを示している。その縦軸は輝度Iを、横軸はZ軸出力の値をとり、曲線Da は波形の繰り返し周波数が低い場合を、曲線Db は波形の繰り返し周波数が高い場合を示している。
【0010】繰り返し周波数が低い波形で、Z軸出力としてZa を印加したとき、その波形は輝度Ia で表示されている。繰り返し周波数が高い波形でZ軸出力としてZbあるいはZc を印加したとき、その波形は輝度Ib あるいはIc で表示がなされる。Z軸出力Za ,Zb ,Zc は近似の値であり、Zb <Za <Zc であるにもかかわらず、その輝度Ia ,Ib ,Ic はIa <Ib <Ic となり、その値の差も大きなものとなっている。繰り返し周波数によって大きな輝度の差異を生ずる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】陰極線管面上の波形を直接目視するやり方では、繰り返し周波数の低い波形は暗くなり観測が困難となる。それを解決するには電子ビームの加速電圧を上げて蛍光体を強く叩く方法があるが、高圧を要する、偏向感度が下がる、および蛍光体の焼き付きを生ずるという問題があった。
【0012】この問題を解決するために図13および図14に示したCCDセンサとの組合せで高輝度化する方法がとられている。しかし、図15で説明したように、繰り返し周波数によって、表示される波形の輝度が大きく変動するために、表示される波形の輝線幅も大きく変動し、ときにはハレーションを生じてしまうという解決されなければならない課題が残されていた。
【0013】
【課題を解決するための手段】陰極線管の管面上にはCCDセンサを設け、そのCCD出力をビデオ回路において処理してビデオ信号を得る。表示波形の輝度を指示する輝度指示信号を受けたCPUは、陰極線管の電子ビーム電流値を決定してZ軸回路に印加し電子ビーム電流を流す。CPUは同時にビデオ信号の利得値も決定して自動利得制御補正指示信号を出力する。
【0014】ビデオ回路からのビデオ信号を増幅する自動利得制御回路は、CPUからの自動利得制御補正指示信号にもとづいてビデオ信号に対する自動利得制御を行う。
【0015】ここでは、ビデオ信号が小さいとき(輝度が小さいとき)には大きな利得で増幅し、ビデオ信号が大きいとき(輝度が大きいとき)には小さな利得で増幅し、増幅されたビデオ信号の振幅を輝度指示信号にもとづいた一定値に近づくように制御する。これがAD変換され、表示されるから、表示された波形の輝度は、その繰り返し周波数や掃引レンジにかかわらず、一定値に近づく。
【0016】さらに、観測波形の繰り返し周波数および掃引レンジによって表示される輝度が大きく左右され易いから、この繰り返し周波数と掃引レンジ情報も考慮して電子ビーム電流値と自動利得制御補正とを決定することができるようにもしている。これにより、表示される波形輝度は、より一層、一定値に近づく。
【0017】
【発明の実施の形態】図1には発明の実施の形態を示す回路構成図が示されている。ここで図13に示した構成要素に対応するものについては同じ記号を付した。
【0018】陰極線管10の管面に観測波形が表示される。そのカソードにはZ軸回路8が接続され、CPU(中央処理ユニット)4からの指示に従った輝度を発生するように電子ビーム電流を制御している。観測者は、可変抵抗器、あるいはポテンショメータである輝度指示器2を操作して所望の輝度を輝度指示信号21としてCPU4に入力している。この輝度指示信号21にもとづいて、CPU4は輝度指示をZ軸回路8に出している。
【0019】陰極線管10の管面上にはCCDセンサ11があり、管面上の波形をこれで読みとる。そのCCD出力28はビデオ回路12において処理され、ビデオ信号29となる。このビデオ信号29は、自動利得制御回路13で増幅される。この自動利得制御回路13には、CPU4から輝度指示信号21にもとづく自動利得制御補正信号27が印加されている。自動利得制御回路13においては、大きな振幅のビデオ信号29に対しては小さな利得で増幅し、小さな振幅のビデオ信号29に対しては大きな利得で増幅して、増幅されたビデオ信号30を得る。この増幅されたビデオ信号30はAD変換器14でAD変換され、表示部19において、ビデオ表示される。
【0020】図2(a)には輝度指示信号21に対するZ軸回路8の出力と、同図(b)には輝度指示信号21に対する自動利得制御回路13の利得の関係が示されている。
【0021】輝度指示信号21の輝度指示値Bが大きくなるに従って、Z軸回路8の出力であるZ軸出力(電子ビームの電流値)Zは増大するが、自動利得制御回路13の利得Aは、輝度指示値B1 迄は増大して利得Amax を示し、それ以上は輝度指示値Bmax になっても増大はせず利得Amax のままである。輝度指示値B1 を越えた後は利得Aが一定値となるようにしているのは、たとえば、輝度指示値がBmax に近い値であり、観測波形の繰り返し周波数が低いときには利得Aが大きくなり過ぎ、ノイズまでも増幅してしまうことを防止するためである。繰り返し周波数の低い波形の観測時に、ノイズまでも過度に増幅せずに適当な明るさで波形を観測することができる。
【0022】図3には、自動利得制御回路13の動作を示す特性図が示されている。同図(a)はビデオ信号29における波形を表す輝線の中心位置X0 の輝度I1 が大きい場合を、同図(b)はビデオ信号29における波形を表す輝線の中心位置X0の輝度I2 が小さい場合を示している。
【0023】すなわち、I1 >I2 である。このビデオ信号29が自動利得制御回路13で増幅されたとき、増幅されたビデオ信号30の輝度は(a)および(b)の双方の場合にI0 となる。大きな振幅を示す輝度I1 に対しては、利得A1 =I0 /I1 (図3(a)の場合)、小さな振幅を示す輝度I2 に対しては、利得A2 =I0 /I2 (図3(b)の場合)となる利得Aを示す。このようにして増幅されたビデオ信号30の輝度Iは一定のI0 になる。
【0024】図4には入力信号の繰り返し周波数に対するビデオ信号29と増幅されたビデオ信号30の輝度Iの関係を示している。観測波形の繰り返し周波数が低い場合のビデオ信号29−1と、繰り返し周波数が高い場合のビデオ信号29−2である。
【0025】それぞれの曲線上の点P1(Z1 ,I1 )点P2(Z2 ,I2 )がある。Z1,Z2 はそれぞれのZ軸出力を、I1 ,I2 はそれぞれの輝度(ビデオ信号の振幅)を表している。このような点P1,P2のビデオ信号29−1,29−2が自動利得制御回路13で増幅されると、増幅されたビデオ信号30上の点P3,P4に示す関係になり、Z軸出力はそれぞれZ1 ,Z2 のままであるが、輝度はI3 ,I4 になって、その輝度の差はほとんどなくなる。
【0026】図5には実施例1の回路構成が示されている。ここで図1に示した構成要素に対応するものについては同じ記号を付した。
【0027】陰極線管10の管面に観測波形が表示される。そのカソードにはZ軸回路8が接続され、CPU(中央処理ユニット)4からの指示に従った輝度を発生するように電子ビーム電流を制御している。観測者は、可変抵抗器、あるいはポテンショメータである輝度指示器2およびオシロスコープの時間軸である掃引速度を指示する掃引レンジ指示器3を操作して所望の輝度を輝度指示信号21として、また所望の掃引速度を掃引レンジ指示信号22として、CPU4に入力している。
【0028】観測波形に同期したトリガ信号23がゲート発生器7に印加されゲート信号24を発生する。このゲート発生器7は、オシロスコープの掃引用のこぎり波を発生するためのゲート発生器である。したがって、多くの場合において、トリガ信号の繰り返し周波数は観測波形の繰り返し周波数に一致している。
【0029】カウンタ5は、CPU4からあらかじめ定めた間隔でリセット信号25を受けており、ゲート信号24の数をカウント開始し、次のリセット信号25を受ける直前のカウント値26をCPU4に送る。この輝度指示信号21、掃引レンジ指示信号22およびカウント値26にもとづいて、CPU4は輝度指示をZ軸回路8に出している。
【0030】陰極線管10の管面上にはCCDセンサ11があり、管面上の波形をこれで読みとる。そのCCD出力28はビデオ回路12において処理され、ビデオ信号29となる。このビデオ信号29は、自動利得制御回路13で増幅される。この自動利得制御回路13には、CPU4から輝度指示信号21、掃引レンジ指示信号22およびカウント値26にもとづく自動利得制御補正信号27が印加されている。
【0031】自動利得制御回路13においては、大きな振幅のビデオ信号29に対しては小さな利得で増幅し、小さな振幅のビデオ信号29に対しては大きな利得で増幅して、増幅されたビデオ信号30を得る。この増幅されたビデオ信号30はAD変換器14でAD変換され、表示部19において、ビデオ表示される。
【0032】図6(a)および(b)にはカウント値26の値Cに対する自動利得制御回路13の利得AおよびZ軸出力Zの関係が示されている。カウント値26がC1 であるときに、利得A1 が設定されZ軸出力Z1 が出力される。カウント値Cがゼロに近い値であるときに利得Amax およびZ軸出力Zmax を示している。最大のカウント値Cmax のときに最小の利得Amin および最小のZ軸出力Zmin を示している。
【0033】図7には、図5におけるCPU4の初期設定動作の流れが示されている。動作を開始すると、掃引レンジ指示器3および輝度指示器2からの掃引レンジ指示信号22および輝度指示信号21の入力を確認する(S1,S2)。ともに指示があったことを確認すると(S3Y)、リセット信号25を出力する間隔、すなわち、カウンタの計数時間を設定して初期設定を終了する(S4)。
【0034】図8には波形観測時のCPU4の動作の流れが示されている。図7に示した初期設定が終ると、カウンタ5からのカウント値26の入力を所定の時間待って、その値を読む(S11)。そこでリセット信号25が出されてカウンタ5はリセットされる(S12)。カウント値Cがゼロの場合には(S13Y)、観測されるべき入力信号がなかったと判断される(S14)。カウント値Cがゼロでなかった場合には(S13N)、Z軸出力の値Zを図6(b)から算出し(S15)、Z軸回路8から陰極線管10に対して出力される(S16)。
【0035】つぎに図6(a)から利得Aの値が算出され(S17)、利得値が設定される(S18)。ここで、ステップ13において、カウント値Cがゼロではないが、ゼロに近い値であったときは利得Aは図6(a)のようにAmax を設定する。しかし、ステップ13において、カウント値Cがゼロと判断されたときには(S13Y)、入力信号はないのであるからこのときには利得AをAmax とせずにAmin あるいはそれよりも小さな値に設定して、ノイズの発生を抑制するようにしてもよい。
【0036】図9には実施例2の回路構成が示されている。ここで図5に示した構成要素に対応するものについては同じ記号を付した。
【0037】陰極線管10の管面に観測波形が表示される。そのカソードにはZ軸回路8が接続され、CPU(中央処理ユニット)4からの指示に従った輝度を発生するように電子ビーム電流を制御している。観測者は、可変抵抗器、あるいはポテンショメータである輝度指示器2およびオシロスコープの時間軸である掃引速度を指示する掃引レンジ指示器3を操作して所望の輝度を輝度指示信号21として、また所望の掃引速度を掃引レンジ指示信号22として、CPU4に入力している。
【0038】観測波形に同期したトリガ信号23がゲート発生器7に印加されゲート信号24を発生する。このゲート発生器7は、オシロスコープの掃引用のこぎり波を発生するためのゲート発生器である。したがって、多くの場合において、トリガ信号の繰り返し周波数は観測波形の繰り返し周波数に一致している。
【0039】周波数測定部6は、CPU4からあらかじめ定めた間隔でリセット信号25を受けており、ゲート信号24の数に応じて出力レベルアップを開始し、次のリセット信号25を受ける直前のカウント値26をCPU4に送る。この輝度指示信号21、掃引レンジ指示信号22およびカウント値26にもとづいて、CPU4は輝度指示をZ軸回路8に出している。
【0040】陰極線管10の管面上にはCCDセンサ11があり、管面上の波形をこれで読みとる。そのCCD出力28はビデオ回路12において処理され、ビデオ信号29となる。このビデオ信号29は、自動利得制御回路13で増幅される。この自動利得制御回路13には、CPU4から輝度指示信号21、掃引レンジ指示信号22およびカウント値26にもとづく自動利得制御補正信号27が印加されている。
【0041】自動利得制御回路13においては、大きな振幅のビデオ信号29に対しては小さな利得で増幅し、小さな振幅のビデオ信号29に対しては大きな利得で増幅して、増幅されたビデオ信号30を得る。この増幅されたビデオ信号30はAD変換器14でAD変換され、表示部19において、ビデオ表示される。
【0042】図10には周波数測定部6の回路構成が示されている。ここでゲート信号24を受ける毎に1段の階段を進めて階段波49を階段波発生器41が発生する。この階段波49はリセット・スイッチ42により、リセット信号25のタイミングでリセットされる。リセットの直前の階段波49の値はAD変換器43でAD変換され、周波数値31としてCPU4に送出される。
【0043】図11および図12には、周波数測定部6の動作を示すタイムチャートが示されている。図11はゲート信号24の繰り返し周波数の低い場合が図12はゲート信号24の繰り返し周波数の高い場合が示されている。(a)のゲート信号24が1個印加される毎に、(b)の階段波49は1段階段を進める。この階段は、(c)のリセット信号25が印加されることによりリセットされる。そのリセット直前の階段波49の振幅VC の値はAD変換器43でAD変換され、カウント値26としてCPU4に送出される。ここで、カウント値26はゲート信号24の周波数を正確に表しているものではない。ゲート信号24の周波数値にたとえば、比例関係(あるいは対数関係)のある数値を表すものであればよい。
【0044】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明によるならば、オシロスコープを使用する場合に、観測波形の繰り返し周波数や掃引レンジの変動にもかかわらず、いつも一定の輝度で測定することが可能になった。
【0045】また、実施例1および2で示したように、波形表示の際の輝度を決定する場合の条件に、観測波形の繰り返し周波数の要素をも取り入れるようにしたから、より一層、一定の輝度で波形観測することができるようになった。したがって、本発明の効果は極めて大きい。
【出願人】 【識別番号】000000181
【氏名又は名称】岩崎通信機株式会社
【出願日】 平成10年(1998)3月23日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】内田 公三 (外1名)
【公開番号】 特開平11−271362
【公開日】 平成11年(1999)10月8日
【出願番号】 特願平10−94126