| 【発明の名称】 |
傾斜カ―ソル表示方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】スティーブン・クロンシュナベル
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| 【要約】 |
【課題】波形の縁(エッジ)の傾き(立ち上がり/立ち下がり時間)を表すカーソルを表示する。
【解決手段】メモリに蓄積されたデジタル化波形データから1対の特定振幅点を計算し(50-52)、これら1対の特定振幅点の間のラインに対応するデータをメモリに書き込み傾斜カーソルの画像を発生し(58)、メモリに蓄積された波形及び傾斜カーソルの画像を表示する(60)。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 傾斜カーソルを表示する方法であって、メモリに蓄積されたデジタル化波形データから1対の特定振幅点を計算し、上記1対の特定振幅点の間のラインに対応するデータをメモリに書き込んで、傾斜カーソルの画像を発生し、上記メモリに蓄積された上記波形を上記傾斜カーソルの画像と共に表示することを特徴とする傾斜カーソル表示方法。 【請求項2】 上記1対の特定振幅点の間の水平間隔と、既知のサンプル・レートとから、立ち上がり又は立ち下がり時間を計算し、上記立ち上がり又は立ち下がり時間を文字数字により表示するステップを更に具えたことを特徴とする請求項1の傾斜カーソル表示方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、グラフィック・ユーザ・インタフェース、特に、デジタル化された波形の表示において傾斜カーソルを表示する方法に関する。 【0002】 【従来の技術】現在のデジタル測定機器は、ラスタ走査表示フォーマットにより波形を表示している。入力波形がまだデジタル化されていない場合は、この入力波形をデジタル化し、取込みメモリに蓄積している。中央処理装置(CPU)の如き制御器は、デジタル化波形データ(デジタル化された波形のデータ)を取込みメモリから表示メモリに転送し、カーソルを追加する。デジタル化波形表示におけるカーソルに関するいくつかの例が、1988年6月14日発行されたキース・アール・スレイビンのアメリカ合衆国特許第4751504号「波形表示用カーソル・インタフェース」(特公平7−104364号公報に対応)や、ケース・アール・スレイビンのアメリカ合衆国特許第4761640号「波形表示上の特定点でのカーソルの位置決め」(特公平7−104362号公報に対応)などに記載されている。これら特許は、波形表示にどのようにカーソルを付加して、表示された波形のパラメータをどのように測定するかを記載している。ところで、従来のカーソルは、表示において、水平又は垂直のいずれかに位置決めされていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】波形測定において、例えば、波形の立ち上がり時間や立ち下がり時間の変化を時間経過に伴って観測する場合のように、被測定波形の傾きが時間経過に伴ってどのように変化するかを観察することは、有用である。よって、波形の傾斜を表すために、傾いたカーソルが望まれている。 【0004】したがって、本発明は、波形の縁(エッジ)の傾き、即ち、立ち上がり/立ち下がり時間などの如く波形の傾きを表せる傾斜カーソルを表示する方法を提供する。(なお、本明細書で、「立ち上がり/立ち下がり時間」とは、立ち上がり時間及び立ち下がり時間の少なくとも一方を表す。) 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、デジタル化波形(デジタル化された波形)がメモリに蓄積される。このデジタル化波形から、1対の特定の振幅点、例えば、20%振幅点及び80%振幅点を計算する。これら特定振幅点の間に、ライン(例えば、高輝度の直線)に対応するデータをメモリに書き込んで、立ち上がり/立ち下がり時間に対応する傾斜カーソルを表示する。これら特定振幅点の間の水平間隔(水平の差)と、波形をサンプルしてデジタル化する際の既知のサンプル・レート(サンプル時間間隔)とから、立ち上がり/立ち下がり時間を計算し、これら計算した値を文字数字で、傾斜カーソルと一緒に表示器に表示してもよい。 【0006】本発明の目的、利点、及びその他の新規な特徴は、添付図を参照した以下の詳細説明から理解できよう。 【0007】 【発明の実施の形態】図2は、本発明の傾斜カーソル表示方法を実施するのに適する測定機器10のブロック図である。この測定機器10は、表示用の入力信号を受ける。この入力信号がまだデジタル形式でない場合は、アナログ・デジタル(A/D)変換器12に入力してデジタル化し、取込みメモリ(ランダム・アクセス・メモリ:RAM)14に蓄積する。中央処理装置(CPU)16は、適切なバス18を介して、取込みメモリ14内のデジタル化波形を表示プロセッサ20に転送する。なお、CPU18は、リード・オンリ・メモリ(ROM)22内に蓄積されているプログラムにより制御されて動作する。表示プロセッサ20内の表示RAM24にデジタル化波形データが累積(アキュムレート)されて、周期的に表示メモリ26に転送され、測定機器の正面パネル30にある表示器28の表示を更新する。また、表示プロセッサ20は、正面パネル30とのインタフェース(INT)も有する。 【0008】CPU16は、ROM22に蓄積されたプログラムに応じたアルゴリズムを図1に示すように実行して、表示RAM24に蓄積されたデジタル化波形データから、この表示RAM24に追加すべき適切なカーソル・データを発生する。この発生したカーソル・データを表示RAM24に蓄積する。なお、表示RAMが実際の表示に対応している場合、Y軸に沿った位置(アドレス)が波形の振幅を表し、X軸に沿った位置(アドレス)が時間を表す。デジタル化波形では、ほとんどのデータが、表示の頂部又は底部のいずれかに沿って配置されている。ステップ50において、CPU16は、表示RAM(メモリ)24に蓄積されたデジタル化波形データから、最大振幅値(最大波形値:MAX)及び最小振幅値(最小波形値:MIN)を求める。さらに、これら最大値及び最小値を用いて、中間振幅値(中間値:MID)をMID=(MAX−MIN)/2+MINから求める。 【0009】ステップ52において、頂部(トップ)平均値及び底部(ボトム)平均値を求める。この際、波形の振幅値を中間振幅値MIDと比較し、中間振幅値よりも大きな振幅Yを頂部値とし、これら頂部値を平均して頂部平均値を求める。また、中間振幅値よりも小さな振幅Yを底部値として、これら底部値を平均して底部平均値を求める。よって、頂部平均値=Σ(Y>MID)/Nとなり、Nは、Y>MIDである頂部サンプルの数である。また、底部平均値=Σ(Y<MID)/Mとなり、Mは、Y<MIDである底部サンプルの数である。よって、この波形の振幅は、頂部平均値及び底部平均値の差となり、これを求める。(なお、デジタル化波形データの個々のデータが各サンプルを表す。) 【0010】ステップ54において、波形のエッジなどを表す特定点を求める。これは、例えば、波形の20%点及び80%点を探すことである。この場合、波形振幅の20%の値Y(20%)と、波形振幅の80%の値Y(80%)を水平方向に探す。 Y(20%)=20%[頂部平均値−底部平均値]+底部平均値Y(80%)=80%[頂部平均値−底部平均値]+底部平均値振幅が20%の値を表すサンプルの第1グループを求め、これらサンプルの水平方向(時間軸)の平均値を計算し、この平均値X(20%)を求める。同様に、振幅が80%の値を表すサンプルの第2グループを求め、これらサンプルの水平方向(時間軸)の平均値を計算し、この平均値X(80%)を求める。 【0011】ステップ56〜60(ステップ56は、ステップ60の後でもよい)において、これら2つの点であるA点[X(80%)、Y(80%)]及びB点[X(20%)、Y(20%)]の間の直線(ライン)を計算し、この直線を表すピクセル(画素)を、例えば高輝度のデータとして、表示メモリ26に書込む。また、これら2つの点A、Bの各々を通過する短い水平線を高輝度データとして表示メモリ26に書込み、直線の端点を示すようにもできる。RAM24のデータを表示メモリ26に更新するたびに、波形のエッジの傾きを表すカーソルも更新する。実際の立ち上がり/立ち下がり時間を求めるには、波形エッジの20%レベル及び80%レベルを表すこれら2点の間の水平差(水平方向のサンプル数)と、サンプル・レート(サンプル時間間隔)とを乗算して求める。この求めた値を文字数字で、波形やカーソルと一緒に表示してもよい。 【0012】図3は、デジタル化波形の典型的なアイ・ダイアグラムを本発明により表示した場合の表示を示す。振幅データ点(サンプル)の多くが表示の頂部及び底部に配置されている。立ち上がり時間用のカーソル及び立ち上がり時間を求めるには、上述の如く点A及びBを求め、立ち上がり時間を計算し、図3のように表示する。また、A点及びB点を通過する短い水平線を付加し、これら2点を結ぶ直線(ライン)により、カーソルとしてもよい。立ち下がり時間用カーソルを求めるのに、同様に、点A’及びB’を求め、短い水平線及び傾斜直線描き、立ち下がり時間を計算する。 【0013】 【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、デジタル化波形データにおける1対の特定振幅点、例えば、20%点及び80%点を計算し、これらの点の間に直線を描くので、波形の立ち上がり/立ち下がり時間を示すなどのために使用できる傾斜カーソルを表示でき、この波形のエッジの傾きを観測できる。また、直線の端部に短い水平線(水平セグメント)を付加して、文字「H」を引き延ばして傾けた状態のカーソルを表示し、立ち上がり/立ち下がり時間の角度に一致させることができる。これは、時間経過に伴った立ち上がり/立ち下がり時間の変化の測定にも便利である。
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| 【出願人】 |
【識別番号】391002340 【氏名又は名称】テクトロニクス・インコーポレイテッド 【氏名又は名称原語表記】TEKTRONIX,INC.
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| 【出願日】 |
平成11年(1999)1月22日 |
| 【代理人】 |
【弁理士】 【氏名又は名称】山口 邦夫 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開平11−271361 |
| 【公開日】 |
平成11年(1999)10月8日 |
| 【出願番号】 |
特願平11−14860 |
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