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【発明の名称】 半導体集積回路及びその試験方法
【発明者】 【氏名】知工 研太

【氏名】青山 新太郎

【要約】 【課題】試験の容易化を実現しながら、通常モードでの動作時には貫通電流による消費電力の増大を抑制して安定な動作を実現する。

【解決手段】テスト回路1が、テスト選択制御信号TTの供給に応答して大規模マクロ8の出力信号Aとテスト信号Bとのいずれか一方を選択して選択信号Yとして出力する選択機能部2と、制御信号Cの供給に応答して選択信号Y対応の出力信号TSを大規模マクロ8のみに供給するときは駆動能力を小さくし、テスト出力端子TO4に出力するときは駆動能力を大きくするよう制御する駆動調整機能部3とを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 少なくとも1個の大規模マクロと、テスト選択制御信号の供給に応答して前記大規模マクロの出力信号対応の選択信号を次段の内部回路と外部出力端子とに選択的に出力するテスト回路とを備える半導体集積回路において、前記テスト回路が、前記テスト選択制御信号の供給に応答して前記大規模マクロの出力信号と所定のテスト信号とのいずれか一方を選択して選択信号として出力する選択回路と、前記選択信号を前記内部回路のみに供給するときは前記選択信号の駆動能力を小さくし前記外部出力端子に出力するときは前記選択信号の駆動能力を大きくするよう制御する駆動能力調整手段を備えることを特徴とする半導体集積回路。
【請求項2】 前記内部回路が、第1の大規模マクロである前段の前記大規模マクロの次段に配置した第2の大規模マクロであることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
【請求項3】 前記駆動能力調整手段が、前記選択信号の供給に応答してバッフア出力信号を出力する出力バッフア回路と、駆動能力制御信号の供給に応答して前記出力バッフアへの供給電流容量の大小を選択的に切り換える電流容量切換手段を備えることを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
【請求項4】 前記電流容量切換手段が、一端を電源に接続し他端を前記出力バッフア回路の電源供給端子に接続した電流能力の小さい小サイズのMOSトランジスタと、前記小サイズのMOSトランジスタと並列接続した電流能力の大きい大サイズのMOSトランジスタとを備え、各々のゲートを前記駆動能力制御信号で制御することにより電流供給容量を切り換えることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。
【請求項5】 前記出力バッフア回路が、ゲート同士を共通接続し前記選択信号の供給を受けドレイン同士を共通接続し前記バッフア出力信号を出力する第1の導電型の第1のMOSトランジスタと第2の導電型の第2のMOSトランジスタとを備え、前記電流容量切換手段が、ソースを第1の電源にドレインを前記第1のMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続しゲートに前記駆動能力制御信号の供給を受ける電流能力の小さい小サイズ第1の導電型の第3のMOSトランジスタと、ソースを第2の電源にドレインを前記第2のMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続しゲートに前記駆動能力制御信号を反転した反転駆動能力制御信号の供給を受ける前記小サイズの第2の導電型の第4のMOSトランジスタと、ソースを第1の電源にドレインを前記第1のMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続しゲートに前記反転駆動能力制御信号の供給を受ける電流能力の大きい大サイズ第1の導電型の第5のMOSトランジスタと、ソースを第2の電源にドレインを前記第2のMOSトランジスタのソースにそれぞれ接続しゲートに前記駆動能力制御信号の供給を受ける前記大サイズ第2の導電型の第6のMOSトランジスタとを備えることを特徴とする請求項2記載の半導体集積回路。
【請求項6】 前記駆動能力制御信号を反転し反転駆動能力制御信号を生成するインバータを備えることを特徴とする請求項3記載の半導体集積回路。
【請求項7】 少なくとも1個の大規模マクロと、テスト選択制御信号の供給に応答して前記大規模マクロの出力信号対応の選択信号を次段の内部回路と外部出力端子とに選択的に出力するテスト回路とを備える半導体集積回路の試験方法において、前記テスト回路が、前記テスト選択制御信号の供給に応答して前記大規模マクロの出力信号と所定のテスト信号とのいずれか一方を選択して選択信号として出力し、前記選択信号を前記内部回路のみに供給するときは前記選択信号の駆動能力を小さくし前記外部出力端子に出力するときは前記選択信号の駆動能力を大きくするよう制御することを特徴とする半導体集積回路の試験方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体集積回路及びその試験方法に関し、特に大規模マクロとそのテスト回路を内蔵する半導体集積回路及びその試験方法に関する。
【0002】
【従来の技術】昨今の半導体集積回路の大規模化につれて、アナログ回路やメモリ回路も一つのマクロとして半導体集積回路に内蔵することは一般的となり、さらに近年のDRAM混載技術の確立やIP(intellectual property)と呼ばれるマクロコアがビジネスとしても流通するようになったことを背景に、システムLSIはさらに複雑な大規模マクロを内蔵するようになった。これらの大規模マクロを内蔵するシステムLSIの試験方法として、大規模マクロ間にテスト回路を設定し、システムLSIの外側からこれらの大規模マクロに対して、他の回路や大規模マクロを介さずに直接信号を入力したり、あるいは試験対象の大規模マクロの出力信号を他の回路や大規模マクロを介さずに直接外部へ出力できるようにし、あたかも単体で試験できるようにしたマクロの分離試験方法は公知の技術としてかなり普及している。
【0003】実際の大規模マクロを内蔵した半導体集積回路の一例として、DRAMコアを内蔵したDRAM−ASICが近年注目を浴びている。Semiconductor World,1997年8月号,P76−P103には、上記内蔵DRAMコアの試験方法として、DRAM試験専用の入出力端子を設定し、この端子からダイレクトにDRAMコアへのアクセスを可能とする試験法の提案を、各社が発表している。従来の第1の一般的なマクロ分離試験回路を内蔵するこの種の半導体集積回路の基本構成をブロックで示す図4を参照すると、この従来の第1の半導体集積回路は、2つの大規模マクロ8,9と、これら大規模マクロ8,9間に設定されたテスト回路11とを備える。
【0004】次に、図4を参照して、従来の第1の半導体集積回路の動作について説明すると、まず、通常の動作モードの時は、テスト回路11は、入力選択端子TTから供給を受ける選択制御信号Tのレベルを’0’とし、テスト回路11は選択制御信号Tのレベル’0’に応答してこの前段の大規模マクロ8の出力信号Aを入力として選択し、次段の大規模マクロ9に供給する。
【0005】これに対しテスト時には、選択制御信号Tのレベルを’1’とし、テスト回路11は選択制御信号Tのレベル’1’に応答してテスト用入力端子TBを介して供給されるテスト信号Bを入力として選択し、次段の大規模マクロ9に供給する。この時、テスト回路11の手前の大規模マクロ8は入力端子TI1,TI2,出力端子TO3,テスト用出力端子TTSにより単体試験が可能になり、テスト回路11の後段の大規模マクロ9はテスト入力端子TB,入力端子TI3,出力端子TO1,TO2により単体試験が可能となる。
【0006】以上が一般的な従来の第1のマクロ分離試験の基本概念である。
【0007】また、これに改良を加える方法については様々な提案がなされている。その一例として特開平4−2115081号公報記載の従来の第2の半導体集積回路がある。
【0008】マクロ分離試験方法を適用する従来の第2の半導体集積回路を図4と共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様にブロックで示す図5を参照すると、この従来の第2の半導体集積回路の前述の第1の半導体集積回路との相違点は、第2,第3のテスト回路12,13をさらに備え、大規模マクロ8,9の各々とテスト回路11,12の各々とをグループ化してそれぞれ1つの大規模マクロブロック100,101を形成した上で、大規模マクロブロック100,101間にさらにもう一段のテスト回路13を追加することである。
【0009】これにより、大規模マクロを動作させるための複雑なテストパターンを必要とすることなしに、大規模マクロ間の配線の接続試験を行うものである。また、特開平4−49637号公報記載の従来の第3の半導体集積回路を図5と共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様にブロックで示す図6を参照すると、この従来の第3の半導体集積回路の前述の第2の半導体集積回路との相違点は、大規模マクロをメガマクロ108とユーザマクロ109に分類したうえで、従来ユーザマクロ109側だけに設定されていたテスト回路をメガマクロ108の周辺にも配置し、メガマクロ108とテスト回路11をメガマクロブロック100Aとしてグループ化し、一方でユーザマクロ109もテスト回路12,14をユーザーマクロブロック101Aとしてグループ化することである。これにより、マクロ間配線数を減らし、かつ信号配線経路を最適化することで配線遅延を削減することを意図としている。
【0010】しかしながら、上述の第1,第2及び第3の従来の半導体集積回路は、次段の大規模マクロを駆動する場合と出力をそのまま端子からLSIの外部に引き出し、例えばLSIテスタのコンパレータ回路等の検出回路で信号検出する場合とで同一の出力回路を使用することになる。図4及び図5のテスト出力端子TTSに関わる信号経路がこれに該当する。
【0011】一般的にCMOS型のLSIで考えた場合、LSI内部の次段回路の所要駆動電流はμAオーダだが、LSIの外側に接続される50Ω系の伝送路やその先の検出回路を駆動するにはmAオーダの駆動電流が必要となる。
【0012】従来の第1の半導体集積回路の基本構成から明らかなように、LSIに内蔵された大規模マクロ8,9の出力をLSIの外から観測及び検出するためには、通常機能の周辺バッファと同等の駆動能力、すなわちmAオーダの駆動電流の出力回路を準備する必要がある。
【0013】ここで問題なのは通常モードでLSIが動作する場合、次段の大規模マクロを動作させるために、μAオーダの電流で十分であるのに、常に大電流を駆動する出力回路が動作し、CMOS回路の消費電力の大きな要因となる貫通電流を流すことになることである。言い換えれば、このマクロの分離試験方法を採用した従来の半導体集積回路は通常モードで動作する時も消費電力が増大するという問題点を内包している。また、このような大電流を駆動できる出力回路で負荷の軽い後段回路を駆動することになると、オーバシュート、アンダーシュートのような波形の歪みが出やすくなる。このような波形の歪みは、後段回路が組み合わせ回路であれば問題も少ないが、順序回路のクロック信号やリセット信号のような制御系の信号である場合、後段回路を誤動作させる要因となる。つまり、通常モードでの動作に対し、動作を不安定にさせるおそれがある。この課題を解決するアプローチとして考えられる図7に示す従来の第4の半導体集積回路及びその試験方法は、大規模マクロ9とテスト回路11をグループ化した大規模マクロブロック100Bを入力端子TIから出力端子TOまでチェイン接続し、試験対象となる大規模マクロの検出対象出力信号をテスト回路11を何段も経由させ、最終的に通常モードで使用する出力端子TOにまで到達させ、ここで観測する。
【0014】しかし、この従来の第4の半導体集積回路及びその試験方法には2つの問題点がある。1つは冗長な信号経路を伝搬するため、配線遅延が増加するということである。この問題は単に遅延時間の大きさの問題だけでなく、アドレスやデータといったバス信号については、その同一属性の信号相互の遅延時間のばらつきを大きくさせる問題もあり、場合によっては大規模マクロの出力端では正常なタイミングで信号出力していても、最終段の出力端子を受け取った信号検出側では、その遅延時間の増加や信号相互間の遅延時間のばらつきから、異常と判定される可能性もある。
【0015】また、もう1つの問題は、外部に取り出したい大規模マクロの出力信号の数に対し、中継のための他の大規模マクロ周辺のテスト回路の数や、最終的な端子の数が必ずしも一致あるいは十分ではない場合があることである。この問題を回避するためには既知のテスト回路11以外にも多重・分配回路を経由させで調整する方法が考えられるが、これは1番目の問題をさらに増幅させ、またその制御も複雑化することになる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の第1,第2及び第3の半導体集積回路及びその試験方法は、次段の大規模マクロを駆動する場合と出力をそのままLSIの外部に引き出し外部の検出回路で信号検出する場合とで同一の出力回路を使用しているため、この出力回路は上記外部回路の駆動能力を必要とすることから通常動作では駆動能力が過剰となり、貫通電流による消費電力の増大要因となるという欠点があった。
【0017】また、このような大電流駆動能力を有する出力回路で負荷の軽い後段回路を駆動すると、オーバシュート、アンダーシュートなどの波形歪みが生じ易くなり、このような波形歪みは、順序回路のクロック信号やリセット信号等の制御系の信号である場合は後段回路の誤動作要因となることにより、通常モードでの動作を不安定にさせるおそれがあるという欠点があった。
【0018】上記欠点の解決を図った従来の第4の半導体回路及びその試験方法は、冗長な信号経路を伝搬するため配線遅延が増加することと、外部出力対象の大規模マクロの出力信号の数に対し、中継用の他の大規模マクロ周辺のテスト回路の数や最終的な端子の数が必ずしも一致あるいは十分ではない場合があることとから、実用化が困難であるという欠点があった。
【0019】本発明の目的は、大規模マクロを内蔵するLSIに対し、マクロの分離試験方法を適用することで試験の容易化を実現しながら、かつ、通常モードでの動作時には、貫通電流による消費電力の増大を抑制し、かつ安定な動作を実現する半導体集積回路及びその試験方法を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路は、少なくとも1個の大規模マクロと、テスト選択制御信号の供給に応答して前記大規模マクロの出力信号対応の選択信号を次段の内部回路と外部出力端子とに選択的に出力するテスト回路とを備える半導体集積回路において、前記テスト回路が、前記テスト選択制御信号の供給に応答して前記大規模マクロの出力信号と所定のテスト信号とのいずれか一方を選択して選択信号として出力する選択回路と、前記選択信号を前記内部回路のみに供給するときは前記選択信号の駆動能力を小さくし前記外部出力端子に出力するときは前記選択信号の駆動能力を大きくするよう制御する駆動能力調整手段とを備えて構成されている。
【0021】本発明の半導体集積回路の試験方法は、少なくとも1個の大規模マクロと、テスト選択制御信号の供給に応答して前記大規模マクロの出力信号対応の選択信号を次段の内部回路と外部出力端子とに選択的に出力するテスト回路とを備える半導体集積回路の試験方法において、前記テスト回路が、前記テスト選択制御信号の供給に応答して前記大規模マクロの出力信号と所定のテスト信号とのいずれか一方を選択して選択信号として出力し、前記選択信号を前記内部回路のみに供給するときは前記選択信号の駆動能力を小さくし前記外部出力端子に出力するときは前記選択信号の駆動能力を大きくするよう制御することを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施の形態を特徴付けるテスト回路1をブロックで示す図1を参照すると、この図に示す本実施の形態のテスト回路1は、信号選択端子TTからの選択制御信号Tの供給に応答して入力端子TAからの前段の通常動作での大規模マクロからの信号Aの供給及び入力端子TBからの試験動作モード信号Bのいずれか一方を選択的し選択信号Yを出力する選択機能部2と、制御端子TCからの出力先によって駆動能力を制御する制御信号Cの供給に応答して駆動能力を調整した選択信号Y対応の出力信号Sを出力端子TSに出力する調整機能部3とを備える。
【0023】次に、図1を参照して本実施の形態のテスト回路1の動作について説明すると、まず、選択機能部2は、従来のテスト回路11と同様に、選択制御信号Tが’0’の時、大規模マクロからの信号Aを入力として選択し、選択制御信号Tが’1’の時は試験動作モード信号Bを選択し、選択信号Yを出力し、次段の駆動調整機能部3に供給する。駆動調整機能部3は、通常駆動能力動作と外部駆動用の高駆動能力動作とを切り換える可変バッフアを有し、制御信号Cが’0’ならば、内部の次段回路を駆動対象とし、内部回路を駆動するよう通常駆動能力動作となる。
【0024】一方、テスト用外部端子を経由して大規模マクロの出力信号を観測する場合は、駆動対象の負荷は通常動作より大きくなるので、制御信号Cを’1’とし、それに適した駆動能力を有する高駆動能力動作となるよう制御を行う。
【0025】次に、本実施の形態のテスト回路1の駆動調整機能部3をCMOS回路で構成した具体回路例を回路図で示す図2を参照すると、この図に示す駆動調整機能部3は、PMOSトランジスタP33とNMOSトランジスタN33とから構成される出力回路31と、通常駆動能力用のPMOSトランジスタP31と、高駆動能力用のゲート幅Wすなわちサイズを大きくしたPMOSトランジスタP32と、通常駆動能力用のNMOSトランジスタN31と、高駆動能力用のゲート幅Wを大きくしたNMOSトランジスタN32と、制御信号Cを反転し反転制御信号CBを出力するインバータI31とを備える。
【0026】次に、図2を参照して、駆動調整機能部3の動作について説明すると、まず、入力選択部2で選択した選択信号Yは、駆動調整機能部3の出力回路31に供給される。まず、出力先が次段の内部回路である通常動作の場合は、制御信号Cのレベルは’0’であり、この制御信号Cの’0’,及びその反転信号CBの’1’に応答して通常動作対応の小サイズのトランジスタP31,N31の各々を導通させ、大サイズのトランジスタP32,N32を遮断する。したがって、出力回路31の電源はトランジスタP31,N31を経由して供給され、電流値はこれらトランジスタP31,N31で決定され、スイッチング時に大きな貫通電流は流れない。これにより、通常動作時の消費電力の不要な増大を抑圧できる。
【0027】次に、駆動調整機能部3の出力先が試験端子TTSを経由した外部の試験回路であるテスト動作の場合は、制御信号Cのレベルは’1’であり、この制御信号Cの’1’,及びその反転信号CBの’0’に応答して高駆動能力動作対応の大サイズのトランジスタP32,N32の各々を導通させ、小サイズのトランジスタP31,N31を遮断する。したがって、出力回路31の電源はトランジスタP32,N32を経由して供給され、電流値はこれらトランジスタP32,N32で決定され、十分な負荷駆動能力を得ることができる。
【0028】本実施の形態のテスト回路1を大規模マクロを内蔵した本発明の第2の実施の形態の半導体集積回路を図5と共通の構成要素には共通の参照文字/数字を付して同様にブロックで示す図3を参照すると、この図に示す本実施の形態の半導体集積回路は、従来と共通の大規模マクロ8,9に加えて、テスト回路11の代わりにこれら大規模マクロ8,9間に設定された第1の実施の形態のテスト回路1を備える。
【0029】次に、図3を参照して本実施の形態の動作について説明すると、まず通常の動作モードの時は、入力選択端子TTから供給を受ける選択制御信号T及び制御端子TCから供給を受ける制御信号Cの各々のレベルを’0’に設定する。テスト回路1の選択機能部2は、選択制御信号Tのレベル’0’に応答してこの前段の大規模マクロ8の出力信号Aを入力として選択し、選択信号Yとして駆動調整機能部3に供給する。駆動調整機能部3は制御信号Cのレベル’0’に応答して通常駆動能力動作となり、選択信号Y対応の出力信号TSを次段の大規模マクロ9に供給する。
【0030】次に、試験対象となる大規模マクロ8を分離試験する場合は、選択制御信号Tのレベルを’0’に、制御信号Cのレベルを’1’にそれぞれ設定する。テスト回路1の選択機能部2は、選択制御信号Tのレベル’0’に応答してこの前段の大規模マクロ8の出力信号Aを入力として選択し、選択信号Yを出力する。駆動調整機能部3は制御信号Cのレベル’1’に応答して高駆動能力動作となり、選択信号Y対応の高駆動電流の出力信号TSをテスト用の出力端子TTSに供給する。
【0031】次に、試験対象となる大規模マクロ9を分離試験する場合は、選択制御信号Tのレベルを’1’に、制御信号Cのレベルを’0’にそれぞれ設定する。テスト回路1の選択機能部2は、選択制御信号Tのレベル’1’に応答して入力端子TBから供給を受ける試験動作モード信号Bを選択し、この信号B対応の選択信号Yを出力する。駆動調整機能部3は制御信号Cのレベル’0’に応答して通常駆動能力動作となり、選択信号Y対応の出力信号TSを次段の大規模マクロ9に供給する。
【0032】以上の3つの動作モードを使用することにより、通常動作での消費電力を増大させることなく、マクロ分離試験用のテスト回路を内蔵した半導体集積回路を実現できる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体集積回路及びその試験方法は、テスト回路が、選択信号を内部回路のみに供給するときは駆動能力を小さくし外部出力端子に出力するときは駆動能力を大きくするよう制御する駆動能力調整手段を備えることにより、試験の容易性を犠牲にすることなく、通常の動作モード時には余剰な貫通電流の増大を抑圧できるので、消費電力の増加を抑制できるという効果がある。
【出願人】 【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
【出願日】 平成9年(1997)12月19日
【代理人】 【弁理士】
【氏名又は名称】京本 直樹 (外2名)
【公開番号】 特開平11−183571
【公開日】 平成11年(1999)7月9日
【出願番号】 特願平9−350313